JP2000257128A - 流路分岐構造及び自動復帰弁並びにこれらを用いた流路切換装置 - Google Patents

流路分岐構造及び自動復帰弁並びにこれらを用いた流路切換装置

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JP2000257128A
JP2000257128A JP11065685A JP6568599A JP2000257128A JP 2000257128 A JP2000257128 A JP 2000257128A JP 11065685 A JP11065685 A JP 11065685A JP 6568599 A JP6568599 A JP 6568599A JP 2000257128 A JP2000257128 A JP 2000257128A
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Daisuke Kitamura
大介 北村
Manabu Hatano
学 波多野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャワーからの不用意な水漏れ等を防止でき
る、流路分岐構造、自動復帰弁及び流路切換装置を提供
する。 【解決手段】 湯水が供給される供給流路17と、供給
流路17から分岐された第1流出路31及び第2流出路
32とを有し、第1流出路31に設けられた開閉弁50
による第1流出路31の開弁により湯水を第1流出路3
1に流通させ、第1流出路31の閉弁により湯水を第2
流出路32に流通させる流路分岐構造である。供給流路
17の内壁に、第1流出路31に流通する湯水の流れに
対して交差する方向に導水孔23を穿設し、これを介し
て第2流出路32を供給流路17に連通させた。シャワ
ーからの不用意な水漏れ等を防止できる自動復帰弁50
や、この自動復帰弁50と前記流路分岐構造を備えた流
路切換装置をも提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本各発明は、流路分岐構造及
び自動復帰弁並びにこれらを用いた流路切換装置に関
し、特に、カラン吐水又はシャワー吐水を択一的に行
う、シャワー付きの給水栓に好適に用いられるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えばシャワー付きの給水栓の中には、
供給された湯や水(以下、単に湯水という)の吐水方向
をカラン側又はシャワー側の何れかに切り換える流路切
換装置を備えるものがある。この種の流路切換装置とし
ては、例えば図7(a)に示すように、供給流路17を
カラン側の流出路31とシャワー側の流出路32とに分
岐し、カラン側の流出路31の端末側に弁座部81を設
け、その開閉を行う弁体82を、付勢手段8Bによって
開弁方向に付勢しながら配置する一方、シャワー側の流
出路32に弁座部83を設け、その開閉を行う弁体85
を、付勢手段8Aによって閉弁方向に付勢しながら配置
したものが提案されている(実公昭54−25709号
公報)。
【0003】この流路切換装置によれば、弁座部81を
開弁しつつ、給水栓に吐水操作を施すと、カラン側の流
出路31を用いた吐水、即ち、カラン吐水がなされる。
一方、カラン吐水中に、弁体82と一体の弁軸87を引
き下げて弁座部81を閉弁させると、給水圧が弁体82
の背面8aに加わり、弁座部81の閉弁状態が維持され
る。同時に、弁体85の着座面8cに給水圧が加わって
弁座部83が開弁され、シャワー側の流出路32を用い
た吐水、即ち、シャワー吐水が行われる。そして、給水
栓に止水操作を施すと、給水圧の低下に伴い、両弁体8
2、85が元状態に自動的に復帰し、弁座部81が開弁
され、弁座部83が閉弁された初期のカラン吐水可能な
状態となる。尚、以下では、上記のように、カラン側等
の一方の流出路に設けられた開閉弁により流出路が開閉
されることで、カラン側等の一方の流出路への湯水の流
通又はシャワー側等の他方の流出路への湯水の流通を切
り換えることができるように流路を分岐する構造を流路
分岐構造と称する。また、一方の流出路に設けられた開
閉弁であって、流路を閉弁することにより他方の流出路
への湯水の流通を可能とし、湯水の供給が停止されると
閉弁した流路を自動的に開弁する開閉弁を、自動復帰弁
と称する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の流路切換装置に
あっては、その流路分岐構造及び自動復帰弁について、
シャワーからの不用意な水漏れが生じるといった共通の
問題を有するものであった。これを流路分岐構造及び自
動復帰弁の個々に分けて以下に説明する。
【0005】従来の流路切換装置の流路分岐構造では、
カラン吐水の際に、カラン側の流出路31に連続導入さ
れる湯水がカランから連続吐水され、適宜圧抜きがなさ
れるものの、弁体85の着座面8cには幾らかの流体圧
が常に加わった状態になる。よって、カラン吐水量を増
すために給水圧を高くすると、着座面8cに加わる流体
圧が上昇し、弁座部83を僅かに開弁させ、シャワー吐
