JP2000256352A - (ジアリールアミノ)チオフェン類の製造方法 - Google Patents
(ジアリールアミノ)チオフェン類の製造方法Info
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Abstract
オフェン類を穏和な反応条件下に、簡便かつ収率よく製
造することのできる製造方法を提供する。 【解決手段】 ターシャリーブチル−リン結合を有する
ホスフィンとパラジウム化合物を含む触媒、及び塩基の
存在下に、下記一般式(1) 【化1】 (式中、Xは塩素、臭素、又はヨウ素原子を表す。lは
0又は1、mは0〜3の整数、nは1〜3の整数であ
り、Rはフェニル基又は炭素数1〜20のアルキル基を
表す。)で示されるハロゲン化チオフェン類を、下記一
般式(2) 【化2】 (式中、Ar1、Ar2は各々独立して、無置換又は置換
基を有する炭素数6〜30のアリール基を表し、Rはフ
ェニル基又は炭素数1〜20のアルキル基を表す。)で
示されるN,N−ジアリールアミンによりアミノ化す
る。
Description
ノ)チオフェン類の製造方法に関する。(ジアリールア
ミノ)チオフェン類は、医農薬中間体又は感光材料や有
機エレクトロルミネッセンス素子材料等の電子材料とし
て有用である。
類は、銅、塩基の存在下にアミノチオフェン類とアリー
ルハライドを反応させるUllmann反応により製造
されている。例えば、特開平4−337359号公報で
は、2,5−ジアミノチオフェンを銅、炭酸カリウム存
在下、ジメチルホルムアミド溶媒還流条件で4.6当量
のp−ニトロクロロベンゼンと4日間反応(Ullma
nn反応)することにより、テトラキス(p−ニトロフ
ェニル)−2,5−ジアミノチオフェンを合成してい
る。また、城田らは、Chem.Lett.,pp.2
397−2400(1994)において、1,3,5−
トリス(フェニルアミノ)ベンゼンと2−ヨードチオフ
ェン又は3−ヨードチオフェンからUllmann反応
により、1,3,5−トリス(フェニル−2−チエニル
アミノ)ベンゼン又は1,3,5−トリス(フェニル−
3−チエニルアミノ)ベンゼンを合成している。
用いてアリールハライドとアミン類からアリールアミン
類を製造する方法が、Buchwaldらや、Hart
wigらにより提案されている[Angew.Che
m.Int.Ed.Engl.,Vol.34,No.
12,1348(1995)、Tetrahedron
Lett.,Vol.36,3609(1995)]。
さらに本発明者らも、パラジウム触媒を用いたアリール
アミン類の製造方法を特願平9−97451号として出
願している(特開平10−81667号公報参照)。
mann反応による方法では、一般的に150℃以上の
高温条件が必須であり、また反応時間も10時間から数
日間となる等過酷な反応条件を必要とする。更に大量の
銅を使用することから、銅含有廃液が多量発生し、これ
らの無害化には多大な労力が必要となるばかりでなく、
製品中への銅化合物の混入を防ぐため、煩雑な後処理操
作を必要とする。さらにUllmann反応では、概し
て低収率である等多くの問題がある。
ライドとアミン類からアリールアミン類を製造する方法
においては、チオフェン類が触媒となるパラジウム化
合物を被毒すること、ジアリールアミンは、一般的な
2級アミンとは異なり、アミノ基の塩基性が低く、また
立体的に嵩高いことから、反応性が低くなるという問題
があり、これら先行文献に記載の方法をそのまま(ジア
リールアミノ)チオフェン類の製造方法に適用すること
はできず、従来のアミノ化反応の条件では、十分な活
性、選択性は得られなかった。
のであり、その目的は、入手容易な原料から(ジアリー
ルアミノ)チオフェン類を穏和な反応条件下に、簡便か
つ収率よく製造することのできる製造方法を提供するこ
とである。
解決するため鋭意検討を行った結果、パラジウム化合物
とターシャリーブチル−リン結合を有するホスフィンを
触媒として用い、塩基の存在下、ハロゲン化チオフェン
類をN,N−ジアリールアミンによりアミノ化すること
により、(ジアリールアミノ)チオフェン類が収率良く
合成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
ャリーブチル−リン結合を有するホスフィンを触媒とし
て用い、塩基の存在下に下記一般式(1)
を表す。lは0又は1、mは0〜3の整数、nは1〜3
の整数であり、Rはフェニル基又は炭素数1〜20のア
ルキル基を表す。)で示されるハロゲン化チオフェン類
を、下記一般式(2)
置換又は置換基を有する炭素数6〜30のアリール基を
表し、Rはフェニル基又は炭素数1〜20のアルキル基
を表す。)で示されるN,N−ジアリールアミンにより
アミノ化反応させることを特徴とする下記一般式(3)
数、nは1〜3の整数であり、Ar1、Ar2は各々独立
して無置換の又は置換基を有する炭素数6〜30のアリ
