JP2000250223A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JP2000250223A
JP2000250223A JP11052112A JP5211299A JP2000250223A JP 2000250223 A JP2000250223 A JP 2000250223A JP 11052112 A JP11052112 A JP 11052112A JP 5211299 A JP5211299 A JP 5211299A JP 2000250223 A JP2000250223 A JP 2000250223A
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lens
rectangular
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light sources
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一郎 下村
Susumu Oishi
進 大石
Takeshi Kono
健 河野
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DAINIPPON KAKEN KK
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源からの光を有効に矩形状の光照射領域に
照射して、高い解像度で精度よく画像を記録することが
できる露光装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 この露光装置は、矩形状の基板18に矩
形状のパターン領域を有するフォトマスク17を介して
光を照射することにより、基板18の表面に形成された
感光材料の薄膜に対してパターン露光を行うためのもの
であり、各々対をなす光源12a、12bおよび楕円鏡
13a、13bと、折り返しミラー14と、複合レンズ
6と、一対のコリメートミラー15、16とを備える。
複合レンズ6を通過した光は、コリメートミラー15、
16のコリメート機能により平行光となり、フォトマス
ク17に向けて照射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、PDP(プラズ
マ・ディスプレイ・パネル)用ガラス基板、液晶表示パ
ネル用ガラス基板、半導体製造装置用マスク基板あるい
はプリント基板等の製造工程において、矩形状のパター
ン領域を有するパターン板と、例えば基板に塗布された
フォトレジスト等の矩形状の領域を有する感光材料とを
互いに近接配置し、光源から出射された光を複合レンズ
を介してパターン板に照射することにより、感光材料に
矩形所の画像を記録する露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば基板に対してパターンを焼
き付けるために使用される露光装置においては、パター
ン板全域において均一な照度分布を得るため、超高圧水
銀灯等の光源から出射され楕円鏡により集光されたた光
を、フライアイレンズと呼称される複合レンズを介して
パターン板上に照射する光学系が採用されている。
【0003】このような光学系においては、光源から出
射された光は、複合レンズを構成する複数のレンズユニ
ットを介してパターン板方向に照射される。そして、各
レンズユニットを通過した光が互いに重複する領域にパ
ターン板を配置せしめることにより、パターン板全面に
おいて均一な照度分布を得ることが可能となる。
【0004】図5は、このような複合レンズ6の一例を
示す平面図である。この複合レンズ6は、矩形状のレン
ズユニット3を縦横方向に並列配置することにより構成
したものである。すなわち、この複合レンズ6は、7行
5列に配置されたレンズユニット3から構成されてい
る。
【0005】なお、各レンズユニット3は、その光軸を
一致させた状態で互いに近接配置された2枚の矩形状の
レンズ4を有する。そして、このレンズユニット3を構
成するレンズ4は、図6に示すように、円形のレンズ5
からその外周部(ハッチングを付した部分)を削除する
ことにより、矩形状に形成されたものである。
【0006】光源から出射された光は、このようなレン
ズユニット3から構成された複合レンズ6を通過するこ
とにより、各レンズユニット3の外形と相似形の領域に
照射されることになる。このため、各レンズユニット3
の外形を必要な光照射領域に対応する形状とすることに
より、光源からの光を効率的に光照射領域全域に照射す
ることが可能となる。
【0007】ところで、このような光学系において、複
合レンズ6によるケラレを防止し、光源からの光を効率
的に光照射領域に導くためには、図7に示すように、光
