JP2000253416A - コンバーゼンス補正装置 - Google Patents
コンバーゼンス補正装置Info
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/46—Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
- H01J29/70—Arrangements for deflecting ray or beam
- H01J29/701—Systems for correcting deviation or convergence of a plurality of beams by means of magnetic fields at least
- H01J29/702—Convergence correction arrangements therefor
Landscapes
- Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】コンバーゼンス補正の改善を図る。
【解決手段】垂直偏向電流が上偏向方向に流れるとき、
図の右側では垂直補正コイルM/Dvから生じた磁界と
マグネット41からの磁界は相反するため、コア35、
36では飽和が解消されてリアクタンスが大きくなる。
一方、図の左側では、コイルM/Dvよりの磁界とバイ
アスマグネット40からの磁界が足され、飽和が進みリ
アクタンスは更に減少する。垂直偏向電流の反転により
この動作も反転し左右のリアクタンスが差動動作するこ
とによってコンバーゼンスの補正ができる。コイルM/
Dvで発生する磁束量を、垂直偏向の中盤より増加しな
いようにコアを飽和させながら使用すると共に、コア材
としてリアクタンスの偏向速度当たりの変化量が、過渡
現象によって垂直偏向電流が急激に変化しない所定値以
下となるものを使用する。これにより従来のもので補正
が困難であったミスコンバーゼンスの補正が可能とな
る。
図の右側では垂直補正コイルM/Dvから生じた磁界と
マグネット41からの磁界は相反するため、コア35、
36では飽和が解消されてリアクタンスが大きくなる。
一方、図の左側では、コイルM/Dvよりの磁界とバイ
アスマグネット40からの磁界が足され、飽和が進みリ
アクタンスは更に減少する。垂直偏向電流の反転により
この動作も反転し左右のリアクタンスが差動動作するこ
とによってコンバーゼンスの補正ができる。コイルM/
Dvで発生する磁束量を、垂直偏向の中盤より増加しな
いようにコアを飽和させながら使用すると共に、コア材
としてリアクタンスの偏向速度当たりの変化量が、過渡
現象によって垂直偏向電流が急激に変化しない所定値以
下となるものを使用する。これにより従来のもので補正
が困難であったミスコンバーゼンスの補正が可能とな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陰極線管装置な
どに適用して好適なコンバーゼンス補正装置に関する。
詳しくは、モジュレーションコイルを用いてコンバーゼ
ンス補正を行う補正装置において、垂直偏向電流を印加
するモジュレーションコイルが巻き付けられるコアを飽
和させながら使用すると共に、そのコアのコア材とし
て、リアクタンスの偏向速度当たりの変化量が所定値以
下となるものを使用することによって、従来補正が困難
であったコンバーゼンスパターンの補正を良好に行うよ
うにしたコンバーゼンス補正装置を得るものである。
どに適用して好適なコンバーゼンス補正装置に関する。
詳しくは、モジュレーションコイルを用いてコンバーゼ
ンス補正を行う補正装置において、垂直偏向電流を印加
するモジュレーションコイルが巻き付けられるコアを飽
和させながら使用すると共に、そのコアのコア材とし
て、リアクタンスの偏向速度当たりの変化量が所定値以
下となるものを使用することによって、従来補正が困難
であったコンバーゼンスパターンの補正を良好に行うよ
うにしたコンバーゼンス補正装置を得るものである。
【0002】
【従来の技術】偏向ヨークの重要な特性の1つにコンバ
ーゼンス特性がある。陰極線管(CRT)の偏向角のワ
イド化および画面のフラット化に伴い、コンバーゼンス