ール基を表し、Rはフェニル基又は炭素数1〜20のア
ルキル基を表す。)に示される(ジアリールアミノ)チ
オフェン類の製造方法である。
(1)で示されるハロゲン化チオフェン類としては、特
に限定するものではないが、例えば、2−クロロチオフ
ェン、3−クロロチオフェン、2−ブロモチオフェン、
3−ブロモチオフェン、2−ヨードチオフェン、3−ヨ
ードチオフェン等のモノハロゲン化チオフェン類,2−
クロロ−3−メチルチオフェン、2−クロロ−3−エチ
ルチオフェン、2−クロロ−3−(n−プロピル)チオ
フェン、2−クロロ−3−(イソプロピル)チオフェ
ン、2−クロロ−3−ブチルチオフェン、2−クロロ−
3−(n−ブチル)チオフェン、2−クロロ−3−(イ
ソブチル)チオフェン、2−クロロ−3−(sec−ブ
チル)チオフェン、2−クロロ−3−(n−ペンチル)
チオフェン、2−クロロ−3−(n−ヘキシル)チオフ
ェン、2−クロロ−3−(n−ヘプチル)チオフェン、
2−クロロ−3−(n−オクチル)チオフェン、2−ク
ロロ−3−(n−ノニル)チオフェン、2−クロロ−3
−(n−デシル)チオフェン、2−クロロ−3−(n−
ドデシル)チオフェン,2−ブロモ−3−メチルチオフ
ェン、2−ブロモ−3−エチルチオフェン、2−ブロモ
−3−(n−プロピル)チオフェン、2−ブロモ−3−
(イソプロピル)チオフェン、2−ブロモ−3−ブチル
チオフェン、2−ブロモ−3−(n−ブチル)チオフェ
ン、2−ブロモ−3−(イソブチル)チオフェン、2−
ブロモ−3−(sec−ブチル)チオフェン、2−ブロ
モ−3−(n−ペンチル)チオフェン、2−ブロモ−3
−(n−ヘキシル)チオフェン、2−ブロモ−3−(n
−ヘプチル)チオフェン、2−ブロモ−3−(n−オク
チル)チオフェン、2−ブロモ−3−(n−ノニル)チ
オフェン、2−ブロモ−3−(n−デシル)チオフェ
ン、2−ブロモ−3−(n−ドデシル)チオフェン,2
−ヨード−3−メチルチオフェン、2−ヨード−3−エ
チルチオフェン、2−ヨード−3−(n−プロピル)チ
オフェン、2−ヨード−3−(イソプロピル)チオフェ
ン、2−ヨード−3−ブチルチオフェン、2−ヨード−
3−(n−ブチル)チオフェン、2−ヨード−3−(イ
ソブチル)チオフェン、2−ヨード−3−(sec−ブ
チル)チオフェン、2−ヨード−3−(n−ペンチル)
チオフェン、2−ヨード−3−(n−ヘキシル)チオフ
ェン、2−ヨード−3−(n−ヘプチル)チオフェン、
2−ヨード−3−(n−オクチル)チオフェン、2−ヨ
ード−3−(n−ノニル)チオフェン、2−ヨード−3
−(n−デシル)チオフェン、2−ヨード−3−(n−
ドデシル)チオフェン等のアルキル置換モノハロゲン化
チオフェン類,2,5−ジクロロチオフェン、2,4−
ジクロロチオフェン、3,4−ジクロロチオフェン、
2,5−ジブロモチオフェン、2,4−ジブロモチオフ
ェン、3,4−ジブロモチオフェン、2,5−ジヨード
チオフェン、2,4−ジヨードチオフェン、3,4−ジ
ヨードチオフェン等のジハロゲン化チオフェン類、3−
メチル−2,5−ジクロロチオフェン、2−メチル−
3,5−ジクロロチオフェン、3−メチル−2,5−ジ
ブロモチオフェン、2−メチル−3,5−ジブロモチオ
フェン、3−メチル−2,5−ジヨードチオフェン、2
−メチル−3,5−ジヨードチオフェン等のアルキル置
換ジハロゲン化チオフェン類、5−クロロ−2,2’−
ビチオフェン、5−ブロモ−2,2’−ビチオフェン、
5−ヨード−2,2’−ビチオフェン、5,5’−ジク
ロロ−2,2’−ビチオフェン、5,5’−ジブロモ−
2,2’−ビチオフェン、5,5’−ジヨード−2,
2’−ビチオフェン、3,4’−ジメチル−5−クロロ
−2,2’−ビチオフェン、3,4’−ジメチル−5−
ブロモ−2,2’−ビチオフェン、3,4’−ジメチル
−5−ヨード−2,2’−ビチオフェン、3,4’−ジ
フェニル−5−クロロ−2,2’−ビチオフェン、3,
4’−ジフェニル−5−ブロモ−2,2’−ビチオフェ
ン、3,4’−ジフェニル−5−ヨード−2,2’−ビ
チオフェン、3,4’−ジメチル−5,5’−ジクロロ
−2,2’−ビチオフェン、3,4’−ジメチル−5,
5’−ジブロモ−2,2’−ビチオフェン、3,4’−
ジメチル−5,5’−ジヨード−2,2’−ビチオフェ
ン、3,4’−ジフェニル−5,5’−ジクロロ−2,
2’−ビチオフェン、3,4’−ジフェニル−5,5’
−ジブロモ−2,2’−ビチオフェン、3,4’−ジフ
ェニル−5,5’−ジヨード−2,2’−ビチオフェ
ン、4,3’−ジメチル−5−クロロ−2,2’−ビチ
オフェン、4,3’−ジメチル−5−ブロモ−2,2’
−ビチオフェン、4,3’−ジメチル−5−ヨード−
2,2’−ビチオフェン、4,3’−ジフェニル−5−
クロロ−2,2’−ビチオフェン、4,3’−ジフェニ
ル−5−ブロモ−2,2’−ビチオフェン、4,3’−
ジフェニル−5−ヨード−2,2’−ビチオフェン、
