JP2000254735A - 順送りプレスによるカップ状成形品のプレス成形方法 - Google Patents

順送りプレスによるカップ状成形品のプレス成形方法

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JP2000254735A
JP2000254735A JP11062244A JP6224499A JP2000254735A JP 2000254735 A JP2000254735 A JP 2000254735A JP 11062244 A JP11062244 A JP 11062244A JP 6224499 A JP6224499 A JP 6224499A JP 2000254735 A JP2000254735 A JP 2000254735A
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cup
sheet material
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forming
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Takashi Suzumura
敬 鈴村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パイロット性の確保、材料歩留まりの改善に有
利な順送りプレスによるカップ状成形品のプレス成形方
法を提供する。 【解決手段】パイロット穴2をもつシート材1に張り出
し成形して第1次カップ4を形成し、第1次カップ4の
壁部を整形して第2次カップ6を形成し、第2次カップ
6をシート材1から分離してカップ状成形品8を得る。
第1次カップ4の中心線P1、第2次カップ6の中心線
P2、カップ状成形品8の中心線P3に沿って各中心線
を通る各断面において、第1次カップ4の線長をL1と
し、第2次カップ6の線長をL2とし、カップ状成形品
8の線長をL3としたとき、L1、L2、L3が実質的
に相応するように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は順送りプレスによる
カップ状成形品のプレス成形方法に関する。本発明は例
えばカバー部材を順送りプレスで成形する場合に適用で
きる。
【0002】
【従来の技術】産業界では、順送りプレスによるプレス
成形法が行われている。順送りプレスによるプレス成形
法とは、異なる機能をもつプレス型をシート材の搬送方
向に並設し、一方向に連続して延びるシート材を用い、
シート材を搬送方向に搬送させつつ各プレス型で次々と
連続的にプレス成形を加えて成形を進める技術であり、
生産性の向上に貢献できる。
【0003】従来より、順送りプレスによるカップ状成
形品のプレス成形方法として、図6に示すように、一方
向に連続して延びる金属製のシート材100を用い、シ
ート材100の幅方向の端にパイロット穴102を形成
する工程、その後、シート材100の所定部位に開口窓
であるアワーグラス部104(あるいはアワーグラス部
と同様な機能を発揮するランススリット)を形成する工
程と、隣設するアワーグラス部104間のシート材部分
100wを絞り型により絞り成形し、容器状をなすカッ
プ108を形成する工程と、カップ108の外周部を打
ち抜いてカップ108をシート材100から分離し、カ
ップ状成形品を得る工程と順に実施する技術が知られて
いる。なお図6(a)はシート材100の平面図を示
し、図6(b)はシート材100の断面図を示す。
【0004】図5(a)は一般的な絞り成形の概念を示
す。図5(a)に示すように絞り成形では、カップ10
8の外方のフランジ部分108eがパンチによりカップ
108の半径方向内方にかなり縮径しつつ引き込まれる
ため、縮みフランジ変形を伴うと共に、カップ108の
外方のフランジ部分108eも矢印K1方向につまりカ
ップ108の半径方向内方にかなり引き込まれる。つま
り絞り成形は、カップ108の外方に位置するフランジ
部分108eを矢印K1方向(半径方向内方)に引き込
む引込力がかなり大きい。
【0005】従って初期段階で絞り成形を行う従来技術
においては、図6(a)に示すようにシート材100の
幅は当初ではD1であったにも関わらず、絞り成形に伴
い、引込力の影響を受けてシート材100の幅はD2
(D2<D1)とかなり小さくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来方法では
初期の段階において絞り成形を行う関係上、絞り成形の
際に発生する上記した引込力が隣のカップ108に影響
を与えないように、開口窓であるアワーグラス部104
(あるいはランススリット)をカップ108間に形成し
ている。アワーグラス部104は、上記引込力を吸収す
る機能を発揮する。
【0007】しかしながら絞り成形の程度によっては、