源からの光を集光した楕円鏡の像1が、可能な限り各レ
ンズユニット3内に形成されるようにすることが好まし
い。また、特に複合レンズ6の中央部に位置するレンズ
ユニット3に着目した場合においては、このレンズユニ
ット3の光軸と楕円鏡の像1の中心とが一致した状態
で、楕円鏡の像1がレンズユニット3内に配置される必
要がある。この楕円鏡の像1の一部が各レンズユニット
3内に配置されない場合においては、その部分に対応し
た光量が各レンズユニット3を通過せず、光照射領域に
到達しないことから、光量の一部が損失するためであ
る。
【0008】なお、図7においては、各レンズユニット
3を構成する2枚のレンズ4のうち、出口側のレンズ4
を示している。
【0009】また、この場合において、複合レンズ6を
構成する各レンズユニット3のうち複合レンズ6の端部
に配置されたレンズユニット3においては、画角の広が
りに伴って楕円鏡の像1の位置がいずれかの方向に移動
するため、楕円鏡の像1は、各レンズユニット3内に余
裕を持って収容される大きさとなっていることが好まし
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】近年の基板の大サイズ
化に伴い、光照射領域もより大きくする必要が生じてい
る。そして、この光照射領域の大型化に伴って、露光に
必要な照度が得られないという問題が生じている。
【0011】このため、光源としてより高出力のものを
使用することが考えられる。しかしながら、この種の露
光装置において一般的に使用される超高圧水銀灯におい
ては、そのアーク間距離は出力の増加に対応して大きく
なることから、超高圧水銀灯自体が大きくなり、これに
伴って、超高圧水銀灯から出射される光を集光するため
の楕円鏡も大型化する。
【0012】このように、楕円鏡が大型化した場合にお
いては、図7に示すように、その楕円鏡の像2も大型化
し、この楕円鏡の像2の一部が各レンズユニット3内
(特に、各レンズユニット3を構成する2枚のレンズ4
のうち、出口側のレンズ4内)に配置されないことにな
る。そして、楕円鏡の像2における各レンズユニット3
内に配置されない領域に対応する光は、各レンズユニッ
ト3を通過せず、光照射領域に到達しないことから、高
出力の超高圧水銀灯を使用しても、その一部の光量が無
駄になってしまう。
【0013】このような複合レンズによる光のケラレの
問題は、超高圧水銀灯に限らず、他の光源を使用した場
合においても同様に生じる問題である。
【0014】このような問題に対応するため、複合レン
ズ6を構成する各レンズユニット3のサイズを大きくす
ることも考えられる。しかしながら、複合レンズ6を構
成する各レンズユニット3を大型化した場合には、複合
レンズ6自体の外形が大型化する。このため、この複合
レンズ6の基板に対するコリメーション角も大きくな
り、このような光学系を使用した露光装置の解像度が低
下してしまう。
【0015】一方、複合レンズ6の外形の大型化を防止
するため、複合レンズ6の分割数を減少(例えば、図5
に示す7行5列を5行3列に変更)させた場合には、光
照射領域における照度分布が低下してしまう。
【0016】また、複合レンズ6を構成する各レンズユ
ニット3において、互いに近接して配置された2枚のレ
ンズ4の距離を変更することにより、楕円鏡からの光が
各レンズユニットを通過するように調整することも不可
能ではないが、この場合においては、複合レンズを通過
した後の光が必要な光照射領域を越えて過度に拡散する
ため、やはり、超高圧水銀灯における一部の光量が無駄
になってしまう。
【0017】本発明者は、このような問題を解決するた
め、先に「光源から出射された光を複合レンズを介して
矩形状の光被照射物に照射する露光装置において、前記
光被照射物を照射するための矩形状の光照射領域に対応
する矩形状のレンズユニットを、縦横方向に複数個並列
配置することにより構成された複合レンズと、前記複合
レンズを構成する矩形状の各レンズユニットの長辺方向
に沿って配置された複数の光源と、前記複数の光源に各
々対応して配設され、前記複数の光源から出射される光
を前記複合レンズに集光する複数の楕円鏡とを備えた露
光装置」を提案している(特願平10−73270
号)。
【0018】このような露光装置によれば、複数の光源
からの光を有効に矩形状の光照射領域に照射することが
でき、露光装置の解像度や照度分布を低下させることな
く、露光に必要な照度を得ることが可能となる。
【0019】ところで、このような露光装置において
は、複数の光源を各レンズユニットの長辺方向に沿って
列設する構成であることから、複数の光源を含む平面方
向における各光源から各レンズユニットへの光の入射角
は、単一の光源を使用する場合に比べて大きい値とな
る。
【0020】このような条件下においては、各レンズユ
