JP2000257615A - ネジおよびドライバー - Google Patents

ネジおよびドライバー

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JP2000257615A
JP2000257615A JP11059689A JP5968999A JP2000257615A JP 2000257615 A JP2000257615 A JP 2000257615A JP 11059689 A JP11059689 A JP 11059689A JP 5968999 A JP5968999 A JP 5968999A JP 2000257615 A JP2000257615 A JP 2000257615A
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driver
screw
head
inner shaft
outer case
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Keiji Omori
啓至 大森
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 締め付け時や取り外し時に、ドライバー
がヘッドと堅固に係合することができること。 【解決手段】 ネジ(2)は、ヘッド(7)の上面(7
a)には、ドライバー係合部(8)が形成されていると
ともに、ヘッドの上面の中央部に雌ネジ部(9)が形成
されている。ドライバー(1)は、先端部にヘッド係合
部(26)を有する筒状のアウターケース(21)と、
このアウターケースに挿入されて、略同軸でかつ回転可
能に配置されているインナーシャフト(22)と、この
インナーシャフトの先端に設けられているとともに、ア
ウターケースの先端部よりも外側に突出する雄ネジ部
(32)とを備えている。そして、ドライバーのヘッド
係合部が、ネジのドライバー係合部に係合し、また、ド
ライバーの雄ネジ部がネジの雌ネジ部に螺合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネジおよびドライ
バーに関する。
【0002】
【従来の技術】ネジやナット(たとえば、自転車用など
の二輪車用のニップルなど)のヘッドの上面には、凹溝
いわゆるスリ割が形成されている。そして、ドライバー
の先端の爪を、ヘッドのスリ割に係合させて、ネジやナ
ットをねじ込んだり、また、ネジやナットを取り外した
りしている。しかしながら、ヘッドのスリ割とドライバ
ーとの係合は簡単に外れる。したがって、ねじ込みの際
に、スリ割を潰したり、また、取り外しの際に、ネジや
ナットを紛失したり回収し難くなったりすることがあ
る。さらに、ヘッドに係合しているドライバーの軸が傾
動いわゆる軸振れをおこすことがある。そこで、ドライ
バーの先端部を磁石にして、ドライバーの先端にネジや
ナットを磁気により吸着させていることがある。また、
ドライバーの先端に保持具を設け、この保持具でヘッド
を外側から保持していることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁石の
磁気でネジやナットを吸着している場合には、大きな外
力が加わると、ヘッドのスリ割とドライバーとの係合が
外れることがある。また、ネジやナットが磁気吸着でき
ない材質で形成されていることがある。さらに、保持具
でヘッドを外側から保持している場合には、保持具が邪
魔で狭い場所にネジやナットを着脱することが困難とな
ったり、保持具がヘッドから外れたりすることがある。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、締め付け時や取り外し時に、ドライバーが
ヘッドと堅固に係合することができることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のネジ(2)は、
ヘッド(7)の上面(7a)に、ドライバー係合部
(8)が形成されているとともに、ヘッドの上面の中央
部に雌ネジ部(9)が形成されている。また、雌ネジ部
が有底である場合がある。そして、ドライバー係合部が
凹溝である場合がある。さらに、凹溝の中央部に、雌ネ
ジ部が配置されている場合がある。
【0006】また、本発明のドライバー(1,41,4
6,51,56)は、先端部にヘッド係合部(26)を
