JP2000256567A - アクリル改質ブロモxp−50ブチルゴムのヒドロシリル化架橋による熱可塑性加硫ゴム(tpv) - Google Patents

アクリル改質ブロモxp−50ブチルゴムのヒドロシリル化架橋による熱可塑性加硫ゴム(tpv)

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JP2000256567A
JP2000256567A JP11340035A JP34003599A JP2000256567A JP 2000256567 A JP2000256567 A JP 2000256567A JP 11340035 A JP11340035 A JP 11340035A JP 34003599 A JP34003599 A JP 34003599A JP 2000256567 A JP2000256567 A JP 2000256567A
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paramethylstyrene
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Robert E Medsker
ロバート、イー・メドスカー
Raman Patel
レーメン、ペテイル
Donald Wang
ドナルド、ワン
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Advanced Elastomer Systems LP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常に低濃度の触媒を用いて製造される、優
れた機械的特性、気泡形成の欠如、及び非常に良好な着
色適性を示し、従来よりはるかに改良された耐熱老化
性、紫外線安定性、非吸湿性特性を有する熱可塑性加硫
ゴムを提供する。 【解決手段】 以下のものを含む熱可塑性加硫ゴム: a)熱可塑性樹脂、及び b)パラメチル基へのカルボキシル結合を介してパラメ
チルスチレンから由来する反復単位に対してペンダント
状のアクリル及び/又はアルカクリル基を含有するイソ
ブチレン及びパラメチルスチレンのブチルゴムコポリマ
ーであって、前記アクリル及び/又はアルカクリル基の
炭素−炭素二重結合及びヒドロシリル化架橋剤の反応生
成物を介して架橋されているブチルゴムコポリマー;な
らびに上記熱可塑性加硫ゴムの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組成物のゴム成分
のヒドロシリル化(hydrosilylation)架橋を用いて調
製される熱可塑性加硫ゴム組成物に関する。熱可塑性加
硫ゴムは、一般に、従来の熱可塑性物質と同じように加
工及び再生することができるが、使用温度で加硫ゴムの
特性及び機能性能と同様の特性及び機能性能を有するポ
リマー又はポリマーのブレンドと定義される。プラスチ
ック及びゴムのアロイ又はブレンドは、特に種々の適用
における熱硬化性ゴムの代替のための、高性能熱可塑性
加硫ゴムの生産においてますます重要になってきてい
る。ブチルゴムのアクリル改質は、ヒドロシリル化架橋
を有するブチルゴムのより速く、より効率のよい架橋を
もたらす。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性及び弾性の両方の特性の組み合
わせを有するポリマーブレンドは、一般に、熱可塑性樹
脂とエラストマー組成物とを、エラストマー成分が熱可
塑性樹脂の連続相内で個別の粒子相として密接に、かつ
均一に分散するような方法で一緒にすることによって得
られる。加硫ゴムを用いた初期の研究は、米国特許第
3,037,954号に見出される。これは、加硫性エ
ラストマーが溶融樹脂状熱可塑性ポリマー中に分散さ
れ、このエラストマーがブレンドを連続的に混合しせん
断する間に硬化される動的加硫技術と、ゴムの静的加硫
の両方を開示する。生じる組成物は、熱可塑性ポリマー
の未硬化マトリックス中の硬化したエラストマーのミク
ロゲル分散物である。
【0003】米国特許第Re32,028号において
は、オレフィン熱可塑性樹脂及びオレフィンコポリマー
を含むポリマーブレンドが記載されており、ここでは、
ゴムは、部分的硬化の状態に動的に加硫される。得られ
る組成物は、再加工可能である。米国特許第4,13
0,534号及び第4,130,535号は、それぞれ
ブチルゴム及びポリオレフィン樹脂、及びオレフィンゴ
ム及びポリオレフィン樹脂を含む熱可塑性加硫ゴムを更
に開示する。これらの組成物は、動的加硫によって調製
され、ゴム成分は、それが従来の溶剤中で基本的に不溶
性であるような程度まで硬化される。ゴムの加硫のため
の架橋(又は硬化)剤の範囲は、初期の技術に記載され
ており、過酸化物、硫黄、フェノール樹脂、放射線等を
含む。
【0004】米国特許第4,803,244号は、ヒド
ロシリル化による熱可塑性エラストマーのゴム成分の架
橋剤としての触媒と組み合わせた多官能性有機珪素化合
物の使用を一般的に考察している。ヒドロシリル化は、
多重結合を横切って水素化珪素を(しばしば遷移金属触
媒とともに)添加することを包含する。この特許には、
ポリプロピレンとのブレンド中のEPDMゴムのロジウ
ム触媒によるヒドロシリル化が記載されている。
【0005】熱可塑性エラストマー組成物におけるゴム
のヒドロシリル化架橋のさらなる改質は、ヨーロッパ特
許出願第651,009号に開示されている。同じ分子
中にゴムに対する親和性を有する成分と熱可塑性樹脂に
対する親和性を有する成分とを含有する適合化剤が組成
