JP2004245912A - 光照射装置 - Google Patents

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Osamu Osawa
理 大澤
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Abstract

【課題】光源を複数並べて配置する光照射装置において、コリメーション角を大きくすることなく、光の利用効率を向上させること。
【解決手段】集光鏡2a,2bの開口部を形成する円の一部を光軸に対して斜めの平面で切り取り、その切断面が平行で集光鏡2a,2bの第2焦点を共有するように集光鏡2a,2bを配置する。また、インテグレータレンズ4のレンズを長方形状とし集光鏡2a,2bをそのレンズの長辺方向に沿って配置する。ランプ1a,1bから放射される光は集光鏡2a,2bで集光されインテグレータレンズ4に入射する。インテグレータレンズ4は、光出射側のレンズに投影される光源の像が、光源全体の投影面積に対し出射側レンズ内に投影される光源の面積の割合が最も大きな面積となるように設計する。これにより、コリメーション角を大きくすることなく光の損失を小さくすることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
液晶等のディスプレイパネルや、ディスプレイパネル用のカラーフィルタ、またプリント基板の製造に用いられる光照射装置、および該光照射装置を備えた露光装置に関し、特に、高い光の利用効率で、長方形の光照射領域に光を照射することができる光照射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶等のディスプレイパネルや、ディスプレイパネル用のカラーフィルタ、またプリント基板は年々大型化している。例えばカラーフィルタ用の基板は生産性を向上させるために大型化しており、750mm×550mmや750mm×650mmから830mm×730mmといった大きさのものが使われるようになってきている。基板は実際に製品として使用されるときには、いくつかに切断される。
カラーフィルタであれば基板の表面にRGBに相当するフィルタの微細パターンがマトリックス形成され、プリント基板であれば回路パターンが形成される。これらのパターンを形成するために露光装置が用いられる。現状一般的には、パターンを形成したマスクを介して、基板全面を一括または分割で露光する装置が用いられている。
上記露光装置には、露光光を照射する光照射装置を備えるが、この光照射装置には照射面での照度分布を均一にするために、インテグレータレンズ(フライアイレンズともいう)が用いられる。
【0003】
インテグレータレンズは、複数のレンズを縦横方向に複数個並列配置したものである。インテグレータレンズを構成する個々のレンズは、それぞれ入射側のレンズと出射側のレンズとからなる。
以下、図7を用いて、インテグレータレンズ4の働きを簡単に説明する。
光源Hからの光がインテグレータレンズ4を介して被照射面に投影される。
インテグレータレンズを構成するレンズの、光入射側のレンズをLA、光出射側のレンズをLBとする。
光源Hからの光は、入射側レンズLAに入射する。入射側レンズLA上には光源Hから放射した光が集光される。そして、出射側レンズLB上には、入射側レンズLAの働きにより、光源像H’ が投影される。
入射側レンズLA上に集光された照度分布は、出射側レンズLBの働きにより、被照射面上に投影される。
インテグレータレンズには、このようなレンズが複数2次元的に配置されているので、各々のレンズ素子からの照射光が被照射面に重ねあわされて投影され、被照射面における照度分布を均一にする。
【0004】
ところで、光を照射する領域の形状が長方形である時、光源からの光を効率良く利用するために、所望の照射領域の縦横比に相当する縦横比である長方形状のレンズを、2次元的に複数配置したインテグレータレンズを使用することが望ましい(例えば特許文献1参照)。ここで、形状が略長方形のレンズを2次元的に複数個配置したインテグレータレンズのことを、「長方形のインテグレータ」と呼ぶことにする。
「長方形のインテグレータ」を使用する場合、光源として2個のランプを使用する装置が、特許文献2、特許文献3に記載されている。
上記特許文献2には、光源として2個のランプを使用することの効果の一つとして、複合レンズ(インテグレータ) を構成するレンズユニットのサイズが大きくならないので、コリメーション角も大きくならず、解像度が低下しないという内容が示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−131923号公報
