JP2000258993A - 現像装置、及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

現像装置、及びこれを備えた画像形成装置

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JP2000258993A
JP2000258993A JP5761799A JP5761799A JP2000258993A JP 2000258993 A JP2000258993 A JP 2000258993A JP 5761799 A JP5761799 A JP 5761799A JP 5761799 A JP5761799 A JP 5761799A JP 2000258993 A JP2000258993 A JP 2000258993A
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developing roller
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Katsuhiro Sakaizawa
勝弘 境澤
Manami Sekiguchi
真奈実 関口
Yukihiro Ozeki
行弘 大関
Makoto Nonomura
真 野々村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像装置において、現像ブレードにトナーが
融着することに起因して画像に発生する白スジを防止す
る。 【解決手段】 現像ローラ8を、芯金8aの外周面に弾
性層8bを設け、弾性層8bの外周面に樹脂層8cを設
けて構成する。この樹脂層8cを、弾性ブレード10と
の間の動摩擦係数が0.01〜0.2となるようにす
る。金属製の薄板の先端部を現像ローラ8と逆に折り曲
げて屈曲部10aを有する現像ブレード10を形成す
る。屈曲部10aよりも少し基端側をバネ弾性を利用し
て現像ローラ8表面に当接させて摺擦部Sを形成し、こ
の摺擦部Sにより現像ローラ8表面のトナー層厚を規制
する。現像ローラ8表面の樹脂層8cの動摩擦係数が小
さいので、摺擦部Sにおける摩擦熱及び機械的剪断力の
発生を低減させて、現像ブレード10に対するトナーの
融着を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、プリンタ、ファクシミリ等に使用される現像装
置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置(例
えば、複写機、プリンタ等)において、非磁性一成分現
像剤をトナーとして使用し、感光ドラム(像担持体)に
現像ローラ(現像剤担持体)を接触させて現像を行う、
いわゆる接触現像装置が知られている。
【0003】図10に、上述のトナーを使用して、接触
現像装置で画像形成を行う、従来の画像形成装置の概略
構成を示す。
【0004】同図に示す画像形成装置は、図中矢印X方
向に回転する感光ドラム100の周囲に、その回転方向
に沿ってほぼ順に、一次帯電器としての帯電ローラ10
1、露光装置102、現像装置103、転写帯電器とし
ての転写ローラ104、クリーニング装置105が配設
されている。
【0005】現像装置103は、感光ドラム100に接
触して矢印Y方向に回転しながら現像を行う現像ローラ
107、矢印Z方向に回転して現像ローラ107にトナ
ーT′を供給する供給ローラ108、現像ローラ107
上のトナーT′の塗布量及び帯電量を規制する現像ブレ
ード(規制手段)110、トナーT′を供給ローラ10
8に供給するとともに攪拌する攪拌部材109等を備え
ている。ここで、剛体である感光ドラム100を用い、
これに現像ローラ102が接触して現像を行う接触現像
装置においては、現像ローラ107は弾性体で構成する
ことが望ましい。
【0006】従来、このような現像ローラ107として
は、金属の芯金上にシリコーンゴムやNBRゴム等を成
型したいわゆるソリッド単層の弾性ローラが使用されて
いる。また、現像ブレード110としては、ステンレス
等の薄板を使用し、現像ローラ107との摺擦部にウレ
タンゴム等のゴム部材を貼り付けたタイプのブレードが
使用されている。
【0007】次に、上述構成の画像形成装置の動作につ
いて説明する。
【0008】外部からのプリント信号により感光ドラム
100は矢印X方向に回転し始める。まず感光ドラム1
00上は帯電ローラ101により一様に帯電される。次
に、露光装置102の露光により感光ドラム100上に
は静電潜像が形成され、感光ドラム100の回転により
静電潜像が現像装置103との接触部に到達する。
【0009】上述の動作と連動して現像装置103は以
下の動作を行う。
【0010】攪拌部材109により攪拌されたトナー
T′は、矢印Z方向に回転する供給ローラ108と矢印
Y方向に回転する現像ローラ107との摺擦により、現
像ローラ107上に供給される。供給されたトナーT′
は、現像ローラ107の回転により現像ブレード110
によって所望の帯電量が付与されるとともにトナー量が
規制されて、現像ローラ107上に薄層担持される。
【0011】現像ローラ107上に担持されたトナー
T′が感光ドラム100と接触する部位、すなわち、現
像領域に到達すると、電源(不図示)により現像ローラ
107に現像バイアスが印加され、これにより、感光ド
ラム100表面に形成されている静電潜像は、現像ロー
ラ107の表面に担持されているトナーT′が付着され
て現像され、トナー像として可視化される。現像に寄与
せず現像ローラ107表面に残留したトナーは供給ロー
ラ108を介して現像装置103内に回収される。
【0012】感光ドラム100上のトナー像は感光ドラ
ム100の回転により転写ローラ104の対向部に到達
し、転写ローラ104により転写材P′上に転写され
る。トナー像転写後の転写材P′は、定着装置106に
より熱溶融され永久画像となる。
【0013】トナー像転写時に転写材P′上に転写され
ずに感光ドラム101表面に残ったトナーT′はクリー
ニング装置105により回収される。
【0014】上述の動作を繰り返すことにより、次々と
画像が形成される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】近時、省エネルギーを
目的として、軟化点の低い低温定着可能なトナーが望ま
れている。低温定着可能なトナーとしては、例えば、球
形状の外殻のシェルを構成する比較的軟化温度の高いバ
インダー樹脂と、シェルの内側にコアを形成する低軟化
温度を有するワックス樹脂成分からなるものがある。
【0016】しかしながら、上述の従来例において、低
温定着可能なトナーを使用し、現像ローラ107として
動摩擦係数が大きいソリッド単層のゴムを用い、また、
現像ローラ107との摺擦部にゴム部材を有する現像ブ
レード110を用いていたため、画像形成を行った場合
に、以下に示すような不具合が生ずる。
【0017】現像ローラ107と供給ローラ108との
摺擦により現像ローラ107上に担持されたトナーT′
は現像ローラ107と現像ブレード110との摺擦部に
到達する。摺擦部でトナーT′は主に現像ローラ107
との摺擦により摩擦帯電される。しかし摩擦係数が大き
