JP2000258296A - 光学性能測定装置 - Google Patents

光学性能測定装置

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JP2000258296A
JP2000258296A JP11065618A JP6561899A JP2000258296A JP 2000258296 A JP2000258296 A JP 2000258296A JP 11065618 A JP11065618 A JP 11065618A JP 6561899 A JP6561899 A JP 6561899A JP 2000258296 A JP2000258296 A JP 2000258296A
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plate
optical performance
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storage chamber
measuring
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Kazuyuki Umetani
一之 梅谷
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビジュアル関連機器などの被測定物1の環境
温度に依存する光学性能を正確に測定すること。 【解決手段】 ガラス板21が取付けられた扉17を有
する恒温槽2の収納室16内に、被測定物1を取付け、
このガラス板21の内外両表面33,35に、第1およ
び第2噴射手段34,36によって空気を噴射し、ガラ
ス板21の曇りを除去する。測定手段3によってガラス
板21を介して被測定物1の光学性能を測定し、補正手
段によってガラス板21の光の透過率に起因した誤差の
発生を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶または陰極線
管などを用いた表示装置およびテレビジョン受信機など
のいわゆるビジュアル関連機器などの温度に依存した光
学性能を測定するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ビジュアル関連機器の光学性
能の測定は、常温雰囲気で行われている。低温または高
温でのビジュアル関連機器の光学性能を測定するには、
そのようなビジュアル関連機器を恒温槽内に収納し、ガ
ラス板などの透光性板状体を経て、恒温槽の外部の常温
雰囲気に配置された測定手段によって光学性能の測定を
行うことが考えられる。このような構成では、前記板状
体が結露して曇ってしまい、正確な光学性能を測定する
ことができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ビジ
ュアル関連機器などの非測定物の温度に依存する光学性
能を、正確に測定することができるようにした光学性能
測定装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、光学性能が測
定されるべき被測定物が収納される収納室の一部分を、
透光性板状体によって規定し、収納室を予め定める温度
に保つ恒温槽と、恒温槽の外部に設けられ、前記板状体
を介して被測定物の光学性能を測定する測定手段と、前
記板状体の両表面に空気を噴射して板状体の両表面が曇
ることを防ぐ空気噴射手段とを含むことを特徴とする光
学性能測定装置である。
【0005】本発明に従えば、恒温槽の収納室は、予め
定める温度、たとえば−30℃〜+85℃の温度範囲内
における予め定める温度に保つことができ、この収納室
内に、光学性能が測定されるべき被測定物、たとえばビ
ジュアル関連機器を収納し、恒温槽の外部の常温雰囲気
に設けられた測定手段によって、透光性板状体を介して
被測定物の温度に依存した光学性能の測定を行う。板状
体は、たとえばガラスまたは合成樹脂などの材料から成
り、たとえば透明であり、均一な厚みを有する偏平な形
状を有する。空気噴射手段は、板状体の両表面に空気を
噴射する。これによって板状体の両表面が曇ることが防
がれる。噴射される空気によって、板状体の両表面に発
生した結露水が吹飛ばされ、または移動され、あるいは