【特許文献2】
特開平7−135149号公報
【特許文献3】
特開平11−260705公報
【0006】
ここで上記コリメーション角について簡単に説明する。
図8(a)に示すように、コリメーション角とは、被照射面に入射する光の角度αのことを示す(ここでは、同図に示す角度(半角)をコリメーション角という)。なお、図8(a)では、説明を簡単にするため、光源Hから放射される光を、コリメータレンズ7を介して被照射面に照射する場合を示しているが、実際には、光源Hには前記した照度分布を均一にするためのインテグレータレンズが配置される。なお、コリメータレンズはコリメータミラーであってもよいが、以下ではコリメータレンズで説明する。
コリメーション角は、被照射面への光線の最大入射角度に相当し、露光精度に大きな影響を与える。即ち、ワークをマスクに近接させてマスクパターンをワークに転写するプロキシミティ露光装置の場合、被照射面にマスクを配置するが、コリメーション角が大きいと、マスクに対し斜めに入射する成分が多くなるので解像度が低下する。
また、コリメーション角が小さすぎても光の回折現象により解像度が低下する。したがって、光照射装置及び露光装置を使用するユーザでは、各処理工程において各装置の最適なコリメーション角を設定している(例えばα=1.8°〜2.6°程度)。
【0007】
一般に、光源から被照射面までの距離と、コリメーション角・照度・照射範囲との関係は、次のようになる。
光源から被照射面までの距離が大きくなるほど、被照射面から見る光源の大きさは小さくなるのでコリメーション角は小さくなる。
一方、光源から被照射面までの距離が同じである場合、光源の大きさが大きくなる程、コリメーション角は大きくなる。
ここで、コリメータレンズで光源からの照射光を被照射面に平行照射する場合、コリメーション角は、コリメータレンズの焦点距離fと、光源Hの大きさで定まる。すなわち、コリメータレンズの焦点距離fが長くなれば、より広範囲に照射することができ、コリメーション角αは小さくなる。また、光源Hの大きさが大きくなれば、コリメーション角αは大きくなる。
したがって、照射範囲の大きさが決まっている場合、所望のコリメーション角とするには、光源Hの大きさを適切に設定する必要がある。
【0008】
インテグレータレンズを含む光学系であっても同様である。インテグレータレンズは集光鏡の第2焦点に配置され、集光された光源からの光が入射する。そして、インテグレータレンズの光出射面が2次光源となって、光が被照射面に照射される。
インテグレータレンズを用いる場合、コリメーション角αはコリメータレンズの焦点距離fが定まると、光源Hの大きさ(すなわち、インテグレータレンズ4の大きさ)により定まる。
すなわち、インテグレータレンズを用いる場合も、図8(b)に示すように、光源がインテグレータレンズに相当することとなり、コリメーション角αを所望の値にするには、光源すなわち、インテグレータレンズの大きさを適切に設定する必要がある。
コリメータレンズの焦点距離fは、インテグレータレンズ4からの出射角θ2と照射範囲の大きさによって決まり、コリメーション角αは、コリメータレンズの焦点距離fとインテグレータレンズ4の大きさにより決まるという関係がある。
【0009】
ここで、前記したインテグレータレンズについて、入射側レンズLAと出射側レンズLBの距離d、インテグレータレンズの集光角θ1,出射角θ2の関係について前記図7により説明する。
前記したように、インテグレータレンズ4は、例えば入射側レンズLAと出射側レンズLBから構成され、出射側のレンズLBに光源Hの像(光源像)、すなわち集光鏡の開口部が投影されるが、入射側レンズLAと出射側レンズLBの距離dに応じて、出射側レンズLBに投影される光源像の大きさが変わってくる。
上記dが図よりも短かければ、出射側レンズLBに投影される光源像の大きさは小さくなり、インテグレータレンズ4からの出射角θ2が大きくなる。また、上記dが長ければ、出射側レンズLBに投影される光源像の大きさは大きくなり、インテグレータレンズ4からの出射角θ2が小さくなる。
このため、上記dが長くなりすぎると、光源像は出射側レンズLBからはみ出してしまい、利用できる光の量が少なくなり効率が低下する。