い場合、摺擦部でのトナーに対する摺擦力が大きくなる
ことになる。摺擦力が大きくなった結果、トナーへの電
荷付与性は向上するが、摺擦による摩擦熱の発生及び機
械的剪断力は大きくなる。さらに、弾性ブレード110
は熱容量が大きいため、摩擦熱が蓄熱されることにな
る。
【0018】上述の低温定着可能なトナーを用いた場合
には、摺擦が繰り返されることによる摩擦熱により、ト
ナーの温度が上昇する結果、コアのワックス樹脂やシェ
ルとしてのバインダー樹脂が軟化すると同時に、機械的
剪断力によりコア・シェル構造が破壊され、内包化され
たコアのワックスがシェルとしてのバインダー樹脂外に
放出されることになる。シェル外に放出されたワックス
は、現像ブレード110に付着して、いわゆるブレード
融着を発生させる。この結果、融着した部分のトナーは
現像ブレード110で堰き止められ、部分的に画像形成
がされないいわゆる「白スジ」と呼ばれる画像スジを発
生させる。
【0019】このように、従来の現像ローラ107とし
て動摩擦係数が大きいソリッド単層のゴムを用い、ま
た、現像ローラ107との摺擦部にゴム部材を有する現
像ブレード110を用いる画像形成装置においては、ト
ナーの融着を防止するのが難しく、高画質画像を安定し
て供給することが困難であった。
【0020】本発明は、上述事情に鑑みてなされたもの
であり、現像ローラと現像ブレードとの摺擦部における
摩擦熱及び機械的剪断力を低減してトナーのコア・シェ
ル構造の破壊を防止することで、トナーの融着による白
スジ等の画像不良を防止して高画質な画像を安定して出
力することのできる画像形成装置を提供することを目的
とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1に係る本発明は、現像剤を表面に担持して
像担持体と対向する現像位置に搬送する現像剤担持体
と、該現像剤担持体表面にて担持搬送される現像剤を薄
層規制する規制手段と、前記現像剤担持体と前記像担持
体との間に現像バイアスを印加して前記現像位置に搬送
された現像剤を前記像担持体に供給する現像バイアス電
源とを備えた現像装置において、前記規制手段は、バネ
弾性により前記現像剤担持体表面に当接されて現像剤の
層厚を規制する金属製の現像ブレードを有し、前記現像
剤担持体は、芯金の外周面を囲繞する弾性層を有すると
ともに、最表面における前記現像ブレードとの間の動摩
擦係数が0.01〜0.2となるように形成されてい
る、ことを特徴とする。
【0022】請求項2に係る本発明は、請求項1の現像
装置において、前記現像剤担持体表面に現像剤を供給す
る供給部材を有し、前記供給部材側の現像剤を電位差に
より前記現像剤担持体側に付勢する現像剤付勢手段を有
する、ことを特徴とする。
【0023】請求項3に係る本発明は、請求項1又は2
の現像装置において、前記現像ブレードを通過した前記
現像剤担持体上の現像剤の帯電電荷量分布における単位
重量当たりの電荷量の半値幅が25μC/gである、こ
とを特徴とする。
【0024】請求項4に係る本発明は、請求項1、2、
又は3の現像装置において、前記現像ブレードは、先端
から所定の位置を前記像担持体とは反対方向に折り曲げ
た屈曲部を有し、前記像担持体表面の移動方向について
の前記屈曲部よりも下流側の部位が前記現像剤担持体表
面に当接される、ことを特徴とする。
【0025】請求項5に係る本発明は、請求項1、2、
3、又は4の現像装置において、前記現像剤担持体は、
前記最表面に、離型粒子が分散された樹脂層を有する、
ことを特徴とする。
【0026】請求項6に係る本発明は、請求項5の現像
装置において、前記樹脂層を構成する樹脂が、ポリアミ
ド樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹
脂、フッ素樹脂、又はこれらの混合された樹脂のいずれ
かである、ことを特徴とする。
【0027】請求項7に係る本発明は、請求項5又は6
の現像装置において、前記離型粒子が、フッ素樹脂粒
子、シリコーン樹脂粒子、ポリアミド樹脂粒子である、
ことを特徴とする。
【0028】請求項8に係る本発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、又は7の現像装置において、前記現像
剤は、少なくとも結着樹脂、着色剤、及びワックス成分
を含有する静電潜像現像用のトナーであり、該トナー
は、透過電子顕微鏡を用いたトナー粒子の断層面観察に
おいて、前記ワックス成分が前記結着樹脂と相溶しない
状態で、かつ実質的に球状の島状又は紡錘形の島状で、
トナー粒子中に含有されている、ことを特徴とする。
【0029】請求項9に係る本発明は、請求項8の現像
装置において、前記トナーの画像解析装置で測定した形
状係数SF−1の値が100〜160であり、形状係数
SF−2の値が100〜140である、ことを特徴とす
る。
【0030】請求項10に係る本発明は、請求項9に現
像装置において、前記形状係数SF−1の値が100〜
140であり、前記形状係数SF−2の値が100〜1
20である、ことを特徴とする。
【0031】請求項11に係る本発明は、請求項9又は
10に現像装置において、前記形状係数SF−2の値を
前記形状係数SF−1の値で除した値、(SF−2)/
(SF−1)の値が1.0以下である、ことを特徴とす
る。
【0032】請求項12に係る本発明は、請求項8、
9、10、又は11の現像装置において、前記ワックス
成分の融点が40〜130℃である、ことを特徴とす
る。
【0033】請求項13に係る本発明は、請求項8、
9、10、11、又は12の現像装置において、前記ト
ナー表面の外添剤被覆率が5〜99%である、ことを特
徴とする。
【0034】請求項14に係る本発明は、像担持体と、
該像担持体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段
と、前記静電潜像に現像剤を付着させて現像剤像として
現像する現像手段と、前記像担持体上の現像剤像を転写
材に転写する転写手段とを備えた画像形成装置におい
て、前記現像手段が、請求項1、2、3、4、5、6、
7、8、9、10、11、12、又は13に記載の現像
装置である、ことを特徴とする。
【0035】〔作用〕上述構成による主な作用は、現像
剤担持体と現像ブレードとの摺擦によって発生する摩擦
熱が現像剤に蓄熱されることを防止できるので、現像ブ
レードに現像剤が溶融付着するのを防止することができ
る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0037】〈実施の形態1〉図2に、本発明に係る現
像装置を備えた画像形成装置の一例を示す。同図は、概
略構成を示す縦断面図である。なお、以下では、一成分
の現像剤を使用した例について説明しており、現像剤を
適宜「トナー」といっている。
【0038】まず、画像形成装置の構成及び動作の概略
について説明する。
【0039】図2に示す画像形成装置は、像担持体とし
てドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」とい
う。)1を備えている。感光ドラム1の周囲には、その
回転方向(矢印X方向)に沿ってほぼ順に、帯電ローラ
