JP2000254818A - 空気駆動工具 - Google Patents

空気駆動工具

Info

Publication number
JP2000254818A
JP2000254818A JP11061929A JP6192999A JP2000254818A JP 2000254818 A JP2000254818 A JP 2000254818A JP 11061929 A JP11061929 A JP 11061929A JP 6192999 A JP6192999 A JP 6192999A JP 2000254818 A JP2000254818 A JP 2000254818A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
spring chamber
air
chamber
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11061929A
Other languages
English (en)
Inventor
Takafumi Haraguchi
尚文 原口
Takuo Suehiro
拓生 末広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYO KUKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
TOYO KUKI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOYO KUKI SEISAKUSHO KK filed Critical TOYO KUKI SEISAKUSHO KK
Priority to JP11061929A priority Critical patent/JP2000254818A/ja
Publication of JP2000254818A publication Critical patent/JP2000254818A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sawing (AREA)
  • Actuator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントスプリングの破損がなく、メンテナ
ンスの容易な空気駆動工具を提供する。 【解決手段】 本体部と、ヘッド部と、駆動制御部と、
給排気ホース体からなり、ヘッド部と本体部との間に封
止キャップ体を介設し、かつ、リアスプリング室にリア
スプリング室通気孔を設け、リアスプリング室と排気路
とを連通させるとともに、フロントスプリング室にフロ
ントスプリング室通気孔を設け、フロントスプリング室
と排気路とを連通させ、排気路を介してリアスプリング
室とフロントスプリング室とを連通させる。また、フロ
ントピストンの異常な前進の際に、フロントピストンが
フロントスプリング室通気孔を塞ぐこと、リアピストン
のワークピストン側の面に後方緩衝弾性体を配設すると
ともに、封止キャップ体の嵌入凸部の先端に前方緩衝弾
性体を配設したこと、封止キャップ体に通気貫通孔を設
けたことにも特徴を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先端の取着部に取
着した鋸または鑢を前後運動させるべく、同取着部に連
結されたピストンロッドを圧縮空気によって前後運動さ
せることにより、空気駆動鋸または空気駆動鑢として使
用する空気駆動工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】はじめに、図16を用いながら、従来使
用されている空気駆動工具A' の構成について説明す
る。
【0003】空気駆動工具A' は本体部1' と、同本体
部1' の先端に前方取着ネジ3a'により取り付けられ
たヘッド部4' と、本体部1' の後端に後方取着ネジ3
b'によって取り付けられた駆動制御部5' と、同駆動
制御部5' の後端に取り付けられた給排気ホース体6'
とにより構成されている。
【0004】給排気ホース体6' は同軸二重管となって
おり、同給排気ホース体6' の内側に配設されている内
部ホース体6a' によって、空気駆動工具A' に給気源
からの圧縮空気を供給すべく構成されている。
【0005】内部ホース体6a' より駆動制御部5' に
送気された圧縮空気は、レギュレータ7' によって送気
量の調整がなされ、駆動スイッチとなっているバルブピ
ン8' の押下によって、本体部1' のワークピストン2
6' に送られる。
【0006】ワークピストン26' には、シリンダ2
4' とリアピストン27' とワークピストン26' とに
より囲まれたリアシリンダ室R2' に、圧縮空気を送気
するためのリアシリンダ室送気路45' が形成されてお
り、また、シリンダ24' とフロントピストン30' と
ワークピストン26' とにより囲まれたフロントシリン
ダ室R1' に、圧縮空気を送気するためのフロントシリ
ンダ室送気路46' が形成されている、そして、ワーク
ピストン26' が前後方向に往復運動することによっ
て、圧縮空気の送気方向が切り替わるべく構成されてい
る。
【0007】リアピストン27' はピストンロッド2
8' と一体的に形成されており、同ピストンロッド2
8' にワークピストン26' を摺動自在に嵌挿するとと
もに、先端部分に取着部連結具29' を螺着連結してい
る。
【0008】フロントピストン30' は、ピストンロッ
ド28' と取着部連結具29' とで挟着されることによ
り、ピストンロッド28' に連動連結されている。
【0009】リアピストン27' と駆動制御部5' との
間にはリアスプリング33' が配設されており、同リア
スプリング33' が存在している空間をリアスプリング
室R3' と呼ぶことにする。
【0010】また、フロントピストン30' とヘッド部
4' との間にはフロントスプリング39' が配設されて
おり、同フロントスプリング39' が存在している空間
をフロントスプリング室R4' と呼ぶことにする。
【0011】取着部連結具29' の先端部には取着部4
