JP2000249510A - シアリング干渉計及び該干渉計を備えた屈折率分布測定装置及び屈折率分布の測定方法 - Google Patents

シアリング干渉計及び該干渉計を備えた屈折率分布測定装置及び屈折率分布の測定方法

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JP2000249510A
JP2000249510A JP11049404A JP4940499A JP2000249510A JP 2000249510 A JP2000249510 A JP 2000249510A JP 11049404 A JP11049404 A JP 11049404A JP 4940499 A JP4940499 A JP 4940499A JP 2000249510 A JP2000249510 A JP 2000249510A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シアリング干渉計において、このようなゴー
スト光を抵減し、S/N比を向上させる方法を提供す
る。 【解決手段】 被検物を透過した可干渉光の被検波を2
つの光束に分割し、両光束間に光軸と垂直方向のずれを
与えてから重畳させるシアリング干渉計において、若干
の隙間dを介して対向配置される2枚の平板45,47
を設け、これら2枚の平板が有する4つの面45a,4
5b,47a,47bのうち47b,45aを平行と
し、47a又は45bの少なくとも1つの面を上記平行
な2平面に対し、非平行とした。これによってゴースト
光が被検波から分離でき、ゴースト光の無い測定が可能
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、干渉縞を形成して
測定する技術に関し、特に、シアリング干渉計における
ゴースト対策に関する。また併せて、このようなシアリ
ング干渉計を用いて光学素子、液体、又は気体などの位
相物体の屈折率分布を測定する技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザプリンタやカメラなどの光
学機器に使用される光学レンズの材料としてプラスチッ
クを用いることが多くなっている。プラスチック成形レ
ンズはガラス研磨レンズに比較して、コスト低減や非球
面レンズの製作性に優れ、安価であるというメリットが
ある。
【0003】しかし、その反面、ガラスレンズに比べ製
造上、屈折率分布が不安定でレンズの内部に不均一性を
生じることがある。レンズ内部に不均一性があると、光
学特性に大きな影響を及ぼし、画質の劣化やボケといっ
た原因につながる。従って、レンズ内部の屈折率分布を
3次元的に高精度に測定し、光学レンズの均質性を評価
する必要がある。
【0004】光学レンズの屈折率を測定する方法として
は、精密示差屈折計などを使用してVブロック法等によ
り屈折角を計測して屈折率を求める方法や、トワイマン
・グリーン干渉計などの干渉計を使用して干渉縞より屈
折率を測定する方法などがあり、また、光学的均質性の
測定方法として、フィゾー干渉計、マハツェンダ干渉計
などの干渉計を使用して干渉縞像の解析より透過波面を
計測し、屈折率分布から光学的均質性を求める方法が知
られている。
【0005】しかしながら、上記のいずれの方法におい
ても、被検物は、所定形状に加工する必要があり、測定
対象の光学素子を破壊しなければならない。また、透過
波面より求められる屈折率分布は、光路進行方向に積算
された平均値となり、3次元空間的な屈折率分布を測定
し、屈折率の不均一部分を3次元空間的に特定すること
ができない。
【0006】そこで、本発明の出願人は、先願特願平6
−203502号において、被検物を試液中に浸した状
態で光軸と直交する軸を中心に回転させ、複数の回転角
位置の各々で干渉縞の解析を行い、これらの干渉縞から
透過波面量を算出し、これを1次フーリエ変換し、さら
に、2次元逆フーリエ変換を行って3次元的な屈折率の
分布を求める方法を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の出願による屈折
率分布の測定方法及び装置によれば、試液との屈折率差
がわずかでも、高精度で計測が可能であるという利点を
有している。しかしながら、屈折率差が大きい場合な
ど、透過波面量が大きい位相物体を計測する場合は干渉
縞の本数が多くなり、検出器の分解能を越えてしまうこ
とがある。
【0008】このような問題を解決するために、出願人
は特開平10−90117号において、図4に示すよう
なシアリング干渉計を用いた屈折率分布測定装置を提案
している。
【0009】図4において、被検物0は屈折率が被検物
とほぼ一致した試液Sの中に浸された容器状の被検物支
持手段10中にあり、光束の入射口12及び出射口14
には面精度の良いオプティカルフラット16,18を取
り付けている。被検物Oは光軸に対して垂直な回転軸P