前記両表面に結露が生じることが防がれ、また塵埃の付
着が防がれる。こうして恒温槽内の被測定物の温度に依
存した光学性能を正確に測定することが可能になる。
【0006】被測定物の光学性能というのは、たとえば
輝度、コントラスト比、色相、輝度、輝度の経時変化、
表示の応答速度、視野角などであってもよい。
【0007】また本発明は、空気噴射手段は、前記板状
体の収納室に臨む内表面に、収納室内の空気を噴射する
第1噴射手段と、前記板状体の収納室とは反対側の外表
面に、常温空気を噴射する第2噴射手段とを含むことを
特徴とする。
【0008】本発明に従えば、空気噴射手段は、第1お
よび第2噴射手段を含み、第1噴射手段によって板状体
の内表面に収納室内の空気を噴射し、これによって第1
噴射手段から噴射される空気によって収納室内の温度が
変動してしまうことを防ぐとともに、前記内表面の温度
を、収納室内の空気の温度に等しく、または近似した温
度とし、収納室内の空気の温度を、安定化し、被測定物
を予め定める正確な温度に保つことができる。さらにこ
の内表面に噴射する空気によって、その内表面に発生す
る結露水を吹飛ばして飛散することができ、または移動
することができ、さらに結露の発生を防ぎ、さらに塵埃
の付着を防ぐことができる。
【0009】第2噴射手段は、恒温槽の外部の常温空気
を、板状体の外表面に噴射し、これによって前記外表面
に発生した結露水を吹飛ばすことができ、また移動する
ことができ、さらに結露の発生を防ぐとともに、塵埃の
付着を防ぐことができる。この第2噴射手段によって前
記外表面に噴射する常温空気は、その露点が低下された
乾燥した空気であってもよく、これによって結露の発生
を防ぐことができる。本発明の実施の他の形態では、第
2噴射手段から前記外表面に噴射される空気は、恒温槽
の収納室内の空気の温度に近似した温度を有する空気で
あってもよく、これによって前記外表面の結露の発生を
防ぐことができる。このような収納室内の空気の温度と
近似した空気を、空気発生手段によって圧送する。
【0010】また本発明は、前記板状体の光の透過率に
基づいて、測定手段の測定結果を補正する手段をさらに
含むことを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、透光性板状体が被測定物
と測定手段との間に介在されていることによって、その
板状体の光の透過率に起因して、測定手段の測定結果
が、被測定物の光学性能とは異なることになり、この補
正を、補正手段によって行う。したがって測定手段の正
確な光学性能を得ることができる。
【0012】また本発明は、恒温槽は、前記板状体を有
する扉によって開閉可能であり、扉の開閉状態を検出す
る開閉検出手段が備えられ、補正手段は、開閉検出手段
の出力に応答し、扉が閉じられたとき、測定結果の補正
を行うことを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、恒温槽を開閉する扉が設
けられ、この扉に前記板状体が取付けられている。扉を
開くことによって被測定物の収納、排出を行うことがで
きる。扉を閉じたとき、このことは開閉検出手段によっ
て検出され、したがって被測定物と測定手段との間に介
在される前記板状体の光の透過率に起因した誤差の補正
が、補正手段によって行われる。扉を開いているとき、
そのことが開閉検出手段によって行われ、このとき被測
定物と測定手段との間には前記板状体が介在されず、し
たがって測定手段の測定結果の補正は、行われない。
【0014】また本発明は、被測定物と測定手段とを結
ぶ光軸と、前記板状体との成す角度θ,ψを検出する角
度検出手段が設けられ、補正手段は、角度検出手段の出
力に応答し、検出された角度θ,ψに対応する板状体の
光の透過率に基づいて、測定手段の測定結果を補正する
ことを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、図9および図10に関連
して後述されるように、角度検出手段は、測定手段と、
前記板状体との成す角度θ,ψを検出し、この検出され
た角度θ,ψに対応する光の透過率に基づいて、測定手
段の測定結果を補正手段によって補正し、こうして被測
定物の光学性能を、正確に測定することができるように
なる。
【0016】また本発明は、恒温槽の収納室の内面は、
