JP2000251417A - 位相誤差を予測する方法および位相検出器に関連した装置 - Google Patents

位相誤差を予測する方法および位相検出器に関連した装置

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JP2000251417A JP2000049597A JP2000049597A JP2000251417A JP 2000251417 A JP2000251417 A JP 2000251417A JP 2000049597 A JP2000049597 A JP 2000049597A JP 2000049597 A JP2000049597 A JP 2000049597A JP 2000251417 A JP2000251417 A JP 2000251417A
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動装置を効率的にゼロ位相の再起動を可能
にする方法および装置を提供する。 【解決手段】 直交する位相誤差伝達関数特性を有する
複数対により正規化したタイミング勾配(NTG)ブロ
ック501,502を配置し、ゼロに最も近い位相誤差
を有する固有のトラッキング段階を有することに基づい
て選択する。現在の非固有のアーキテクチャーを実施す
る回路が選択されたときに、個別的な信号が発生する。
この信号は、前記タイミング再生回路に設けられている
誤差値に180°の等価量を加算する。例えば、ゼロ位
相再起動(ZPR)動作後に、処理を反復することによ
り、前記固有のサンプリング時点を選択するように「強
制設定」する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばタイミング
再生ループの位相誤差を予測する方法および装置に関す
る。特に、本発明の好ましい実施例は、磁気記録装置に
おいてPRMLまたはEPRMLチャネルのようなサン
プリング・データ検出装置におけるタイミング再生処理
用の開始位相を効率的に選択することに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク・ドライブのようなディジタル
・マス・データ・ストレージ装置は、媒体上にディジタ
ル・シーケンスを記録し、かつ、不都合にも種々のソー
スからの雑音により損なわれたアナログ信号からそれら
を抽出している。単位面積当たり最大の記録密度を達成
すると同時に、記録された信号と抽出された信号との間
で許容誤り率を得ることが望ましい。この目的を達成す
るために、ディスク・ドライブの読出しチャネルは、デ
ィジタル信号プロセッサでの処理の前に、等化および符
号化を利用している。一つの解決法は、ラン・レングス
制限(RLL)符号をRLLエンコーダおよびデコーダ
に使用することである。
【0003】ディジタル・マス・データ・ストレージ装
置は、データにのみに適用されたとき、信号対雑音比
(SNR)を改善するため、または、タイミング再生お
よび自動ゲイン制御ループまたはその両方に対する頻繁
な更新を行うために、RLL符号を使用する。RLL符
号は、入力信号における遷移間のシンボル間隔の最小数
および最大数を制御する2つのパラメータd,kをそれ
ぞれ使用する。与えられたdに対して、RLL符号は、
少なくとも“d+1”および最大“k+1”の遷移間の
シンボル間隔を示す。従来、使用された符号は、(1,
7)および(2,7)の(d,k)制限を有するもので
あり、通常、ピーク検出方法に使用されている。
【0004】これらの非同期方法は、単一パルスを検出
する。“k”は、タイミング再生およびAGCループの
しっかりした動作を維持するために、非ゼロ・チャネル
出力がある最小周波数で発生されるのを保証する。
“d”常数は、ピーク検出により許容SNRを保証す
る。
【0005】ZPRに対する初期位相誤差を予測する従
来の方法は、アナログ(すなわち、連続的な)時間信号
の「ゼロ交叉」を判断するために適用されていた。もち
ろん、これは、離散的なパルス(すなわち、ディジタル
・パルス)を取り扱うのに適当でない。
【0006】例えば、いくつかの従来のディスク・ドラ
イブは、回転磁気ディスクの記録面上に一連の磁気遷移
として書き込まれたディジタル・データを再生するため
に、連続的な時間ピーク検出設計を用いる。電圧制御発
振器(VCO)は、この発振器の起動および停止を制御
するために「イネーブル(動作可能)」コマンドを使用
する。「イネーブル」コマンドを主張するとき、VCO
は既知の状態で発振を開始する。クロック遷移の立上り
エッジは、「イネーブル」を主張した後の固定遅延間隔
で発生する。
【0007】続いて、「ゼロ位相再起動」(ZPR)
は、ゼロ位相起動ともしばしば呼ばれ、不活性状態から
活性状態への読出しゲート制御信号(“Rd Gat
e”)の論理遷移を検知して、VCOをディセーブル
(動作不可)にする。ZPR論理に次の「遷移エッジ」
がくると、「イネーブル」が再主張されて、タイミング
制御回路VCOが再起動される。タイミング遅延ブロッ
クは、検出および再起動に関連した遅延を補償し、次の
遷移エッジおよび最初のクロック出力が位相周波数検出
器への入力で一致する結果となる。開始位相誤差δはほ
ぼゼロになるが、PLL確立時間が減少する。
【0008】マス・データ・ストレージ装置における記
録密度を制限している一つの作用は、符号間干渉(IS
I)である。ISIは、ヘッド/媒体組合せの帯域幅制
限特性に固有であり、重複応答に帰結する。すなわち、
与えられた時点で、出力信号は、入力信号による応答
と、前に記録されたいくつかのシンボルからの応答とを
含む。この重複は、記録密度またはディスク回転速度が
増加するに従って増加し、デコードすることが一般的に
非常に困難な重複パターンを発生させる。
【0009】デコードを必要とする複雑さを減少させる
ために、読出しチャネルにおけるリードバック信号は、
まず、前記パーシャル・レスポンス(PR)信号に等化
される。PR信号は、出力信号における応答の制御され
た重なりを許容する。「制御された重なり」の予備的な
(priori)知識は、必要とする検出器の複雑さを、非等
化信号に必要とされるものと比較して、かなり軽減す
る。
【0010】ディジタル磁気記録装置で一般的に使用さ
れるPR目標信号は、伝達関数P(D)=1−D2により
特徴付けられる。ただし、Dは単位シンボル遅延動作の
変換である。このPR信号は、一般に、“Class
IV PR”または“PR4”と呼ばれている。PR4
に対する適当な前述のサンプリング時点は、次式により
与えられる。
【0011】
【数1】
【0012】ここで、n=2,3,...a(nT)=2
進アルファベット{0,1}または{1,−1}から通
常ピックアップされた時点nTでの入力シンボル。すな
わち、時点nTにおける出力サンプルは、2入力シンボ
ルa(nT)およびa[(n−2)T]を含む。等化された信
号は、次に、(ビタビ・アルゴリズムに基づく)ビタビ
検出器のようなシーケンス検出器を用いて検出される。
PR4とビタビ検出とのこの組合せは、一般に、「最尤
パーシャル・レスポンス」用の“PRML”と呼ばれ
る。
【0013】ストレージ密度およびスループット速度を
増加するために、前述のパーシャル・レスポンス(P
R)シグナリングおよび最尤(ML)シーケンス検出の
ようなサンプリング技術が使用される。
【0014】PR目標信号の選択は、(装置が必要とさ
れ得る付加機能とともに)記録の線形密度によって示さ
れる。単一装置は、異なる2つのPR目標信号(例え
ば、PR4およびEPR4)を必要とすると思われる。
多くのPR目標は、磁気記録用に存在し、かつ、ここで
通常的にPR信号の「拡張クラスIV」ファミリーと呼
ばれている。PR信号の拡張クラスIVファミリーは、
多項式P(D)=(1−D)(1+D)nにより定義される。
ただし、nは正の整数である。n=1は標準PR4信号
を生成し、n=2はEPR4を生成し、n=3はE2
R4を生成する等に注意すべきである。
【0015】PRML装置の適正な動作は、同期してリ
ードバック信号をサンプリングすることに依存してい
る。適正なサンプリング時点からのわずかな時間シフト
であっても、サンプル値を損なうように作用する。読出
しデータの適正なタイミングを保持するために、タイミ
ング再生制御回路(しばしば、PLL)を使用して、デ
