JP2000255700A - オイル抜取装置 - Google Patents

オイル抜取装置

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JP2000255700A
JP2000255700A JP11058008A JP5800899A JP2000255700A JP 2000255700 A JP2000255700 A JP 2000255700A JP 11058008 A JP11058008 A JP 11058008A JP 5800899 A JP5800899 A JP 5800899A JP 2000255700 A JP2000255700 A JP 2000255700A
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oil
hose
chamber
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JP11058008A
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English (en)
Inventor
Satoshi Shiroyama
敏 城山
Tomio Motoyama
富雄 本山
Takeyuki Nagai
健之 永井
Shigeki Hayashi
茂樹 林
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MK Seiko Co Ltd
Original Assignee
MK Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天吊り式のオイル抜取装置で問題となるノズ
ルからのオイル垂れを防止する。 【構成】 天吊り式のオイル抜取装置であって、ホース
とノズルとをカプラで接続するようにして着脱自在とす
ると共に、ホース側のカプラの口元を上方に向けられる
ようにホース側カプラの根元をスイベルジョイントで連
結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両からエンジンオ
イル等の使用済オイルを抜き取る機能を備えた装置であ
って、車両よりも上方に支持され先端に抜取ノズルを設
けたホースを上から下へ引き出して使用するタイプのオ
イル抜取装置に関する。より具体的には、自動車整備工
場やガソリンスタンド等において、自動車から使用済の
エンジンオイルやトルクコンバータオイルを抜き取り、
代わりに新しいオイルを補充するオイル交換作業に使用
するもので、天井や壁上方に支持して床面の省スペース
をはかったタイプの装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、実公昭51−30
52号公報、実公昭59−6319号公報および実公昭
60−23599号公報に記載の装置等が知られてい
る。いずれも、抜取ノズルを設けたホースを上から下へ
引き出し、地下や屋外等の邪魔にならない場所に設置し
た廃油タンクへ使用済オイルを抜き取るものである。こ
うした従来の装置では、抜取ノズル先端が常に下向きに
なっているため、抜取終了後、抜取ノズルやホースの内
壁に付着したオイルが暫くすると垂れてきて床面を汚し
てしまうという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、この発明の課
題とするところは、抜取終了後、抜取ノズルやホースか
らオイルが垂れてくるのを防止する装置を得ることにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、車両からエ
ンジンオイル等の使用済オイルを抜き取る機能を備えた
装置であって、車両よりも上方に支持され先端に抜取ノ
ズルを設けたホースを上から下へ引き出して使用するタ
イプのオイル抜取装置において、前記ホースと抜取ノズ
ルとの間に、一方がホースの先端に接続され、他方がホ