黒色であることを特徴とする。本発明に従えば、収納室
を形成する前記板状体以外の内面を、黒色とし、これに
よって収納室内における光の不所望な反射を防ぎ、光学
性能を正確に測定することができる。黒色の内面とする
ために、たとえば黒色塗料が塗布されてもよく、または
黒色のシートが付着されてもよく、さらに黒色の反射防
止のための微細な凹凸が形成されてもよく、その他の構
成であってもよい。
【0017】また本発明は、測定手段を、恒温槽の扉が
閉じられた状態における前記板状体の表面に平行なx方
向およびy方向ならびに前記板状体の表面に垂直なz方
向の直交3軸に変位駆動する第1駆動手段と、被測定物
を、xz平面に垂直な第1軸線まわりに第1角度θの角
変位駆動をするとともに、xz平面に平行であってかつ
第1軸線に相互に交差する第2軸線まわりに角度ψの角
変位駆動をする第2駆動手段とを含むことを特徴とす
る。
【0018】本発明に従えば、測定手段を第1駆動手段
によってxyz直交座標系の各軸に変位駆動し、被測定
物を恒温槽の収納室内で、第2駆動手段によって、たと
えば水平なxz平面に垂直なたとえば鉛直である第1軸
線まわりに第1角度θの角変位駆動され、しかもそのた
とえば水平なxz平面に平行であって第1軸線に相互に
交差して1点で交わるたとえば水平な第2軸線まわりに
角度ψの角変位駆動を行う。こうして被測定物の希望す
る姿勢で光学特性の測定を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
全体の構成を示すブロック図である。雰囲気温度に依存
する光学性能が測定されるべき被測定物1は、恒温槽2
に収納され、測定手段3によって光学性能が設定され
る。測定手段3は、恒温槽2の外部に設けられる。測定
手段3は、本体4に設けられた第1駆動手段5によって
xyz直交3軸の座標系で変位駆動される。第2駆動手
段6は、被測定物1を、たとえば鉛直である第1軸線7
まわりに左右角θの角変位駆動をし、またたとえば水平
な第2軸線8まわりに上下角ψの角変位駆動をする。被
測定物1は、この実施の形態では、液晶表示装置であっ
て、映像信号発生手段9からの映像信号が被測定物1に
与えられ、表示されることができる。パーソナルコンピ
ュータなどによって実現される処理手段10は、第1お
よび第2駆動手段5,6を制御するとともに映像信号発
生手段9を制御し、これによって得られる測定手段3か
らの測定結果を表す出力信号を受信し、たとえば補正演
算などを行い、被測定物1の光学性能を求める。処理手
段10はまた、恒温槽2の温度を制御するための温度制
御手段11を制御する。温度制御手段11は、たとえば
圧縮式冷凍手段および電気ヒータによって実現される。
【0020】図2は図1に示される本発明の実施の一形
態の光学性能測定装置の全体の構成を示す側面図であ
り、図3は図1および図2に示される光学性能測定装置
の全体の平面図である。恒温槽2は、基台13に固定さ
れた架台14上に固定される。恒温槽2は恒温槽本体1
5と、恒温槽本体15の収納室16を開閉する扉17と
を有する。収納室16内には、被測定物1が、支持体1
8に着脱可能に取付けられて支持される。この被測定物
1は、扉17の窓孔19に気密に固定されて透光性板状
体21を介して、扉17が閉じられた状態で、外部から
見ることができる。板状体21は、たとえば透明であっ
て、透光性であり、ガラスまたは合成樹脂などの材料か
ら成る。この板状体21は、均一な厚みを有し、偏平な
板である。
【0021】測定手段3を変位駆動する第1駆動手段5
は、昇降手段23を有し、この昇降手段23によって、
測定手段3が着脱可能に取付けられて固定される取付体
22を、鉛直方向であるy方向に昇降する。昇降手段2
3の基端部は、水平なx方向に移動する横移動手段24
に取付けられる。この横移動手段24は、走行移動手段
25によって水平なz方向に移動することができる。横
移動手段24は、z方向に延びるレール26によって案
内される。こうして測定手段3は、第1駆動手段5によ
って、xyz直交3軸の各方向x,y,z方向に個別的
に変位駆動されることができる。測定手段3の光軸27
は、xy平面に垂直であり、z方向に延びる。x方向お
よびy方向は、恒温槽2の板状体21の表面に平行であ
る。z方向は、板状体21の表面に垂直である。第2駆
動手段6における被測定物1を支持する支持体18は、
