JP2000251847A - 希ガス放電灯及び原稿照射読取装置並びに表示装置 - Google Patents
希ガス放電灯及び原稿照射読取装置並びに表示装置Info
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- JP2000251847A JP2000251847A JP11056534A JP5653499A JP2000251847A JP 2000251847 A JP2000251847 A JP 2000251847A JP 11056534 A JP11056534 A JP 11056534A JP 5653499 A JP5653499 A JP 5653499A JP 2000251847 A JP2000251847 A JP 2000251847A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】比較的に簡単な構成によって外部に放出される
光の収束性を改善できる希ガス放電灯及び原稿照射読取
装置並びに表示装置を提供すること。 【解決手段】内面に発光層2を有し、かつ内部空間に希
ガスを封入してなる外囲器1と、外囲器1の外周面に配
置した金属部材よりなる対をなす外部電極5,6とを具
備し、前記外部電極5,6の位置する外囲器部分の断面
形状をほぼ三角形に形成すると共に、隣接する2つの外
周面1B,1Cに外部電極5,6を互いに離隔して配置
した。
光の収束性を改善できる希ガス放電灯及び原稿照射読取
装置並びに表示装置を提供すること。 【解決手段】内面に発光層2を有し、かつ内部空間に希
ガスを封入してなる外囲器1と、外囲器1の外周面に配
置した金属部材よりなる対をなす外部電極5,6とを具
備し、前記外部電極5,6の位置する外囲器部分の断面
形状をほぼ三角形に形成すると共に、隣接する2つの外
周面1B,1Cに外部電極5,6を互いに離隔して配置
した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は希ガス放電灯及び
原稿照射読取装置並びに表示装置に関し、特にOA機器
における原稿照射読取装置及び表示装置に適用される希
ガス放電灯の光特性の改良に関する。
原稿照射読取装置並びに表示装置に関し、特にOA機器
における原稿照射読取装置及び表示装置に適用される希
ガス放電灯の光特性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、図14に示す希ガス
放電灯DLを提案した。同図において、Aは例えばガラ
スバルブにて密閉状に構成された直管状の外囲器であっ
て、その内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光体な
どの1種又は2種以上の蛍光体を含む発光層Bが形成さ
れている。特に、この発光層Bには所定の開口角θ0 を
有するアパ−チャ部Baがほぼ全長に亘って形成されて
いる。この外囲器Aの密閉空間には水銀などの金属蒸気
を含まないキセノン,クリプトン,ネオン,ヘリウムな
どの希ガスが単一又は混合して所定量封入されている
が、キセノンを主成分とする希ガスの封入が望ましい。
さらに、外囲器Aの外周面にはそれの全長とほぼ同程度
の長さを有する金属部材よりなる帯状の一対の外部電極
C,Dが、第1,第2の開口部E,Fが形成されるよう
に互いに離隔して貼着されている。尚、外部電極C,D
としては帯状のアルミニウム箔が好適するが、ニッケ
ル,銀,銅などの金属部材も利用できる。
放電灯DLを提案した。同図において、Aは例えばガラ
スバルブにて密閉状に構成された直管状の外囲器であっ
て、その内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光体な
どの1種又は2種以上の蛍光体を含む発光層Bが形成さ
れている。特に、この発光層Bには所定の開口角θ0 を
有するアパ−チャ部Baがほぼ全長に亘って形成されて
いる。この外囲器Aの密閉空間には水銀などの金属蒸気
を含まないキセノン,クリプトン,ネオン,ヘリウムな
どの希ガスが単一又は混合して所定量封入されている
が、キセノンを主成分とする希ガスの封入が望ましい。
さらに、外囲器Aの外周面にはそれの全長とほぼ同程度
の長さを有する金属部材よりなる帯状の一対の外部電極
C,Dが、第1,第2の開口部E,Fが形成されるよう
に互いに離隔して貼着されている。尚、外部電極C,D
としては帯状のアルミニウム箔が好適するが、ニッケ
ル,銀,銅などの金属部材も利用できる。
【0003】この希ガス放電灯DLは、外部電極C,D
に高周波高電圧を印加することにより、希ガス放電が生
じ、発光層Bから光が放射される。発光層Bから放射さ
れた光は主としてアパ−チャ部Baを介して第1の開口
部Eから外部に放出される。特に、この希ガス放電灯D
Lには水銀が用いられていないために、点灯後における
光量の立ち上がりが急峻であり、点灯と同時に大きな光
量が得られるという特徴を有している。
に高周波高電圧を印加することにより、希ガス放電が生
じ、発光層Bから光が放射される。発光層Bから放射さ
れた光は主としてアパ−チャ部Baを介して第1の開口
部Eから外部に放出される。特に、この希ガス放電灯D
Lには水銀が用いられていないために、点灯後における
光量の立ち上がりが急峻であり、点灯と同時に大きな光
量が得られるという特徴を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、この希ガス放
電灯DLは、例えば図15に示すような原稿照射読取装
置の光源として好適するものである。即ち、この原稿照
射読取装置は希ガス放電灯DLからの放射光を原稿面P
に照射し、原稿面Pからの反射光をCCD素子などより
なるセンサSにて受光するように構成されている。この
希ガス放電灯DLの適用によって、同装置の稼働態勢に
応じて直ちに点灯し、かつその光量も極めて短時間に所
定の光量(例えば100%程度)にまで達するものであ
り、読み取り作業を能率的に行なうことができる。
電灯DLは、例えば図15に示すような原稿照射読取装
置の光源として好適するものである。即ち、この原稿照
射読取装置は希ガス放電灯DLからの放射光を原稿面P
に照射し、原稿面Pからの反射光をCCD素子などより
なるセンサSにて受光するように構成されている。この
希ガス放電灯DLの適用によって、同装置の稼働態勢に
応じて直ちに点灯し、かつその光量も極めて短時間に所
定の光量(例えば100%程度)にまで達するものであ
り、読み取り作業を能率的に行なうことができる。
【0005】しかしながら、上述の希ガス放電灯DLの
発光層Bは断面がほぼ円形の外囲器Aの内面に形成され
ている上に、第1の開口部Eに対応する部分には開口角
θ0が例えば75°程度のアパ−チャ部Baが形成され
ている関係で、第1の開口部Eから放出される光は図1
5において点線で示すように原稿面Pで広がりを呈する
ようになり、収束された鋭いビ−ム(平行光線)になり
にくい傾向にある。このために、原稿の読み取り精度に
バラツキが生じることになり、全体としての再生品位が
損なわれることになる。
発光層Bは断面がほぼ円形の外囲器Aの内面に形成され
ている上に、第1の開口部Eに対応する部分には開口角
θ0が例えば75°程度のアパ−チャ部Baが形成され
ている関係で、第1の開口部Eから放出される光は図1
5において点線で示すように原稿面Pで広がりを呈する
ようになり、収束された鋭いビ−ム(平行光線)になり
にくい傾向にある。このために、原稿の読み取り精度に
バラツキが生じることになり、全体としての再生品位が
損なわれることになる。
【0006】又、上述の希ガス放電灯DLは外囲器Aの
外径が4〜10mm程度と小さいことから、例えば図1
6に示すような表示装置(バックライト装置)に適用さ
れることもある。同図において、Lは導光板であって、
例えばアクリル樹脂板などにて、一端Laから他端Lb
に向けて徐々に板厚が小さくなるように形成されてい
る。この導光板Lの一端側Laには希ガス放電灯DLが
端面(La)に対向するように配置されており、光放出
側には光拡散板DB,液晶パネルLCDが配置されてい
る。
外径が4〜10mm程度と小さいことから、例えば図1
6に示すような表示装置(バックライト装置)に適用さ
れることもある。同図において、Lは導光板であって、
例えばアクリル樹脂板などにて、一端Laから他端Lb
に向けて徐々に板厚が小さくなるように形成されてい
る。この導光板Lの一端側Laには希ガス放電灯DLが
端面(La)に対向するように配置されており、光放出
側には光拡散板DB,液晶パネルLCDが配置されてい
る。
【0007】この表示装置では、希ガス放電灯DLから
放出された光が端面Laから導光板Lに導入され、内部