ースの軸線方向と平行な面上で回動自在としたスイベル
ジョイントと、一方が該スイベルジョイントと接続され
た弁付雌カプラと、一方が該弁付雌カプラと着脱自在と
なっており、他方が前記抜取ノズルと接続された雄カプ
ラとを備えたオイル抜取装置を提供することを要旨とす
るものである。
【0005】ここで、前記ホースとスイベルジョイント
との間にオイルの流れを確認するための透明部を有する
オイルチェッカーを介装し、装置が稼働状態なのかどう
か又は抜取が終了したかどうかを確認できるようにする
ことが望ましい。
【0006】
【実施例】以下、その実施例について図面を基に説明す
る。図1は実施例の設置状態の説明図で、自動車整備室
SA内に2台のオイル抜取装置を設置した例を示してい
る。1は装置本体で、整備室SA上部の適宜高さに渡さ
れる梁状材Bに支持される。ここで、梁状材Bにレール
を設けて装置本体1を水平に移動できるように構成すれ
ば、抜取装置の使用エリアが拡大でき室内スペースを有
効利用できる。なお、梁状材Bの設備ができなければ、
装置本体1を室内上部壁面へ取り付けても良いし、天井
からつり下げ支持するようにしても良い。いずれにして
も、人や自動車の出入等に支障とならない最低限の高さ
h1(2〜4m、好ましくは2.5〜3m)に装置本体
1を支持するのが望ましい。
【0007】2は装置本体1から下方へつり下げて支持
される操作ボックス、3は装置本体1から下方へ繰り出
される抜取ホース4に取り付けられる抜取ノズルであ
り、自動車のエンジンやトルクコンバータに設けられる
オイルゲージ用のパイプに挿入する公知のもので、各種
サイズ・材質のものが数種類用意されており、作業中以
外は廃油受け付のノズルスタンド5に係止されている。
操作ボックス2は、装置本体1の外装11に支持される
ポール9の先端に取り付けられ、作業者が操作し易い高
さh2(1.2〜1.8m)にまで下げて支持されてい
る。なお、装置本体1が室内中央に位置するなどして操
作ボックス2が邪魔になる場合には、昇降可能につり下
げて使用時のみ所定高さまで降下させるように構成して
も良い。また、操作ボックス2を小型化してワイヤレス
のリモコンとして構成することも可能である。
【0008】6は排出管路で、装置本体1で抜き取った
使用済オイルを室外に設置される廃油タンク7へ送出す
る。8は空圧管路で、装置本体1へ圧縮空気を供給す
る。これら排出管路6および空圧管路8は、装置本体1
より上方の天井面Rに沿って配され、目立つことなくし
かも邪魔にもならないように設けられる。
【0009】図2は抜取ホース4と抜取ノズル3を接続
するためのジョイント部Zの詳細図である。まず抜取ホ
ース4の先端には作業中正常に廃油が抜き取られている
かを確認するための透明容器61(点線部)を備えたオ
イルチェッカー62、L型管路63、流路を垂直円周方
向に自在に変えられるスイベルジョイント64、弁付雌
カプラ65が順次接続され、該雌カプラ65には、抜取
ノズル3の根元に接続された雄カプラ66が脱着される
ようになっている。
【0010】ところで、スイベルジョイント64は一部
断面で示すように、一端が閉塞された流路67とその流
路に直交する流路68と更にその流路68と流通する円
周に沿った溝状の流路69とからなる横管路70と、一
端が雌カプラ65と接続され他端が前記横管路70の外
周に挿入された縦管路71と、前記横管路70の外周に
形成された溝にはめこまれ廃油の漏れを防止するための
Oリング72と、縦管路71が横管路70から脱落する
のを防止するためのC止め輪73とで構成されており、
以上の構成により、廃油の流れを確保しつつ、廃油の漏
れなく、縦管路71が垂直面に沿って360度回転でき
るようになっている。
【0011】そして、抜取作業を行う場合には、車両に
適合する抜取ノズル3を選び、その根元の雄カプラ66
をスイベルジョイント64の雌カプラ65に差し込み、
雌カプラ65の弁を開き、作業を開始する。そして、作
業終了時にはスイベルジョイント64から抜取ノズル3