物中に取り込まれ、これが凝集を防止するためにゴム及
び樹脂の間の粘着を改良するとされている。
【0006】米国特許第5,672,660号には、特
定のジエンを含有するモノマーから重合されたゴムのヒ
ドロシリル化架橋によって調製される熱可塑性エラスト
マーが一般的に記載されている。少量の白金触媒の使用
も記載された。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゴムが少なく
ともイソブチレンとアクリル又はアルカクリル(alkacr
ylic)基からの炭素−炭素二重結合で重合後官能化され
たパラメチルスチレンとのコポリマーである熱可塑性加
硫ゴムにおけるゴムのヒドロシリル化架橋の方法の発見
に基づいている。この組み合わせは、充分に加硫された
状態へのゴムの迅速な架橋を提供するが、硬化を達成す
るために、予期されないような低濃度の触媒しか必要と
しない。本発明においては、優れた機械的特性、気泡形
成の欠如、及び非常に良好な着色適性を有する組成物を
生産するために、極めて低レベルの触媒濃度によって、
適合化剤は必要とされない。驚くべきことに、より低濃
度の触媒もまた、はるかに改良された耐熱老化性、紫外
線による分解に対する耐性を伴い、非吸湿性特性を有す
る組成物を生産する。
【0008】この改良された方法によって生産された組
成物は、種々の適用において、特に成形又は押出が関与
する場合に、熱硬化性ゴム化合物の代替物としての有用
性を有し、熱可塑性及びエラストマー特性の組み合わせ
は利点を提供する。典型的な用途としては、自動車のボ
ンネット内部品のための成形品、エンジニアリング及び
建築材料、機械的ゴム製品、ホース、管材料及びガスケ
ット類のような工業部品、電気的適用及び家庭用製品が
挙げられる。
【0009】
【発明の実施の形態】熱可塑性加硫組成物は、一般に、
熱可塑性樹脂とゴムとをブレンドし、次に熱可塑性成分
を溶融し、溶融物をブレンドが均質になるまで混合する
ことにより調製することができる。熱可塑性マトリック
ス中の加硫ゴムの組成物が望まれる場合、架橋剤(硬化
剤又は加硫剤とも呼ばれる)がブレンドに添加され、混
合中に架橋が起こる。この後者の方法は、動的加硫とし
て記載される。
【0010】熱可塑性樹脂及びゴム及び/又はそれらの
混合物の広い範囲が、熱可塑性エラストマーの調製にお
いて用いられてきた。それらとしては、ポリプロピレ
ン、HDPE、LDPE、VLDPE、LLDPE、環
状オレフィンホモポリマー又はコポリマー、ならびにオ
レフィン性ブロックコポリマー、ポリスチレン、ポリフ
ェニレンスルフィド、ポリフェニレンオキシド及びエチ
レン−プロピレンコポリマー(EP)熱可塑性樹脂が挙
げられ、エラストマーとしてはエチレンプロピレンジエ
ンゴム(EPDM)、アクリロニトリルブタジエンゴム
(NBR)及び天然ゴム(NR)が挙げられる。エラス
トマー成分が架橋される場合、硫黄、過酸化物、フェノ
ール類及びイオン化合物のような薬剤がしばしば用いら
れる。
【0011】ヒドロシリル化剤 ヒドロシリル化は、架橋法としても開示されてきた。こ
の方法においては、分子内に少なくとも2個のSiH基
を有する水素化珪素を、熱可塑性樹脂及びヒドロシリル
化触媒の存在下で熱可塑性エラストマーの不飽和(すな
わち少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含む)ゴム
成分の炭素−炭素多重結合と反応させる。本発明の方法
において有用な水素化珪素化合物としては、メチル水素
ポリシロキサン類、メチル水素ジメチル−シロキサンコ
ポリマー、アルキルメチルポリシロキサン類、ビス(ジ
メチルシリル)アルカン類及びビス(ジメチルシリル)
ベンゼンが挙げられる。
【0012】好ましい水素化珪素化合物は、以下の式
(1)によって表すことができる:
【0013】
【式1】
【0014】式中、各Rは、1〜20個の炭素原子を含
むアルキル、4〜12個の炭素原子を含むシクロアルキ
ル及びアリールからなる群から、独立的に選択される。
式(1)において、各Rは、1〜6個の炭素原子を含む
アルキルからなる群から、独立的に選択されることが好
ましい。さらに好ましくは、Rはメチルである。R′
は、水素原子、1〜約24個の炭素原子を有するアルキ
ル又はアルコキシ基を表す。R"は、R又は水素原子を
表す。
【0015】Dは、以下の基を表す:
【0016】
【式2】
【0017】D′は、以下の基を表す:
【0018】
【式3】
【0019】Tは、以下の基を表す:
【0020】
【式4】
【0021】mは、1〜50の範囲の値を有する整数で
あり、nは、1〜50の範囲の値を有する整数であり、
そして、pは、0〜6の範囲の値を有する整数である。
【0022】特に好ましいポリオルガノシロキサン類
は、水素化珪素官能基の珪素原子が電子のローン対を有
するヘテロ原子/原子によって結合されているものであ
る。好ましいポリオルガノシロキサン類は、反応媒体中
での溶解性を可能にする適切な官能基で置換されていて
もよい。この官能化の1つのタイプは、米国特許第4,
046,930号に記載されており、そこでは、ポリオ
ルガノシロキサン類のアルキル化が教示されている。ア
ルキル化の重量パーセントは、立体的制約により適当な
反応速度が可能にならないレベルを超えるべきではな
い。
【0023】本発明の方法において有用な水素化珪素化
合物の量は、ゴム中の炭素−炭素二重結合1個あたり約
0.1〜約10.0モル当量のSiHの範囲にわたるこ
とができ、好ましくは、熱可塑性エラストマーのゴム成
分中の炭素−炭素二重結合1個あたり約0.5〜約5.