1' が螺着連結され、空気駆動工具を空気駆動鋸とする
場合には、同取着部41' に鋸用クランプ体43' を取
り付け、取着ネジ(図示せず)によって鋸(図示せず)
を取り付ける。
【0012】ヘッド部4' は、ピストンロッド28' に
連結された取着部連結具29' の、前後方向への往復運
動をガイドするガイド体となっている。13' は鋸を保
護するためのガード体である。
【0013】ピストンロッド28' の前後方向の往復運
動は、次のようにして行われている。
【0014】リアシリンダ室R2' に圧縮空気が送気さ
れる状態にワークピストン26' が位置している場合に
は、リアシリンダ室R2' に送気された圧縮空気によっ
て、ワークピストン26' は前方方向に加速され、加速
された同ワークピストン26' がフロントシリンダ室R
1' 内の空気を介してフロントピストン30' を前方方
向に押圧することによって、同フロントピストン30'
に連動連結されたピストンロッド28' が前方方向に押
し出される。
【0015】一方、フロントシリンダ室R1' に圧縮空
気が送気される状態にワークピストン26' が位置して
いる場合には、フロントシリンダ室R1' に送気された
圧縮空気によって、ワークピストン26' は後方方向に
加速され、加速された同ワークピストン26' がリアシ
リンダ室R2' 内の空気を介してリアピストン27'を
後方方向に押圧することによって、同リアピストン2
7' に連動連結されたピストンロッド28' が後方方向
に押し出される。
【0016】これを繰り返すことによって、ピストンロ
ッド28' は前後方向に往復運動し、同ピストンロッド
28' に連動連結された取着部41' に取り付けられた
鋸や鑢も前後方向に往復運動することになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した空気
駆動工具を使用する際に、使用する圧縮空気を高圧力状
態で使用した場合には、圧縮空気の送気されたフロント
シリンダ室内及びリアシリンダ室内の気圧が、フロント
スプリング室及びリアスプリング室の気圧と比較して非
常に高くなっており、シリンダとフロントピストンとの
隙間、及び、シリンダとリアピストンとの隙間を伝っ
て、フロントスプリング室側及びリアスプリング室側へ
の空気の漏出が生じる。
【0018】ここで、フロントシリンダ室からフロント
スプリング室へ漏出した空気は、フロントスプリング室
がヘッド部によって密閉されていないため、そのまま空
気駆動工具外部に漏出し、フロントスプリング室内の気
圧が上昇することはない。
【0019】一方、リアシリンダ室からリアスプリング
室へ漏出した空気は、リアスプリング室が駆動制御部に
よって密閉されているので、リアスプリング室内に溜ま
り、同リアスプリング室内の気圧は上昇する。リアシリ
ンダ室からリアスプリング室への空気の漏出は、リアシ
リンダ室とリアスプリング室との気圧がほぼ平衡状態と
なるまで続く。
【0020】リアスプリング室内の気圧の上昇に伴っ
て、同リアスプリング室の体積は膨張し、その膨張によ
りピストンロッドは前方方向に押し出され、ピストンロ
ッドが行う前後方向の往復運動は、前方方向に偏移した
状態で行われることになる。
【0021】ピストンロッドが前方方向に押し出される
ことによって、フロントスプリングはフロントピストン
により押圧された状態となっており、その状態でピスト
ンロッドが往復運動することによって、フロントスプリ
ングには過大な応力が作用し、金属疲労により短期間で
破損するという問題があった。
【0022】また、空気駆動工具に鋸を取り付けて空気
駆動鋸として使用する際において、鋸の刃が被切断物に
引っかかた場合には、ピストンロッドは被切断物によっ
て前方に大きく引っ張られ、フロントピストン及びリア
ピストンとが前方方向に大きく前進した状態となり、そ
の状態下でワークピストンが所定位置での往復運動する
ことにより、ワークピストンとリアピストンとが衝突す
ることがあった。
【0023】同衝突による衝撃は、ピストンロッドの最
も構造的に弱い部分、すなわち、ピストンロッドと取着
部連結具との螺着部分に作用し、同螺着部分が破損する
という問題があった。
【0024】さらに、ヘッド部がフロントスプリング室
を密閉していないため、同フロントスプリング室内には
埃や水分、特に、鋸や鑢による作業屑が入り込みやす
く、それらによってフロントスプリングが破損したり、
あるいはフロントピストンが焼付くという問題があっ
た。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、本発明は、本体部と、ヘッド部と、駆動制御
部と、給排気ホース体からなり、本体部に設けたシリン
ダ内に、フロントピストンとリアピストンを配設すると
ともに、同フロントピストンとリアピストンとの間にワ
ークピストンを配設し、かつ、同ワークピストンにピス
トンロッドを嵌挿するとともに、同ピストンロッドにフ
ロントピストンとリアピストンとを連動連結させ、給気
源からの圧縮空気の送気によりピストンロッドが前後方
向に往復運動すべく構成し、ピストンロッドに取着部を
連動連結させ、同取着部に鋸または鑢を取り付けて前後
方向に往復運動させる空気駆動工具において、ヘッド部
と本体部との間に封止キャップ体を介設し、かつ、シリ
ンダとリアピストンと駆動制御部とにより囲まれるリア
スプリング室に、リアスプリング室通気孔を設け、リア
スプリング室と排気路とを連通させるとともに、シリン
ダとフロントピストンと封止キャップ体とにより囲まれ
るフロントスプリング室に、フロントスプリング室通気
孔を設け、フロントスプリング室と排気路とを連通さ
せ、排気路を介して、リアスプリング室とフロントスプ
リング室とを連通させたことを特徴とする空気駆動工具
を提供せんとするものである。
【0026】さらに、同空気駆動工具は、フロントピス
トンの前方方向への異常前進の際に、同フロントピスト
ンがフロントスプリング室通気孔を塞ぎ、フロントスプ
リング室と排気路との連通を遮断する位置に、フロント
スプリング室通気孔を配設したこと、リアピストンのワ
ークピストン側の面に、後方緩衝弾性体を配設するとと
もに、封止キャップ体の嵌入凸部の先端に前方緩衝弾性