カップ108の半径方向内方に引き込む引込力がかなり
大きくなる。上記した引込力はパイロット穴102にも
作用する。そのためパイロット穴102が正規の位置か
らずれしたり、穴形状が変形したりする。パイロット穴
102の位置ずれや変形が生じると、各パイロット穴1
02にパイロットロッド102b〜102dを挿入して
シート材100を精度よく位置決めすることが困難とな
る。即ち、位置決め案内機能であるパイロット性が低下
する。
【0008】そこで従来技術においては、引込力がパイ
ロット穴102に作用しにくくなるようにし、パイロッ
ト穴102の位置ずれや変形を抑えるべく、図6(a)
に示すように、引込力吸収機能をもつ開口窓であるアワ
ーグラス部104よりもシート材100の幅方向の外側
にパイロット穴102を形成している。そのため従来技
術においては、シート材100の幅寸法D1はカップ1
08の径よりもそれだけ大きくなる。従って満足する材
料歩留まりが得られない問題があった。
【0009】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、シート材を位置決めするパイロット穴によるパ
イロット性を確保しつつ、材料歩留まりの改善に有利な
順送りプレスによるカップ状成形品のプレス成形方法を
提供することを共通課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る順送りプレ
スによるカップ状成形品のプレス成形方法は、一方向に
連続して延びるとともに幅方向の端部にパイロット穴を
もつシート材を用い、シート材の所定部位に張り出し成
形して容器状をなす第1次カップを形成する工程と、第
1次カップを構成する壁部を整形し、第1次カップの深
さよりも深さが浅い整形底壁部をもつ第2次カップを形
成する工程と、第2次カップの外周部を打ち抜いて第2
次カップをシート材から分離し、カップ状成形品を得る
工程と順に実施し、第1次カップの中心線、第2次カッ
プの中心線、カップ状成形品の中心線に沿って各中心線
を通る各断面において、第1次カップの線長をL1と
し、第2次カップの線長をL2とし、カップ状成形品の
線長をL3としたとき、L1、L2、L3の各差がL1
を基準として10%以内となるように、L1、L2、L
3が実質的に相応するように設定されていることを特徴
とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明方法で用いるシート材は一
方向に連続して延びるものであり、幅方向の端部にパイ
ロット穴をもつ。シート材は鋼系等の金属で形成されて
いるものを採用できる。パイロット穴は、シート材の幅
方向の両方の端部に形成することが好ましい。シート材
の材質は一般的には金属であり、鋼系を採用できる。
【0012】本発明方法によれば、シート材の所定部位
に張り出し成形して容器状をなす第1次カップを形成す
る工程と、第1次カップを構成する壁部を整形し、第1
次カップの深さよりも深さが浅い整形底壁部をもつ第2
次カップを形成する工程と、第2次カップの外周部を打
ち抜いて第2次カップをシート材から分離し、カップ状
成形品を得る工程と順に実施する。
【0013】本発明方法によれば、初期段階において絞
り成形ではなく張り出し成形を行う。張り出し成形は絞
り成形とは異なり、引込力がかなり小さいものである。
故に絞り成形の場合に比較して、パイロット穴に対する
引込力はかなり小さいか、ほとんどない。本発明方法に
よれば、第1次カップの中心線、第2次カップの中心
線、カップ状成形品の中心線をそれぞれ通る各断面にお
いて、第1次カップの線長をL1とし、第2次カップの
線長をL2とし、カップ状成形品の線長をL3としたと
き、L1、L2、L3が実質的に相応するように設定さ
れている。
【0014】本発明方法によれば上記のようにL1、L
2、L3が実質的に相応するように設定されているた
め、第1次カップを成形する際、第1次カップから第2
次カップを成形する際において、半径方向内方にパイロ
ット穴を引き込む引込力が抑制される。故にパイロット
穴の位置ずれ、パイロット穴の変形が抑制される。よっ
てパイロット穴によるシート材の位置決め案内性である
パイロット性が確保される。
【0015】前述したように本発明方法によれば、L
1、L2、L3が実質的に相応するように設定されてい
る。この場合にはシート材1の材質やカップ状成形品の
種類等によって、8%以内、5%以内、3%以内、1%
以内等を適宜採用することができる。本発明方法によれ
ば、L1、L2、L3が実質的に相応するように設定さ
れているため、第1カップから第2カップを形成する際
の伸び量を期待できないし、第2カップからカップ状成
形品を得る際の伸びも期待できない。従ってシート材か
ら第1次カップを成形する際に、必要な長さを備えたL
1を確保するように、第1次カップを張り出し成形で成