鉛直な第1軸線7まわりにモータ28によって左右角で
ある第1角度θの角変位駆動が行われる。支持体18は
また、モータ29によって第2軸線8まわりに上下角で
ある第2角度ψの角変位駆動が行われる。第1軸線7
は、xz平面に垂直である。第2軸線8は、xz平面に
平行である。これらの軸線7,8は、測定手段3の光軸
27とともに、相互に単一の位置30で交差する。
【0022】図4は扉17の板状体21付近の縦断面図
であり、図5は扉17の板状体21とその付近を切換え
て示す水平断面図であり、図6は扉17の恒温槽本体1
5側から見た背面図である。板状体21の周辺部32
は、扉17の窓孔19に部分的に嵌合され、気密にされ
る。窓孔19は、この扉17が恒温槽本体15を閉じた
状態で、z方向に垂直な平面内で矩形であり、その図4
の左右方向の軸線に一様な矩形断面形状を有する。板状
体21の収納室16に臨む内表面33には、窓孔19の
下部に形成された第1ノズル孔34から、収納室16内
の空気が噴射される。板状体21の収納室16とは反対
側の外表面35には、第2ノズル孔36から、常温空気
が噴射される。これらの第1および第2ノズル孔34,
36は、板状体21の両表面33,35に沿って水平に
細長く延び、それらの両表面33,35に向けて上方に
空気が噴射される。ノズル孔34,36には、それらの
ノズル孔34,36の全長にわたって延びる空気供給通
路38,39が形成される。窓孔19の上部にも、第1
および第2ノズル孔34,36と同様な各ノズル孔が下
方に空気を噴射するように、設けられてもよい。
【0023】図3に示されるポンプ41は、収納室16
内の空気を吸引口42から吸引し、供給通路38に圧送
して供給する。ポンプ43は、外部の常温空気を吸引
し、供給通路39に供給する。ポンプ41,43は、扉
17が開閉可能となるように、可撓管によって、供給通
路38,39にそれぞれ接続される。
【0024】扉17には、その周縁部46に無端環状の
弾発性を有するシール部材47が一対の案内片40に支
持されて固定される。このシール部材47は、恒温槽2
の恒温槽本体15の端面48に弾発的に接触し、これに
よって扉17が閉じられた状態で、収納室16が気密に
保たれる。
【0025】図7は、被測定物1の光学性能を測定する
状態を簡略化して示す図である。ガラスから成る板状体
21は、測定手段3の光軸27に垂直であり、被測定物
1である液晶表示装置の平坦な表面49は、光軸27に
垂直な仮想平面51に対して角度ψ1だけ傾斜している
状態を示す。
【0026】図8は、図7に示される状態における本件
発明者の実験結果を示す図である。この図8では、扉1
7が閉じられた状態において板状体21が単一枚だけ配
置された構成、同一の板状体21が2枚重ねて配置され
た構成、および扉17が開かれた状態であって板状体2
1が介在されていない構成において、板状体21の有無
による窓孔19を通る光の透過率と、被測定物1の測定
手段3によって検出される色座標の図7における上下方
向の変化量が示される。参照符52は、単一枚の板状体
21に垂直に光が透過するときにおける透過率αを示
し、同一構成を有する板状体21が2枚用いられたと
き、その合計の透過率α1は、単一枚の板状体21の透
過率αの2乗(α1=α2)となる。また図8から、被
測定物1の予め定める画素のx座標およびy座標53,
54は、板状体21の有無および枚数にかかわらずほぼ
変化しないことが確認された。したがって板状体21の
透過率αをできるだけ大きくして、測定手段3による高
精度の測定結果を得るために、本発明の実施の一形態で
は、板状体21は、単一枚だけ、前述のようにして用い
られる。
【0027】図9は、板状体21を測定手段3の光軸2
7に対して角度θだけ角変位した状態を示す。被測定物
1の表面49は、光軸27に垂直である。このような図
9に示される状態は、第1および第2駆動手段5,6に
よって被測定物1を第1軸線7まわりに角変位駆動する
とともに、測定手段3をx,yの各方向に変位駆動する
ことによって、図9と等価な状態が得られる。角度ψに
関しても、角度θと同様である。
【0028】図10は、図9に示される状態における本
件発明者の実験結果を示す図である。単一枚の板状体2
1が用いられたとき、角度θの変化に伴い、透過率は、
ライン56で示されるように変化する。板状体21が参