の集束が大変難しくなってきている。このような場合、
コンバーゼンス補正を行うコイルを使用する。その1つ
に モジュレーションコイル(以下、「M/D」とい
う)がある。このM/Dには、水平偏向電流および垂直
偏向電流が印加される。
ーゼンス特性がある。陰極線管(CRT)の偏向角のワ
イド化および画面のフラット化に伴い、コンバーゼンス
の集束が大変難しくなってきている。このような場合、
コンバーゼンス補正を行うコイルを使用する。その1つ
に モジュレーションコイル(以下、「M/D」とい
う)がある。このM/Dには、水平偏向電流および垂直
偏向電流が印加される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、垂直偏向電流
を印加するモジュレーションコイルが巻き付けられるコ
アを飽和させながら使用する場合には、図6に示すよう
な画面上に明暗縞が出る現象が起こるおそれがある。こ
の現象はコアが飽和前の領域より飽和する領域に切替わ
る変化期間において、コアのリアクタンスが急激に変動
する特性を有するコアの場合、その影響によって垂直偏
向電流の速度変調が起こり掃引のムラが生じて起こるも
のである。コアのリアクタンス値は電流周波数の値に影
響されるので、例えば、垂直偏向周波数が通常の倍(1
00Hz)のセットではこの現象が顕著になる。
を印加するモジュレーションコイルが巻き付けられるコ
アを飽和させながら使用する場合には、図6に示すよう
な画面上に明暗縞が出る現象が起こるおそれがある。こ
の現象はコアが飽和前の領域より飽和する領域に切替わ
る変化期間において、コアのリアクタンスが急激に変動
する特性を有するコアの場合、その影響によって垂直偏
向電流の速度変調が起こり掃引のムラが生じて起こるも
のである。コアのリアクタンス値は電流周波数の値に影
響されるので、例えば、垂直偏向周波数が通常の倍(1
00Hz)のセットではこの現象が顕著になる。
【0004】そこでこの発明では、垂直偏向電流を印加
するモジュレーションコイルが巻き付けられるコアを飽
和させながら使用すると共に、そのコアのコア材とし
て、リアクタンスの偏向速度当たりの変化量が所定値以
下となるものを使用することによって、従来補正が困難
であったコンバーゼンスパターンの補正を良好に行うよ
うにしたコンバーゼンス補正装置を提供することを目的
とする。
するモジュレーションコイルが巻き付けられるコアを飽
和させながら使用すると共に、そのコアのコア材とし
て、リアクタンスの偏向速度当たりの変化量が所定値以
下となるものを使用することによって、従来補正が困難
であったコンバーゼンスパターンの補正を良好に行うよ
うにしたコンバーゼンス補正装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるコンバ
ーゼンス補正装置は、垂直偏向コイルと直列に接続され
る第1のコイルが巻装される第1のコアと、上記第1の
コアの一端側に配され、上側の水平偏向コイルと直列に
接続される第2のコイルが巻装される一対の第2のコア
と、上記第1のコアの他端側に配され、下側の水平偏向
コイルと直列に接続される第3のコイルが巻装される一
対の第3のコアと、上記第2および第3のコアにそれぞ
れ磁気バイアスを与える一対のマグネットとを備えてな
るコンバーゼンス補正装置において、上記第1のコイル
で発生される磁束の量を、垂直偏向の中盤より増加しな
いように上記第1のコアを飽和させながら使用すると共
に、上記第1のコア材として、リアクタンスの偏向速度
当たりの変化量が、過渡現象によって垂直偏向電流が急
激に変化しない所定値以下となるものを使用することを
特徴としたコンバーゼンス補正装置である。上記所定値
は、例えば2000μH/msec以下であるコアを使
用する。
ーゼンス補正装置は、垂直偏向コイルと直列に接続され
る第1のコイルが巻装される第1のコアと、上記第1の
コアの一端側に配され、上側の水平偏向コイルと直列に
接続される第2のコイルが巻装される一対の第2のコア
と、上記第1のコアの他端側に配され、下側の水平偏向
コイルと直列に接続される第3のコイルが巻装される一
対の第3のコアと、上記第2および第3のコアにそれぞ