(帯電手段)2、露光装置(露光手段)3、現像装置
(現像手段)4、転写ローラ(転写手段)5、クリーニ
ング装置6が配置されている。また、転写材Pの搬送方
向(矢印Kp方向)についての転写ローラ5の下流側に
は、定着装置7が配置されている。
【0040】上述構成の画像形成装置の動作の概略は次
のとおりである。
【0041】感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によ
って矢印X方向に所定の周速(プロセススピード)で回
転駆動され、その表面が帯電ローラ2によって所定の極
性・所定の電位に一様に帯電される。そして露光装置3
によって情報信号により感光ドラム1表面を露光して静
電潜像を形成する。この静電潜像は、現像装置4によっ
てトナーTが付着され、トナー像として現像される。次
に感光ドラム1上のトナー像は、転写ローラ5によって
転写材P上に転写され、さらに定着装置7にて定着され
る。これにより、永久画像が得られる。転写材Pに転写
されないで感光ドラム1上に残ったトナーはクリーニン
グ装置6にて回収される。
【0042】上述の感光ドラム1から順に、具体的な数
値をあげて説明する。
【0043】上述の感光ドラム1は、直径30mmであり
矢印X方向に周速Vxで回転する。本実施の形態におい
ては、Vxを103mm/sec とした。
【0044】帯電ローラ2は、感光ドラム1に接触して
帯電を行う接触帯電ローラであり、帯電ローラ2には、
感光ドラム1表面を一様に帯電するように、帯電バイア
ス電源(不図示)が接続されており、画像形成動作中は
帯電バイアスとして約−1300Vを帯電ローラ2に印
加して、感光ドラム1表面を約−700Vに一様に帯電
する。帯電ローラ2は直径12mmであり、感光ドラム1
に対して従動回転する。
【0045】露光装置3は、レーザスキャナ、LED等
を使用することができ、感光ドラム1表面を露光走査し
て、情報信号に応じた露光を行い静電潜像を形成する。
このとき、被露光部の電位は約−120Vとなる。な
お、本実施の形態では、上述の帯電ローラ2と露光手段
3とによって静電潜像生成手段を構成している。
【0046】現像装置4は、非磁性一成分トナーT(以
下適宜「トナーT」という。)によって現像を行う。現
像装置4は、感光ドラム1と接触し、矢印Y方向に周速
Vyで回転する現像ローラ8を備えている。さらに、ト
ナー規制部材としての現像ブレード10、矢印Z方向に
回転する供給ローラ(供給部材)9、非磁性一成分トナ
ーTを攪拌する攪拌部材11を備えている。ここで感光
ドラム1と現像ローラ8との周速の関係はVy>Vxで
ある。本実施の形態では、Vy194mm/sec(対感光
ドラム周速比188%)で回転している。
【0047】現像装置4内に収容された一成分非磁性ト
ナーTを現像ローラ8に付着させるには、トナーTを供
給ローラ9と現像ローラ8とで摩擦させ、ある程度の電
荷付与を行わなければならない。供給ローラ9の材料と
しては、発泡ウレタンゴム、発泡EPDMゴム等の公知
の材料が用いられる。本実施の形態では、発泡ウレタン
ゴムからなる供給ローラ9を現像ローラ8に対してカウ
ンタ回転(矢印Z方向)で、周速Vzで回転させた。周
速Vzは70mm/sec である。供給ローラ9には、現像
バイアス電源12が接続されている。
【0048】現像ローラ8上に供給ローラ9により塗布
されたトナーTは、次にトナー規制部材(規制手段)で
ある現像ブレード10によりトナー量の規制及び摩擦に
よるトリボ付与が行われる。現像ブレード10は、ステ
ンレス製の薄板(厚みtが約0.1mm)であり、板バネ
弾性を有している。現像ブレード10の先端部から約2
mmの位置を現像ローラ8と反対方向に折り曲げて屈曲部
10aを形成したものであり、この屈曲部10aから現
像ローラ回転方向下流側が若干食い込む状態で接触する
状態で配設する。この接触部分を「摺擦部S」という。
このとき、摺擦部Sを通過し、現像ローラ8上に担持さ
れる単位面積当たりのトナー量は約0.3〜0.45
(mg/cm2 )である。
【0049】また、現像ローラ8は現像バイアス電源1
2が接続されており、一方、感光ドラム1は接地されて
いる。現像バイアス電源12は負極性のDC電源であ
り、本実施の形態おいては、−350Vの現像バイアス
を印加している。現像ブレード10により電荷を付与さ
れ、現像ローラ8上に担持されたトナーTは、現像ロー
ラ8の回転により、感光ドラム1に対向する現像位置D
に搬送され、現像ローラ8に現像バイアスが印加される
ことにより感光ドラム1上に供給されて静電潜像を現像
(顕像化)する。このとき感光ドラム1上には、現像ロ
ーラ8上に担持されたトナーの90%以上が現像され
る。
【0050】転写ローラ5は、搬送ローラ(不図示)に
より搬送された転写材Pが転写ニップ部(転写部)Nに
到達したとき、感光ドラム1表面に形成されているトナ
ー像を転写材P表面に転写する。転写ローラ5には転写
バイアス電源(不図示)が接続されている。転写ローラ
5は、転写バイアス電源により約+2〜5kVの転写バ
イアスが印加される。
【0051】定着装置7は、定着ローラ7aと加圧ロー
ラ7bとの間で転写材Pを挟持搬送しつつヒータ(不図
示)で加熱して、トナー像を転写材P表面に溶融固着さ
せて定着させる。
【0052】クリーニング装置6は、感光ドラム1表面
に当接配置されたクリーニングブレード6aを有してお
り、これにより、転写材Pに転写されずに感光ドラム1
表面に残ったトナーを除去し回収する。クリーニングさ
れた感光ドラム1は、次の画像に供される。
【0053】次に、本発明の特徴である現像装置4、特
に現像ローラ8及び現像ローラ8に当接する現像ブレー
ド10について詳述する。
【0054】現像装置4は、前述の図2に示すように、
現像剤担持体である現像ローラ8と、供給部材である供
給ローラ9と、規制手段である現像ブレード10と、攪
拌部材11とを備えている。
【0055】現像ローラ8は、図1に示すように、導電
性の芯金8aの外周に低硬度の弾性層8bを有し、さら
にこの弾性層8b上に低摩擦係数の樹脂層8cを有す
る。そして、現像ブレード10として金属製の薄板を有
することを特徴とする。
【0056】現像ローラ8の表面層である樹脂層8cを
低摩擦係数を有するものとし、L字型に折り曲げられた
金属製の薄板によりトナー規制を行うことで、現像ロー
ラ8と現像ブレード10との摺擦部Sにおける摩擦熱及
び機械的剪断力の発生を低減させ、トナーの付着による
「白スジ」を防止するものである。さらに、金属製の薄
板によりトナー規制を行うことで、摺擦による摩擦熱を
放熱でき、摩擦熱をさらに抑えることができる。
【0057】(現像ローラ構成)現像ローラ8は、芯金
8a上に弾性層8bを有する、いわゆる弾性現像ローラ
である。本実施の形態においては、直径8mmのステンレ
ス製の芯金8a上に低硬度の弾性層8bとしてソリッド
のシリコーンゴム層を約4mm形成する。さらに、その上
から樹脂層8cとしてシリコーン樹脂粒子を分散させた
ポリアミド樹脂を約10μm形成して、全体として直径
約16mmの弾性現像ローラとしている。
【0058】(現像ローラの動摩擦係数)現像ローラ8
の表層における動摩擦係数としては、0.01〜0.2
のものが好適に用いられる。好ましくは0.02〜0.