で反射され、光拡散板DBを介して液晶パネルLCDに
照射されることによって、液晶パネルLCDに所望の表
示を行なうものである。
放出された光が端面Laから導光板Lに導入され、内部
で反射され、光拡散板DBを介して液晶パネルLCDに
照射されることによって、液晶パネルLCDに所望の表
示を行なうものである。
【0008】しかしながら、アパ−チャ部Baを介して
第1の開口部Eから放出される光は上述のように広がり
を呈する関係で、導光板Lの端面Laに第1の開口部E
を対向して配置しても、導光板Lに導入される光量が減
少する傾向にある。即ち、第1の開口部Eからの光は端
面Laに対して直角に導入される光成分の他に、直角以
外の角度で導入される光成分を含んでいることから、端
面Laに対する入射角度が極端に小さくなると、端面L
aで全反射して導光板Lに導入されなくなったり、或い
は全反射しないまでも導入板Lに導入されても液晶パネ
ルLCDの照射光として有効に利用されにくくなったり
する。従って、ビ−ム性に優れた希ガス放電灯が求めら
れている。
第1の開口部Eから放出される光は上述のように広がり
を呈する関係で、導光板Lの端面Laに第1の開口部E
を対向して配置しても、導光板Lに導入される光量が減
少する傾向にある。即ち、第1の開口部Eからの光は端
面Laに対して直角に導入される光成分の他に、直角以
外の角度で導入される光成分を含んでいることから、端
面Laに対する入射角度が極端に小さくなると、端面L
aで全反射して導光板Lに導入されなくなったり、或い
は全反射しないまでも導入板Lに導入されても液晶パネ
ルLCDの照射光として有効に利用されにくくなったり
する。従って、ビ−ム性に優れた希ガス放電灯が求めら
れている。
【0009】それ故に、本発明の目的は、比較的に簡単
な構成によって外部に放出される光の収束性を改善でき
る希ガス放電灯及び原稿照射読取装置並びに表示装置を
提供することにある。
な構成によって外部に放出される光の収束性を改善でき
る希ガス放電灯及び原稿照射読取装置並びに表示装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、内面に発光層を有し、かつ内
部空間に希ガスを封入してなる外囲器と、外囲器の外周
面に配置した金属部材よりなる対をなす外部電極とを具
備し、前記外部電極の位置する外囲器部分の断面形状を
ほぼ三角形に形成すると共に、隣接する2つの外周面に
外部電極を互いに離隔して配置したことを特徴とする。
の目的を達成するために、内面に発光層を有し、かつ内
部空間に希ガスを封入してなる外囲器と、外囲器の外周
面に配置した金属部材よりなる対をなす外部電極とを具
備し、前記外部電極の位置する外囲器部分の断面形状を
ほぼ三角形に形成すると共に、隣接する2つの外周面に
外部電極を互いに離隔して配置したことを特徴とする。
【0011】又、本発明の第2の発明は、内面に発光層
を有し、かつ内部空間に希ガスを封入してなる外囲器
と、外囲器の外周面に配置した金属部材よりなる対をな
す外部電極と、外囲器の外周面に、外部電極が被覆され
るように装着した絶縁部材とを具備し、前記外部電極の
位置する外囲器部分の断面形状をほぼ三角形に形成する
と共に、隣接する2つの外周面に外部電極を互いに離隔
して配置したことを特徴とする。
を有し、かつ内部空間に希ガスを封入してなる外囲器
と、外囲器の外周面に配置した金属部材よりなる対をな
す外部電極と、外囲器の外周面に、外部電極が被覆され
るように装着した絶縁部材とを具備し、前記外部電極の
位置する外囲器部分の断面形状をほぼ三角形に形成する
と共に、隣接する2つの外周面に外部電極を互いに離隔
して配置したことを特徴とする。
【0012】又、本発明の第3の発明は、内面に発光層
を有し、かつ内部空間に希ガスを封入してなる外囲器
と、外囲器の外周面に配置した金属部材よりなる対をな
す外部電極と、外囲器の外周面に、外部電極が被覆され
るように装着した絶縁部材と、外囲器の端部に装着した
絶縁性のキャップとを具備し、前記外部電極の位置する
外囲器部分の断面形状をほぼ三角形に形成すると共に、
隣接する2つの外周面に外部電極を互いに離隔して配置
したことを特徴とする。
を有し、かつ内部空間に希ガスを封入してなる外囲器
と、外囲器の外周面に配置した金属部材よりなる対をな
す外部電極と、外囲器の外周面に、外部電極が被覆され
るように装着した絶縁部材と、外囲器の端部に装着した
絶縁性のキャップとを具備し、前記外部電極の位置する
外囲器部分の断面形状をほぼ三角形に形成すると共に、
隣接する2つの外周面に外部電極を互いに離隔して配置
したことを特徴とする。
【0013】又、本発明の第4の発明は、前記外囲器を
ほぼ2等辺三角形に形成すると共に、その辺部分に外部
電極を配置したことを特徴とし、第5の発明は、前記外
部電極の位置するそれぞれの外周面のなす角度を45〜
100°の範囲内に、好ましくは60〜90°の範囲内
に設定したことを特徴とし、第6の発明は、前記外部電
極の位置するそれぞれの外周面に対応する内面側に発光
層を形成したことを特徴とし、第7の発明は、前記絶縁
部材を、透光性シ−ト又は熱収縮性樹脂よりなる保護チ
ュ−ブ又はガラスバルブなどの耐熱性チュ−ブにて構成
したことを特徴とし、第8の発明は、前記外囲器の端部
を封止部材にて気密に封止すると共に、封止部材の断面
形状を楕円を含むほぼ円形状に形成したことを特徴とす
る。
ほぼ2等辺三角形に形成すると共に、その辺部分に外部
電極を配置したことを特徴とし、第5の発明は、前記外
部電極の位置するそれぞれの外周面のなす角度を45〜
100°の範囲内に、好ましくは60〜90°の範囲内
に設定したことを特徴とし、第6の発明は、前記外部電
極の位置するそれぞれの外周面に対応する内面側に発光
層を形成したことを特徴とし、第7の発明は、前記絶縁
部材を、透光性シ−ト又は熱収縮性樹脂よりなる保護チ
ュ−ブ又はガラスバルブなどの耐熱性チュ−ブにて構成
したことを特徴とし、第8の発明は、前記外囲器の端部
を封止部材にて気密に封止すると共に、封止部材の断面
形状を楕円を含むほぼ円形状に形成したことを特徴とす
る。
【0014】又、本発明の第9の発明は、内面に発光層
を有し、かつ内部空間に希ガスを封入した外囲器の外周
面に金属部材よりなる対をなす外部電極を配置してなる
希ガス放電灯から放出される光を原稿面に照射し、原稿
からの反射光又は透過光をセンサにて受光する原稿照射
読取装置であって、前記希ガス放電灯の、外部電極の位
置する外囲器部分をほぼ三角形に形成すると共に、隣接
する2つの外周面に外部電極を互いに離隔して配置し、
かつ外部電極の位置しない外周面を原稿面に対向させた
ことを特徴とする。
を有し、かつ内部空間に希ガスを封入した外囲器の外周
面に金属部材よりなる対をなす外部電極を配置してなる
希ガス放電灯から放出される光を原稿面に照射し、原稿
からの反射光又は透過光をセンサにて受光する原稿照射
読取装置であって、前記希ガス放電灯の、外部電極の位
置する外囲器部分をほぼ三角形に形成すると共に、隣接
する2つの外周面に外部電極を互いに離隔して配置し、
かつ外部電極の位置しない外周面を原稿面に対向させた
ことを特徴とする。
【0015】又、本発明の第10の発明は、内面に発光
層を有し、かつ内部空間に希ガスを封入した外囲器の外
周面に金属部材よりなる対をなす外部電極を配置してな
る希ガス放電灯を導光板の端面側に配置すると共に、導
光板の光放出側に液晶パネルを配置した表示装置であっ
て、前記希ガス放電灯の、外部電極の位置する外囲器部
分をほぼ三角形に形成すると共に、隣接する2つの外周
面に外部電極を互いに離隔して配置し、かつ外部電極の
位置しない外周面を導光板の端面に対向させたことを特
徴とする。
層を有し、かつ内部空間に希ガスを封入した外囲器の外
周面に金属部材よりなる対をなす外部電極を配置してな
る希ガス放電灯を導光板の端面側に配置すると共に、導
光板の光放出側に液晶パネルを配置した表示装置であっ
て、前記希ガス放電灯の、外部電極の位置する外囲器部
分をほぼ三角形に形成すると共に、隣接する2つの外周
面に外部電極を互いに離隔して配置し、かつ外部電極の
位置しない外周面を導光板の端面に対向させたことを特
徴とする。
【0016】さらに、本発明の第11の発明は、内面に
発光層を有し、かつ内部空間に希ガスを封入した外囲器
の外周面に金属部材よりなる対をなす外部電極を配置し
てなり、かつ異なった発光色を呈する複数の希ガス放電
灯を、光の放出側が同一側となるように配置した表示装
置であって、前記希ガス放電灯の、外部電極の位置する
外囲器部分をほぼ三角形に形成すると共に、隣接する2
つの外周面に外部電極を互いに離隔して配置し、かつ外
部電極の位置しないそれぞれの外周面を表示面としたこ