れ磁気バイアスを与える一対のマグネットとを備えてな
るコンバーゼンス補正装置において、上記第1のコイル
で発生される磁束の量を、垂直偏向の中盤より増加しな
いように上記第1のコアを飽和させながら使用すると共
に、上記第1のコア材として、リアクタンスの偏向速度
当たりの変化量が、過渡現象によって垂直偏向電流が急
激に変化しない所定値以下となるものを使用することを
特徴としたコンバーゼンス補正装置である。上記所定値
は、例えば2000μH/msec以下であるコアを使
用する。
【0006】この発明によれば、従来において画面のワ
イド化およびフラット化に伴い図6に示すような従来補
正が困難であったミスコンバーゼンスパターンの補正を
良好に行うことができる。
イド化およびフラット化に伴い図6に示すような従来補
正が困難であったミスコンバーゼンスパターンの補正を
良好に行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。図1ABは、この
発明によるコンバーゼンス補正装置が組み込まれた偏向
ヨークの概観を示すものである。図1AはCRTネック
側より見た図であり、図1Bは側面側よりみた図であ
る。コンバーゼンス補正装置としてのM/Dユニット1
0はコア11の上部側に配設されている。
発明の実施の形態について説明する。図1ABは、この
発明によるコンバーゼンス補正装置が組み込まれた偏向
ヨークの概観を示すものである。図1AはCRTネック
側より見た図であり、図1Bは側面側よりみた図であ
る。コンバーゼンス補正装置としてのM/Dユニット1
0はコア11の上部側に配設されている。
【0008】図2はM/Dユニット10の構成を示して
いる。真ん中に位置するコア33を介して左右に1対づ
つ所定の間隔を保持してコア31、32と35、36が
配置される。2対のコア31、32、35、36のそれ
ぞれの片側には磁気バイアス用のバイアスマグネット4
0、41が配置されてM/Dユニット10が構成され
る。
いる。真ん中に位置するコア33を介して左右に1対づ
つ所定の間隔を保持してコア31、32と35、36が
配置される。2対のコア31、32、35、36のそれ
ぞれの片側には磁気バイアス用のバイアスマグネット4
0、41が配置されてM/Dユニット10が構成され
る。
【0009】コア31、32および35、36にはそれ
ぞれ水平補正コイルM/Dh11,M/Dh12および
M/Dh21,M/Dh22が、真ん中に位置するコア
33には垂直補正コイルM/Dvが巻き付けられてい
る。この具体的な接続については次に説明する。
ぞれ水平補正コイルM/Dh11,M/Dh12および
M/Dh21,M/Dh22が、真ん中に位置するコア
33には垂直補正コイルM/Dvが巻き付けられてい
る。この具体的な接続については次に説明する。
【0010】図3はこのコンバーゼンス補正装置(M/
Dユニット10)の等価回路を示すものである。同図に
おいて破線で囲まれた部分がM/Dユニット10に相当
するものである。ここで、水平偏向電流が供給される端
子21、22間には水平偏向コイルH1、H2が並列接
続されて、それぞれの水平偏向コイルH1、H2にはM
/Dユニット10を構成する1対で1組となる水平補正
コイルM/Dh11、M/Dh12と、同じく水平補正
コイルM/Dh21、M/Dh22が接続されている。
同図では水平補正コイルM/Dh11,M/Dh12が
直列接続され、同じように水平補正コイルM/Dh2
1,M/Dh22が直列接続されて対応する水平偏向コ
イルH1、H2に接続されている。端子25、26間に
は直列に接続される垂直偏向コイルV1、V2が接続さ
れ、それにはM/Dユニット10を構成する垂直補正コ
イルM/Dvが直列に接続されている。また、端子2
5、26間には垂直偏向電流が流される。
Dユニット10)の等価回路を示すものである。同図に
おいて破線で囲まれた部分がM/Dユニット10に相当
するものである。ここで、水平偏向電流が供給される端
子21、22間には水平偏向コイルH1、H2が並列接
続されて、それぞれの水平偏向コイルH1、H2にはM
/Dユニット10を構成する1対で1組となる水平補正
コイルM/Dh11、M/Dh12と、同じく水平補正
