JP2000256252A - 芳香族カルボン酸化合物の製造方法 - Google Patents

芳香族カルボン酸化合物の製造方法

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JP2000256252A
JP2000256252A JP11066899A JP6689999A JP2000256252A JP 2000256252 A JP2000256252 A JP 2000256252A JP 11066899 A JP11066899 A JP 11066899A JP 6689999 A JP6689999 A JP 6689999A JP 2000256252 A JP2000256252 A JP 2000256252A
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aromatic
carboxylic acid
carbon atoms
ring
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Naoki Asanuma
直樹 浅沼
Kazuyoshi Yamakawa
一義 山川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量の重金属化合物の使用および取り扱いが
難しく危険を伴う酸化剤の使用を回避し、触媒量の重金
属錯体と取り扱いが簡便な酸化剤を用いて、芳香族環カ
ルボン酸誘導体を合成する方法を開発する。 【解決手段】 銅化合物の存在下、次亜ハロゲン酸塩を
酸化剤として一般式(I)で表される芳香族化合物を酸
化して一般式(II)で表される芳香族カルボン酸化合物
を得ることを特徴とする芳香族カルボン酸化合物の製造
方法。 【化1】 〔一般式(I)中、Qは単環もしくは縮合環の芳香族
環、または窒素原子を少なくとも1個含む5員ないし6
員の単環もしくは縮合環の芳香族ヘテロ環を表し、Rは
1級アルキル基を表し、nは1から8の整数を表す。X
は置換基を表し、mは0から7の整数を表す。〕 【化2】 〔一般式(II)中、Q、X、n、mは一般式(I)と同
義である。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬品及び農薬の原
料等の合成中間体として有用な芳香族カルボン酸誘導体
の新規な合成法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般式(I)で表される芳香環の側鎖メ
チル基を酸化して一般式(II)で表される芳香族カルボ
ン酸誘導体を合成する方法としては、過マンガン酸カリ
ウムやクロム酸などの重金属酸化剤を用いる方法(例え
ば、Chem.Ber.,48,1905(1915)、Synth.Meth.,22,250な
ど)、金属酸化物を触媒としてアンモニアと気相で反応
させ(アンモ酸化)、加水分解する方法、オゾン(例え
ば、Chem.Abstr.,81,151948など)、過酸化水素(例え
ば、Arch.Pharm(Weinheim Ger)288,426(1955)など)や
高純度酸素(例えば、Synth.Meth.,18,219)を用いて酸
化する方法や側鎖メチル基をハロゲン化した後、加水分
解する方法(例えば、J.Chem.Soc.,123,2883(1923な
ど))、電気化学的に酸化合成する方法(例えば、Chem.
Heterocycl.Compd.,31,80(1995)など)などが知られて
いる。
【0003】しかし、重金属酸化剤を用いる方法では通
常化学量論以上の酸化剤を必要とし、その結果、多量の
重金属イオンを含む廃液が発生するため廃液処理を考え
ると環境および生産コスト上、改善が必要であった。ま
た、アンモ酸化による合成では、大規模な専用設備が必
要であったり、加水分解後副生するアンモニアの処理も
必要であり設備的な制約が大きく汎用性に乏しい面があ
る。オゾン、過酸化水素、高純度酸素を用いる方法で
は、酸化剤の取り扱いが難しく、スケールアップが困難
であり、設備的な負荷も大きくなる等の不都合がある。
側鎖メチル基のハロゲン化を経由する方法では、ハロゲ
ン化の選択性(側鎖メチル基と芳香環の区別)が低い場
合があったり、ヘテロ環の場合では反応条件下にヘテロ
環自体が酸化されたりして中間体のハロゲン化物を得る
事が難しい場合が多々見られる。また、ハロゲン化物の
加水分解についても収率、反応時間、廃棄物処理等の点
で改良が必要であった。電気化学的酸化においては、酸
