JP2000250894A - 高速演算方法及び高速演算処理プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

高速演算方法及び高速演算処理プログラムを記憶した記憶媒体

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JP2000250894A
JP2000250894A JP11055915A JP5591599A JP2000250894A JP 2000250894 A JP2000250894 A JP 2000250894A JP 11055915 A JP11055915 A JP 11055915A JP 5591599 A JP5591599 A JP 5591599A JP 2000250894 A JP2000250894 A JP 2000250894A
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JP11055915A
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Hiroe Iwasaki
裕江 岩崎
Jiro Naganuma
次郎 長沼
Makoto Endo
真 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計算機上で離散コサイン変換演算と、量子化
演算と、可変長符号化演算の高速演算方法及び高速演算
処理プログラムを記憶した記憶媒体を提供する。 【解決手段】 本発明は、離散コサイン変換演算におい
て、離散コサイン変換演算の入力値を加減算することに
よって得られる値を被乗算値、コサイン係数を乗算係数
とし、被乗算値の最大値より大きな値offset値を定め、
(被乗算値+offset)と(乗算結果=被乗算値*乗算係
数)の要素から構成されている乗算係数毎のテーブルを
利用して、乗算結果を取得する。また、量子化演算にお
いても、予め用意している除算係数の逆数テーブルを利
用して、除算結果を取得する。さらに、可変長符号化演
算において、符号語から構成されるテーブルを利用し、
符号語を取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計算機上での離散
コサイン変換演算と、量子化演算と、可変長符号化演算
の高速演算方法及び高速演算処理プログラムを記憶した
記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の離散コサイン変換演算では、文献
[1]に示されているchenのアルゴリズムを用いて高速
化するのが一般的である。chenのアルゴリズムは、図9
に示すように、8要素の一次元離散コサイン変換におい
て、16回の乗算と26回の加減算が必要である。ま
た、量子化演算では、入力された各要素をクリッピング
するために、除算を行なって結果を求めるのが一般的で
ある。さらに、可変長符号化演算では、先行するゼロ係
数の個数をラン(run)、非ゼロの値を絶対値レベル(a
bs(level))とし、入力されるラン、絶対値レベルの組
合せに対する符号語を可変長符号語が存在するランと絶
対値レベルの組合せのみで構成されているテーブルから
検索し、その後、該テーブルに存在しなかったランと絶
対値レベルの組合せに対して、固定長符号語を作成する
のが一般的である。
【0003】文献[1]:WEN-HSIUNG, C. HARRISON SM
ITH, and S. C. FRALICK: A Fast Computational Algor
ithm for the Discrete Cosine Transform, IEEE Trans
action on Communications, Vol. COM-25, NO.9, Septe
mber 1977.
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の演算方式では、
高速演算を行なう場合に、以下のような問題が生じる。
従来の離散コサイン変換演算では、8要素の一次元離散
コサイン変換において、chenのアルゴリズムを用いて
も、16回の乗算と26回の加減算が必要であった。従
って、画像圧縮符号化において、4:2:0の色差フォ
ーマットを持つ720x480の1フレームに対して離
散コサイン変換を行なう場合、259200回の乗算と
421200回の加減算が必要となり、離散コサイン変
換におけるオーバーヘッドが大きいという問題があっ
た。特に、計算機上では、加減算より乗算の方が演算時