照符57で示されるように、もう1枚用いられ、合計2
枚の板状体21,57が同一の角度θで配置されたと
き、合計の透過率α1は、ライン58で示される通りと
なり、このライン58の透過率α1は、ライン56で示
される透過率αの2乗(α1=α2)である。図7およ
び図8ならびに図9および図10の各状態は、被測定物
1の視野角および視野角に依存したコントラスト比など
を測定するために、達成される。
【0029】図11は第2駆動手段6の正面から見た断
面図であり、図12は第2駆動手段6の側面図であり、
図13は第2駆動手段6の平面図である。被測定物1の
ための支持体18は、被測定物1を乗載する乗載板61
と、この乗載板61を背後で支持する支持板62と、乗
載板61および支持板62を両側部で連結する側板63
とを含む。被測定物1の測定されるべき平坦な表面49
を、支持体18上に支持し、その表面49の予め定める
位置を、第1および第2軸線7,8の交差する位置30
に一致することができる。したがって被測定物1の各種
の光学性能を高精度に測定することができるようにな
る。
【0030】U字状に形成される保持体65は、左右の
側片66と、これらの側片66の下端部を水平に連結す
る連結片67とを含む。駆動筒81は、連結片67に固
定される。この左右の側片66の上部には、第2軸線8
を有する回転軸68が回転自在に支持される。回転軸6
8の端部は、支持体18の側板63の上部に固定され
る。回転軸68には、側片66の外方で傘歯車69が固
定される傘歯車69は、傘歯車70に噛合う。傘歯車7
0は、回転軸71に固定される。回転軸71は、光軸2
7に垂直な軸線を有し、回転自在に側片66の外部に設
けられる。回転軸71の下部に固定された傘歯車72に
は、傘歯車73に噛合う。これらの傘歯車73は、左右
一対の回転軸74に固定される。回転軸74は、一直線
上に軸線を有し、第1軸線7に、位置75で垂直に交差
する。回転軸74の相互に近接する端部に固定された傘
歯車76は、傘歯車77にそれぞれ噛合う。この傘歯車
77は、第1軸線7を有する回転軸78の上端部に固定
される。駆動軸78は、軸受79によって、駆動筒81
に支持される。駆動筒81は、軸受82によって取付け
筒83に支持される。この取付け筒83は、恒温槽2の
恒温槽本体15における底板84に固定される。
【0031】再び図2を参照して、駆動筒81には歯車
85が固定される。この歯車85は、歯車86に噛合
う。歯車86は、モータ28によって回転駆動される。
【0032】図14は恒温槽2の恒温槽本体15の水平
断面図であり、図15は恒温槽本体15の図14におけ
る切断面線A15−A15から見た縦断面図であり、図
16は恒温槽本体15の開放端側からみた正面図であ
る。これらの図面を参照して、扉17の周縁部46の外
側部はヒンジ89によってヒンジ取付片91に連結され
る。このヒンジ取付片91は、ヒンジ92によって恒温
槽本体15の一方の側壁に取付けられる。こうして参照
符93で示される扉17の全閉状態から、図14の実線
で示される全開状態に開閉可能である。扉17の全開状
態では、この扉17が恒温槽本体15の前記一方の側壁
にほぼ平行に配置されるので、扉が開いた状態で恒温槽
本体15の付近に大きなスペースを必要とすることがな
いとともに、収納室16に被測定物1を収納して取付
け、また取外す作業を、円滑に行うことができる。
【0033】収納室16内の空気は、熱交換器96を経
て、吸引室97から一対のシロッコファン98を経て排
出口99から、広い整流室101に導かれ、整流部材1
02から収納室16に排出される。収納室16の空気は
また、下部の室103を経てシロックファン98に吸引
される。熱交換器96は、圧縮式冷凍機の気化器であっ
てもよく、または凝縮器であってもよく、さらに電気ヒ
ータが併用されてもよい。
【0034】図17は、図1〜図16に示される光学性
能測定装置の全体の電気的構成を示すブロック図であ
る。開閉検出手段105は、扉17の開閉状態を検出
し、全閉状態を表す信号を導出する。角度検出手段10
6は、被測定物1と測定手段3とを結ぶ光軸27と、板
状体21との成す角度θ,ψをそれぞれ検出する。入力
手段107には、光学性能を測定するための設定温度が
入力され、また第1および第2駆動手段5,6を操作す
るために入力操作が行われる。開閉検出手段105、角