化装置の制約からスケールアップが難しいなどの問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、多量
の重金属化合物の使用、および取り扱いが難しく危険を
伴う酸化剤の使用を回避し、触媒量の重金属錯体と取り
扱いが簡便な酸化剤を用いて、芳香族環カルボン酸誘導
体を合成する方法を開発することである。
【0005】
【課題を解決する手段】上記課題は、下記の本発明を特
定する事項により達成できた。 (1)銅化合物の存在下、次亜ハロゲン酸塩を酸化剤と
して一般式(I)で表される芳香族化合物を酸化して一
般式(II)で表される芳香族カルボン酸化合物を得るこ
とを特徴とする芳香族カルボン酸化合物の製造方法。
【0006】
【化3】
【0007】〔一般式(I)中、Qは単環もしくは縮合
環の芳香族環、または窒素原子を少なくとも1個含む5
員ないし6員の単環もしくは縮合環の芳香族ヘテロ環を
表し、Rは1級アルキル基を表し、nは1から8の整数
を表す。Xは置換基を表し、mは0から7の整数を表
す。〕
【0008】
【化4】
【0009】〔一般式(II)中、Q、X、n、mは一般
式(I)と同義である。〕 (2)Qが単環もしくは縮合環の芳香族環、または窒素
原子を少なくとも1個含む6員の単環もしくは縮合環の
芳香族ヘテロ環である上記(1)の芳香族カルボン酸化
合物の製造方法。 (3)Qがベンゼン環またはナフタレン環である上記
(1)の芳香族カルボン酸化合物の製造方法。 (4)Rが炭素数1ないし4のアルキル基である上記
(1)〜(3)のいずれかの芳香族カルボン酸化合物の
製造方法。 (5)nが1または2である上記(1)〜(4)のいず
れかの芳香族カルボン酸化合物の製造方法。 (6)上記銅化合物が銅(II)錯体である上記(1)〜
(5)のいずれかの芳香族カルボン酸化合物の製造方
法。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の下記一般式(I)および
一般式(II)について詳細に説明する。
【0011】
【化5】
【0012】
【化6】
【0013】Qは単環または縮合環の芳香族環、あるい
は窒素原子を少なくとも1個含む5員ないし6員の単環
または縮合環の芳香族ヘテロ環を表す。単環または縮合
環の芳香族環としては例えば、ベンゼン、ナフタレン、
アントラセン、フェナンスレン、フルオレン、インデ
ン、インダン等が挙げられる。5員芳香族ヘテロ環およ
びその縮合環としては例えば、ピロール、イミダゾー
ル、ピラゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,
3−トリアゾール、ベンズイミダゾール、インダゾー
ル、オキサゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾー
ル、ベンゾオキサゾール、ベンゾ〔d〕イソオキサゾー
ル、チアゾール、イソチアゾール、チアジアゾール、ベ
ンゾチアゾール、ベンゾ〔d〕イソチアゾール、テトラ
ゾール、ピラゾロトリアゾール、ピロロトリアゾール、
カルバゾール等が挙げられる。6員芳香族ヘテロ環およ
びその縮合環としては例えば、ピリジン、ピリミジン、
ピリダジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、キナ
ゾリン、フタラジン、シンノリン、キノキサリン、1,
3,5−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,8
−ナフチリジン、7−アザインドール、プリン、テトラ
ザインデン等が挙げられる。
【0014】Qとして好ましくは、単環または縮合環の
芳香族環、あるいは6員芳香族ヘテロ環であり、より好
ましくは、単環または縮合環の芳香族環である。芳香族
環の中でもより好ましくはベンゼン、ナフタレン、アン
トラセン、フェナンスレンであり、更に好ましくはベン
ゼン、ナフタレンであり、特に好ましくはベンゼンであ
る。
【0015】Rは1級アルキル基を表し、より好ましく
は炭素数1〜8であり、更に好ましくは炭素数1〜4で
あり、特に好ましくはメチル基である。nは1ないし8
の整数を表し、より好ましくは1ないし3であり、更に
好ましくは1または2である。
【0016】Xは置換基を表す。Xで表される置換基と
しては、3級アルキル基(好ましくは炭素数4〜30、
より好ましくは炭素数4〜20、特に好ましくは炭素数
4〜12であり、例えばt−ブチル、t−オクチルなど
が挙げられる。)、アリール基(好ましくは炭素数6〜
30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは
炭素数6〜12であり、例えばフェニル、p−メチルフ
ェニル、ナフチルなどが挙げられる。)、アルコキシ基
(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1
〜12、特に好ましくは炭素数1〜8であり、例えばメ
トキシ、エトキシ、ブトキシなどが挙げられる。)、ア
リールオキシ基(好ましくは炭素数6〜20、より好ま
しくは炭素数6〜16、特に好ましくは炭素数6〜12
であり、例えばフェニルオキシ、2−ナフチルオキシな
どが挙げられる。)、アシル基(好ましくは炭素数1〜
20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは
炭素数1〜12であり、例えばアセチル、ベンゾイル、
ホルミル、ピバロイル等が挙げられる。)、アルコキシ
カルボニル基(好ましくは炭素数2〜20、より好まし
くは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜12で
あり、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル
などが挙げられる。)、アリールオキシカルボニル基
(好ましくは炭素数7〜20、より好ましくは炭素数7
〜16、特に好ましくは炭素数7〜10であり、例えば
フェニルオキシカルボニルなどが挙げられる。)、アシ
ルオキシ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましく
は炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜10であ
り、例えばアセトキシ、ベンゾイルオキシなどが挙げら
れる。)、アシルアミノ基(好ましくは炭素数2〜2
0、より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭
素数2〜10であり、例えばアセチルアミノ、ベンゾイ
ルアミノなどが挙げられる。)、アルコキシカルボニル
アミノ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは
炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜12であ
り、例えばメトキシカルボニルアミノなどが挙げられ
る。)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましく
は炭素数7〜20、より好ましくは炭素数7〜16、特
に好ましくは炭素数7〜12であり、例えばフェニルオ
キシカルボニルアミノなどが挙げられる。)、スルホニ
ルアミノ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましく
は炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であ
り、例えばメタンスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニ
ルアミノなどが挙げられる。)、スルファモイル基(好
ましくは炭素数0〜20、より好ましくは炭素数0〜1
6、特に好ましくは炭素数0〜12であり、例えばスル
ファモイル、メチルスルファモイル、ジメチルスルファ
モイル、フェニルスルファモイルなどが挙げられ
る。)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1〜20、
より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数
1〜12であり、例えばカルバモイル、メチルカルバモ
イル、ジエチルカルバモイル、フェニルカルバモイルな
どが挙げられる。)、スルホニル基(好ましくは炭素数
1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好まし
くは炭素数1〜12であり、例えばメシル、トシル、な
どが挙げられる。)、スルフィニル基(好ましくは炭素
数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ま
しくは炭素数1〜12であり、例えばメタンスルフィニ
ル、ベンゼンスルフィニルなどが挙げられる。)、ウレ
イド基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭
素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、