間が遅く、chenのアルゴリズムを用いた8要素の一次元
離散コサイン変換においても乗算の処理時間が大きいと
いう問題があった。
【0005】また、従来の量子化演算では、入力された
各要素をクリッピングするために、除算を行なってい
た。計算機上での除算演算は、非常に遅く、さらに、画
像圧縮符号化の量子化演算では、1画素毎に1回の除算
が必要である。従って、画像圧縮符号化において、4:
2:0の色差フォーマットを持つ720x480の1フ
レームに対して量子化を行なう場合、518400回も
の除算を必要とし、除算に要する処理時間が大きいとい
う問題があった。
【0006】さらに、可変長符号化では、先行するゼロ
係数の個数をラン(run)、非ゼロの値を絶対値レベル
(abs(level))とし、入力されるラン、絶対値レベルに
対する符号語を可変長符号語が存在するランと絶対値レ
ベルの組合せのみで構成されているテーブルから検索
し、その後、該テーブルに存在しなかったランと絶対値
レベルの組合せに対して、固定長符号語を作成していた
ため、固定長符号語を作成する場合の逐次的なテーブル
検索処理や入力されたランと絶対値レベルとの一致を判
断する処理時間が大きいという問題があった。
【0007】本発明の目的は、計算機上で離散コサイン
変換演算と、量子化演算と、可変長符号化演算の高速演
算方法及び高速演算処理プログラムを記憶した記憶媒体
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、離散コサイン
変換演算において、離散コサイン変換演算の入力値を加
減算することによって得られる値を被乗算値、コサイン
係数を乗算係数とし、被乗算値の最大値より大きな値
(以下offsetと呼ぶ)を定め、(被乗算値+offset)と
(乗算結果=被乗算値*乗算係数)の要素から構成され
ている乗算係数毎のテーブルを利用して、乗算結果を取
得する第1の演算ステップを有する。
【0009】また、本発明は、量子化演算において、被
除算値と除算係数の大小を比較することにより、量子化
後ゼロにクリッピングされる値を判断し、除算結果をゼ
ロとする第2の演算ステップと、量子化における各除算
結果をresult[i]、除算係数をW[j](j:有限数)、被
除算値をX[i]とし、予め用意している除算係数の逆数
テーブル(Inverse-W[j]=1/W[j])を利用して、除算結
果をresult[i]=X[i]*Inverse-W[j] の式で演算する第
3の演算ステップとを有する。
【0010】さらに、本発明は、可変長符号化演算にお
いて、先行するゼロ係数の個数をラン(run)、非ゼロ
の値を絶対値レベル(abs(level))、可変長符号語が与
えられるlevelの最大値のビット数より大きな値をlevel
maxbit とし、Index(Index=run<<levelmaxbit +le
vel)とそのrun,abs(level) の組合せで与えられる符
号語から構成されるテーブルを利用し、符号語を取得す
る第4の演算ステップと、入力される(runi)、絶対値
レベル(abs(leveli))の組合せが第4の演算ステップ
に記載されているテーブルに存在するかどうかを判断す
る第5の演算ステップとを有する。
【0011】更に、本発明の計算機上で離散コサイン変
換演算を処理する高速演算処理プログラムを記憶した記
憶媒体は、離散コサイン変換演算の入力値を加減算する
ことによって得られる値を被乗算値、コサイン係数を乗
算係数、被乗算値の最大値より大きな値をoffset値と
し、(被乗算値+ offset値)と(乗算結果=被乗算値
*乗算係数)の要素から構成され、乗算係数毎のテーブ
ルとして予め記憶領域上に設定した第1のテーブルと、
第1のテーブルを参照することにより、乗算結果を取得
し、離散コサイン変換演算を行う第1の処理プログラム
とを有する。
【0012】また、本発明の計算機上で量子化演算を処
理する高速演算処理プログラムを記憶した記憶媒体は、
被除算値と除算係数の大小を比較することにより、量子
化後ゼロにクリッピングされる値を判断し、除算結果を
ゼロとする第2の処理プログラムと、量子化における各
除算結果をresult、除算係数をW、被除算値をXとし、
除算係数の逆数テーブルをInverse-Wとして予め記憶領
域上に設定した第2のテーブルと、第2のテーブルを利
用して、除算結果result=X*Inverse-Wを演算する第
3の処理プログラムとを有する。
【0013】また、本発明の計算機上で可変長符号化演
算を処理する高速演算処理プログラムを記憶した記憶媒