12である。供給ローラ9により現像ローラ8上に担持
されたトナーTへ所定量の電荷を付与するためには、
0.01以上の動摩擦係数を必要とし、逆に動摩擦係数
を0.2以上にすると、現像ブレード10を通過するト
ナーTに過剰な摩擦を与えるため、トナーTが破裂して
トナーT中に内包された低分子量成分であるワックス等
が漏出してしまう。
【0059】さらに好ましくは、現像ローラ8の表面に
おける動摩擦係数としては0.05〜0.1のものが好
ましい。0.05以上とすることで、トナーTへの帯電
付与性が高まることから、トナーTに後から追加する外
添剤の量を低減できるため、定着するのに必要な熱量を
低く抑えることができる。また、0.1以下とすること
で、感光ドラム1に摩擦帯電するトナーTが減少するた
め、後述する摩擦帯電量分布をシャープにすることが可
能となる。
【0060】本発明の、動摩擦係数の低い現像ローラ8
に対して、現像ブレード10としてL字型に折り曲げら
れた金属製の薄板を現像ローラ8に食い込ませるように
当接配置することで、帯電電荷量分布がシャープなトナ
ー薄層を感光ドラム1上に供給することを特徴とする。
【0061】供給ローラ9によって現像ローラ8上に担
持されたトナーTに対し、現像ブレード10によって所
定の帯電量を付与するが、動摩擦係数の高い現像ローラ
8を用いた場合においては、現像ブレード10の摺擦部
SにおけるトナーTの搬送力が高いため、所定量まで帯
電されていないトナーTまでが現像ブレード10を通過
することが可能である。この結果、ブロードになった電
荷量分布が「現像飛び散り」や「転写飛び散り」を発生
させることになる。
【0062】しかし、動摩擦係数が低い現像ローラ8を
用いて現像ブレード10を現像ローラ8に食い込ませる
ように当接配置することで、現像ローラ8と現像ブレー
ド10との摺擦部SにおけるトナーTの搬送力が弱くな
り、現像ブレード10の規制力に対してトナーTの帯電
電荷によって発生する付着力(静電的な鏡映力)が大き
くなった場合のみトナーTが現像ブレード10を通過で
きるため、所定量まで帯電されたトナーTのみが現像ブ
レード10を通過することが可能である。その結果、ト
ナーTの電荷量分布がシャープとなり「現像飛び散り」
や「転写飛び散り」を抑制することが可能となる。
【0063】ここでいう動摩擦係数とは、以下に示す方
法により、測定した現像ローラ8表面のステンレス薄板
に対する摩擦係数である。動摩擦係数μは、図3に示す
ようにして求めた。他端部に重り31を負荷し、もう一
方の端部をデジタルフォースゲージ32にセットした、
厚さ0.03mmのステンレス薄板34を現像ローラ8表
面にセッティングし、図3中のθを45度に設定した。
なお、デジタルフォースゲージ32は、重り31もステ
ンレス薄板34も付加しない無負荷時に0値に調整して
おく。デジタルフォースゲージ32の値が安定した後、
現像ローラ8を図3中の矢印R8方向に回転させ、この
ときの現像ローラ8とステンレス薄板34間の摺擦力を
デジタルフォースゲージ32で測定する。測定値は、デ
ジタルフォースゲージ32からアナログ出力された値を
レコーダで周波数10Hzでサンプリングし、サンプリン
グデータをコンピュータ33で以下に示す式(1) により
計算し、さらに、現像ローラ8の1回転分の計算値を平
均して求めた。
【0064】 μ=(1/θ)・ln(F/W) ……(1) ここで、μ :動摩擦係数、 θ :図3中に示す、 W :W1とW2の合計値、 W1:重りの重量、 W2:ステンレス薄板の重量、 F :デジタルフォースゲージの測定値 である。
【0065】上述のようにして、ステンレス薄板34に
対して、現像ローラ8表面の動摩擦係数μを測定した理
由は、ステンレス薄板34に相当する部材に代えて紙等
を使用した例もあるが、紙では紙種により表面が粗い紙
や滑らかな紙が存在し、一義的に動摩擦係数が決められ
ない。そこで、本発明は現像ローラ8に対して金属製
(本実施の形態中では、ステンレス薄板34)の現像ブ
レード10が当接されるため、現像ローラ8表面の動摩
擦係数μとしてはステンレス薄板34に対するものを用
いて比較することが、現状に近く、より適切であると判
断したためである。
【0066】また、トナーTの帯電電荷量分布の測定
は、ホソカワミクロン株式会社製のE−Spartアナ
ライザで行った。E−Spartアナライザは、トナー
Tの粒子径とそのトナーTの持つ電荷量を測定可能であ
り、トナーTの比重及び粒子径と電荷量からトナーT1
個の持つ単位重量当たりの電荷量を求めることが可能で
ある。本発明においては、現像ブレード10を通過後の
現像ローラ8上に担持されたトナーTを約3000個サ
ンプリングし、それらトナーTの電荷量分布を求めた。
【0067】(トナーの帯電電荷量分布)本発明におい
ては、トナーTの帯電電荷量分布の測定は図4に示すよ
うにして行った。すなわち、E−Spartアナライザ
で求めた結果から、横軸にトナーTの単体重量当たりの
帯電電荷量を、縦軸にトナー粒子の個数をプロットす
る。そして、トナー粒子の個数が最大になるところ(図
4中、N)の半値幅をHとして、このHの大きさをトナ
ーTの帯電電荷量分布の幅として求めた。その結果、半
値幅Hが25μC/g以下であれば「現像飛び散り」及
び「転写飛び散り」に効果があることがわかった。
【0068】(現像ローラのゴム硬度)現像ローラ8の
ゴム硬度は、AskerCゴム硬度計(高分子計器株式
会社製)を用いた。ゴム硬度としては、55度(ask
erC)以下のものが好適に使用される。55度(as
kerC)以上になると、現像ローラ8に対する現像ブ
レード10の当接圧を一定に保つことが難しいため、好
ましくない。さらに好ましくは、35〜45度であり、
この範囲の低硬度にすることで、トナーTにかかるスト
レスが減少するので、低融点のトナーTを用いて省エネ
ルギー化を図ることができる。35度以下となると、製
造上困難となる。
【0069】(弾性ゴム材料)現像ローラ8の低硬度の
弾性層8bの材料としては、シリコーンゴムを示してい
るが、これに限られるものではなく、NBRゴム(NB
R:ニトリルゴム)、ブチルゴム、天然ゴム、アクリル
ゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、又はこれらの混合
されたゴム等、一般的に用いられるゴムが使用可能であ
る。通常、上述のゴム材料のオイル含浸量を多くするこ
とで、低硬度化が図れる。
【0070】(表層材料)現像ローラ8の樹脂層8cの
材料としては、トナーTへの帯電付与性を考慮する必要
から、負帯電性トナーTを用いた場合には、溶媒にウレ
タン樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド
樹脂、又はこれらの混合物等に離型粒子を分散させたも
のが好適に用いられる。離型粒子としては、シリコーン
樹脂粒子、ポリアミド樹脂粒子、フッ素樹脂粒子等が分
散可能である。フッ素樹脂はフッ素樹脂自体が正電荷付
与性であるが、ベースの樹脂の電荷付与性が高ければ、
全体としてトナーTを負帯電することは可能である。ま
た、正帯電性トナーTを使用するのであれば、フッ素樹
脂が好適に用いられる。
【0071】(現像ローラ抵抗)さらに、現像ローラ8
の低硬度の弾性層8b及び樹脂層8cの抵抗としては、
摩擦帯電によるトナーTのチャージアップを防止するた
めにも導電性が好ましい。しかし、例えば、感光ドラム
1の表面にピンホール等があった場合に、過電流が流れ
るおそれがあるため、低硬度の弾性層8b及び樹脂層8
cで多少の抵抗を有するとよい。抵抗は体積抵抗値で1
3 〜109 Ω・cm程度の範囲が好ましい。
【0072】(現像ローラ表面粗さ)現像ローラ8の表
面粗さとしては、使用するトナーTの粒径にもよるが、
十点平均粗さRzで3〜15μが好ましい。使用するト
ナー粒径が平均体積粒径で6μmであれば、好適には十
点平均粗さRzで5〜12μmが使用可能である。トナ
ー粒径がより小さい場合は十点平均粗さRzをやや小さ
くすると好ましい。十点平均粗さRzが3μm以下であ
ると十分なトナー搬送力が得られず、濃度不足となり、