ニットからの光の出射角についても、光の入射角に対応
した一定値以上の大きい値に設定する必要がある。各レ
ンズユニットからの光の出射角を光の入射角に対応した
大きな値に設定しない場合には、上述した楕円鏡を大き
くした場合と同様、複合レンズにおいて光のケラレが生
じて、複合レンズに入射した光の一部が光照射領域に到
達しないことから、複数個の超高圧水銀灯を使用して
も、その一部の光量が無駄になるためである。
【0021】ところで、このような露光装置を利用し
て、矩形状のパターン領域を有するパターン板と基板に
塗布されたフォトレジスト等の感光材料とを互いに近接
配置し、光源から出射された光を複合レンズを介してパ
ターン板に照射することにより、感光材料に矩形所の画
像を記録する場合においては、複合レンズから出射した
光を、コリメートミラー等のコリメート手段を利用して
平行光とする必要がある。
【0022】このとき、複合レンズから出射する光の出
射角が大きな値となった場合には、これに対応して、コ
リメート後の光の照射領域がパターン板における矩形状
のパターン領域より大きくなってしまう。このため、光
の照射領域とパターン領域とをほぼ一致させるために、
コリメート手段におけるf値(コリメートミラーの半径
r)を小さなものとする必要がある。
【0023】しかしながら、大きな出射角を有する光を
小さなf値を有するコリメート手段でコリメートした場
合においては、ディクリネーション角およびコリメーシ
ョン角が大きくなり、高い解像度で精度よく画像を記録
することが不可能となるという問題を生ずる。
【0024】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、光源からの光を有効に矩形状の光照射
領域に照射して、高い解像度で精度よく画像を記録する
ことができる露光装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、矩形状のパターン領域を有するパターン板と矩形状
の領域を有する感光材料とを互いに近接配置し、光源か
ら出射された光を複合レンズを介して前記パターン板に
照射することにより、前記感光材料に矩形所の画像を記
録する露光装置であって、前記パターン板を照射するた
めの矩形状の光照射領域に対応する矩形状のレンズユニ
ットを、縦横方向に各々複数個並列配置することにより
構成された複合レンズと、前記複合レンズを構成する矩
形状の各レンズユニットの長辺方向に沿って配置された
複数の光源と、前記複数の光源に各々対応して配設さ
れ、前記複数の光源から出射される光を前記複合レンズ
に集光する複数の楕円鏡と、前記複数の光源から出射さ
れ前記複合レンズを通過した光をコリメートする第1の
コリメート手段と、前記第1のコリメート手段によりコ
リメートされた光をさらにコリメートして前記パターン
板に照射するための第2のコリメート手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0026】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記第1、第2のコリメート手段は、
各々、コリメートミラーにより構成されている。
【0027】請求項3に記載の発明は、矩形状のパター
ン領域を有するパターン板と矩形状の領域を有する感光
材料とを互いに近接配置し、光源から出射された光を複
合レンズを介して前記パターン板に照射することによ
り、前記感光材料に矩形所の画像を記録する露光装置で
あって、前記パターン板を照射するためのその縦横比が
略1対2の矩形状の光照射領域に対応するその縦横比が
略1対2の矩形状のレンズユニットを、縦横方向に各々
複数個並列配置することにより構成された複合レンズ
と、前記複合レンズを構成する矩形状の各レンズユニッ
トの長辺方向に沿って配置された2個の光源と、前記2
個の光源に各々対応して配設され、前記2個の光源から
出射される光を前記複合レンズに集光する2個の楕円鏡
と、前記複数の光源から出射され前記複合レンズを通過
した光をコリメートする第1のコリメート手段と、前記
第1のコリメート手段によりコリメートされた光をさら
にコリメートして前記光被照射物に照射するための第2
のコリメート手段とを備えたことを特徴とする。
【0028】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記光照射領域および前記レンズユニ
ットは、その縦横比が4対10乃至7対10に設定され
ている。
【0029】請求項5に記載の発明は、請求項3または
請求項4いずれかに記載の発明において、前記第1、第
2のコリメート手段は、各々、コリメートミラーにより
構成されている。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る露光装置