体は、先行するゼロ係数の個数をrun、非ゼロの値を絶
対値レベルをabs(level)、可変長符号語が与えられるle
velの最大値のビット数より大きな値をlevelmaxbit
し、Indexをrun<<levelmaxbit+level)とした時のIn
dexと前記Indexのrun,abs(level) の組合せで与えられ
る符号語から構成されるテーブルとして予め記憶領域上
に設定した第3のテーブルと、第3のテーブルを参照し
て符号語を取得する第4の処理プログラムと、入力され
るrunと絶対値レベル(abs(level))の組合せが第4の
処理プログラムで参照した第3のテーブルに存在するか
否かを判断する第5の処理プログラムとを有する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して、詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の離散コサイン変換の高速
演算方法を示す図である。本発明の離散コサイン変換の
高速演算方法は、乗算結果をテーブルから得る第1の演
算処理を持つことを特徴としている。
【0016】図は、例として、8要素の一次元離散コサ
イン変換を示している。図に示す参照番号1a〜1hは
離散コサイン変換に入力される値を示し、2a〜2hは
離散コサイン変換後に出力される値を示している。図に
示す参照番号3a〜3pは加減算、4a〜4dは1回の
テーブルを用いる第1の演算処理と1回の加減算、5a
〜5fは2回のテーブルを用いる第1の演算処理と1回
の加減算を示す。テーブルを用いる第1の演算処理を用
いて、4a〜4dと、5a〜5fの演算を行うことによ
り、離散コサイン変換の演算処理を実現する。
【0017】図2は、図1の離散コサイン変換の第1の
演算処理に使用する乗算結果のテーブルを具体例を用い
て説明する図である。図に示すテーブルは、乗算係数が
Cの場合の例である。図は(被乗算値+offset値)に対
する(被乗算値*乗算係数)の乗算結果を示すテーブル
である。離散コサイン変換に入力される値をfとする
と、MPEG−2の規定においては、−255
55であり、被乗算値の範囲を固定することができる。
被乗算値の最大値より大きな値をoffset値とし、(被乗
算値+offset値)と乗算結果から構成されるテーブルを
利用して、乗算演算を行なわずに結果を取得することに
より、高速な離散コサイン変換を実現することができ
る。
【0018】図3は、本発明の量子化演算の高速演算方
法を示す図である。本発明の量子化演算の高速演算方法
は、被除算値と除算係数の大小を比較することにより、
量子化演算後にゼロにクリッピングされる値を判断する
第2の演算処理と、量子化における各除算結果をresult
[i]、除算係数をW[j]、被除算値をX[i]とし、除算係
数の逆数テーブル(Inverse-W[j]=1/W[j])を利用し
て、result[i]=X[i]*Inverse-W[j] を除算結果として
用いる第3の演算処理を実行することにより量子化演算
の高速演算が達成される。
【0019】図に示すように、被除算値(X[i])31
が入力され、結果(result[i])32が出力される。図
に示す第2の演算処理33は、入力される被除算値と除
算係数の大小を比較し、除算係数の方が大きい場合は、
演算を行なわずに結果をゼロとして出力する。被除算値
が除算係数以上であると判断された場合は、第3の演算
処理34により、予め用意されている除算係数の逆数を
用いて、乗算で演算を行なう。
【0020】図4は、本発明の可変長符号化の高速演算
方法を示す図である。本発明の可変長符号化の高速演算
方法は、先行するゼロ係数の個数をラン(run)、非ゼ
ロの値を絶対値レベル(abs(level))、可変長符号語が
与えられるlevelの最大値のビット数より大きな値をlev
elmaxbitとし、index(index=run<<levelmaxbit+le
vel)とそのrun、abs(level) の組合せで与えられる符
号語から構成されるテーブルを利用して、符号語を取得
する第4の演算処理と、可変長符号化演算に入力される
(runi,abs(leveli))の組合せが第4の演算処理に記
載されているテーブルに存在するかどうかを判断する第
5の演算処理とを実行し、可変長符号化の高速演算が達
成される。
【0021】図中の参照番号41は入力(ラン(runi)
と絶対値レベル(leveli))を示し、42は出力(CO
DEout)を示している。図中の第5の演算処理43に
より、入力されたruni,leveliの値41が、可変長符号
