JP2000256827A - 酸化物薄膜形成体とその作製装置及び作製方法 - Google Patents

酸化物薄膜形成体とその作製装置及び作製方法

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JP2000256827A
JP2000256827A JP11064021A JP6402199A JP2000256827A JP 2000256827 A JP2000256827 A JP 2000256827A JP 11064021 A JP11064021 A JP 11064021A JP 6402199 A JP6402199 A JP 6402199A JP 2000256827 A JP2000256827 A JP 2000256827A
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oxide thin
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ion conductive
vacuum
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Masaaki Nemoto
雅昭 根本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化物薄膜中の酸素濃度の低下を防止
してポストアニール工程を省略するとともに、隣接する
層の界面性能を向上させて、デバイスの特性向上を図
る。 【解決手段】 石英製試料ホルダー27に形成された
凹部空間28に連通孔29を通して酸素ガス30を供給
するとともに、イオン導電性基板23の表面と裏面に夫
々配設された電極33、34を介して電圧Vを印加し、
酸素ガス30を酸素イオンとして、イオン導電性基板2
3の裏面から表面に移動拡散させて、イオン導電性基板
23の表面に蒸着中の酸化物薄膜24に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空蒸着、レーザ
ーアブレーション法、スパッタ法等、真空中で基板上に
酸化物薄膜を作製する技術に関し、特に、ジョセフソン
トランジスタ、光導波路等において、真空中で基板上に
形成された酸化物薄膜形成体と、その作製装置及び作製
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来例を説明する図である。図
1(a)は、真空蒸着を利用して形成されるデバイスの
一例であるジョセフソン接合を用いたジョセフソントラ
ンジスタを示す図である。このジョセフソントランジス
タ1は、基板2の上に酸化物超電導薄膜3が真空蒸着さ
れ、さらに絶縁体4及び電極5が形成され、酸化物超電
導薄膜3にソース6及びドレーン7が、電極5にゲート
8が夫々取り付けられてて構成される。
【0003】このようなジョセフソントランジスタ1等
のデバイスにおいて基板上に酸化物超伝導体薄膜を形成
する場合や、光導波路(図示せず)等において基板上に
LiNbO(ニオブ酸リチウム)等の酸化物薄膜を形
成するための真空蒸着装置、方法は、図1(b)に示さ
れるとおりである。即ち、真空チャンバ9内で、るつぼ
10内に入れられた酸化物超伝導材料等の蒸着材料11
がレーザー光12により(電子ビーム蒸着の場合は電子
銃により)気化され、ヒータで13加熱されている基板
2の表面に酸化物薄膜14が蒸着される。この蒸着に際
して、ノズル15で蒸着面に酸素ガス16や酸素ラジカ
ルを供給して酸化物薄膜14の酸化の促進を図ってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この真空蒸着等のよう
に、従来真空中で基板上に酸化物薄膜を形成する場合に
は、真空雰囲気内の酸素分圧が極めて低いことから、形
成される酸化物薄膜中の酸素濃度が低下し、酸化物薄膜
内に酸素が十分行き渡らず、酸化物の結晶構造が不安定
であり、十分なデバイス特性が得られない。このために
従来は、真空中で酸化物薄膜形成後に酸化雰囲気中で加
熱して酸化物の酸素濃度を高め結晶構造を整えるための
ポストアニール工程が必要であった。
