JP2000254988A - 焼却処理に適する気泡シート - Google Patents

焼却処理に適する気泡シート

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JP2000254988A
JP2000254988A JP11103102A JP10310299A JP2000254988A JP 2000254988 A JP2000254988 A JP 2000254988A JP 11103102 A JP11103102 A JP 11103102A JP 10310299 A JP10310299 A JP 10310299A JP 2000254988 A JP2000254988 A JP 2000254988A
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plastic
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Hajime Kawakami
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Kawakami Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラスチック気泡シートにおいて、従来品より
一層燃焼性が高いものを提供すること。 【解決手段】多数の突起を設けたプラスチック製のキャ
ップフィルム(1)の突起の低面に、平坦なプラスチッ
ク製のバツクフィルム(2)を貼り合わせて多数の密閉
された気泡(3)を形成してなるプラスチック気泡シー
トにおいて、プラスチックに水酸化カルシウムの粉末
(4)を1〜30重量%添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック気泡
シートの改良に関し、消却処理により廃棄するのに適し
たプラスチック気泡シートを提供する。
【0002】
【従来の技術】多数の突起を設けたプラスチック製のキ
ヤツプフィルムの突起の底面に、平坦なプラスチック製
のバツクフィルムを貼り合わせて多数の密閉された気泡
を形成してなるプラスチック気泡シート(以下、「気泡
シート」と略す。)が、緩衝材として、主に包装の分野
で広く使用されている。
【0003】この種の気泡シートは、使い方によっては
数回の再利用が可能であるが、汚れたり、気泡が漬れた
りすれば、廃棄するほかない。廃棄処分は、かさ高なも
のであるだけに、ほとんど焼却によっているのが実状で
ある。気泡シートの材料としてのプラスチックは、主と
してポリエチレンのようなポリオレフィン類であるか
ら、燃焼により発生するものは水と二酸化炭素に限ら
れ、燃焼排ガスは比較的清浄であるといってよい。この
点は、いわゆる発泡プラスチックがその気泡の内部にフ
ロンや炭化水素を含有していて、燃焼により排ガス中に
好ましくない成分が発生する可能性があることと比較し
たとき、若干有利といえる。また、気泡の中味は空気で
あって、これも酸素の供給源として気泡シートの燃焼を
助けるから、一般に気泡シートは燃焼性のよいものであ
り、その焼却処理は、あまり問題がないはずである。
【0004】しかし、実際の焼却処分は、気泡シート単
独ではなく、しばしばゴミなど他のものと一緒にした状
態で行われるため、気泡シートの高い燃焼性がそのまま
生かされるとは限らない。
【0005】一方、ゴミ袋の材料として、炭酸カルシウ
ムを多量混合したポリエチレンのフィルムが用いられて
いて、この炭酸カルシウムは、焼却時の発熱を抑えて焼
却炉を保護することを狙いとするものであったが、実際
は、炭酸カルシウムの混合によりフィルムが厚くなるこ
とが避けられず、焼却すべきポリエチレンの量が増えて
しまって、意図したところが実現しないばかりか、焼却
の残灰が多くなるという問題が指摘されている。
【0006】ゴミ焼却炉に関して重要な問題は、猛毒の
ダイオキシン類をできるだけ発生しない条件で操業しな
ければならないことである。「ダイオキシン」と総称さ
れる化合物は200種類以上存在するが、共通して言え
ることは塩素を含有しているということである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の基本的な目的
は、本来焼却処理にはどちらかといえば好適であるプラ
スチック気泡シートにおいて、従来品より一層燃焼性が
高く、したがってゴミなどと混合されていても焼却が容
易で、排ガス中のダイオキシン類の生成が軽減されるよ
うな、焼却処理に適した気泡シートを提供することにあ
る。本発明の副次的な目的は、気泡の持つ緩衝効果が持
続し、かつ上記の基本的な効果が持続できる気泡シート
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
【0009】
【図1】
【0010】
【図2】
【0011】本発明の焼却処理に適したプラスチック気
泡シートは、図1に平面図を、また図2にその断面を示
すような、、多数の突起を設けたプラスチック製のキヤ
ツプフィルム(1)の突起の底面に、平坦なプラスチッ
ク製のバツクフィルム(2)を貼り合わせて多数の密閉
された気泡(3)を形成してなるプラスチック気泡シー
トにおいて、プラスチックに水酸化カルシウムの粉末
(4)を1〜60重量%添加したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施態様】本発明で使用する水酸化カルシウム
は、焼却炉などによる燃焼過程において、 燃焼過程において、以下のような過程を経て、塩化水
素を吸着、固定するため排ガス中のダイオキンンを低減
する。 Ca(OH)+2HCl→CaCl+2HO カルシウムイオンの抗菌効果により、焼却処分をする
以前においては、こうきん効果を有する。これらの効果
を明確に得ようとすれば、通常、水酸化カルシウムを、
ポリエチレンなどの気泡シート材料に対し1重量%以
上、好ましくは10%以上添加する必要がある。多量の
添加は、コストの上昇に見合う効果を得ないうえ、プラ