を外し、ノズルスタンド5に戻す。すると、抜取ノズル
3の外壁及び内壁に付着していた廃油は廃油受け内に垂
れて収容されると共に、雌カプラ65の弁が閉じ抜取ホ
ース4等の管路内壁に付着していた廃油が垂れないよう
になるのだが、このまま雌カプラ65の口元を下向きに
しておくと暫くすると弁の外側に付着していた廃油が床
面へ垂れてきてしまう。よって、雌カプラ65の口元を
上方に向け、弁の外側に付着していた廃油も垂れなくし
て廃油が床面に垂れるのを完全に防止できるようになっ
ている。
【0012】図3は装置本体1の構成を示す説明図で、
本体1の外装11内に、抜き取った使用済オイルを一旦
蓄えるチャンバー12、チャンバー12を真空引きする
真空ポンプ13、抜取ホース4を収容するホースリール
14を設けている。
【0013】チャンバー12は、真空あるいは圧縮空気
圧に耐え得る圧力容器からなり、少なくとも普通乗用車
から1回に抜き取られるオイル量(通常4リットル以
下)より大きな容量を有している。このチャンバー12
の容量は、コストや装置本体1のサイズ・支持強度・外
観等を考慮して5〜30リットル(好ましくは10〜2
0リットル)程度の小容量に止めるのが望ましい。チャ
ンバー12は、その上部にフレーム15を一体に設け、
このフレーム15において外装11と一体に渡されたチ
ャンネル材16によりつり下げ支持される。フレーム1
5とチャンネル材16との間にはロードセル17が設置
され、チャンバー12の重量を測定できるように構成さ
れている。18はチャンバー12内の液面レベルを検出
するフロートスイッチで、ロードセル17が万一故障し
廃油満タンを検出できなくなった場合、液面が満杯近く
の所定レベル以上に達すると信号出力するものである。
【0014】真空ポンプ13は真空管路19を介してチ
ャンバー12と連通しており、真空管路19には同管路
19を開閉する電磁弁20と同管路19を大気へ解放す
る大気開放用の電磁弁21とを設けている。ホースリー
ル14は、吸込管路22を介してチャンバー12と連通
する抜取ホース4を収容するもので、抜取ホース4を巻
き取って収容し使用時には適宜引き出して使うことがで
きる。吸込管路22には電磁弁23が設けられる。24
はチャンバー12内の負圧を検出する負圧センサで、真
空ポンプ13の駆動制御に使用するものであり、25は
負圧センサ24を保護するための電磁弁である。26は
排出管路6に設けられる電磁弁、27は空圧管路8に設
けられる電磁弁、28は同じく空圧管路8に設けられる
空圧レギュレータである。
【0015】こうした構成により、電磁弁20により真
空管路19を開き真空ポンプを駆動してチャンバー12
内を負圧にし、電磁弁23により吸込管路22を開けば
抜取ノズル3より使用済オイルの抜取動作が可能とな
る。また、電磁弁27により空圧管路8を開きチャンバ
ー12内に圧縮空気を導入し、電磁弁26により排出管
路6を開けばチャンバー12内の廃油の排出動作が可能
になる。なお電磁弁21・25はノーマルオープン型、
その他の電磁弁20・23・26・27はノーマルクロ
ーズ型で、電源オフされると電磁弁21・25は開き、
その他は閉じた状態で保持される。
【0016】図4は上記実施例の制御系を示すブロック
図である。31は装置本体1に設けられる制御部で、駆
動部32を介して真空ポンプ13の起動/停止及び電磁
弁20・21・23・25・26・27の開閉を制御す
る。また制御部31はロードセル17,フロートスイッ
チ18および負圧センサ24からの信号によりチャンバ
ー12内の状態を監視している。すなわち、ロードセル
17からの信号に基づきチャンバー12内に貯まった使
用済オイルの量(廃油現在量、チャンバー12の総重量
から風袋を差し引いて得た廃油重量を体積に換算した
量)Qを演算し、また抜取動作中には抜取開始からの廃
油現在量Qの増加分を演算して抜取量q(抜取開始時を
ゼロとして抜き取った廃油の体積量を加算したもの)を
与える。更に、負圧センサ24からの信号に基づきチャ
ンバー12内の負圧Pを演算する。
【0017】操作ボックス2には操作パネル33,電源
