JP2000258557A - 降雪センサ - Google Patents

降雪センサ

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JP2000258557A
JP2000258557A JP11066400A JP6640099A JP2000258557A JP 2000258557 A JP2000258557 A JP 2000258557A JP 11066400 A JP11066400 A JP 11066400A JP 6640099 A JP6640099 A JP 6640099A JP 2000258557 A JP2000258557 A JP 2000258557A
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Japan
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light
wavelength range
absorption wavelength
water
absorption
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JP11066400A
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Tadashi Miki
匡 三木
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来使用されている降雪センサは誤検知を生
ずる場合があるという課題を有している。 【解決手段】 水による吸収係数が大きい吸収波長域の
光を発光する発光素子103と水による吸収係数が大き
い吸収波長域に受光特性を有する受光素子105の組
と、水による吸収係数が小さい非吸収波長域の光を発光
する発光素子104と水による吸収係数が小さい非吸収
波長域に受光特性を有する受光素子105の組とを、光
が透過する透過材101で封じたケース102内に収容
して、前記吸収波長域に受光特性を有する受光素子の受
光量と前記非吸収波長域に受光特性を有する受光素子の
受光量との比率によって積雪の有無を判定するようにし
て、誤検知のない降雪センサとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄関や車庫などの
積雪を融雪するためのヒータを動作させるための制御装
置に使用する、降雪の有無を検出する降雪センサに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】積雪の大きい地域では、外部の給湯機器
の配管設備や車庫、玄関先への積雪や道路の凍結を防ぐ
ために、地中などに融雪ヒータを埋設して使用してい
る。この融雪ヒータによって積雪を溶かしているもので
ある。こうした設備では、融雪ヒータの電力の無駄や寿
命の短期化を防ぐために、降雪や積雪があるかどうかを
検知する降雪センサを設置し、この降雪センサからの信
号によって降雪時だけ前記融雪ヒータを動作させている
ものである。
【0003】こうした降雪センサは、地中に埋設した
り、支柱上に設置したりして使用されている。降雪セン
サの構造には、センサ面に電極を配置して積もった雪の
融解水によって電極間の抵抗や静電容量が変化すること
を検知する電極方式や、赤外線センサによって降雪の温
度を検知する放射温度式、光を投射して雪による散乱反
射の具合を検出する光反射方式が知られている。
【0004】図6は、このうち光反射方式の降雪センサ
を使用した融雪設備の構成を示すブロック図である。制
御部4は、光量検出回路11を介して降雪センサ1から
の信号を受けて、積雪の有無を判定している。積雪があ
ると判定すると、駆動回路31を動作させて融雪ヒータ
3を通電して、前記積雪を融雪する。またこのとき、制
御部4の判定を補正するために、温度センサ2と温度検
出回路21とを使用している。つまり、温度センサ2と
温度検出回路21によって検知した外気温度の情報によ
って、降雪センサ1からの信号を誤りなく判断するもの
である。
【0005】図7は、図6に示している降雪センサ1の
構成を示す説明図である。図7(a)は、降雪センサ1
上に、受光部74からの距離dの位置に積雪がある状態
を、図7(b)は、半透明のシャーベット状の雪の上
に、受光部74からの距離mの位置に積雪がある状態を
説明している。従来使用している降雪センサ1は、セン
サ容器72内に、発光部73と受光部74を配置し、ア
クリル板やガラスなどの透過材71を蓋として使用し
て、センサ容器72を封じた構成としている。図7
(a)に示している状態では、降雪センサ1上に、受光
部74からの距離dの位置に積雪がある場合には、発光
部73が放射する光は積雪によって強く拡散反射され