度検出手段106および入力手段107の各出力は、マ
イクロコンピュータによって実現される処理回路108
に与えられ、これによって第1および第2駆動手段5,
6が駆動されるとともに、収納室16のための温度制御
手段11が制御される。
【0035】図18は、処理回路108の動作を説明す
るためのフローチャートである。ステップa1からステ
ップa2に移り、扉17の開閉状態が開閉検出手段10
5の出力に応答して判断され、扉17が全閉状態であれ
ば、ステップa3に移り、板状体21による光の透過率
によって、測定手段3の出力が補正される。ステップa
4では、角度検出手段106の出力が処理回路108に
与えられる。ステップa5では、検出された角度θ,ψ
が光軸27に垂直であるかが判断され、垂直であれば、
補正が行われず、ステップa7に移り、測定器3の出力
が用いられる。ステップa5において、角度検出手段1
06によって検出された角度θまたはψが、垂直以外の
角度であるときには、ステップa6に移り、前述の図9
および図10に関連して示されるように、測定手段3の
出力が補正される。このようなステップa3,a6にお
ける測定手段3の出力の補正によって、被測定物1の光
学性能を高精度で正確に測定することが可能になる。
【0036】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、空気噴射手
段によって恒温槽の透光性板状体の両表面が曇ることが
防がれるので、恒温槽の収納室に収納されたビジュアル
関連機器などの被測定物の光学性能を、被測定物の環境
温度を変化して、正確に測定することが可能になる。
【0037】請求項2の本発明によれば、第1噴射手段
によって板状体の内表面に収納室内の空気を噴射し、し
たがって収納室内の温度を、希望する予め定める温度に
正確に保つことができるとともに、第1および第2噴射
手段によって板状体の内外両表面に空気を噴射し、結露
水を吹飛ばすなどして、また結露しないようにして、こ
れらの両表面が曇ることを防ぐことができる。
【0038】請求項3の本発明によれば、板状体の光透
過率に基づいて測定手段の測定結果を補正手段で補正す
るので、被測定物の光学性能を正確に測定することがで
きるようになる。
【0039】請求項4の本発明によれば、恒温槽の扉に
設けられた板状体の光の透過率に基づいて、扉が閉じら
れたときにおける測定結果の補正を行うので、被測定物
の光学性能を正確に測定することができるようになる。
【0040】請求項5の本発明によれば、被測定物と測
定手段とを結ぶ光軸が板状体と相対的に角変位したと
き、その角度θ,ψに対応して測定手段の測定結果が補
正されるので、正確な光学性能を得ることができる。
【0041】請求項6の本発明によれば、収納室の板状
体以外の内面を黒色とすることによって、反射光による
悪影響が防がれ、被測定物の光学性能を正確に測定する
ことができるようになる。
【0042】請求項7の本発明によれば、第1駆動手段
によって測定手段をxyz座標系で変位駆動し、また恒
温槽の収納室内で被測定物を第1角度θおよび第2角度
ψで角変位駆動し、各種の光学性能を測定することが可
能になるとともに、被測定物は、このように第1および
第2角度θ,ψで角変位され、したがって収納空間をで
きるだけ小さくすることができ、構成の小形化が図られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】図2は図1に示される本発明の実施の一形態の
光学性能測定装置の全体の構成を示す側面図である。
【図3】図1および図2に示される光学性能測定装置の
全体の平面図である。
【図4】扉17の板状体21付近の縦断面図である。
【図5】扉17の板状体21とその付近を切換えて示す
水平断面図である。
【図6】扉17の恒温槽本体15側から見た背面図であ
る。
【図7】被測定物1の光学性能を測定する状態を簡略化
して示す図である。
【図8】図7に示される状態における本件発明者の実験
結果を示す図である。
【図9】板状体21を測定手段3の光軸27に対して角
度θだけ角変位した状態を示す。
【図10】図9に示される状態における本件発明者の実
験結果を示す図である。
【図11】第2駆動手段6の正面から見た断面図であ
る。
【図12】第2駆動手段6の側面図である。