ィジタル位相誤差検出器がアナログ/ディジタル変換器
(ADC)からの入力を受け取ることによって判断した
位相誤差δに基づいて、VCOの位相を調整している。
【0016】捕捉(acquisition)期間中、位相誤差δ
は、クロック信号の立上りエッジが入力信号の理想的な
サンプリング時点(sampling instances)と整合した
ときにゼロとなるように定義されている。非ゼロ位相誤
差δは、誤差検出器に、位相誤差に比例した信号を出力
するループ・フィルタに信号を送出させる。この信号
は、入力信号の位相を従属的に一致させるために、VC
Oの瞬時周波数をシフトさせる。
【0017】PRML読出しチャネルは、従来のピーク
検出のように単一ピークを解析することによってという
よりも、ディスクから読み出されたアナログ波形のサン
プリング・シーケンスに基づいて、データを「読み出
す」ように、ML検出器を使用する。これらのサンプル
は、所定のサンプリング・インターバルで読出し波形を
サンプリングし量子化するADCを使用することによっ
て得られる。インターバルは、ADCと入力信号とを同
期させるクロックによって制御されている。クロック
も、入力信号に位相整合されている必要がある。
【0018】適正なタイミングおよび位相同期を達成す
るために、従来のPRML読出しチャネルは、タイミン
グ制御回路を使用して、周波数および位相同期を確立し
てロックする。タイミング制御回路は、PLL回路を使
用して、位相コヒーレント・クロックを発生することに
より、入力信号に従った所定の位置でデータ・サンプル
を取ることが可能となる。まずPLL回路を基準にロッ
クさせて、必要なサンプリング周波数を確立してトラッ
キングできることが必要である。
【0019】位相検出器は、信号サンプルを処理して、
実際の信号と所望信号との間の位相誤差δを計算する。
制御入力として位相誤差値に対する補償により、この位
相誤差に対する補償を使用して、典型的にはVCOの出
力であるサンプリング周波数を調整する。VCOの出力
は、ADCのサンプリング周期を制御する。通常、長い
捕捉時間は、VCOに対して比較的に大きな初期補正を
適用することによって対処し、かくして、速やかな位相
の一致を可能にする。その後、引き続く位相ロックがよ
り急速に進行し、同時に、逆スロープ・ヌル(reverse
‐slope null)を避けることができる。
【0020】補正量は、最初の捕捉の開始時のサンプリ
ング位相差によって決定される。信号の瞬時位相および
周波数は、ピーク検出を用いて信号遷移エッジを比較す
るのに対し、ディジタル処理によって決定される。タイ
ミング再生回路は、複数のサンプルを処理して、位相δ
および周波数fの誤差を予測する。1つのアプリケーシ
ョンにおいて、部分的にディジタル処理および部分的に
アナログ処理を用いて、これらの予測は、タイミング制
御DAC(不図示)に転送され、かつ、タイミング再生
制御回路処理用のアナログ誤差予測に変換される。
【0021】タイミング再生制御回路が同期データ・ク
ロック信号を再生するために掛かる時間は、捕捉速度お
よび所要ディスク・スペース量の両方に影響する。従来
のディスク・ドライブでは、「読出しモード」に入る
と、PLLは、入力信号に先行する既知のプリアンブル
波形(大抵は、正弦波)から初期データ・クロック周波
数fおよび位相φを確立する。
【0022】PLL捕捉時間を最小化すると、性能およ
び容量が改善される。従来のPLLは、長い捕捉時間を
有し、所望の最大時間内でロックするのに失敗する。こ
の問題は、1977年10月、通信に関するIEEE会
報、Vol.COM−25、No.10、「フェーズ・
ロック・ループにおけるハングアップ」と題するフロイ
ド・M・ガードナによる論文において確認されている。
ガードナは、捕捉が「逆スロープ・ヌル」(すなわち、
初期位相差が2安定位相ロック動作点間の中点にある準
安定点周辺)から起動してもよいことを認めている。こ
の例では、捕捉に追加サイクルを取る。また、無視でき
ない雑音が存在すれば、これを悪化させる恐れがある。
【0023】サンプリング周波数を確立しかつトラッキ
ングする他の方法が存在する。同期データ受信機用のタ
イミング再生方法は、1976年5月、通信に関するI
EEE会報、第516頁〜第530頁、Vol.COM
−24、「ディジタル同期データ受信機におけるタイミ
ング再生」と題するK.H.ミューラーおよびM.ミュ
ーレルにより調査された。特に、PRMLに関しては、
下記のようにタイミング勾配を使用して時点nTにおけ
るタイミング位相を更新するために、1989年6月、
米国マサチューセッツ州ボストン、国際通信会議、’8
9,ICC’89、F.ドリボ、W.ショット、G.ウ
ンガーベックによる「パーシャル・レスポンス・シグナ
リング・システム用の高速タイミング再生」において提
案された。
【0024】
【数2】
【0025】ただし、yn=nにおけるサンプル値 xn=ynに最も近い理想サンプル値。 PRMLチャネルでは、xnは+1,0,−1の値に限
定される。δが得られると、PLL回路を使用してサン
プリング・クロックを再生する。PLL動作は、捕捉お
よびトラッキングの2段階に区分される。
【0026】一般的には、通常は各トラックの起動時
に、正弦波がディスク上に書き込まれる。これはプリア
ンブルとして知られている。ディスク上のプリアンブル
には、トラッキング・モードでサンプリングされるユー
ザ・データが続く。プリアンブルは捕捉モードの間に読
み出され、データはトラッキング・モードの間に読み出
される。サンプリング・クロックは捕捉後には理想サン
プリング周波数および位相であるべきなので、PLL帯
域幅は、タイミング・ジッタを減少させるために、トラ
ッキング・モードでは狭くされる。
【0027】これらの設計は、実際の信号サンプルを使
用して計算されたタイミング勾配(TG)を用い、シン
ボル毎の判定により得られる信号サンプルを予測する。
前述のK.H.ミューラーおよびM.ミューレルによる
「ディジタル同期受信機におけるタイミング再生」を参
照されたい。
【0028】これらの設計の固有な1つの欠点は、捕捉
中に所望のサンプリング時点間の1/2ポイントにサン
プリング・ポイントが発生し得ることである。したがっ
て、位相を補正する方法は、延長期間に対するこの準安
定平衡点の近傍において数回だけ調整方向を反転させる
ことができる。この「ハングアップ」効果は頻繁には発
生しないが、このような状況が与えられたときにシステ
ムがまだ同期できるように、捕捉プリアンブルの長さは
十分に長いことが必要がある。しかしながら、長いプリ
アンブルは、ユーザ・データに利用可能なストレージ・
スペースの総量を減少させる。
【0029】更なる関心は、ランダム・ユーザ・データ
をトラッキングするときのタイミング勾配回路の非線形
特性である。タイミング勾配を計算する方法はパルスの
傾斜の概算に基づいているので、タイミング勾配回路の
ゲインは、一致しないパルス傾斜によるランダム・ユー
ザ・データをトラッキングするときに、変動する。ゲイ
ンのこのような変動は、最適タイミング再生よりも小さ
い結果となる。
【0030】他の解決法は、単一の「TG回路」を使用
して、理想的なサンプリング時点の粗い予測を収集す
る。これは、準安定になり得るZPRサンプルを生成す
る。また、これらのサンプリングが雑音の寄与を減少さ
せるために平均化されているとき、かつ、「ハングアッ
プ」を避けようとするときは、タイミングおよび位相調
整の一旦選択された方向が反転する可能性を減少させる
ために、ヒステリシス効果を導入する必要がある。付加
機能(すなわち、ヒステリシスの導入)に対処すると、
解決を更に複雑化させ、待ち時間が増加することにより
性能も低下させる。
【0031】プリアンブル長を減少させるために「ハン
グアップ」効果を避ける方法が完成された。この方法に
より、過去の予測値に基づくスライディングしきい値
(約X(n))は、殆ど考えられないタイミング位相調整
で反転させるヒステリシス効果を導入する。しかしなが
ら、予測されたサンプル値(約X(n))は、信号サンプ
ル値Y(n)から再構築され、したがって、誤差の対象と
なる。予測されたサンプル値における誤差は、捕捉プリ
アンブルの必要とする長さを更に増加させる。サンプリ
ング・クロックとプリアンブルとの間の初期位相誤差を
最小化するために、ZPRが従来のタイミング制御回路