コイルM/Dh21、M/Dh22が接続されている。
同図では水平補正コイルM/Dh11,M/Dh12が
直列接続され、同じように水平補正コイルM/Dh2
1,M/Dh22が直列接続されて対応する水平偏向コ
イルH1、H2に接続されている。端子25、26間に
は直列に接続される垂直偏向コイルV1、V2が接続さ
れ、それにはM/Dユニット10を構成する垂直補正コ
イルM/Dvが直列に接続されている。また、端子2
5、26間には垂直偏向電流が流される。
【0011】次にこの回路の動作について図2、図3を
使用して説明する。端子25、26より流れる垂直偏向
電流がゼロの期間は水平補正コイルM/Dhに巻かれて
いるコア31、32、35、36はバイアスマグネット
40、41の磁界によってほぼ飽和状態になっている。
垂直偏向電流が上偏向方向に流れるとき、垂直偏向コイ
ルV1、V2に直列接続された垂直補正コイルM/Dv
に垂直偏向電流に応じた磁界が生じる。図2の右側では
垂直補正コイルM/Dvから生じた磁界とバイアスマグ
ネット41からの磁界は相反するので、この間に構成さ
れる水平補正コイルM/Dh21、M/Dh22のコア
は飽和が解消されて自身のリアクタンスが大きくなる。
使用して説明する。端子25、26より流れる垂直偏向
電流がゼロの期間は水平補正コイルM/Dhに巻かれて
いるコア31、32、35、36はバイアスマグネット
40、41の磁界によってほぼ飽和状態になっている。
垂直偏向電流が上偏向方向に流れるとき、垂直偏向コイ
ルV1、V2に直列接続された垂直補正コイルM/Dv
に垂直偏向電流に応じた磁界が生じる。図2の右側では
垂直補正コイルM/Dvから生じた磁界とバイアスマグ
ネット41からの磁界は相反するので、この間に構成さ
れる水平補正コイルM/Dh21、M/Dh22のコア
は飽和が解消されて自身のリアクタンスが大きくなる。
【0012】一方、図2の左側では、垂直補正コイルM
/Dvよりの磁界とバイアスマグネット40からの磁界
がさらに足されるため、より飽和が進む。このため同図
の左側の水平補正コイルM/Dh11、M/Dh12の
コアのリアクタンスは更に減少する。
/Dvよりの磁界とバイアスマグネット40からの磁界
がさらに足されるため、より飽和が進む。このため同図
の左側の水平補正コイルM/Dh11、M/Dh12の
コアのリアクタンスは更に減少する。
【0013】上述の動作は垂直偏向電流が反転すること
でその動作も反転する。したがって、垂直偏向電流の大
きさや電流の方向が変わることにより、水平偏向コイル
H1、H2にそれぞれに直列に接続している水平補正コ
イルM/Dh11、12と水平補正コイルM/Dh2
1、22のリアクタンスが差動動作することになる。よ
ってこのリアクタンスの変化により図3の回路にて水平
偏向電流が水平偏向コイルH1、H2で差動的に変化し
て流れることにより図4に示されるコンバーゼンスの補
正パターンを得ることができる。
でその動作も反転する。したがって、垂直偏向電流の大
きさや電流の方向が変わることにより、水平偏向コイル
H1、H2にそれぞれに直列に接続している水平補正コ
イルM/Dh11、12と水平補正コイルM/Dh2
1、22のリアクタンスが差動動作することになる。よ
ってこのリアクタンスの変化により図3の回路にて水平
偏向電流が水平偏向コイルH1、H2で差動的に変化し
て流れることにより図4に示されるコンバーゼンスの補
正パターンを得ることができる。
【0014】また、この発明においてコンバーゼンスの
補正量は、垂直偏向電流による垂直補正コイルM/Dv
からの磁束量に作用される。したがって、この磁界の量
を垂直偏向電流の中盤より増加しないようにして、また
垂直補正コイルM/Dvのコア33を飽和させながら使
用することで、従来のもので困難であった図5に示すよ
うなコンバーゼンスの補正パターンが可能となる。図5
では、この発明の特徴であるコアの飽和するポイントを
同図に示す上側をA点、下側をA´点になるようにすれ
ば、A点より上側の部分あるいはA´点より下側の部分
においては、コアは飽和してコアのリアクタンスは一定
の値になるためコンバーゼンスの補正量も一定になる。
補正量は、垂直偏向電流による垂直補正コイルM/Dv
からの磁束量に作用される。したがって、この磁界の量