通常は、出射側レンズLBに投影される光源像が出射側レンズLB内に入るように上記dを設計できるのが理想である。しかし、上記dは出射角θ2に合わせて設定されるため、必ずしも光源像が出射側レンズLB内に入るようにできるとは限らない。
特に、前記特許文献2、特許文献3に記載される2灯式の場合は、インテグレータレンズの集光角θ1が大きくなるため、出射側レンズLB内に光源像が入らなくなる。
【0010】
通常、インテグレータレンズは、入射側レンズLAと出射側レンズLBの距離dを適切に設定し、θ1≦θ2になるように設計できれば、光の無駄がない。すなわち、図7の(a)(b)に示すように、出射側レンズLBに光源像がほぼ納まることになる。これよりdが長くなればθ1>θ2となり、図7の(c)に示すように、出射側レンズLBから光源像がはみ出し光の無駄が生ずる。
なお、上記集光角θ1が大きくなれば、インテグレータレンズの入射側レンズLAの径φD(集光径)は小さくなり、θ1が小さくなれば、径φD(集光径)は大きくなる。また、インテグレータレンズの入射側レンズLAの径φDと出射側のレンズLBの径φLは同じと考えてよい。
実際の設計では、出射角θ2は小さい方が、被照射面における照度均一性が良く、中心光線の平行度(デクリネーション角)が良い。またコリメータレンズから被照射面までの距離も必要な長さに設定するために、出射角θ2は予め決まってしまっている場合が多い。
さらに、コリメーション角も露光条件に最適な角度が決まっているため、インテグレータレンズを大きくして、集光角θ1を小さくし、θ1≦θ2となるような光学系とすることができない場合が多い。
【0011】
ユーザは、露光処理能力を上げるために、被照射面の照度を大きくすることを常に要求している。被照射面の照度を大きくするためには、光源に使用するランプの電力を大きくするか、複数のランプを並べて配置する方法がある。
ランプは電力を大きくすると、それに応じて大きさも大きくなり、集光鏡も大きくなって、光源の大きさが大きくなる。ランプを複数並べる場合も、図9(a)に示すように、光源の大きさが大きくなる。
ここで、図9(c)に示すように光軸と集光鏡の交点から集光鏡の第1焦点までの距離をF1、光軸と集光鏡の交点から集光鏡の第2焦点までの距離をF2とし、図9(a)の場合のF1をF12、F2をF22とし、図9(b)の一灯式の場合のF1をF11,F2をF21と表記すると、同図(a)に示す2灯式の場合と同図(b)に示す1灯式の場合で、集光角θ1,θ1’を等しくするには、F12=F11、F22>F21とする必要があり、図9(a)の2灯式の場合には、第2焦点が光源から遠くなり光が広がる。すなわち、〔2灯式の集光円B〕>〔1灯式の集光円A〕となる。
【0012】
このため、光の利用率の低下を避けたければ、インテグレータレンズの大きさを大きくする必要がでてくる。インテグレータレンズの大きさを大きくすると、前記したようにコリメーション角αを所望の値にするのが難しくなる。
なお、集光鏡の倍率F22/F12を小さくすれば、光源をインテグレータレンズの近くに配置することができるが、インテグレータレンズへの集光角θ1’が大きくなり、出射角θ2は光学系で決まっているためθ1’>θ2となり、出射側レンズLBから光源像がはみ出し光の無駄が生じる。
このため、前記した特許文献2,3に記載のものでは、2つの光源の像が長方形状の複合レンズ(インテグレータレンズ)の長辺方向に並ぶように、2つの光源を配置している。
このようにして、光源が大きくなっても、2個の光源像が長方形状のインテグレータレンズの中に収まり、インテグレータレンズの大きさをそれほど大きくする必要がなく、コリメーション角を所望の値に設定することが可能な場合を示している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献3には、2個の光源をインテグレータレンズの長辺の方向に沿って並べることにより、特許文献3の図4のように、2個の光源の像を長方形のインテグレータレンズの中に形成させることができ、コリメーション角を大きくすることなく、即ち解像度の低下なく、従来のほぼ倍の高い照度を得ることができる旨、記載されている。ちなみに上記図4はインテグレータの出射側のレンズに投影されている光源の像である。
しかしながら、2個の光源を、長方形のインテグレータレンズの長辺方向に並べることについては、次のような問題がある。