スイッチ34および音声出力部35が設けられており、
操作パネル33および電源スイッチ34を使用して装置
本体1を遠隔操作することができ、音声出力部35では
アラーム等の音声を出力して抜取動作の開始・停止や異
常発生時等を報知する。
【0018】図5は操作パネル33のレイアウトを示す
説明図で、図中、小径の円はLEDランプであり、比較
的大径の円は入力キーを示している。41は抜取動作の
開始入力を行うスタートキー、42は抜取動作の停止後
に次の動作を可能にするべく作業終了入力を行う作業終
了キー、43は抜取動作および排出動作を途中で停止さ
せるストップキーである。44は表示器で、LEDまた
はLCDからなり英数字を表示するもので、主に抜取量
qまたは廃油現在量Qを表示する。45は表示器44で
表示する数値が抜取量qか廃油現在量Qのいずれである
かを点灯表示する表示モード指示部である。
【0019】46は動作状態を点灯表示する動作状態指
示部で、チャンバー12を抜取可能な状態まで負圧にす
る準備運転中であるかチャンバー12へ使用済オイルを
抜き取る抜取運転中であるかを表示する。47は停止状
態を点灯表示する停止状態指示部で、抜取動作中に所定
時間内に所定以上のオイルが抜き取れない場合に発生す
る「抜取異常」、真空ポンプ13を駆動してもチャンバ
ー12内が抜取可能な負圧に至らない場合に発生する
「負圧異常」、ロードセル17でチャンバー12内の廃
油レベル上昇を検知して発生する「廃油満タン」、また
は抜取動作の終了またはストップキー43の入力を検知
して移行する「一時停止」のいずれの理由で動作を停止
しているのか表示する。
【0020】48は管理モード入力部で、管理キー49
を押すと管理モードとすることができ、この管理モード
で前記各キー41・42・43を押すことにより登録デ
ータのインクリメント,デクリメントまたはキャンセル
といった操作ができ、登録キー50を押すことにより各
キー41・42・43で設定したデータを登録すること
ができ、例えば前記抜取異常を検出するためのタイマー
時間T2といった各種データの登録が可能になる。な
お、管理モードにある状態で管理キー49を再度押せば
通常の運転モードに復帰させることができる。
【0021】図6は実施例における各状態における動作
を説明したテーブルで、この実施例では、電源スイッチ
34がオンされると自動的にこの状態に移行する「待
機」状態、この待機状態からスタートキー41が押され
て実行される「抜取」状態、電源オン・オフ直後または
抜取終了後に作業終了キー42が押されて実行される
「排出」状態、および電源オフ時および排出終了後に実
行される「大気開放」状態の、4つの状態に切り替えら
れる。なお、以下の説明において、「負圧が小さくな
る」とは圧力の絶対値が小さくなることを指し、例えば
−700mmHgの負圧が−600mmHgまで小さく
なると表現する。
【0022】待機状態において、電磁弁25が開かれて
負圧センサ24によりチャンバー12内の負圧が常時監
視され、チャンバー12内の負圧が所定(本例では−6
50mmHg)以下まで小さくなると、電磁弁20を開
き真空ポンプ13を駆動してチャンバー12を真空引き
する。抜取状態においては、待機状態から電磁弁23が
更に開かれて吸込管路22および抜取ホース4が負圧化
され、抜取ノズル3から使用済オイルの抜取が可能にな
る。ここで、待機状態と同様に、電磁弁25は開いた状
態を維持しチャンバー12内の負圧に応じて真空引きが
随時行われる。この真空引き動作の詳細については図9
に基づいて後述する。
【0023】排出状態になると、チャンバー12の真空
引きは停止され、電磁弁26・27だけが開かれる。チ
ャンバー12内へは空圧管路から圧縮空気が導入され、
この空気圧の付勢によりチャンバー12内の廃油は排出
管路6より廃油タンク7へ排出される。大気圧開放状態
は、排出状態においてチャンバー12内に導入された圧
縮空気を大気に開放するために設けられるもので、電磁
弁20・21だけが開かれてチャンバー12内は大気圧