有する筒状のアウターケース(21)と、このアウター
ケースに挿入されて、略同軸でかつ回転可能に配置され
ているインナーシャフト(22)と、このインナーシャ
フトの先端に設けられているとともに、アウターケース
の先端部よりも外側に突出する雄ネジ部(32)とを備
えている。
【0007】そして、インナーシャフトはアウターケー
スに対して軸心方向にスライド可能に配置されている場
合がある。また、アウターケースに対してインナーシャ
フトを後側に付勢している付勢手段(36,58)が設
けられている場合がある。
【0008】さらに、ヘッド係合部が爪である場合があ
る。そして、インナーシャフトの先端部には、ヘッド当
接面(31)が形成され、このヘッド当接面の中央部か
ら雄ネジ部が突出して設けられている場合がある。ま
た、インナーシャフトの先端部の突出量の最大値を規制
するストッパー(23)が設けられている場合がある。
【0009】なお、この明細書において、ネジおよびナ
ットは、ドライバーに係合する側を上側としている。ま
た、ドライバーは、ネジやナットに係合する側を、前側
または先端側としている。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明におけるネジおよび
ドライバーの実施の一形態を図1ないし図5を用いて説
明する。図1は本発明におけるドライバーが係合するネ
ジおよびナットの斜視図である。図2は本発明における
ドライバーの実施の第1の形態の斜視図である。図3は
ドライバーの断面図で、(a)がインナーシャフトの雄
ネジ部が突出している状態での実施の第1の形態の図、
(b)がインナーシャフトの雄ネジ部が引っ込んでいる
状態での実施の第1の形態の図、(c)が実施の第2の
形態の図、(d)が実施の第3の形態の図である。図4
はドライバーの断面図で、(a)が実施の第4の形態の
図、(b)が実施の第5の形態の図である。図5はヘッ
ドおよびドライバーの要部拡大図で、(a)がヘッドと
ドライバーとが外れている状態での図、(b)がヘッド
とドライバーとが係合している状態での図である。
【0011】まず初めに、ドライバー1,41,46,
51,56で回転されるネジ2およびナット3を説明す
る。たとえばボルトやビスなどのネジ2は本体ネジ部6
と、この本体ネジ部6の上側に形成されているヘッド7
とからなり、本体ネジ部6の外側面には雄ネジが形成さ
れている。また、ヘッド7は、直径が本体ネジ部6の直
径よりも大きく、その上面7aには、ドライバー係合部
として、径方向に凹溝いわゆるスリ割8が形成されてい
る。ヘッド7の上面7aの中央部すなわちスリ割8の中
央部には、インナーシャフト螺合用の雌ネジ部9が形成
されている。この雌ネジ部9は有底で、その直径は、ス
リ割8の横幅よりも大きく、スリ割8の側面にも雌ネジ
の山および谷が形成されている。そして、本体ネジ部
6、雌ネジ部9およびヘッド7は略同軸に形成されてい
る。なお、加工誤差が生じるので、これらの軸心が少し
ズレていることがある。
【0012】たとえばニップルなどのナット3は、本体
ネジ部11と、この本体ネジ部11の上側に形成されて
いるヘッド12とからなり、本体ネジ部11は筒状をし
ており、内面には上部11aに雌ネジが、また、下部1
1bに貫通孔いわゆるバカ孔(通称:ニップル廻し)
が、本体ネジ部11の軸心と略同軸に形成されている。
この本体ネジ部11の雌ネジおよび貫通孔は、ヘッド1
2の雌ネジ部9と連通している。すなわち、ナット3
は、全体が筒状となっており、その内面の上部に雌ネジ
が形成されている。この様に、雌ネジ部9は、ネジ2で
は有底であったが、ナット3では貫通している。そし
て、雌ネジ部9以外の構造に関しては、ナット3のヘッ
ド12は、ネジ2のヘッド7と同じ構造となっており、
その詳細な説明は省略する。また、本体ネジ部11の外
面の断面形状は、上部11aが円形で、下部11bが正
方形となっている。また、本体ネジ部11、雌ネジ部9
およびヘッド12は略同軸に形成されている。ニップル
であるナット3は、自転車のリムにタイヤ配置側から取
り付けられ、本体ネジ部11の雌ネジに自転車のスポー
クの先端がねじ込まれる。
【0013】次に、実施の第1の形態のドライバー1を
説明する。ドライバー1は、筒状のアウターケース21
と、このアウターケース21に挿入されているインナー
シャフト22と、このインナーシャフト22の先端に設
けられている雄ネジ部32と、インナーシャフト22の
前方への移動を規制するストッパー23とを備えてい