て、受光部74には比較的多量の光が入射する。積雪が
無い場合には、この発光部73が放射する光は上方に抜
けてしまって、受光部74が受光する光は殆どなくな
る。制御部4は、光量検出回路11から受ける信号に対
して閾値Vthを設定し、前記信号がこの閾値Vthを
上回っている場合には、積雪があると判定するものであ
る。
【0006】ところが、実際には積雪の初めや、融雪を
開始した時点では図7(b)に示しているように降雪セ
ンサ上には半透明のシャーベット状の雪76が発生して
おり、この上部に受光部74からの距離mの位置に積雪
があるものである。このシャーベット状の雪76の層
は、発光部73が放射した光が通過する場合が多いもの
である。この結果、光量検出回路11の出力Vmは前記
閾値Vthを下回るものであり、制御部4はこのような
場合は、積雪なしと判定してしまうものである。
【0007】また逆に、ゴミや異物が降雪センサ1上に
付着したような場合には、この異物によって発光部73
が放射する光が反射されて、受光部74が受光する光の
量が多くなって積雪ありと誤判定するという事態も発生
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来
使用されている降雪センサは誤検知を生ずる場合がある
という課題を有している。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、水による吸収
係数が大きい吸収波長域の光を発光する発光素子と水に
よる吸収係数が大きい吸収波長域に受光特性を有する受
光素子の組と、水による吸収係数が小さい非吸収波長域
の光を発光する発光素子と水による吸収係数が小さい非
吸収波長域に受光特性を有する受光素子の組とを、光が
透過する透過材で封じたケース内に収容して、前記吸収
波長域に受光特性を有する受光素子の受光量と前記非吸
収波長域に受光特性を有する受光素子の受光量との比率
によって積雪の有無を判定するようにして、誤検知のな
い降雪センサとしている。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、水に
よる吸収係数が大きい吸収波長域の光を発光する発光素
子と水による吸収係数が大きい吸収波長域に受光特性を
有する受光素子の組と、水による吸収係数が小さい非吸
収波長域の光を発光する発光素子と水による吸収係数が
小さい非吸収波長域に受光特性を有する受光素子の組と
を、光が透過する透過材で封じたケース内に収容して、
前記吸収波長域に受光特性を有する受光素子の受光量と
前記非吸収波長域に受光特性を有する受光素子の受光量
との比率によって積雪の有無を判定するようにして、誤
検知のない降雪センサとしている。
【0011】請求項2に記載した発明は、水による吸収
係数が大きい吸収波長域の光を発光する発光素子が発光
した光と、水による吸収係数が小さい非吸収波長域の光
を発光する発光素子が発光した光とを、吸収波長域と非
吸収波長域の両方に受光特性を有する受光素子によって
受けて、簡単な構成で誤検知のない降雪センサとしてい
る。
【0012】請求項3に記載した発明は、発光素子と受
光素子とを収容するケースを凸型として、異物等が付着
しにくく、誤判定を生じにくい降雪センサとしている。
【0013】請求項4に記載した発明は、受光素子は発
光素子が発光した光が水による吸収係数が大きい分光フ
ィルタを通過して入射する位置と、発光素子が発光した
光が水による吸収係数が小さい分光フィルタを通過して
入射する位置とに配置するようにして、少ない部品点数
で融雪設備の確実な動作や小電力化が可能な降雪センサ
としている。
【0014】請求項5に記載した発明は、2つの発光素
子と1つの受光素子とを光が透過する透過材で封じたケ
ース内に収容し、前記透過材は、水による吸収係数が大
きい吸収波長域と水による吸収係数が小さい非吸収波長
域をそれぞれ通過させる分光フィルタによって構成し、
前記発光素子は発光した光が水による吸収係数が大きい
分光フィルタを通過して前記受光素子に入射する位置
と、発光した光が水による吸収係数が小さい分光フィル
タを通過して前記受光素子に入射する位置とに配置し、
前記2つの発光素子を交互に発光させて、前記受光素子
の吸収波長域の光の受光量と非吸収波長域の光の受光量
との比率によって積雪の有無を判定するようにして、少
ない部品点数で融雪設備の確実な動作や小電力化が可能
な降雪センサとしている。
【0015】請求項6に記載した発明は、吸収波長域を
600〜850nm、非吸収波長域を850〜1000
nmの波長域から選択するようにして、リモコンに使用
されるLEDなどの汎用光学部品を使用してセンサを構
成でき、商業的な点などでメリットが期待できる降雪セ
ンサとしている。
【0016】請求項7に記載した発明は、吸収波長域を