を垂直偏向電流の中盤より増加しないようにして、また
垂直補正コイルM/Dvのコア33を飽和させながら使
用することで、従来のもので困難であった図5に示すよ
うなコンバーゼンスの補正パターンが可能となる。図5
では、この発明の特徴であるコアの飽和するポイントを
同図に示す上側をA点、下側をA´点になるようにすれ
ば、A点より上側の部分あるいはA´点より下側の部分
においては、コアは飽和してコアのリアクタンスは一定
の値になるためコンバーゼンスの補正量も一定になる。
【0015】なお、上述した実施形態において、垂直補
正コイルM/Dvに巻かれるコア33には、そのコア3
3の持つリアクタンスの偏向速度当たりの変化量の特性
がある所定値以下、例えば2000μH/msec以下
のものを使用している。
正コイルM/Dvに巻かれるコア33には、そのコア3
3の持つリアクタンスの偏向速度当たりの変化量の特性
がある所定値以下、例えば2000μH/msec以下
のものを使用している。
【0016】これはコアを飽和させて使用する場合に、
図6に示すような画面上に水平の明暗縞が生じる現象が
発生することを防止するためである。この現象はコアが
飽和前の領域より飽和する変化期間において、コアの持
つリアクタンスが急激に変動し、その影響によって垂直
偏向電流の速度変調が起こり掃引のムラが生じて起こる
ものである。
図6に示すような画面上に水平の明暗縞が生じる現象が
発生することを防止するためである。この現象はコアが
飽和前の領域より飽和する変化期間において、コアの持
つリアクタンスが急激に変動し、その影響によって垂直
偏向電流の速度変調が起こり掃引のムラが生じて起こる
ものである。
【0017】このためこの発明の実施形態ではリアクタ
ンスの偏向速度当たりの変化量が2000μH/mse
c以下の特性を持つ材料のものを選定し使用している。
次にリアクタンスの偏向速度当たりの変化量の算出につ
いて説明する。
ンスの偏向速度当たりの変化量が2000μH/mse
c以下の特性を持つ材料のものを選定し使用している。
次にリアクタンスの偏向速度当たりの変化量の算出につ
いて説明する。
【0018】図7は垂直偏向電流Ivを示すものであ
る。縦軸は垂直偏向電流Ivの大きさを表し単位は
[A]である。横軸は時間軸であり、1/fvが垂直偏
向周期(例えば、1/60秒または1/100秒)であ
る。破線で示す値が電流がゼロの点であり、このゼロ点
より上側が画面の上部の偏向に、また、ゼロ点より下部
が画面の下部の偏向に作用する。図に示すように上側お
よび下側のピーク値よりゼロ点の間の中間点が、以下の
図8のグラフに示すIvsに相当する点である。
る。縦軸は垂直偏向電流Ivの大きさを表し単位は
[A]である。横軸は時間軸であり、1/fvが垂直偏
向周期(例えば、1/60秒または1/100秒)であ
る。破線で示す値が電流がゼロの点であり、このゼロ点
より上側が画面の上部の偏向に、また、ゼロ点より下部
が画面の下部の偏向に作用する。図に示すように上側お
よび下側のピーク値よりゼロ点の間の中間点が、以下の
図8のグラフに示すIvsに相当する点である。
【0019】図8には、あるコア材料の飽和特性を示し
ている。横軸は垂直偏向電流Ivを示し、単位は[A]
でゼロ〜ピーク値間の電流を示す。また、縦軸はコアの
リアクタンスLM/DVを示し、単位は[mH]であ
る。図に示されるように垂直偏向電流の大きさに応じて
コア材料のリアクタンスは変化する。同図においてA領
域は飽和前の状態であり、C領域は飽和状態である。B
領域はA領域、C領域の間の変化期間である。
ている。横軸は垂直偏向電流Ivを示し、単位は[A]
でゼロ〜ピーク値間の電流を示す。また、縦軸はコアの
リアクタンスLM/DVを示し、単位は[mH]であ
る。図に示されるように垂直偏向電流の大きさに応じて
コア材料のリアクタンスは変化する。同図においてA領
域は飽和前の状態であり、C領域は飽和状態である。B
領域はA領域、C領域の間の変化期間である。
【0020】偏向速度当たりの変化量(M/DVL)を