る。アウターケース21の先端部には、ヘッド7,12
のスリ割8と係合するヘッド係合部としての爪26が一
対前方に突出して設けられている。アウターケース21
は、後部が前部よりも大径となっており、後部と前部と
の境目に段部27が形成されているとともに、大径であ
る後部が摘み部28となっている。
【0014】インナーシャフト22は、アウターケース
21に対して回動可能、かつ、軸方向にスライド可能に
配置されている。このインナーシャフト22の先端部に
は、ヘッド7,12の上面7a,12aに当接するヘッ
ド当接面31が形成され、このヘッド当接面31から雄
ネジ部32が前方に突出して形成されている。この雄ネ
ジ部32は、ネジ山が数山であり、ヘッド7,12の雌
ネジ部9と螺合する。雄ネジ部32は、インナーシャフ
ト22をスライドさせることにより、アウターケース2
1の先端部(すなわち爪26の基部)よりも外側に突出
することが可能である。インナーシャフト22には鍔3
4が形成されており、この鍔34とアウターケース21
の段部27との間に付勢手段としてのコイルバネ36が
設けられている。このコイルバネ36は、インナーシャ
フト22を後側に常時付勢している。また、インナーシ
ャフト22には、ストッパー23が螺合して設けられて
いる。このストッパー23は回転させることによりイン
ナーシャフト22の軸方向に移動可能であり、インナー
シャフト22に対する軸方向の位置を調整することがで
きる。そして、ストッパー23がアウターケース21の
後端に当接することにより、インナーシャフト22が前
方に移動することを阻止することができる。さらに、イ
ンナーシャフト22の後部は大径となって、摘み部39
が形成されている。
【0015】この様に構成されているドライバー1で、
ネジ2やナット3をねじ込んだり、取り外したりする際
には、インナーシャフト22の摘み部39を回転させ
て、ドライバー1の雄ネジ部32を、ネジ2やナット3
の雌ネジ部9に螺合させるとともに、アウターケース2
1を前方に移動させて、爪26をスリ割8に嵌め込んで
係合させる。ついで、アウターケース21の摘み部28
を回転させて、ネジ2やナット3を回転させている。ま
た、インナーシャフト22の先端がアウターケース21
内に引き込まれている状態にして、ドライバー1の爪2
6をネジ2やナット3のスリ割8に係合させた後に、雄
ネジ部32を雌ネジ部9に螺合させることも可能であ
る。
【0016】ところで、雄ネジ部32を雌ネジ部9にね
じ込んだ際には、インナーシャフト22のヘッド当接面
31がヘッド7,12の上面7a,12aに当接し、イ
ンナーシャフト22の軸振れ、すなわちドライバー1の
軸振れを確実に防止することができる。また、コイルバ
ネ36が、アウターケース21に対してインナーシャフ
ト22を後側に付勢しているので、雄ネジ部32が雌ネ
ジ部9に螺合している状態では、スリ割8を爪26に向
かって付勢しており、爪26がスリ割8から外れること
を極力防止することができる。さらに、雄ネジ部32が
雌ネジ部9に螺合し、かつ、爪26がスリ割8に係合し
ている際に、ストッパー23がアウターケース21に当
接している様にすると、爪26がスリ割8から外れるこ
とを、ストッパー23により確実に防止することができ
る。ドライバー1からネジ2やナット3を取り外す際に
は、アウターケース21を固定した状態で、インナーシ
ャフト22の摘み部39を数回回転すると、雄ネジ部3
2と雌ネジ部9との螺合が外れ、ドライバー1からネジ
2やナット3が簡単に離脱する。なお、アウターケース
21の内面とインナーシャフト22の外面とは、隙間を
比較的大きくとっておくと、加工誤差などによりスリ割
8と雌ネジ部9との位置がズレていても、そのズレを、
アウターケース21とインナーシャフト22との間の隙
間で吸収することができる。
【0017】前述のように、実施の第1の形態において
は、雄ネジ部32が雌ネジ部9に螺合し、かつ、ヘッド
係合部(爪26)がドライバー係合部(スリ割8)に係
合している状態において、インナーシャフト22がアウ
ターケース21に対して前方に移動することを阻止する
ことができる位置にストッパー23を調整することがで
きる。したがって、ヘッド係合部がドライバー係合部か
ら外れることを確実に防止することができる。その結
果、ネジ2やナット3のねじ込みや取り外しの際に、ド
ライバー1のヘッド係合部がネジ2やナット3のドライ