【図13】第2駆動手段6の平面図である。
【図14】恒温槽2の恒温槽本体15の水平断面図であ
る。
【図15】恒温槽本体15の図14における切断面線A
15−A15から見た縦断面図である。
【図16】恒温槽本体15の開放端側からみた正面図で
ある。
【図17】図1〜図16に示される光学性能測定装置の
全体の電気的構成を示すブロック図である。
【図18】処理回路108の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 被測定物 2 恒温槽 3 測定手段 5 第1駆動手段 6 第2駆動手段 7 第1軸線 8 第2軸線 11 温度制御手段 15 恒温槽本体 16 収納室 17 扉 18 支持体 21,57 板状体 22 取付体 23 昇降手段 24 横移動手段 25 走行移動手段 27 光軸 33 内表面 34 第1ノズル孔 35 外表面 36 第2ノズル孔 38,39 供給通路 41,43 ポンプ 105 開閉検出手段 106 角度検出手段 107 入力手段 108 処理回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学性能が測定されるべき被測定物が収
    納される収納室の一部分を、透光性板状体によって規定
    し、収納室を予め定める温度に保つ恒温槽と、 恒温槽の外部に設けられ、前記板状体を介して被測定物
    の光学性能を測定する測定手段と、 前記板状体の両表面に空気を噴射して板状体の両表面が
    曇ることを防ぐ空気噴射手段とを含むことを特徴とする
    光学性能測定装置。
  2. 【請求項2】 空気噴射手段は、 前記板状体の収納室に臨む内表面に、収納室内の空気を
    噴射する第1噴射手段と、 前記板状体の収納室とは反対側の外表面に、常温空気を
    噴射する第2噴射手段とを含むことを特徴とする請求項
    1記載の光学性能測定装置。
  3. 【請求項3】 前記板状体の光の透過率に基づいて、測
    定手段の測定結果を補正する手段をさらに含むことを特
    徴とする請求項1または2記載の光学性能測定装置。
  4. 【請求項4】 恒温槽は、前記板状体を有する扉によっ
    て開閉可能であり、 扉の開閉状態を検出する開閉検出手段が備えられ、 補正手段は、開閉検出手段の出力に応答し、扉が閉じら
    れたとき、測定結果の補正を行うことを特徴とする請求
    項3記載の光学性能測定装置。
  5. 【請求項5】 被測定物と測定手段とを結ぶ光軸と、前
    記板状体との成す角度θ,ψを検出する角度検出手段が
    設けられ、 補正手段は、角度検出手段の出力に応答し、検出された
    角度θ,ψに対応する板状体の光の透過率に基づいて、
    測定手段の測定結果を補正することを特徴とする請求項
    1〜4のうちの1つに記載の光学性能測定装置。
  6. 【請求項6】 恒温槽の収納室の内面は、黒色であるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のうちの1つに記載の光学
    性能測定装置。
  7. 【請求項7】 測定手段を、恒温槽の扉が閉じられた状
    態における前記板状体の表面に平行なx方向およびy方
    向ならびに前記板状体の表面に垂直なz方向の直交3軸
    に変位駆動する第1駆動手段と、 被測定物を、xz平面に垂直な第1軸線まわりに第1角
    度θの角変位駆動をするとともに、xz平面に平行であ
    ってかつ第1軸線に相互に交差する第2軸線まわりに角
    度ψの角変位駆動をする第2駆動手段とを含むことを特
    徴とする請求項1〜6のうちの1つに記載の光学性能測
    定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013113588A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Oputokomu:Kk 光特性ムラ測定装置及び光特性ムラ測定方法
CN105092211A (zh) * 2015-04-30 2015-11-25 京东方科技集团股份有限公司 一种显示器光学测试系统及测试方法

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