とを特徴とし、第12の発明は、前記異なった発光色を
呈する複数の希ガス放電灯を1ユニットとし、複数ユニ
ットの希ガス放電灯群を、外部電極の位置しないそれぞ
れの外周面がほぼ面一となるように整列配置したことを
特徴とする。
発光層を有し、かつ内部空間に希ガスを封入した外囲器
の外周面に金属部材よりなる対をなす外部電極を配置し
てなり、かつ異なった発光色を呈する複数の希ガス放電
灯を、光の放出側が同一側となるように配置した表示装
置であって、前記希ガス放電灯の、外部電極の位置する
外囲器部分をほぼ三角形に形成すると共に、隣接する2
つの外周面に外部電極を互いに離隔して配置し、かつ外
部電極の位置しないそれぞれの外周面を表示面としたこ
とを特徴とし、第12の発明は、前記異なった発光色を
呈する複数の希ガス放電灯を1ユニットとし、複数ユニ
ットの希ガス放電灯群を、外部電極の位置しないそれぞ
れの外周面がほぼ面一となるように整列配置したことを
特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる希ガス放電
灯DLの第1の実施例について図1〜図3を参照して説
明する。同図において、1は断面形状がほぼ全長に亘っ
てほぼ三角形に形成された外囲器であって、3つの外周
面1A,1B,1Cを有する。この外囲器1の構成材料
としては鉛ガラスが加工性の点で好適するが、150°
Cにおける体積抵抗率が1×109 Ωcm以上であり、
酸化珪素,酸化硼素を主成分とする鉛を含まない硼珪酸
ガラス系(以下、便宜的にBFKガラスと呼称する)も
適用可能である。このBFKガラスは、例えば酸化珪素
(SiO2 ),アルミナ(Al2 03 ),酸化硼素(B
2 O3 ),酸化ナトリウム(Na2 0),酸化カリウム
(K2 0),酸化リチウム(Li2 0),酸化チタン
(TiO2 )などから構成されており、組成比は例えば
酸化珪素67.6%,アルミナ4%,酸化硼素18%,
酸化ナトリウム1%,酸化カリウム8%,酸化リチウム
1%,酸化チタン0.4%程度に設定されているが、所
望するガラス特性によっては組成比を適宜に変更でき
る。この他に、例えば珪酸、アルミナ、硼酸及びカリウ
ム,バリウム,カルシウムの酸化物などから構成された
バリウムガラスなども適用可能である。
灯DLの第1の実施例について図1〜図3を参照して説
明する。同図において、1は断面形状がほぼ全長に亘っ
てほぼ三角形に形成された外囲器であって、3つの外周
面1A,1B,1Cを有する。この外囲器1の構成材料
としては鉛ガラスが加工性の点で好適するが、150°
Cにおける体積抵抗率が1×109 Ωcm以上であり、
酸化珪素,酸化硼素を主成分とする鉛を含まない硼珪酸
ガラス系(以下、便宜的にBFKガラスと呼称する)も
適用可能である。このBFKガラスは、例えば酸化珪素
(SiO2 ),アルミナ(Al2 03 ),酸化硼素(B
2 O3 ),酸化ナトリウム(Na2 0),酸化カリウム
(K2 0),酸化リチウム(Li2 0),酸化チタン
(TiO2 )などから構成されており、組成比は例えば
酸化珪素67.6%,アルミナ4%,酸化硼素18%,
酸化ナトリウム1%,酸化カリウム8%,酸化リチウム
1%,酸化チタン0.4%程度に設定されているが、所
望するガラス特性によっては組成比を適宜に変更でき
る。この他に、例えば珪酸、アルミナ、硼酸及びカリウ
ム,バリウム,カルシウムの酸化物などから構成された
バリウムガラスなども適用可能である。
【0018】又、外囲器1は正三角形を含むほぼ2等辺
三角形に形成されており、例えば外周面1Bと外周面1
Cとがほぼ2等辺に形成されている。この外周面1B,
1Cのなす角度θは45〜100°の範囲内に、好まし
くは60〜90°の範囲内に設定されている。特に、角
度θが60〜90°の範囲内に設定されている場合には
外周面1Aから前面に放出される光量が増加するのみな
らず、光の広がりも軽減できる。しかしながら、角度θ
が45°未満になると、外周面1Aから前面に放出され
る光量が減少するようになるし、逆に100°を超える
と、外周面1Aから放出される光が広がりを呈するよう
になり、平行性が損なわれる。従って、上述の範囲内に
設定することが望ましい。
三角形に形成されており、例えば外周面1Bと外周面1
Cとがほぼ2等辺に形成されている。この外周面1B,
1Cのなす角度θは45〜100°の範囲内に、好まし
くは60〜90°の範囲内に設定されている。特に、角
度θが60〜90°の範囲内に設定されている場合には
外周面1Aから前面に放出される光量が増加するのみな
らず、光の広がりも軽減できる。しかしながら、角度θ
が45°未満になると、外周面1Aから前面に放出され
る光量が減少するようになるし、逆に100°を超える
と、外周面1Aから放出される光が広がりを呈するよう
になり、平行性が損なわれる。従って、上述の範囲内に
設定することが望ましい。
【0019】この外囲器1の外周面1B,1Cに対応す
る内面には発光層2が形成されており、外周面1Aに対
応する内面には発光層の形成されないアパ−チャ部2a
が形成されている。尚、発光層2は外囲器1の外周面1
A,1B,1Cに対応するすべての内面に形成すること
も可能である。この発光層2は主として蛍光体にて形成
されており、希ガス放電灯の用途によっては1種類の蛍
光体にて形成されたり、或いは2種類以上を混合して形
成されたりする。例えば三波長域発光形の場合には、例
えば青色領域に発光スペクトルを有するユ−ロピウム付
活アルミン酸バリウム・マグネシウム蛍光体,緑色領域
に発光スペクトルを有するセリウム・テルビウム付活リ
ン酸ランタン蛍光体,赤色領域に発光スペクトルを有す
るユ−ロピウム付活硼酸イットリウム・ガドリウム蛍光
体を混合してなる混合蛍光体にて形成され、その付着量
は1cm2 当たり5〜30mgの範囲に設定されてい
る。この範囲では所望の光出力が得られるものの、その
付着量が5mg未満になると、光出力が低下してしまい
原稿面照度が不足するようになるし、逆に、30mgを
超えると、均質な発光層の形成が困難になる。従って、
発光層2の付着量は上記範囲内に設定することが望まし
い。
る内面には発光層2が形成されており、外周面1Aに対
応する内面には発光層の形成されないアパ−チャ部2a
が形成されている。尚、発光層2は外囲器1の外周面1
A,1B,1Cに対応するすべての内面に形成すること
も可能である。この発光層2は主として蛍光体にて形成
されており、希ガス放電灯の用途によっては1種類の蛍
光体にて形成されたり、或いは2種類以上を混合して形
成されたりする。例えば三波長域発光形の場合には、例
えば青色領域に発光スペクトルを有するユ−ロピウム付
活アルミン酸バリウム・マグネシウム蛍光体,緑色領域
に発光スペクトルを有するセリウム・テルビウム付活リ
ン酸ランタン蛍光体,赤色領域に発光スペクトルを有す
るユ−ロピウム付活硼酸イットリウム・ガドリウム蛍光
体を混合してなる混合蛍光体にて形成され、その付着量
は1cm2 当たり5〜30mgの範囲に設定されてい
る。この範囲では所望の光出力が得られるものの、その
付着量が5mg未満になると、光出力が低下してしまい
原稿面照度が不足するようになるし、逆に、30mgを
超えると、均質な発光層の形成が困難になる。従って、
発光層2の付着量は上記範囲内に設定することが望まし
い。
【0020】上述の外囲器1の端部1a,1bには板状
の第1,第2の封止部材3,4が封着されている。この
第1,第2の封止部材3,4は、例えば外囲器1の断面
形状(端部形状)とほぼ同一の形状(ほぼ三角形)を有
する板状のガラス部材(或いはセラミックス部材)にて
形成されている。尚、ガラス部材を使用する場合には焼
結ガラスが好適する。これら封止部材3,4の融点は、
例えば外囲器1の融点よりも若干低い目に設定されてい
る。そして、外囲器1及び第1,第2の封止部材3,4
にて構成された密閉空間には水銀などの金属蒸気を含ま
ないキセノン,クリプトン,ネオン,ヘリウムなどの希
ガスが単一又は混合して所定量封入されているが、キセ
ノンを主成分とする希ガスの封入が望ましい。
の第1,第2の封止部材3,4が封着されている。この
第1,第2の封止部材3,4は、例えば外囲器1の断面
形状(端部形状)とほぼ同一の形状(ほぼ三角形)を有
する板状のガラス部材(或いはセラミックス部材)にて
形成されている。尚、ガラス部材を使用する場合には焼
結ガラスが好適する。これら封止部材3,4の融点は、
例えば外囲器1の融点よりも若干低い目に設定されてい
る。そして、外囲器1及び第1,第2の封止部材3,4
にて構成された密閉空間には水銀などの金属蒸気を含ま
ないキセノン,クリプトン,ネオン,ヘリウムなどの希
ガスが単一又は混合して所定量封入されているが、キセ