の斜視図である。また、図2はその光学的な配置関係を
模式的に示す側面図であり、図3は図2の平面図であ
る。なお、図2および図3においては、折り返しミラー
14について、その図示を省略している。
【0031】この露光装置は、矩形状のPDP(プラズ
マ・ディスプレイ・パネル)用ガラス基板(以下、単に
「基板」という)18に矩形状のパターン領域を有する
パターン板としてのフォトマスク17を介して光を照射
することにより、基板18の表面に形成された感光材料
の薄膜に対してパターン露光を行うためのものであり、
各々対をなす光源12a、12bおよび楕円鏡13a、
13bと、折り返しミラー14と、複合レンズ(フライ
アイレンズ)6と、一対のコリメートミラー15、16
とを備える。
【0032】なお、この露光装置によりその表面に形成
された感光材料にパターンを露光される基板18は、例
えばハイビジョン用のディスプレイを製造されるために
使用されるものであり、その縦横比は9対16、すなわ
ち、略1対2となっている。このため、この露光装置に
おいては、この基板18に露光を行うために必要な光照
射領域19も、その縦横比が略1対2となるように構成
されている。
【0033】前記光源12a、12bは、紫外線を含む
光を出射する超高圧水銀灯から構成される。この光源1
2a、12bは、各々、楕円鏡13a、13bにおける
第1焦点に、その発光部の中心が位置するように配置さ
れている。また、後述する複合レンズ6は、その表面が
この楕円鏡13a、13bの第2焦点付近に位置するよ
うに配置されている。このため、光源12a、12bか
ら出射した光は、楕円鏡13a、13bにより、複合レ
ンズ6の表面付近に集光される。
【0034】前記複合レンズ6は、図5に示す構成を有
する。すなわち、この複合レンズ6は、図5に示すよう
に、7行5列に配置されたレンズユニット3から構成さ
れている。また、このレンズユニット3は、上述したよ
うに、その光軸を一致させて状態で互いに近接配置され
た2枚の矩形状のレンズ4を有する。そして、このレン
ズユニット3を構成するレンズ4は、図6に示すよう
に、円形のレンズ5からその外周部(ハッチングを付し
た部分)を削除することにより、矩形状に形成されたも
のである。
【0035】なお、そして、各レンズユニット3の外形
は、露光を行うべき基板18の外形にほぼ対応させて、
その縦横比が6対10、すなわち、略1対2の矩形状と
なっている。
【0036】このため、光源12a、12bから出射
し、楕円鏡13a、13bで集光された光は、このよう
なレンズユニット3から構成された複合レンズ6を通過
することにより、各レンズユニット3の外形と相似形を
なす矩形状の状態となる。
【0037】このとき、上述した各々2個の光源12
a、12bおよび楕円鏡13a、13bは、上記各レン
ズユニット3の長辺方向に沿って配置されている。すな
わち、上述した光源12a、12bおよび楕円鏡13
a、13bは、上記複合レンズ6および基板18の長辺
方向に沿って配置されることになる。このため、これら
の光源12a、12bおよび楕円鏡13a、13bと複
合レンズ6との配置関係等を調整することにより、図4
に示すように、光源12a、12bからの光を集光した
楕円鏡13a、13bの像1a、1bを各レンズユニッ
ト3内に形成させることができる。
【0038】なお、図4においては、図7と同様、各レ
ンズユニット3を構成する2枚のレンズ4のうち、出口
側のレンズ4を示している。
【0039】すなわち、上述した各レンズユニット3
は、その縦横比が6対10、すなわち略1対2となって
いる。このため、各々2個の光源12a、12bおよび
楕円鏡13a、13bを各レンズユニット3の長辺方向
に沿って配置することにより、図7に示す単一の光源か
らの楕円鏡の像1の場合と同一の条件下においても、各
レンズユニット3内に、2個の光源12a、12bから
の光を集光した2個の楕円鏡13a、13bの像1a、
1bを余裕を持って形成することができる。このため、
2個の光源12a、12bからの光を効率的に光照射領
域19に導くことが可能となる。
【0040】なお、図4においては、2個の光源12
a、12bからの光を集光した2個の楕円鏡13a、1
3bの像1a、1bを円形として図示しているが、各々
2個の光源12a、12bおよび楕円鏡13a、13b
は、複合レンズ6の光軸に対して互いに微小角度傾斜し
た状態で配設されているため、これらの像1a、1bは
厳密には楕円形となる。しかしながら、この傾斜角度が
小さい場合においては、この像1a、1bの形状を実質
的に円形として取り扱うことができる。
【0041】前記折り返しミラー14は、光を折り返す
ことによりこの露光装置をコンパクトに構成するための
ものである。なお、折り返しミラー14としては、光源