まで減圧される。
【0024】図7〜11は制御部31での制御プログラ
ムに基づく動作を示すフローチャートで、以下この図を
用いて実施例の動作を詳しく説明する。図7は電源スイ
ッチ34がオンされて実行するメインフローであり、図
8は電源スイッチ34がオフされたときのフローであ
る。図9は図7においてもたらされる前記待機状態およ
び抜取状態において定期的に実行される真空引きのフロ
ーであり、図10は図7において実行される抜取ルーチ
ンの内容を示すフローであり、図11は同じく図7にお
いて実行される排出ルーチンの内容を示すフローであ
る。
【0025】図7において、電源スイッチ34がオンさ
れると、制御部31ではロードセル17からの信号に基
づき廃油現在量を演算し表示器44に表示する。そし
て、チャンバー12の廃油現在量Qが所定(本例では
0.5リットル)以上であれば(1)、排出ルーチン
(2)を実行してチャンバー12内を空の状態にする。
チャンバー12が空の状態であれば待機状態に移行させ
る(3)。電源投入直後は、チャンバー12内の負圧が
小さく動作状態指示部46の準備中ランプが点滅する準
備運転状態となる(図9ステップ(16)〜(19)参
照)。この準備運転中は操作パネル33における各キー
41・42・43の操作を一切受け付けない状態とされ
チャンバー12内の真空引きが行われる(4)。
【0026】ステップ(4)で準備中が解除されたのを
検知すると、各キー41・42・43を受け付ける状態
となり、ここでスタートキー41が押されると(5)、
抜取ルーチン(7)が実行され、抜取ノズル3から使用
済オイルの抜取が行われる。なお、停止状態指示部47
で抜取異常ランプまたは一時停止ランプが点灯した状態
にあれば抜取ルーチン実行と前後して、抜取異常または
一時停止の状態が解除される(6)。また、抜取ルーチ
ン(7)実行後に作業終了キー42が押されると
(8)、停止状態指示部46のモニタランプが点灯しな
い正常終了した状態にあることを条件に(10)、表示
器44の抜取量がゼロクリアされ(11)、ステップ
(1)へリタンして抜き取った使用済オイルの排出
(2)が行われる。ステップ(10)で正常終了と認め
られなければ、エラー発生またはストップキー43によ
り抜取が中断されていると判断して、抜取を続行できる
よう抜取量をクリアせずに排出動作を可能にする。
【0027】なお、抜取ルーチン(7)が一度終了した
後でも、再度スタートキー41が押されれば繰り返し抜
取ルーチン(7)を実行することができる。これは、エ
ンジン等への抜取ノズル3の差込が十分でなく抜取残し
が懸念される場合、またエラー発生またはストップキー
43により抜取が中断されている場合に、再トライ可能
としたものである。このうち抜取が中断されている場合
には再トライによりその中断状態がステップ(6)にお
いて自動解除される。ただし、チャンバー12のオーバ
ーフロー防止のため、既に実行した抜取ルーチンにおい
て廃油満タンのエラー停止(図10ステップ(40)参
照)が発生していれば、すぐに再度の抜取ルーチンを実
行することは不可とされている(9)。廃油満タンのエ
ラーが発生した場合は、作業終了キー42を押して一旦
排出ルーチン(2)を実行してチャンバー12の廃油を
排出してから抜取ルーチン(7)を再実行すれば良い。
【0028】図8において、電源スイッチ34がオフさ
れると、図7のステップ(1)(2)と同様に、まずチ
ャンバー12の廃油現在量Qが所定(本例では0.5リ
ットル)以上であれば(12)、排出ルーチン(13)
を実行してチャンバー12内の廃油を排出し空の状態に
する。この後、大気開放され(14)、装置本体1の各
部は電源オフとなり動作を終了する。
【0029】図9の真空引きフローは待機状態および抜
取状態にあるときに繰り返し実行される。なお、図中の
Pは負圧センサ24で検出されるチャンバー12内の負
圧の絶対値、P0・P1・P2はそれぞれ所定負圧−5
50mmHg,−650mmHg,−700mmHgの
絶対値である。