0モル当量のSiHの範囲内である。
【0024】熱可塑性樹脂 本発明によって生産される組成物において有用な熱可塑
性樹脂としては、結晶ポリオレフィンホモポリマー及び
コポリマーが挙げられる。これらは、望ましくは、例え
ばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン等
の2〜20個の炭素原子を有するモノオレフィンモノマ
ー、ならびに直鎖状及び環状オレフィンから由来するコ
ポリマーから調製され、プロピレンが好ましい。本明細
書及び特許請求の範囲において用いる場合、ポリプロピ
レンという用語は、プロピレンのホモポリマー、及び約
1〜約20重量%のエチレン又は4〜20個の炭素原子
を有するオレフィンコモノマーを含有し得るポリプロピ
レンのリアクターコポリマー、及びそれらの混合物を含
む。ポリプロピレンは、結晶、アイソタクチック、又は
シンジオタクチックポリプロピレンであることができ
る。市販のポリオレフィンを、本発明の実施において用
いてもよい。ゴム、水素化珪素及びヒドロシリル化触媒
に対して実質的に不活性の他の熱可塑性樹脂もまた、好
適であろう。熱可塑性樹脂のブレンドもまた用いること
ができる。
【0025】有用な組成物を提供することが見出された
熱可塑性樹脂の量は、一般に、ゴム及び樹脂の重量に基
づいて約5〜約90重量%である。好ましくは、熱可塑
性樹脂含量は、総ポリマー量の約20〜約80重量%の
範囲である。これは、熱可塑性樹脂対ゴムの重量比で
5:95〜90:10、より望ましくは20:80〜8
0:20と表現することもできる。
【0026】ゴム 望ましくは、ゴムは、少なくともイソブチレン及びパラ
メチルスチレンのアクリル又はアルカクリル基官能化
(その官能基を付加することによって改質された)コポ
リマーである。アクリル又はアルカクリル基という用語
によって、出願人は、アクリル又はアルカクリル、又は
それらの組み合わせを意味する。アルカクリルという用
語は、アクリルが、その上に1〜5個の炭素原子を有す
るアルキル又はアルケニル置換基(好ましくはメチル又
はエチル)を有し得ることを表現することを意図されて
いる。官能化反応は、ヨーロッパ公報第0,344,0
21号に規定されたようなイソブチレン及びパラメチル
スチレンのコポリマーを(好ましくは臭素化によって)
ハロゲン化し、次に臭素化されたポリマーをR
=CRCOOと反応させることを包含する。
【0027】
【式5】 は、
【0028】
【式6】
【0029】を形成する。式中、R及びRは、H又
は1〜5個の炭素原子を有するアルキルであり、R
は、H、1〜5個の炭素原子を有するアルキル又はア
ルケニルである。ポリマー鎖1本あたりのアクリル又は
アルカクリル基の量は、望ましい特性によって変化し得
る。望ましくは、アクリル又はアルカクリル、又はそれ
らの組み合わせのモルの数は、両者が存在する場合、反
復単位の総モルに基づいて約0.1〜約5モル%、より
望ましくは約0.3〜約1.5モル%である。
【0030】望ましくは、イソブチレン及びパラメチル
スチレンのコポリマーは、少なくともイソブチレン及び
パラメチルスチレン由来の反復単位を含む。他の共重合
可能なモノマーは、少量存在することができる。イソブ
チレン由来の反復単位の量は、望ましくは、約80〜約
99重量%、より望ましくは約90〜約99重量%であ
り、パラメチルスチレン由来の反復単位の量は、約1〜
約20重量%、より望ましくは約1〜約10重量%であ
る。
【0031】好ましい1つの態様は、アクリル又はアル
カクリル基、又はそれらの組み合わせによって官能化さ
れたイソブチレン及びパラメチルスチレンのコポリマー
をゴム成分全体として用いているものの、そのコポリマ
ーと以下に列挙するゴムとのブレンドを用いることが可
能である。望ましくは、他のゴムとのコポリマーのブレ
ンドにおいて、コポリマーは、熱可塑性加硫ゴム中の総
ゴム重量の大部分である。
【0032】熱可塑性加硫ゴムを調製するために有用な
不飽和ゴムとしては、2以上のモノオレフィンの非極性
ゴム状コポリマーを含むモノオレフィンコポリマーゴム
が挙げられ、これは、好ましくは少なくとも1つのポリ
エン(通常はジエン)と共重合されたものである。しか
し、EPDMゴムのような不飽和モノオレフィンゴム
は、より好適である。EPDMは、エチレン、プロピレ
ン、及び1又は2以上の非共役ジエンのポリマーであ
り、そのモノマー成分は、特に、チーグラー・ナッタ又
はメタロセン触媒反応を用いて重合されていてもよい。
満足できる非共役ジエンとしては、5−エチリデン−2
−ノルボルネン(ENB);1,4−ヘキサジエン(H
D);5−メチレン−2−ノルボルネン(MNB);
1,6−オクタジエン;5−メチル−1,4−ヘキサジ
エン;3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン;1,
3−シクロペンタジエン;1,4−シクロヘキサジエ
ン;ジシクロペンタジエン(DCPD);5−ビニル−
2−ノルボルネン(VNB)等、又はそれらの組み合わ
せが挙げられる。
【0033】ジエンモノマーが優勢に妨げられない炭素
−炭素多重結合、すなわち末端又はペンダント状の二重
結合のように立体的に制約されていない結合を有する構
造を有するゴムは、本発明のヒドロシリル化硬化方法に
おいて大きく改良された硬化率を提供することが見出さ
れた。結合が、通常妨げられていない、又は容易に異性
化して立体的に制約されていない二重結合を形成する構
造は、迅速にヒドロシリル化される(例えば1,4−ヘ
キサジエン又はENB)。立体的に制約されていない炭
素−炭素多重結合のこの使用は、充分に硬化されたゴム
成分が望ましい場合に、特に有益である。ジエン成分が
5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチル−1,
4−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン及び5−ビニ
ル−2−ノルボルネンからなる群から選択される付加的
なゴムの使用は、好ましい。5−ビニル−2−ノルボル
ネンは、このようなゴムのジエン成分として特に好まし
い。
【0034】ブチルゴムもまた、本発明の組成物におけ
る付加的なゴムとして有用である。本明細書及び特許請
求の範囲において用いる場合、「ブチルゴム」という用
語は、イソオレフィンと共役モノオレフィンとのコポリ
マー、イソオレフィン、共役モノオレフィン及びジビニ
ル芳香族モノマーのターポリマー、及びこのようなコポ
リマー及びターポリマーのハロゲン化誘導体を含む。有
用なブチルゴムコポリマーは、主要部分のイソオレフィ
ンと、少量(通常30重量%未満)の共役マルチオレフ
ィンとを含む。好ましいコポリマーは、約85〜99.