すなわち、特許文献3の図4は、同明細書中の段落0009に記載されているように、光源像が余裕を持ってレンズ内に入るように示されているのでわかりにくいが、実際に要求されるさまざまな条件を考えると、長方形の縦横比が1:2以外の場合や、照射範囲が小さくなった場合、2個の光源を並べたとしても、照度や光の利用効率が低下する場合がある。前記したように、コリメーション角は露光条件により最適な角度が決められているため、照射領域の大きさや、縦横比等によって、集光角θ1と出射角θ2の関係がθ1>θ2となることが多く、光の無駄を生じるからである。
【0014】
これは、以下の理由による。
図10に示すように、レンズの長方形の縦横比が1:2であれば、同じ大きさの光源を2個、インテグレータの出射側のレンズLBに並べて投影することができる。この場合、光源が1個の場合に比べて、コリメーション角を大きくすることなく、照度は2倍になる。
しかし、上記公報にも書かれているように、照射領域の縦横比は1:2またはそれに近い比率に限られるわけではない。例えば被照射体が液晶パネルであり、照射領域が550mm×760mmの場合、縦横比は1:1.38となる。ここでは例として照射領域の縦横比が1:1.5、即ちインテグレータレンズの縦横比が1:1.5の場合を考えてみる。
図11(a)は、縦横比が1:1.5の出射側レンズLB中に、1個の光源が収まる構成で、このときの照度を1とする。長方形の中に光源の像(光っている面積)がすべて入っているため光の利用効率が良い。ここで図11(a)と同じ大きさの光源を2個、長辺の方向に並べると、同図(b)に示すように、光源像が出射側のレンズLBに投影されたとき、光源の像のうちA部分がレンズLBからはみ出してしまう。
このはみ出した光Aは、前記特許文献3の段落0012に記載されているように、光照射領域に到達せず無駄になる。
【0015】
そこで、光Aが、出射側レンズLBからはみ出さないようにするためには、集光角θ1を小さくすれば良いが、そうすると集光径が大きくなり、無駄なく光を取り込むためには、インテグレータレンズが大きくなり、その結果、コリメーション角が大きくなり、採用できないことになる。
また、同図(b)の場合、出射側レンズLBからはみ出している光Aの面積は一つの光源に対して約19%あり、その分の光が使われなくなるので、照度は同図(a)に対して1.61倍にしかならない。
一方、同図(c)のように、1:1.5の長方形の中に2個の光源が収まるよう、1個の光源の大きさを小さくして並べると、照度は同図(a)に対して2倍になるが、この場合集光角θ1が小さくなって集光径が大きくなっているため、同図(a)(b)と同じコリメーション角で使用する場合、集光径の周辺部は使えなくなり、照度はその分低くなり、同図(a)に対して1.5倍と、同図(b)よりも小さくなる。
以上のように、2個の光源を長方形のインテグレータレンズの長辺方向に並べて投影しても、必ずしも光の利用効率を向上させることはできず、また、光の利用効率を良くするため、インテグレータレンズ大きくするとコリメーション角を所望の値にすることができず、所望の値のコリメーション角で使用すると、インテグレータが小さくなり、さらに光の利用効率が悪くなるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、本発明の目的は、光源を複数並べて配置する光照射装置において、コリメーション角を大きくすることなく、光の利用効率を向上させることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明においては、光軸に対して直角方向の断面形状が矩形状であるレンズを、縦横方向に複数個並列配置することにより構成されたインテグレータレンズと、集光鏡とランプとにより構成された複数の光源とを備えた光照射装置において、集光鏡の開口部を形成する円の一部を光軸に対して斜めの平面で切り取り、切り取ったことにより形成される切断面が、平行で集光鏡の第2焦点を共有するように、複数の集光鏡を配置する。
また、上記インテグレータレンズを構成するレンズが長方形状の場合には、上記光源を構成する複数の集光鏡を、上記レンズの長辺方向に沿って配置する。
さらに、該光源像が長方形のインテグレータレンズの出射側レンズに投影されたとき、欠円部分の投影像の面積と、インテグレータレンズからはみ出る投影像の面積とが、同じ面積となるように上記集光鏡の開口部と上記切断面とで形成される欠円部分の面積を定める。
本発明においては、上記構成としたので、コリメーション角を大きくすることなく、光の利用効率を上げて、被照射面の照度を高くすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施例の光照射装置の概略構成を示す図、図2は本実施例の光源の構成を示す図である。