を持つ回転台20上に設置されており被検物支持手段1
0は固定された状態で被検物0が軸Pを中心に回転可能
である。また、回転台20は、回転軸P方向にも昇降可
能である。そして、回転台20の回転や昇降は、微小な
回転角や昇降量を与えられるもので、ステッピングモー
タ等が用いられている。
【0010】図4に示す装置は、マハツェンダ干渉計A
とシェアリング干渉計Bを組合せた構成である。マハツ
ェンダ干渉計Aは、可干渉光としてのレーザ光を射出す
る光源1と、ビームエキスパンダ3と、偏光ビームスプ
リッタからなる光分割器5と、参照波の光路内に置かれ
たミラーからなる反射装置7と、被検波を2つの光束に
分割するビームスプリッタからなる反射装置兼光分割器
9と、光重畳器11としての偏光ビームスプリッタと、
結像レンズ13と、CCDなどからなる干渉縞検出器1
5と、偏光子17とを備えている。
【0011】光源1より出射するレーザ光は、ビームエ
キスパンダ3によって光束径を拡大され、光分割器5に
よってこれを直角に屈折して参照波aとなるレーザ光束
と、直進して被検物Oとしての位相物体を透過する被検
波bとに分割される。参照波aと被検波bとはほぼ1:
3となるようになっている。
【0012】反射装置7は、ピエゾ素子などによる電気
−変位変換素子19により支持され、位相シフト法によ
る干渉縞解析を行うために、参照波aの光路長を波長以
下のオーダで変更できるものである。
【0013】参照波aは反射装置7で反射され、光重畳
器11に達し、他方の被検波bは、被検物Oを透過して
反射装置兼光分割器9で一部b2が反射され、光重畳器
11に達して参照波aと重なり合うが、電気−変位変換
素子19により参照波aと被検波b2との光路長には、
nπ/2の位相の差ができるように調整される。
【0014】参照波aと被検波b2は重畳され、光重畳
器11から射出されて偏光子17を経て結像レンズ13
に入射し、干渉縞検出器15の撮像面に干渉縞を結像す
る。干渉縞検出器15には干渉縞と直交する方向に配置
されたリニアCCDやアレイ状のセンサを用いる。
【0015】一方、反射装置兼光分割器9を透過した光
束b1は、シェアリング干渉計Bに入射する。シェアリ
ング干渉計Bは、入射した被検波b1を2つの光束b1
1,b12に分割するビームスプリッタからなる光分割
器21と、これら2つの各光束内に配置されたミラーか
らなる反射装置23,25と、ビームスプリッタを用い
た光重畳器27と、結像レンズ29及び第2検出器31
とを有する。
【0016】第2検出器31には、CCDなどのエリア
イメージセンサ又は干渉縞と直交する方向に配置された
ラインセンサなどを使用している。また、反射装置25
は、シェアリング部33を有し、被検波b11の波面を
光軸と垂直な方向に移動可能である。これは、電気−変
位変換素子19と同様にピエゾ素子等を用いた構成とし
ている。
【0017】被検物Oを透過し、さらに反射装置兼光分
割器9を透過した被検波b1は、光分割器21で再びb
11とb12とに2分割され、それぞれ反射装置23,
25で反射された後、再び光重畳器27で重畳される。
このときシェアリング部33が反射装置25にシェア
(横変位)を与え、被検波の波面を光軸と垂直方向にず
らすことで、この部分はシェアリング干渉を起こす。
【0018】以上の構成により、図4の装置では、マハ
ツェンダ干渉計Aによる干渉縞の測定と、シェアリング
干渉計Bによる干渉縞の測定の双方が可能である。そこ
で、透過波面量が小さい(数λ程度以下)位相物体を計
測する場合は、マハツェンダ干渉計Aの干渉縞を第1検
出器15で位相シフト法により縞解析を行う。
【0019】上記の測定装置はCT(コンピュータトモ
グラフィ)解析を用いて被検物の屈折率を3次元的に再
構成することが可能である。以下にCT解析を簡単に説
明する。
【0020】あらかじめ被検物Oをセットしない状態で
透過波面を測定し装置自身の定常的な誤差成分を排除す
る。次に被検物Oを回転台20にセットし透過波面を測
定する。このとき被検物Oの屈折率が完全に均一で試液
Sの屈折率と等しい場合、縞解析結果は0となる。しか
し、被検物Oが試液Sの屈折率よりわずかにずれている
場合、以下の関係式が成り立つ。
【0021】 φ(y)=(2π/λ)∫Δn(x,y)dx ただし、 φ(y) : 透過波面(rad) Δn(x,y):被検物Oと試液Bとの屈折率差 λ : レーザ光の波長
【0022】屈折率分布が一様でない被検物Oに光源1
のレーザ光を透過し、第1検出器15又は第2検出器3
1上に生じた干渉縞を取り込み縞解析を行うことで、得
られた透過波面から屈折率分布を求めることができる。
【0023】しかし、図5に示すように、一度の測定で
得られる結果は、被検物Oの厚み方向(x方向)に積算
された透過波面である。従って、不均一部分の空間的な
位置を決定するためには被検物を回転させ、同様の縞解
析を複数回行う必要がある。すなわち、被検物を干渉計