水口から無用な湯水がこぼれ出ることがあった。
【0006】尚、流路分岐構造としては、実開昭55−
94966号公報に開示の如き図7(b)に示すよう
な、カラン側の流出路31に流通する湯水の流れと反す
る方向にシャワー側の流出路32を開口させることよ
り、シャワー側の流出路32に湯水が侵入しないように
したものも案出されている。この流路分岐構造は、シャ
ワー側の流出路32に筒状壁89を突設し、この筒状壁
89の先端開口部8dを、供給流路17から分岐させた
カラン側の流出路31の分岐部分88に開放させたもの
である。しかしながら、このような流路分岐構造であっ
ても、シャワーからの不用意な水漏れを十分に防止でき
るものではなかった。即ち、この流路分岐構造では、分
岐部分88の内面と筒状壁89の外面とで流路断面が絞
られた部分Kから流路が広げられた分岐部分88に湯水
が流れ出るため、この分岐部分88に渦流を生じ易い。
このような渦流を生じ易い部位に筒状壁89が開口して
いるため、渦流の圧力によりこの開口から湯水が侵入す
るおそれがあるからである。
【0007】一方、従来の流路切換装置の自動復帰弁で
は、弁体82の背面8a及び着座面8bの受圧面積を比
べると、着座面8bの方が弁軸87を垂下させる分だけ
小さくなるため、カラン吐水の際に流通する湯水から受
ける弁体82の圧力は、背面8aの方が着座面8bより
も大きくなる。よって、開弁方向の付勢力に反して弁体
82が弁座部81に着座してしまい、流路がシャワー側
へと切り換わり、使用者の意図に反するシャワーからの
吐水、即ち、シャワーからの不用意な水漏れが生じるお
それがあった。尚、弁体82の付勢手段8Bの付勢力を
高めれば、この「弁体82の不用意な着座」を防止でき
るが、この手法によると、低い給水圧の下でシャワー吐
水を行う場合に、流路が突然、カラン側に切り換わると
いう不具合を生ずるおそれがある。
【0008】また、この「弁体82の不用意な着座」を
防止するために、特開平8−20980号公報に開示さ
れているように、流路を開弁している状態で弁装置を固
定するものや、特開平8−20981号公報に開示され
ているように、湯水の圧力が閉弁方向に加わらないよう
に、弁装置の一部を大気に開放したものが提案されてい
る。しかしながら、このような自動復帰弁は、構造が複
雑となるといった問題や、カランに開口部を設けて弁装
置の一部を露呈させなければならず、カラン自体の変更
を必要とし、汎用性に劣るといった問題等が新たに生じ
るものであり、好適なものとは言えなかった。
【0009】本各発明はこのような実状に鑑みてなされ
たものであり、その課題は、カラン側等の第1流出路の
開閉弁を開弁して第1流出路に湯水を流通させるに際し
て、シャワー側等の第2流出路に湯水が不用意に流通す
ることを防止することである。そして、請求項1〜請求
項3の発明では、この課題を解決できる流路分岐構造を
提供することを目的とし、請求項4〜請求項6の発明で
は、この課題を解決できる自動復帰弁を提供することを
目的とし、請求項7の発明では、この課題を解決できる
流路切換装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本各発明が採った手段は、先ず、請求項1の発明
に係る流路分岐構造では、「湯水が供給される供給流路
と、該供給流路から分岐された第1流出路及び第2流出
路とを有し、前記第1流出路に設けられた開閉弁による
第1流出路の開弁により湯水を第1流出路に流通させ、
開閉弁による第1流出路の閉弁により湯水を第2流出路
に流通させる流路分岐構造であって、前記供給流路の内
壁に、第1流出路に流通する湯水の流れに対して交差す
る方向に導水孔を穿設し、該導水孔を介して第2流出路
を供給流路に連通させたこと」をその要旨とする。
【0011】本発明では、第1流出路に湯水が流通して
いる状態で、この流れに交差する方向に穿設された導水
孔に確実に負圧が生じる。よって、導水孔を介して供給
流路に連通された第2流出路には、湯水が侵入し難くな
る。一方、第1流出路の開閉弁を閉弁すると、供給流路
内の行き場を失った湯水は、導水孔を通じて第2の流出
流路内に浸入し、第2流出路に湯水が流通される。従っ
て、作動が確実な流路分岐構造とすることができる。
【0012】ここで、導水孔の交差角度は、導水孔に負
荷を生じさせる向きであれば特に限定するものではない
が、加工性を考慮すると略直角とするのが好ましい。ま
た、第1流出路及び第2流出路としては、各々カラン側
の流出路及びシャワー側の流出路に限らず、種々の吐水
用の流出路を適用することができるが、第1流出路及び
第2流出路として、各々カラン側の流出路及びシャワー
側の流出路を適用するのが望ましい。何故ならば、第1
流出路への湯水の流通に際しては上記の如く第2流出路
に負圧が生じ、第2流出路内の残留水が第1流出路に引
き込まれるため、この現象を利用することにより、カラ
ン吐水により自動的に、シャワー側の流路の残留水を排
出させることができ、凍結防止のための水抜きや、冷や
水がシャワーから吐水されないように、冷めた湯水を抜
くことができるからである。さらに、開閉弁としては、