図1に示すように、本実施例においては、光源Hとして2個のランプ1a,1b及び集光鏡2a,2bが使用される。2個の集光鏡2a,2bは、各々の第2焦点が一致するように配置される。
図2は図1に示した光源10の構成を示す図であり、同図に示すように、本実施例においては、集光鏡2a,2bの開口部を含む集光鏡2a,2bの一部を集光鏡の光軸に対して斜めに切り取り、該切断面が平行で集光鏡の第2焦点を共有するように配置している。
図1において、光源Hからの光は、第1平面鏡3で折り返され、第2焦点位置に置かれたインテグレータレンズ4に入射する。
インテグレータレンズ4は、前記したように長方形状のレンズから構成され、上記2つの集光鏡2a,2bの開口部の像が長方形状のインテグレータレンズの長辺方向に並ぶように配置されている。
【0018】
インテグレータレンズ4により被照射面で照度分布が均一になるように調整された光は、シャッタ5を介し、第2平面鏡6で折り返され、コリメータレンズ7で中心光線が平行になって被照射面8に照射される。照射される光のコリメーション角は例えば2.6°である。なお、図1ではコリメータレンズを示したが、コリメータミラーであってもよい。
例えば、550×760mmの照射範囲を照射する場合には、1個の集光鏡の開口径はφ515mmである。実際は、集光鏡2a,2bの材質はガラスであり、ランプ点灯中はランプ1a,1bからの輻射により加熱され膨張するので、2つの集光鏡2a,2bは、切断面で接触させることはせず例えば5mm程度の隙問をもって設けられている。
なお、プロキシミティ露光装置の場合、被照射面にマスクパターンが形成されたマスクが置かれ、マスクを介して、被照射体であるワーク全域に露光光が照射される。また、ワークの一部に光を照射するような装置の場合は、分割露光が行われる。
【0019】
図3は、本実施例において、インテグレータレンズ4の出射側レンズLBに投影される光源像の一例を示す図である。
本実施例においては、出射側レンズLBに集光鏡2a,2bの開口部の像が図3のように投影されるようにしている。
すなわち、同図に示すように、集光鏡2a,2bの開口部の投影像の直径a(切り欠きがない部分の開口部の投影像の直径)と、長方形状のインテグレータレンズ4の短辺の長さbが等しくなるように投影している。実際はコリメーション角や照射範囲の大きさ等によって投影される大きさは異なるが、ここでは図11との比較で説明する。
また、集光鏡2a,2bの切り欠きの大きさは、インテグレータレンズ4の出射側レンズLBに投影される光源の像(集光鏡2aと2bを合わせた光源像)が、図3に示すように、出射側レンズLBの長方形の領域からはみ出る光の面積Bと、円弧を切り欠くことにより失われる欠円部分の面積Cとが等しくなる(B=C)ようにされている。すなわち、集光鏡2a,2bの開口部の像(光源像)がインテグレータレンズ4の出射側のレンズLBに投影されたとき、集光鏡2a,2bの切断面により上記集光鏡の開口部に形成される円弧とその弦で囲まれる欠円部分の面積と、上記出射側のレンズLBからはみ出る面積とが等しくなるようにする。
【0020】
上記のように設定した場合、使われないBとCを加えた面積は、一つの光源に対して約14.4%であり、前記図11(b)の場合より少なくなる。これにより、照度は、前記図11(a)に対して1.71倍となり、図11(b)のように配置した場合の1.61倍よりも大きくなる。
上記では、B=Cの場合について説明したが、一般には、集光鏡2a,2bを切り欠く大きさは、インテグレータレンズ4の出射側レンズLBの長方形に対し、それに含まれる光源全体の投影面積に対し出射側レンズLB内に投影される光源の面積の割合が最も大きくなるように計算して求める。原則としては、上記のように集光鏡の投影像の大きさを求め、インテグレータレンズ4の出射側レンズLBに投影像を配置させた時、投影像が出射側レンズLBからはみ出す面積と、集光鏡の切り取りにより投影像から失われる面積とが同じになるよう集光鏡の切り取る面積を求めれば良い。
【0021】
なお、インテグレータレンズ4の長方形状のレンズの縦横比が1:2の場合でも、集光鏡の大きさや被照射面の大きさが決まっていて、コリメーション角の制限によりインテグレータのレンズを大きくできない場合には、集光角θ1を出射角θ2に対して小さくすることができなくなり、図4(a)に示すように、光源の投影像が出射側のレンズLBからはみ出る。