の光軸に対して(相対的)z軸のまわりに回転し、入射
方向180度(あるいは360度)にわたる範囲で測定
し、コンピュータ上で再合成することにより被検物の3
次元屈折率分布を測定することができる。コンピュータ
上の処理法法としてはX線CT(Computed T
omography)解析の手法を用いる。
【0024】図5において、角度φの方向から入射した
透過波面データP(y,φ)を1次元フーリエ変換す
る。フーリエ変換された各断面の極座標のデータを直交
座標に変換した後、2次元逆フーリエ変換を施す事によ
り、被検物の2次元屈折率分布を再構成する事が可能で
ある。この再構成された2次元屈折率分布をディスプレ
イなどの出力させて表示することにより、あるいは適宜
の出力手段を用いて出力させることにより、被検物Oの
屈折率分布を測定することができる。
【0025】透過波面量が大きい位相物体を計測する場
合は、干渉縞の本数が多くかつ縞のピッチが細かくなる
ので、第1検出器15の分解能を越えてしまうことがあ
る。これに対し、シェアリング干渉は被検波同士の干渉
であるため感度を落とす効果がある。すなわち第2検出
器31上での透過波面は少なくなり第1検出器15では
縞解析できない位相物体であっても計測可能となる。
【0026】そこで、透過波面量が多く、第1検出器1
5の分解能を越えるような場合は、マハツェンダ干渉計
Aによる干渉縞の測定を行わず、シェアリング干渉計B
により得られた波面ΔW(y)を、第2検出器31のラ
インセンサの長さ方向yで積分した次式より波面を解析
する。 W(y)=(1/S)∫ΔW(y)dy
【0027】以上のように、この測定装置では、マハツ
ェンダ干渉計とシェアリング干渉計(第1、第2検出
器)による同時測定が可能である。干渉縞の本数が少な
い場合は第1検出器15で位相シフトより計測する。干
渉縞の本数が多く第1検出器15の分解能を越えている
場合には、第2検出器31を用いてシェアリング干渉に
より解析する。2つの干渉計を組み合わせる事で屈折率
差の大きい被検物を高分解能に計測する事ができる。ま
た、試液Sを用いないで、回転台上に被検物を置き、回
転させつつ干渉縞を作り、測定することでも3次元的な
屈折率の測定が可能である。
【0028】図6は、別のシアリング干渉計の構成を示
す。図4のシアリング干渉計は、光分割器21で2光束
に分割し、2つの反射装置23,25を各光束内に配置
し、一方の反射装置25にシアリング部33を形成して
いる。このような構成の場合、反射装置23,25のセ
ッティングの調整が難しい。また、高価な光分割器21
が必要である。
【0029】これに対し、図6のように反射装置を2枚
の平行平板35,37とし、後ろ側の平行平板35にシ
アリング部33を取り付けた構成も知られている。被検
物Oを透過した光束bは平板35,37により反射され
実線に示す光束b1と点線に示す光束b2とに分割され
る。平行平板35と37の隙間の間隔をシアリング部3
3で調整し、光束b1とb2とのずれを所望の量にする
ことができるものである。このような構成にすると、光
分割器21が不要になり、また、反射装置のセッティン
グも容易になる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図6のシ
アリング干渉計では、図7で説明するような問題があ
る。ここで図7は、図6の反射装置35,37の部分を
拡大した図である。
【0031】光源1からの可干渉光は、図6に示すよう
に被検物Oを透過して透明な平板37の表面37aに達
し、平板で屈折されて平板37の裏面37bで反射され
るものと再度屈折して平板35に向かうものとに分かれ
る。反射されたものは表面37aで再度屈折して外部に
射出されて光束となる。裏面37bを透過して平板3
5に向かった光束は、平板35の表面35aで反射さ
れ、平板37の裏面37bから屈折して平板内に入射
し、平板37の表面37aで再度屈折して外部に出て光
束となる。このとき、隙間間隔dにより、光束と
の間にずれが与えられ、とを重畳すれば、シアリン
グ干渉を起こすことができる。
【0032】しかし、平板35,37から射出される光
束はこれら、のみではなく、いくつものゴースト光
がある。まず、入射光束が平板37に入射したとき、そ
の一部が反射されて生じる表面反射ゴースト光があ
る。次ぎに、平板35,37の間で2回以上反射されて
から射出される多重反射ゴースト光がある。さらに、
平板35を透過してその裏面35bに達し、ここで反射
されて戻る裏面反射ゴースト光がある。
【0033】平板35,37は平行平板を使用している
ので、上記光束、、は、全て光束、と平行な
光束であるから、干渉縞測定に影響を与え、そのS/N
比を劣化させる。
【0034】もし、光束との光強度が1:1で、そ
の他のからの光強度が0であれば、問題ないのであ
るが、多重反射ゴースト光は、理論上生じてしまう。
この多重反射ゴースト光を抑制するためには、面37