形する必要がある。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。 (実施例の構成)本実施例においては順送りプレスを行
う。本実施例においては、一方向つまり搬送方向(矢印
X1方向)に連続して延びる金属製(例えば鋼系,JI
S−SPCC材)のシート材1を用いる。シート材1は
長手方向に沿って延設された辺1s,1tをもつ。シー
ト材1の幅をD4として示す。図略の搬送機構によりシ
ート材1は矢印X1方向に搬送され、第1ステーション
ST1、第2ステーションST2、第3ステーションS
T3、第4ステーションST4を順に移動する。本実施
例ではシート材1は間欠的に移動される。第2ステーシ
ョンST2〜第4ステーションST4においては、各パ
イロット穴2にパイロットロッド2b,2c,2dが挿
入されるため、シート材1は位置決めされる。
【0017】まず第1ステーションST1において、シ
ート材1の幅方向の辺1s,1t側にパイロット穴2を
互いに対向するようにそれぞれ形成する。パイロット穴
2の形状は円形状である。第2ステーションST2にお
いては、シート材1の所定部位に図略の張り出し成形パ
ンチ型が下降し、これにより張り出し成形を行い、容器
状をなす第1次カップ4を形成する。第1次カップ4は
底壁部4wと周壁部4sとをもつ。第1次カップ4の底
壁部4wの深さはH1(図2参照)として示されてい
る。第1次カップ4を形成後に張り出し成形パンチ型は
上昇する。
【0018】一般的な張り出し成形の概念を図5(b)
に示す。張り出し成形においては、張り出される壁部分
の肉厚はやや減少するものの、引込力が大きい絞り成形
とは異なり、第1次カップ4の外方のフランジ部分4f
を第1次カップ4の半径方向内方(矢印K1方向)にを
引き込む引込力は小さいものである。そのため本実施例
においては図1に示すようにパイロット穴2が第1次カ
ップ4に接近して形成されていたとしても、引込力がパ
イロット穴2に作用することは抑制される。従って本実
施例においては従来技術とは異なり、アワーグラス部1
04を廃止したり、あるいは、簡略化したりすることが
できる。
【0019】第3ステーションST3においては、第1
次カップ4を構成する底壁部4w、周壁部4sをカップ
叩き整形型装置により叩き整形する。叩き整形とは、断
面における線長が基本的には変化しないようにカップの
壁部の形状を変化させる成形をいう。叩き整形により、
浅底で平坦な整形底壁部5をもつ第2次カップ6を形成
する。図2に示すように整形底壁部5の深さH2は、第
1次カップ4の底壁部4wの深さH1よりも浅い。第2
次カップ6を整形した後に、カップ叩き整形型装置から
第2次カップ6が離脱される。
【0020】叩き整形について更に説明を加える。図3
においてカップ叩き整形型装置9は、基台90と、基台
90に保持され平坦な下整形型面91aをもつカップ受
け手段として機能するクッション91と、クッション9
1を弾性支持する付勢手段としての下バネ92と、基台
90に設置されクッション91を包囲するリング形状の
下ダイ93と、昇降台94に保持されクッション91に
対面する平坦な上整形型面95aをもつカップ叩き手段
として機能する上パンチ95と、昇降台94に保持され
上パンチ95を包囲するリング形状の上パッド96と、
上パッド96を弾性支持する付勢手段としての上バネ9
7とを備えている。図3の(a)はカップ叩き整形途中
の状態を示し、図3の(b)はカップ叩き整形後の状態
を示す。
【0021】叩き整形の際には、シート材1に形成され
ている第1次カップ4をクッション91の下整形型面9
1aに設置し、その状態で、上パンチ95が昇降台94
と共に矢印Y1方向に下降する。すると上パッド96の
下面96dおよび上パンチ95の上整形型面95aによ
り、第1次カップ4の外方に延設されたフランジ部分4
fが下方に押圧されて下方に塑性変形される。そしてフ
ランジ部分4fおよび底壁部4wが上パンチ95の上整
形型面95aとクッション91の下整形型面91aとで
整形され、上整形型面95aおよび下整形型面91aに
沿う形態となり、整形底壁部5となる。図2に示すよう
に整形底壁部5は、第2次カップ6の中心線P2に対し
て軸直角方向に沿っており、実質的に平坦状をなしてい
る。第2次カップ6の径はこれの深さよりも大きい。
【0022】更に図3(b)に示すように第1次カップ
4の壁部分が上パンチ95の外周面95mおよび下ダイ
93の内周面93mに沿うように、外周面95mと内周
面93mとの間において変形される。図3(a)(b)
から理解できるように、叩き整形により、第1次カップ
4の径E1は第2次カップ6の径E2となる。径E2は
径E1よりも大きい(E2>E1)。
【0023】叩き整形完了状態では図3(b)に示すよ
うに、上パッド96の平坦な下面96dが下ダイ93の
平坦な上面93uをシート材料部分を介して押圧して挟
んでいる。上記した叩き整形の際において、クッション