【0030】まず真空ポンプ13が駆動中であるか否か
を確認し(15)、駆動中でなければ負圧センサ24に
よりチャンバー12内の負圧Pを検出し(16)、チャ
ンバー12内の負圧Pが所定負圧P1以下まで小さくな
ると、抜取動作が円滑に行えないため、電磁弁20を開
き真空ポンプ13を駆動して真空引き動作を実行する
(17)。このとき、実行中の動作を確認し(18)、
抜取状態でなく待機状態であれば動作状態指示部46の
準備中ランプを点灯させ、準備運転中として抜取動作へ
の移行を一時禁止する(19)。なお、ステップ(1
7)において、真空引きが実行されると制御部31では
その継続時間をカウントし、必要以上に長時間真空ポン
プ13を連続運転させないようにし、ポンプ13の保護
をはかると共に管路等の異常検出を行う。
【0031】ステップ(15)において、真空ポンプ1
3が駆動中と認められれば、その駆動状態が継続されて
いる時間が所定時間T0(チャンバー12が所定負圧P
1に達するまでに必要十分な見込み時間、本例では20
分)に達しているか確認し(20)、T0を越えていれ
ば負圧Pを増大できない何らかの異常があると判断し、
負圧異常のエラー状態とする(21)。また、ステップ
(15)でT0継続が認められなくても、チャンバー1
2の負圧Pが所定負圧P1以下であり(22)、更に所
定負圧P0以下の状態(23)が所定時間T1以上継続
されると(24)、やはり負圧異常となる(21)。ス
テップ(21)で負圧異常となると停止状態指示部47
の負圧異常ランプが点灯し、装置本体1のすべての運転
を停止し操作パネル33のすべての操作が無効とされ
る。従って、このエラー状態から復旧させるには、電源
スイッチ34による電源リセットが必要になる。
【0032】ステップ(15)において所定時間T0の
連続駆動が認められないうちに、チャンバー12内の負
圧Pが所定負圧P1を上回ると(22)、ステップ(1
9)で準備中とされた状態が解除され抜取動作を可能に
する(25)。更にチャンバー12内の負圧Pが所定負
圧P2を上回る状態となれば(26)、真空引きは十分
であるため真空ポンプ13を停止し電磁弁20を閉じて
真空引きを停止する(27)。
【0033】図10は図7の抜取ルーチン(7)の詳細
を示すものであり、抜取ルーチンに入ると図6に示す抜
取状態となり(31)、電磁弁23が開いてチャンバー
12の負圧により抜取ノズル3から使用済オイルの抜取
が可能になる。この抜取状態になるのと同時に、制御部
31ではロードセル17からの信号に基づき抜取量qを
演算し、これに伴い表示器44は通常の廃油現在量Qを
表示する状態から抜取量qを表示する状態に切り替えら
れる。
【0034】抜取量qが所定の最小限の抜取量q0(本
例では0.1リットル)を越えて(32)順調に進行す
ると、抜取可能なオイルがすべてチャンバー12内に回
収されて空気が導入されるに至る。すると、チャンバー
12内の負圧は急激に小さくなり、所定負圧P0を下回
るとこれを検出して(33)、抜取終了と判断して電磁
弁23を閉じて待機状態に移行され(34)、音声出力
部35から抜取終了を知らせる音声出力がなされて(3
5)、抜取ルーチンが終了する。この抜取終了の状態で
表示器44はそれまでに抜き取った抜取量qを表示し続
け、図7のように正常終了後に作業終了キー42が押さ
れるまでその表示を保持するので、抜取量qを確認しそ
の量に基づいて抜き取ったエンジン等へ新しいオイルを
注入するようにすれば良い。
【0035】また、ステップ(33)において所定負圧
P0を下回る前にストップキー43が押されると(3
6)、停止状態指示部47の一時停止ランプを点灯させ
て一時停止状態とし(37)、ステップ(34)(3
5)を実行して抜取ルーチンを終了する。一方、抜取動
作中にチャンバー12内の廃油現在量が所定量Q1(チ
ャンバー容量の約7割)に達するか(38)、フロート
スイッチ18がオンすると(39)、停止状態指示部4
7の廃油満タンランプを点灯させてエラー状態とし(4
0)、ステップ(34)(35)を実行して抜取ルーチ