1300〜1400nm、非吸収波長域を1400〜1
500nmの波長域から選択するようにして、光通信用
途などに使われる受発光素子などを使用してセンサを構
成でき、商業的な点などでメリットが期待できる降雪セ
ンサとしている。
【0017】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて説明する。図1は本実施例の降雪センサの構成を
示す説明図である。図1(a)は、降雪センサ上にシャ
ーベット上の雪76の上に積雪75が有るような状況
を、図1(b)は、降雪センサ上に異物77が存在する
状況を説明している。本実施例の降雪センサは、ケース
102内に収容した、二つの発光素子103、104
と、1つの受光素子105と、透明な透過材で平坦に構
成した蓋101とを備えている。蓋101を平坦にして
いる理由は、地中への埋設に適するよう形とするためで
ある。なお本実施例の電気接続は、従来例で説明した図
5のものと同様である。
【0018】本実施例の発光素子103は、光路中に水
分があると光量が大きく減衰する吸収波長域λ2の光を
発光する。また、発光素子104は光路中に水分が有っ
ても光量が減衰しにくい非吸収波長域λ1の光を発光す
る。本実施例では発光素子103、発光素子104はそ
れぞれの波長の光を発するLEDやレーザ素子によって
構成している。
【0019】図2は本実施例の降雪センサの降雪を検出
する検出特性を示す特性図である。つまり、2つの発光
素子103、104から受光部105への反射光量を、
反射物である積雪や異物までの距離の特性として示して
いる。縦軸は受光素子105の出力電圧を、横軸は受光
素子105から積雪のある位置までの距離を示してい
る。特性曲線aは非吸収波長域λ1を使う発光部10
4、特性曲線bおよび特性曲線cは吸収波長域λ2を使
う発光部103を使用しているものを示している。また
特性曲線bは、降雪センサ上に異物が存在している場合
を、特性曲線cは降雪センサ上に積雪が存在している場
合を示している。特性曲線bに比べて特性曲線cは、積
雪中の水分により拡散反射光が減衰するため、相対出力
が低下する特性となる。これらの特性は、光量検出回路
11を調整することによって調整できるものである。本
実施例では、特性曲線aと特性曲線bとがほぼ同じ値と
なるように調整している。
【0020】以下本実施例の動作について説明する。図
1(a)に示しているように、シャーベット上の雪76
の上に積雪75が有るような状況の場合、つまり受光素
子105の上部に距離mを隔てた位置に積雪75が有る
ような場合の動作を説明する。
【0021】制御部4は、まず発光素子104だけを発
光させ、この放射光を受光素子105で受光する。この
時は受光素子105の出力特性は特性曲線aに従うもの
である。つまり、光量検出回路11はVm(λ1)の光
量を検出し、この値を図示していない制御部に入力する
ものである。次に、制御部4は発光素子104を消灯
し、発光素子103を発光させる。この放射光を受光素
子105で受光する。この時は受光素子105の出力特
性は特性曲線cに従うものである。つまり光量検出回路
11はVm(λ2)を検出し、この値を制御部4に入力
するものである。本実施例では制御部4は、この両者の
比が1と比べて小さい場合に積雪があると判定している
ものである。すなわち、Vm(λ2)/Vm(λ1)<
<1となる場合に、積雪があると判定するものである。
またこの場合には、駆動回路31を駆動することによっ
て融雪ヒータ3を通電するものである。
【0022】また図1(b)に示しているように、受光
素子105の上部に距離dの位置に異物77が存在して
いる状況の場合の動作を説明する。制御部4は、まず発
光素子104だけを発光させ、この放射光を受光素子1
05で受光する。この時には受光素子105の出力特性
は特性曲線aに従うものである。従って光量検出回路1
1は、光量Vd(λ1)を検出し、この値を制御部4に
入力する。次に、制御部4は発光素子104を消灯し、
発光素子103を点灯してこの放射光を受光素子105
で受光する。この時受光素子105の出力特性は特性曲
線bに従うものである。従って光量検出回路11は、光
量Vd(λ2)を検出し、この値を制御部4に入力す
る。制御部4は、両者の比が1となることから積雪では
ないと判定するものである。すなわち、Vm(λ2)/
Vm(λ1)=1となる場合に、積雪がないと判定する
ものである。またこの場合には、駆動回路31を駆動せ
ず、融雪ヒータ3を通電しないものである。
【0023】なお、異物等の場合には、その波長毎の反
射率の差によって、図2の特性曲線aと特性曲線bがず
れる場合が有るが、本実施例では近接した波長域λ1と
λ2を用いる事によりこのズレを小さく抑える事ができ
るものである。
【0024】なお前記説明では、発光素子103と、発