一方、1.5μm以上となるトナーTに十分な帯電が得
られず、非画像部にトナーTが付着するいわゆる「かぶ
り」が発生することになる。
【0073】十点平均粗さRzは、JIS B0601
に示されている定義を用い、測定には小坂研究所製の表
面粗さ試験器「SE−30H」を使用した。
【0074】(現像ローラの製造方法)本発明における
現像ローラ8の製造方法の一例を述べる。
【0075】芯金8a上にまずゴムを接着し、また導電
性の確保をする接着剤を塗布する。そして芯金8aの周
囲に低硬度ゴムを巻き付け、金型内に入れる。金型をプ
レス機により熱及び圧力を加えて加硫させ、加硫後に表
面を研磨する。上記工程により低硬度の弾性層8bが形
成される。次に研磨した現像ローラ8の半完成品に樹脂
層8cをスプレーコート法等によりコーティングを施す
ことで、現像ローラ8を得ることができる。
【0076】(現像ブレード)トナー規制部材としての
現像ブレード10は、ステンレス製の薄板(厚みtが約
0.1mm)の先端部から約2mmの位置を現像ローラと反
対方向に折り曲げて屈曲部10aを形成したものであ
り、この折屈曲部10a近傍の平面部分が現像ローラ8
に若干侵入する状態で接触する。金属製の薄板は、表面
の摩擦係数が低く、かつ、トナーTに対する摩擦電荷付
与性も高いため、動摩擦係数μの低い現像ローラ8に対
してL字型に折り曲げられた金属製の薄板を現像ローラ
8に当接配置することで、トナーTに過度な剪定断応力
を加えることなく現像ブレード10上のトナーTに電荷
付与及びトナー量規制をすることが可能となる。その結
果、低分子量成分であるワックス樹脂等が内包化された
トナーTにおいても、好適に使用することが可能とな
る。
【0077】また、現像ブレード10の接触圧は、線圧
約15〜35g/cmが好適である。15g/cm以下にな
ると、トナーTに対して適切な帯電付与ができず、非画
像部にトナーTが付着する、いわゆる「かぶり」となっ
て画質を低下させる。35g/cm以上になると、圧力等
によりトナーTに混合されている外添剤がトナー表面か
ら剥離しやすくなり、トナーTを劣化させ、トナーTの
帯電性が低下していくことになる。
【0078】上述の現像ブレード10は金属製からなる
が、トナーTへの帯電性付与向上のために、金属製の現
像ブレード上に樹脂等をコーティングしてもよい。この
樹脂としては、トナーTの帯電極性が負極性の場合は、
ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂等が好適に用いられ、ト
ナーTの帯電極性が正極性の場合は、フッ素樹脂等が用
いられる。
【0079】線圧の測定方法としては、引き抜き板とし
て長さ100mm×幅15mm×厚さ30μmのステンレス
薄板と、挟み板として長さ180mm×幅30mm×厚さ3
0μmのステンレス薄板を長さ半分にするように折った
ものを用意し、挟み板の間に引き抜き板を挿入し、この
挟み板を現像ローラ8と現像ブレード10との間に挿入
する。その状態でバネばかり等で引き抜き板を一定速度
で引き抜き、そのときのバネばかりの値(単位:g)を
読む。バネばかりの値を1.5で除算して、単位をg/
cmにした場合の線圧が求められる。
【0080】(現像ローラと感光ドラムの当接圧)現像
ローラ8の感光ドラム1に対する当接圧としては、上述
の線圧の測定と同様の測定において、線圧20〜100
g/cmが好ましい。線圧20g/cm以下となると接触状
態が不安定となり、線圧100g/cm以上となると圧力
等によりトナーTに混合されている外添剤がトナー表面
から剥離しやすくなり、トナーTを劣化させ、現像ブレ
ード10によるトナーTの帯電性が低下していくことに
なるからである。
【0081】(トナー)本発明で使用する一成分現像用
トナーは透過電子顕微鏡(TEM)を用いたトナー粒子
の断層面観察において、ワックス成分が結着樹脂と相溶
しない状態で、実質的に球状及び/又は紡錘形で島状に
分散されていることが好ましい。ワックス成分を上述の
ように分散させ、トナーT中に内包化させることにより
トナーTの劣化や画像形成装置への汚染等を防止するこ
とができるので、良好な帯電性が維持され、ドット再現
に優れたトナー像を長期にわたって形成することが可能
となる。また、加熱時にはワックス成分が効率良く作用
するため、低温定着性と耐オフセット性を満足なものと
する。
【0082】本発明においてトナー粒子の断層面を観察
する具体的な方法としては、常温硬化性のエポキシ樹脂
中にトナー粒子を十分に分散させた後、温度40℃の雰
囲気中で2日間硬化させ、得られた硬化物を四三酸化ル
テニウム、必要により四三酸化オスミウムを併用して染
色を施した後、ダイヤモンド歯を備えたミクロトームを
用い薄片状のサンプルを切り出し、透過電子顕微鏡を用
いてトナー粒子の断層形態を観察する。本発明において
は、用いるワックス成分と外殻を構成する樹脂との若干
の結晶化度の違いを利用して材料間のコントラストを付
けるため四三酸化ルテニウム染色法を用いることが好ま
しい。代表的な一例を図5に示す。本実施の形態で用い
られたトナー粒子は、ワックス成分が外殻樹脂で内包化
されていることが観察された。
【0083】本発明におけるワックス成分は、示差走査
熱量計により測定されるDCS曲線において、昇温時に
40〜130℃の領域に最大吸熱ピークを有するものが
用いられる。上述の温度領域に最大吸熱ピークを有する
ことにより低温定着に大きく貢献しつつ、離型性をも効
果的に発現する。最大吸熱ピークが40℃未満である
と、ワックス成分の自己凝集力が弱くなり、結果として
耐高温オフセット性が悪化するとともに、グロスが高く
なりすぎる。一方、最大吸熱ピークが130℃を超える
と定着温度が高くなるとともに、定着画像表面を適度に
平滑化せしめることが困難となるため、特にカラートナ
ーに用いた場合には混色性低下の点から好ましくない。
さらに、水系媒体中で造粒・重合を行い重合方法により
直接、トナーTを得る場合、最大吸熱ピーク温度が高い
と主に造粒中にワックス成分が析出する等の問題を生じ
好ましくない。
【0084】ワックス成分の最大吸熱ピーク温度の測定
は、「ASTM D3418−8」に準じて行う。測定
には、例えば、パーキンエルマー社製DSC−7を用い
る。装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を
用い、熱量の補正についてはインジウムの融解熱を用い
る。測定サンプルにはアルミニウム製パンを用い、対照
用に空パンをセットし、1回昇温−降温させ前履歴をと
った後、昇温速度10℃/min で測定を行う。
【0085】上述のワックス成分としては、具体的には
パラフィンワックス、ポリオレフィンワックス、フィッ
シャートロピッシュワックス、アミドワックス、高級脂
肪酸、エステルワックス、及びこれらの誘導体又はこれ
らのグラフト/ブロック化合物等が利用できる。
【0086】本発明におけるトナーTは、画像解析装置
で測定した形状係数SF−1の値が100〜160であ
り、形状係数SF−2の値が100〜140であること
が好ましく、形状係数SF−1の値が100〜140で
あり、形状係数SF−2の値が100〜120であれば
さらに好ましい。また、上述の条件を満たし、かつ、
(SF−2)/(SF−1)の値を1.0以下とするこ
とにより、トナーTの諸特性のみならず、画像解析装置
とのマッチングがきわめて良好なものとなる。
【0087】本発明に用いられる形状係数を示すSF−
1、SF−2とは、日立製作所製FE−SEM(S−8
00)を用い、倍率500倍に拡大したトナー像を10
0個無作為にサンプリングし、その画像情報はインター
フェースを介してニコレ社製画像解析装置(Luzex
3)に導入して解析を行い、下式から算出して得られた
値であり、本発明においてはこの値を形状係数SF−
1、SF−2と定義した。
【0088】SF−1={(MXLNG)2 /(ARE
A)}×(π/4)×100 SF−2={(PERI)2 /(AREA)}×(1/
4π)×100 ここで、AREA:トナー投影面積、 MXLNG:絶対最大長、 PERI:周長 である。