4,3’−ジメチル−5,5’−ジクロロ−2,2’−
ビチオフェン、4,3’−ジメチル−5,5’−ジブロ
モ−2,2’−ビチオフェン、4,3’−ジメチル−
5,5’−ジヨード−2,2’−ビチオフェン、4,
3’−ジフェニル−5,5’−ジクロロ−2,2’−ビ
チオフェン、4,3’−ジフェニル−5,5’−ジブロ
モ−2,2’−ビチオフェン、4,3’−ジフェニル−
5,5’−ジヨード−2,2’−ビチオフェン等のハロ
ゲン化ビチオフェン類、5−クロロ−2,2’:5’,
2’’−ターチオフェン、5,5’’−ジクロロ−2,
2’:5’,2’’−ターチオフェン、3,4’、
4’’−トリメチル−5−クロロ−2,2’:5’,
2’’−ターチオフェン、3,4’、4’’−トリメチ
ル−5,5’’−ジクロロ−2,2’:5’,2’’−
ターチオフェン、4,3’、3’’−トリメチル−5−
クロロ−2,2’:5’,2’’−ターチオフェン、
4,3’、3’’−トリメチル−5,5’’−ジクロロ
−2,2’:5’,2’’−ターチオフェン、3,
4’、4’’−トリフェニル−5−クロロ−2,2’:
5’,2’’−ターチオフェン、3,4’、4’’−ト
リフェニル−5,5’’−ジクロロ−2,2’:5’,
2’’−ターチオフェン、4,3’、3’’−トリフェ
ニル−5−クロロ−2,2’:5’,2’’−ターチオ
フェン、4,3’、3’’−トリフェニル−5,5’’
−ジクロロ−2,2’:5’,2’’−ターチオフェ
ン、5−ブロモ−2,2’:5’,2’’−ターチオフ
ェン、5,5’’−ジブロモ−2,2’:5’,2’’
−ターチオフェン、3,4’、4’’−トリメチル−5
−ブロモ−2,2’:5’,2’’−ターチオフェン、
3,4’、4’’−トリメチル−5,5’’−ジブロモ
−2,2’:5’,2’’−ターチオフェン、4,
3’、3’’−トリメチル−5−ブロモ−2,2’:
5’,2’’−ターチオフェン、4,3’、3’’−ト
リメチル−5,5’’−ジブロモ−2,2’:5’,
2’’−ターチオフェン、3,4’、4’’−トリフェ
ニル−5−ブロモ−2,2’:5’,2’’−ターチオ
フェン、3,4’、4’’−トリフェニル−5,5’’
−ジブロモ−2,2’:5’,2’’−ターチオフェ
ン、4,3’、3’’−トリフェニル−5−ブロモ−
2,2’:5’,2’’−ターチオフェン、4,3’、
3’’−トリフェニル−5,5’’−ジブロモ−2,
2’:5’,2’’−ターチオフェン、5−ヨード−
2,2’:5’,2’’−ターチオフェン、5,5’’
−ジヨード−2,2’:5’,2’’−ターチオフェ
ン、3,4’、4’’−トリメチル−5−ヨード−2,
2’:5’,2’’−ターチオフェン、3,4’、
4’’−トリメチル−5,5’’−ジヨード−2,
2’:5’,2’’−ターチオフェン、4,3’、
3’’−トリメチル−5−ヨード−2,2’:5’,
2’’−ターチオフェン、4,3’、3’’−トリメチ
ル−5,5’’−ジヨード−2,2’:5’,2’’−
ターチオフェン、3,4’、4’’−トリフェニル−5
−ヨード−2,2’:5’,2’’−ターチオフェン、
3,4’、4’’−トリフェニル−5,5’’−ジヨー
ド−2,2’:5’,2’’−ターチオフェン、4,
3’、3’’−トリフェニル−5−ヨード−2,2’:
5’,2’’−ターチオフェン、4,3’、3’’−ト
リフェニル−5,5’’−ジヨード−2,2’:5’,
2’’−ターチオフェン等のハロゲン化ターチオフェン
類を例示することができる。
リールアミンにおいて、Ar1、Ar2で表されるアリー
ル基としては、特に限定するものではないが、例えば、
フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニ
ル基、4−メチルフェニル基、2−メトキシフェニル
基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル
基、2−エトキシフェニル基、3−エトキシフェニル
基、4−エトキシフェニル基、2−フルオロフェニル
基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル
基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4
−クロロフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル
基、3−トリフルオロメチルフェニル基、4−トリフル
オロメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、
2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニ
ル基、3,5−ジメチルフェニル基、3−(トリフルオ
ロメトキシ)フェニル基、4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル基、3,4−メチレンジオキシフェニル基