体を配設したこと、取着部連結具とヘッド部との接触面
に、フロントスプリング室内の空気を送気すべく、封止
キャップ体に通気貫通孔を設けたことにも特徴を有する
ものである。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を用
いながら、以下に示すように、 〔1〕 空気駆動工具の外観形態 〔2〕 空気駆動工具の内部構成 〔3〕 空気駆動工具の排気路の構成 〔4〕 空気駆動工具の駆動機構 〔5〕 作業時の異常状態について 〔6〕 その他の実施例 の順序で説明する。「従来の技術」の項で行った説明と
一部重複する部分もあるが、ここでは、より詳細に説明
する。
【0028】〔1〕空気駆動工具の外観形態 図1は本発明の空気駆動工具Aの取着部41に鋸aを取
着して空気駆動鋸とした状態を示す斜視図である。
【0029】図1に示すように、空気駆動工具Aは本体
部1と、同本体部1の先端に前方取着ネジ3aにより取
り付けられた封止キャップ体2及びヘッド部4と、本体
部1の後端に後方取着ネジ3b(図2参照)により取り
付けられた駆動制御部5と、同駆動制御部5の後端に取
り付けられた給排気ホース体6とにより構成されてい
る。
【0030】給排気ホース体6は同軸二重管となってお
り、同給排気ホース体6の内側に配設されている内部ホ
ース体6a(図2参照)の一端は、圧縮空気の給気源
(図示せず)に接続され、空気駆動工具Aに圧縮空気を
供給する。そして、同軸二重管の外側である外部ホース
体6bと内部ホース体6aとの間を、空気駆動工具Aか
ら排出された排気が送り出されるべく構成している。
【0031】駆動制御部5には、レギュレータ7(図2
参照)及びバルブピン8が配設されており、レギュレー
タ7によって、給排気ホース体6の内部ホース体6aを
通って送気された圧縮空気の本体部1への送気量を調整
し、バルブピン8の押下によって圧縮空気が本体部1に
送気され、空気駆動工具Aを駆動すべく構成している。
【0032】図1中、9は操作レバー板、10はストッ
パー、11は係止用フックであり、操作レバー板9を押
すことによって、同操作レバー板9の下面がバルブピン
8を押下すべく構成している。
【0033】また、本体部1の胴回りには、表面に凹凸
条を形成したグリップラバー12を配設しており、本体
部1を保持しやすく構成している。
【0034】ヘッド部4は、前方取着ネジ3aによって
封止キャップ体2を本体部1の先端に取り付るための係
止体となるとともに、後述するピストンロッド28に連
結された取着部連結具29の前後方向の往復運動をガイ
ドするガイド体ともなっている。
【0035】さらに、同ヘッド部4先端には、取着部4
1に取り付けられた鋸aや鑢を保護するために、ガード
体13が取り付けられており、同ガード体13は六角孔
付きボルト14によってヘッド部4に係止すべく構成さ
れている。
【0036】〔2〕空気駆動工具の内部構成 次に、図2に示す空気駆動工具Aの縦断面図を用いて、
空気駆動工具Aの内部構成について説明する。
【0037】駆動制御部5の後部には、内部ホース体6
aの先端を螺着させる螺着部15が形成されており、ま
た、同後部周面には外部ホース体6bを締着させる締着
用凹部16を形成し、外部ホース体6bを締着可能に構
成している。特に、外部ホース体6bは大きい曲率での
折り曲げが可能なように、蛇腹状となったホース体とし
ている。
【0038】図2中、Kは内部ホース体6aと外部ホー
ス体6bとの間に設けられたスポンジであり、サイレン
サーの役目を果たすべく設けたものである。
【0039】内部ホース体6aを通って送気されてきた
圧縮空気は、駆動制御部5に形成された第1給気路17
を通り、第1空気室18に達する。第1給気路17の中
途部分にはレギュレータ7が配設されており、同レギュ
レータ7により、第1空気室18へ送気される圧縮空気
の送気量を調整すべく構成している。
【0040】第1空気室18内には閉塞スプリング19
が設けられ、バルブピン8の端部に形成された閉塞弁2
0を弁座21に押しつけるべく付勢している。図2中、
22はバルブピン8に配設したOリングである。
【0041】閉塞スプリング19の付勢に抗してバルブ
ピン8を押下することによって、第1空気室18と第2
空気室23とが連通され、第1空気室18内の圧縮空気
は第2空気室23、次いで、第2給気路25を通り、ワ
ークピストン26に送られる。
【0042】図6及び図7に示すように、第2給気路2
5は、中空筒状となっている本体部1の内周面に、所用
形状に凹設した凹条部を形成しておき、同本体部1に中
空円筒状のシリンダ24を挿入することによって形成さ
れる。シリンダ24の先端部には、本体部1への挿入が
容易なように、外周径寸法を小さくした挿入補助遊び4
7が設けられている。
【0043】また、シリンダ24には、第2給気路25
の圧縮空気を同シリンダ24内に送気すべく、所用位置
に給気孔Hが形成されている。
【0044】シリンダ24内には、リアピストン27と
一体成型されたピストンロッド28と、同ピストンロッ
ド28に摺動自在に嵌挿されたワークピストン26と、
ピストンロッド28と取着部連結具29とによって挟着
されたフロントピストン30とが配設されており、それ
ぞれシリンダ24に対して摺動可能に構成している。
【0045】特に、ワークピストン26には、図5〜7
に示すように、リアシリンダ室送気路45、及び、フロ
ントシリンダ室送気路46がそれぞれ2本づつ形成され
ており、給気孔Hより送気された圧縮空気を、後述する
リアシリンダ室R2またはフロントシリンダ室R1に送
気すべく構成されている。
【0046】本実施例において、リアピストン27はピ
ストンロッド28と一体成形されているが、必ずしも一
体成形する必要はなく、たとえば、リアピストン27を
ピストンロッド28後端に螺着すべく構成してもよい。
【0047】リアピストン27のワークピストン26側
の面には、ピストンロッド28を環囲する円環状に形成
した後方緩衝弾性体31を貼着している。本実施例にお
いて、後方緩衝弾性体31はウレタンにより形成した
が、ウレタンに限定するものではなく、その他の弾性材
料により形成してもよい。また、形状は円環状に限定す
るものではなく、所用の厚みを有する弾性材料を所用形