ノンを主成分とする希ガスの封入が望ましい。
【0021】しかも、上述の外囲器1の外周面1B,1
Cにはそれのほぼ全長に亘って金属部材よりなる帯状の
一対の外部電極5,6が、互いに絶縁間隔を有するよう
に離隔して配置されている。この外部電極5,6は、例
えば肉厚が10〜100μm程度のアルミニウム箔が好
適するが、ニッケル,銀,銅などの金属部材を用いるこ
とも可能である。この外部電極5,6は箔状の金属部材
を接着剤などを利用して固定することが推奨されるが、
無電解メッキを含むメッキ,蒸着,溶射などによって形
成することもできる。特に、外部電極5,6の外周面側
には光反射性を付与することが、外周面1Aからの放出
光量を増加させる点で望ましい。
Cにはそれのほぼ全長に亘って金属部材よりなる帯状の
一対の外部電極5,6が、互いに絶縁間隔を有するよう
に離隔して配置されている。この外部電極5,6は、例
えば肉厚が10〜100μm程度のアルミニウム箔が好
適するが、ニッケル,銀,銅などの金属部材を用いるこ
とも可能である。この外部電極5,6は箔状の金属部材
を接着剤などを利用して固定することが推奨されるが、
無電解メッキを含むメッキ,蒸着,溶射などによって形
成することもできる。特に、外部電極5,6の外周面側
には光反射性を付与することが、外周面1Aからの放出
光量を増加させる点で望ましい。
【0022】さらには、上述の外部電極5,6における
同一方向の一方の端部には図示しない外部リ−ド線に接
続するための端子51,61が形成されている。この実
施例では、端子51,61は外部電極5,6と同一部材
にて形成されているが、例えば短冊状の別部材よりなる
端子を電気的機械的に接続されるように配置することも
できる。尚、端子51,61は外部電極5,6の異なっ
た端部から別々に導出することもできる。
同一方向の一方の端部には図示しない外部リ−ド線に接
続するための端子51,61が形成されている。この実
施例では、端子51,61は外部電極5,6と同一部材
にて形成されているが、例えば短冊状の別部材よりなる
端子を電気的機械的に接続されるように配置することも
できる。尚、端子51,61は外部電極5,6の異なっ
た端部から別々に導出することもできる。
【0023】この希ガス放電灯DLは、例えば次のよう
に製造される。まず、例えば青色領域,緑色領域,赤色
領域にそれぞれ発光スペクトルを有する蛍光体を含む水
溶性の蛍光体塗布液を、断面がほぼ三角形のガラスバル
ブよりなる外囲器1の内面に塗布・乾燥し、焼成するこ
とにより発光層2が形成される。次に、図示しないスク
レ−パを利用して外周面1Aに対応する部分の発光層2
を強制的に剥離・除去することにより、アパ−チャ部2
aが形成される。次に、図4に示すように、例えばグラ
ファイトよりなる加熱治具Hの三角形の凹部HAに第1
の封止部材3を収納すると共に、外囲器1を、一端1a
が第1の封止部材3に載置されるように収納する。この
状態において、加熱治具Hに電源PSを接続することに
より、加熱治具Hは例えば第1の封止部材3の融点程度
に加熱される。これによって、外囲器1の一端1aには
第1の封止部材3が融着され、気密に封止される。次
に、この外囲器1を加熱治具Hから取り出し、凹部HA
に第2の封止部材4を収納すると共に、外囲器1を、他
端1bが第2の封止部材4に載置されるように収納し、
加熱治具H及び外囲器1を密閉空間に位置させると共
に、密閉空間をキセノンなどの希ガス雰囲気とし、その
圧力を所望の圧力(例えば83〜200トル)に設定す
る。これによって、外囲器1の内部空間には所定圧力で
希ガスが満たされる。この状態において、加熱治具Hに
電源PSを接続することにより、加熱治具Hは例えば第
2の封止部材4の融点程度に加熱される。これによっ
て、外囲器1の他端1bには第2の封止部材4が融着さ
れ、気密に封止されると共に、外囲器1の気密空間には
希ガスが所定圧力で封入される。次に、外囲器1の外周
面1B,1Cに帯状の外部電極5,6を、それのほぼ全
長に亘って互いに離隔するように接着剤を利用して貼着
することによって希ガス放電灯DLが製造される。尚、
外部電極5,6の貼着面には予め接着層を形成しておく
ことが望ましい。
に製造される。まず、例えば青色領域,緑色領域,赤色
領域にそれぞれ発光スペクトルを有する蛍光体を含む水
溶性の蛍光体塗布液を、断面がほぼ三角形のガラスバル
ブよりなる外囲器1の内面に塗布・乾燥し、焼成するこ
とにより発光層2が形成される。次に、図示しないスク
レ−パを利用して外周面1Aに対応する部分の発光層2
を強制的に剥離・除去することにより、アパ−チャ部2
aが形成される。次に、図4に示すように、例えばグラ
ファイトよりなる加熱治具Hの三角形の凹部HAに第1
の封止部材3を収納すると共に、外囲器1を、一端1a
が第1の封止部材3に載置されるように収納する。この
状態において、加熱治具Hに電源PSを接続することに
より、加熱治具Hは例えば第1の封止部材3の融点程度
に加熱される。これによって、外囲器1の一端1aには
第1の封止部材3が融着され、気密に封止される。次
に、この外囲器1を加熱治具Hから取り出し、凹部HA
に第2の封止部材4を収納すると共に、外囲器1を、他
端1bが第2の封止部材4に載置されるように収納し、
加熱治具H及び外囲器1を密閉空間に位置させると共
に、密閉空間をキセノンなどの希ガス雰囲気とし、その
圧力を所望の圧力(例えば83〜200トル)に設定す
る。これによって、外囲器1の内部空間には所定圧力で
希ガスが満たされる。この状態において、加熱治具Hに
電源PSを接続することにより、加熱治具Hは例えば第
2の封止部材4の融点程度に加熱される。これによっ
て、外囲器1の他端1bには第2の封止部材4が融着さ
れ、気密に封止されると共に、外囲器1の気密空間には
希ガスが所定圧力で封入される。次に、外囲器1の外周
面1B,1Cに帯状の外部電極5,6を、それのほぼ全
長に亘って互いに離隔するように接着剤を利用して貼着
することによって希ガス放電灯DLが製造される。尚、
外部電極5,6の貼着面には予め接着層を形成しておく
ことが望ましい。
【0024】この希ガス放電灯DLは、例えばパルス状
の高周波高電圧を発生する点灯装置によって点灯され
る。この点灯装置は、例えば一次,二次コイルを有する
出力トランスと、出力トランスの一次コイルに直列的に
接続されたスイッチング素子と、スイッチング素子をオ
ン・オフ制御する駆動回路とから構成されており、希ガ
ス放電灯DLは出力トランスの二次コイル側に接続され
る。スイッチング素子のオン・オフ制御に関連して出力
トランスの二次コイルにはパルス状の高周波高電圧(例
えば周波数が80KHz,電圧が1250V0-P )が発
生し、端子51,61を介して外部電極5,6に印加さ
れる。これによって、希ガス放電灯DLは直ちに放電を
開始し、アパ−チャ部2aを介して外周面1Aから比較
的に平行な光が外部に放出される。
の高周波高電圧を発生する点灯装置によって点灯され
る。この点灯装置は、例えば一次,二次コイルを有する
出力トランスと、出力トランスの一次コイルに直列的に
接続されたスイッチング素子と、スイッチング素子をオ
ン・オフ制御する駆動回路とから構成されており、希ガ
ス放電灯DLは出力トランスの二次コイル側に接続され
る。スイッチング素子のオン・オフ制御に関連して出力
トランスの二次コイルにはパルス状の高周波高電圧(例
えば周波数が80KHz,電圧が1250V0-P )が発
生し、端子51,61を介して外部電極5,6に印加さ
れる。これによって、希ガス放電灯DLは直ちに放電を
開始し、アパ−チャ部2aを介して外周面1Aから比較
的に平行な光が外部に放出される。
【0025】この実施例によれば、外囲器1における外
周面1B,1Cのなす角度θが45〜100°の範囲内
に、好ましくは60〜90°の範囲内に設定されている
ために、外周面1Aから前面に放出される光量が増加す
るのみならず、広がりの少ない比較的に平行な光が得ら
れるようになる。従って、原稿照射読取装置に適用した
場合には原稿面の照度を一層高めることができ、読み取
り精度を改善することが可能になる。
周面1B,1Cのなす角度θが45〜100°の範囲内
に、好ましくは60〜90°の範囲内に設定されている
ために、外周面1Aから前面に放出される光量が増加す
るのみならず、広がりの少ない比較的に平行な光が得ら
れるようになる。従って、原稿照射読取装置に適用した
場合には原稿面の照度を一層高めることができ、読み取
り精度を改善することが可能になる。
【0026】又、外囲器1は平坦な3つの外周面1A,
1B,1Cを有するほぼ三角形に形成されているため
に、図14に示す先行技術に比較して、外部電極5,6
の外周面1B,1Cへの貼着作業を容易に行なうことが
できる。従って、量産設備の導入が可能になる。