光素子104と、受光素子105を使用する構成として
いるが、前記受光素子105に代えて、図示していない
受光素子105aと受光素子105bを使用し、前記受
光素子105aを発光素子103と対を成すように、ま
た受光素子105bを発光素子104と対を成すように
配置する構成としてももちろん支障はないものである。
この場合は、吸収波長域λ2の光を発光する発光素子1
03と対を成す受光素子105aは、吸収波長域λ2に
受光特性を有するものとする。また、非吸収波長域λ1
の光を発光する発光素子104と対を成す受光素子10
5bは、非吸収波長域λ1に受光特性を有するものとす
る。
【0025】以上のように本実施例によれば、水による
吸収係数が大きい吸収波長域の光を発光する発光素子1
03と水による吸収係数が大きい吸収波長域に受光特性
を有する受光素子105aの組と、水による吸収係数が
小さい非吸収波長域の光を発光する発光素子104と水
による吸収係数が小さい非吸収波長域に受光特性を有す
る受光素子105bの組とを、光が透過する透過材10
1で封じたケース102内に収容して、前記吸収波長域
に受光特性を有する受光素子105aの受光量と前記非
吸収波長域に受光特性を有する受光素子105bの受光
量との比率によって積雪の有無を判定する構成として、
積雪の下層に光を通過しやすいシャーベット状の雪が発
生した場合や、異物などがセンサ面に付着した場合に
も、誤判定起こすことのない降雪センサとでき、家庭の
車庫や玄関などに敷設する融雪設備の確実な動作や小電
力化が可能な、降雪センサを実現するものである。
【0026】また本実施例によれば、水による吸収係数
が大きい吸収波長域の光を発光する発光素子103と、
水による吸収係数が小さい非吸収波長域の光を発光する
発光素子104と、前記吸収波長域と非吸収波長域の両
方に受光特性を有する受光素子105とを、光が透過す
る透過材101で封じたケース102内に収容して、前
記受光素子105の吸収波長域の光の受光量と非吸収波
長域の光の受光量との比率によって積雪の有無を判定す
る構成として、簡単な構成で誤検知のない降雪センサを
実現するものである。
【0027】(実施例2)次に本発明の第2の実施例に
ついて説明する。図3は本実施例の降雪センサの構成を
示す説明図である。本実施例では、降雪センサの透過材
108をドーム状に形成している。換言すれば、降雪セ
ンサのケースを凸型に形成しているものである。この構
成とした場合には、地中に埋設する代わりに、支柱など
に敷設することもできるものである。また、こうした形
式では、凸型の曲率を適切に設定することによって、積
雪や異物が順次滑り落ちるものである。このため、降雪
の開始や終了を検知することができるものである。
【0028】以上のように本実施例によれば、ケースを
構成する蓋を透過材として凸型とした構成として、異物
等が付着しにくく、誤判定を生じにくい降雪センサを実
現するものである。
【0029】(実施例3)続いて本発明の第3の実施例
について説明する。図4は本実施例の構成を示す説明図
である。本実施例では、吸収波長域λ1の光のみを通過
させる分光フィルタ111と、非吸収波長域λ2の光の
みを通過させる分光フィルタ112とを使用して、蓋と
して使用している透過材を形成しているものである。本
実施例によれば、発光素子115が発光した光は、分光
フィルタ111を通過して受光素子113に入射し、ま
た分光フィルタ112を通過して受光素子114に入射
するものである。この分光フィルタ111を通過して受
光素子113に入射する光路によって、図1で説明した
発光素子104と受光素子105の組に相当する光量が
検知できるものである。また、発光素子115から分光
フィルタ112を通過して受光素子114に入射する光
路によって、図1で説明した発光素子104と受光素子
105の組に相当する光量が検知できるものである。
【0030】また本実施例では、同一の発光素子115
に対して吸収波長域を通過させる分光フィルタ111を
通過した反射光が入射する位置、及び非吸収波長域を通
過させる分光フィルタ112を通過する反射光が入射す
る位置のそれぞれに受光素子113、114を配置する
構成としているものである。このため、1つの発光素子
115によって積雪の有無を判定でき、簡単な構成で、
小電力化が可能な降雪センサを実現するものである。
【0031】(実施例4)次に本発明の第5の実施例に
ついて説明する。図5は本実施例の構成を説明する説明
図である。本実施例の構成のものは、図4に示している
ものとは逆に、発光素子2つと受光素子1つで構成する
ものである。すなわち、発光素子121と受光素子12
3の組み合わせ、発光素子122と受光素子123の組
み合わせによって、それぞれ非吸収波長域λ1と吸収波
長域λ2の反射光量が検出できる構成としたものであ