自動復帰弁に限らず、例えば手動により流路の閉弁及び
開弁の双方を行うようなものも適用することができる。
【0013】次に、請求項2の発明に係る流路分岐構造
では、「請求項1の発明において、端末が閉塞されると
共に周面に導水孔が穿設された管状の隔壁部材を供給流
路に挿入配置し、該隔壁部材の内部空間により第2流出
路を形成したこと」をその要旨とする。
【0014】本発明は、請求項1の発明の「流路分岐構
造」の一具体例を示すものである。この発明によれば、
供給流路、第1流出路及び第2流出路を内部に有する本
体部を一体的に形成する必要がなく、例えば、内部に供
給流路を有する本体部を形成し、この本体部に隔壁部材
を付加することで、供給流路の一端側を第1流出路と
し、隔壁部材を第2流出路とすることができ、簡単な構
造によって、流路分岐構造を実現することができる。ま
た、隔壁部材の外面と供給流路の内面とで、流路断面が
絞り込まれた絞り部を形成することができ、本体部に別
途装着する隔壁部材の形状を適宜変更することで、絞り
部の形態も容易に変更することができる。よって、給水
圧や流量に的確に対応させることも容易である。
【0015】次に、請求項3の発明に係る流路分岐構造
では、「請求項1又は請求項2の発明において、供給流
路の流路断面を絞り込む絞り部を設けると共に該絞り部
に導水孔を設けたこと」をその要旨とする。
【0016】本発明では、流路の絞り部を設けた、所謂
ベンチュリー構造のものであり、他の部分に比して流速
が速められる絞り部に導水孔を設けることで、導水孔内
に大きな負圧を生じさせることができる。よって、第1
流出路に湯水が流通する際に、この湯水が導水孔へとよ
り一層侵入し難くなり、作動の確実性がより向上する。
尚、絞り部を、流路の断面積が徐々に小さくなるような
形態とすると、無用に渦流等が生じることなく、湯水が
円滑に流通し、導水孔への湯水の侵入を確実に防止する
ことができる。
【0017】次に、請求項4の発明に係る自動復帰弁で
は、「湯水の流路を開弁する方向に付勢された弁部と、
該弁部による流路の閉弁状態では流路に供給された湯水
の圧力を受けて弁部を閉弁方向に押圧する受圧部と、を
有し、弁部による流路の閉弁状態にて湯水の供給が停止
されると弁部を自動的に開弁状態に復帰させる自動復帰
弁であって、流路内に遮蔽室を設け、前記受圧部を該遮
蔽室に配置し、弁部による流路の閉弁状態では遮蔽室と
流路とが連通され、弁部による流路の開弁状態では遮蔽
室と流路とが遮断されるようにしたこと」をその要旨と
する。
【0018】本発明によると、弁部の開弁により流路に
湯水を流通させる状態では、遮蔽室と流路とが遮断され
ているため、流路内の湯水の圧力が受圧部に加わること
がなく、付勢力により弁部の開弁状態が確実に維持され
る。また、弁部の閉弁により流路に湯水を流通させない
状態では、遮蔽室と流路とが連通されるため、流路内の
湯水の圧力が受圧部に加わり、弁部の閉弁状態が確実に
維持される。よって、作動が確実な自動復帰弁とするこ
とができる。このような自動復帰弁を、例えば、湯水が
供給される供給流路を第1流出路及び第2流出路に分岐
して、第1流出路の開閉弁として適用すれば、弁部の開
弁により第1流出路に湯水を流通させる状態であって
も、弁部の閉弁により第2流出路に湯水を流通させる状
態であっても、これらの状態が確実に維持され、第1流
出路に湯水を流通時に、湯水の流通が第2流出路に不用
意に切り換えられることがなく、第2流出路を介した吐
水口からの不用意な水漏れを防止できる。
【0019】ここで、本発明に係る自動復帰弁は、カラ
ン側等の第1流出流路とシャワー側等の第2流出路とを
備えたシャワー付き給水栓の流路切換装置において前記
第1流出路に設けられるものに限らず、流路を開弁した
状態又は閉弁した状態を維持する開閉弁の広範に適用す
ることができるものである。
【0020】次に、請求項5の発明に係る自動復帰弁で
は、「請求項4の発明において、弁部が流路を閉弁する
方向に移動する際には移動抵抗を大きくし、弁部が流路
を開弁する方向に移動する際には移動抵抗を小さくする
抵抗変更手段を備えたこと」をその要旨とする。
【0021】本発明では、抵抗変更手段により、弁部が
流路を開弁する方向に移動する際の抵抗の方が、閉弁す
る方向に移動する際の抵抗よりも小さくされるため、湯
水の供給が停止された場合には、弁部が流路を開弁する
方向に円滑に移動する一方、流路に湯水を流通させてい
る状態では、弁部が閉弁する方向に移動し難く、何らか
の要因によって弁部を閉弁する側の力が加わったとして
も、不用意に流路を閉弁することがない。
【0022】尚、このように弁部の移動の方向によって
抵抗が変わる具体的な構造としては、摺動部を有する機
構のものでは、この摺動部分にU字状やY字状のシール
部材を設けたり、相対的に移動する部分にワンウエイク
ラッチ的な一方向の移動に大きな抵抗を与えるような機
構を設ける等、種々のものが例示できる。
【0023】次に、請求項6の発明に係る自動復帰弁で
は、「請求項4又は請求項5の発明において、遮断室を
シリンダーとし、受圧部を該シリンダー内に摺動自在に