1B,1Cを有するほぼ三角形に形成されているため
に、図14に示す先行技術に比較して、外部電極5,6
の外周面1B,1Cへの貼着作業を容易に行なうことが
できる。従って、量産設備の導入が可能になる。
【0027】図5は本発明にかかる希ガス放電灯の第2
の実施例を示すものであって、基本的な構成は図1〜図
2に示す実施例と同じである。異なる点は、外囲器1の
外周面に絶縁部材としての保護チュ−ブ7を、外部電極
5,6が被覆されるように装着したことである。
の実施例を示すものであって、基本的な構成は図1〜図
2に示す実施例と同じである。異なる点は、外囲器1の
外周面に絶縁部材としての保護チュ−ブ7を、外部電極
5,6が被覆されるように装着したことである。
【0028】この保護チュ−ブ7は、例えばポリエチレ
ンテレフタレ−ト(PET)樹脂などのように熱収縮性
を有する透光性の樹脂にて形成されており、外囲器1に
装着した後に例えば150〜200°C程度に加熱する
ことによって、外囲器1の外周面に密着されるものであ
る。尚、保護チュ−ブ7を装着するに先立って、外囲器
1の外周面にシリコン樹脂による透光性の絶縁被膜を形
成すれば、外部電極間の絶縁性を高めることができる。
ンテレフタレ−ト(PET)樹脂などのように熱収縮性
を有する透光性の樹脂にて形成されており、外囲器1に
装着した後に例えば150〜200°C程度に加熱する
ことによって、外囲器1の外周面に密着されるものであ
る。尚、保護チュ−ブ7を装着するに先立って、外囲器
1の外周面にシリコン樹脂による透光性の絶縁被膜を形
成すれば、外部電極間の絶縁性を高めることができる。
【0029】この実施例によれば、外部電極5,6のよ
うに高周波高電圧の印加される充電部が保護チュ−ブ7
によって覆われるために、OA機器などへの組み込みが
容易になり、希ガス放電灯DLとOA機器との間の絶縁
性を向上できる。
うに高周波高電圧の印加される充電部が保護チュ−ブ7
によって覆われるために、OA機器などへの組み込みが
容易になり、希ガス放電灯DLとOA機器との間の絶縁
性を向上できる。
【0030】図6は本発明にかかる希ガス放電灯の第3
の実施例を示すものであって、基本的な構成は図5に示
す実施例と同じである。異なる点は、外囲器1の外周面
に絶縁部材としての透光性シ−ト8を、外部電極5,6
が被覆されるように巻回・装着したことである。
の実施例を示すものであって、基本的な構成は図5に示
す実施例と同じである。異なる点は、外囲器1の外周面
に絶縁部材としての透光性シ−ト8を、外部電極5,6
が被覆されるように巻回・装着したことである。
【0031】この透光性シ−ト8は、例えばPET樹
脂,ポリエステル樹脂などの透光性に優れた樹脂材にて
形成されており、例えばそれの一方の面(外部電極に接
する側の面)には予め図示しない接着層が形成されてい
る。従って、外囲器1の外周面1A,1B,1Cに巻回
・装着する際に、透光性シ−ト8は接着層によってそれ
ぞれの外周面及び外部電極5,6に確実に固定される。
特に、透光性シ−ト8の端部8a,8bの重ね合わせ部
分を溶着すれば、固定性を一層に高めることができる。
脂,ポリエステル樹脂などの透光性に優れた樹脂材にて
形成されており、例えばそれの一方の面(外部電極に接
する側の面)には予め図示しない接着層が形成されてい
る。従って、外囲器1の外周面1A,1B,1Cに巻回
・装着する際に、透光性シ−ト8は接着層によってそれ
ぞれの外周面及び外部電極5,6に確実に固定される。
特に、透光性シ−ト8の端部8a,8bの重ね合わせ部
分を溶着すれば、固定性を一層に高めることができる。
【0032】又、透光性シ−ト8の端部8a,8bの重
ね合わせ部分を外部電極6に重ね合わすように位置させ
れば、溶着時に発光層2に付与される衝撃を緩和でき、
発光層2の剥離・脱落を少なくできる。
ね合わせ部分を外部電極6に重ね合わすように位置させ
れば、溶着時に発光層2に付与される衝撃を緩和でき、
発光層2の剥離・脱落を少なくできる。
【0033】この実施例において、外部電極5,6を予
め透光性シ−ト8の一方の面に所定の間隔で配置したシ
−ト構体を作成しておき、透光性シ−ト8を外囲器1の
外周面に巻き付ける際に、外部電極5,6を外周面1
B,1Cに固定・配置するように構成することもでき
る。このように構成すれば、生産性を高めることが可能
になる。
め透光性シ−ト8の一方の面に所定の間隔で配置したシ
−ト構体を作成しておき、透光性シ−ト8を外囲器1の
外周面に巻き付ける際に、外部電極5,6を外周面1
B,1Cに固定・配置するように構成することもでき
る。このように構成すれば、生産性を高めることが可能
になる。
【0034】さらには、外囲器1にシ−ト構体を巻回・
装着するに先立って、外囲器1の外周面にシリコン樹脂
による透光性の絶縁被膜を形成すれば、外部電極間の絶
縁性を高めることができる。
装着するに先立って、外囲器1の外周面にシリコン樹脂
による透光性の絶縁被膜を形成すれば、外部電極間の絶
縁性を高めることができる。
【0035】図7〜図8は本発明にかかる希ガス放電灯
の第4の実施例を示すものであって、基本的な構成は図
1〜図2に示す実施例と同じである。異なる点は、外部
電極5,6の位置しない部分の形態を楕円を含むほぼ円
形状に形成したことである。具体的には、外部電極5,
6の位置する外囲器部分の断面形状をほぼ三角形に形成
すると共に、それの端部1a,1bに接続される第1,
第2の封止部材3A,4Aの断面形状を楕円を含むほぼ
円形状に形成したことである。
の第4の実施例を示すものであって、基本的な構成は図
1〜図2に示す実施例と同じである。異なる点は、外部
電極5,6の位置しない部分の形態を楕円を含むほぼ円
形状に形成したことである。具体的には、外部電極5,
6の位置する外囲器部分の断面形状をほぼ三角形に形成
すると共に、それの端部1a,1bに接続される第1,
第2の封止部材3A,4Aの断面形状を楕円を含むほぼ
円形状に形成したことである。
【0036】この希ガス放電灯DLは次のように製造さ
れる。まず、図8に示すように、ほぼ三角形の外囲器1
の内面に発光層2を形成した後に、外囲器1の一端1a
に円筒状のガラス部材よりなる第1の封止部材3Aを加
熱・軟化させて封止する。次に、外囲器1の端部1bに
第1の封止部材3Aより長さの短い円筒状のガラス部材
よりなる第2の封止部材4Aを加熱・軟化させて封止す
ると共に、第2の封止部材4Aのほぼ中央部分を加熱し
ながら縮径加工して溶断するいわゆるトップシ−ルによ
って封止を行なう。次に、第1の封止部材3Aを一端を
図示しない排気装置にセットし、内部の空気を排出する
と共に、内部空間に希ガスを所定圧力で封入する。この
状態を維持しながら、第1の封止部材3Aの外囲器寄り
の適宜部分を加熱しながら縮径加工して溶断するいわゆ
るトップシ−ルによって封止を行なう。然る後に、外囲
器1の外周面1B,1Cに帯状の外部電極5,6を貼着
することによって、希ガス放電灯DLが製造される。
れる。まず、図8に示すように、ほぼ三角形の外囲器1
の内面に発光層2を形成した後に、外囲器1の一端1a
に円筒状のガラス部材よりなる第1の封止部材3Aを加
熱・軟化させて封止する。次に、外囲器1の端部1bに
第1の封止部材3Aより長さの短い円筒状のガラス部材
よりなる第2の封止部材4Aを加熱・軟化させて封止す
ると共に、第2の封止部材4Aのほぼ中央部分を加熱し
ながら縮径加工して溶断するいわゆるトップシ−ルによ
って封止を行なう。次に、第1の封止部材3Aを一端を
図示しない排気装置にセットし、内部の空気を排出する
と共に、内部空間に希ガスを所定圧力で封入する。この
状態を維持しながら、第1の封止部材3Aの外囲器寄り
の適宜部分を加熱しながら縮径加工して溶断するいわゆ
るトップシ−ルによって封止を行なう。然る後に、外囲
器1の外周面1B,1Cに帯状の外部電極5,6を貼着
することによって、希ガス放電灯DLが製造される。
【0037】この実施例によれば、第1,第2の封止部
材3A,4Aがほぼ円筒状のガラス部材にて構成されて
いるために、外囲器1の端部1a,1bへの封止を、第
1の実施例のようにグラファイトの加熱治具Hを使用し
なくてよく、製造作業を能率的に行なうことができるの
みならず、製造コストを低減できる。
材3A,4Aがほぼ円筒状のガラス部材にて構成されて
いるために、外囲器1の端部1a,1bへの封止を、第
1の実施例のようにグラファイトの加熱治具Hを使用し
なくてよく、製造作業を能率的に行なうことができるの
みならず、製造コストを低減できる。
【0038】又、外囲器1の内部空間への希ガスの封入
を、通常の蛍光ランプと同様の方法にて行なうことがで
きるために、封入圧力を比較的に精度よくコントロ−ル