例えばウレイド、メチルウレイド、フェニルウレイドな
どが挙げられる。)、リン酸アミド基(好ましくは炭素
数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ま
しくは炭素数1〜12であり、例えばジエチルリン酸ア
ミド、フェニルリン酸アミドなどが挙げられる。)、ハ
ロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子)、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、
ニトロ基などが挙げられる。これらの置換基は更に置換
されていてもよい。
【0017】Xとして好ましくは、3級アルキル基、ア
リール基、アシル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ
基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニル基、カルボキシル基、アルコキシカ
ルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ
基、スルホニルアミノ基、スルファモイル基、カルバモ
イル基、スルホニル基、スルフィニル基であり、より好
ましくは、3級アルキル基、アリール基、アシル基、ハ
ロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アシルアミノ基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
カルボキシル基であり、更に好ましくは、3級アルキル
基、アリール基、アシル基、ハロゲン原子、シアノ基、
ニトロ基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニル基で
あり、特に好ましくは、3級アルキル基、ハロゲン原
子、シアノ基、ニトロ基、アシルアミノ基、アルコキシ
カルボニル基である。
【0018】mは0ないし7の整数を表す。mとしてよ
り好ましくは3以下であり、更に好ましくは2以下であ
る。
【0019】以下に本発明の反応に用いられる一般式
(I)で表される化合物の例を示すが、本発明はこれら
により何ら限定される物ではない。
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】
【化12】
【0026】
【化13】
【0027】
【化14】
【0028】
【化15】
【0029】次に本発明の方法により得られる一般式
(II)で表される化合物を例示するが、本発明はこれら
により何ら限定される物ではない。
【0030】
【化16】
【0031】
【化17】
【0032】
【化18】
【0033】
【化19】
【0034】
【化20】
【0035】
【化21】
【0036】
【化22】
【0037】
【化23】
【0038】
【化24】
【0039】本発明で用いられる銅化合物とは、Cu
(II)を有する塩を意味し、酸化物、水酸化物、ハロゲ
ン化物のほか、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩などの単塩、あ
るいは錯塩(錯体)が使用される。本発明における銅錯
体とは、中心金属としてCu(II)を有し、窒素、硫
黄、あるいは酸素原子を配位元素として持つ単座、もし
くは多座配位子から形成される物である。単座配位子と
しては、例えば、1−メチルイミダゾール、4−t−ブ
チルピリジンなどの含窒素芳香族ヘテロ環やアンモニア
等が挙げられる。多座配位子としては2ないし6座の配
位子が挙げられ、2座配位子としては例えば、ビピリジ
ン、1,10−フェナントロリン、8−ヒロドキシキノ
リル、ジメチルグリオキシル、グリシン、サリチルアル
ドキシム、エチレンジアミン等が挙げられ、3座配位子
としてはジエチレントリアミン等が挙げられ、4座配位
子としては例えば、トリス(3−アミノプロピル)アミ
ン、1,4,8,11−テトラアザシクロテトラデカン
などが挙げられる。また、6座配位子としてはエチレン
ジアミン4酢酸(EDTA)やトリメチレンジアミン4
酢酸などが挙げられる。
【0040】銅錯体の配位子としては、反応基質が含窒
素ヘテロ芳香環化合物の場合、銅錯体の配位子と反応基
質である含窒素ヘテロ芳香環化合物との配位子交換など
を避け、触媒サイクルの寿命を延ばすためには配位子と
して錯安定度定数が大きな多座配位子がより好ましい。
また、場合により本反応の生成物である一般式(II)で
表される化合物を配位子として用いても良い。多座配位