【0005】又、真空中で基板上に複数の酸化物薄膜等
を積層する場合、この酸素濃度の低下のために、互いに
隣接して形成される薄膜の界面の結晶構造が不安定とな
る(界面特性の劣化)という問題があった。例えば、図
1(c)に示すように、真空中で基板17上に、酸化物
超伝導薄膜18、常伝導酸化物薄膜19及び酸化物超伝
導薄膜20が順次積層された構造を有するデバイスの場
合に、酸化物超伝導薄膜18、20と常伝導酸化物薄膜
19との界面21、22に十分酸素が補給されず、界面
の結晶構造が不安定となり、そのために常伝導酸化物薄
膜19にピンホールが生じ、上下の酸化物超伝導薄膜1
8、20が直接電気的に接触して、各層18、19、2
0の夫々の機能が十分発揮し得ず、デバイスの性能が低
下するという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを目的とするものであり、真空中で基板上に酸
化物薄膜を形成する場合、真空雰囲気内の酸素分圧が低
いことによる薄膜中の酸素濃度の低下を防止し、酸化物
薄膜を用いたデバイス性能の向上を図るとともに、ポス
トアニール工程を省き、作業プロセスをより簡易にする
ことを課題とする。
【0007】さらに、本発明は、真空中で基板上に複数
の酸化物薄膜を積層する場合、酸素濃度の不足に起因す
る互いに隣接する層の界面の結晶構造の不安定さを解消
し、この点からもデバイス性能の向上を図ることを課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、イオン導電性基板と、該イオン導電性基
板の表面に真空中で形成された一層以上の酸化物薄膜と
から構成される酸化物薄膜形成体であって、上記イオン
導電性基板は、薄膜形成時には、表面に凹部空間を有す
るとともに該凹部空間に酸素を供給する連通孔が形成さ
れた石英製試料ホルダーの上に載置され、かつ表裏両面
に夫々配設された電極を介して電圧が印加されて、上記
酸素イオンを裏面から表面に移動拡散させて、形成中の
上記酸化物薄膜中に酸素イオンを移動拡散する機能を有
するものであることを特徴とする酸化物薄膜形成体を提
供する。
【0009】上記酸化物薄膜は、複数層から成る積層構
造として場合は、互いに隣接する層の界面にも上記酸素
イオンが移動拡散されていることを特徴とする。
【0010】さらに、本発明は、上記課題を解決するた
めに、真空チャンバ内でイオン導電性基板の表面に真空
中で一層以上の酸化物薄膜を形成する酸化物薄膜作製装
置であって、上記真空チャンバ内に配設され、その表面
に凹部空間が形成されているとともに、該凹部空間に酸
素を供給する連通孔が形成された石英製試料ホルダー
と、該石英製試料ホルダーに載置されるイオン導電性基
板の表裏両面に夫々配設された電極を介して電圧を印加
する電圧印加装置とを備え、上記電圧印加装置で上記イ
オン導電性基板の表裏両面間に電圧を印加し、上記凹部
空間に供給された酸素ガスを酸素イオンとして、上記イ
オン導電性基板を裏面から表面に移動拡散させて、形成
中の酸化物薄膜中に移動拡散することを特徴とする、イ
オン導電性基板の表面に真空中で酸化物薄膜を形成する
酸化物薄膜作製装置を提供する。
【0011】さらに、本発明は、上記課題を解決するた
めに、真空チャンバ内の石英製試料ホルダーに裏面側が
載置されたイオン導電性基板の表面に、真空中で一層以
上の酸化物薄膜を形成する酸化物薄膜作製方法であっ
て、上記石英製試料ホルダーに形成された凹部空間に、
該石英製試料ホルダーに形成された連通孔を通して酸素
ガスを供給するとともに、上記イオン導電性基板の表面
と裏面に夫々配設された電極を介して電圧を印加し、上
記凹部空間に供給された酸素ガスを酸素イオンとして、
上記イオン導電性基板の裏面から表面に移動拡散させて
薄膜形成中の上記酸化物薄膜中に移動拡散することを特
徴とする、イオン導電性基板の表面に真空中で酸化物薄
膜を作製する方法を提供する。
【0012】上記イオン導電性基板は、上記石英製試料
ホルダー上に密封用金属材を介して載置し、薄膜形成時
には上記密封用金属材が溶融して上記イオン導電性基板
と上記石英製試料ホルダーの間に密着して上記凹部空間