語が与えられるrunの最大値(runmaxとし、図では31
とする)より小さく、かつ、可変長符号語が与えられる
levelの最大値(levelmaxとし、図では40とする)よ
り小さいかどうかを判断する。runi > runmax あるい
は leveli > levelmax である場合、図中の参照番号4
4により、MPEG−2規格による固定長符号語を作成
し、出力する符号語42を決定する。
【0022】一方、run i runmax かつ level i le
velmax である場合、第4の演算処理45により符号語
42を取得する。levelmaxのビット数より大きな値をle
velm axbit(図では6とする)とし、index=runi<<le
velmaxbit+leveli とする。図中の参照番号46のinde
xと、その時のランと絶対値レベルに対応する符号語か
ら構成されるテーブル46を利用して、出力する符号語
42を決定する。
【0023】
【実施例】次に、本発明の高速演算方法を使用した具体
的な実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0024】図5は、本発明の第1の実施例を示してい
る。図は動画像圧縮符号化のブロック構成図を示す。図
中の参照番号51は入力(フレーム間における差分値
(−255〜255))を示し、52は出力(圧縮され
た符号列)を示す。図中の参照番号53は離散コサイン
変換、54は量子化、55は可変長符号化、56は逆量
子化、57は逆離散コサイン変換、58はレート制御を
示している。動画像圧縮符号化の離散コサイン変換で
は、8x8の二次元離散コサイン変換が用いられる。こ
の8x8の二次元離散コサイン変換は、8x8の一次元
コサイン変換を2回(水平/垂直)実行する。8x8の
一次元コサイン変換において、第1の演算処理を用い
て、図1に示した中4a〜4dと5a〜5fの演算を行
うことにより、高速な離散コサイン変換を実現すること
ができる。
【0025】第1の演算処理で使用されるテ−ブルは、
8×8の一次元離散コサイン変換の7個の乗算係数毎に
作成する。各々の乗算係数毎に第1の演算処理に入力さ
れる被乗算係数分のテーブルを作成する。具体的には、
2回(水平/垂直)の8×8の一次元コサイン変換にお
ける被乗算係数の範囲の乗算結果を持つテーブルを用い
て、第1の演算処理を用いて演算を行なう。1回目の8
×8の一次元離散コサイン変換に入力される値(f
(0)‥f(7))の範囲は、−255〜255であ
る。また、2回目の8×8の一次元離散コサイン変換に
入力される値の範囲は、−1020〜1020である。
従って、2回の8×8の一次元離散コサイン変換を考慮
した場合、用意するテーブルは、−8160〜8160
の被乗算係数との乗算結果を持つ大きさ16321のテ
ーブルを1つと、−4080〜4080の被乗算係数と
の乗算結果を持つ大きさ8161のテーブルを2つと−
2040〜2040の被乗算係数との乗算結果を持つ大
きき4081のテーブルを4つが必要である。これらの
4つのテーブルを用いて、高速に2回の8×8の一次元
離散コサイン変換を実現することができる。
【0026】図6は、本発明の第2の実施例を示してい
る。図は動画像圧縮符号化のブロック構成図を示す。図
中の参照番号61は入力(フレーム間における差分値
(−255〜255))を示し、62は出力(圧縮され
た符号列)を示す。図中の参照番号63は離散コサイン
変換、64は量子化、65は可変長符号化、66は逆量
子化、67は逆離散コサイン変換、68はレート制御を
示している。
【0027】図中の参照番号641は量子化に入力され
る被除算値(X[i])を示し、iの値の範囲は0
64である。図中の参照番号642は量子化後に出力さ
れる結果(result[i])を示す。図中の参照番号643
は第2の演算処理を示し、入力された被除算値と除算係
数(W[j]:032)の大小を比較し、除算係数の
方が大きい場合は、演算を行なわずに結果をゼロとす
る。第2の演算処理643により、被除算値が除算係数
以上であると判断された場合は、第3の演算処理644
により、予め用意されている除算係数の逆数を用いて、
乗算で演算を行なう。
【0028】図7は、本発明の第3の実施例を示してい
る。図は動画像圧縮符号化のブロック構成図を示す。図
中の参照番号71は入力(フレーム間における差分値
(−255〜255))を示し、72は出力(圧縮され
た符号列)を示す。図中の参照番号73は離散コサイン
変換、74は量子化、75は可変長符号化、76は逆量
子化、77は逆離散コサイン変換、78はレート制御を