子の中でも好ましくは、2座あるいは4座配位子が好ま
しい。これは銅(II)が平面4配座を取りやすく、この
状態で安定な錯体を形成することに起因する。
【0041】本反応に用いる銅(II)錯体の安定度定数
として好ましい範囲は、反応に用いる一般式(I)の芳
香族環、あるいは含窒素ヘテロ環との関係によって変化
するが、好ましくは4以上30以下であり、より好まし
くは6以上25以下であり、更に好ましくは8以上20
以下である。具体的な錯体としては、例えば、銅−テト
ラ(1−メチルイミダゾリル)、銅−ビスビピリジル、
銅−モノビピリジル、銅−ビス(1,10−フェナント
リル)、銅−ビス(8−ヒロドキシキノリル)、銅−ビ
ス(サリチルアルドキシム)、銅−EDTA(エチレン
ジアミン4酢酸)などが挙げられる。
【0042】本発明で用いられる次亜ハロゲン酸塩と
は、次亜塩素酸、次亜臭素酸などのアルカリ金属(ナト
リウム、カリウムなど)もしくはアルカリ土類金属(カ
ルシウム、バリウムなど)塩のことであり、代表的な物
として次亜塩素酸ナトリウム、次亜臭素酸ナトリウムが
挙げられる。次亜ハロゲン酸ナトリウムは高濃度水酸化
ナトリウム水溶液にハロゲンを添加することで調製可能
である。次亜塩素酸ナトリウムは約5%濃度水溶液が市
販されているので左記溶液をそのまま用いることがで
き、入手性の面で好ましい。
【0043】一般式(I)で表される反応基質、酸化剤
である次亜ハロゲン酸塩および触媒の銅錯体の使用比率
としては、酸化に関係する1級アルキル基の数によって
変化するが、1級アルキル基1つに対しモル当たり、次
亜ハロゲン酸塩は3倍以上30倍以下、より好ましくは
5倍以上15倍以下であり、銅錯体は0.005倍以上
0.5倍以下であり、より好ましくは0.01倍以上
0.2倍以下であり、更に好ましくは0.05倍以上
0.15倍以下である。
【0044】反応に用いる有機溶媒としては、次亜ハロ
ゲン酸塩によって酸化されず、一般式(I)で表される
反応基質を溶解できる物が好ましく、例えば、アセトニ
トリル、ベンゼン、アセトン、ジクロロメタン、ジオキ
サンなどが挙げられる。中でもアセトニトリルが溶媒と
して好ましい。有機溶媒の使用量は、反応基質の溶解度
によって変化するが、反応基質に対し重量で1倍以上1
00倍以下、より好ましくは5倍以上50倍以下であ
る。また、次亜ハロゲン酸水溶液と混和しないベンゼ
ン、ジクロロメタンなどの溶媒を使用する場合には、不
均一な状態による反応性低下を改善する目的で4級アル
キルアンモニウム塩などの相間移動触媒を併用すること
が好ましい。
【0045】反応温度として好ましくは、0℃以上10
0℃以下であり、より好ましくは10℃以上80℃以下
であり、更に好ましくは15℃以上50℃以下である。
反応時間として好ましくは、1時間以上24時間以下で
あり、より好ましくは3時間以上18時間以下であり、
更に好ましくは4時間以上12時間以下である。
【0046】以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明
するが、本発明はこれによって何ら限定される物ではな
い。
【0047】
【実施例】実施例1.トルエンの酸化による安息香酸
(II−9)の合成 トルエン0.92g(10mmol)をアセトニトリル50m
lに溶解し、そこに0.05Mの銅−ビスビピリジル錯
体水溶液20ml(1mmol相当)を加えた後、溶液
を激しく撹拌しながら5%次亜塩素酸ナトリウム水溶液
100ml(0.1mol相当)を滴下した。室温条件で
撹拌を24時間継続した後、HPLCにて反応液を分析
した結果、安息香酸が出発原料に対して42%の変換率
で生成していることが確認された。反応混合液にハイド
ロサルファイトナトリウムを添加し、過剰の次亜塩素酸
ナトリウムを分解した。反応液に塩酸10mlを加え酸
性にした後、酢酸エチル50mlを添加、抽出し有機層
を水20mlで1回洗浄した。酢酸エチル溶液を硫酸マ
グネシウムで乾燥後、エバポレーターで濃縮乾固し安息
香酸粗結晶を0.52g得た。収率43%
【0048】実施例2.4−t−ブチルトルエンの酸化
による4−t−ブチル安息香酸(II−4)の合成 トルエンの代わりに4−t−ブチルトルエン1.48g
(10mmol)を用いて実施例1と同様に酸化反応を行っ
た。反応は室温条件で撹拌を8時間行った。反応液をH
PLCで分析した結果、4−t−ブチル安息香酸が出発
原料に対して17%の変換率で生成していることが確認
された。反応混合液にハイドロサルファイトナトリウム
を添加し、過剰の次亜塩素酸ナトリウムを分解した。反
応液に塩酸10mlを加え酸性にした後、酢酸エチル5