る。このとき、当然発光素子121の配置位置は、分光
フィルタ111を通過した反射光が受光素子123に入
射する位置となっており、発光素子122の配置位置
は、分光フィルタ112を通過した反射光が受光素子1
23に入射する位置となっているものである。また、前
記2つの発光素子121、122は交互に発光させるよ
うにしているものである。このため、1つの受光素子1
23によって積雪の有無を判定でき、簡単な構成で、小
電力化が可能な降雪センサを実現するものである。
【0032】なお、非吸収波長域λ1と吸収波長域λ2
としては、600〜900nm波長域と900〜100
0nm波長域の組み合わせや、1300〜1400nm
波長域と1400nm〜1500nm波長域の組み合わ
せを選択することができる。この場合は、LEDや豆電
球などの汎用の光学部品を使用できるようになり、特に
前者はリモコンなどの用途に使われるLEDやフォトト
ランジスタなどの受発光素子を、後者は光通信用途に使
われる受発光素子などを転用する事が可能となり、商業
的な点などでメリットが期待できるものである。
【0033】なお、前記各実施例では触れなかったが、
雨と積雪などを区別する方法としては、両波長域の光量
を比較する他、従来と同様の方式、例えば適当な敷居値
Vthを設定する方法や、温度センサの情報を組み合わ
せるなどを組み合わせて判定する方法が有効である。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、水による吸
収係数が大きい吸収波長域の光を発光する発光素子と水
による吸収係数が大きい吸収波長域に受光特性を有する
受光素子の組と、水による吸収係数が小さい非吸収波長
域の光を発光する発光素子と水による吸収係数が小さい
非吸収波長域に受光特性を有する受光素子の組とを、光
が透過する透過材で封じたケース内に収容して、前記吸
収波長域に受光特性を有する受光素子の受光量と前記非
吸収波長域に受光特性を有する受光素子の受光量との比
率によって積雪の有無を判定する構成として、誤検知の
ない降雪センサを実現するものである。
【0035】請求項2に記載した発明は、水による吸収
係数が大きい吸収波長域の光を発光する発光素子と、水
による吸収係数が小さい非吸収波長域の光を発光する発
光素子と、前記吸収波長域と非吸収波長域の両方に受光
特性を有する受光素子とを、光が透過する透過材で封じ
たケース内に収容して、前記受光素子の吸収波長域の光
の受光量と受光素子の受光量と非吸収波長域の光の受光
量との比率によって積雪の有無を判定する構成として、
簡単な構成で誤検知のない降雪センサを実現するもので
ある。
【0036】請求項3に記載した発明は、降雪センサケ
ースは凸型とした構成として、異物等が付着しにくく、
誤判定を生じにくく、また小電力化が可能な降雪センサ
を実現するものである。
【0037】請求項4に記載した発明は、1つの発光素
子と2つの受光素子とを光が透過する透過材で封じたケ
ース内に収容し、前記透過材は、水による吸収係数が大
きい吸収波長域と水による吸収係数が小さい非吸収波長
域をそれぞれ通過させる分光フィルタによって構成し、
前記受光素子は前記発光素子が発光した光が水による吸
収係数が大きい分光フィルタを通過して入射する位置
と、前記発光素子が発光した光が水による吸収係数が小
さい分光フィルタを通過して入射する位置とに配置し、
前記受光素子の吸収波長域の光の受光量と非吸収波長域
の光の受光量との比率によって積雪の有無を判定する構
成として、少ない部品点数で融雪設備の確実な動作や小
電力化が可能な降雪センサを実現するものである。
【0038】請求項5に記載した発明は、2つの発光素
子と1つの受光素子とを光が透過する透過材で封じたケ
ース内に収容し、前記透過材は、水による吸収係数が大
きい吸収波長域と水による吸収係数が小さい非吸収波長
域をそれぞれ通過させる分光フィルタによって構成し、
前記発光素子は発光した光が水による吸収係数が大きい
分光フィルタを通過して前記受光素子に入射する位置
と、放射した光が水による吸収係数が小さい分光フィル
タを通過して前記受光素子に入射する位置とに配置し、
前記2つの発光素子を交互に発光させて、前記受光素子
の吸収波長域の光の受光量と非吸収波長域の光の受光量
との比率によって積雪の有無を判定する構成として、少
ない部品点数で融雪設備の確実な動作や小電力化が可能
な降雪センサを実現するものである。
【0039】請求項6に記載した発明は、吸収波長域を
600〜850nm、非吸収波長域を850〜1000
nmの波長域から選択するようにした、吸収波長域を6
00〜850nm、非吸収波長域を850〜1000n
mの波長域から選択する構成として、リモコンに使用さ
れるLEDなどの汎用光学部品を使用してセンサを構成
でき、商業的な点などでメリットが期待できる降雪セン