12a、12bから出射された光のうち、パターン露光
に使用される紫外線のみを反射し、熱源としての赤外線
を吸収する機能を備えたダイクロイックミラーが使用さ
れている。
【0042】前記コリメートミラー15は複合レンズ6
を通過した光をコリメートするためのものであり、前記
コリメートミラー16はコリメートミラー15によりコ
リメートされた光をさらにコリメートしてフォトマスク
17に照射するためのものである。これらのコリメート
ミラー15、16は、球面ミラーから構成される。複合
レンズ6を通過した光は、これらのコリメートミラー1
5、16のコリメート機能により平行光となり、フォト
マスク17に向けて照射される。このときの光照射領域
19は、上述した各レンズユニット3の縦横比である6
対10、すなわち略1対2となる。
【0043】前記フォトマスク17は、基板18表面の
感光材料の薄膜に対して形成すべきパターンに対応した
二値化パターンが、透光部材上に矩形状に形成された構
成を有する。このフォトマスク17は、基板18の表面
に対しプロキシミティギャップと呼称される微小距離だ
け離隔した状態で、基板18と平行に支持される。基板
18の表面に形成された感光材料の薄膜に対しては、こ
のパターン板17を通過した光によりパターン露光がな
される。
【0044】なお、フォトマスク17と基板18とを微
小距離だけ離隔した状態でパターン露光を実行するかわ
りに、フォトマスク17と基板18とを当接させた状態
でパターン露光を実行してもよい。この明細書における
近接配置とは、このような態様をも含む概念である。
【0045】このような構成を有する露光装置において
は、2個の光源12a、12bを使用することにより、
従来のほぼ倍の照度をもって露光を行うことが可能とな
る。このとき、各々2個の光源12a、12bおよび楕
円鏡13a、13bは、矩形状の各レンズユニット3の
長辺方向に沿って配置されている。このため、光源12
a、12bからの光を集光した楕円鏡13a、13bの
像を各レンズユニット3内に容易に形成させることが可
能となる。従って、2個の光源12a、12bから出射
された光を有効に光照射領域19に到達させることがで
きる。
【0046】ここで、上述した実施形態に係る露光装置
においては、各々2個の光源12a、12bおよび楕円
鏡13a、13bを各レンズユニット3の長辺方向に沿
って列設する構成であることから、各々2個の光源12
a、12bおよび楕円鏡13a、13bを含む平面方向
における各光源12a、12bから複合レンズ6を構成
する各レンズユニット3への光の入射角θ1(図3参
照)は、従来のように単一の光源を使用する場合に比
べ、比較的大きい値となる。このような条件下において
は、前述したように、光のケラレを防止するため、複合
レンズ6を構成する各レンズユニット3からの光の出射
角θ2(図3参照)についても、光の入射角θ1に対応
した一定値以上の大きい値に設定する必要がある。
【0047】このとき、従来のように単一のコリメート
ミラーを使用して複合レンズ6から出射する光を平行光
としている場合においては、出射角θ2が大きくなった
場合にもコリメート後の光の照射領域をフォトマスク1
7における矩形状のパターン領域に対応させるため、コ
リメートミラーのf値(コリメートミラーの半径r)を
小さなものと変更している。このため、フォトマスク1
7に照射される光のディクリネーション角およびコリメ
ーション角が大きくなるという現象が生じていた。ここ
で、ディクリネーション角が大きくなった場合には、記
録されるパターンの精度が悪化する。また、コリメーシ
ョン角が過度に大きくなった場合には、記録されるパタ
ーンの解像度が悪化する。
【0048】しかしながら、この実施形態に係る露光装
置においては、一対のコリメートミラー15、16を利
用することにより、複合レンズ6を構成する各レンズユ
ニット3から出射角θ2で出射された光をコリメートし
て平行光とする構成であることから、出射角θ2が大き
くなった場合においても、フォトマスク17に照射され
る光のディクリネーション角およびコリメーション角を
大きくすることなく、コリメート後の光の照射領域をフ
ォトマスク17における矩形状のパターン領域に対応さ
せることが可能となる。
【0049】なお、各々2個の光源12a、12bおよ
び楕円鏡13a、13bを含む平面と垂直な方向におけ
る各光源12a、12bから複合レンズ6を構成する各
レンズユニット3への光の入射角θ3(図2参照)は、
上述した入射角θ1に比べて十分小さい値となる。従っ
て、この方向における複合レンズ6を構成する各レンズ
ユニット3からの光の出射角θ4(図2参照)を必要な
値に設定することは容易であり、この方向に関して光の
ケラレが問題となることはない。
【0050】上述した実施の形態においては、ハイビジ