状に切り出し、リアピストン27のワークピストン26
側の面に貼着してもよい。
【0048】図2中、32はピストンロッド28と取着
部連結具29とを螺着した後方螺着部であり、ピストン
ロッド28先端に形成された雄ねじと、取着部連結具2
9後端に形成された雌ねじとを螺着している。
【0049】本体部1は、3本の後方取着ネジ3bによ
って、駆動制御部5に取り付けられている。このとき、
本体部1と駆動制御部5との間にはパッキンPが介設さ
れており、さらに、リアピストン27と駆動制御部5と
の間にはリアスプリング33が配設されている。図2
中、34はリアピストン27に形成したリアスプリング
受け用凹部である。本実施例では、リアピストン27と
駆動制御部5との間にはリアスプリング33を配設した
が、スプリングに限定するものではなく、スプリングと
同等の機能を有する弾性体を使用してもよい。
【0050】図2では縦断面図を示しているため、後方
取着ネジ3bは1本しか示されていないが、図8の後方
取着ネジ孔48で示すように、3本の後方取着ネジ3b
によって取り付けられている。
【0051】また、本体部1の先端には、3本の前方取
着ネジ3aを用いて、封止キャップ体2及びヘッド部4
が取り付けられている。前方取着ネジ3aも後方取着ネ
ジ3bと同様に、図2では1本しか示されていないが、
図4の前方取着ネジ孔49で示すように、3本の前方取
着ネジ3aによって取り付けられている。
【0052】封止キャップ体2の中心部には、取着部連
結具29を嵌挿させる嵌挿孔35が形成されており、同
嵌挿孔35の内周面にはオイルシール36が設けられ、
取着部連結具29は前後方向に摺動すべく構成されてい
る。
【0053】また、封止キャップ体2の本体部1側の先
端には、筒状となっている本体部1の内側に嵌入可能な
嵌入凸部37を設けており、さらに、同嵌入凸部37の
先端に円環状に形成した前方緩衝弾性体38を配設して
いる。上述した後方緩衝弾性体31と同様に、前方緩衝
弾性体38はウレタンにより形成しているが、ウレタン
に限定するものではなく、その他の弾性材料により形成
してもよい。また、形状も円環状に限定するものではな
い。
【0054】封止キャップ体2とフロントピストン30
との間にはフロントスプリング39が配設されており、
フロントピストン30にはフロントスプリング受け用凹
部40が形成されている。フロントスプリング39もリ
アスプリング33と同様に、スプリングではなく、スプ
リングと同等の機能を有する弾性体としてもよい。
【0055】取着部連結具29の先端部には取着部41
が螺着されている。図2において、42は取着部連結具
29と取着部41とによる前方螺着部であり、取着部連
結具29の取着部用雌ねじと、取着部41の取着部雄ね
じとの螺着により、取着部41をピストンロッド28と
連動連結すべく構成している。
【0056】また、取着部41には、鋸aを取着する場
合には鋸用クランプ体43を、鑢を取着する場合には鑢
用クランプ体を取り付けるべく構成している。
【0057】〔3〕空気駆動工具の排気路の構成 次いで、図3〜図12を用いて、シリンダ24内に送気
された圧縮空気を排気する排気路44の構成について説
明する。
【0058】図3は空気駆動工具Aの要部縦断面図、図
4は図3のA−Aにおける断面図、図5は図3のB−B
における断面図、図6は図3のC−Cにおける断面図、
図7は図3のD−Dにおける断面図、図8は図3のE−
Eにおける断面図であり、本体部1における排気路44
及び吸気孔Hの構成を示したものである。
【0059】図4〜図8に示すように、排気路44は、
第2給気路25の形成と同様に、中空筒状となっている
本体部1の内周面に、所用形状に凹設した凹条部を形成
しておき、同本体部1に中空円筒状のシリンダ24を挿
入することによって形成される。本実施例では排気路4
4を2本形成しているが、2本に限定するものでなく、
所用本数の配設を行ってもよい。
【0060】説明の便宜上、以下において、シリンダ2
4とフロントピストン30とワークピストン26によっ
て囲まれた空間をフロントシリンダ室R1、シリンダ2
4とリアピストン27とワークピストン26によって囲
まれた空間をリアシリンダ室R2と呼ぶことにする。
【0061】さらに、シリンダ24とリアピストン27
と駆動制御部5とによって囲まれた空間をリアスプリン
グ室R3、シリンダ24とフロントピストン30と封止
キャップ体2とによって囲まれた空間をフロントスプリ
ング室R4と呼ぶことにする。
【0062】フロントシリンダ室R1、リアシリンダ室
R2、リアスプリング室R3、及び、フロントスプリン
グ室R4を形成しているシリンダ24には、図3〜図
5、図7及び図8に示すように、それぞれ排気路44と
連通する排気孔及び通気孔が設けられている。
【0063】フロントシリンダ室R1に設けられた排気
孔をフロントシリンダ室排気孔J1、リアシリンダ室R
2に設けられた排気孔をリアシリンダ室排気孔J2、リ
アスプリング室R3に設けられた通気孔をリアスプリン
グ室通気孔J3、フロントスプリング室R4に設けられ
た通気孔をフロントスプリング室通気孔J4と呼ぶこと
にする。
【0064】特に、フロントスプリング室通気孔J4
は、後述する理由により、シリンダ24に対してフロン
トピストン30が行う通常の往復運動の位置よりも前方
位置であって、フロントピストン30が前方方向に異常
前進した際に、同フロントピストン30がフロントスプ
リング室通気孔J4を塞ぐ位置に形成している。
【0065】フロントシリンダ室排気孔J1及びリアシ
リンダ室排気孔J2だけでなく、リアスプリング室通気
孔J3及びフロントスプリング通気孔J4を配設するこ
とによって、排気路44を介して、リアスプリング室R
3とフロントスプリング室R4とを、フロントシリンダ
室R1またはリアシリンダ室R2と連通状態とすること
ができる。
【0066】特に、リアスプリング室R3とフロントス
プリング室R4とが排気路44により連通されているこ
とにより、リアスプリング室R3とフロントスプリング
室R4とは常に同一気圧とすることができるので、リア
スプリング室R3のみが高気圧状態となって、ピストン
ロッド28の前後往復運動が前方にずれることがなく、
フロントスプリング39の劣化・破損を防止することが