0mlを添加、抽出し有機層を水20mlで1回洗浄し
た。酢酸エチル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥後、エバ
ポレーターで濃縮し4−t−ブチルトルエンと4−t−
ブチル安息香酸を含む反応混合物を1.03g得た。混
合物を1H−NMRで分析し、4−t−ブチル安息香酸
の比率を見積もり、収率を算出した結果、約5%であっ
た。
【0049】実施例3.4−トルニトリルの酸化による
4−シアノ安息香酸(II−8)の合成 トルエンの代わりに4−トルニトリル1.17g(10mm
ol)を用いて実施例1と同様に酸化反応を行った。反応
は室温条件で撹拌を8時間行った。反応液をHPLCで
分析した結果、4−シアノ安息香酸が出発原料に対して
48%の変換率で生成していることが確認された。反応
混合液にハイドロサルファイトナトリウムを添加し、過
剰の次亜塩素酸ナトリウムを分解した。反応液に塩酸1
0mlを加え酸性にした後、酢酸エチル50mlを添
加、抽出し有機層を水20mlで1回洗浄した。酢酸エ
チル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥後、エバポレーター
で濃縮し4−トルニトリルと4−シアノ安息香酸を含む
反応混合物を0.98g得た。混合物を1H−NMRで
分析し、4−シアノ安息香酸の比率を見積もり、収率を
算出した結果、約13%であった。
【0050】実施例4.4−ニトロトルエンの酸化によ
る4−ニトロ安息香酸(II―11)の合成 トルエンの代わりに4−ニトロトルエン1.37g(10
mmol)を用いて実施例1と同様に酸化反応を行った。反
応は室温条件で撹拌を8時間行った。反応液をHPLC
で分析した結果、4−ニトロ安息香酸が出発原料に対し
て35%の変換率で生成していることが確認された。反
応混合液に塩酸10mlを加え酸性にした後、酢酸エチ
ル50mlを添加、抽出し有機層を水20mlで1回洗
浄した。酢酸エチル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥後、
エバポレーターで濃縮し4−ニトロトルエンと4−ニト
ロ安息香酸を含む反応混合物を1.5g得た。混合物を
1H−NMRで分析し、4−ニトロ安息香酸の比率を見
積もり、収率を算出した結果、約12%であった。
【0051】実施例5.4−クロロトルエンの酸化によ
る4−クロロ安息香酸(II−13)の合成 トルエンの代わりに4−クロロトルエン1.26g(10
mmol)を用いて実施例1と同様に酸化反応を行った。反
応は室温条件で撹拌を10時間行った。反応液をHPL
Cで分析した結果、4−クロロ安息香酸が出発原料に対
して45%の変換率で生成していることが確認された。
反応混合液にハイドロサルファイトナトリウムを添加
し、過剰の次亜塩素酸ナトリウムを分解した。反応液に
塩酸10mlを加え酸性にした後、酢酸エチル50ml
を添加、抽出し有機層を水20mlで1回洗浄した。酢
酸エチル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥後、エバポレー
ターで濃縮し4−クロロトルエンと4−クロロ安息香酸
を含む反応混合物を0.54g得た。混合物を1H−N
MRで分析し、4−クロロ安息香酸の比率を見積もり、
収率を算出した結果、約20%であった。
【0052】実施例6.4−ブロモトルエンの酸化によ
る4−ブロモ安息香酸(II−14)の合成 トルエンの代わりに4−ブロモトルエン1.71g(10
mmol)を用いて実施例1と同様に酸化反応を行った。反
応は室温条件で撹拌を10時間行った。反応液をHPL
Cで分析した結果、4−ブロモ安息香酸が出発原料に対
して59%の変換率で生成していることが確認された。
反応混合液にハイドロサルファイトナトリウムを添加
し、過剰の次亜塩素酸ナトリウムを分解した。反応液に
塩酸10mlを加え酸性にした後、酢酸エチル50ml
を添加、抽出し有機層を水20mlで1回洗浄した。酢
酸エチル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥後、エバポレー
ターで濃縮し4−ブロモトルエンと4−ブロモ安息香酸
を含む反応混合物を1.05g得た。混合物を1H−N
MRで分析し、4−ブロモ安息香酸の比率を見積もり、
収率を算出した結果、約20%であった。
【0053】実施例7.p−トルエンカルボン酸メチル
の酸化によるテレフタル酸モノメチルエステル(II−
7)の合成 トルエンの代わりにp−トルエンカルボン酸メチル1.