bと35aの反射率をある程度低く抑える必要がある。
しかし、そうすると、面37aと35bとによる表面反
射ゴースト光と裏面反射ゴースト光の影響が相対的
に増加してしまう。そこで、さらにこれらの面37a,
35bの反射率を小さくするために、反射防止コートを
施さなければならない。しかしながら、45度入射で無
偏光の反射防止コートには加工上限界があり、反射率は
0にはならず、無視できない程度の反射がどうしても残
ってしまい、S/N比が劣化する要因となる。
【0035】本発明は、シアリング干渉計において、こ
のようなゴースト光を抵減し、S/N比を向上させる構
成を提供することを目的としている。また、このような
シアリング干渉計を使用して屈折率分布を測定する装置
と測定方法を提供することを目的としている。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のシアリング干渉計は、被検物を透過した可
干渉光の被検波を2つの光束に分割し、両光束間に光軸
と垂直方向のずれを与えてから重畳させるシアリング干
渉計において、上記被検波を分割し両光束間に光軸と垂
直方向のずれを与える手段が、隙間を介して対向配置さ
れる2枚の平板からなり、これら2枚の平板が有する4
つの面のうち少なくとも2面を平行とし、残り2面のう
ち少なくとも1つの面を上記平行な2平面に対し、非平
行としたことを特徴としている。
【0037】また、上記平行となる2面が、2枚の平板
の相手側に対向する面である構成としたり、上記非平行
な面が、上記2枚の平板のうち光源から遠い方の平板の
光源から遠い方の面である構成としたり、上記非平行な
面が、上記2枚の平板のうち光源から近い方の平板の光
源から近い方の面である構成としたり、上記2枚の平板
の相手側に対向しない2つの面を対向する面に対して非
平行とした構成とすることができる。
【0038】また、シアリング干渉計を備えた屈折率分
布測定装置は、可干渉光の光源と、該光源の入射口と射
出口とを有するとともに被検物と屈折率がほぼ同じ試液
が充填された被検物支持手段と、該被検物支持手段内に
ある被検物を光軸と直交する回転軸中心に回転可能に支
持する回転台と、被検物支持手段を透過した光束を2つ
に分割して2光束間に光軸と直交する方向にずれを与え
る2枚の平板と、該ずれた2光束を重畳して干渉させ干
渉縞像を結像させる光学系と、干渉縞像の結像位置に設
けられた受光手段と、を有し、上記2枚の平板の4つの
面のうち少なくとも2面を平行平面とし、残り2面のう
ち少なくとも1つの面を上記平行な2平面に対し、非平
行としたことを特徴としている。
【0039】また、屈折率分布の測定方法は、上記のシ
アリング干渉計を備えた屈折率分布測定装置を用い、被
検物を屈折率がほぼ同一の試液中に潰し、上記被検物を
光軸に対して直交する紬線周りに回転させ、各回転角位
置にて干渉縞強度を計測し、干渉縞強度を解析して透過
波面を算出し、その透過波面データからCT法により画
像を再構成し、この再構成画像より被検物の屈折率分布
を測定することを特徴としている。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面によ
って詳細に説明する。図1は本発明のシアリング干渉計
を使用した屈折率分布測定装置の構成を示す図である。
図6で説明したものと大部分が共通しており、シアリン
グ部33に設けられた2枚の平板45,47が平行平板
ではない点でのみ相違している。
【0041】図2は本発明のシアリング干渉計の第1実
施例の要部を示す図で、図1における平板45,47の
部分を拡大した図である。平板47の表面47aと裏面
47b及び平板45の表面45aの3つの面は互いに平
行であるが、平板45の裏面45bのみにウェッジを付
けて非平行面としている。非平行の角度αは、図では誇
大しているが、実際は1゜程度である。この場合、ウェ
ッジの付けられる方向は図における時計方向、反時計方
向のいずれでもよい。
【0042】このような構成とすることによって、裏面
反射ゴースト光の射出角度がシアリング干渉をする光
束、と大きくずれるので、ゴースト光を分離して干
渉縞像に入射しないようにできる。したがって、ゴース
トのないS/N比の向上した測定が可能になる。
【0043】図3は本発明のシアリング干渉計の第2実
施例の要部を示す図である。この実施例は、平板47の
表面47aを非平行としている。このような構成にすれ
ば、表面反射ゴースト光の射出角度を変えることがで
き、ゴーストの影響を排除して測定できる。
【0044】ただし、図3のように47a面にウエッジ
がつく場合、45b面の場合と異なり、シアリング光自
身の射出方向が異なってくる。また、ウエッジのつける
方向でシアリング光とゴースト光の方向が変わるのでそ
れに対応した光学レイアウトを設計する必要がある。図
2,3では紙面内ウェッジをつけた実施例を示したが、
紙面垂直方向にウエッジをつけることも可能である.