等の無置換の又は置換基を有するフェニル基、1−ナフ
チル基、2−ナフチル基、2−メチル−1−ナフチル
基、4−メチル−1−ナフチル基等の無置換の又は置換
基を有するナフチル基、無置換の又は置換基を有するア
ントラセニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチ
ル−2−フルオレニル基等の無置換の又は置換基を有す
るフルオレニル基、無置換の又は置換基を有するビフェ
ニル基、無置換の又は置換基を有するピレニル基、4−
(3−メチルジフェニルアミノ)フェニル基等が挙げら
れる。
れるN,N−ジアリールアミン類の製造方法は特に限定
するものではない。例えば、アリールハライドとアニリ
ン類を本発明において使用する触媒によりアミノ化する
ことで容易に合成することができ、単離操作を経ずその
まま引き続きハロゲン化チオフェン類を反応させること
もできる。
れるN,N−ジアリールアミン類の使用量は、原料であ
る上記一般式(1)で示されるハロゲン化チオフェン類
のハロゲン原子1モルに対して通常0.1〜5倍モルの
範囲であるが、反応収率の向上、後処理の簡便化という
観点から、0.5〜2倍モルの範囲とすることが好まし
い。
リン結合を有するホスフィンとパラジウム化合物を含む
触媒の存在下、アミノ化反応を行う。
物としては、特に限定するものではないが、例えば、ヘ
キサクロロパラジウム(IV)酸ナトリウム四水和物、
ヘキサクロロパラジウム(IV)酸カリウム等の4価パ
ラジウム化合物類,塩化パラジウム(II)、臭化パラ
ジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、パラジウム
アセチルアセトナート(II)、ジクロロビス(ベンゾ
ニトリル)パラジウム(II)、ジクロロビス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(II)、ジクロロテト
ラアンミンパラジウム(II)、ジクロロ(シクロオク
タ−1,5−ジエン)パラジウム(II)、パラジウム
トリフルオロアセテート(II)等の2価パラジウム化
合物類、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウ
ム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジ
ウムクロロホルム錯体(0)、テトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(0)等の0価パラジウム化
合物類を例示することができる。
使用量は、特に限定するものではないが、原料のハロゲ
ン化チオフェン類のハロゲン原子1モルに対して、パラ
ジウム換算で通常0.001モル%〜20モル%の範囲
であり、更に高価なパラジウム化合物を使用することか
ら、好ましくは原料のハロゲン化チオフェン類のハロゲ
ン原子1モルに対して、パラジウム換算で0.01〜5
モル%の範囲である。
られるホスフィン配位子は、触媒の活性、生成物の選択
性が特異的に高いことからターシャリーブチル−リン結
合を有するホスフィンが使用される。このターシャリー
ブチル−リン結合を有するホスフィンの具体例として
は、トリ(ターシャリーブチル)ホスフィン、1,1’
−ビス(ジターシャリーブチルホスフィノ)フェロセ
ン、2−(ジターシャリーブチルホスフィノ)−2’−
(ジメチルアミノ)−1,1’−ビナフチル、2,2’
−ビス(ジターシャリーブチルホスフィノ)−1,1’
−ビナフチル、1−[1−(N,N−ジメチルアミノ)
エチル]−2−[(ジターシャリーブチル)ホスフィ
ノ]フェロセン、1−[1−(メトキシ)エチル]−2
−[(ジターシャリーブチル)ホスフィノ]フェロセン
等を例示することができる。特に好ましくは、合成の容
易さからトリ(ターシャリーブチル)ホスフィンであ
る。
ル−リン結合を有するホスフィンの使用量としては、特
に限定するものではないが、パラジウム化合物に対し
て、通常0.01〜10000倍モルの範囲で使用すれ
ばよい。そして高価なホスフィンを使用することから、
パラジウム化合物に対して、0.1〜10倍モルの範囲
であることが好ましい。
ム化合物とターシャリーブチル−リン結合を有するホス
フィンからなる触媒が用いられるが、これら触媒成分
は、反応系にそれぞれ触媒成分として別々に加えても良
いし、予めこれら触媒成分よりなる錯体の形に調製して
添加しても良い。
るものではないが、例えば、ナトリウム、カリウムの炭
酸塩、アルカリ金属アルコキシド等の無機塩基又は3級
アミン等の有機塩基が挙げられる。これらの内、ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメト
キシド、カリウムエトキシド、リチウムターシャリーブ
トキシド、ナトリウムターシャリーブトキシド、カリウ
ムターシャリーブトキシド等のアルカリ金属アルコキシ