することができ、明るさのバラツキを軽減できる。
を、通常の蛍光ランプと同様の方法にて行なうことがで
きるために、封入圧力を比較的に精度よくコントロ−ル
することができ、明るさのバラツキを軽減できる。
【0039】図9は本発明にかかる希ガス放電灯の第5
の実施例を示すものであって、基本的な構成は図5に示
す実施例と同じである。異なる点は、外囲器1の端部1
a,1bに絶縁性のキャップ11,11を装着したこと
である。具体的には、外部電極5,6から導出された端
子61(51)には外部リ−ド線9が圧着端子などの接
続手段10によって電気的機械的に接続されており、外
囲器1の端部にはキャップ11が、内部に端子61と外
部リ−ド線9との接続部分が位置し、かつ保護チュ−ブ
7を覆うように装着されている。そして、キャップ11
の内部空間には絶縁性に優れた熱硬化性樹脂,熱可塑性
樹脂,ゴムなどの柔軟性部材などよりなる封止材12が
適宜に充填されている この実施例によれば、充電部の露出がなく、OA機器な
どへの組み込みを安全かつ容易に行なうことができる。
の実施例を示すものであって、基本的な構成は図5に示
す実施例と同じである。異なる点は、外囲器1の端部1
a,1bに絶縁性のキャップ11,11を装着したこと
である。具体的には、外部電極5,6から導出された端
子61(51)には外部リ−ド線9が圧着端子などの接
続手段10によって電気的機械的に接続されており、外
囲器1の端部にはキャップ11が、内部に端子61と外
部リ−ド線9との接続部分が位置し、かつ保護チュ−ブ
7を覆うように装着されている。そして、キャップ11
の内部空間には絶縁性に優れた熱硬化性樹脂,熱可塑性
樹脂,ゴムなどの柔軟性部材などよりなる封止材12が
適宜に充填されている この実施例によれば、充電部の露出がなく、OA機器な
どへの組み込みを安全かつ容易に行なうことができる。
【0040】図10は本発明にかかる希ガス放電灯の原
稿照射読取装置への適用例(第6の実施例)を示すもの
であって、希ガス放電灯の基本的な構成は図1〜図2に
示す実施例と同じである。この実施例の特徴部分は、希
ガス放電灯DLの平坦な外周面1Aを原稿面Pに対向す
るように配置し、原稿面Pからの反射光をセンサSで受
光するように構成したことである。尚、この希ガス放電
灯DLは縮小光学系を有する原稿照射読取装置に適用す
ることもできる。又、図5〜図9に示す希ガス放電灯を
いずれの原稿照射読取装置にも適用することができる。
稿照射読取装置への適用例(第6の実施例)を示すもの
であって、希ガス放電灯の基本的な構成は図1〜図2に
示す実施例と同じである。この実施例の特徴部分は、希
ガス放電灯DLの平坦な外周面1Aを原稿面Pに対向す
るように配置し、原稿面Pからの反射光をセンサSで受
光するように構成したことである。尚、この希ガス放電
灯DLは縮小光学系を有する原稿照射読取装置に適用す
ることもできる。又、図5〜図9に示す希ガス放電灯を
いずれの原稿照射読取装置にも適用することができる。
【0041】ところで、希ガス放電灯DLの外周面1A
から放出された光は原稿面Pにて反射し、センサSによ
って受光されるのであるが、放出光は外周面1Aに対し
て比較的に直角に放出される光成分が多く、原稿面Pで
の光の広がりが図14に示す先行技術に比較して少な
い。従って、原稿の読み取り精度が向上し、再生品位を
高めることが可能になる。
から放出された光は原稿面Pにて反射し、センサSによ
って受光されるのであるが、放出光は外周面1Aに対し
て比較的に直角に放出される光成分が多く、原稿面Pで
の光の広がりが図14に示す先行技術に比較して少な
い。従って、原稿の読み取り精度が向上し、再生品位を
高めることが可能になる。
【0042】図11は本発明にかかる希ガス放電灯のフ
ィルムスキャナ(原稿照射読取装置)への適用例(第7
の実施例)を示すものであって、希ガス放電灯の基本的
な構成は図1〜図2に示す実施例と同じである。この実
施例の特徴部分は、希ガス放電灯DLの平坦な外周面1
AをフィルムFに対向するように配置し、フィルムFの
透過光をミラ−Mrで反射し、反射光をセンサSで受光
するように構成したことである。
ィルムスキャナ(原稿照射読取装置)への適用例(第7
の実施例)を示すものであって、希ガス放電灯の基本的
な構成は図1〜図2に示す実施例と同じである。この実
施例の特徴部分は、希ガス放電灯DLの平坦な外周面1
AをフィルムFに対向するように配置し、フィルムFの
透過光をミラ−Mrで反射し、反射光をセンサSで受光
するように構成したことである。
【0043】ところで、希ガス放電灯DLの外周面1A
から放出された光はフィルムFを透過し、透過光をミラ
−Mrで反射し、センサSによって受光されるのである
が、放出光は外周面1Aに対して比較的に直角に放出さ
れる光成分が多く、フィルムFでの光の広がりが少な
く、センサSに入射される光も図14に示す先行技術に
比較して光の平行性が優れている。従って、原稿の読み
取り精度に部分的なバラツキが少なくなり、再生品位を
高めることが可能になる。
から放出された光はフィルムFを透過し、透過光をミラ
−Mrで反射し、センサSによって受光されるのである
が、放出光は外周面1Aに対して比較的に直角に放出さ
れる光成分が多く、フィルムFでの光の広がりが少な
く、センサSに入射される光も図14に示す先行技術に
比較して光の平行性が優れている。従って、原稿の読み
取り精度に部分的なバラツキが少なくなり、再生品位を
高めることが可能になる。
【0044】図12は本発明にかかる希ガス放電灯のバ
ックライト装置(表示装置)への適用例(第8の実施
例)を示すものであって、希ガス放電灯の基本的な構成
は図1〜図2に示す実施例と同じである。この実施例の
特徴部分は、希ガス放電灯DLをエッジライト式のバッ
クライト装置に適用したことである。具体的には、この
希ガス放電灯DLは導光板Lの端面Laに、外周面1A
と端面Laとが互いに平行となるように対向・配置さ
れ、導光板Lの光放出側には光拡散板DB,液晶パネル
LCDが配置されている。
ックライト装置(表示装置)への適用例(第8の実施
例)を示すものであって、希ガス放電灯の基本的な構成
は図1〜図2に示す実施例と同じである。この実施例の
特徴部分は、希ガス放電灯DLをエッジライト式のバッ
クライト装置に適用したことである。具体的には、この
希ガス放電灯DLは導光板Lの端面Laに、外周面1A
と端面Laとが互いに平行となるように対向・配置さ
れ、導光板Lの光放出側には光拡散板DB,液晶パネル
LCDが配置されている。
【0045】この実施例によれば、希ガス放電灯DLの
平坦な外周面1Aから放出された光は比較的に平行性が
よいために、より多くの光が導光板Lに効率よく導入さ
れる。従って、液晶パネルLCDのパネル面の明るさを
明るくすることができ、望ましい表示画面を得ることが
できる。
平坦な外周面1Aから放出された光は比較的に平行性が
よいために、より多くの光が導光板Lに効率よく導入さ
れる。従って、液晶パネルLCDのパネル面の明るさを
明るくすることができ、望ましい表示画面を得ることが
できる。
【0046】図13は本発明にかかる希ガス放電灯の大
画面表示装置への適用例(第9の実施例)を示すもので
あって、希ガス放電灯の基本的な構成は図1〜図2に示
す実施例と同じである。この実施例の特徴部分は、発光
色の異なる3〜4本の希ガス放電灯DLを1ユニット
(1つの表示画素)とし、これらの複数ユニットを整列
・配置して大画面の表示面を構成したことである。
画面表示装置への適用例(第9の実施例)を示すもので
あって、希ガス放電灯の基本的な構成は図1〜図2に示
す実施例と同じである。この実施例の特徴部分は、発光
色の異なる3〜4本の希ガス放電灯DLを1ユニット
(1つの表示画素)とし、これらの複数ユニットを整列
・配置して大画面の表示面を構成したことである。
【0047】具体的には、例えば1ユニットを構成する
3つの希ガス放電灯DL1,DL2,DL3における発
光層2A,2B,2Cは例えばそれぞれ青色領域,緑色
領域,赤色領域に発光を呈する蛍光体によって構成され
ており、それぞれの外周面1Aはほぼ面一となるように
配置されている。特に、それぞれの希ガス放電灯におけ
る外部電極5,6の内面側には光反射性を付与すること
が望ましい。
3つの希ガス放電灯DL1,DL2,DL3における発
光層2A,2B,2Cは例えばそれぞれ青色領域,緑色
領域,赤色領域に発光を呈する蛍光体によって構成され
ており、それぞれの外周面1Aはほぼ面一となるように
配置されている。特に、それぞれの希ガス放電灯におけ
る外部電極5,6の内面側には光反射性を付与すること
が望ましい。
【0048】この実施例によれば、それぞれの外周面1
Aからは比較的に平行性に優れた光が放出されるため