ョン用の、その縦横比が9対16のPDPに使用される
基板18に対して露光を行うため、9対16に近似する
1対2の縦横比を有するレンズユニット3を使用してい
る。ただし、このレンズユニット3の縦横比は、露光を
行うべき基板18の縦横比、すなわち、光照射領域19
の縦横比に対応させて、適宜変更することが可能であ
る。例えば、ワイドテレビ用のディスプレイに使用され
る基板においては、そのディスプレイに必要とされる縦
横比を採用すればよい。
【0051】このとき、その縦横比が4対10〜7対1
0程度であれば、各々2個の光源12a、12bおよび
楕円鏡13a、13bを矩形状の各レンズユニット3の
長辺方向に沿って適宜配置することにより、光源12
a、12bからの光を集光した楕円鏡13a、13bの
像を各レンズユニット3内に形成させることが可能とな
る。
【0052】なお、露光を行うべき基板の縦横比が1対
3程度以上となった場合においては、各々3個以上の光
源および楕円鏡を、その縦横比が1対3程度以上の矩形
状の各レンズユニットの長辺方向に沿って適宜配置する
ことにより、3個以上の光源からの光を集光した各楕円
鏡の像を各レンズユニット内に形成させる構成とすれば
よい。
【0053】また、上述した実施形態においては、一対
のコリメートミラー15、16を使用して複合レンズ6
を通過した光を平行光としているが、3枚以上のコリメ
ートミラーを使用して複合レンズ6を通過した光を平行
光とする構成を採用してもよい。
【0054】さらに、これらコリメートミラー15、1
6に換えて、フレネル構造のコリメートレンズ等の他の
コリメート手段を使用するようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、パター
ン板を照射するための矩形状の光照射領域に対応する矩
形状のレンズユニットを縦横方向に各々複数個並列配置
することにより構成された複合レンズと、複合レンズを
構成する矩形状の各レンズユニットの長辺方向に沿って
配置された複数の光源と、複数の光源に各々対応して配
設され、複数の光源から出射される光を複合レンズに集
光する複数の楕円鏡と、複数の光源から出射され複合レ
ンズを通過した光をコリメートする第1のコリメート手
段と、第1のコリメート手段によりコリメートされた光
をさらにコリメートしてパターン板に照射するための第
2のコリメート手段とを備えたことから、複数の光源か
らの光を有効に矩形状の光照射領域に照射することがで
きる。このとき、第1、第2のコリメート手段により、
照度分布を低下させることなく、高い解像度で精度よく
画像を記録することが可能となる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、第1、第
2のコリメート手段がコリメートミラーにより構成され
ることから、簡易な構成で大サイズの光照射領域に有効
に光を照射することが可能となる。
【0057】請求項3または請求項4に記載の発明によ
れば、パターン板を照射するためのその縦横比が略1対
2の矩形状の光照射領域に対応するその縦横比が略1対
2の矩形状のレンズユニットを、縦横方向に各々複数個
並列配置することにより構成された複合レンズと、複合
レンズを構成する矩形状の各レンズユニットの長辺方向
に沿って配置された2個の光源と、2個の光源に各々対
応して配設され、2個の光源から出射される光を複合レ
ンズに集光する2個の楕円鏡と、複数の光源から出射さ
れ複合レンズを通過した光をコリメートする第1のコリ
メート手段と、第1のコリメート手段によりコリメート
された光をさらにコリメートして光被照射物に照射する
ための第2のコリメート手段とを備えたことから、2個
の光源からの光を有効にその縦横比が略1対2の矩形状
の光照射領域に照射することができる。このとき、第
1、第2のコリメート手段により、照度分布を低下させ
ることなく、高い解像度で精度よく画像を記録すること
が可能となる。
【0058】請求項5に記載の発明によれば、第1、第
2のコリメート手段がコリメートミラーにより構成され
ることから、簡易な構成で大サイズの光照射領域に有効
に光を照射することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る露光装置の斜視図である。
【図2】この発明に係る露光装置の光学的な配置関係を
模式的に示す側面図である。
【図3】この発明に係る露光装置の光学的な配置関係を
模式的に示す平面図である。
【図4】楕円鏡13a、13bの像1a、1bとレンズ
ユニット3との関係を示す模式図である。
【図5】複合レンズ6の平面図である。
【図6】レンズユニット3を構成するレンズ4の形成状
態を示す説明図である。
【図7】楕円鏡の像1とレンズユニット3との関係を示
す模式図である。
【符号の説明】