ドが好ましく、これらは反応系に直接そのまま加えても
よいし、又はアルカリ金属、水素化アルカリ金属とアル
コールからその場で調製して反応系に供してもよい。取
り扱いが容易で、安価であることからナトリウムターシ
ャリーブトキシドが特に好ましい。
するものではないが、ハロゲン化チオフェン類のハロゲ
ン原子に対して0.5倍モル以上とすることが好まし
く、反応終了後の後処理操作を容易とするため、1〜5
倍モルの範囲であることが特に好ましい。
施することが好ましい。そのような不活性溶媒として
は、本反応を著しく阻害しない溶媒であれば良く、特に
限定するものではないが、例えば、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒,テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル溶媒,アセトニトリル、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサ
メチルホスホトリアミド等が挙げられる。これらの内、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒
が特に好ましく用いられる。
ン等の不活性ガス雰囲気下で実施することが好ましい
が、たとえ加圧条件であっても実施することが可能であ
る。
化反応が進行する条件であればよく特に限定するもので
はないが、例えば、反応温度は、20〜300℃、より
好ましくは、50〜200℃の範囲であり、反応時間
は、通常数分〜72時間の範囲で製造することができ
る。
ルアミノ)チオフェン類としては、特に限定するもので
はないが、具体的には、2−(ジフェニルアミノ)チオ
フェン、2−(3−メチルジフェニルアミノ)チオフェ
ン、2−(4−メチルジフェニルアミノ)チオフェン、
2−(4−フルオロジフェニルアミノ)チオフェン、2
−(3−メトキシジフェニルアミノ)チオフェン、2−
(4−メトキシジフェニルアミノ)チオフェン、2−
(3−トリフルオロメチルジフェニルアミノ)チオフェ
ン、2−(4−トリフルオロメチルジフェニルアミノ)
チオフェン、2−[N−(1−ナフチル)−N−フェニ
ルアミノ]チオフェン、2−[N−(2−ナフチル)−
N−フェニルアミノ]チオフェン、2−[N−(2−フ
ルオレニル)−N−フェニルアミノ]チオフェン、2−
[N−(1−ピレニル)−N−フェニルアミノ]チオフ
ェン、2−[N−(9−フェナントレニル)−N−フェ
ニルアミノ]チオフェン、2−[N−(4−ビフェニ
ル)−N−フェニルアミノ]チオフェン、3−(ジフェ
ニルアミノ)チオフェン、3−(3−メチルジフェニル
アミノ)チオフェン、3−(4−メチルジフェニルアミ
ノ)チオフェン、3−(4−フルオロジフェニルアミ
ノ)チオフェン、3−(3−メトキシジフェニルアミ
ノ)チオフェン、3−(4−メトキシジフェニルアミ
ノ)チオフェン、3−(3−トリフルオロメチルジフェ
ニルアミノ)チオフェン、3−(4−トリフルオロメチ
ルジフェニルアミノ)チオフェン、3−[N−(1−ナ
フチル)−N−フェニルアミノ]チオフェン、3−[N
−(2−ナフチル)−N−フェニルアミノ]チオフェ
ン、3−[N−(2−フルオレニル)−N−フェニルア
ミノ]チオフェン、3−[N−(1−ピレニル)−N−
フェニルアミノ]チオフェン、3−[N−(9−フェナ
ントレニル)−N−フェニルアミノ]チオフェン、3−
[N−(4−ビフェニル)−N−フェニルアミノ]チオ
フェン、3−メチル−2−(ジフェニルアミノ)チオフ
ェン、3−メチル−2−(3−メチルジフェニルアミ
ノ)チオフェン、3−メチル−2−(4−メチルジフェ
ニルアミノ)チオフェン、3−メチル−2−(4−フル
オロジフェニルアミノ)チオフェン、3−メチル−2−
(3−メトキシジフェニルアミノ)チオフェン、3−メ
チル−2−(4−メトキシジフェニルアミノ)チオフェ
ン、3−メチル−2−(3−トリフルオロメチルジフェ
ニルアミノ)チオフェン、3−メチル−2−(4−トリ
フルオロメチルジフェニルアミノ)チオフェン、3−メ
チル−2−[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミ
ノ]チオフェン、3−メチル−2−[N−(2−ナフチ
ル)−N−フェニルアミノ]チオフェン、3−メチル−
2−[N−(2−フルオレニル)−N−フェニルアミ
ノ]チオフェン、3−メチル−2−[N−(1−ピレニ
ル)−N−フェニルアミノ]チオフェン、3−メチル−
2−[N−(9−フェナントレニル)−N−フェニルア
ミノ]チオフェン、3−メチル−2−[N−(4−ビフ
ェニル)−N−フェニルアミノ]チオフェン、2,5−
ビス(ジフェニルアミノ)チオフェン、2,5−ビス
(3−メチルジフェニルアミノ)チオフェン、2,5−
ビス(4−メチルジフェニルアミノ)チオフェン、2,
5−ビス(4−フルオロジフェニルアミノ)チオフェ