示している。図中の参照番号751は入力(ラン(ru
ni)と絶対値レベル(leveli))を示し、752は出力
(CODEout)を示している。図中の第5の演算処理
753は、入力されたruni,leveliの値751が、可変
長符号語が与えられるrunの最大値より小さく、かつ、
可変長符号語が与えられるlevelの最大値より小さいか
どうかを判断する。runi > runmax あるいは leveli
> levelmax である場合、固定長符号器754により、
MPEG−2規格による固定長符号語を作成し、出力す
る符号語752を決定する。一方、run i runmax
つ level i levelmax である場合、第4の演算処理7
55により符号語を取得する。levelmaxのビット数より
大きな値をlevelmaxbitとし、index=runi<<level
maxbit+leveli とする。第4の演算処理755のindex
と、その時のランと絶対値レベルに対応する符号語から
構成されるテーブル756を利用して、出力する符号語
752を決定する。
【0029】次に、本発明の高速演算処理プログラムを
記憶した記憶媒体の実施の形態について図面を参照して
説明する。
【0030】図8は本発明の高速演算処理プログラムを
動画像圧縮符号化に適用する計算機の構成を示す図であ
る。入力装置81は、圧縮しようとしている動画像を取
り込むTVカメラ装置、モデムなどの入力装置である。
記憶装置82は、記憶媒体84から各種プログラム、テ
ーブルを読み込み、演算処理のためデータ処理装置85
に渡し、データ処理装置85からのデータを記憶する記
憶装置である。出力装置83は、圧縮された動画像が出
力されるディスプレイ装置、記録を印字するプリンタ装
置などの出力装置である。記憶媒体84は図5〜図7に
示される本発明の第1の演算処理〜第5演算処理に関す
るプログラムと第1テーブル〜第3テーブル及び動画像
圧縮符号化処理プログラムを記録したフロッピーディス
ク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリなど
の記憶媒体である。データ処理装置85は、記憶媒体8
4から第1の演算処理〜第5演算処理に関するプログラ
ムと第1テーブル〜第3テーブル及び動画像圧縮符号化
処理プログラムを読み込んで、これを実行するCPUで
ある。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、(1)
離散コサイン変換において、入力値を加減算することに
よって得られる値を乗算値、コサイン係数を乗算係数と
し、被乗算値の最大値より大きな値offset値を定め、
(被乗算値+offset)と(乗算結果=被乗算値*乗算係
数)の要素から構成されている乗算係数毎のテーブルを
利用し、乗算演算を行なわずに離散コサイン変換演算を
処理するので、従来の方法に比べ、高速に処理し得る効
果を有する。
【0032】また、本発明は、(2)量子化演算におけ
る除算をゼロにクリッピングされる値の計算を削除し、
逆数テーブルを用いて量子化演算を乗算で処理するの
で、従来の方法に比べ、高速に処理し得る効果を有す
る。
【0033】また、本発明は、(3)可変長符号化演算
において、先行するゼロ係数の個数をラン(run)、非
ゼロの値を絶対値レベル(abs(level))とし、入力され
たランと絶対値レベルが、予め保持しているテーブルに
存在するかどうかを先に判断するため、テーブルに存在
しない場合のテーブル検索処理を削除できる。また、ラ
ンをrun、絶対値レベルをabs(level)、可変長符号語が
与えられるlevelの最大値のビット数より大きな値をlev
elmaxbitとし、index(index=run<<levelmax bit+le
vel)とそのrun,abs(level) の組合せで与えられる符
号語から構成されるテーブルを用いることにより、ru
n,levelの一致を判断する処理時間が必要なく、瞬時に
テーブルから符号語を取得するので、従来の方法に比
べ、高速に処理し得る効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の離散コサイン変換の高速演算方法を示
す図である。
【図2】図1の離散コサイン変換の演算処理に使用する
乗算結果のテーブルを説明する図である。
【図3】本発明の量子化演算の高速演算方法を示す図で
ある。図は、被除算値と除算係数の大小を比較すること
により、量子化演算後にゼロにクリッピングされる値を
判断する第2の演算処理と、量子化における各除算結果