5重量%のCイソオレフィン(例えばイソブチレ
ン)、及び約15〜0.5重量%の4〜14個の炭素原
子を有するマルチオレフィン(例えばイソプレン、ブタ
ジエン、ジメチルブタジエン、4−メチル−1,4−ペ
ンタジエン及びピペリレン)を含む。本発明において有
用な市販のブチルゴムは、イソブチレンと少量のイソプ
レンとのコポリマーである。他のブチルコポリマー及び
ターポリマーゴムは、米国特許第4,916,180号
の記載によって説明されている。イソブチレン/ジビニ
ルベンゼンは、ヒドロシリル化架橋のために好適なエラ
ストマーとして特に好ましい。
【0035】本発明において好適なさらなるゴムは、天
然ゴムである。天然ゴムの主成分は、直鎖状ポリマー、
シス−1,4−ポリイソプレンである。それは、通常、
スモークド・シート(smoked sheets)及びクレープの
形態で市販されている。合成ポリイソプレンもまた使用
することができ、特に好ましい合成ポリイソプレンエラ
ストマーは、ポリマー主鎖に対してペンダントのビニル
官能基、すなわち1,2で組み入れられたもの(1,2-en
chainments)を含有するものである。
【0036】ポリブタジエンもまた、ヒドロシリル化硬
化のために好適なエラストマーであり、ビニル官能基を
含有するポリブタジエンが最も好ましい。
【0037】本発明の組成物の調製において、ゴムの量
は、一般に、ゴム及び熱可塑性樹脂の重量に基づいて約
95〜約10重量%の範囲にわたる。好ましくは、ゴム
含量は、総ポリマーの約80〜約20重量%の範囲内で
ある。
【0038】ヒドロシリル化触媒 従来、ゴムの炭素−炭素結合とのヒドロシリル化反応を
触媒する、任意の触媒又はインシチュで触媒を生成し得
る触媒前駆体を使用することができると理解されてい
た。このような触媒は、パラジウム、ロジウム、白金等
の第VIII族遷移金属(これらの金属の錯体を含む)を含
んでいた。塩化白金酸は、米国特許第4,803,24
4号及びヨーロッパ出願第651,009号において有
用な触媒として開示されており、これらにおいては、さ
らに、この触媒をゴムの重量に基づいてそれぞれ5〜1
0,000重量ppm及び100〜200,000重量
ppmの濃度で使用することができることが開示されて
いる。
【0039】本発明の方法においては、反応の速さ及び
架橋の効率の両方において改良を得ながら、有意に低い
濃度の白金含有触媒を用いることができることが見出さ
れた。約0.1〜約10、20又は40重量ppm(白
金金属として表したもの)の範囲の触媒濃度が、熱可塑
性樹脂及びゴムのブレンドを動的に加硫する方法におい
てゴムを迅速かつ完全に硬化させるのに効果的である。
これらの低い触媒濃度は、アクリルもしくはアルカクリ
ル又はそれらの組み合わせによって官能化された、優勢
に立体的に制約されていない炭素−炭素多重結合を有す
るイソブチレンとパラメチルスチレンとのコポリマーと
の組み合わせにおいて、特に効果的である。白金金属と
して表した、ゴムの重量に基づいて約1〜約25重量p
pmの触媒濃度は、特に好ましい。
【0040】本発明の方法において有用な白金含有触媒
は、例えば米国特許第4,578,497号;米国特許
第3,220,972号;及び米国特許第2,823,
218号に記載されている。これらのすべてを、参照に
よりここに援用する。これらの触媒としては、塩化白金
酸、塩化白金酸6水和物、塩化白金酸とsym−ジビニ
ルテトラメチルジシロキサンとの錯体、ジクロロ−ビス
(トリフェニルホスフィン)白金(II)、シス−ジクロ
ロ−ビス(アセトニトリル)白金(II)、ジカルボニル
ジクロロ白金(II)、塩化白金及び酸化白金が挙げられ
る。Karstedt触媒のような0価の白金金属錯体
は、米国特許第3,775,452号;米国特許第3,
814,730号;及び米国特許第4,288,345
号(これらのすべてを、参照によりここに援用する)に
記載されているように、特に好ましい。
【0041】動的加硫環境において触媒が最も効率的に
機能するためには、それが本質的に熱安定性であるこ
と、又はその活性が迅速すぎる反応又は触媒分解を防止
するために抑制されることが重要である。高温で白金触
媒を安定化するために好適な適切な触媒抑制剤として
は、1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−
テトラメチルシクロテトラシロキサン、及びメチルビニ
ル環状ペンタマーのようなそのより高分子の同族体が挙
げられる。しかし、安定であるが触媒的に活性な白金金
属錯体を提供する他のオレフィンとしては、マレエー
ト、フマレート、及び置換アルキンが挙げられる。本発
明において、反応媒体中で可溶性のままでいる触媒の使
用もまた、特に好ましい。
【0042】添加剤 熱可塑性エラストマーは、ヒドロシリル化及び硬化の
前、その最中又はその後に、熱可塑性樹脂、ゴム、又は
ブレンド中の組成物に導入することができる、従来の添
加剤を含んでいてもよい。このような添加剤の例として
は、抗酸化剤、加工助剤、補強又は非補強充填剤、顔
料、ワックス、ゴム加工油、エキステンダー油、粘着防
止剤、静電防止剤、紫外線安定剤、可塑剤(エステル類
を含む)、発泡剤、難燃剤、及びゴム配合技術の分野に