に使用された。
【0032】初期入力信号対クロック位相差を得る際
に、VCOは、位相差に対する調整のために停止され
る。ZPR法は、タイミング制御回路内に制御された位
相遅延を適用して、入力信号との位相アライメントにお
いて読出しチャネルの「再起動」を可能にする。PRM
L記録チャネルにおけるタイミング確立用のZPR回路
は、ドリボらによる、1989年6月11日〜14日、
ICC’89(IEEE)会報、「パーシャル・レスポ
ンス・シグナリング・システム用の高速タイミング再
生」に説明されている。
【0033】従来の設計では、PLL回路は、PRML
記録におけるタイミング再生を制御する。位相検出器
は、信号サンプルを処理して、実際の周波数と所望の周
波数との間の位相誤差δを発生する。この位相誤差に対
する補償を利用して、サンプリング周波数(例えば、V
COの出力)を調整する。位相誤差補償は入力である。
VCOの出力は、ADCのサンプリング時点を制御す
る。まず、PLLを基準周波数にロックして、必要とす
るサンプリング周波数を確立できることが必要である。
位相ロックは、プリアンブルがディスク・ドライブの読
取りヘッドの下に現れたときに発生する。捕捉時間が長
ければ、長いプリアンブルを必要とし、したがって、ユ
ーザ・データに利用可能なスペースを減少させる。PL
Lを基準周波数にロックさせる1つの技術は、1/4公
称サンプリング周波数の正弦波をADCに注入すること
である。
【0034】PLLは、追加的な位相補正を必要としな
いように、クロック信号と入力信号との間で同期して切
り換えられる必要がある。また、PLLは、VCOが再
起動した後は、クロックを参照してはならない。これを
すれば、クロックからの破壊的な位相補正が位相ロック
を妨害する。
【0035】従来のZPR設計は、クロッキングおよび
入力信号の両方に雑音に影響され易い。入力信号上の雑
音は、位相測定を不正確にするように作用して、位相補
正を不正確にし、実際の捕捉時間を増加させる恐れがあ
る。雑音の1つのタイプは、「パルス・ペアリング」雑
音と呼ばれている。パルス・ペアリングは、隣接パルス
に交互する、すなわち、進みおよび遅れ位相誤差を発生
させる。従来のZPR設計は、単一の初期測定に依存し
ているので、パルス・ペアリングを検出することがな
い。
【0036】他の設計は、データ・パルスとクロック・
パルスとの間の位相差を検出するパルス位置検出器と、
いくつかのパルスにわたる位相差の平均量を決定する平
均回路とを含む。その後、この平均値は、VCOを停止
させ、この平均位相誤差に対して補正することに使用さ
れる。好ましくは、平均化は偶数番のパルスにわたって
行われ、それにより、パルス・ペアリング雑音の影響を
減少させる。
【0037】EPRMLチャネルの実施は、ここで、引
用により組み込まれ、1993年11月、磁気に関する
IEEE会報、Vol.29、no.6、第4018頁
〜第4020頁、R.ウッドによる「ターボPRML:
簡易EPRML検出器」と、W.ハートによる、199
6年5月、米国ワシントン州シアトル、INTERMA
G 96、「雑音予測によるPRML/EPRMLの性
能改善」とに記述されている。これらの実施は、一般的
に、タイミング再生制御回路を変更することなく、EP
RMLの性能を最適化するために、通常のPR4ビタビ
検出器の後に信号処理ブロックを必要とする。
【0038】補正ゲイン制御は、データ,サンプルおよ
びタイミングについて決定はすべてシステム増幅が適正
であると仮定するので、重要である。例えば、PR4に
対する+1および−1レベル、EPR4に対する+2,
+1,−1,−2レベルは、経験的に知られておくべき
である。したがって、従来のマス・データ・ストレージ
装置は、一定のサンプリング信号振幅を保持するため
に、可変ゲイン増幅器(VGA)を使用する。一定振幅
を維持するようにVGAを制御することも、自動利得制
御(AGC)として知られている。アナログ捕捉中にA
GCを実施し、VGAは、等化器(例えば、ディジタル
FIRフィルタ)に増幅され正弦波を送出して、等化さ
れた信号を出力する。フィードバック・ループは、アナ
ログ捕捉中のVGA動作を制御する。ディジタル・トラ
ッキング中にAGCを実施して、等化信号は、ADCで
ディジタル化されて、検出器に転送されて、ゲインを調
整するためにVGAにフィードバックされる。
【0039】以下の関係から得た勾配を使用することに
よりVGAゲインを更新するPRML読出しチャネル用
のAGC機能が提案された。
【0040】
【数3】
【0041】ただし、yn=nにおけるサンプル値、xn
=ynに最も近い理想サンプル値、en=判断誤差。xn
は、PR4に対して+1,−1または0であることに留
意。ゲイン誤差が得られると、AGCループはVGAの
ゲインを調整する。AGCの動作は、2段階(すなわ
ち、捕捉およびトラッキング)に区分される。
【0042】捕捉中では、信号振幅基準を提供するため
に、4Tに等しい周期を有する正弦波が使用される。捕
捉モードを実行するために、連続時間法または不連続時
間法を使用することができる。ここでは参照により組み
込まれる、R.シデシヤン,F.ドリボ,R.ハーマ
ン,W.ハートおよびW.スコット著、1992年1
月、通信における選択された領域のIEEEジャーナ
ル,Vol.10、No.1、第38頁〜第56頁、
「ディジタル磁気記録用のPRMLシステム」と、R.
ヤマザキ,T−W.パン,M.パルマおよびD.ブラウ
ニング著、「アナログ・サンプリング・データ信号プロ
セッサを有する72Mb/s PRMLディスク・ドラ
イブ・チャネル・チップ」、米国サンフランシスコ、1
994年、IEEE ISSCC会議報告、第278頁
〜第279頁とを参照されたい。
【0043】連続時間実施では、振幅誤差を導き出すた
めに、ピーク検出器が使用される。捕捉後に、VGAの
ゲインが適当であるとみなし、トラッキング・モードの
ために、AGCの帯域幅が減少され、したがって、雑音
感受性が低減する。
【0044】EPR4は、PR4と比較したときに(高
いチャネル密度に対して)等化の必要性を緩やかにす
る。高周波数のSNRがPR4より低いので、より高い
線形密度でEPR4動作を可能にする。しかしながら、
これは複雑さを加える犠牲によるので、処理時間が長く
なり、かつ、スループット速度が低下することになる。
【0045】ランダム・ユーザ・データをトラッキング
するときのタイミング勾配回路の非線形特性も考慮され
る。タイミング勾配を計算する方法はパルスの傾斜を近
似することに基づいているので、タイミング勾配回路の
ゲインは、パルスの傾斜が変化することにより、ランダ
ム・ユーザ・データをトラッキングするときに変動す
る。
【0046】
【発明が解決しようとする課題】したがって、必要とす
るものは、タイミング再生処理に関連された再起動を最
適化する方法および装置を提供することである。また、
装置は、マルチ動作モードでタイミング捕捉用の開始位
相を最適化できるべきであり、かつ、ユーザに対して透
明でなければならない。
【0047】
【発明を解決するための手段】本発明の好ましい実施例
は、相対するサンプリング時点に位置する(すなわち、
互いに直交する)対の各回路のゼロ交叉動作点の中心を
有する1以上の対のタイミング勾配(TG)回路を有す
るアーキテクチャーを使用する。例えば、パーシャル・
レスポンス・クラス4(PR4)検出器用の中心タイミ
ング時点は、プリアンブルとして設けられた理想正弦波
に沿ったπ/4,3π/4,5π/4および7π/4に
あり、一方、EPR4用のタイミング時点は0,π/
2,π,3π/2および2πにある。また、どの対の回
路もヒステリシス特性を禁止するために必要とされず、
したがって、待ち時間および処理の複雑さを減少させ
る。
【0048】ZPR動作の開始前に、インストールされ
た対のタイミング勾配(TG)回路の各回路は、各対の
2つのTG傾斜が同じでなく、かつ、2のベキ乗のモジ
ュロ演算の使用を可能にするときに、正規化される。こ
れは、伝達特性用の同じ値を保証する。次いで、この回
路は、活性化されて、各タイミング・サンプリング時点
内の位相誤差を計算する。ZPR活性化の時点で、ゼロ
位相誤差に近い(すなわち、位相誤差予測の良好な品質
を与える)各対の回路のうちの1つの回路が比較器回路
を介して選択される。(1対以上のTG回路を使用する