求めるには次に示す(1)式を用いて算出する。 M/DVL[μH/msec] =(Lsu−Lsd)/(1/fv×(1.1Ivs−0.9Ivs)/Iv)[μH/msec] ・・・(1) ただし、 Iv[Ap−p]:垂直偏向電流 Ivs[A] :B領域のほぼセンターの電流 Lsu[μH] :電流1.1Ivsの時のリアクタンス Lsd[μH] :電流0.9Ivsの時のリアクタンス fv [Hz] :垂直偏向周波数
求めるには次に示す(1)式を用いて算出する。 M/DVL[μH/msec] =(Lsu−Lsd)/(1/fv×(1.1Ivs−0.9Ivs)/Iv)[μH/msec] ・・・(1) ただし、 Iv[Ap−p]:垂直偏向電流 Ivs[A] :B領域のほぼセンターの電流 Lsu[μH] :電流1.1Ivsの時のリアクタンス Lsd[μH] :電流0.9Ivsの時のリアクタンス fv [Hz] :垂直偏向周波数
【0021】すなわち、偏向速度当たりの変化量M/D
VLを、垂直偏向電流の図8に示すB領域のほぼセンタ
ーの電流Ivsを中心にしてその電流の90%値のときのリ
アクタンスと110%のときのリアクタンスの差(Lsu−
Lsd)をその変化に要した時間で除することで求めるも
のである。この値が大きいことは偏向速度当たりの変化
率が大きいので、上述したような急激なリアクタンスの
変化により垂直偏向電流が変動し掃引にむらが生じて図
6に示すような明暗縞を起こす。したがって、この実施
形態においてはこの偏向速度当たりの変化量M/DVL
が、例えば2000μH/msec以下の特性をもつ材
料が選定されて使用されている。
VLを、垂直偏向電流の図8に示すB領域のほぼセンタ
ーの電流Ivsを中心にしてその電流の90%値のときのリ
アクタンスと110%のときのリアクタンスの差(Lsu−
Lsd)をその変化に要した時間で除することで求めるも
のである。この値が大きいことは偏向速度当たりの変化
率が大きいので、上述したような急激なリアクタンスの
変化により垂直偏向電流が変動し掃引にむらが生じて図
6に示すような明暗縞を起こす。したがって、この実施
形態においてはこの偏向速度当たりの変化量M/DVL
が、例えば2000μH/msec以下の特性をもつ材
料が選定されて使用されている。
【0022】以上説明したようにこの発明では、垂直偏
向電流を印加するモジュレーションコイルが巻き付けら
れるコアを飽和させながら使用すると共に、そのコアの
コア材として、リアクタンスの偏向速度当たりの変化量
が2000μH/msec以下となるものを使用するこ
とによって、従来補正が困難であったコンバーゼンスパ
ターンの補正を明暗縞を発生させること無く良好に行う
ことができる。
向電流を印加するモジュレーションコイルが巻き付けら
れるコアを飽和させながら使用すると共に、そのコアの
コア材として、リアクタンスの偏向速度当たりの変化量
が2000μH/msec以下となるものを使用するこ
とによって、従来補正が困難であったコンバーゼンスパ
ターンの補正を明暗縞を発生させること無く良好に行う
ことができる。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、垂直偏向電流を印加
するモジュレーションコイルが巻き付けられるコアを飽
和させながら使用すると共に、そのコアのコア材とし
て、リアクタンスの偏向速度当たりの変化量が所定値以
下となるものを使用することによって、従来補正が困難
であったコンバーゼンスパターンの補正を明暗縞を発生
させること無く良好に行うことができる。
するモジュレーションコイルが巻き付けられるコアを飽
和させながら使用すると共に、そのコアのコア材とし
て、リアクタンスの偏向速度当たりの変化量が所定値以
下となるものを使用することによって、従来補正が困難
であったコンバーゼンスパターンの補正を明暗縞を発生
させること無く良好に行うことができる。
【図1】偏向ヨークの概観を示す図である。
【図2】M/Dユニットの構成を示す図である。
【図3】コンバーゼンス補正装置の等価回路を示す図で
ある。
ある。
【図4】コンバーゼンス補正パターンを説明するための
図である。
図である。
【図5】コンバーゼンス補正パターンを説明するための
図である。
図である。
【図6】明暗縞を説明するための図である。
【図7】垂直偏向電流を示す図である。
【図8】コアのリアクタンス特性を示す図である。