収容されたピストンの上部により形成すると共に、該ピ
ストンのシール部分がシリンダー内から抜脱することに
より遮断室と流路とが連通されること」をその要旨とす
る。
【0024】本発明は、弁部が流路を閉弁した状態で遮
断室と流路とを連通させる具体的な構造を示すものであ
る。このような構造としては、例えば、流路と遮断室と
を連通するバイパス流路を設け、弁部の開弁・閉弁に連
係してこのバイパス流路を開閉する弁を別途設ける等、
種々のものが挙げられるが、このようにバイパス流路や
別途の弁を設けると、構造が複雑になりがちとなる。こ
れに対して、本発明では、弁部による流路の閉弁状態
で、単に、ピストンのシール部分をシリンダーから抜脱
させれば、シリンダー内と流路との連通が可能となり、
バイパス流路や別途の弁を必要とせず、簡単な構造によ
って遮断室を流出路とを連通させることができる。
【0025】最後に、請求項7の発明に係る流路切換装
置では、「湯水が供給される供給流路と、該供給流路か
ら分岐された第1流出路及び第2流出路と、第1流出路
に設けられた開閉弁と、を備え、前記開閉弁による第1
流出路の開弁により供給流路からの湯水を第1流出路に
流通させ、開閉弁による第1流出路の閉弁により供給流
路からの湯水を第2流出路に流通させる流路切換装置で
あって、前記供給流路を第1流出路と第2流出路とに分
岐する流路分岐構造を、請求項1から請求項3までの何
れかに記載の流路分岐構造とし、前記開閉弁を、請求項
4から請求項6までの何れかに記載の自動復帰弁とした
こと」をその要旨とする。
【0026】本発明では、請求項1〜3の流路分岐構造
と請求項4〜6の自動復帰弁とを用いて流路切換装置と
することで、流路分岐構造についても、また、自動復帰
弁についても、上記した通り、作動が確実であり、全体
として信頼性の高い流路切換装置が得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、請求項1〜3の各発明に係
る「流路分岐構造」、請求項4〜6の各発明に係る「自
動復帰弁」、及び、請求項7の発明に係る「流路切換装
置」の実施の形態を図面に従って詳細に説明する。
【0028】図1に、請求項7の発明に係る「流路切換
装置」を適用した「カラン・シャワー切換式の湯水混合
水栓10」を示す。この湯水混合水栓10では、カラン
側の流出路が第1流出路31とされ、シャワー側の流出
路が第2流出路32とされており、水栓本体11内部に
は、請求項1〜3の発明の如き流路分岐構造が適用さ
れ、第1流出路31であるカラン側の流出路の端部、即
ち吐水管14の先端部には、請求項4〜6の発明の如き
自動復帰弁が適用されている。尚、本例では、「湯と水
の混合度合いを別個のハンドルH、hによって調節する
2ハンドルタイプの湯水混合水栓」を例示するが、本各
発明は、他のタイプの湯水混合水栓、各種の単水栓、若
しくは、原水・処理水(浄水、アルカリイオン水)を択
一吐水する水処理器水栓等の他の形式の給水栓に対して
も好適に用いることができる。また、「流路分岐構造」
は、水栓本体11内部に設けられるものに限らず、給水
栓を構成する配管の途中に設けられるものであってもよ
い。さらに、「自動復帰弁」は、給水栓の吐水管14の
先端に設けられるものに限らず、給水栓を構成する配管
の途中に設けられるものであってもよい。
【0029】この湯水混合水栓10では、水栓本体11
の中間部分が、左側から供給された湯と右側から供給さ
れた水とを混合する領域となっており、この中間部分の
上部が段差管状の管状部分12として立ち上げられて、
この管状部分12の内部流路によって湯水の供給流路1
7が形成されている。尚、本各発明の適用対象が単水栓
である場合には、給水流路(湯が供給される単水栓にあ
っては給湯流路)によって供給流路17が構成される。
管状部分12の上端側には、ガイドフランジ13が挿嵌
され、ガイドフランジ13の上端側には、中継ぎ筒Nを
介して吐水管14が回動可能に装着されている。そし
て、吐水管14端末には、後述する自動復帰弁50が装
着されている。
【0030】水栓本体11の中間部底面には挿入孔18
が設けられ、この挿入孔18を通じて、請求項2の発明
の構成要件である隔壁部材20が挿入配置されている。
この隔壁部材20は、管状に形成されており、その先端
は、閉塞されると共に略樽型の膨出部21とされてい
る。そして、膨出部21の周面には、4つの導水孔23
が穿設されている。上記膨出部21により、請求項3の
発明の如く、供給流路17の流路断面が絞り込まれた絞
り部33が形成されており、膨出部21の周面の導水孔
23は、絞り部33に配置されたものとなっている。
尚、隔壁部材20の後端部24は、水栓本体11外に突
出し、図示しないシャワーホースの接続口とされてい
る。
【0031】供給流路17は、前述の隔壁部材20によ
って第1流出路31と、第2流出路32とに分岐されて
いる。具体的には、管状部分12の内面と隔壁部材20
の外面とで供給流路17が形成されているのであるが、
隔壁部材20の導水孔23より下流以降が第1流出路3
1として構成されており、導水孔23を含む隔壁部材2