ときは、最低の誤差値を持つすべての含まれた回路のう
ちのその回路を選択する)。初期位相誤差分布は均一で
あるので、対のうちのいずれか(または、多数対の回路
のうちのいずれか)が選択される機会は、等しい。非本
来TGが所望のタイミング・サンプリング時点に近い場
合に、位相シフト(例えば、1対のTG回路に対して1
80°の同等物)は、合成位相誤差値に加算される必要
がある。この180°の等価量の加算は、位相検出器
(内部的な)か、タイミング再生回路(外部的に)周期
的に加算されてもよい。初期ZPR動作後に、合成位相
誤差はゼロに接近すべきであり、したがって、その後の
本来TGの選択を「強制」する。図8aは正弦波(プリ
アンブル)の角度測定を与え、また、図8bおよび図8
cはビットの角度測定を与える。
【0049】少なくとも1対のTG回路を使用する付加
的な利点は、合成位相誤差の伝達曲線が独立した信号振
幅でもある少なくとも2つの極端に正確な動作点を有す
ることである。これは、発生する最大誤差が単一TG回
路のみを使用するものの少なくとも半分に帰結する。
【0050】タイミング再生処理において開始位相選択
のために使用される好ましい方法は、2つの類似のTG
回路で(正確な度合いで)「既知」の周波数サンプリン
グされた信号を受信することを含む。サンプリングされ
た受信信号は並列に各TG回路に送出され、比較器(例
えば、絶対値の最小)は、各TG回路から発生された誤
差値を比較する。2つの誤差値のうちで小さい絶対値を
表している信号に基づいて、調整された開始位相が選択
される。タイミング再生制御回路は、ユーザがそれを使
用したくなるまで、この期間において惰行的な動作をし
ている。次いで、ゼロに最も近いタイミング勾配は、Z
PRが開始されるまで、数サイクルにわたりラッチまた
は平均化される。
【0051】
【発明の実施の形態】図1は、その読出し回路113の
一部を含む、マス・データ・ストレージ装置100の複
数の部分の図である。ハード・ディスク・ドライブ10
1は、いくつかの磁気ディスク111を含む。各磁気デ
ィスク111は、その磁気面117上にデータを含み、
かつ、ボイス・コイル・モータ104によって制御され
たアーム103に関連されている。これらのアームは、
スピンドル・モータ(不図示)によって回転されるスピ
ンドル102に接続されている。各アーム103の外端
には、磁気ディスク111から読み出しおよび書き込み
をする読出し/書込みヘッド105がある。読出し/書
込みヘッド105からの磁気ディスク出力信号112
は、プリアンプ115に入力される。プリアンプ115
は、増幅された信号116を読出しチャネル回路113
に出力する。その出力信号は、読出しチャネル回路11
3からパス119上をコントローラ(すなわち、ディジ
タル信号プロセッサ114)に伝送される。
【0052】図2は、図1の従来の読出しチャネル回路
113を更に詳細に示すとともに、時間およびゲイン制
御を行う従来の回路を示す。入力として示されているの
は、図1のプリアンプ115の出力信号116であり、
これは、図1のディスク111からの読出し信号112
を調整したものである。図2のアナログ回路204は、
読出しチャネル回路113内での信号処理中にゲイン増
幅および調整するために利用可能である。調整されたア
ナログ信号は、図2のアナログ回路204から図2のア
ナログ/ディジタル変換器(ADC)202へパス20
5上に供給される。一実施例は、図2のパス206を介
してADC202から図2のFIRフィルタ207へ出
力される6ビットのディジタル信号を含む。FIRフィ
ルタ207は、複数のタップ(不図示)を有し、各タッ
プは、図1の読出しチャネル回路113の外部のソース
(不図示)から供給される図2の係数208と関連され
ている。フィルタされた8ビットのディジタル出力信号
は、図2のパス209を介して図2の検出器210に供
給されて、図1のパス119を介して図1のディジタル
信号プロセッサ114に出力される。一実施例では、図
2の第2のパス211は、フィードバックの目的のため
に、まず、図2の帯域/誤差検出回路212に供給さ
れ、その出力は、図2のパス213上の上位5ビットの
信号と図2のパス214上の下位3ビットの信号とし
て、タイミングおよびゲイン勾配回路(図2には個別的
に示されていない)を含む図2の勾配ブロック203に
供給される。図2の勾配ブロック203から供給される
出力信号は、図2の勾配ブロック203のゲイン勾配回
路(不図示)から図2の自動ゲイン制御(AGC)回路
216に図2のパス215上で供給される。図2のAG
C回路216から、調整信号(すなわち、フィードバッ
ク信号)は、図2のパス221を介して図2のアナログ
回路204に供給される。図2のブロック203におけ
るタイミング勾配回路(不図示)からの他の出力信号
は、図2のパス219を介して図2のフェーズ・ロック
ド・ループ(PLL)201に送出される。PLL20
1から、位相調整信号のフィードバックは図2のパス2
20を介して図2のADC202に送出される。図2
は、本発明の好ましい一実施例に至る概念を理解できる
ように、タイミングおよびゲイン制御を行う従来の方法
の一例として、提供されている。
【0053】図3は、従来のタイミング再生ループ30
0のブロック図を示す。VCO(図2および図3の30
1に示されていない)を採用した図2のPLL201
は、ADC202のサンプリング・クロックを発生す
る。ADC202は、パス205に沿って図2のアナロ
グ回路204からの入力を受け取るように示されてい
る。図2のPLL201を必要とされるサンプリング周
波数にロックさせるために、1/4サンプリング周波数
(4T、ただし、Tはビット周期である。)で正弦波
(不図示)が図1および図2のADC202に注入され
る。タイミング勾配(TG)回路(図示されていない
が、図2の勾配ブロック203に含まれている。)の1
対のうちの一方の回路(または、1対以上を使用してい
るときは、多対からの1つの回路)からの結果を使用し
て、誤差が計算される。図3のタイミング勾配計算器3
02は、パス304を介して入力を比例および積分ルー
プ・フィルタ303に供給する。比例および積分ループ
・フィルタ303は、パス305を介してVCO301
に接続されている。続いて、VCO301は、パス30
6を経由して外部ソース(不図示)から基準信号を受け
取る。VCO301は、パス307a,307bを経由
して調整信号(すなわち、フィードバック信号)を位相
誤差検出器302に供給するとともに、パス307,3
08を経由してADC202に供給する。位相検出器と
通常に呼ばれているものは、ADC202の最終段およ
び図3に点線のブロック310によって示されたタイミ
ング勾配計算器である。図3は、本発明の好ましい一実
施例に至る概念を理解できるように、タイミングおよび
位相制御を提供する従来の方法の一例として提供されて
いる。
【0054】図4は、従来のタイミング再生回路401
に関係した図3の従来のタイミング再生ループ300の
各ブロックの位置を示す。図4は、図2のアナログ回路
204から図4のパス205に沿って図4のADC20
2への入力と、パス206に沿って図4のFIRフィル
タ207への入力とを示す。図4のADC202から図
4のパス403に沿った出力信号または図4のFIRフ
ィルタ207から図4のパス211に沿った出力を選択
するマルチプレクサ402の周辺について更に詳細に提
供する。また、図4のマルチプレクサ402への入力と
して示されているのは、外部ソース(不図示)からのそ
のモード上のステータスを提供する図4の入力ACQ/
TRK404であり、ACQはプリアンブル正弦波(不
図示)の捕捉であり、TRKは図2のFIRフィルタ2
07から図2のパス209に沿って出力されるディジタ
ル信号のトラッキングを示す。図4のマルチプレクサ4
02の出力は、図4のパス405および図4のパス40
5bに沿って図4の位相誤差検出器302に供給される
とともに、図4のパス405および図4のパス405b
に沿って図4の帯域/誤差検出回路212に供給され
る。図4の帯域/誤差検出回路212は、図4のパス2
13に沿って上位5ビットの信号を、また、図4のパス
214に沿って下位3ビットの信号を図4のタイミング
勾配回路310に出力する。図4のタイミング勾配回路
310は、出力を図4のパス406に沿って図4のルー