50g(10mmol)を用いて実施例1と同様に酸化反応を
行った。反応は室温条件で撹拌を24時間行った。反応
液をHPLCで分析した結果、テレフタル酸モノメチル
エステルが出発原料に対して52%の変換率で生成して
いることが確認された。反応混合液にハイドロサルファ
イトナトリウムを添加し、過剰の次亜塩素酸ナトリウム
を分解した。反応液に塩酸10mlを加え酸性にした
後、酢酸エチル50mlを添加、抽出し有機層を水20
mlで1回洗浄した。酢酸エチル溶液を硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、エバポレーターで濃縮しp−トルエンカル
ボン酸メチルとテレフタル酸モノメチルエステルを含む
反応混合物を1.39g得た。混合物を1H−NMRで
分析し、テレフタル酸モノメチルエステルの比率を見積
もり、収率を算出した結果、約42%であった。
【0054】実施例8.4−アセチルアミノトルエンの
酸化による4−アセチルアミノ安息香酸(II−3)の合
成 トルエンの代わりに4−アセチルアミノトルエン1.4
9g(10mmol)を用いて実施例1と同様に酸化反応を行
った。反応は室温条件で撹拌を24時間行った。反応液
をHPLCで分析した結果、4−アセチルアミノ安息香
酸が出発原料に対して8%の変換率で生成していること
が確認された。反応混合液にハイドロサルファイトナト
リウムを添加し、過剰の次亜塩素酸ナトリウムを分解し
た。反応液に塩酸10mlを加え酸性にした後、酢酸エ
チル50mlを添加、抽出し有機層を水20mlで1回
洗浄した。酢酸エチル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥
後、エバポレーターで濃縮し4−アセチルアミノトルエ
ンと4−アセチルアミノ安息香酸を含む反応混合物を
0.65g得た。混合物を1H−NMRで分析し、4−
アセチルアミノ安息香酸の比率を見積もり、収率を算出
した結果、約14%であった。
【0055】HPLC分析条件: カラム: 東ソ製 TSK−gel ODS−80TM 溶離液A:0.1%H3 PO4 、Et3N in 水 溶離液B:0.1%H3 PO4 、Et3N in メタ
ノール/水=90/10 検出波長: 254nm 流速: 1ml/分 B液比率: 別表参照(表1)
【0056】表1に実施例1〜8の結果をまとめた。
【0057】
【表1】
【0058】上記実施例に示した通り、本発明の合成法
により多量の重金属化合物や取り扱いの難しい酸化剤を
使用することなしに芳香族カルボン酸化合物を合成する
ことができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 233/53 C07C 233/53 255/57 255/57 C07D 213/79 C07D 213/79 215/48 215/48 241/24 241/24 241/44 241/44 471/04 112 471/04 112Z 114 114 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 Fターム(参考) 4C031 MA01 4C055 AA01 BA01 BA02 BA03 BA57 CA01 DA01 DA57 EA01 4C065 AA04 AA19 BB09 CC01 CC09 DD02 EE02 HH01 HH08 JJ01 KK01 KK08 LL01 PP01 QQ05 4H006 AA02 AC46 BA05 BE36 BJ50 BM30 BM72 BS30 BV25 QN30 4H039 CA65 CC30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅化合物の存在下、次亜ハロゲン酸塩を
    酸化剤として一般式(I)で表される芳香族化合物を酸
    化して一般式(II)で表される芳香族カルボン酸化合物
    を得ることを特徴とする芳香族カルボン酸化合物の製造
    方法。 【化1】 〔一般式(I)中、Qは単環もしくは縮合環の芳香族
    環、または窒素原子を少なくとも1個含む5員ないし6
    員の単環もしくは縮合環の芳香族ヘテロ環を表し、Rは
    1級アルキル基を表し、nは1から8の整数を表す。X
    は置換基を表し、mは0から7の整数を表す。〕 【化2】 〔一般式(II)中、Q、X、n、mは一般式(I)と同
    義である。〕
  2. 【請求項2】 Qが単環もしくは縮合環の芳香族環、ま
    たは窒素原子を少なくとも1個含む6員の単環もしくは
    縮合環の芳香族ヘテロ環である請求項1の芳香族カルボ
    ン酸化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 Qがベンゼン環またはナフタレン環であ
    る請求項1の芳香族カルボン酸化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 Rが炭素数1ないし4のアルキル基であ
    る請求項1〜3のいずれかの芳香族カルボン酸化合物の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 nが1または2である請求項1〜4のい
    ずれかの芳香族カルボン酸化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記銅化合物が銅(II)錯体である請求
    項1〜5のいずれかの芳香族カルボン酸化合物の製造方
    法。
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