0の内部空間が第2流出路32として構成されている。
尚、本例では、請求項2の発明の如く、別体の隔壁部材
20を用いて供給流路17の分岐を行ったが、請求項1
及び請求項3の発明においては、隔壁部材20を用いな
くてもよい。また、隔壁部材20の膨出部21によっ
て、請求項3の発明の構成要件である絞り部33を形成
した例を示したが、これに限らず、水栓本体11内部の
供給流路17の形状を変更して、絞り部33を形成して
もよい。これらを例示すると、図2(a)及び図2
(b)に示すように、管状部分12内に供給流路17と
併設して第2流出路32を設け、供給流路17と第2流
出路32とを遮蔽する隔壁1aに導水孔23を穿設する
と共に、導水孔23と対向する内壁部分に突部1bを設
けて絞り部33を形成する、といった構造が挙げられ
る。但し、本例の如く、隔壁部材20を用いると、水栓
本体11自体に大きな変更を施さなくてもよい点がメリ
ットである。
【0032】尚、本例では、第2流出路32に、第1流
出路31から第2流路32へと不用意に湯水が侵入する
ことを防止する弁を用いない例を示したが、より確実性
を高めるために、第2流出路32内に弁を設けてもよ
い。具体的には、図2(c)に示すように、第2流出路
32内に、上流側に向かって導水孔23を閉弁するよう
に付勢された開閉弁3Aを設けたものを例示できる。
尚、開閉弁3Aを付勢する付勢手段3Bは、主に、開閉
弁3Aを正しく進退させるための「ガイド」として機能
するものであり、その付勢力は小さいなものでよい。第
1流出路31での湯水の流通の際には、第2流出路32
内には負圧が生じ、開閉弁3Aが閉弁方向へと引き寄せ
られるため、この付勢手段3Bが開閉弁3Aの閉弁状態
を維持する機能を担う必要がないからである。このた
め、この例において付勢手段3Bを省略することもでき
る。このように、付勢手段3Bの付勢力を小さくした
り、付勢手段3B自体を省略すれば、第2流出路を流通
する湯水に与える負荷を極力少なくすることができ、給
水圧力の低下やこれに伴う吐水量の減少といった不具合
を生じ難くすることができる。
【0033】この図2(c)に示す流路分岐構造は、第
1流出路31での湯水の流通の際に開閉弁3Aが導水孔
23を閉弁し、第2流出路32での湯水の流通の際に導
水孔23を開弁するため、以下のような特徴を備える。
即ち、請求項1〜3、及び請求項7の発明においては、
導水孔23を小さくすればする程、導水孔23に生じる
負圧を高めることができ、第1流出路31を流通する湯
水が第2流出路32へと侵入する可能性をより低くする
ことができるが、その反面、第2流出路32での湯水の
流通の際に、第2流出路32へと流入する湯水の流量が
少なくなり、十分な吐水量が得られないおそれがある。
これに対して、図2(c)に示すような開閉弁3Aを付
設すれば、導水孔23を大き目に設けても、第1流出路
31から第2流出路32に湯水が侵入することを確実に
防止でき、しかも、大き目の導水孔23を通じて大量の
湯水を第2流出路32に流入させることができるからで
ある。
【0034】ところで、第1流出路31は、ガイドフラ
ンジ13上半側及び吐水管14の内部空間を通じて吐水
管14の吐水口に連通している。そして、この吐水口に
は、図3に示すように、請求項4〜6の各発明を適用し
た自動復帰弁50が装着されている。次に、この自動復
帰弁50について詳細に説明する。
【0035】この自動復帰弁50は、吐水管14に固着
された口金51と、この口金51に固着されたガイド筒
53と、このガイド筒53に摺動自在に挿入された軸体
62と、軸体62の上部に固着されたピストン61と、
前記ガイド筒53に装着されピストン61を摺動自在に
収容するシリンダー52と、前記軸体62と一体化され
ると共に前記ガイド筒53に外嵌されたキャップ63
と、ガイド筒53とキャップ63との間に配設されてキ
ャップ63を上方に付勢することにより、軸体62を介
してピストン61を上方に付勢する付勢手段6vと、を
備えている。ここで、上記ガイド筒53には弁座5Bが
設けられており、上記ピストン61の下部が、ガイド筒
53の弁座5Bを開閉する弁部6bとなっている。ま
た、上記シリンダー52は、請求項4〜6の発明の構成
要件である遮蔽室を構成するものであり、請求項6の発
明の如く、このシリンダー52に収容されたピストン6
1の上部により受圧部6aが構成されている。
【0036】尚、本例では、弁部6b及び受圧部6aを
一体的なものとし、これをピストン61としたが、請求
項4〜6の発明では、これに限らず、弁部6b及び受圧
部6aを別体的なものとすると共に個別に配置し、種々
のリンクを介して互いに連動するようにしてもよい。ま
た、請求項4及び請求項5の発明では、遮断室をシリン
ダー52とするに限らず、遮断室を、弁部6bによる流
路の開閉に応じて、流路内の湯水の圧力が負荷されない
或いは負荷されるように受圧部6aを遮断・開放するも
のとすればよい。
【0037】次に、この自動復帰弁50の各部材の構造
を詳細に説明する。口金51は、略筒形状に形成され、
上端側の鍔部5aがロー付け等により吐水管14の端末