プ・フィルタ203に供給する。図4のループ・フィル
タ203の出力は、外部ソース(不図示)からの図4の
パス306に沿った周波数基準信号とともに、図4のパ
ス407に沿って加算器408に供給される。図4の加
算器408の出力は、図4のパス409に沿って図4の
VCO301に伝送される。図4のVCO301は、図
4のゼロ位相再起動回路410から入力を受け取る。V
COの出力は、パス220に沿ってADCのタイミング
を調整するために使用される。図4のゼロ位相再起動回
路410は、図4のパス411に沿って連続時間ADC
入力波形を受け取る。図4は、本発明の好ましい一実施
例に至る概念を理解できるように、タイミング,位相お
よびゲイン制御を提供する従来の方法の一例として提供
されている。
【0055】図5は、図4のタイミング再生回路401
の図3の位相誤差検出器部302の好ましい一実施例の
ブロック図である。この入力は、図5のパス206に沿
った図2のADC202からの6ビット信号として示さ
れており、図5のパス206a,206bに沿って1対
の正規化タイミング勾配(NTG)ブロックに分割さ
れ、図5の点線ボックス501における一方は、図5の
TG0503として表すパス206aから導かれ、図5
の点線ボックス502における他方は、図5のTG1
03として表すパス206bから導かれている。NTG
ブロック501,502のそれぞれは、同じものであ
り、したがって、NTGブロック501の説明は、TG
パス502のもので十分である。
【0056】図5のNTG0ブロック501は、図5の
タイミング勾配回路503からなり、図5のパス20
6,206aに沿って図2のADC202から供給され
る出力信号を入力として有する。その出力は、クロック
(不図示)により図5のパス504上でクロッキングさ
れ、任意選択的に、図5のマルチプレクサ505によっ
て示されている外部ソース(不図示)に確立された乗算
係数によって正規化される。正規化は、装置のアーキテ
クチャー仕様に従って任意選択的であり、例えばタイミ
ング勾配TG0,TG1の傾斜が等しいときは、正規化を
必要としないと思われる。正規化の他の利点は、望まれ
るのであれば、演算をモジュロ2に移行させる。
【0057】好ましい一実施例において、TG0および
TG1からの出力は、TG0に対しては図5のパス50
7,507aに沿って、また、TG1に対しては図5の
パス508,508aに沿って、図5のマルチプレクサ
506へ7ビット信号として供給される。TG0からの
出力は、図5のパス507,507bに沿って図5の絶
対値比較器|min|509にも供給される。同様に、
TG1からの出力は、図5のパス508,508bに沿
って図5の絶対値比較器|min|509に供給され
る。NTG0およびNTG1からの出力信号は、図5の絶
対値比較器|min|509で比較され、2つのうちの
いずれがゼロに近いかを表し、信号MIN NTGとして
図5のパス510に沿って図5のラッチ511に出力さ
れる。図5のラッチ511は、外部制御回路(不図示)
から図5のパス512に沿って信号LATCH MIN
を受け取る。図5のパス512に沿って図5のラッチ5
11に供給される信号LATCH MINが論理ロウで
あるときは、図5のラッチ511はトランスペアレント
である。ZPRが開始されると、図5のラッチ511へ
の信号がラッチされる。
【0058】好ましい一実施例では、図5のラッチ51
1から、出力信号は、図5のパス513に沿って図5の
マルチプレクサ514に供給され、外部ソース(不図
示)から図5のパス515に沿ってマルチプレクサ51
4に供給された信号MEM TR PR4またはタイミ
ング再生ループ(図5に示されていない)からの図5の
パス519に沿った信号FIX SELが選択される。
信号MEM TR PR4はまた、図5のパス516に
沿って図5のXORゲート517へ入力として供給され
る。
【0059】図5のマルチプレクサ514からの出力
は、信号SEL NTGとして、図5のパス518,5
18bに沿って図5のXORゲート517に供給される
とともに、図5のパス518,518aに沿って図5の
マルチプレクサ506に供給される。図5のXORゲー
ト517からの出力は、信号OTHER TGとして、
図5のパス521に沿って図5の選択回路SEL510
に供給される。信号OTHER TGは、固有タイミン
グ勾配を調整するための必要に従って180°に等価な
付加を供給する。図5のマルチプレクサ506からの出
力は、信号NTG(正規化されたTG)として、7ビッ
ト信号を図5のパス522に沿って図5の調整回路SE
L520にも送出される。図5のSEL520からは2
つの出力信号が供給される。図5のパス523に沿っ
て、6ビットの出力信号は、図5のパス524に沿って
レジスタによってクロッキングされ、位相誤差信号PH
ERR出力としてタイミング再生制御回路(不図示)に
供給される。オーバーフローを表示するオプション信号
OV NTGは、1ビット信号として、図5のパス52
5に沿って供給され、図5のパス526でクロッキング
されて、外部受信機(図5には示されていない)に出力
される。前述の信号の寄与は、以下で詳細に説明されて
いる。
【0060】図5のパス512上を図5のラッチ511
に供給されるLATCH MINは、タイミング再生制
御回路(図5には示されていない)からの制御信号であ
る。HIGHへの遷移は、図5の比較器509の現在状
態をラッチさせ、大きさは図5の2つ(または、それ以
上の)NTGブロック501,502のうちのいずれが
小さいかを判断する。
【0061】図5のパス519上をマルチプレクサ51
4に入力されるFIXED SELは、タイミング再生
制御回路(図5には示されていない)から制御信号を供
給している。論理ハイ値は、図5のパス515上を図5
のマルチプレクサ514に供給されるMEM TR
R4のセッティングに基づいて、適当なNTGブロック
501または502の選択を固定させる。
【0062】図5のパス515に沿って図5のマルチプ
レクサ514に送出される信号MEM TR PR4
は、外部ソース(図5に示されていない)からのレジス
タメモリビットを供給する。好ましい一実施例では、論
理ハイ値は、タイミング再生制御回路(図5に示されて
いない)のPR4動作モードを示す。
【0063】ゼロ位相再起動(ZPR)動作 ZPR動
作を開始する前に、図5のパス512上を図5のラッチ
511に供給されるLATCH MINは、適当なタイ
ミング再生モード(好ましい実施例では、PR4かEP
R4)の理想サンプリング時点に近い図5の対501お
よび図5の対502のNTGブロックから位相誤差δを
選択して出力するのに備えて、デフォールト論理ロウ状
態になっている。図5のマルチプレクサ514は、ゼロ
出力を供給する。
【0064】ZPR計算の実際の時点では、図5のより
近いNTGブロック501またはNTGブロック502
のビット毎の選択は、図5のパス512に沿って図5の
ラッチ511に供給されるLATCH MIN信号を論
理ハイに遷移することによって、固定される。これは、
その後の位相誤差積算および平均化中に同じ図5のNT
Gブロック501またはNTGブロック502を使用す
ることになるのを保証する。ZPRを実行すると、図5
のパス519に沿って図5のマルチプレクサ514に供
給されたFIXED SELは、論理ハイに遷移し、か
つ、図5のNTGブロック501または図5のNTGブ
ロック502はプリアンブル捕捉モードの期間中に選択
される。これは、ZPR後に、残留位相誤差δが極めて
小さく、かつ、図5のNTGブロック501または図5
のNTGブロック502の線形領域内にある。
【0065】「ZPRディセーブル」モードの場合
PR動作を実行していないときは、初期位相位置はNT
Gブロック501またはNTGブロック502の準安定
状態領域にあって、潜在的に「ハングアップ」を発生す
る可能性がある。したがって、「ZPRイネーブル」モ
ードのときのように、ゼロに近い誤差を示す図5のNT
Gブロック501または図5のNTGブロック502
は、図5のパス512に沿って図5のラッチ511に供
給されるLATCH MINを論理ロウに保持すること
によって、初期的に選択される必要がある。数クロック
・サイクル後に、図5のNTGブロック501または図
5のNTGブロック502が、図5のパス519に沿っ