おいて公知の他の加工助剤が挙げられる。このような添
加剤は、最終熱可塑性エラストマー生成物の重量に基づ
いて、約0.1〜約300重量%の量を構成していても
よい。用いることができる充填剤及びエキステンダーと
しては、炭酸カルシウム、クレー、シリカ、タルク、二
酸化チタン、カーボンブラック等の従来の無機物質が挙
げられる。ヒドロシリル化に干渉し得る添加剤、充填剤
又は他の化合物は、硬化が望ましいレベルに達した後に
添加すべきである。
【0043】別の態様においては、本発明にしたがって
調製された組成物の耐熱老化性がブレンドへの金属キレ
ート剤の添加によって大きく改善され得ることが見出さ
れた。この効果は、ヒドロシリル化触媒が活性な原子価
状態にあるという事実によるものと信じられている。こ
の形態の白金金属は、熱可塑性エラストマーの分解を、
特に長時間にわたる上昇した温度の条件下で、加速す
る。キレート化は、金属が分解を起こすことを防止す
る。
【0044】この目的のために有用な典型的なキレート
剤としては、1,2−ビス(3,5−ジ−ter−ブチ
ル−4−ヒドロキシヒドロシンナモイル)ヒドラジン等
のような物質が挙げられる。驚くべきことに、これらの
薬剤は、ヒドロシリル化硬化の前又は後に組成物に取り
込ませることができる。約0.025phr(partsper
hundred parts of rubber)〜約10phrの範囲
のキレート剤の量は、有用であることが見出され、約
0.1phr〜2phrの範囲の量が好ましい。
【0045】本発明の更なる態様においては、熱可塑性
エラストマー生成物中の残存又は未反応水素化珪素官能
基を低減させることが、改良された熱安定性を有する組
成物をもたらすことが明らかになった。未反応水素化珪
素は、水素化珪素を活性水素、炭素−炭素多重結合、炭
素−酸素二重結合又は炭素−窒素二重結合等を含む化合
物と反応させることによって低減させるか又は排除する
ことができる。残存する水素化珪素は、これらの化合物
と反応して水素化珪素官能基を排除し、珪素−酸素又は
炭素−珪素結合を形成する。
【0046】この目的のために有用な典型的な化合物
は、シリカ及び水である。これらの薬剤は、ヒドロシリ
ル化硬化が完了した後に組成物中に取り込ませる。水
は、単一又は二回通過作業(single or two pass o
peration)において硬化後任意の時に蒸気として導入し
てもよい。このような化合物の量は、残存する水素化珪
素を測定し、化合物の理論量を添加することによって概
算してもよい。耐熱老化性の望ましい改良を実現するた
めに充分な量の残存水素化珪素を排除するよう、必要で
あれば、理論的過剰量を添加することを望むこともでき
る。約1モル当量〜約10モル当量の範囲のこのような
化合物の量が有用であることが見出されており、約1〜
3モル当量が好ましい。
【0047】エキステンダー油 熱可塑性エラストマーに用いられるゴム加工油又はエキ
ステンダー油は、一般に、石油留分に由来するパラフィ
ン系、ナフテン系又は芳香系油である。そのタイプは、
組成物中に存在する特定のゴム又はゴム類と共に通常用
いられるものであり、熱可塑性エラストマーの総ゴム含
量に基づくその量は、0〜数百phrの範囲であり得
る。触媒の効率にとって重要なことは、油類及び他の添
加剤が触媒抑制剤である化合物又は触媒の活性に干渉す
る化合物を全く含まない、又は非常に低濃度しか含まな
いことである。これらの化合物としては、ホスフィン
類、アミン類、スルフィド類、チオール類又はルイス塩
基として分類され得る他の化合物が挙げられる。ルイス
塩基、又は供与に利用できる1対の電子を有する他の化
合物は、白金触媒と反応し、その活性を効率的に中和す
るであろう。このような化合物の存在は、熱可塑性エラ
ストマー組成物のゴム成分の動的加硫の方法においてヒ
ドロシリル化硬化に対して驚くほど悪い影響を与えるこ
とが発見された。硫黄又は窒素を含有する化合物のよう
なルイス塩基の化学反応性を有する化合物の濃度が、そ
れぞれ約1000ppm及び300ppm未満の硫黄及
び窒素を提供するレベル以下に維持される場合、動的加
硫において効率的なヒドロシリル化を促進するために必
要な白金触媒の量は、熱可塑性エラストマー生成物のゴ
ムの硬化状態又は引張り特性に対する影響なしに、実質
的に減少させることができ、通常約4ppm以下の範囲
に減少させることができる。それぞれ約500及び20
0ppm未満の硫黄及び窒素の濃度はより好ましく、約
30ppm未満の硫黄及び約100ppm未満の窒素の
濃度は最も好ましい。0.25ppmもの低い触媒濃度
でさえも、硫黄及び窒素の濃度が最も好ましい範囲内で
あれば、エラストマーの充分な硬化が達成され得ること
が発見された。
【0048】ゴム産業のためのほとんどのパラフィン系
石油は、原油蒸留ストリームから由来する。1つの典型
的な精製履歴は、流動点を低減させるための何らかのタ
イプの脱蝋、芳香族化合物を物理的に除去するための溶
剤抽出、及び芳香族構造を化学的に改質するための水素
処理工程を含むであろう。抽出及び水素処理の両方が、
飽和炭化水素構造の総濃度の正味の増大及び総芳香族、
硫黄及び窒素含有化合物濃度の正味の低減をもたらす。