に、表示画素の解像度が向上し、表示画面の認識性を高
めることが可能になる。
Aからは比較的に平行性に優れた光が放出されるため
に、表示画素の解像度が向上し、表示画面の認識性を高
めることが可能になる。
【0049】又、各ユニットにおける希ガス放電灯は表
示内容に応じて動作状態が選択的に切り替えられるので
あるが、点灯動作に応じて光量が極めて短時間にほぼ1
00%程度になるなど応答性に優れているために、表示
内容が目まぐるしく変化しても、視認性のよい表示画面
が得られる。
示内容に応じて動作状態が選択的に切り替えられるので
あるが、点灯動作に応じて光量が極めて短時間にほぼ1
00%程度になるなど応答性に優れているために、表示
内容が目まぐるしく変化しても、視認性のよい表示画面
が得られる。
【0050】この実施例における希ガス放電灯には図5
〜図9に示す構造の希ガス放電灯を適用することもでき
るし、1ユニットを構成する複数の希ガス放電灯は樹脂
などによって一体化することもできる。
〜図9に示す構造の希ガス放電灯を適用することもでき
るし、1ユニットを構成する複数の希ガス放電灯は樹脂
などによって一体化することもできる。
【0051】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えば外囲器は円筒状のガラス部材を
加熱・軟化させ、成形型を用いてほぼ三角形に成形する
こともできる。又、発光層はアパ−チャ部を形成するこ
となく、外囲器の内面全体に形成することもできる。
又、透光性シ−トを外囲器の外周面に装着する場合、そ
れの端部の重ね合わせ部分は単に接着する他に、熱溶着
したり,超音波溶着したり,接着と溶着を併用したりす
ることもできるし、さらに透光性シ−トの上を熱収縮性
の保護チュ−ブによって被覆させることもできる。又、
外囲器の端部に板状の封止部材を封止する場合、フリッ
トガラスなどの低融点ガラスを相互の封止面に介在させ
ることもできるし、封止部材の融点は必ずしも外囲器の
融点よりも低く設定する必要はない。又、外部電極には
側縁部がストレ−ト状で帯状のものが適用されている
が、側縁部に三角状,半円状,矩形状などの異形部を形
成したり、或いは側縁部以外の部分に小孔状,スリット
状などの異形部を形成したりすることもできるし、端部
を除く中央部分に外部電極の面積を減少するように異形
部を形成することもできる。さらには、希ガス放電灯の
点灯装置としてはパルス状の高周波高電圧を発生する高
周波高電圧発生回路の他に、ほぼ正弦波の高周波高電圧
を発生するインバ−タ回路を使用することもできる。
されることなく、例えば外囲器は円筒状のガラス部材を
加熱・軟化させ、成形型を用いてほぼ三角形に成形する
こともできる。又、発光層はアパ−チャ部を形成するこ
となく、外囲器の内面全体に形成することもできる。
又、透光性シ−トを外囲器の外周面に装着する場合、そ
れの端部の重ね合わせ部分は単に接着する他に、熱溶着
したり,超音波溶着したり,接着と溶着を併用したりす
ることもできるし、さらに透光性シ−トの上を熱収縮性
の保護チュ−ブによって被覆させることもできる。又、
外囲器の端部に板状の封止部材を封止する場合、フリッ
トガラスなどの低融点ガラスを相互の封止面に介在させ
ることもできるし、封止部材の融点は必ずしも外囲器の
融点よりも低く設定する必要はない。又、外部電極には
側縁部がストレ−ト状で帯状のものが適用されている
が、側縁部に三角状,半円状,矩形状などの異形部を形
成したり、或いは側縁部以外の部分に小孔状,スリット
状などの異形部を形成したりすることもできるし、端部
を除く中央部分に外部電極の面積を減少するように異形
部を形成することもできる。さらには、希ガス放電灯の
点灯装置としてはパルス状の高周波高電圧を発生する高
周波高電圧発生回路の他に、ほぼ正弦波の高周波高電圧
を発生するインバ−タ回路を使用することもできる。
【0052】
【実施例】次に、実験例について説明する。まず、イエ
ロ−グリ−ンの発光色を有するセリウム・テルビウム付
活イットリウム・シリケ−ト蛍光体(Y2 SiO5 :C
e,Tb)を含む水溶性の蛍光体塗布液を正三角形の1
辺の長さが12mm,軸方向の長さが300mmの鉛ガ
ラスよりなる外囲器の内面に塗布し発光層を形成する。
次に、スクレ−パを用いて1つの内面に形成された発光
層を強制的に剥がすことによってアパ−チャ部を形成す
る。尚、発光層の付着量は15mg/cm2である。次
に、外囲器の端部に三角形の焼結ガラス板を封止すると
同時に、内部空間にキセノンガスを120トルの圧力で
封入する。然る後、この外囲器の、発光層の形成されて
いる2つの外周面にアルミニウム箔よりなる外部電極を
貼着することによって図1〜図2に示す希ガス放電灯を
製造した。
ロ−グリ−ンの発光色を有するセリウム・テルビウム付
活イットリウム・シリケ−ト蛍光体(Y2 SiO5 :C
e,Tb)を含む水溶性の蛍光体塗布液を正三角形の1
辺の長さが12mm,軸方向の長さが300mmの鉛ガ
ラスよりなる外囲器の内面に塗布し発光層を形成する。
次に、スクレ−パを用いて1つの内面に形成された発光
層を強制的に剥がすことによってアパ−チャ部を形成す
る。尚、発光層の付着量は15mg/cm2である。次
に、外囲器の端部に三角形の焼結ガラス板を封止すると
同時に、内部空間にキセノンガスを120トルの圧力で
封入する。然る後、この外囲器の、発光層の形成されて
いる2つの外周面にアルミニウム箔よりなる外部電極を
貼着することによって図1〜図2に示す希ガス放電灯を
製造した。
【0053】この希ガス放電灯を図10に示す原稿照射
読取装置に適用し、パルス状の高周波高電圧(電圧が1
250VO-P ,周波数が80KHz)を発生する点灯回
路にて点灯させたところ、アパ−チャ部を形成する外周
面からの放出光量を図14に示す先行技術に比較して1
0〜20%程度増加できた。その上、原稿面における光
の広がりも図14に示す先行技術に比較して少なくで
き、光の平行性を向上できた。このような効果は、対を
なす外部電極の有する外周面のなす角度が60〜90°
の範囲内において特に顕著に認められた。
読取装置に適用し、パルス状の高周波高電圧(電圧が1
250VO-P ,周波数が80KHz)を発生する点灯回
路にて点灯させたところ、アパ−チャ部を形成する外周
面からの放出光量を図14に示す先行技術に比較して1
0〜20%程度増加できた。その上、原稿面における光
の広がりも図14に示す先行技術に比較して少なくで
き、光の平行性を向上できた。このような効果は、対を
なす外部電極の有する外周面のなす角度が60〜90°
の範囲内において特に顕著に認められた。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、対をなす
外部電極の位置する外囲器部分の断面形状がほぼ三角形
に形成すると共に、隣接する2つの外周面に外部電極が
配置されているために、外部電極の配置されていない外
周面から放出される光量を増加できるのみならず、広が
りの少ない光を放出させることができる。
外部電極の位置する外囲器部分の断面形状がほぼ三角形
に形成すると共に、隣接する2つの外周面に外部電極が
配置されているために、外部電極の配置されていない外
周面から放出される光量を増加できるのみならず、広が
りの少ない光を放出させることができる。
【0055】又、外囲器は対をなす外部電極の位置する
部分がほぼ三角形に形成されており、平坦な3つの外周
面を有するために、所定の外周面への外部電極の配置作
業を、図14に示す先行技術に比較して容易に行なうこ
とができる。従って、量産設備の導入が可能になる。
部分がほぼ三角形に形成されており、平坦な3つの外周
面を有するために、所定の外周面への外部電極の配置作
業を、図14に示す先行技術に比較して容易に行なうこ
とができる。従って、量産設備の導入が可能になる。
【0056】特に、外部電極の位置する外周面のなす角
度を45〜100°の範囲内に、好ましくは60〜90
°の範囲内に設定すれば、外部電極の配置されていない
外周面から放出される光量を有効に増加できる上、より
広がりの少ない比較的に平行な光が得られるようにな
る。従って、原稿照射読取装置に適用した場合には原稿
面の照度を一層高めることができ、読み取り精度の改善
が可能になる。
度を45〜100°の範囲内に、好ましくは60〜90
°の範囲内に設定すれば、外部電極の配置されていない
外周面から放出される光量を有効に増加できる上、より
広がりの少ない比較的に平行な光が得られるようにな
る。従って、原稿照射読取装置に適用した場合には原稿
面の照度を一層高めることができ、読み取り精度の改善
が可能になる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す縦断面図。