て図5のマルチプレクサ514に供給されるFIXED
SELを論理ハイに遷移させることによって、選択さ
れる。初期位相誤差の均一分布を仮定すると、初期位相
が準安定状態領域にある機会は極めて小さいことに注意
すべきである。しかしながら、これが発生したときは、
合成位相誤差δ(すなわち、逆の(固有でない)図5の
NTGブロック501または図5のNTGブロック50
2によって発生され誤差値)は、その最大値近傍で非常
に安定しており、離れた位置からの急速な調整を保証す
る。
【0066】好ましい実施例は、互いに直行する位相誤
差伝達特性を実施する図5のNTGブロック501また
は図5のNTGブロック502を採用することにより、
振幅および方向の両方において更に厳密な位相誤差δの
判断を可能にする。採用された各付加的な対の回路に対
して、正確さは倍加する。例えば、図5の1つのNTG
ブロック用のPR4モードおよび対の他方のNTGブロ
ック502用のEPR4モードを使用して、位相誤差の
50%減少を可能にする。これは、図6の位相誤差δ
602が図6の位相φ 603に対してプロットされて
いる図6において容易に見ることができる。ピタゴラス
の定理を適用し、ここでこの誤差が図6のπ/2 60
4において最悪の場合となることに注意して、最初のT
G回路のものと直交する固有モードで動作する図6の6
08により示された単一TG回路に対して、607によ
り示される付加TG回路を導入し、最悪の場合の誤差を
図6のπ 605の位置から図6のπ/2 604に移
行させる。これにより、図6の607に示す単一TG回
路と比較したときに、図6の理想判断ライン601に対
し、図6の606に示す誤差を半分する。また、付加的
な対の直交TG回路を採用することにより、付加的な精
度を得ることができる。図7のグラフ703で発生して
いる最悪の場合の位相誤差を説明する図7を参照する
と、図7の705により表される場合は、(図7の1つ
の検出器701または図7の2つの検出器702に比較
して)図7のπ/4 704で、2対のTG回路(した
がって、2×2=4検出器)を使用して、その乗算を
し、直交伝達関数を採用して特性を改善した。
【0067】タイミング勾配回路が対で配置されたが、
これは、本発明の好ましい実施例において(各符号化ア
ーキテクチャーに関して)偶数の回路を使用する必要性
があることを意味するものではない。3つのうちの与え
られた任意の2つ(1対)についての固有のタイミング
時点を切り換えることにより、ユーザによりプログラム
可能か、異なるアプリケーション用の販売者に利用可能
とする装置のアーキテクチャーに対し、ここで異なる6
つの組合せが可能であることが解る。
【0068】選択された非固有TG値に対して180°
の必要等価物を図5の位相検出器回路500の外部に付
加してもよいことに注意すべきである。例えば、図2の
タイミング再生回路PLL201でこの値を計算すると
きは、非固有TG回路から調整するための割算および加
算機能前に、まず平均化を実行する。
【0069】PRMLの理想サンプリング・ポイントに
おける傾斜は、2つの方法(導出方法または最大レンジ
傾斜方法)のうちの1つにより得られる。導出方法は、
PR4モードおよびEPR4モードについて以下のよう
に導き出される。
【0070】
【数4】
【0071】ただし、Δ0=PR4固有タイミング・モ
ードに関する傾斜 Δ1=EPR4固有タイミング・モードに関する傾斜 Φ0=PR4固有タイミング・モードに関する位相誤差 Φ1=EPR4固有タイミング・モードに関する位相誤
差 A =信号の振幅 2 =期間2πのビット・クロック用の位相角 最大レンジ傾斜方法は、PR4モードおよびEPR4モ
ードについて以下のように導き出される。
【0072】
【数5】
【0073】位相誤差δを判断する際のキー・ポイント
は、任意の予測が図8における信号A802の振幅の機
能であることである。したがって、信号振幅Aの予測が
正確でないときは、ZPRの初期化は正確でない。図8
aは、図2のパス205上を図2のADC202に捕捉
のために設けられた正弦波プリアンブル804の正の部
分を示す。PR4モード用のサンプリング時点は、図8
aの802に示され、一方、EPR4モード用のそれら
は図8aの806に示されている。サンプリング・ポイ
ントが誤って図8aのポイント807となれば、正のP
R4タイミング勾配(負の勾配)は、図8のライン80
8が示すように、明らかである。逆に、サンプリング・
ポイントが誤って図8aのポイント809となれば、負
または正のPR4のタイミング勾配(正の勾配)は、図
8のライン810が示すように、明らかである。ゼロ・
タイミング勾配は、一例として、PR4サンプリング・
モードを使用して図8のポイント802間に図8のライ
ン811のように与えられる。図8aの場合に、プリア
ンブル期間は図8のx軸803に沿って2πに等しい期
間により示されることに注意されたい。これに対して、
図8bおよび図8cでは、図8のx軸803に沿って2
πのビット・クロック期間によりサンプリングされたビ
ットを示す。
【0074】図8bおよび図8cはそれぞれ、図8のE
PR4固有タイミング時点モード804および図8のP
R4固有タイミング時点モード801について、検出器
出力A802対位相誤差δ 803を示す。図8a,図
8bおよび図8cの相対位置に注目し、かつ、EPR4
およびPR4タイミング時点は互いに直交し、かつ、所
望のライン(原点を通る45°ライン)からそれぞれ偏
差が最悪の場合は図8のπ/2 805およびその奇数
倍で発生することに注意すべきである。各対の2つのモ
ードは、これらの傾斜が異なるのであれば、ゼロ位相誤
差に最も近い図5のNTGブロック501または図5の
NTGブロック502の図8の振幅A802を正しく選
択できるようにするために、正規化される必要がある。
正規化は図9に示されており、図9の正規化901は、
図9の非正規化されたTG1902およびTG0904に
比較して、図9の正規化されたNTG0903と同じ傾
斜である。
【0075】固有TG傾斜は、以下のように定義され
る。
【0076】
【数6】
【0077】また、正規化された理想化傾斜は、下記の
ようになる。 図9における正規化された901 m=32/π (8c) ただし、m=傾斜 A=6ビットにより位相選択を実行するときは32 4T正弦波プリアンブルを仮定して、数(0Ψ63)お
よび32が発生する。
【0078】図6は、以上の場合に、正規化された位相
検出器出力δ 602対位相δ 603を示す。
【0079】
【数7】
【0080】以上は、互いに直交するサンプリング時点
を有する複数対のタイミング勾配回路を本発明が使用す
ることの顕著な特徴を説明してきたが、本発明のアプリ
ケーション,動作方法または使用を以上により特定され
たものに制限するものと解釈すべきではない。
【0081】本発明を特定の式および実施方法により示
し、更に、特定のフィルタ形式について説明したが、当
業者は、本発明の精神および範囲から逸脱することな
く、式の選択において他の種々の変更、および実施また
は他の詳細において異なる組合せによる使用を変更でき
ることを理解すべきである。
【0082】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1)メモリと関連され、入力および出力を有する位相
検出器に関連されたシステム内で動作可能なタイミング
再生回路においてディジタル信号を処理するときに、位
相誤差を予測する方法であって、(a)複数のタイミン
グ勾配回路を採用するステップであって、該タイミング
勾配回路のうちの一つは固有であり、該タイミング勾配
回路のうちの他のものは非固有であり、該タイミング勾
配回路はそれぞれ、固有の符号化法により実現された異
なる位相誤差伝達特性を実施する、ステップと、(b)
必要のときは、前記タイミング勾配回路のそれぞれを正
規化するステップと、(c)位相調整動作を予測するス
テップと、を具備し、前記固有のタイミング勾配回路が
前記非固有のタイミング勾配回路よりもゼロ位相誤差に
近いタイミング時点を有するときは、調整値x、前記非
固有のタイミング勾配回路に関連された数が前記タイミ
ング再生回路に入力され、前記非固有のタイミング勾配
回路が前記固有のタイミング勾配回路よりもゼロ位相誤
差に近いタイミング時点を有するときは、180°の等
価量を前記調整値xに加算する、方法。