ンを終了する。一時停止または廃油満タンで中断された
抜取動作は、図7で説明したようにスタートキー41を
再度押すことにより続行させることができる。ただし、
廃油満タンの場合はスタートキー41を押す前に作業終
了キー42を一度押して排出ルーチンを実行する必要が
ある。一時停止またはエラー状態で抜取動作が中断され
た場合には、抜取量qは電源オフされるまで中断された
時の値を保持しており、次にスタートキー41が押され
ると保持した値から抜取量のカウントを始める。このよ
うに、1台の車両から抜き取ったオイルの量を一時停止
やエラーの前後でもクリアすることなく保持し表示でき
るようにして、抜取後に行われる新しいオイルの注入量
を正確に特定できるようにしている。
【0036】なお、ステップ(32)で抜取量qが所定
量q0に満たないまま所定時間T2が経過すると(4
1)、抜取が正常にできない状態にあると判断して停止
状態指示部47の抜取異常ランプを点滅させてエラー状
態とし(42)、ステップ(34)(35)を実行して
抜取ルーチンを終了する。この抜取異常が発生する原因
としては、抜取ノズル3がエンジン等に正しく差し込ま
れていない、あるいはエンジンの暖機が不足して低温で
粘度の高いままのオイルを抜き取ろうとしてタイムオー
バーした、などが考えられる。従って、抜取異常が生じ
た場合は、抜取ノズル3の差込状態を直したりエンジン
を少し暖機してから再トライするようにすれば良い。な
お、抜取異常と判断するための所定時間T2は、管理キ
ー49を押すことにより移行可能な管理モードにおい
て、20秒〜180秒の間で適宜設定することができ
る。実施例では通常状態で所定量q0を抜き取るのに1
0秒以内であることを考えると、時間T2は長目の設定
となるが、これはノズル3からチャンバー12へ至るホ
ース及び管路の長さに応じて生じる遅れを加味している
からである。この点をふまえ、利用者は自身の利用状況
に応じて時間T2を設定すれば良い。すなわち、暖機の
ない低温のオイルの抜取もあり得るならT2を長目に設
定し、常に暖機された状態でオイルを抜くなら短くして
作業効率を上げるようにすれば良い。
【0037】図11は図7および8の排出ルーチン
(2)(13)の詳細を示すものであり、排出ルーチン
に入ると図6に示す排出状態となり(51)、電磁弁2
6・27が開いてチャンバー12に貯えられた廃油を導
入される圧縮空気圧により廃油タンク7へ排出する。こ
の排出状態になるのと同時に、制御部31ではロードセ
ル17からの信号に基づき随時廃油現在量Qを演算し、
これに伴い表示器44は廃油現在量Qを表示する状態に
切り替えられる。
【0038】こうして排出が行われ、チャンバー12内
がほぼ空の状態に近くなると排出終了と判断し(5
2)、一定時間だけ大気開放状態としてチャンバー12
内を大気圧まで低下させ(53)、この後に待機状態と
して(54)排出ルーチンを終了する。排出終了に際
し、廃油満タンのエラー状態(図10ステップ(40)
参照)にあれば(55)、そのエラー状態が解除される
(56)。また、排出動作中にストップキー43が押さ
れると(57)、即座にステップ(53)(54)を実
行して排出ルーチンを終えることができる。
【0039】この実施例は以上のように構成されるもの
であり、装置本体1は人や自動車の出入等に支障となら
ない最低限の高さh1に支持され、そこに内蔵されるチ
ャンバー12へ使用済オイルを一旦抜き取り、抜取終了
後に廃油タンク7へ排出するようにしたもので、車両か
らチャンバー12までの最低限の距離で抜取管路を構成
すれば良く、管路抵抗を小さくできて効率良く短時間で
使用済みオイルの抜取ができる。また、チャンバー12
の重量をロードセル17で計測することにより、抜き取
ったオイルの量を正確に計量できるようになり、この抜
取量を表示器44へ表示することにより、作業者は作業
進行の度合を知ることができ、また抜取後に注入すべき
新しいオイルの量を容易に特定することができる。
【0040】チャンバー12へ抜き取ったオイルは、電