サを実現するものである。
【0040】請求項7に記載した発明は、吸収波長域を
1300〜1400nm、非吸収波長域を1400〜1
500nmの波長域から選択する構成として、光通信用
途などに使われる受発光素子などを使用してセンサを構
成でき、商業的な点などでメリットが期待できる降雪セ
ンサを実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である降雪センサの構成
を示す説明図 (a)降雪センサ上にシャーベット状の雪層が存在して
いる場合の説明図 (b)降雪センサ上に異物が存在している場合の説明図
【図2】同、受光素子の出力特性を示す特性図
【図3】本発明の第2の実施例である降雪センサの構成
を示す説明図
【図4】本発明の第3の実施例である降雪センサの構成
を示す説明図
【図5】本発明の第4の実施例である降雪センサの構成
を示す説明図
【図6】従来の降雪センサに使用している融雪設備の構
成の一例を示すブロック図
【図7】従来使用している降雪センサの構成を示す説明
図 (a)降雪センサ上に通常の雪層が存在している場合の
説明図 (b)降雪センサ上にシャーベット状の雪層が存在して
いる場合の説明図
【符号の説明】
101 透過材 102 ケース 103 発光素子 104 発光素子 105 受光素子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水による吸収係数が大きい吸収波長域の
    光を発光する発光素子と水による吸収係数が大きい吸収
    波長域に受光特性を有する受光素子の組と、水による吸
    収係数が小さい非吸収波長域の光を発光する発光素子と
    水による吸収係数が小さい非吸収波長域に受光特性を有
    する受光素子の組とを、光が透過する透過材で封じたケ
    ース内に収容して、前記吸収波長域に受光特性を有する
    受光素子の受光量と前記非吸収波長域に受光特性を有す
    る受光素子の受光量との比率によって積雪の有無を判定
    する降雪センサ。
  2. 【請求項2】 水による吸収係数が大きい吸収波長域の
    光を発光する発光素子と、水による吸収係数が小さい非
    吸収波長域の光を発光する発光素子と、前記吸収波長域
    と非吸収波長域の両方に受光特性を有する受光素子と
    を、光が透過する透過材で封じたケース内に収容して、
    前記受光素子の吸収波長域の光の受光量と受光素子の受
    光量と非吸収波長域の光の受光量との比率によって積雪
    の有無を判定する降雪センサ。
  3. 【請求項3】 ケースは凸型とした請求項1または2に
    記載した降雪センサ。
  4. 【請求項4】 1つの発光素子と2つの受光素子とを光
    が透過する透過材で封じたケース内に収容し、前記透過
    材は、水による吸収係数が大きい吸収波長域と水による
    吸収係数が小さい非吸収波長域をそれぞれ通過させる分
    光フィルタによって構成し、前記受光素子は前記発光素
    子が発光した光が水による吸収係数が大きい分光フィル
    タを通過して入射する位置と、前記発光素子が発光した
    光が水による吸収係数が小さい分光フィルタを通過して
    入射する位置とに配置し、前記受光素子の吸収波長域の
    光の受光量と非吸収波長域の光の受光量との比率によっ
    て積雪の有無を判定する降雪センサ。
  5. 【請求項5】 2つの発光素子と1つの受光素子とを光
    が透過する透過材で封じたケース内に収容し、前記透過
    材は、水による吸収係数が大きい吸収波長域と水による
    吸収係数が小さい非吸収波長域をそれぞれ通過させる分
    光フィルタによって構成し、前記発光素子は発光した光
    が水による吸収係数が大きい分光フィルタを通過して前
    記受光素子に入射する位置と、放射した光が水による吸
    収係数が小さい分光フィルタを通過して前記受光素子に
    入射する位置とに配置し、前記2つの発光素子を交互に
    発光させて、前記受光素子の吸収波長域の光の受光量と
    非吸収波長域の光の受光量との比率によって積雪の有無
    を判定する降雪センサ。
  6. 【請求項6】 吸収波長域を600〜850nm、非吸
    収波長域を850〜1000nmの波長域から選択する
    ようにした請求項1から5のいずれか1項に記載した降
    雪センサ。
  7. 【請求項7】 吸収波長域を1300〜1400nm、
    非吸収波長域を1400〜1500nmの波長域から選
    択するようにした請求項1から5のいずれか1項に記載
    した降雪センサ。
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