【0083】(2)前記値xを固定するまで前記ステッ
プ(b)および(c)を反復するステップを更に具備
し、前記値xが、番号を出力する装置から導き出され
る、第1項記載の方法。
【0084】(3)前記180°の等価量が、内部計算
により処理される前に前記メモリに対するに状態として
入力される、第1項記載の方法。
【0085】(4)前記180°の等価量は、前記タイ
ミング再生回路に個別的な信号として入力される、第1
項記載の方法。
【0086】(5)前記位相誤差を最小化するステップ
を更に具備し、前記位相の調整が開始される、第1項記
載の方法。
【0087】(6)ゼロ位相再起動(ZPR)を開始さ
せるためにステップ(a)から(c)までを反復させる
ステップを更に具備する、第5項記載の方法。
【0088】(7)前記180°の等価量を個別的な信
号として前記タイミング再生回路に供給して、ZPRを
開始する際に使用するステップを更に具備する、第5項
記載の方法。
【0089】 (8)ゼロ位相再起動に使用するのに先
立ち、内部計算において処理される前に、前記180°
の等価量を前記メモリに状態として供給するステップを
更に具備する、第5項記載の方法。
【0090】(9)前記装置が、前記調整値xの絶対値
の最小値|min|を計算し、前記|min|が、調整
値として固定されている、第2項記載の方法。
【0091】(10)前記装置が、前記調整値xの2乗
2を計算し、x2が、調整値として固定されている、第
2項記載の方法。
【0092】(11)前記タイミング勾配回路が、該各
タイミング勾配回路が他のタイミング勾配回路のサンプ
リング時点に直交するサンプリング時点を有するよう
に、互いに最大限分離されていると数学的に説明される
1対のタイミング勾配回路を具備する、第1項記載の方
法。
【0093】(12)前記符号化方法が、該符号化方法
の間で直交して可能にされるアルゴリズムにより実施さ
れる、第1項記載の方法。
【0094】(13)前記直交性が、PRML符号化方
法PR4,EPR4の使用により得られ、いずれの方法
も前記固有のタイミング勾配として選択可能とされる、
第11項記載の方法。
【0095】(14)前記位相検出器の出力が180°
の等価量に対応するときは、モジュロ/循環算術演算を
可能状態にするステップを更に具備し、前記180°の
等価量を加算するステップが、前記位相検出器のMSB
ビットを反転させるステップを含む、第1項記載の方
法。
【0096】(15)入力および出力を有する位相検出
器,タイミング再生回路およびメモリとの関連を備えた
装置であって、第1および第2の出力TG0,TG1をそ
れぞれ発生する固有のタイミング勾配回路および非固有
のタイミング勾配回路と、前記出力TG0,TG1を受け
取って、その値を比較する比較器と、を備え、前記固有
のタイミング勾配回路が前記非固有のタイミング勾配回
路よりもゼロ位相誤差に近いタイミング時点を有すると
きは、調整値x、前記固有のタイミング勾配回路に関連
された数が、前記タイミング再生回路に入力され、前記
非固有のタイミング勾配回路が前記固有のタイミング勾
配回路よりもゼロ位相誤差に近いタイミング時点を有す
るときは、180°の等価量を前記調整値xに加算す
る、装置。
【0097】(16)前記180°の等価量が、前記タ
イミング再生回路に入力される前に更なる処理のために
前記メモリに状態として入力される、第15項記載の装
置。
【0098】(17)前記180°の等価量が、更なる
処理のために前記タイミング再生回路に個別的な信号と
して入力される、第15項記載の装置。
【0099】(18)前記タイミング勾配回路が、1対
として供給され、前記対の各回路は、他方の前記タイミ
ング勾配回路の固有のサンプリング時点と直交する前記
固有のサンプリング時点を採用する、第15項記載の装
置。
【0100】(19)前記180°の等価量が、ZPR
を開始する際に使用するために前記タイミング再生回路
に入力する前に、更なる処理のために前記メモリに状態
として入力される、第15項記載の装置。
【0101】(20)前記180°の等価量が、ZPR
を開始する際に使用する前に、更なる処理のために前記
タイミング再生回路に個別的な信号として入力される、
第15項記載の装置。
【0102】(21)前記位相検出器の出力が180°
の等価量に対応するときは、モジュロ/循環算術演算を
可能状態にする処理を更に備え、前記180°の等価量
を加算する処理が、前記位相検出器の出力のMSBビッ
トを反転させる処理を含む、第15項記載の装置。
【0103】(22)前記タイミング再生回路が、位相
ロックド・ループ(PLL)を備える、第15項記載の
装置。
【0104】(23)入力および出力を有し、メモリと
の関連およびタイミング再生回路を有する位相検出器で
あって、第1および第2の出力TG0,TG1をそれぞれ
発生する固有のタイミング勾配回路および非固有のタイ
ミング勾配回路と、前記出力TG0,TG1を受け取っ
て、その値を比較する比較器と、を備え、前記固有のタ
イミング勾配回路が前記非固有のタイミング勾配回路よ
りもゼロ位相誤差に近いタイミング時点を有するとき
は、調整値x、前記固有のタイミング勾配回路に関連さ
れた数が前記タイミング再生回路に入力され、前記非固
有のタイミング勾配回路が前記固有のタイミング勾配回
路よりもゼロ位相誤差に近いタイミング時点を有すると
きは、180°の等価量を前記調整値xに加算する、位
相検出器。
【0105】(24)前記180°の等価量が、前記タ
イミング再生回路に入力される前に、更なる処理のため
に前記メモリに状態として入力される、第23項記載の
位相検出器。
【0106】(25)前記180°の等価量が、更なる
処理のために前記タイミング再生回路に個別的な信号と
して入力される、第23項記載の位相検出器。
【0107】(26)前記タイミング勾配回路が、1対
として設けられ、前記対の各回路が、他方の前記タイミ
ング勾配回路の固有のサンプリング時点と直交する前記
固有のサンプリング時点を採用する、第23項記載の位
相検出器。
【0108】(27)前記180°の等価量が、ZPR
を開始する際に使用するために前記タイミング再生回路
に入力する前に、更なる処理のために前記メモリに状態
として入力される、第23項記載の位相検出器。
【0109】(28)前記180°の等価量が、ZPR
を開始する際に使用する前に、更なる処理のために前記
タイミング再生回路に個別的な信号として入力される、
第23項記載の位相検出器。
【0110】(29)前記位相検出器の出力が180°
の等価量に対応するときは、モジュロ/循環算術演算を
可能状態にする処理を更に備え、前記180°の等価量
を加算する処理が、前記位相検出器の出力のMSBビッ
トを反転させる処理を含む、第23項記載の位相検出
器。
【0111】(30)前記タイミング再生回路が、位相
ロックド・ループ(PLL)を備える、第23項記載の
位相検出器。
【0112】(31)入力および出力を有する位相検出
器と、メモリとの関連と、タイミング再生回路とを備え
たマス・データ・ストレージ装置であって、第1および
第2の出力TG0,TG1をそれぞれ発生する固有のタイ
ミング勾配回路および非固有のタイミング勾配回路と、
前記出力TG0,TG1を受け取って、その値を比較する
比較器と、を備え、前記固有のタイミング勾配回路が前
記非固有のタイミング勾配回路よりもゼロ位相誤差に近
いタイミング時点を有するときは、調整値x、前記固有
のタイミング勾配回路に関連された数が前記タイミング
再生回路に入力され、前記非固有のタイミング勾配回路
が前記固有のタイミング勾配回路よりもゼロ位相誤差に
近いタイミング時点を有するときは、180°の等価量
を前記調整値xに加算する、マス・データ・ストレージ
装置。
【0113】(32)前記180°の等価量が、前記タ
イミング再生回路に入力される前に、更なる処理のため
に前記メモリに状態として入力される、第31項記載の
位マス・データ・ストレージ装置。
【0114】(33)前記180°の等価量が、更なる
処理のために前記タイミング再生回路に個別的な信号と
して入力される、第31項記載のマス・データ・ストレ
ージ装置。
【0115】(34)前記タイミング勾配回路が、1対
として設けされ、前記対の各回路が、他方の前記タイミ
ング勾配回路の固有のサンプリング時点と直交する前記
固有のサンプリング時点を採用する、第31項記載のマ