91は下バネ92で弾性支持されており、上パッド96
は上バネ97で弾性支持されているため、叩き整形の際
に第1次カップ4を構成する壁部を過剰に強圧すること
は回避される。従って叩き整形の際において、第1次カ
ップ4を構成する壁部の厚みの減少化つまり減肉化はで
きるだけ抑制されている。従って第1次カップ4の強度
確保に有利となる。
【0024】図1において、第4ステーションST4で
は、第2次カップ6の外周部を打ち抜いて第2次カップ
6をシート材1から分離する。これによりカップ状成形
品8を得る。この場合には第2次カップ6の整形底壁部
5の中央を打ち抜いて、打ち抜き片5aを得ると共に、
中央孔5cを形成する。打ち抜き前後で、第2次カップ
6の深さは基本的には変化しない。
【0025】図4に示すように、このカップ状成形品8
は円リング形状をなしており、円形状の中央孔5cをも
つ筒壁5dと、筒壁5dから外方に延設されたフランジ
部5eとをもつ。筒壁5dは、図4の図示上方に向かい
につれて拡径する傾斜を備えている。カップ状成形品8
の筒壁5dは、張り出し成形および叩き整形を経ている
ため、加工硬化による強化を期待できる。なおカップ状
成形品8はカバー部材として利用される。
【0026】本実施例においては図2から理解できるよ
うに、第1次カップ4の中心線P1、第2次カップ6の
中心線P2、カップ状成形品8の中心線P3に沿って各
中心線P1,P2,P3を通る各断面において、第1次
カップ4の線長をL1とし、第2次カップ6の線長をL
2とし、カップ状成形品8の線長をL3としたとき、L
1、L2、L3はそれぞれ相応する長さとされている。
換言すれば、L1、L2、L3はL1を基準として10
%以内または5%以内に設定されている。
【0027】そのため本実施例においては、第1次カッ
プ4から第2次カップ6を成形する際においても、第2
次カップ6をシート材1から打ち抜いてカップ状成形品
8を得る際においても、パイロット穴2をこれの半径方
向内方に引き込む引込力が抑制される。 (実施例の効果)以上説明したように本実施例において
は、初期段階においては、引込力が小さい張り出し成形
をまず行ない、シート材1から第1次カップ4を形成す
る。
【0028】また第1次カップ4から第2次カップ6を
形成する際、第2次カップ6からカップ状成形品8を形
成する際において、L1、L2、L3はそれぞれ相応す
る長さとなるように規定されており、引込力の発生が抑
制されている。このように本実施例においてはパイロッ
ト穴2に対する引込力が抑制されている。故にパイロッ
ト穴2の位置ずれや変形が抑制される。よってパイロッ
ト穴2によるシート材1の位置決め案内性であるパイロ
ット性が確保される。
【0029】そのため本実施例においては従来技術とは
異なり、パイロット穴2を第1次カップ4に近づけて形
成することが可能となる。換言すれば、シート材1の幅
方向においてアワーグラス部よりも外側にパイロット穴
2を設ける方式を採用せずとも良い。従ってそのぶんシ
ート材1の幅D4(図1参照)を小さ目にでき、材料歩
留まりの向上に有利となる。なお本発明者による試験に
よれば、材料歩留まりは図6に示す従来技術に比較して
20〜25%改善された。
【0030】更に本実施例においては、第1次カップ4
を構成する壁部を叩き整形で成形し、第1次カップ4の
深さよりも深さが浅い整形底壁部5をもつ第2次カップ
6を形成する。このように第1次カップ4を構成する壁
部に対して加工が繰り返されるため、第1次カップ4を
構成する壁部の加工硬化を期待することができ、よって
カップ状成形品8の強化を期待することができる。
【0031】(他の実施例)上記した実施例においては
第2次カップ6の整形底壁部5の中央を打ち抜いて、打
ち抜き片5aを得ると共に、中央孔5cを形成すること
にしているが、これ限らず、中央孔5cを形成しない形
態でも良い。上記した実施例ではクッション91がバネ
により弾性支持されているが、上パンチ95を弾性支持
することにしても良い。上パンチ95とクッション91
との双方を弾性支持することにしても良い。要するに、
上パンチ95とクッション91との少なくとも一方を弾
性支持することにできる。
【0032】そのほか本発明は上記し且つ図面に示した
実施例にのみ限定されるものではなく、シート材1の材
質としては鋼系に限らず、アルミ系、黄銅系等にも適用
できる等、要旨を逸脱しない範囲内において、必要に応
じて適宜選択して実施できるものである。 (付記)上記した実施例から次の技術的思想も把握でき
る。 ・第1次カップの深さは第2次カップの深さよりも深い
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 ・第2次カップの整形底壁部は、第2次カップの中心線
に対して軸直角方向に沿った形状であることを特徴とす
る請求項1に記載の方法。 ・シート材に形成された第1次カップを載せるカップ受
け手段と、カップ受け手段に受けられた第1次カップを