【0089】トナーTの形状係数SF−1はトナー粒子
の丸さの度合いを示し、100が完全な球形で、数値が
大きくなるほど球形から徐々に不定形となる。SF−2
はトナー粒子の凹凸度合いを示し、数値が大きいほどト
ナー表面の凹凸が顕著となる。
【0090】上述の形状係数SF−1が160を超える
場合には、トナーTの形状が不定形となるため、トナー
Tの帯電量分布がブロードになるとともに、現像装置4
内でトナー表面が磨砕されやすくなるため、画像濃度の
低下や画像かぶりの一因となる。
【0091】トナー像の転写効率を高めるためには、ト
ナー粒子の形状係数SF−2は、100〜140であ
り、(SF−2)/(SF−1)の値が、1.0以下で
あるのがよい。トナー粒子の形状係数SF−2が140
より大きく、(SF−2)/(SF−1)の値が1.0
を超える場合、トナー粒子の表面がなめらかではなく、
多数の凹凸をトナー粒子が有しており、感光ドラム1か
ら転写材Pへの転写効率が低下する傾向にある。
【0092】さらに高画質化のため微小な潜像ドットを
忠実に現像するために、トナー粒子は、重量平均粒径が
10μm以下(好ましくは4〜8μm)であり、個数分
布における変動係数(A)が35%以下であることが好
ましい。重量平均粒径が4μm未満のトナー粒子におい
ては、トナーTのチャージアップによる画像の不均一ム
ラの原因となりやすく、本発明で使用するトナーTとし
て好ましくない。トナー粒子の重量平均粒径が10μm
を超える場合には、感光ドラム1表面への融着が起きや
すく、また微小ドットの潜像再現性に劣ることになる。
トナー粒子の個数分布における変動係数が35%を超え
るとさらにその傾向が強まる。
【0093】トナー粒子の粒度分布は種々の方法によっ
て測定できる。本発明においては、コールターカウンタ
を用いて行った。例えば、測定装置としてはコールター
ルカウンタTA−II型(コールター社製)を用い、個
数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科機
製)及びパーソナルコンピュータを接続し、電解液は1
級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調整す
る。例えば、ISOTONII(コールターサイエンテ
ィフィックジャパン社製)が使用できる。測定法として
は、上述の電界水溶液100〜150ml中に分散剤とし
て界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン
酸塩)を0.1〜5ml加え、さらに測定試料を2〜20
mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1
〜3分間分散処理を行い、上述のコールターカウンタT
A−II型によりアパーチャーとして例えば100μm
アパーチャーを用い、個数を基準として2〜40μmの
粒子の粒度分布を測定して、それから本発明における値
を求める。
【0094】トナー粒子の個数分布における変動係数A
は下式から算出される。
【0095】変動係数A=(S/D1 )×100 ここで、S :トナー粒子の個数分布における標準偏差
値を示し、 D1 :トナー粒子の個数平均粒径(μm)、 を示す。
【0096】さらには、本発明で使用するトナー粒子と
しては、トナー粒子表面が外添剤で被覆された物を用
い、トナーTに所望の帯電量が付与されるようにするこ
とが好ましい。その意味で、トナー表面の外添剤被覆率
が5〜99%、さらに好ましくは、10〜99%である
ことが好ましい。
【0097】トナー表面の外添剤被覆率は、日立製作所
製FE−SEM(S−800)を用い、トナー像を10
0個無作為にサンプリングし、その画像情報はインター
フェースを介してニコレ社製画像解析装置(Luzex
3)に導入する。得られる画像情報は、トナー粒子表面
部分と外添剤部分との明度が異なるため、2値化して、
外添剤部分の面積SGとトナー粒子部分の面積(外添剤
部分の面積も含む)STに分けて求め、下式により算出
する。
【0098】 外添剤被覆率(%)=(SG /ST )×100 本発明に使用される外添剤としては、トナーTに添加し
たときの耐久性の点から、トナー粒子の重量平均径の1
/10以下の粒径であることが好ましい。この添加剤の
粒径とは、電子顕微鏡におけるトナー粒子の表面観察に
より求めたその平均粒径を意味する。外添剤としては、
例えば、以下のようなものが用いられる。
【0099】金属酸化物(酸化アルミニウム、酸化チタ
ン、チタン酸ストロチウム、酸化セリウム、酸化マグネ
シウム、酸化クロム、酸化スズ、酸化亜鉛、など)・窒
化物(窒化ケイ素など)・炭化物(炭化ケイ素など)・
金属塩(硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ムなど)・脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸カルシウムなど)・カーボンブラック・シリカな
ど。
【0100】これら外添剤は、トナー粒子100重量部
に対し、0.01〜10重量部が用いられ、好ましく
は、0.05〜5重量部が用いられる。これら外添剤
は、単独で用いても、また、複数併用してもよい。それ
ぞれ、疎水化処理を行ったものが、より好ましい。
【0101】外添剤の添加量が0.01重量部未満の場
合には、一成分系現像剤の流動性が悪化し、トナー個々
が摩擦帯電されないことにより、トナーTへの電荷付与
性が低下してしまい、非画像部にトナーTが付着する、
いわゆる「かぶり」を増加させることになる。
【0102】一方、外添剤の量が10重量部を超える場
合には、過多な外添剤が感光ドラム1や現像ローラ8に
付着してトナーTへの帯電性を悪化させたり、画像を乱
したりする。
【0103】次に、以下に示す現像ローラ8を試作し
て、画像形成装置において画出しを行った。
【0104】現像ローラ8として、直径8mmのステンレ
ス製の芯金8a上に低硬度の弾性層8bとしてソリッド
のシリコーンゴム層を4mm形成し、その上から樹脂層8
cとしてフッ素樹脂粒子を分散させたポリアミド樹枝を
約10μm形成して、直径16mmの弾性現像ローラとし
た。
【0105】現像ローラ8の動摩擦係数は0.11であ
った。
【0106】現像ローラ8のゴム硬度としては、42度
(AskerC)であった。
【0107】現像ローラ8の表面粗さとしては十点平均
粗さRzで7.2μm、抵抗は体積抵抗で1.2×10
5 Ω・cmであった。
【0108】上述の現像ローラ8を上述の現像ブレード
10及び感光ドラム1に当接させ、ワックスが内包化さ
れたほぼ球形のトナーTを現像装置4に入れて画像形成
装置とした。この画像形成装置における現像ローラ8と
現像ブレード10間の線圧は28g/cm、現像ローラ8
と感光ドラム1間の線圧は35g/cmであった。
【0109】比較例として、従来例で述べたような現像
ローラとして直径8mmのステンレス製の芯金上に低硬度
の弾性層としてソリッドのシリコーンゴム層を4mm形成
したものに、この現像ローラとの摺擦部にウレタンゴム
を有する現像ブレードを当接させた。この現像ローラの
動摩擦係数は0.72であった。その他の数値に関して
は、ほぼ同様にした。
【0110】上述構成の画像形成装置で1000枚の画
出しを行い、そのときのトナーTの単位重量当たりの電
荷量分布及び転写材P上における飛び散り(「現像飛び
散り」及び「転写飛び散り」を合わせたもの)を求め
た。そして、現像ブレードにおける現像ローラとの摺擦
部の顕微鏡観察を行い、トナーTの融着状態を観察し
た。
【0111】飛び散りの評価としては、図6に示すよう
に格子状の画像を出力する。その画像をニコレ社製画像
解析装置(Luzex3)に導入し解析を行い算出し
た。算出方法は、飛び散り率として下式のように定義し
求めた。 (1) Luzex測定枠13の面積を求める。 (2) Luzex測定枠13の画像部14の面積を求め
る。 (3) Luzex測定枠13の飛び散りトナー15の面積
を求める。