に固着されており、その下部内周面には、雌ネジ部Mが
刻設されている。
【0038】ガイド筒53は、段差型の略筒形状に形成
され、中間部には、雄ネジ部mが刻設されており、上記
口金51の雌ネジ部Mに螺着されている。ここで、雄ネ
ジ部mの下方には、周回溝が凹設されており、この周回
溝に装着されたシール部材5pを介して、口金51とガ
イド筒53とのシール性が確保されている。また、ガイ
ド筒53の下端には、フランジ部5Fが突設されてお
り、軸芯には、貫通孔5Gが穿設されている。このガイ
ド筒53の上端面により、後述する弁部6bが着座する
弁座5Bが形成されている。ここで、弁部6bが開弁状
態にあるときには、この弁座5Bが開放され、吐水管1
4内の流路(第1流出路31)と貫通孔5Gとが連通さ
れる。
【0039】シリンダー52は、下端を開口させた略円
筒容器形状に形成され、その下部がガイド筒53の上部
に装着されて、吐水管14の内部空間に配置されてい
る。このシリンダー52の中間部には、内径を徐々に拡
大する逃がし部5cが設けられ、逃がし部5cの直下に
は、通過口5dが開設されている。このシリンダー52
は、ガイド筒53の口金51への螺着に伴って、ガイド
筒53中間部分の段差部Dと吐水管14の天面とで挟持
固定されている。尚、吐水管14の天面より略筒状の隔
壁を垂下させる等して、このシリンダー52を吐水管1
4と一体的に設けてもよい。
【0040】シリンダー52内には、上部に受圧部6a
と下部に弁部6bとを有するピストン61が摺動自在に
収容されている。このピストン61は、後述する軸体6
2の上端に止めネジを介して固着されたものである。ま
た、ピストン61の周面には、溝6cが設けられてお
り、この溝6cにピストン61とシリンダー52内とを
シール接続するシール部材6pが装着されている。ここ
で、シール部材6pは、断面逆Y字状に形成されてお
り、これにより、ピストン61の上方向の移動抵抗が小
さく、下方向の移動抵抗が大きくなるように構成されて
いる。即ち、本例では、このシール部材6pが、請求項
5の発明の如き抵抗変更手段を構成し、ピストン61の
下部の弁部6bが開弁方向に移動する際の移動抵抗が小
さく、閉弁方向に移動する際の移動抵抗が大きくなる。
この詳細については後述することとする。
【0041】軸体62は、図4(a)に示すように、ガ
イド筒53の貫通孔5G内に摺動可能に挿通される軸部
6dと、ガイド筒53下方に配置されるフランジ部6e
とを備えており、フランジ部6eの周面には、4つの係
止用突起6tが突設されている。この軸体62の上端部
を除く部位には、略十字状に張り出す4片のリブRが設
けられており、図3に示すように、ガイド筒53の貫通
孔5G内にて、互いに隣合うリブR間の開放領域により
流路Wが形成され、この流路Wがフランジ部6eの開口
部分に連通して、吐水通路を形成する。
【0042】キャップ63は、略筒形状に形成され、上
端に内向きの鍔部6mを有し、下端側の内壁面に4つの
係止溝6nを有している。このキャップ63は、各係止
溝6nを、軸体62の係止用突起6tに係止すること
で、軸体62と一体化されている。このため、キャップ
63を上下に移動させると、軸体62が上下に移動し、
この軸体62の上端に固着されたピストン61がシリン
ダー52内を上下に摺動する構造となっている。そし
て、キャップ63の鍔部6mとガイド筒53のフランジ
部5Fとの間には圧縮スプリングにより構成された付勢
手段6vが介在され、キャップ63を上方へと付勢して
いる。これにより、ピストン61は上方に付勢され、そ
の弁部6bは開弁方向に付勢される。
【0043】この自動復帰弁50では、弁部6bを弁座
5Bから離間させて開弁させて、即ち、ピストン61を
シリンダー52内の上部に位置させて、給水栓に吐水操
作を施すと、図3に示すように、カラン側の流出流路3
1と、ガイド筒53の貫通孔5Gとが通過口5dを通じ
て連通し、湯水が流路Wを通じて吐水される。この時、
シリンダー52内におけるピストン61の上方の空間6
S(以下、単に上方空間6Sという)は、吐水管14内
の流路(第1流出路31)と遮断される。ここで、図5
(a)に示すように、ピストン61とシリンダー52の
内壁面との間をシールするシール部材6pは断面略逆Y
字状のものであるため、強固にシールがなされるばかり
か、このシール部材6pの外周側脚部6qが、上方空間
6Sへと浸入しようとする湯水の流体圧を受けて、より
強固にシールする方向(図示破線矢印方向)に変形する
ため、上方空間6Sには湯水が浸入し辛くなる。よっ
て、上方空間6Sには、流路内の湯水が侵入せず、ピス
トン61の受圧部6aには、湯水の圧力が加わらず、弁
部6bによる開弁状態が維持される。
【0044】一方、吐水キャップ63を下方に引き下げ
ると、ピストン61が下方へと移動し、ピストン61の
弁部6bは、ガイド筒53の弁座5Bに着座する。この
ピストン61の下方への移動の始期には、図5(b)に
示すように、シール部材6pとシリンダー52の内壁面
とがしっかりと接触して大きな摩擦抵抗(移動抵抗)を
生ずる。そして、移動の中期以降には、図5(c)に示