ン、2,5−ビス(3−メトキシジフェニルアミノ)チ
オフェン、2,5−ビス(4−メトキシジフェニルアミ
ノ)チオフェン、2,5−ビス(3−トリフルオロメチ
ルジフェニルアミノ)チオフェン、2,5−ビス(4−
トリフルオロメチルジフェニルアミノ)チオフェン、
2,5−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルア
ミノ]チオフェン、2,5−ビス[N−(2−ナフチ
ル)−N−フェニルアミノ]チオフェン、2,5−ビス
[N−(2−フルオレニル)−N−フェニルアミノ]チ
オフェン、2,5−ビス[N−(9,9−ジメチル−2
−フルオレニル)−N−フェニルアミノ]チオフェン、
2,5−ビス[N−(1−ピレニル)−N−フェニルア
ミノ]チオフェン、2,5−ビス[N−(9−フェナン
トレニル)−N−フェニルアミノ]チオフェン、2,5
−ビス[N−(4−ビフェニル)−N−フェニルアミ
ノ]チオフェン、N,N,N’,N’−テトラキス[4
−(3−メチルジフェニルアミノ)フェニル]−2,5
−ジアミノチオフェンの他、以下に示す(ジアリールア
ミノ)ビチオフェン類や(ジアリールアミノ)ターチオ
フェン類等を例示することができる。
(ジアリールアミノ)チオフェン類を穏和な反応条件下
に、簡便かつ収率よく製造することができるので、工業
的に極めて有用である。
れら実施例になんら制限されるものではない。
口フラスコに、室温下3−ブロモチオフェン3.26g
(0.02mol)、ナトリウムターシャリーブトキシ
ド2.31g(1.2当量)、及びキシレン40mlを
仕込み、フラスコ内を窒素雰囲気下とした後、ジフェニ
ルアミン3.38g(0.02mol)をキシレン20
mlを用いて仕込んだ。更に酢酸パラジウム11.2m
g(0.25mol%)、トリ(ターシャリーブチル)
ホスフィンの0.1g/mlトルエン溶液を0.4ml
(1.0mol%)加えた後、120℃まで昇温し、そ
のまま3時間加熱撹拌した。反応終了後、室温まで放冷
し、50mlの水を加えて撹拌し水洗を行った。水洗
後、分液ロートにて有機相を分離した。有機相を、内部
標準としてオルトブロモアニソールを用い、内部標準法
によるガスクロマトグラフィー分析した結果、目的とす
る3−(ジフェニルアミノ)チオフェンの収率は82.
5%であった。有機相を減圧下で濃縮してキシレンを除
去した後、メタノール30mlを添加して再沈させた。
再沈により目的とする3−(ジフェニルアミノ)チオフ
ェン3.46g(GC純度>99%、収率69%)を黄
色粉体として得た。得られた3−(ジフェニルアミノ)
チオフェンは、GC−MASS(ヒウレットパッカード
製)を用いて分子量測定を行い、理論分子量の251を
有することを確認した。
2−ブロモチオフェン3.26g(0.02mol)と
し、酢酸パラジウム量を11.2mg(0.25mol
%)から44.8mg(1.0mol%)、ホスフィン
量を0.4ml(1.0mol%)から1.6ml
(4.0mol%)とした以外は実施例1と同様の操作
を行った。メタノール再沈により、黄色粉体1.81g
(GC純度>99%、収率36%)で目的とする2−
(ジフェニルアミノ)チオフェンを得た。GC−MAS
Sより生成物が理論分子量の251を有することを確認
した。
2−ブロモ−3−メチルチオフェン3.54gとした以
外は実施例2と同様の操作を行った。減圧下キシレンを
除去した後、活性アルミナ(和光純薬製)を用い、n−
ヘキサンでカラム精製し、白色粉体3.19g(GC純
度>99%、収率58%)として3−メチル−2−(ジ
フェニルアミノ)チオフェンを得た。GC−MASSよ
り生成物が理論分子量の265を有することを確認し
た。
2,5−ジブロモチオフェン2.42g(0.01mo
l)とし、酢酸パラジウム量を44.8mg(2.0m
ol%)、ホスフィン量を1.6ml(8.0mol
%)、ジフェニルアミン量を3.38g(2当量)とし
た以外は実施例1と同様の操作を行った。有機相を、ト
リフェニルアミンを内部標準とする内部標準法により、
ガスクロマトグラフィー分析した結果、目的とする2,
5−ビス(ジフェニルアミノ)チオフェンの収率は、7
2.8%であった。メタノール再沈により、黄色粉体
2.39g(GC純度>99%、収率57%)の2,5
−ビス(ジフェニルアミノ)チオフェンを得た。GC−
MASSより生成物が理論分子量の418を有すること
を確認した。
(1−ナフチル)−N−フェニルアミン4.38g
(0.02mol)とした以外は実施例4と同様の操作
を行った。メタノールによる再沈により黄色粉体2.9
0gの2,5−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェ
ニルアミノ]チオフェンを得た(GC純度>99%、収
率56%)。GC−MASSより生成物が理論分子量の
518を有することを確認した。
(0.02mol)を3−メチルジフェニルアミン3.