をresult[i]、除算係数をW[j]、被除算値をX[i]と
し、除算係数の逆数テーブル(Inverse-W[j]=1/W[j])
を利用して、result[i]=X[i]*Inverse-W[j] を除算結
果として用いる第3の演算処理とを具備した量子化演算
の高速演算方法を示している。
【図4】本発明の可変長符号化の高速演算方法である。
図は、先行するゼロ係数の個数をラン(run)、非ゼロ
の値を絶対値レベル(abs(level))、可変長符号語が与
えられるlevelの最大値のビット数より大きな値をlevel
maxbitとし、index(index=run<<levelmaxbit+leve
l)とそのrun,abs(level) の組合せで与えられる符号
語から構成されるテーブルを利用して、符号語を取得す
る第4の演算処理と、可変長符号化演算に入力される
(runi,abs(leveli))の組合せが第4の演算処理に記
載されているテーブルに存在するかどうかを判断する第
5の演算処理とを具備した可変長符号化の高速演算方法
を示している。
【図5】本発明の第1の実施例を示し、乗算結果をテー
ブルから得る第1の演算処理を具備した動画像圧縮符号
化の離散コサイン変換の高速演算方法を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示し、被除算値と除算
係数の大小を比較することにより、量子化演算後にゼロ
にクリッピングされる値を判断する第2の演算処理、量
子化における各除算結果をresult[i]、除算係数をW
[j]、被除算値をX[i]とし、除算係数の逆数テーブル
(Inverse-W[j]=1/W[j])を利用して、result[i]=X
[i]*Inverse-W[j] を除算結果として用いる第3の演算
処理、を具備した動画像圧縮符号化の量子化演算の高速
演算方法を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示し、先行するゼロ係
数の個数をラン(run)、非ゼロの値を絶対値レベル(a
bs(level))、可変長符号語が与えられるlevelの最大値
のビット数より大きな値をlevelmaxbitとし、index(in
dex=run<<levelmax bit+level)とそのrun,abs(lev
el) の組合せで与えられる符号語から構成されるテーブ
ルを利用して、符号語を取得する第4の演算処理、可変
長符号化演算に入力される(runi,abs(leveli))の組
合せが第4の演算処理に記載されているテーブルに存在
するかどうかを判断する第5の演算処理、を具備した動
画像圧縮符号化の可変長符号化の高速演算方法を示す図
である。
【図8】本発明の高速演算処理プログラムを実行させる
計算機の構成を示す図である。
【図9】従来技術の離散コサイン変換の一般の高速化ア
ルゴリズム(chenのアルゴリズム)を示す図である。
【符号の説明】
1a〜1h 離散コサイン変換に入力される値 2a〜2h 離散コサイン変換後に出力される値 3a〜3p 加減算処理 4a〜4d 1回の第1の演算処理と1回の加減算処
理 5a〜5f 2回の第1の演算処理と1回の加減算処
理 31、41、51、61、71 入力値 32、42、52、62、72 出力値 33 第2の演算処理 34 第3の演算処理 43 第5の演算処理 44 固定長符号語処理 45 第4の演算処理 46 符号語から構成されるテーブル 53、63、73 離散コサイン変換処理 54、64、74 量子化処理 、55、65、75 可変長符号化処理 、56、66、76 逆量子化処理 57、67、77 逆離散コサイン変換処理 58、68、78 レート制御処理 81 入力装置 82 記憶装置 83 出力装置 84 記憶媒体 85 データ処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 真 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5B056 AA04 AA06 BB11 HH03 5C059 KK15 MA23 MC11 ME01 PP14 SS20 SS26 UA02 UA39

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計算機上で離散コサイン変換演算を処理
    する高速演算方法において、 離散コサイン変換演算の入力値を加減算することによっ
    て得られる値を被乗算値、コサイン係数を乗算係数、被
    乗算値の最大値より大きな値をoffset値とし、(被乗算