【図2】図1の下面図。
【図3】図1に示す希ガス放電灯の組み立て前の状態の
斜視図。
斜視図。
【図4】製造方法を説明するための要部断面図。
【図5】本発明の第2の実施例を示す縦断面図。
【図6】本発明の第3の実施例を示す縦断面図。
【図7】本発明の第4の実施例を示すものであって、同
図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)の側面図。
図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)の側面図。
【図8】図7(a)に示す希ガス放電灯の組み立て前の
状態の斜視図。
状態の斜視図。
【図9】本発明の第5の実施例を示す一部破断状態の正
面図。
面図。
【図10】本発明の第6の実施例を示す概略図。
【図11】本発明の第7の実施例を示す概略図。
【図12】本発明の第8の実施例を示す概略図。
【図13】本発明の第9の実施例を示す概略図であっ
て、同図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)のZ
−Z断面図。
て、同図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)のZ
−Z断面図。
【図14】先行技術にかかる希ガス放電灯の縦断面図。
【図15】図14に示す希ガス放電灯を適用した原稿照
射読取装置の概略図。
射読取装置の概略図。
【図16】図14に示す希ガス放電灯を適用した表示装
置の概略図。
置の概略図。
DL 希ガス放電灯 S センサ P 原稿面 F フィルム Mr ミラ− H 加熱治具 HA 凹部 L 導光板 DB 光拡散板 LCD 液晶パネル 1 外囲器 1A,1B,1C 外周面 2 発光層 2a アパ−チャ部 3,3A,4,4A 封止部材 5,6 外部電極 7 保護チュ−ブ(絶縁部材) 8 透光性シ−ト(絶縁部材) 9 外部リ−ド線 10 接続手段(圧着端子) 11 キャップ 12 封止材
Claims (12)
- 【請求項1】 内面に発光層を有し、かつ内部空間に希
ガスを封入してなる外囲器と、外囲器の外周面に配置し
た金属部材よりなる対をなす外部電極とを具備し、前記
外部電極の位置する外囲器部分の断面形状をほぼ三角形
に形成すると共に、隣接する2つの外周面に外部電極を
互いに離隔して配置したことを特徴とする希ガス放電
灯。 - 【請求項2】 内面に発光層を有し、かつ内部空間に希
ガスを封入してなる外囲器と、外囲器の外周面に配置し
た金属部材よりなる対をなす外部電極と、外囲器の外周
面に、外部電極が被覆されるように装着した絶縁部材と
を具備し、前記外部電極の位置する外囲器部分の断面形
状をほぼ三角形に形成すると共に、隣接する2つの外周
面に外部電極を互いに離隔して配置したことを特徴とす
る希ガス放電灯。 - 【請求項3】 内面に発光層を有し、かつ内部空間に希
ガスを封入してなる外囲器と、外囲器の外周面に配置し
た金属部材よりなる対をなす外部電極と、外囲器の外周
面に、外部電極が被覆されるように装着した絶縁部材
と、外囲器の端部に装着した絶縁性のキャップとを具備
し、前記外部電極の位置する外囲器部分の断面形状をほ
ぼ三角形に形成すると共に、隣接する2つの外周面に外
部電極を互いに離隔して配置したことを特徴とする希ガ
ス放電灯。 - 【請求項4】 前記外囲器をほぼ2等辺三角形に形成す
ると共に、その辺部分に外部電極を配置したことを特徴
とする請求項1〜3のいずれかに記載の希ガス放電灯。 - 【請求項5】 前記外部電極の位置するそれぞれの外周
面のなす角度を45〜100°の範囲内、好ましくは6
0〜90°の範囲内に設定したことを特徴とする請求項
1〜4のいずれかに記載の希ガス放電灯。 - 【請求項6】 前記外部電極の位置するそれぞれの外周
面に対応する内面側に発光層を形成したことを特徴とす
る請求項1〜3のいずれかに記載の希ガス放電灯。 - 【請求項7】 前記絶縁部材を、透光性シ−ト又は熱収
縮性樹脂よりなる保護チュ−ブ又はガラスバルブなどの
耐熱性チュ−ブにて構成したことを特徴とする請求項2
又は3に記載の希ガス放電灯。 - 【請求項8】 前記外囲器の端部を封止部材にて気密に
封止すると共に、封止部材の断面形状を楕円を含むほぼ
円形状に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいず
れかに記載の希ガス放電灯。 - 【請求項9】 内面に発光層を有し、かつ内部空間に希
ガスを封入した外囲器の外周面に金属部材よりなる対を
なす外部電極を配置してなる希ガス放電灯から放出され
る光を原稿面に照射し、原稿からの反射光又は透過光を
センサにて受光する原稿照射読取装置であって、前記希
ガス放電灯の、外部電極の位置する外囲器部分をほぼ三
角形に形成すると共に、隣接する2つの外周面に外部電
極を互いに離隔して配置し、かつ外部電極の位置しない
外周面を原稿面に対向させたことを特徴とする原稿照射
読取装置。 - 【請求項10】 内面に発光層を有し、かつ内部空間に
希ガスを封入した外囲器の外周面に金属部材よりなる対
をなす外部電極を配置してなる希ガス放電灯を導光板の
端面側に配置すると共に、導光板の光放出側に液晶パネ
ルを配置した表示装置であって、前記希ガス放電灯の、
外部電極の位置する外囲器部分をほぼ三角形に形成する
と共に、隣接する2つの外周面に外部電極を互いに離隔
して配置し、かつ外部電極の位置しない外周面を導光板
の端面に対向させたことを特徴とする表示装置。 - 【請求項11】 内面に発光層を有し、かつ内部空間に
希ガスを封入した外囲器の外周面に金属部材よりなる対
をなす外部電極を配置してなり、かつ異なった発光色を
呈する複数の希ガス放電灯を、光の放出側が同一側とな
るように配置した表示装置であって、前記希ガス放電灯
の、外部電極の位置する外囲器部分をほぼ三角形に形成
すると共に、隣接する2つの外周面に外部電極を互いに
離隔して配置し、かつ外部電極の位置しないそれぞれの
外周面を表示面としたことを特徴とする表示装置。 - 【請求項12】 前記異なった発光色を呈する複数の希
ガス放電灯を1ユニットとし、複数ユニットの希ガス放
電灯群を、外部電極の位置しないそれぞれの外周面がほ
ぼ面一となるように整列配置したことを特徴とする請求
項11に記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11056534A JP2000251847A (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 希ガス放電灯及び原稿照射読取装置並びに表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11056534A JP2000251847A (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 希ガス放電灯及び原稿照射読取装置並びに表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000251847A true JP2000251847A (ja) | 2000-09-14 |
Family
ID=13029770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11056534A Pending JP2000251847A (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 希ガス放電灯及び原稿照射読取装置並びに表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000251847A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007214141A (ja) * | 2007-04-16 | 2007-08-23 | Sharp Corp | 光源装置及び表示装置 |
-
1999
- 1999-03-04 JP JP11056534A patent/JP2000251847A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007214141A (ja) * | 2007-04-16 | 2007-08-23 | Sharp Corp | 光源装置及び表示装置 |
JP4543058B2 (ja) * | 2007-04-16 | 2010-09-15 | シャープ株式会社 | 光源装置及び表示装置 |
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