できる。
【0067】次いで、排気路44に排気された空気のそ
の後の排出経路について、図9〜図12を用いて説明す
る。図9は、空気駆動工具Aの駆動制御部5の縦断面図
である。
【0068】フロントシリンダ室R1及びリアシリンダ
室R2より、フロントシリンダ室排気孔J1及びリアシ
リンダ室排気孔J2を介して排気路44に排気された空
気は、駆動制御部5の駆動制御部排気路50(図9のハ
ッチング部分)を通り、給排気ホース体6に送られる。
【0069】駆動制御部排気路50は、図10の駆動制
御部5の左側面図、及び、図11の駆動制御部5の右側
面図で示すように、駆動制御部5のバルブピン8やレギ
ュレータ7を避けるべく、左右下方側に形成されてい
る。
【0070】給排気ホース体6に送られた排気空気は、
内部ホース体6aと外部ホース体6bとの間を通り、途
中、スポンジKによって排気音を緩和され、所用長さの
外部ホース体6bを通った後、図12に断面図で示す放
出開口部51より外部に放出される。所用長さの外部ホ
ース体6bを用い、放出開口部51を空気駆動工具Aか
ら離して設けているのは、排出された空気による作業場
への影響を少なくするためである。
【0071】〔4〕空気駆動工具の駆動機構 次いで、空気駆動工具の駆動状態について説明する。駆
動状態には、大きく分けて4つの状態があり、その4状
態を繰り返すことによって、ピストンロッド28を前後
方向に往復運動させ、同ピストンロッド28に取着部連
結具29及び取着部41を介して連結された鋸a又は鑢
を、前後方向に往復運動させるべく構成している。以下
において、4状態の各状態について説明する。
【0072】(第1状態)図3に示したように、給気孔
Hとリアシリンダ室送気路45とが連通しており、か
つ、ワークピストン26が前方方向に加速されながら移
動している状態を第1状態と呼ぶことにする。このと
き、給気孔Hより送気された圧縮空気は、リアシリンダ
室送気路45を通ってリアシリンダ室R2に送られてい
る。
【0073】リアシリンダ室R2に送られた圧縮空気の
圧力によって、ワークピストン26自体は前方に押圧さ
れ、前方方向に加速されながら移動する。
【0074】一方、フロントシリンダ室R1では、ワー
クピストン26の前方移動によって、フロントシリンダ
室R1内の空気が、フロントシリンダ室排気孔J1、及
び、フロントシリンダ室送気路46によって連通状態と
なっているリアシリンダ室排気孔J2より、排気路44
に押し出され、排気される。
【0075】(第2状態)ワークピストン26がさらに
前方方向に移動し、図13に示すように、給気孔Hとフ
ロントシリンダ室送気路46とが連通状態となり、か
つ、ワークピストン26が前方方向に移動している状態
を第2状態と呼ぶことにする。このとき、給気孔Hより
送気された圧縮空気は、フロントシリンダ室送気路46
を通ってフロントシリンダ室R1に送られる。
【0076】リアシリンダ室R2では、リアシリンダ室
排気孔J2、及び、リアシリンダ室送気路45によって
連通状態となっているフロントシリンダ室排気孔J1
が、排気路44と連通状態となり、リアシリンダ室R2
内に存在する加圧状態下の空気を一気に排気することに
よって、ワークピストン26を前方方向に押圧する力が
消失する。
【0077】一方、フロントシリンダ室R1に圧縮空気
が送気されることによって、ワークピストン26を後方
方向に押圧する力が生起されるが、ワークピストン26
の慣性運動のため、ワークピストン26は前方移動の速
度を減速しつつもさらに前方移動し、フロントシリンダ
室R1内の空気を圧縮するとともに、同フロントシリン
ダ室R1内の空気を介してフロントピストン30を前方
方向に押圧する。従って、同フロントピストン30と連
動連結しているピストンロッド28が前方方向に押し出
される。
【0078】ワークピストン26が有していた運動エネ
ルギーは、ピストンロッド28を前方方向に押し出す仕
事と、フロントシリンダ室R1内の空気を圧縮する仕事
に変換され、最終的にワークピストン26は停止し、第
3状態に移行する。
【0079】(第3状態)第2状態のワークピストン2
6の停止以後、フロントシリンダ室R1内において圧縮
状態となっている空気の膨張する力と、フロントシリン
ダ室R1内に送気される圧縮空気とによって、ワークピ
ストン26は後方方向へ押圧され、加速されながら移動
する状態となり、同状態を第3状態と呼ぶことにする。
【0080】一方、リアシリンダ室R2では、ワークピ
ストン26の後方移動によって、リアシリンダ室R2内
の空気が、リアシリンダ室排気孔J2、及び、フロント
シリンダ室排気孔J1より、排気路44に押し出され、
排気される。
【0081】(第4状態)ワークピストン26がさらに
後方方向に移動し、図3に示すように、給気孔Hとリア
シリンダ室送気路45とが連通状態となり、かつ、ワー
クピストン26が後方方向に移動している状態を第4状
態と呼ぶことにする。このとき、給気孔Hより送気され
た圧縮空気は、リアシリンダ室送気路45を通ってリア
シリンダ室R2に送られる。
【0082】フロントシリンダ室R1では、フロントシ
リンダ室排気孔J1、及び、フロントシリンダ室送気路
46によって連通状態となっているリアシリンダ室排気
孔J2が、排気路44と連通状態となり、フロントシリ
ンダ室R1内に存在する加圧状態下の空気を一気に排気
することによって、ワークピストン26を後方方向に押
圧する力が消失する。
【0083】一方、リアシリンダ室R2に圧縮空気が送
気されることによって、ワークピストン26を前方方向
に押圧する力が生起されるが、ワークピストン26の慣
性運動のため、ワークピストン26は後方移動の速度を
減速しつつもさらに後方移動し、リアシリンダ室R2内
の空気を圧縮するとともに、同リアシリンダ室R2内の
空気を介してリアピストン27を後方方向に押圧する。
従って、同リアピストン27と連動連結しているピスト
ンロッド28が後方方向に押し出される。
【0084】ワークピストン26が有していた運動エネ
ルギーは、ピストンロッド28を後方方向に押し出す仕
事と、リアシリンダ室R2内の空気を圧縮する仕事に変
換され、最終的にワークピストン26は停止する。次い
で、リアシリンダ室R2内において圧縮された空気の膨