バー係合部から浮いて、ドライバー係合部を潰したり、
ネジ2やナット3が取り付けられている状態でドライバ
ー1を移動している際に、ドライバー1からネジ2やナ
ット3が落下したりすることを防止することができる。
【0018】図3(c)に図示する実施の第2の形態の
ドライバー41は、ストッパー23がインナーシャフト
22に移動不能に固定されている点で、実施の第1の形
態のドライバー1と相違している。このドライバー41
のストッパー23の配置位置は、雄ネジ部32が雌ネジ
部9に螺合し、かつ、爪26がスリ割8に係合している
状態において、インナーシャフト22がアウターケース
21に対して前方に移動することを阻止することができ
る位置である。
【0019】図3(d)に図示する実施の第3の形態の
ドライバー46は、ストッパー23が設けられていない
点で、実施の第1の形態のドライバー1と相違してい
る。
【0020】図4(a)に図示する実施の第4の形態の
ドライバー51は、インナーシャフト22に段部52が
形成されている点で、実施の第3の形態のドライバー4
6と相違している。インナーシャフト22をアウターケ
ース21に対して前側に移動し、インナーシャフト22
の先端がアウターケース21より外側に比較的大きく突
出している状態で、インナーシャフト22の段部52が
アウターケース21の開口の縁部に当接して圧着され保
持されている。したがって、狭い場所にねじ込まれてい
るネジ2を取り外す際に、ネジ2の雌ネジ部9が見にく
いことがあるが、インナーシャフト22の先端が比較的
大きく突出しているので、アウターケース21に妨げら
れずに、インナーシャフト22の雄ネジ部32やネジ2
の雌ネジ部9を視認することができる。そのため、比較
的容易に、雄ネジ部32を雌ネジ部9に螺合させること
ができる。そして、雄ネジ部32を雌ネジ部9に螺合し
たのちに、アウターケース21をインナーシャフト22
に対して前方に移動し、爪26をスリ割8に係合させ
る。ついで、アウターケース21の摘み部28を回転し
て、ネジ2を回転させて取り外すことができる。
【0021】図4(b)に図示する実施の第4の形態の
ドライバー56は、コイルバネ58が、実施の第1の形
態のドライバー1のコイルバネ36と異なり、インナー
シャフト22の摘み部39の内部に設けられている。コ
イルバネ58はアウターケース21の後端に設けられて
いる鍔部57と、摘み部39の後壁の内面との間に配置
され、実施の第1の形態のドライバー1のコイルバネ3
6と同様に、インナーシャフト22をアウターケース2
1に対して後側に常時付勢している。
【0022】前述のように、実施の形態においては、雄
ネジ部32のネジ山は、数山であるので、ドライバー
1,41,46,51,56からネジ2やナット3を取
り外す際には、アウターケース21を固定した状態で、
インナーシャフト22の摘み部39を数回回転すると、
雄ネジ部32と雌ネジ部9との螺合が簡単に外れ、ドラ
イバー1からネジ2やナット3を簡単に離脱させること
ができる。
【0023】また、ドライバー係合部(スリ割8)およ
び雌ネジ部9が、ヘッド7,12の上面7a,12aに
形成されているので、保持具などが径方向に大きく突出
することを極力防止することができる。
【0024】以上、本発明の実施の形態を詳述したが、
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、
種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を
下記に例示する。 (1)前記実施の形態においては、ネジ2やナット3の
ヘッド7,12の径は、本体ネジ部6,11の径よりも
大きく形成されているが、同じまたは小さくても可能で
ある。また、ヘッド7,12の形状は円形以外でも可能
である。 (2)ネジ2やナット3の雌ネジ部9は、有底でも、貫
通していても可能である。
【0025】(3)前記実施の形態においては、ドライ
バー係合部は凹溝で、また、ヘッド係合部が爪で形成さ
れているが、ドライバー係合部を突出部で、また、ヘッ
ド係合部を凹部で形成することも可能である。また、ド
ライバー係合部およびヘッド係合部の数量や配置などは
適宜変更可能である。たとえば、スリ割をプラス状に形
成することも可能である。ただし、マイナス状に形成す
ることが好ましい。 (4)インナーシャフト22を付勢する付勢手段は、コ
イルバネ36で構成されているが、他のバネなどの弾性
体で構成することも可能である。