すように、逃がし部5cによって、シール部材6pとシ
リンダー52との接触が解かれ、即ち、ピストン61の
シール部分がシリンダー52から抜脱し、上方空間6S
に湯水が浸入し始める。ピストン61が下方に十分に移
動され、弁部6bが弁座5Bに着座して閉弁状態を形成
すると、図4(b)に示すように、上方空間6Sが通過
口5dを介して吐水管14内の流路(第1流出路31)
と連通し、この上方空間6Sに湯水が充填され、ピスト
ン61の受圧部6aに湯水の圧力が加わる。この圧力に
より、受圧部6aは付勢手段6vの付勢力に打ち勝ちつ
つ、弁部6bによる流路の閉弁状態を維持する。この閉
弁状態においては、前述の流路分岐構造にて説明したよ
うに、第2流出路32へと湯水が流通されてシャワーか
らの吐水がなされる。
【0045】このようにしてシャワーからの吐水がなさ
れている状態で、給水栓に止水操作を施し、湯水の供給
を停止させると、ピストン61の受圧部6aへの圧力の
負荷が減少するため、ピストン61は、付勢手段6vの
付勢力によって上方へと自動的に移動し、弁部6bが弁
座5Bから離間して流路が開弁され、初期の状態に自動
復帰する。この自動復帰に際して、ピストン61の上方
への移動に伴い、徐々に狭くなる上方空間6Sから湯水
を排出させることが必要となる。本例では、シール部材
6pが逃がし部5cに到達するまでは、シール部材6p
とシリンダー52の内壁面との隙間を通じて、この排出
がなされる。そして、シール部材6pが逃がし部5cに
到達した後には、図6(a)に示すように、シール部材
6pとシリンダー52の内壁面とが接触状態となるが、
シール部材6pは断面逆Y字状であり、シリンダー部5
2との間の接触力が弱くなっているため、上方空間6S
の湯水は、この接触部分から漏れて排出される。
【0046】ここで、ピストン61の上方への移動に際
しては、即ち、弁部6bの開弁方向への移動に際して
は、断面略Y字状のシール部材6pの摩擦抵抗(移動抵
抗)が小さく、その移動が円滑になされる。即ち、図6
(b)に示すように、シール部材6pは、その形状に起
因して外周側脚部6qをシリンダー52内壁より離間す
る方向(図示破線矢印方向)に変形させ易いばかりか、
上方空間6Sより排出される湯水の流体圧によってこの
変形が助長されるため、シール部材6pとシリンダー部
52の内壁面との間にすき間を生じ、湯水の排出が円滑
に行われると共に移動抵抗が小さくなる。尚、この現象
は、断面略Y字状のシール部材6pに限らず、図6
(c)に例示するように、開口部を下方に向けた断面逆
U字状のシール部材6kであっても実現することがで
き、上記現象を実現可能なシール部材としては、種々の
形態のものが適用できる。
【0047】また、上部空間6Sから湯水を排出させる
ための手段としては、上記のような特異な形状のシール
部材6pにおける一方向に撓み易い特性を用いたものに
限らない。例えば、ピストン61及び軸体62に、上部
空間6Sと流路外部とを連通する逃がし流路を設けて、
この逃がし流路から上部空間6Sの湯水を排出するよう
にしてもよい。このようにシール部材6pの形状によら
ずに湯水を排出させる構造を採用した際に、弁部6bの
移動方向に応じて抵抗が変更されるような抵抗変更手段
を設ける場合には、シール部材6pの形状を適宜選定す
ることによりこれを行う他、例えばガイド筒53と軸体
62との摺動部分に、一方向の移動に際して抵抗が付与
されるような種々の抵抗付与手段を負荷する等、種々の
構造を採用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本各発明に
よると、流路分岐構造及び自動復帰弁の個々について、
カラン側等の第1流出路の開閉弁を開弁して第1流出路
に湯水を流通させるに際して、シャワー側等の第2流出
路に湯水が不用意に流通することを防止することができ
る。特に、請求項7の発明によれば、流路分岐構造につ
いても、自動復帰弁装置についても、各々作動が確実で
あり、全体として信頼性の高い流路切換装置とすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本各発明に係る流路分岐構造及び流路切換装置
の一例を示す部分断面正面図である。
【図2】(a)は流路分岐構造の他の例を示す断面側面
図、(b)は図2(a)の2−2断面図、(c)は流路
分岐構造の更に他の例を示す断面平面図である。
【図3】自動復帰弁の一例を示す縦断正面図である。
【図4】(a)は軸体を示す斜視図、(b)は図3に示
した自動復帰弁の流出路を切り換えた状態を示す断面正
面図である。
【図5】(a)〜(c)は各々、ピストンの下方への移
動を示す断面正面図である。
【図6】(a)及び(b)は、各々、ピストンの上方へ
の移動を示す断面正面図、(c)はシール部材の他の例
を示す断面正面図である。
【図7】(a)は従来の流路分岐構造及び自動復帰弁並
びに流路切換装置を示す断面正面図、(b)は従来の流
路分岐構造の別の例を示す断面正面図である。
【符号の説明】
10;湯水混合水栓、11;水栓本体、12;管状部
分、13;ガイドフランジ、N;中継ぎ筒、14;吐水