張、及び、リアシリンダ室R2への圧縮空気の送気によ
って、ワークピストン26は前方方向に移動を始め、第
1状態となる。
【0085】〔5〕作業時の異常状態について 上述したように空気駆動工具Aでは、リアスプリング室
R3とフロントスプリング室R4とを排気路44を介し
て連通したことによって、通常の使用状態においてピス
トンロッド28の前後方向の往復運動が前方にずれるこ
とはなくなったが、「発明が解決しようとする課題」の
項でも述べたように、取着部41に鋸aを取り付けて空
気駆動鋸として使用した際に、鋸aの刃が被切断物に引
っかかった場合には、図14に縦断面図示すように、ピ
ストンロッド28が前方に大きく引っ張られ、フロント
ピストン30及びリアピストン27が前方方向に大きく
前進した状態となる。
【0086】このとき、フロントピストン30がフロン
トスプリング室通気孔J4を塞ぐことによって、フロン
トスプリング室R4と排気路44との連通が遮断され、
フロントスプリング室R4を密封状態とすることができ
る。
【0087】フロントスプリング室R4が密封状態とな
ることによって、同フロントスプリング室R4内の空気
がエアークッションとして機能し、フロントピストン3
0の前方方向への異常前進量、及び、同フロントピスト
ン30と連結しているピストンロッド28の前方方向へ
の異常前進量を低下させることができ、リアピストン2
7とワークピストン26との衝突を防止することができ
る。
【0088】さらに、リアピストン27のワークピスト
ン26側の面に後方緩衝弾性体31を配設するととも
に、封止キャップ体2の嵌入凸部37の先端にも前方緩
衝弾性体38を配設しておくことによって、リアピスト
ン27とワークピストン26とが衝突、及び、封止キャ
ップ体2とフロントピストン30とが衝突した場合で
も、同後方緩衝弾性体31及び前方緩衝弾性体38によ
って、衝突による衝撃力を緩和させることができる。
【0089】〔6〕その他の実施例 他の実施例として、取着部連結具29の前後方向への往
復運動により、ヘッド部4との接触面に摩擦により生じ
る発熱を冷却すべく、図15に縦断面図で示すように、
封止キャップ体2に微小な通気貫通孔52を設け、フロ
ントスプリング室R4内の空気を、ヘッド部4と取着部
連結具29の接触面に吹き付けるべく構成してもよい。
【0090】特に、フロントスプリング室R4が排気路
44を介してフロントシリンダ室R1、リアシリンダ室
R2、及び、リアスプリング室R3と連通していること
によって、フロントスプリング室R4内の空気は外気圧
よりも高気圧状態となっており、通気貫通孔52を通っ
て放出された際には体積が急激に膨張することによって
吸熱効果を生じるさせることができるので、同吸熱効果
と、空気の吹き付けとによりヘッド部4及び取着部連結
具29を効率よく冷却することができる。
【0091】さらに、作業中に発生する鋸aや鑢による
作業屑を、通気貫通孔52より送気した空気によって前
方方向に吹き飛ばすことができるので、取着部41に作
業屑が付着することがなく、作業性が向上するととも
に、作業後のメンテナンスを容易とすることができる。
【0092】〔5〕で述べたように、フロントスプリン
グ室R4内の空気をエアークッションとして利用する場
合には、通気貫通孔52はフロントスプリング室R4の
密封性を阻害するため、厳密には好ましくないが、フロ
ントスプリング室R4内の空気が加圧状態となっている
ため、通気貫通孔52による空気の若干の漏出があって
も十分エアークッションとして機能させることができる
ので、通気貫通孔52を配設することによる不具合は発
生しない。
【0093】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、ヘッド
部と本体部との間に封止キャップ体を介設したことによ
って、フロントスプリング室への水や埃、あるいは、作
業屑の侵入を防止することができるので、フロントスプ
リングの破損の原因を取り除くことができ、フロントス
プリングを長寿命化することができるとともに、フロン
トスプリング室への異物混入に伴うトラブルを防止する
ことができる。
【0094】さらに、リアスプリング室にリアスプリン
グ室通気孔を設けて、リアスプリング室と排気路とを連
通させるとともに、フロントスプリング室にフロントス
プリング室通気孔を設けて、フロントスプリング室と排
気路とを連通させ、排気路を介して、リアスプリング室
とフロントスプリング室とを連通すべく構成したことに
よって、作業中にリアスプリング室のみが膨張すること
により、ピストンロッドが前方方向にずれて往復運動す
ることを防止することができ、フロントスプリングに過
剰な応力が生じることを防止することができるので、フ
ロントスプリングをさらに長寿命化することができる。
【0095】請求項2記載の本発明によれば、フロント
ピストンの前方方向への異常前進の際に、同フロントピ
ストンがフロントスプリング室通気孔を塞ぎ、フロント
スプリング室と排気路との連通を遮断する位置に、フロ
ントスプリング室通気孔を配設したことによって、フロ
ントピストンが前方方向へ異常前進した際には、フロン
トスプリング室が密封空間となり、同フロントスプリン
グ室内の空気をエアークッションとして利用することが
できる。
【0096】従って、フロントピストンと連結している
ピストンロッドの前方方向への異常前進量を低下させる
ことができるので、ピストンロッドに連結されているリ
アピストンとワークピストンとの衝突を防止することが
できる。
【0097】請求項3記載の本発明によれば、リアピス
トンのワークピストン側の面に後方緩衝弾性体を配設す
るとともに、封止キャップ体の嵌入凸部の先端に前方緩
衝弾性体を配設したことによって、リアピストンとワー
クピストンとが衝突、及び、封止キャップ体とフロント
ピストンとが衝突した場合でも、同後方緩衝弾性体及び
前方緩衝弾性体によって、衝突による衝撃力を緩和させ
ることができる。
【0098】請求項4記載の本発明によれば、取着部連
結具とヘッド部と接触面に、フロントスプリング室通気
孔内の空気を送気すべく、封止キャップ体に通気貫通孔
を設けたことによって、ヘッド部と取着部連結具との接