10・・・モジュレーション(M/D)ユニット、31,
32,35,36・・・コア、40,41・・・バイアスマグ
ネット
32,35,36・・・コア、40,41・・・バイアスマグ
ネット
Claims (2)
- 【請求項1】 垂直偏向コイルと直列に接続される第1
のコイルが巻装される第1のコアと、 上記第1のコアの一端側に配され、上側の水平偏向コイ
ルと直列に接続される第2のコイルが巻装される一対の
第2のコアと、 上記第1のコアの他端側に配され、下側の水平偏向コイ
ルと直列に接続される第3のコイルが巻装される一対の
第3のコアと、 上記第2および第3のコアにそれぞれ磁気バイアスを与
える一対のマグネットとを備えてなるコンバーゼンス補
正装置において、 上記第1のコイルで発生される磁束の量を、垂直偏向の
中盤より増加しないように上記第1のコアを飽和させな
がら使用すると共に、 上記第1のコア材として、リアクタンスの偏向速度当た
りの変化量が、過渡現象によって垂直偏向電流が急激に
変化しない所定値以下となるものを使用することを特徴
としたコンバーゼンス補正装置。 - 【請求項2】 上記所定値は、2000μH/msec
以下であることを特徴とする請求項1に記載のコンバー
ゼンス補正装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11080386A JP2000253416A (ja) | 1998-12-28 | 1999-03-24 | コンバーゼンス補正装置 |
US09/468,811 US6455996B1 (en) | 1998-12-28 | 1999-12-22 | Convergence correction device and cathode-ray tube using such convergence correction device |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37485498 | 1998-12-28 | ||
JP10-374854 | 1998-12-28 | ||
JP11080386A JP2000253416A (ja) | 1998-12-28 | 1999-03-24 | コンバーゼンス補正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000253416A true JP2000253416A (ja) | 2000-09-14 |
Family
ID=26421402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11080386A Pending JP2000253416A (ja) | 1998-12-28 | 1999-03-24 | コンバーゼンス補正装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6455996B1 (ja) |
JP (1) | JP2000253416A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040051995A (ko) * | 2002-12-13 | 2004-06-19 | 삼성전기주식회사 | 인너핀 모듈레이터 |
-
1999
- 1999-03-24 JP JP11080386A patent/JP2000253416A/ja active Pending
- 1999-12-22 US US09/468,811 patent/US6455996B1/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040051995A (ko) * | 2002-12-13 | 2004-06-19 | 삼성전기주식회사 | 인너핀 모듈레이터 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6455996B1 (en) | 2002-09-24 |
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