管、17;供給流路、18;挿入孔、1a;隔壁、1
b;突部、H;湯側のハンドル、h;水側のハンドル、
20;隔壁部材、21;膨出部、23;導水孔、24;
後端部、31;第1流出路、32;第2流出路、33;
絞り部、3A;開閉弁、3B;付勢手段、50;自動復
帰弁、51;口金、5a;鍔部、M;雌ネジ部、52;
シリンダー、5c;逃がし部、5d;通過口、53;ガ
イド筒、D;段差部、5F;フランジ部、5G;貫通
孔、5B;弁座、5p;シール部材、61;ピストン、
62;軸体、63;キャップ、m;雄ネジ部、6a;受
圧部、6b;弁部、6c;溝、6p;シール部材、6
d;軸部、6e;フランジ部、R;リブ、W;流路、6
t;係止用突起、6m;鍔部、6n;係止溝、6v;付
勢手段、6S;上方空間、6k;シール部材、6q;外
周側脚部、81;弁座部、82;弁体、8a;背面、8
b;着座面、8B;付勢手段、83;弁座部、85;弁
体、8A;付勢手段、8c;着座面、87;弁軸、8
8;分岐部分、89;筒状壁、8d;先端開口部、K;
絞られた部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D060 AA01 AB07 BA01 BB01 BB03 BC23 BE02 BE15 3H056 AA01 BB22 BB45 BB47 CA02 CB03 CD06 CE03 DD10 EE10 GG05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯水が供給される供給流路と、該供給流
    路から分岐された第1流出路及び第2流出路とを有し、
    前記第1流出路に設けられた開閉弁による第1流出路の
    開弁により湯水を第1流出路に流通させ、開閉弁による
    第1流出路の閉弁により湯水を第2流出路に流通させる
    流路分岐構造であって、 前記供給流路の内壁に、第1流出路に流通する湯水の流
    れに対して交差する方向に導水孔を穿設し、該導水孔を
    介して第2流出路を供給流路に連通させたことを特徴と
    する流路分岐構造。
  2. 【請求項2】 端末が閉塞されると共に周面に導水孔が
    穿設された管状の隔壁部材を供給流路に挿入配置し、該
    隔壁部材の内部空間により第2流出路を形成したことを
    特徴とする請求項1に記載の流路分岐構造。
  3. 【請求項3】 供給流路の流路断面を絞り込む絞り部を
    設けると共に該絞り部に導水孔を設けたことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の流路分岐構造。
  4. 【請求項4】 湯水の流路を開弁する方向に付勢された
    弁部と、該弁部による流路の閉弁状態では流路に供給さ
    れる湯水の圧力を受けて弁部を閉弁方向に押圧する受圧
    部と、を有し、弁部による流路の閉弁状態にて湯水の供
    給が停止されると弁部を自動的に開弁状態に復帰させる
    自動復帰弁であって、 流路内に遮蔽室を設け、前記受圧部を該遮蔽室に配置
    し、弁部による流路の閉弁状態では遮蔽室と流路とが連
    通され、弁部による流路の開弁状態では遮蔽室と流路と
    が遮断されるようにしたことを特徴とする自動復帰弁。
  5. 【請求項5】 弁部が流路を閉弁する方向に移動する際
    には移動抵抗を大きくし、弁部が流路を開弁する方向に
    移動する際には移動抵抗を小さくする抵抗変更手段を備
    えたことを特徴とする請求項4に記載の自動復帰弁。
  6. 【請求項6】 遮断室をシリンダーとし、受圧部を該シ
    リンダー内に摺動自在に収容されたピストンの上部によ
    り形成すると共に、該ピストンのシール部分がシリンダ
    −内から抜脱することにより遮断室と流路とが連通され
    ることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の自動
    復帰弁。
  7. 【請求項7】 湯水が供給される供給流路と、該供給流
    路から分岐された第1流出路及び第2流出路と、第1流
    出路に設けられた開閉弁と、を備え、前記開閉弁による
    第1流出路の開弁により供給流路からの湯水を第1流出
    路に流通させ、開閉弁による第1流出路の閉弁により供
    給流路からの湯水を第2流出路に流通させる流路切換装
    置であって、 前記供給流路を第1流出路と第2流出路とに分岐する流
    路分岐構造を、請求項1から請求項3までの何れかに記
    載の流路分岐構造とし、前記開閉弁を、請求項4から請
    求項6までの何れかに記載の自動復帰弁としたことを特
    徴とする流路切換装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005336758A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Mym Corp 埋込式水栓

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