スチックの加工性を損なうから不利である。この理由で
60重量%、好ましくは40重量%の上限を設けた。こ
の範囲の添加量であれば、従来の技術に別段の変更を加
えることなく気泡シートを製造することができる。水酸
化カルシウムの添加量の好適な範囲は、使用するプラス
チック材料の物性や、製造しようとする気泡シートの仕
様、特にフィルムの厚さなどによって若干異なるが、通
常は1〜60重量%、とくに10〜40重量%内外であ
る。
【0013】本発明のプラスチック気泡シートには、さ
まざまな態様が可能である。例えば、材料とするプラス
チックとして、燃焼促進剤として近年注目されている酸
化鉄を0.1〜30重量%添加してもよい。酸化鉄の粉
末を添加することにより、燃焼時の温度を高め、前記の
塩化水素の吸着、固定効果の効率が上がるからである。
さらに水酸化カルシウムに加えてさらに炭酸カルシウム
の粉末を1〜30重量%添加したものを使用したもの
が、その一例である。この炭酸カルシウムCaCO3
は、燃焼によって脱炭酸されて生石灰CaOとなり、燃
焼灰ガス中の塩素、塩化水素、硫黄酸化物、窒素酸化物
などの酸性物質を固定して除去する働きがある。
【0014】別の変更態様は、気泡内に酸素富化空気を
封入したものである。言うまでもなく、気泡中の酸素が
燃焼に関与し、気泡シートの燃焼が一層激しく進む。気
泡中に酸素富化空気を封入するには、通常真空成形によ
って行われるキャップフィルムの形成に当たり、キャッ
プフィルム面上の雰囲気を酸素富化空気で置き換えるこ
とにより、容易に実施できる。
【0015】気泡中に封入されたガスは、気泡を構成す
るプラスチックフィルムがガスの透過しやすいものであ
ると、フィルムを挟んだ内部と外部との間でガス分子の
交換が行われて、内部の酸素の割合が減少するととも
に、気泡がしぼんでしまう。これを避けて、気泡の持つ
緩衝能力を長期にわたって確保すると同時に、焼却処理
したときに高い燃焼性が保たれているように、ガス分子
の交換をできるだけ抑えたい。この目的で、プラスチッ
クフィルムを2層以上の積層材とし、その1層にガスバ
リヤー性のものを使用することが推奨される。ガスバリ
ヤー性のプラスチックフィルムの代表として、ナイロン
が好適であり、これに常用のポリエチレンを共押出によ
り積層したフィルムを材料とすることが推奨される。ガ
スバリヤー性の層に代えて、プラスチックフィルムの表
面にマイカ粉末を含有する塗料なとのコーティングを施
したものを使用してもよい。
【0016】
【実施例】低密度ポリエチレン中に30重量%の水酸化
カルシウムを混練したものを材料として、空気室の高さ
が4mm、直径が10mmの、2層のポリエチレンフィ
ルム製の気泡シートを製造した。
【0017】
【焼却テスト】実施例の気泡シート50gと、生活ごみ
3.0kgを混合して電気炉にて焼却した。この時発生
した塩化水素の量は0.2gであった。水参加カルシウ
ムを含有しない気泡シートを用いた同種の実験では1
2.0gの塩化水素が発生しているため、約98%の塩
化水素抑制防止効果が確認された。
【抗菌テスト】実施例の気泡シート袋50gに生ごみ
3.0Kgを入れ、大腸菌および黄色ブドウ球菌の数を
24時間後に測定した。この時発生した大腸菌および黄
色ブドウ球菌の数は5.0*10(個/ml)および
1.0*10(個/ml)であった。水参加カルシウ
ムを含有しない気泡シートを用いた同種の実験ではそれ
ぞれ7.3*10(個/ml)、および6.5*10
(個/ml)であったため、大腸菌で99.9%、黄
色ブドウ球菌効果で99.8%の抗菌が確認された。
【0018】
【発明の効果】本発明のプラスチック気泡シートは、水
酸化カルシウムの塩化水素抑制効果により排ガス中のダ
イオキシン類の含有量を比較的低く抑えた条件での焼却
を実現することを容易にする。またカルシウムイオンに
よる高い抗菌効果も有している。
【0019】燃焼性が向上するという効果は、気泡中に
密閉されたガスが酸素富化空気であれば、さらに高めら
れるそしてこの態様の持つ効果は、プラスチックフィル
ムの材料としてガスバリヤ性のものを使用することによ
り、長期にわたって享受することができる。。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明プラスチック気泡シートの一例を示す
平面図。
【図2】 図1のI−I方向断面図。
【符号の説明】
1 キャップフィルム 2 バックフィルム 3 気泡 4 水酸化カルシウムの粉末

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の突起を設けたプラスチック製のキ
    ヤツプフィルムの突起の底面に、平坦なプラスチック製
    のバツクフィルムを貼り合わせて多数の密閉された気泡
    を形成してなるプラスチック気泡シートにおいて、プラ
    スチックに水酸化カルシウムの粉末を1ないし60重量
    %添加したことを特徴とするプラスチック気泡シート。
  2. 【請求項2】 材料とするプラスチックとして、さらに
    酸化鉄の粉末を0.1〜30重量%添加したものを使用
    した請求項1に記載のプラスチック気泡シート。
  3. 【請求項3】 材料とするプラスチックとして、さらに
    炭酸カルシウムの粉末を1〜30重量%添加したものを
    使用した請求項1に記載のプラスチック気泡シート。
JP11103102A 1999-03-06 1999-03-06 焼却処理に適する気泡シート Pending JP2000254988A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007519622A (ja) * 2003-12-19 2007-07-19 ザ・ユニヴァーシティ・オブ・メルボーン 抗菌性組成物
JP4847341B2 (ja) * 2003-12-19 2011-12-28 ザ・ユニヴァーシティ・オブ・メルボーン 抗菌性組成物
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