【0026】(5)雄ネジ部32のネジ山は数山(たと
えば2〜3山)であるが、4山以上設けることも可能で
ある。また、1山でも可能である。ただし、雌ネジ部9
との係合離脱が容易となるので、数山が最適である。 (6)インナーシャフト22はアウターケース21に対
して回転することができるならば、スライドは不能でも
可能である。ただし、スライド不能にした場合には、イ
ンナーシャフト22の先端の突出量は、ヘッド係合部
(爪26)がドライバー係合部(スリ割8)に係合する
とともに、同時に、雄ネジ部32が雌ネジ部9に螺合す
ることができる状態で設定される。 (7)ストッパー23のインナーシャフト22に対する
位置調整手段は、螺合構造で構成されているが、その位
置調整手段の具体的構造は適宜変更可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明のネジによれば、ネジのヘッドの
上面には、ドライバー係合部が形成されているととも
に、ヘッドの上面の中央部に雌ネジ部が形成されている
ので、ドライバーの雄ネジ部を雌ネジ部に螺合させて、
ドライバーをネジのヘッドに固定するとともに、ドライ
バーのヘッド係合部をネジのドライバー係合部に係合さ
せてネジを回転させてねじ込みや取り外しができる。し
たがって、ねじ込みや取り外しの際に、ドライバーのヘ
ッド係合部がヘッドのドライバー係合部から浮いたり、
軸振れしたりすることを極力防止することができる。そ
の結果、ドライバー係合部を潰すことを防止することが
できる。また、ネジをドライバーに取り付けた状態で、
ドライバーを移動した際に、ネジがドライバーから落下
することを極力防止することができる。さらに、雄ネジ
部を螺合方向とは反対方向に回転することにより、ネジ
をドライバーから容易に離脱させることができる。
【0028】また、雌ネジ部が有底である場合には、雌
ネジ部を設けたことによるネジの強度の低下を極力防止
することができる。そして、ドライバー係合部が凹溝で
ある場合には、汎用のマイナスネジなどを加工して製造
することができるとともに、通常のマイナスドライバー
でもネジを回転させることができる。さらに、凹溝の中
央部に雌ネジ部が配置されている場合には、凹溝の長さ
を極力長くすることができる。その結果、ドライバー係
合部とヘッド係合部との係合強度が向上する。
【0029】また、本発明のドライバーによれば、先端
部にヘッド係合部を有する筒状のアウターケースと、こ
のアウターケースに挿入されて、略同軸でかつ回転可能
に配置されているインナーシャフトと、このインナーシ
ャフトの先端に設けられているとともに、アウターケー
スの先端部よりも外側に突出する雄ネジ部とを備えてい
るので、インナーシャフトの雄ネジ部を、ネジやナット
の雌ネジ部に螺合させて固定するとともに、アウターケ
ースのヘッド係合部を、ネジやナットのドライバー係合
部に係合させ、アウターケースを回転させることによ
り、ネジやナットを回転させることができる。
【0030】そして、インナーシャフトはアウターケー
スに対して軸心方向にスライド可能に配置されている場
合には、インナーシャフトの先端をアウターケース内に
引っ込めることより、ヘッド係合部をドライバー係合部
に係合させる際に、雄ネジ部が作業の妨げになることを
防止することができる。また、アウターケースに対して
インナーシャフトを後側に付勢している付勢手段が設け
られている場合には、この付勢手段の付勢力によりヘッ
ド係合部とドライバー係合部との係合が外れることを極
力防止することができる。
【0031】さらに、ヘッド係合部が爪である場合に
は、汎用のマイナスネジなどのヘッドに雌ネジ部を設け
た構造のネジを使用することができるとともに、汎用の
マイナスネジなども回転することができる。そして、イ
ンナーシャフトの先端部には、ヘッド当接面が形成さ
れ、このヘッド当接面の中央部から雄ネジ部が突出して
設けられている場合には、このヘッド当接面をネジやナ
ットのヘッドに当接することにより、ドライバーの軸振
れをより堅固に防止することができる。また、インナー
シャフトの先端部の突出量の最大値を規制するストッパ
ーが設けられている場合には、ヘッド係合部とドライバ
ー係合部とが係合し、かつ、雄ネジ部と雌ネジ部とが螺
合している状態で、インナーシャフトがアウターケース
に対して前方に移動することをストッパーで防止するこ
とができる。したがって、ヘッド係合部とドライバー係