    値+ offset値)と(乗算結果=被乗算値*乗算係数)
    の要素から構成されている乗算係数毎のテーブルを予め
    記憶領域上に設定しておき、前記テーブルを参照するこ
    とにより、乗算結果を取得する第1の演算ステップを有
    することを特徴とする高速演算方法。
  2. 【請求項2】 計算機上で量子化演算を処理する高速演
    算方法において、 被除算値と除算係数の大小を比較することにより、量子
    化後ゼロにクリッピングされる値を判断し、除算結果を
    ゼロとする第2演算のステップと、 量子化における各除算結果をresult、除算係数をW、被
    除算値をXとし、予め記憶領域上に設定している除算係
    数の逆数テーブルInverse-Wを利用して、除算結果resul
    t=X*Inverse-Wを演算する第3の演算ステップと、 を有することを特徴とする高速演算方法。
  3. 【請求項3】 計算機上で可変長符号化演算を処理する
    高速演算方法において、 先行するゼロ係数の個数をrun、非ゼロの値を絶対値レ
    ベルをabs(level)、可変長符号語が与えられるlevelの
    最大値のビット数より大きな値をlevelmaxbitとし、Ind
    exをrun<<levelmaxbit+levelとした時のIndex と前
    記Indexのrun、abs(level) の組合せで与えられる符号
    語から構成されるテーブルを予め記憶領域上に設定して
    おき、前記テーブルを参照して符号語を取得する第4の
    演算ステップと、 入力されるrun、絶対値レベルabs(level)の組合せが第
    4の演算ステップで参照したテーブルに存在するか否か
    を判断する第5の演算ステップと、 を有することを特徴とする高速演算方法。
  4. 【請求項4】 離散コサイン変換演算の入力値を加減算
    することによって得られる値を被乗算値、コサイン係数
    を乗算係数、被乗算値の最大値より大きな値をoffset値
    とし、(被乗算値+ offset値)と(乗算結果=被乗算
    値*乗算係数)の要素から構成され、乗算係数毎のテー
    ブルとして予め記憶領域上に設定した第1のテーブル
    と、 前記第1のテーブルを参照することにより、乗算結果を
    取得し、離散コサイン変換演算を行う第1の処理プログ
    ラムと、 を有する計算機上で離散コサイン変換演算を処理する高
    速演算処理プログラムを記憶した記憶媒体。
  5. 【請求項5】 被除算値と除算係数の大小を比較するこ
    とにより、量子化後ゼロにクリッピングされる値を判断
    し、除算結果をゼロとする第2の処理プログラムと、 量子化における各除算結果をresult、除算係数をW、被
    除算値をXとし、除算係数の逆数テーブルをInverse-W
    として予め記憶領域上に設定した第2のテーブルと、 前記第2のテーブルを利用して、除算結果result=X*
    Inverse-Wを演算する第3の処理プログラムと、 を有する計算機上で量子化演算を処理する高速演算処理
    プログラムを記憶した記憶媒体。
  6. 【請求項6】 先行するゼロ係数の個数をrun、非ゼロ
    の値を絶対値レベルをabs(level)、可変長符号語が与え
    られるlevelの最大値のビット数より大きな値をlevel
    maxbitとし、Indexをrun<<levelmaxbit+level)とし
    た時のIndexと前記Indexのrun,abs(level) の組合せで
    与えられる符号語から構成されるテーブルとして予め記
    憶領域上に設定した第3のテーブルと、 前記第3のテーブルを参照して符号語を取得する第4の
    処理プログラムと、 入力されるrunと、絶対値レベル(abs(level))の組合
    せが第4の処理プログラムで参照した第3のテーブルに
    存在するか否かを判断する第5の処理プログラムと、 を有する計算機上で可変長符号化演算を処理する高速演
    算処理プログラムを記憶した記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017188944A (ja) * 2012-06-12 2017-10-12 サン パテント トラスト 動画像符号化方法、動画像復号化方法、動画像符号化装置および動画像復号化装置

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