の密封効果を高めるようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る酸化物薄膜形成体と
その作製装置及び方法の実施の形態を実施例に基づいて
図面を参照して説明する。図2は、本発明に係る一つの
実施例(実施例1)を説明する図であり、基板23上に
形成される酸化物薄膜24の作製方法、及びその作製装
置の要部を説明する図である。図1において、真空チャ
ンバ(図示せず)内に石英製試料ホルダー25が配設さ
れている。
【0014】この石英製試料ホルダー25は、その上面
に凹部26が形成されており、その側壁27にはこの凹
部26内の空間(凹部空間という。)28に連通するよ
うに連通孔29が形成されている。この連通孔29は、
酸素ボンベ等の適当な酸素ガス供給源に連結されてい
る。蒸着の際には、この連通孔29を通して酸素ガス
(O)30が、例えば1気圧程度の圧力で凹部空間2
8内に供給される。
【0015】石英製試料ホルダー25の背面側には、基
板加熱用ランプ31が配設されており、蒸着時に基板2
3を加熱することができる。石英製試料ホルダー25の
上面には、凹部26の上部開口周縁に沿って密閉用(シ
ール用)のアルミ箔32が配設されている。
【0016】蒸着されて酸化物薄膜24となる蒸着材料
は、作製すべきデバイスに応じて、一種類又は多種類の
材料が夫々るつぼ(図示せず)内に入れられており、レ
ーザ光や電子銃等により気化される。蒸着材料として
は、作製すべきデバイスにより異なるが、例えば、酸化
物超電導薄膜の材料としては、イットリウム系(Y−B
a−Cu−O)、ビスマス系(Bi−Sr−Ca−Cu
−O)等の材料がある。又、光導波路用の酸化物薄膜材
料としては、LiNbO等がある。
【0017】以上が、本発明の酸化物薄膜形成体の作製
装置の要部の説明であり、このような作製装置により蒸
着されるべき基板23は、このアルミ箔32を介して石
英製試料ホルダー25上に載置される。本発明の特徴
は、蒸着される基板23として、イオン導電性基板が用
いられる(以下、基板をイオン導電性基板という。)点
である。
【0018】このイオン導電性基板23としては、(B
1―X・(Y(ここに、X:0〜
1)があり、これは例えば、(Bi0.75
(Y 0.25等がある。さらに、(Bi
1―X・(Gd(ここに、X:0〜
1)等がある。その他、上記イオン導電性基板として用
いられる材料としては、いろいろな導電性無機材料が利
用可能であるが、代表例を挙げると、2AgI・Ag
O・B、3AgI・AgMoO、LiNbO
、LiTaO、5LiO・Al、5Li
O・Ga等である。
【0019】イオン導電性基板23の上下両面には、夫
々電極33、34が付設されている。上下電極33、3
4は、例えば、図2(b)にその平面図が示されるよう
な櫛形電極とすることにより、後述する酸素イオンが櫛
形電極の隙間を通りイオン導電性基板23内を裏面から
表面に移動拡散可能である。そして、蒸着時には、上下
電極33、34間に電圧Vが印加されるように構成され
ている。
【0020】次に、本発明の実施例1の蒸着時における
作用を説明することにより、本発明の特徴をさらに明ら
かにする。まず、イオン導電性基板23の表面に酸化物
薄膜24を蒸着して形成する場合は、イオン導電性基板
23が、密閉用アルミ箔32を介して石英製試料ホルダ
ー25上に載置される。そして、上下電極33、34間
に電圧Vが印加される。イオン導電性基板23は、基板
加熱用ランプ31により、ほぼ700℃に加熱される。
すると、酸化物薄膜の蒸着材料の蒸気がイオン導電性基
板23の表面に供給されて堆積していき、酸化物薄膜2
4が形成されて、本発明に係る酸化物薄膜形成体が得ら
れる。
【0021】加熱用ランプ31によりイオン導電性基板
23が加熱されると、密閉用のアルミ箔32は溶融し石
英製試料ホルダー25の表面及びイオン導電性基板23
及び電極34の表面に溶着しシール効果が生じ、凹部空
間28が完全に密封状態となる。
【0022】この凹部空間28内に連通孔29を通して
外部から酸素ガス30が供給される。すると、酸素ガス
30は、櫛形の下部電極34の間隙部35を通ってイオ
ン導電性基板23の下面(裏面)に接触する。イオン導