このような場合も、図4(b)に示すように、上記と同様に集光鏡2a,2bを切り取り、切り取りにより投影像から失われる円弧の面積Cと出射側レンズLBからはみ出す面積Bとが同じになるようにすれば、集光鏡2a,2bを切り取らない場合に比べて光の利用効率を上げることができる。
【0022】
図5,図6は本発明の他の実施例を示す図であり、図5(a)は、インテグレータレンズ4の長方形状レンズの縦横比の関係から、インテグレータレンズ4に対して、光源が斜めになるように配置することにより、さらに光の利用効率を良くした例である。
図5(b)は長辺の方向に沿って光源を配置した場合であり、これに対して、同図(a)のように、斜めに配置することにより、コリメータ角を大きくすることなく、はみ出す光の量をさらに少なくし、光を効率よく利用することができる。
上記実施例では、インテグレータレンズとして、長方形状のレンズを用いた場合について説明したが、本発明は、例えば図6に示すように4個の集光鏡を用い、正方形状に近いインテグレータレンズを用いた場合にも適用することができる。
図6は、光源として4個の集光鏡を碁盤目状に並べ、インテグレータレンズとして正方形状に近いレンズを用いた場合における、インテグレータレンズ上に投影される投影像を示す図である。
このような場合にも、同図に示すように、集光鏡を切り取ることにより、出射側レンズ上に光源像を光のロスを少なくして配置することができ、光の利用効率を上げることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、複数の光源を並べる装置において、集光鏡の一部を切り欠いて複数の光源を並べるようにしたので、コリメーション角を大きくすることなく、光の利用効率を上げて、被照射面の照度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の光照射装置の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示した光源の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施例において、インテグレータレンズの出射側レンズに投影された光源像の一例を示す図である。
【図4】インテグレータレンズの出射側レンズに投影される光源像の一例(レンズの縦横比が1:2の場合)を示す図である。
【図5】インテグレータレンズ4に対して光源が斜めになるように配置した場合を示す図である。
【図6】光源として4個の集光鏡を用いた場合を示す図である。
【図7】インテグレータレンズの働きを説明する図である。
【図8】コリメーション角を説明する図である。
【図9】光源の構成例と、集光角、集光円の関係を説明する図である。
【図10】インテグレータレンズの出射側レンズに投影される光源像の一例(レンズの長方形の縦横比が1:2の場合)を示す図である。
【図11】インテグレータレンズの出射側レンズに投影される光源像の一例(レンズの縦横比が1:1.5の場合)を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b ランプ
2a,2b 集光鏡
3 第1平面鏡
4 インテグレータレンズ
5 シャッタ
6 第2平面鏡
7 コリメータレンズ
8 被照射面
LA インテグレータレンズの入射側レンズ
LB インテグレータレンズの出射側レンズ
H 光源

Claims (3)

  1. 光源から出射された光を、インテグレータレンズを介して矩形状の被照射物に照射する光照射装置であつて、
    光軸に対して直角方向の断面形状が矩形状であるレンズを、縦横方向に複数個並列配置することにより構成されたインテグレータレンズと、
    集光鏡とランプとにより構成された複数の光源とを備え、
    上記集光鏡の開口部を含む集光鏡の一部を集光鏡の光軸に対して斜めに切り取り、該切断面が平行で集光鏡の第2焦点を共有するように、複数の集光鏡を配置した
    ことを特徴とする光照射装置。
  2. 上記光源は、上記インテグレータレンズを構成する断面形状が矩形状であるレンズの長辺方向に沿って配置された2個の光源からなる
    ことを特徴とする請求項1の光照射装置。
  3. 上記光源の像がインテグレータレンズの出射側のレンズに投影されたとき、該投影された光源像が上記出射側のレンズからはみ出る面積と、集光鏡の切り取りにより失われる欠円部分の面積とが等しくなるように、上記集光鏡が切り取られていることを特徴とする請求項1または2の光照射装置。
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