【0112】 飛び散り率(%)=(3) /{(1) −所に}×100 である。飛び散り率(%)が5%未満であれば画像の飛
び散りによるガサツキ等の不具合は発生しない。5%以
上となると、画像の飛び散りが目立ち、ラインの直線性
等も劣るようになる。
【0113】本発明の実施の形態と比較例のトナーTの
単位重量当たりの電荷量分布の結果を図7に示す。図7
の結果より、本発明の実施の形態における電荷量分布の
ほうが、比較例よりシャープになっていることがわか
る。このとき電荷量分布における半値幅Hは、本発明の
実施の形態では14μC/g、比較例では33μC/g
であった。そして、飛び散り率はそれぞれ、2.1%と
7.3%であった。
【0114】また、現像ブレードへのトナー融着の状態
は、本実施の形態では、発生はしないかった。比較例に
おいては、現像ローラに当接する部分の現像ブレード上
にトナーTが全面に融着した状態であった。比較例にお
ける画像は、ベタ黒画像を最後に出力した結果、画像長
手にわたって全面に白スジが発生していた。
【0115】以上述べたように、最表層に動摩擦係数の
低い樹脂層8cを有する現像ローラ8を、L字型に折り
曲げられた金属製の薄板である現像ブレード10により
規制することで、現像ローラ8と現像ブレード10との
摺擦部Sにおける摩擦熱及び機械的剪断力の発生を低減
させ、トナーTの付着による「白スジ」を防止できる。
【0116】〈実施の形態2〉次に、本発明に係る実施
の形態2を図8を参照して説明する。なお、上述の実施
の形態1と同一機能を有する部材は同一符号を付して説
明を省略する。
【0117】上述の実施の形態1においては、最表層に
動摩擦係数の低い樹脂層8cを有する現像ローラ8を、
L字型に折り曲げられた金属製の薄板である現像ブレー
ド10により規制することで、現像ローラ8と現像ブレ
ード10との摺擦部Sにおける摩擦熱及び機械的剪断力
の発生を低減させ、トナーTの付着による「白スジ」を
防止した。しかしながら、実施の形態1においては最表
層の動摩擦係数が低いことにより、現像ローラ8上にコ
ートされるトナー量が少ないという問題点が発生した。
その結果、必要な画像濃度を得るためには、感光ドラム
1の周速に対する現像ローラ8の周速差を大きくしなけ
ればならなかった。
【0118】現像ローラの周速を速くすることは、トナ
ーTへの摩擦熱の発生を考慮すると不利であった。
【0119】そこで、実施の形態2においては、現像ロ
ーラ18と供給ローラ(供給部材)19間に、トナーT
を現像ローラ側に付勢する手段として現像剤付勢手段を
設けるものである。本実施の形態においては、現像剤付
勢手段としての供給ローラバイアス電源20を供給ロー
ラ19に接続し、この電源により、現像ローラ18と供
給ローラ19間にトナーTを現像ローラ18側へ付勢す
る電位差を設け、現像ローラ18が担持するトナー量を
増加させることで、現像ローラ18の周速を遅く、すな
わち、感光ドラム1との周速差を小さくするものであ
る。
【0120】また、図8に示す画像形成装置は、クリー
ニング装置を設けていない装置、いわゆる現像同時クリ
ーニングを行う場合の例である。
【0121】以下、画像形成動作について説明する。
【0122】帯電ローラ16は感光ドラム1に接触して
帯電を行う接触帯電ローラであり、帯電ローラ16に
は、感光ドラム1表面を一様に帯電するように、帯電バ
イアス電源(不図示)が接続されており、画像形成動作
中は約−1300Vを帯電ローラ16に印加して、感光
ドラム1表面を約−700Vに一様に帯電する。帯電ロ
ーラ2は、直径12mmであり矢印W方向に感光ドラム1
と同一周速で回転する。
【0123】そして、レーザスキャナ等の露光装置3に
よって情報信号により感光ドラム1上を露光して静電潜
像を形成し、現像装置4でトナーTにて感光ドラム1上
の静電潜像をトナー像として現像し可視像化する。
【0124】このとき、現像装置4の現像ローラ18に
は現像バイアス電源17から現像バイアスとして−35
0Vの電圧が印加され、供給ローラ19には供給ローラ
バイアス電源20から−450Vの電圧が印加される。
両者とも直流電圧である。すなわち、現像ローラ18と
供給ローラ19間には、負極性に帯電したトナーTを供
給ローラ19から現像ローラ18側へ付勢する方向の電
界が形成される。帯電したトナーTは現像ローラ18に
より搬送されやすくなることで、現像ローラ18上のト
ナー量を増やすことができる。その結果、前述の実施の
形態1よりも、現像ローラ18の周速を遅くして、感光
ドラム1と現像ローラ18の周速差を低くすることがで
きる。これは、トナーTが受ける摩擦熱の熱量が減少す
ることになり、さらに低融点の低分子量成分を有するト
ナーTをも使用することが可能となる。
【0125】次に、感光ドラム1上のトナー像を転写ロ
ーラ5により転写材Pに転写し、さらに定着装置7にて
定着して永久画像を得る。
【0126】一方、転写材P上に転写されず感光ドラム
1表面に残ったトナー(転写残トナー)は帯電ローラ1
6に到達する。転写残トナーは通常、転写ローラ5によ
る放電をうけるため正規の帯電極性とは逆極性に帯電し
たトナーである。逆極性に帯電した転写残トナーは、帯
電ローラ16及び感光ドラム1との摺擦、並びに帯電ロ
ーラ16による放電により正規の帯電極性にされ、帯電
ローラ16から感光ドラム1上に吐き出される。感光ド
ラム1と現像ローラ18との接触部において非画像部に
存在するトナーTは、帯電電位(−700V)と現像ロ
ーラ18に印加された現像バイアス(−460V)の電
位差により現像ローラ18に回収される。
【0127】本実施の形態においては、現像同時クリー
ニング方式の画像形成装置を用いているので、それにつ
いて説明する。
【0128】図9を参照して、現像同時クリーニングの
方式を説明する。
【0129】図9中、□は感光ドラム1上に存在する転
写残トナーを示し、○は現像ブレード10を通過し現像
ローラ18上に担持された新しいトナーを示す。記号中
の−はトナーの帯電極性を示す。
【0130】帯電ローラ16を通過、又は帯電ローラ1
6から吐き出された転写残トナーは、感光ドラム1と現
像ローラ18との接触部において摺擦を受け、負帯電ト
ナーになる。感光ドラム1上の露光部(画像部)につい
ては、感光ドラム1上の電位は露光を受けたことによ
り、約−100Vとなる。このとき、転写残トナーはそ
のまま感光ドラム1上に残り、現像バイアス(−350
V)と感光ドラム1上の電位差により現像ローラ18上
の新しいトナーTが感光ドラム1上に現像される。同時
に非露光部(非画像部)の負帯電の転写残トナーは、感
光ドラム1上の帯電電位(−700V)と現像バイアス
(−350V)との電位差により現像ローラ18上に転
移する。このとき、現像ローラ18上の新しいトナーT
はそのまま現像ローラ18上に残る。以上の工程により
現像同時クリーニングが達成される。
【0131】以上述べたように、現像ローラ18と供給
ローラ19との間に、トナーTを現像ローラ18側に付
勢する電位差を設け、現像ローラ18が担持するトナー
量を増加させることで、現像ローラ18の周速を遅くす
ることができ、低融点のトナーTの劣化を防止すること
ができる。
【0132】〈実施の形態3〉前述の実施の形態1及び
上述の実施の形態2においては、現像ローラの芯金上の
外周に低硬度の弾性層を、そしてさらに弾性層の外周に
摩擦係数の低い樹脂層を有していたが、本発明は、この
構成に限定されるものではない。例えば、導電性パイプ
上に低硬度の弾性層及び摩擦係数の低い樹脂層を設けて
低コスト化を図ることも可能である。
【0133】さらに、上述の導電性パイプ中にマグネッ
トを配置するようにすれば、一成分磁性トナーを用いる
ことも可能となる。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
現像剤担持体の最表面に動摩擦係数の低い樹脂層を設
け、この樹脂層に金属製の薄板である現像ブレードを当
接させて現像剤担持体表面の現像剤の層厚を規制するこ
とで、現像剤担持体と現像ブレードとの摺擦部における
摩擦熱及び機械的剪断力の発生を低減させることができ
るので、現像ブレードに対する現像剤の付着による「白