ス・データ・ストレージ装置。
【0116】(35)前記180°の等価量が、ZPR
を開始する際に使用するために前記タイミング再生回路
に入力する前に、更なる処理のために前記メモリに状態
として入力される、第31項記載のマス・データ・スト
レージ装置。
【0117】(36)前記180°の等価量が、ZPR
を開始する際に使用する前に、更なる処理のために前記
タイミング再生回路に個別的な信号として入力される、
第31項記載のマス・データ・ストレージ装置。
【0118】(37)前記位相検出器の出力が180°
の等価量に対応するときは、モジュロ/循環算術演算を
可能状態にする処理を更に備え、前記180°の等価量
を加算する処理が、前記位相検出器の出力のMSBビッ
トを反転させる処理を含む、第31項記載のマス・デー
タ・ストレージ装置。
【0119】(38)前記タイミング再生回路が、位相
ロックド・ループ(PLL)を備える、第38項記載の
マス・データ・ストレージ装置。
【0120】(39)前記マス・データ・ストレージ装
置が、ディスク・ドライブを備える、第31項記載のマ
ス・データ・ストレージ装置。
【0121】(40)装置の効率的なゼロ位相再起動
(ZPR)を可能にする装置および方法。この構造は、
複数の対により正規化されたタイミング勾配(NTG)
ブロック(501および502)を配置することに基づ
いており、各回路は、直交する位相誤差伝達関数特性
(他方に対して直交する1TG回路サンプルを有す
る)、例えばプリアンブルのPR4およびEPR4モー
ド理想サンプリング時点モデルを採用する。本発明の方
法の反復により、(NTG)ブロック(501および5
02)は、ゼロに最も近い位相誤差を有する固有のトラ
ッキング段階を有することに基づいて選択される。等し
い機会が回路対における前記回路のいずれかを選択する
ことにあるので、現在の非固有のアーキテクチャーを実
施する回路が選択されたときは、個別的な信号が発生す
る。この信号は、前記タイミング再生回路に設けられて
いる誤差値に180°の等価量を加算する。例えば、特
殊な場合のゼロ位相再起動(ZPR)動作の後に、処理
を反復することにより、前記固有のサンプリング時点が
選択されるように「強制設定」される。
【0122】
【発明の効果】本発明のいくつかの顕著な効果は、次の
通りである。 ・各段階でメモリ(例えば、レジスタ)を必要としな
い。 ・待ち時間を減少する。 ・正味のオーバーヘッドを少なくする。 ・異なる2つの符号化アーキテクチャーを採用している
2重動作機構を呼び出す装置に理想的に適している。 ・更に利用可能な時間があるときに、捕捉段階において
計算を実行し、次いで、その結果をトラッキング段階に
渡す。 ・ヒステリシス効果を導入する必要がない。 ・最小のハードウェア負荷を発生する間に、総合的な位
相シフトを正確に予測する。 ・誤差の伝搬を減少させる。 ・より簡単な計算アーキテクチャーを使用する。 ・誤差伝達曲線上で動作する少なくとも2つの正確な点
を含む。 ・必要に従って、単に回路を付加して対で動作すること
により非常に正確にすることができる。
【0123】したがって、本発明の全般的な効果は、同
期パーシャル・レスポンス磁気記録装置におけるタイミ
ング再生方法を改善することである。
【0124】更に、本発明の効果は、タイミング制御回
路発振器用に最適開始位相を判断して、クロック再生時
間を最小化するZPR最適化装置を提供することであ
る。
【0125】本発明の更に特有な効果は、1チップ上で
最小量のハードウェア(したがって、最小量のシリコン
面積)を使用するZPRを提供することである。
【0126】本発明の更なる効果は、ADCに供給され
て入力されるアナログ信号をサンプリングするための発
振器クロッキング信号用の最適再開始位相を判断するZ
PR最適化装置および制御アルゴリズムを提供すること
である。
【0127】位相最適化の更なる効果は、位相誤差δの
積分により周波数を導き出すことができるので、周波数
遷移を最小化する。したがって、位相誤差δが小さけれ
ば、それだけ周波数誤差を小さく、かつ、プリアンブル
の捕捉を短くすることに帰結する。
【0128】要するに、本発明は、瞬時的なものよりも
平均位相差を見つけ出すことにより良好な雑音性能を達
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マス・データ・ストレージ装置およびその読み
出し回路の一部のブロック図である。
【図2】本発明の好ましい実施例のための読出しチャネ
ル回路のブロック図である。
【図3】ループ・フィルタを介して位相検出器に接続さ
れた従来のタイミング再生回路のブロック図である。
【図4】従来のタイミング再生回路のブロック図であ
る。
【図5】本発明の好ましい実施例のための位相検出器の
動作のブロック図である。
【図6】単一タイミング勾配回路と比較される際に2つ
のタイミング勾配回路を使用する最大位相予測誤差を示
しグラフである。
【図7】1つ、2つおよび4つの検出器用の伝達関数を
表す図である。
【図8】aは、PR4,EPR4および正負のタイミン
グ勾配の両方に関連した最悪のサンプリング時点を示す
好ましい実施例のサンプリング時点を説明する図であ
る。bは、180°に等しい適当なオフセットによりス
パーインポーズされたEPR4固有PR4モードを有す
る用のTG回路伝達関数を示す図である。cは、180
°に等しい適当なオフセットによりスパーインポーズさ
れたEPR4固有PR4モードのTG回路伝達関数を示
す図である。
【図9】EPR4が固有モードであるときに、TG回路
との組合せにより使用される正規化EPR4を採用した
TG回路用に、π/2における最悪の場合およびその倍
数を含む、位相予測誤差を説明する図である。
【符号の説明】
100 マス・データ・ストレージ回路 113 読出しチャネル回路 114 ディジタル信号プロセッサ 203 勾配ブロック 216 AGC回路 302 タイミング勾配計算器 501,502 NTGブロック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリと関連され、入力および出力を有
    する位相検出器に関連されたシステム内で動作可能なタ
    イミング再生回路においてディジタル信号を処理すると
    きに、位相誤差を予測する方法であって、 (a)複数のタイミング勾配回路を採用するステップで
    あって、該タイミング勾配回路のうちの一つは固有であ
    り、該タイミング勾配回路のうちの他のものは非固有で
    あり、該タイミング勾配回路はそれぞれ、固有の符号化
    法により実現された異なる位相誤差伝達特性を実施す
    る、ステップと、 (b)必要のときは、前記タイミング勾配回路のそれぞ
    れを正規化するステップと、 (c)位相調整動作を予測するステップと、を具備し、 前記固有のタイミング勾配回路が前記非固有のタイミン
    グ勾配回路よりもゼロ位相誤差に近いタイミング時点を
    有するときは、調整値x、前記非固有のタイミング勾配
    回路に関連された数が前記タイミング再生回路に入力さ
    れ、 前記非固有のタイミング勾配回路が前記固有のタイミン
    グ勾配回路よりもゼロ位相誤差に近いタイミング時点を
    有するときは、180°の等価量を前記調整値xに加算
    する、方法。
  2. 【請求項2】 入力および出力を有する位相検出器,タ
    イミング再生回路およびメモリとの関連を備えた装置で
    あって、 第1および第2の出力TG0,TG1をそれぞれ発生する
    固有のタイミング勾配回路および非固有のタイミング勾
    配回路と、 前記出力TG0,TG1を受け取って、その値を比較する
    比較器と、 を備え、 前記固有のタイミング勾配回路が前記非固有のタイミン
    グ勾配回路よりもゼロ位相誤差に近いタイミング時点を
    有するときは、調整値x、前記固有のタイミング勾配回
    路に関連された数が、前記タイミング再生回路に入力さ
    れ、 前記非固有のタイミング勾配回路が前記固有のタイミン
    グ勾配回路よりもゼロ位相誤差に近いタイミング時点を
    有するときは、180°の等価量を前記調整値xに加算
    する、 装置。
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