1a、1b 楕円鏡13a、13bの像 3 レンズユニット 4 レンズ 6 複合レンズ 12a、12b 光源 13a、13b 楕円鏡 14 折り返しミラー 15、16 コリメートミラー 17 フォトマスク 18 基板 19 光照射領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 健 京都府向日市寺戸町久々相1番地 株式会 社大日本科研内 Fターム(参考) 2H097 AA02 BB03 CA03 CA12 GA45 5F046 BA02 CA01 CB13 CB14 CB17 DA16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状のパターン領域を有するパターン
    板と矩形状の領域を有する感光材料とを互いに近接配置
    し、光源から出射された光を複合レンズを介して前記パ
    ターン板に照射することにより、前記感光材料に矩形所
    の画像を記録する露光装置であって、 前記パターン板を照射するための矩形状の光照射領域に
    対応する矩形状のレンズユニットを、縦横方向に各々複
    数個並列配置することにより構成された複合レンズと、 前記複合レンズを構成する矩形状の各レンズユニットの
    長辺方向に沿って配置された複数の光源と、 前記複数の光源に各々対応して配設され、前記複数の光
    源から出射される光を前記複合レンズに集光する複数の
    楕円鏡と、 前記複数の光源から出射され前記複合レンズを通過した
    光をコリメートする第1のコリメート手段と、 前記第1のコリメート手段によりコリメートされた光を
    さらにコリメートして前記パターン板に照射するための
    第2のコリメート手段と、 を備えたことを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の露光装置において、 前記第1、第2のコリメート手段は、各々、コリメート
    ミラーにより構成される露光装置。
  3. 【請求項3】 矩形状のパターン領域を有するパターン
    板と矩形状の領域を有する感光材料とを互いに近接配置
    し、光源から出射された光を複合レンズを介して前記パ
    ターン板に照射することにより、前記感光材料に矩形所
    の画像を記録する露光装置であって、 前記パターン板を照射するためのその縦横比が略1対2
    の矩形状の光照射領域に対応するその縦横比が略1対2
    の矩形状のレンズユニットを、縦横方向に各々複数個並
    列配置することにより構成された複合レンズと、 前記複合レンズを構成する矩形状の各レンズユニットの
    長辺方向に沿って配置された2個の光源と、 前記2個の光源に各々対応して配設され、前記2個の光
    源から出射される光を前記複合レンズに集光する2個の
    楕円鏡と、 前記複数の光源から出射され前記複合レンズを通過した
    光をコリメートする第1のコリメート手段と、 前記第1のコリメート手段によりコリメートされた光を
    さらにコリメートして前記光被照射物に照射するための
    第2のコリメート手段と、 を備えたことを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の露光装置において、 前記光照射領域および前記レンズユニットは、その縦横
    比が4対10乃至7対10である露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4いずれかに記載
    の露光装置において、 前記第1、第2のコリメート手段は、各々、コリメート
    ミラーにより構成される露光装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004361746A (ja) * 2003-06-05 2004-12-24 Mejiro Genossen:Kk 露光用照明装置
KR100471427B1 (ko) * 2001-12-31 2005-03-08 엘지전자 주식회사 이중램프 노광장치
KR101817717B1 (ko) * 2016-07-05 2018-01-15 (주)프리테크 유브이 엘이디 램프 광원을 구비한 노광장치

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JP2004361746A (ja) * 2003-06-05 2004-12-24 Mejiro Genossen:Kk 露光用照明装置
KR101817717B1 (ko) * 2016-07-05 2018-01-15 (주)프리테크 유브이 엘이디 램프 광원을 구비한 노광장치

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