触面に生起される摩擦による発熱を、送気した空気によ
り冷却することができる。
【0099】さらに、鋸や鑢による作業屑を前方方向に
吹き飛ばすことができるので、取着部に作業屑が付着す
ることがなく、作業性が向上するとともに、作業後のメ
ンテナンスを容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気駆動工具の斜視図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】本発明の空気駆動工具の要部縦断面図である。
【図4】図3のA−Aにおける空気駆動工具の断面図で
ある。
【図5】図3のB−Bにおける空気駆動工具の断面図で
ある。
【図6】図3のC−Cにおける空気駆動工具の断面図で
ある。
【図7】図3のD−Dにおける空気駆動工具の断面図で
ある。
【図8】図3のE−Eにおける空気駆動工具の断面図で
ある。
【図9】本発明の空気駆動工具の駆動制御部縦断面図で
ある。
【図10】駆動制御部の左側面図である。
【図11】駆動制御部の右側面図である。
【図12】空気駆動工具に接続した給排気ホース体の断
面図である。
【図13】フロントシリンダ室に圧縮空気を送気すべく
ワークピストンが位置している状態を示す要部縦断面図
である。
【図14】ピストンロッドが前方に異常前進した状態を
示す空気駆動工具の縦断面図である。
【図15】他の実施例を示す空気駆動工具の縦断面図で
ある。
【図16】従来の空気駆動工具の縦断面図である。
【符号の説明】
A 空気駆動工具 R1 フロントシリンダ室 R2 リアシリンダ室 R3 リアスプリング室 R4 フロントスプリング室 J1 フロントシリンダ室排気孔 J2 リアシリンダ室排気孔 J3 リアスプリング室通気孔 J4 フロントスプリング室通気孔 1 本体部 2 封止キャップ体 4 ヘッド部 5 駆動制御部 6 給排気ホース体 H 給気孔 24 シリンダ 26 ワークピストン 27 リアピストン 28 ピストンロッド 29 取着部連結具 30 フロントピストン 31 後方緩衝弾性体 33 リアスプリング 38 前方緩衝弾性体 39 フロントスプリング 41 取着部 44 排気路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部(1)と、ヘッド部(4)と、駆
    動制御部(5)と、給排気ホース体(6)からなり、本
    体部(1)に設けたシリンダ(24)内に、フロントピ
    ストン(30)とリアピストン(27)を配設するとと
    もに、同フロントピストン(30)とリアピストン(2
    7)との間にワークピストン(26)を配設し、かつ、
    同ワークピストン(26)にピストンロッド(28)を
    嵌挿するとともに、同ピストンロッド(28)にフロン
    トピストン(30)とリアピストン(27)とを連動連
    結させ、給気源からの圧縮空気の送気によりピストンロ
    ッド(28)が前後方向に往復運動すべく構成し、ピス
    トンロッド(28)に取着部(41)を連動連結させ、
    同取着部(41)に鋸または鑢を取り付けて前後方向に
    往復運動させる空気駆動工具において、 ヘッド部(4)と本体部(1)との間に封止キャップ体
    (2)を介設し、かつ、 シリンダ(24)とリアピストン(27)と駆動制御部
    (5)とにより囲まれるリアスプリング室(R3)に、
    リアスプリング室通気孔(J3)を設け、リアスプリン
    グ室(R3)と排気路(44)とを連通させるととも
    に、 シリンダ(24)とフロントピストン(30)と封止キ
    ャップ体(2)とにより囲まれるフロントスプリング室
    (R4)に、フロントスプリング室通気孔(J4)を設
    け、フロントスプリング室(R4)と排気路(44)と
    を連通させ、 排気路(44)を介して、リアスプリング室(R3)と
    フロントスプリング室(R4)とを連通させたことを特
    徴とする空気駆動工具。
  2. 【請求項2】 フロントピストン(30)の前方方向へ
    の異常前進の際に、同フロントピストン(30)がフロ
    ントスプリング室通気孔(J4)を塞ぎ、フロントスプ
    リング室(R4)と排気路(44)との連通を遮断する
    位置に、フロントスプリング室通気孔(J4)を配設し
    たことを特徴とする請求項1記載の空気駆動工具。
  3. 【請求項3】 リアピストン(27)のワークピストン
    (26)側の面に後方緩衝弾性体(31)を配設すると
    ともに、封止キャップ体(2)の嵌入凸部(37)の先
    端に前方緩衝弾性体(38)を配設したことを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の空気駆動工具。
  4. 【請求項4】 取着部連結具(29)とヘッド部(4)
    との接触面に、フロントスプリング室(R4)内の空気
    を送気すべく、封止キャップ体(2)に通気貫通孔(5
    2)を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載した空気駆動工具。
JP11061929A 1999-03-09 1999-03-09 空気駆動工具 Pending JP2000254818A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11061929A JP2000254818A (ja) 1999-03-09 1999-03-09 空気駆動工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11061929A JP2000254818A (ja) 1999-03-09 1999-03-09 空気駆動工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000254818A true JP2000254818A (ja) 2000-09-19

Family