油中のこれらの化合物の濃度の低減の度合いは、用いる
精製のタイプ及び厳格度、及び原油の性質に依存する。
白油及びパラフィン系油は、芳香系油及びナフテン系油
より広範に処理されており、より少ない濃度の芳香族、
硫黄及び/又は窒素化合物を含有するであろう。これら
の化合物の正確な化学構造を解明することは、それらの
複雑さのために困難である。ある油が白金触媒によるヒ
ドロシリル化に干渉する傾向は、硫黄及び窒素含有化合
物、ならびにリン、スズ、砒素、アルミニウム及び鉄を
含有する化合物の濃度に直接関連する。
【0049】加工 熱可塑性エラストマーのゴム成分は、プラスチックに対
するゴムの量及びゴムの硬化の度合いによっては共連続
形態学又は転相も可能であるが、一般に、連続熱可塑性
樹脂マトリックス内に、小さい、すなわちミクロのサイ
ズの粒子として存在する。ゴムは、望ましくは少なくと
も部分的に架橋しており、好ましくは完全に又は充分に
架橋している。動的加硫の方法によってゴムが架橋され
ていることが好ましい。本明細書及び特許請求の範囲に
おいて用いる場合、「動的加硫」という用語は、熱可塑
性樹脂とブレンドされたゴムのための加硫又は硬化方法
を意味し、ここでゴムは混合物が流動する温度でせん断
条件下で加硫される。したがって、ゴムは、上述のよう
に他の形態学も存在し得るが、架橋され、同時に熱可塑
性樹脂マトリックス内に微細な粒子として分散される。
動的加硫は、熱可塑性エラストマー成分を、ロールミ
ル、バンバリーミキサー、ブラベンダーミキサー、連続
ミキサー、混合押出機等の従来の混合装置において上昇
した温度で混合することにより実行される。動的に硬化
された組成物の独特の特徴は、ゴム成分が部分的に又は
充分に硬化されるという事実にもかかわらず、組成物を
押出、射出成形及び圧縮成形のような従来のプラスチッ
ク加工技術によって加工及び再加工し得ることである。
スクラップ又はフラッシュ物(ばり)を回収して再加工
することができる。
【0050】本明細書及び特許請求の範囲において用い
る場合、「充分に加硫された」及び「充分に硬化され
た」又は「充分に架橋された」という用語は、加硫され
るべきゴム成分が、熱可塑性エラストマー組成物から離
れて、架橋ゴムのエラストマー特性が従来の加硫状態に
おけるゴムのそれと同様である状態まで、硬化されてい
る又は架橋されていることを意味する。硬化の程度は、
ゲル含量、又は逆に抽出可能な成分に関して記載するこ
とができる。ゲルのパーセント(パーセントゲル;架橋
可能なゴムの重量に基づく)として報告されるゲル含量
は、検体を室温で48時間有機溶剤中に浸し、乾燥残滓
を計量し、組成物の知識に基づいて適切な修正を行うこ
とによって不溶性ポリマーの量を決定することを含む手
順によって決定される。したがって、修正された当初及
び最終重量は、当初重量から、加硫されるべきゴム以外
の、エキステンダー油、可塑剤及び有機溶剤中で可溶性
の組成物の成分のような可溶性成分の重量、ならびに硬
化させることを意図されない生成物のゴム成分の重量を
差引くことによって得られる。あらゆる不溶性のポリオ
レフィン、顔料、充填剤等が、当初及び最終重量から差
し引かれる。ゴム成分は、ヒドロシリル化により硬化さ
れ得るゴムの約5%未満、好ましくは約3%未満がその
ゴムのための溶剤によって熱可塑性エラストマー生成物
から抽出可能な場合に、充分に硬化されたとして記載さ
れ得る。あるいは、硬化の程度は、架橋密度に関して表
現してもよい。これらの記載のすべては、当該分野の技
術、例えば米国特許第4,593,062号、米国特許
第5,100,947号及び米国特許第5,157,0
81号において周知であり、これらのすべては参照によ
り全体がここに援用される。
【0051】以下の一般的な手順は、実施例に記載され
るように、本発明の方法による熱可塑性エラストマーの
調製において用いられた。熱可塑性樹脂、油及びゴム
を、加熱された密閉式ミキサー中に、ヒドロシリル化剤
及びヒドロシリル化触媒と共に置いた。ヒドロシリル化
剤及び触媒は、任意の好適な技術によって、例えば油中
の溶液又は未希釈成分として注入により(尤も、希釈さ
れたヒドロシリル化架橋剤及び触媒溶液が好ましい)、
組成物中に取り込ませることができる。抗酸化剤、紫外
線安定剤及び充填剤のような添加剤もまた、油中のスラ
リーとして添加してもよい。ブレンドプロセスを容易に
するために、成分のマスターバッチを調製してもよい。
この混合物を、熱可塑性成分が溶融するのに充分な温度
に加熱して、望ましい場合には加工油を添加して、混合
トルクの最大が加硫が起こったことを示すまで混合物を
混練した。混合を、望ましい程度の加硫が達成されるま
で継続した。
【0052】ヒドロシリル化剤及びヒドロシリル化触媒
の添加の順序が重要であることが見出された。最大の触
媒効率は、ヒドロシリル化剤をブレンドに最初に添加
し、続いてヒドロシリル化触媒を添加した場合に得られ
た。熱可塑性エラストマー生成物の機械的特性、ならび
に硬化の程度は、この添加の順序にしたがった場合、改
良された。
【0053】
【実施例】本発明は、以下の実施例(これらは説明のた
めに役立つが、本発明の方法を制限するものではない)
を参照することによってよりよく理解されるであろう。