電性基板23は、イオン導電性材料で形成されており、
又上下の電極を介して下面に正の電位が上面に負の電位
が印加されているために、酸素ガス30は酸素イオン
(O2−)としてイオン導電性基板23及び蒸着中の酸
化物薄膜23を矢印36に示すように上面(裏面)側か
ら下面(表面)側へと移動する。
【0023】従って蒸着時は、イオン導電性基板23の
蒸着面全面に酸素イオンが供給され、蒸着中の酸化物薄
膜24内に移動拡散されるから、酸化物薄膜24内の酸
素濃度が低下するようなことが防止される。これによ
り、酸化物薄膜内に酸素が十分行き渡り、その結晶構造
が安定となり、デバイス性能の向上するとともに、ポス
トアニール工程が省略でき、作製工程が少なくなり経済
的なメリットも大きい。
【0024】図3は、本発明に係る別の実施例(実施例
2)を説明する図であり、図2(実施例1)と同じ蒸着
装置(符号を実施例1と共通に使用する。)において、
同様のイオン導電性基板23の上に異なる2種類の第1
の酸化物薄膜37と第2の酸化物薄膜38を蒸着して積
層する場合である。この場合も、矢印39に示すように
酸素イオンは第1の酸化物薄膜37内を移動拡散し、さ
らに第2の酸化物薄膜38内を移動拡散して外部へ放散
していく。
【0025】酸素濃度が低くいと、第1の酸化物薄膜3
7と第2の酸化物薄膜38との界面40の結晶構造が不
安定となって乱れるが、本発明では、酸素イオンが矢印
39のように移動拡散し、界面40にも十分行き渡るか
ら、界面40における結晶構造が乱れることなく整然と
し、デバイスの特性は向上する。
【0026】即ち、真空蒸着により互いに隣接する二層
37、38の界面40の結晶構造が乱れることなく安定
して界面性能が向上すると、界面40を境にして夫々の
層37、38の機能に急峻的に変わる。よって、デバイ
スの全体としての性能が向上する。
【0027】実施例1及び実施例2において、例えば、
同じ酸素供給量及び供給圧でも、上下電極間の印加電圧
が大きければイオンの移動量が増加するが、電圧が大き
すぎるとイオン導電性基板23の破壊が生じる。このよ
うに、連通孔29からの酸素の供給量、酸素の供給圧
力、上下電極33、34への印加電圧Vは互いに関連し
ている。従って、本発明の実施に際しては、形成される
酸化物薄膜や界面に十分の酸素イオンが供給されるよう
に、上記酸素供給量、供給圧及び印加電圧V等の条件が
適宜調整される。
【0028】実施例1又は実施例2において、実験にお
いて、イオン導電性基板23内の酸素イオンの移動量Q
1と酸化物薄膜24又は第2の酸化物薄膜38から外部
への酸素イオンの拡散量Q2を比較した結果、Q1>Q
2となり、かつQ2>0であることが確認されている。
これは、外部への酸素イオンの拡散量Q2>0であり、
イオン移動拡散量に余裕量があり、酸化物薄膜に十分酸
素イオンが行き渡っている状態を示している。
【0029】以上、本発明の実施例1及び実施例2では
真空蒸着を例に挙げて説明したが、レーザーアブレーシ
ョン法、スパッタリング法等の真空中で薄膜を形成する
技術にも同様に適用できることは言うまでもない。又、
本発明の実施例1、2のような構成に限ることなく、特
許請求の範囲記載の技術思想の範囲内でいろいろな実施
の形態ないし実施例があることは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上のような構成であるから、
真空中で基板上に酸化物薄膜を形成する場合、真空雰囲
気内の酸素分圧による薄膜中の酸素濃度の低下を防止
し、酸化物薄膜を用いたデバイスの特性向上を図ること
ができ、ポストアニール工程を省略でき作業プロセスを
より簡易にすることができる。
【0031】そして、本発明は、真空中で基板上に薄膜
を積層する場合、酸素濃度の不足に起因して生じる互い
に隣接する層の界面における結晶構造ないし接触状態の
不安定の問題を解消し、界面性能を向上させて、界面を
境に夫々の層が隣接する層に影響を受けることなくその
機能を発揮させ、界面を境にして夫々の層の機能に急峻
的に変わる。この結果、デバイス全体としての性能が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例を説明する図である。