源投入直後,抜取動作後および電源オフ時の各タイミン
グを捉えて廃油タンク7へ排出される。すなわち、抜き
取るオイルはエンジン等が暖機された温度が高い状態で
チャンバー12へ回収されることが多いため、その温度
が低下して粘度が高くならないうちに排出して動作の効
率を高める意図がある。抜取が正常に行われた状態では
抜取動作後に排出動作が行われ、抜取が正常に終了せず
エラー状態となって電源リセットがかけられた場合等に
おいては、電源のオンオフに際して排出動作が行われる
ものである。なお、複数の車両に対し抜取を連続して行
いたい場合には、ストップキー43を用いて抜取動作後
に実行される排出動作をキャンセルすれば良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明した通り、この発明は天吊り式
のオイル抜取装置で問題となるオイルの床面への垂れを
完全に防止でき、床面や作業者などをオイルで汚すこと
がなくなり、垂れたオイルにより作業者が滑ってしまう
というような危険性を排除でき、また、作業場の清掃が
容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の設置状態の説明図である。
【図2】ジョイント部の詳細図である。
【図3】図1の装置本体1の構成を示す説明図である。
【図4】実施例の制御系を示すブロック図である。
【図5】図4の操作パネル33のレイアウトを示す説明
図である。
【図6】実施例における各状態における動作をテーブル
化した説明図である。
【図7】図4の制御部31での制御プログラムに基づく
動作を示すフローチャートであり、電源スイッチ34が
オンされて実行するメインフローである。
【図8】図4の制御部31での制御プログラムに基づく
動作を示すフローチャートであり、電源スイッチ34が
オフされたときのフローである。
【図9】図4の制御部31での制御プログラムに基づく
動作を示すフローチャートであり、図7のフローでもた
らされる待機状態および抜取状態において定期的に実行
される真空引きのフローである。
【図10】図4の制御部31での制御プログラムに基づ
く動作を示すフローチャートであり、図7において実行
される抜取ルーチンの内容を示すフローである。
【図11】図4の制御部31での制御プログラムに基づ
く動作を示すフローチャートであり、図7において実行
される排出ルーチンの内容を示すフローである。
【符号の説明】
3 抜取ノズル 4 抜取ホース 62 オイルチェッカー 64 スイベルジョイント 65 弁付雌カプラ 66 雄カプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 茂樹 長野県更埴市大字雨宮1825番地 エムケー 精工株式会社内 Fターム(参考) 3E083 AA05 AA06 AA15 AA18 AF04 AF10 AG38

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両からエンジンオイル等の使用済オイ
    ルを抜き取る機能を備えた装置であって、車両よりも上
    方に支持され先端に抜取ノズルを設けたホースを上から
    下へ引き出して使用するタイプのオイル抜取装置におい
    て、 前記ホースと抜取ノズルとの間に、一方がホースの先端
    に接続され、他方がホースの軸線方向と平行な面上で回
    動自在としたスイベルジョイントと、一方が該スイベル
    ジョイントと接続された弁付雌カプラと、一方が該弁付
    雌カプラと着脱自在となっており、他方が前記抜取ノズ
    ルと接続された雄カプラとを備えたことを特徴とするオ
    イル抜取装置。
  2. 【請求項2】 前記ホースとスイベルジョイントとの間
    にオイルの流れを確認するための透明部を有するオイル
    チェッカーを介装した請求項1記載のオイル抜取装置。
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