合部との係合が離脱したり、ドライバーが軸振れしたり
することをより強力に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明におけるドライバーが係合するネ
ジおよびナットの斜視図である。
【図2】図2は本発明におけるドライバーの実施の第1
の形態の斜視図である。
【図3】図3はドライバーの断面図で、(a)がインナ
ーシャフトの雄ネジ部が突出している状態での実施の第
1の形態の図、(b)がインナーシャフトの雄ネジ部が
引っ込んでいる状態での実施の第1の形態の図、(c)
が実施の第2の形態の図、(d)が実施の第3の形態の
図である。
【図4】図4はドライバーの断面図で、(a)が実施の
第4の形態の図、(b)が実施の第5の形態の図であ
る。
【図5】図5はヘッドおよびドライバーの要部拡大図
で、(a)がヘッドとドライバーとが外れている状態で
の図、(b)がヘッドとドライバーとが係合している状
態での図である。
【符号の説明】
1,41,46,51,56 ドライバー 2 ネジ 7 ヘッド 7a ヘッドの上面 8 スリ割(ドライバー係合部) 9 雌ネジ部 21 アウターケース 22 インナーシャフト 23 ストッパー 26 爪(ヘッド係合部) 31 ヘッド当接面 32 雄ネジ部 36 コイルバネ(付勢手段) 58 コイルバネ(付勢手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドの上面には、ドライバー係合部が
    形成されているとともに、ヘッドの上面の中央部に雌ネ
    ジ部が形成されていることを特徴とするネジ。
  2. 【請求項2】 前記雌ネジ部が有底であることを特徴と
    する請求項1記載のネジ。
  3. 【請求項3】 前記ドライバー係合部が凹溝であること
    を特徴とする請求項1または2記載のネジ。
  4. 【請求項4】 前記凹溝の中央部に、前記雌ネジ部が配
    置されていることを特徴とする請求項1,2または3記
    載のネジ。
  5. 【請求項5】 先端部にヘッド係合部を有する筒状のア
    ウターケースと、このアウターケースに挿入されて、略
    同軸でかつ回転可能に配置されているインナーシャフト
    と、このインナーシャフトの先端に設けられているとと
    もに、アウターケースの先端部よりも外側に突出する雄
    ネジ部とを備えていることを特徴とするドライバー。
  6. 【請求項6】 前記インナーシャフトはアウターケース
    に対して軸心方向にスライド可能に配置されていること
    を特徴とする請求項5記載のドライバー。
  7. 【請求項7】 前記アウターケースに対して前記インナ
    ーシャフトを後側に付勢している付勢手段が設けられて
    いることを特徴とする請求項6記載のドライバー。
  8. 【請求項8】 前記ヘッド係合部が爪であることを特徴
    とする請求項5,6または7記載のドライバー。
  9. 【請求項9】 前記インナーシャフトの先端部には、ヘ
    ッド当接面が形成され、このヘッド当接面の中央部から
    前記雄ネジ部が突出して設けられていることを特徴とす
    る請求項5ないし8の何れか1項記載のドライバー。
  10. 【請求項10】 前記インナーシャフトの先端部の突出
    量の最大値を規制するストッパーが設けられていること
    を特徴とする請求項5ないし9の何れか1項記載のドラ
    イバー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7425112B2 (en) 2003-04-29 2008-09-16 Nowak Jr Edmund A Tamper resistant screw
CN106963504A (zh) * 2016-01-14 2017-07-21 西安康拓医疗技术有限公司 一种牙种植体用愈合帽及安装工具
KR101801316B1 (ko) 2015-11-27 2017-11-24 경희대학교 산학협력단 이중 적합 구조의 미니스크류 및 그에 적용되는 스크류드라이버
JP2019196808A (ja) * 2018-05-10 2019-11-14 コニー・ケン株式会社 芯出し穴付ねじ、芯出しピン付レンチ、芯出しピン付アタッチメントおよび芯出しピン付ドライバ

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