実施例において、熱可塑性エラストマー生成物の特性を
決定するために以下の試験方法を用いた。
【0054】硬度(ショアーA)=ASTM D224
0 極限引張強さ(UTS−psi)=ASTM D412 極限伸び(UE−%)=ASTM D412 100%伸び率におけるモジュラス(M100−ps
i)=ASTM D412 引裂強さ(pli)=ASTM D412 残留伸び(TS−%)=ASTM D412 圧縮永久歪=ASTM D395、方法B
【0055】実施例にしたがって調製した組成物におい
て用いた成分は、更に以下のとおり特定される。
【0056】コポリマーA=メタクリレートグラフト化
XP−50ブチルゴム(0.35モルメタクリル基) コポリマーB=メタクリレートグラフト化XP−50ブ
チルゴム(0.51モルメタクリル基) コポリマーC=メタクリレートグラフト化XP−50ブ
チルゴム(0.73モルメタクリル基) ブチルゴムB=ブチル268、エクソン(Exxon)社製 ポリプロピレンA =ホモポリプロピレン、MFI=26
00(LMW) ポリプロピレンB=プロピレンとエチレンとのコポリマ
ー、MFI=4 ポリプロピレンC=ホモポリプロピレン、MFI=14 Si−H「A」=2−2822、ダウ・コーニング(Do
w Corning)社製、ヒドロシリル化架橋剤 触媒A=PC−085、1.0重量%、パラフィン系石
油中、ダウ・コーニング 社製(白金含有触媒) 油(パラフィン系)A=Britol 20T鉱物油、
Witco社製 油(ポリブテン)B=Exxon Parapol 9
50 油(ポリブテン)C=Exxon Parapol 4
50
【0057】実施例1 組成物Ia、Ib、Ic及びIdを調製し、イソブチレン及
びパラメチルスチレン(コポリマーA)のメタクリレー
ト官能化コポリマーからの熱可塑性加硫ゴムの特性を、
従来のブチルゴムからの熱可塑性加硫ゴムからの対照で
ある組成物IIc及びIId(ブチルゴムB、イソブチレン
及びブチルゴムのための従来のジエンのコポリマーを用
いたもの)に対して比較した。メタクリレート官能化コ
ポリマーを用いた組成物IaからIdは、対照例のIIc及
びIIdよりも、高いUE、M−100及び引裂強さ、及
び低い残留伸び及び圧縮永久歪を有していた。ブチルゴ
ム「B」がこの反応条件下で硬化しないことが一般に観
察された。組成物IaからIdは、様々である。組成物I
aには、2.84重量%のSi−H「A」、4.74重
量%の触媒「A」及び23.7重量%の油「A」を用い
たが、Ibには、同じ量を用いたが油「A」(鉱物油)
の代わりに油「B」(ポリブテン油)を用いた。組成物
Icは、1.48重量%のSi−H「A」、2.46重
量%の触媒「A」のみを用い、油「B」(組成物Ibと
同様のポリブテン)を用いたことにおいて、最初の2つ
の組成物とは異なる。組成物Idは、より少ない量のS
i−H及び触媒(組成物Icと同様)を用い、油「C」
(ポリブテン油)で置き換えた。熱可塑性加硫ゴムの特
性は、組成物Iaから組成物Ibに行くにあたって大きく
変化せず、油のタイプがゴム相及びプラスチック相の屈
折率を一致させる可能性があること以外、ほとんど影響
しないことが示された。これらの特性は、組成物Ic及
び組成物Idに行くにあたってわずかに変化し、少量の
ヒドロシリル化剤(Si−H)及び触媒がより多い量の
同じ成分とほとんど同じくらい効果的であることが示さ
れた。2つの対照(組成物IIc及びIId)の物理的特性
は、イソブチレン及びパラメチルスチレンのメタクリレ
ート官能化コポリマーを硬化させるのに用いた最低レベ
ルと比較してほぼ2倍の量のヒドロシリル化剤及び触媒
を用いた場合であっても、従来のブチルゴムの完全な硬
化は起こらないことを示す。2つの対照の特性(特に圧
縮永久歪及び残留伸び)は、ほとんどの熱可塑性加硫ゴ
ムの適用には一般に好適ではない。
【0058】
【表1】
【0059】表2の実施例は、イソブチレン−p−メチ
ルスチレンコポリマー上の架橋アクリル又はメタクリル
官能基の望ましさを更に説明する。
【0060】表2の組成物のいずれもが、油を含まず、
したがってそれらはより高いショアーA硬度を有する。
組成物IIIaは、先の実施例より高い量のメタクリル官
能基(0.51モル%)を有するコポリマーから誘導さ
れる。組成物Ieは、先の組成物と同様であるが、油を
含まない。組成物IVaは、先の組成物と同様であるが、
0.73モル%のメタクリル官能基を有するコポリマー
を用いている。組成物Va(対照)は、IIIaと同様であ
るが、水素化珪素架橋剤及び触媒を欠いている。組成物
VIa(対照)は、Ieと同様であるが、水素化珪素架橋
剤及び触媒を欠いている。
【0061】
【表2】
【0062】本発明の最良の実施形態及び好ましい態様
を特許法にしたがって記載してきたが、本発明の範囲は
それに限られず、むしろ添付の特許請求の範囲によって