ID=13185357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11061929A Pending JP2000254818A (ja) 1999-03-09 1999-03-09 空気駆動工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000254818A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1291108A1 (en) * 2001-09-10 2003-03-12 Kuken Co. Ltd. Air saw
JP2007203446A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Nitto Kohki Co Ltd 空気圧式往復動工具。
KR101199207B1 (ko) 2006-12-28 2012-11-09 현대중공업 주식회사 페인트통 자동 오픈 장치
TWI396610B (zh) * 2011-07-20 2013-05-21 Riyan Pneumatic Co Ltd Design of Commutation Module for Reciprocating Pneumatic Tools
TWI413579B (zh) * 2009-09-22 2013-11-01 Basso Ind Corp 動力工具
CN113958559A (zh) * 2021-10-20 2022-01-21 浙江中铭工程机械有限公司 一种具有高效散热功能的铲斗油缸

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1291108A1 (en) * 2001-09-10 2003-03-12 Kuken Co. Ltd. Air saw
JP2003083306A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Kuken:Kk エアーソー
CN1308108C (zh) * 2001-09-10 2007-04-04 株式会社空研 气动锯
US7207116B2 (en) 2001-09-10 2007-04-24 Kuken Co., Ltd. Air saw
JP2007203446A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Nitto Kohki Co Ltd 空気圧式往復動工具。
JP4564456B2 (ja) * 2006-02-06 2010-10-20 日東工器株式会社 空気圧式往復動工具。
KR101199207B1 (ko) 2006-12-28 2012-11-09 현대중공업 주식회사 페인트통 자동 오픈 장치
TWI413579B (zh) * 2009-09-22 2013-11-01 Basso Ind Corp 動力工具
TWI396610B (zh) * 2011-07-20 2013-05-21 Riyan Pneumatic Co Ltd Design of Commutation Module for Reciprocating Pneumatic Tools
CN113958559A (zh) * 2021-10-20 2022-01-21 浙江中铭工程机械有限公司 一种具有高效散热功能的铲斗油缸
CN113958559B (zh) * 2021-10-20 2023-11-07 浙江中铭工程机械有限公司 一种具有高效散热功能的铲斗油缸

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0661140B1 (en) Fastener driving tool
US7325627B2 (en) Air tool
US5878936A (en) Exhaust mechanism of pneumatic nailing machine
US4189917A (en) Air hammer and muffler combination
US6196331B1 (en) Air supply and exhaust system for pneumatic tool
US6006435A (en) Air-tight sealing arrangement of a handy pneumatic power saw
JP2000254818A (ja) 空気駆動工具
EP1005960A2 (en) A sound and dust proof breaker
US7918375B2 (en) Pneumatically operable fastener-driving tool and seal mechanism assembly, and a method of operating the same
JP3245791B2 (ja) 信号発生器
JP4650610B2 (ja) 圧縮空気釘打機のメインバルブ機構
JP3843124B2 (ja) 空気圧衝撃ブレーカー
JP3794178B2 (ja) 打撃工具
JP4564456B2 (ja) 空気圧式往復動工具。
JP5023816B2 (ja) 打込み工具
KR102011064B1 (ko) 진동이나 소음을 저감할 수 있는 고강성 컴팩트한 구조의 조합함마
JP2004130474A (ja) ハンマドリル
JPH11114855A (ja) 油圧装置用動力発生機
US20050257942A1 (en) Air intake control structure for pneumatic tool
US20230200960A1 (en) Device for preventing suck-back phenomenon in air-driven dental handpiece
US20210245349A1 (en) Vibration reducing structure of pneumatic hammer
JP2000088176A (ja) 空気圧工具の空気供給/排気システム
JP2004291125A (ja) 衝撃伝達工具
JPH10146777A (ja) 空圧式打撃工具
GB2418169A (en) Air cylinder for reciprocating pneumatic tool