構成する壁部分を叩き整形するカップ叩き手段とを備え
たカップ叩き整形型装置であって、カップ受け手段およ
びカップ叩き手段の少なくとも一方は、付勢手段により
弾性支持されていることを特徴とするカップ叩き整形型
装置。 ・請求項1の方法において、第1次カップを構成する壁
部を整形するにあたり、少なくとも一方が弾性支持され
たカップ受け手段およびカップ叩き手段とを用いて行う
ことを特徴とする方法。
【0033】
【発明の効果】本発明方法によれば、引込力が小さい張
り出し成形で第1次カップを形成する。更に第1次カッ
プから第2次カップを形成する際、第2次カップからカ
ップ状成形品を形成する際において、L1、L2、L3
の関係が実質的に相応するように設定されている。
【0034】そのため本発明方法によれば、シート材か
ら第1次カップを成形する際においても、あるいは、第
1次カップから第2次カップを成形する際においても、
あるいは、第2次カップをシート材から打ち抜いてカッ
プ状成形品を得る際においても、パイロット穴を引き込
む引込力がかなり抑制されている。このような本発明方
法によれば、順送りプレスにおけるパイロット穴の位置
ずれや変形が抑制される。よってパイロット穴によるシ
ート材の位置決め案内性であるパイロット性が確保され
る。
【0035】そのため本発明方法によれば、従来技術と
は異なり、シート材の幅方向においてアワーグラス部の
外側にパイロット穴を設ける方式を採用せずとも良い。
従ってそのぶんシート材の幅方向の幅を小さ目にでき
る。更にアワーグラス部の廃止または簡略化も期待でき
る。故に材料歩留まりの向上に有利となる。更に本発明
方法によれば、第1次カップを構成する壁部を整形し、
第1次カップの深さよりも深さが浅い整形底壁部をもつ
第2次カップを形成する際に、整形底壁部の加工硬化を
期待することができ、整形底壁部の強化、ひいてはカッ
プ状成形品の強化を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は製造過程を示す平面図であり、(b)
は製造過程を示す断面図である。
【図2】製造過程におけるシート材の拡大断面図であ
る。
【図3】(a)は叩き整形の途中を示すカップ叩き整形
型装置の要部の断面図であり、(b)は叩き整形後の状
態を示すカッ叩き整形型装置の断面図である。
【図4】カップ状成形品の断面図である。
【図5】(a)は絞り成形の概念を示す断面図であり、
(b)は張り出し成形の概念とを示す断面図である。
【図6】従来技術に係り、(a)は製造過程を示す平面
図であり、(b)は製造過程を示す断面図である。
【符号の説明】
図中、1はシート材、2はパイロット穴、4は第1次カ
ップ、5は整形底壁部、6は第2次カップ、8はカップ
状整形品を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方向に連続して延びるとともに幅方向の
    端部にパイロット穴をもつシート材を用い、 前記シート材の所定部位に張り出し成形して容器状をな
    す第1次カップを形成する工程と、 前記第1次カップを構成する壁部を整形し、前記第1次
    カップの深さよりも深さが浅い整形底壁部をもつ第2次
    カップを形成する工程と、 前記第2次カップの外周部を打ち抜いて前記第2次カッ
    プを前記シート材から分離し、カップ状成形品を得る工
    程と順に実施し、 前記第1次カップの中心線、前記第2次カップの中心
    線、前記カップ状成形品の中心線に沿って各前記中心線
    を通る各断面において、 前記第1次カップの線長をL1とし、前記第2次カップ
    の線長をL2とし、前記カップ状成形品の線長をL3と
    したとき、L1、L2、L3の各差がL1を基準として
    10%以内となるように、L1、L2、L3が実質的に
    相応するように設定されていることを特徴とする順送り
    プレスによるカップ状成形品のプレス成形方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9328824B2 (en) 2012-03-23 2016-05-03 Aisin Aw Co., Ltd. Cylinder member of automatic transmission and manufacturing method thereof
KR20210039773A (ko) * 2019-10-02 2021-04-12 주식회사 원진산업 시료용기 및 이의 제조방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102268165B1 (ko) * 2019-10-02 2021-06-23 주식회사 원진산업 시료용기의 제조방법

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