定義される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/02 C08K 3/02 C08L 23/06 C08L 23/06 23/12 23/12 23/22 23/22 83/05 83/05 //(C08F 210/10 212:08) (71)出願人 591162239 388 South Main Stree t,Akron,Ohio 44311−1059, United Stetes of Am erica (72)発明者 レーメン、ペテイル アメリカ合衆国、オハイオ州 44333、ア クロン、サン・バレイ・ドライブ 578 (72)発明者 ドナルド、ワン アメリカ合衆国、オハイオ州 44333、ア クロン、ミスティ・レーン 402

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下のものを含む熱可塑性加硫ゴム: a)熱可塑性樹脂、及び b)パラメチル基へのカルボキシル結合を介してパラメ
    チルスチレンから由来する反復単位に対してペンダント
    状のアクリル及び/又はアルカクリル基を含有するイソ
    ブチレン及びパラメチルスチレンのブチルゴムコポリマ
    ーであって、前記アクリル及び/又はアルカクリル基の
    炭素−炭素二重結合及びヒドロシリル化架橋剤の反応生
    成物を介して架橋されているブチルゴムコポリマー。
  2. 【請求項2】 前記ブチルゴムが、少なくともイソブチ
    レン及びパラメチルスチレンの臭素化コポリマーのアク
    リレート改質の反応生成物である、請求項1記載の熱可
    塑性加硫ゴム。
  3. 【請求項3】 前記アルカクリル基が、アクリル又はメ
    タクリル酸の金属塩から由来する、請求項2記載の熱可
    塑性加硫ゴム。
  4. 【請求項4】 前記アクリル及び/又はアルカクリル基
    を除いた前記ブチルゴムが、約80〜約99重量%のイ
    ソブチレンと、約1〜約20重量%のパラメチルスチレ
    ンとのコポリマーである、請求項2記載の熱可塑性加硫
    ゴム。
  5. 【請求項5】 前記コポリマーが、約0.1〜約5モル
    %のアクリルもしくはアルカクリル基又はそれらの両方
    が存在する場合にはそれらの組み合わせを含む、請求項
    2記載の熱可塑性加硫ゴム。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性樹脂及び前記ブチルゴム
    が、約20:80〜約80:20の重量比で存在する、
    請求項2記載の熱可塑性加硫ゴム。
  7. 【請求項7】 前記ブチルゴムコポリマーが、約80〜
    約99重量%のイソブチレン由来の反復単位と、約1〜
    約20重量%のパラメチルスチレン由来の反復単位と、
    約0.1〜約5モル%のアクリル又はアルカクリル基と
    を含む、請求項6記載の熱可塑性加硫ゴム。
  8. 【請求項8】 前記熱可塑性樹脂が、ポリエチレン又は
    ポリプロピレンを含む、請求項7記載の熱可塑性加硫ゴ
    ム。
  9. 【請求項9】 白金含有ヒドロシリル化触媒由来の残存
    白金を更に含む、請求項8記載の熱可塑性加硫ゴム。
  10. 【請求項10】 以下の工程を含む熱可塑性加硫ゴムの
    製造方法: a)1)熱可塑性樹脂、2)アクリル又はアルカクリル
    基からのカルボキシル結合を介してパラメチルスチレン
    由来の少なくともいくらかの反復単位に対してペンダン
    ト状のアクリルもしくはアルカクリル基又はそれらの組
    み合わせを有するイソブチレン及びパラメチルスチレン
    のブチルゴムコポリマー、3)ヒドロシリル化架橋剤、
    及び4)ヒドロシリル化架橋剤のための触媒をブレンド
    する工程;及び b)前記ヒドロシリル化架橋剤を用いて前記ブチルゴム
    コポリマーを架橋させる工程。
  11. 【請求項11】 熱可塑性樹脂対ブチルゴムコポリマー
    の重量比が、それぞれ約20:80〜約80:20であ
    る、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記熱可塑性樹脂が、ポリエチレン又
    はポリプロピレンを含む、請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記アクリルもしくはアルカクリル基
    又はそれらの組み合わせが、アクリル、メタクリルもし
    くはエタクリル、又はそれらの組み合わせを含む、請求
    項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記触媒が、白金含有触媒を含む、請
    求項12記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記イソブチレン及びパラメチルスチ
    レンのコポリマーが、約80〜約99重量%のイソブチ
    レン、及び1〜約20重量%のパラメチルスチレンを含
    む、請求項12記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記アクリルもしくはアルカクリル基
    又は両方存在する場合それらの組み合わせが、約0.1
    〜約5モル%の量で存在する、請求項12記載の方法。
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