スジ」の発生を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の現像装置における現像ローラ及
び現像ブレードの構成を縦断面図。
【図2】実施の形態1の画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図。
【図3】動摩擦係数の測定法を説明する図。
【図4】トナーの帯電電荷量分布の幅の状態を示す図。
【図5】(a)、(b)は、本発明の現像装置で使用す
るトナーの縦断面図。
【図6】飛び散り率の測定法を説明する図。
【図7】実施の形態1と比較例との帯電電荷分布を示す
図。
【図8】実施の形態2の画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図。
【図9】実施の形態2における現像同時クリーニングを
説明する図。
【図10】従来の画像形成装置の概略構成を示す縦断面
図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 2、16 静電潜像形成手段(帯電手段、帯電ロー
ラ) 3 静電潜像形成手段(露光手段、露光装置) 4 現像手段(現像装置) 5 転写手段(転写ローラ) 6 クリーニング装置 7 定着装置 8、18 現像剤担持体(現像ローラ) 8a 芯金 8b 弾性層 8c 樹脂層 9、19 供給部材(供給ローラ) 10 規制手段(現像ブレード) 10a 屈曲部 11 攪拌部材 12、17 現像バイアス電源 20 現像剤付勢手段(供給ローラバイアス電
源) D 現像位置 S 摺擦部 T 現像剤(トナー)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大関 行弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 野々村 真 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA06 AA08 AA15 AB10 CA14 CB07 EA01 EA03 EA07 FA07 2H077 AC04 AC16 AD02 AD06 AD13 AD17 AD23 AD35 FA01 FA22

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を表面に担持して像担持体と対向
    する現像位置に搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持
    体表面にて担持搬送される現像剤を薄層規制する規制手
    段と、前記現像剤担持体と前記像担持体との間に現像バ
    イアスを印加して前記現像位置に搬送された現像剤を前
    記像担持体に供給する現像バイアス電源とを備えた現像
    装置において、 前記規制手段は、バネ弾性により前記現像剤担持体表面
    に当接されて現像剤の層厚を規制する金属製の現像ブレ
    ードを有し、 前記現像剤担持体は、芯金の外周面を囲繞する弾性層を
    有するとともに、最表面における前記現像ブレードとの
    間の動摩擦係数が0.01〜0.2となるように形成さ
    れている、 ことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤担持体表面に現像剤を供給す
    る供給部材を有し、 前記供給部材側の現像剤を電位差により前記現像剤担持
    体側に付勢する現像剤付勢手段を有する、 ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像ブレードを通過した前記現像剤
    担持体上の現像剤の帯電電荷量分布における単位重量当
    たりの電荷量の半値幅が25μC/gである、ことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記現像ブレードは、先端から所定の位
    置を前記像担持体とは反対方向に折り曲げた屈曲部を有
    し、前記像担持体表面の移動方向についての前記屈曲部
    よりも下流側の部位が前記現像剤担持体表面に当接され
    る、 ことを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の現像装
    置。
  5. 【請求項5】 前記現像剤担持体は、前記最表面に、離
    型粒子が分散された樹脂層を有する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記載の現
    像装置。
  6. 【請求項6】 前記樹脂層を構成する樹脂が、ポリアミ
    ド樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹
    脂、フッ素樹脂、又はこれらの混合された樹脂のいずれ
    かである、 ことを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記離型粒子が、フッ素樹脂粒子、シリ
    コーン樹脂粒子、ポリアミド樹脂粒子である、 ことを特徴とする請求項5又は6に記載の現像装置。
  8. 【請求項8】 前記現像剤は、少なくとも結着樹脂、着
    色剤、及びワックス成分を含有する静電潜像現像用のト
    ナーであり、 該トナーは、透過電子顕微鏡を用いたトナー粒子の断層
    面観察において、前記ワックス成分が前記結着樹脂と相
    溶しない状態で、かつ実質的に球状の島状又は紡錘形の
    島状で、トナー粒子中に含有されている、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、又は
    7に記載の現像装置。
  9. 【請求項9】 前記トナーの画像解析装置で測定した形
    状係数SF−1の値が100〜160であり、形状係数
    SF−2の値が100〜140である、 ことを特徴とする請求項8に記載に現像装置。
  10. 【請求項10】 前記形状係数SF−1の値が100〜
    140であり、前記形状係数SF−2の値が100〜1
    20である、 ことを特徴とする請求項9に記載の現像装置。
  11. 【請求項11】 前記形状係数SF−2の値を前記形状
    係数SF−1の値で除した値、(SF−2)/(SF−
    1)の値が1.0以下である、 ことを特徴とする請求項9又は10に記載の現像装置。
  12. 【請求項12】 前記ワックス成分の融点が40〜13
    0℃である、 ことを特徴とする請求項8、9、10、又は11に記載
    の現像装置。
  13. 【請求項13】 前記トナー表面の外添剤被覆率が5〜
    99%である、 ことを特徴とする請求項8、9、10、11、又は12
    に記載に現像装置。
  14. 【請求項14】 像担持体と、該像担持体表面に静電潜
    像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像に現像
    剤を付着させて現像剤像として現像する現像手段と、前
    記像担持体上の現像剤像を転写材に転写する転写手段と
    を備えた画像形成装置において、 前記現像剤手段が、請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、10、11、12、又は13に記載の現像
    装置である、 ことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005215057A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Oki Data Corp 現像装置及び画像形成装置
CN109373387A (zh) * 2018-11-02 2019-02-22 滁州市云米工业设计有限公司 一种动态叶片分离式叶轮抽油烟机

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