66g(0.02mol)とした以外は、実施例4と同
様の操作を行った。減圧下キシレンを除去した後、活性
アルミナ(和光純薬製)を用い、n−ヘキサン:酢酸エ
チル=100:1でカラム精製し、黄色液体3.61g
(GC純度>99%、収率80.8%)として2,5−
ビス(3−メチルフェニルアミノ)チオフェンを得た。
GC−MASSより生成物が理論分子量の446を有す
ることを確認した。
口フラスコに、室温下ブロモフルオレン1.80g
(0.007mol)、ナトリウムターシャリーブトキ
シド2.02g(2.4当量)及びキシレン15mlを
仕込み、フラスコ内を窒素雰囲気下とした後、アニリン
0.64g(0.007mol)をキシレン10mlで
仕込んだ。更に酢酸パラジウム31.4mg(2.0m
ol%)、トリ(ターシャリーブチル)ホスフィンの
0.1g/mlトルエン溶液を1.2ml(6.0mo
l%)加えた後、120℃まで昇温し、そのまま3時間
加熱撹拌した。ブロモフルオレンの消失とフルオレニル
アニリンの生成を確認した後、窒素下、2,5−ジブロ
モチオフェン1.27gをキシレン5mlで稀釈した溶
液を窒素圧によりキャヌラーを用いて導入した。2,5
−ジブロモチオフェン添加後、120℃で24時間加熱
撹拌をした。
水を加えて撹拌し水洗を行った。水洗後、分液ロートに
て有機相を分離し、有機相を減圧下で濃縮しキシレンを
除去した。これを活性アルミナ(和光純薬製)を用い、
n−ヘキサン:酢酸エチル=100:1〜1:1でカラ
ム精製し、更にメタノール30mlを添加して再沈させ
た。再沈により目的とする2,5−ビス[N−(2−フ
ルオレニル)−N−フェニルアミノ]チオフェン1.1
6g(GC純度>98%、収率68%)を黄色粉体とし
て得た。GC−MASSより生成物が理論分子量の59
4を有することを確認した。
[(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−2−[(ジタ
ーシャリーブチル)ホスフィノ]フェロセン161mg
(0.4mmol)を用いた以外は実施例4と同様の操
作を行った。その結果、収率68.5%で2,5−ビス
(ジフェニルアミノ)チオフェンを得た。
l)の代わりに、2,5−ジヨードチオフェン3.36
g(0.01mol)とした以外は実施例4と同様の操
作を行った。その結果、収率65.7%で2,5−ビス
(ジフェニルアミノ)チオフェンを得た。
l)の代わりに2,5−ジクロロチオフェン1.53g
とした以外は実施例4と同様の操作を行った。その結
果、収率50.8%で2,5−ビス(ジフェニルアミ
ノ)チオフェンを得た。
口フラスコに、室温下、3−ブロモチオフェン1.63
g(0.01mol)、ナトリウムターシャリーブトキ
シド1.15g(1.2当量)、及びキシレン20ml
を仕込んだ。フラスコ内を窒素雰囲気下とした後、ジフ
ェニルアミン1.69g(0.01mol)とキシレン
10mlを仕込んだ。更に酢酸パラジウム22.4mg
(臭素原子に対して1.0mol%)、トリ(ノルマル
ブチル)ホスフィン0.1ml(4.0mol%)を加
えた後、120℃まで昇温し、そのまま6時間加熱撹拌
した。反応終了後、室温まで放冷し、50mlの水を加
えて撹拌し水洗を行った。水洗後、分液ロートにて有機
相を分離した。有機相を、オルトブロモアニソールを内
部標準として、内部標準法によりガスクロマトグラフィ
ー分析を行ったところ、目的とする3−(ジフェニルア
ミノ)チオフェンは全く生成していなかった。
シル)ホスフィン(25重量%トルエン溶液)0.45
ml(4.0mol%)とした以外は比較例1と同様の
操作を行った。
分析の結果、目的とする3−(ジフェニルアミノ)チオ
フェンの収率は8.0%であった。
ル)ホスフィン122mg(4.0mol%)、酢酸パ
ラジウムをトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジ
ウム51.8mg(臭素原子に対して1.0mol%)
とした以外は比較例2と同様の操作を行った。内部標準
法によるガスクロマトグラフィー分析の結果、目的とす
る3−(ジフェニルアミノ)チオフェンの収率は2.2
%であった。
フェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル125m
g(2.0mol%)とした以外は比較例3と同様の操
作を行った。内部標準法によるガスクロマトグラフィー
分析の結果、目的とする3−(ジフェニルアミノ)チオ
フェンの収率は31.8%であった。
口フラスコに、室温下2,5−ジブロモチオフェン1.