【図2】本発明の実施例1を説明する図である。
【図3】本発明の実施例2を説明する図である。
【符号の説明】
1 ジョセフソントランジスタ 2、17 基板 3 酸化物超電導薄膜 9 真空チャンバ 11 蒸着材料 12 レーザー光 13 ヒータ 15 (酸素供給)ノズル 16 酸素ガス 18、20 酸化物超伝導薄膜 19 常伝導酸化物薄膜 21、22、40 界面 23 イオン導電性基板 24 酸化物薄膜 25 石英製試料ホルダー 26 凹部 28 凹部空間 29 連通孔 30 酸素ガス 31 基板加熱用ランプ 32 (密封用)アルミ箔 33、34 電極 37 第1の酸化物薄膜 38 第2の酸化物薄膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 39/24 ZAA H01L 39/24 ZAAB

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン導電性基板と、該イオン導電性
    基板の表面に真空中で形成された一層以上の酸化物薄膜
    とから構成される酸化物薄膜形成体であって、 上記イオン導電性基板は、真空中での薄膜形成時には、
    表面に凹部空間を有するとともに該凹部空間に酸素を供
    給する連通孔が形成された石英製試料ホルダーの上に載
    置され、かつ表裏両面に夫々配設された電極を介して電
    圧が印加されて、上記酸素イオンを裏面から表面に移動
    拡散させて、形成中の上記酸化物薄膜中に酸素イオンを
    移動拡散する機能を有するものであることを特徴とする
    酸化物薄膜形成体。
  2. 【請求項2】 上記酸化物薄膜は、複数層から成る積
    層構造をしており、互いに隣接する層の界面にも上記酸
    素イオンが移動拡散されていることを特徴とする請求項
    1記載の酸化物薄膜形成体。
  3. 【請求項3】 真空チャンバ内でイオン導電性基板の
    表面に真空中で一層以上の酸化物薄膜を形成する酸化物
    薄膜作製装置であって、 上記真空チャンバ内に配設され、その表面に凹部空間が
    形成されているとともに、該凹部空間に酸素を供給する
    連通孔が形成された石英製試料ホルダーと、 該石英製試料ホルダーに載置されるイオン導電性基板の
    表裏両面に夫々配設された電極を介して電圧を印加する
    電圧印加装置とを備え、 上記電圧印加装置で上記イオン導電性基板の表裏両面間
    に電圧を印加し、上記凹部空間に供給された酸素ガスを
    酸素イオンとして、上記イオン導電性基板を裏面から表
    面に移動拡散させて酸化物薄膜中に移動拡散することを
    特徴とする、イオン導電性基板の表面に真空中で酸化物
    薄膜を形成する酸化物薄膜作製装置。
  4. 【請求項4】 真空チャンバ内の石英製試料ホルダー
    に裏面側が載置されたイオン導電性基板の表面に、真空
    中で一層以上の酸化物薄膜を形成する酸化物薄膜作製方
    法であって、 上記石英製試料ホルダーに形成された凹部空間に、該石
    英製試料ホルダーに形成された連通孔を通して酸素ガス
    を供給するとともに、 上記イオン導電性基板の表面と裏面に夫々配設された電
    極を介して電圧を印加し、上記凹部空間に供給された酸
    素ガスを酸素イオンとして、上記イオン導電性基板の裏
    面から表面に移動拡散させて、形成中の上記酸化物薄膜
    中に移動拡散することを特徴とする、イオン導電性基板
    の表面に真空中で酸化物薄膜を作製する方法。
  5. 【請求項5】 上記イオン導電性基板は、上記石英製
    試料ホルダー上に密封用金属材を介して載置し、薄膜形
    成時には上記密封用金属材が溶融して上記イオン導電性
    基板と上記石英製試料ホルダーの間に密着して上記凹部
    空間の密封効果を高めることを特徴とする、請求項4記
    載のイオン導電性基板の表面に真空中で酸化物薄膜を作
    製する方法。
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