21g(0.005mol)、ナトリウムターシャリー
ブトキシド1.15g(1.2当量)、及びキシレン2
0mlを仕込み、フラスコ内を窒素雰囲気下とした後、
ジフェニルアミン1.69g(0.01mol)とキシ
レン10mlを仕込んだ。更にトリス(ジベンジリデン
アセトン)二パラジウム51.8mg(臭素原子に対し
て1.0mol%)、2,2’−ビス(ジフェニルホス
フィノ)−1,1’−ビナフチル125mg(臭素原子
に対して2.0mol%)を加えた後、120℃まで昇
温し、そのまま6時間加熱撹拌した。反応終了後、室温
まで放冷し、50mlの水を加えて撹拌し水洗を行っ
た。水洗後、分液ロートにて有機相を分離した。有機相
を、トリフェニルアミンを内部標準として、内部標準法
によりガスクロマトグラフィー分析を行ったところ、目
的とする2,5−ビス(ジフェニルアミノ)チオフェン
の収率は6.6%であった。
目的生成物を表1にあわせて示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 ターシャリーブチル−リン結合を有する
ホスフィンとパラジウム化合物を含む触媒、及び塩基の
存在下に、下記一般式(1) 【化1】 (式中、Xは塩素、臭素、又はヨウ素原子を表す。lは
0又は1、mは0〜3の整数、nは1〜3の整数であ
り、Rはフェニル基又は炭素数1〜20のアルキル基を
表す。)で示されるハロゲン化チオフェン類を、下記一
般式(2) 【化2】 (式中、Ar1、Ar2は各々独立して、無置換又は置換
基を有する炭素数6〜30のアリール基を表し、Rはフ
ェニル基又は炭素数1〜20のアルキル基を表す。)で
示されるN,N−ジアリールアミンによりアミノ化する
ことを特徴とする下記一般式(3) 【化3】 (式中、lは0又は1、mは0〜3の整数、nは1〜3
の整数であり、Ar1、Ar2は各々独立して無置換の又
は置換基を有する炭素数6〜30のアリール基を表し、
Rはフェニル基又は炭素数1〜20までのアルキル基を
表す。)で示される(ジアリールアミノ)チオフェン類
の製造方法。 - 【請求項2】 ターシャリーブチル−リン結合を有する
ホスフィンとパラジウム化合物を含む触媒、及び塩基の
存在下に、下記一般式(4) 【化4】 (式中、Xは塩素、臭素、又はヨウ素原子を表す。lは
0又は1、mは0〜3の整数であり、Rはフェニル基又
は炭素数1〜20のアルキル基を表す。)で示されるハ
ロゲン化チオフェン類を、下記一般式(2) 【化5】 (式中、Ar1、Ar2は各々独立して、無置換又は置換
基を有する炭素数6〜30のアリール基を表し、Rはフ
ェニル基又は炭素数1〜20のアルキル基を表す。)で
示されるN,N−ジアリールアミンによりアミノ化する
ことを特徴とする下記一般式(5) 【化6】 (式中、lは0又は1、mは0〜3の整数であり、Ar
1、Ar2は各々独立して無置換の又は置換基を有する炭
素数6〜30のアリール基を表し、Rはフェニル基又は
炭素数1〜20までのアルキル基を表す。)で示される
(ジアリールアミノ)チオフェン類の製造方法。 - 【請求項3】 ハロゲン化チオフェン類が、2−ハロゲ
ン化チオフェン、3−ハロゲン化チオフェン、2,5−
ハロゲン化チオフェン又は3−アルキル−2−ハロゲン
化チオフェンであることを特徴とする請求項1又は請求
項2に記載の製造方法。 - 【請求項4】 ハロゲン化チオフェン類が、2,5−ジ
ブロモチオフェンであることを特徴とする請求項1乃至
請求項3のいずれかに記載の製造方法。 - 【請求項5】 ターシャリーブチル−リン結合を有する
ホスフィンが、トリ(ターシャリーブチル)ホスフィン
及び/又は1−[(N,N−ジメチルアミノ)エチル]
−2−[(ジターシャリーブチル)ホスフィノ]フェロ
センであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のい
ずれかに記載の製造方法。
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JP06369199A JP4470028B2 (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | (ジアリールアミノ)チオフェン類の製造方法 |
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---|---|
JP2000256352A true JP2000256352A (ja) | 2000-09-19 |
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---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-03-10 JP JP06369199A patent/JP4470028B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
TETRAHEDRON LETTERS, vol. 39, JPN4007013276, 16 April 1998 (1998-04-16), pages 2367 - 2370, ISSN: 0001375011 * |
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