【0045】その他、図示は省略するが、図2と図3の
双方を併せたもの、すなわち、平板47の表面47aと
平板45の裏面45bの双方を非平行にする構成とすれ
ば、表面反射ゴースト光と裏面反射ゴースト光の双
方を排除することができる。
【0046】また、図4の従来例で示したマハツェンダ
干渉とシェアリング干渉の双方の測定が可能な装置を構
成すれば、1つの装置で双方の測定を任意に行うことが
でき、多様な被検体の計測が可能となる。また、双方の
干渉を同時に測定することができ、より高分解能でかつ
高ダイナミックレンジな計測が可能となる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
アリング干渉計で測定する際に発生するゴースト光を排
除できるので、S/N比の向上した計測が可能になる。
また、被検物を光軸と垂直な回転軸回りに回転させつつ
測定すると、CT解析により被検物の3次元的な屈折率
の測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシアリング干渉計を用いた屈折率分布
測定装置の構成を示す平面図である。
【図2】図1のシアリング干渉計における第1実施例の
要部構成を示す図である。
【図3】図1のシアリング干渉計における第1実施例の
要部構成を示す図である。
【図4】従来の屈折率分布測定装置の構成を示す図であ
る。
【図5】CT解析の原理を説明する図である。
【図6】屈折率分布を測定する装置の別の従来例を示す
図である。
【図7】従来技術の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 光源 10 被検物支持手段 20 回転台 29 干渉縞を結像させる光学系 31 受光手段 45,47 2枚の平板 45a 光源から遠い方の平板の光源に近い面 45b 光源から遠い方の平板の光源から遠い面 47a 光源から近い方の平板の光源に近い面 47b 光源から近い方の平板の光源から遠い面 47b,45a 2枚の平板の相手側に対向する面 47a,45b 2枚の平板の相手側に対向しない面 O 被検物

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物を透過した可干渉光の被検波を2
    つの光束に分割し、両光束間に光軸と垂直方向のずれを
    与えてから重畳させるシアリング干渉計において、 上記被検波を分割し両光束間に光軸と垂直方向のずれを
    与える手段が、隙間を介して対向配置される2枚の平板
    からなり、これら2枚の平板が有する4つの面のうち少
    なくとも2面を平行とし、残り2面のうち少なくとも1
    つの面を上記平行な2平面に対し、非平行としたことを
    特徴とするシアリング干渉計。
  2. 【請求項2】 上記平行となる2面が、2枚の平板の相
    手側に対向する面であることを特徴とする請求項1記載
    のシアリング干渉計。
  3. 【請求項3】 上記非平行な面が、上記2枚の平板のう
    ち光源から遠い方の平板の光源から遠い方の面であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のシアリング干渉
    計。
  4. 【請求項4】 上記非平行な面が、上記2枚の平板のう
    ち光源から近い方の平板の光源から近い方の面であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のシアリング干渉
    計。
  5. 【請求項5】 請求項2において、上記2枚の平板の相
    手側に対向しない2つの面を対向する面に対して非平行
    としたことを特徴とするシアリング干渉計。
  6. 【請求項6】 可干渉光の光源と、該光源の入射口と射
    出口とを有するとともに被検物と屈折率がほぼ同じ試液
    が充填された被検物支持手段と、該被検物支持手段内に
    ある被検物を光軸と直交する回転軸中心に回転可能に支
    持する回転台と、被検物支持手段を透過した光束を2つ
    に分割して2光束間に光軸と直交する方向にずれを与え
    る2枚の平板と、該ずれた2光束を重畳して干渉させ干
    渉縞像を結像させる光学系と、干渉縞像の結像位置に設
    けられた受光手段と、を有し、上記2枚の平板の4つの
    面のうち少なくとも2面を平行平面とし、残り2面のう
    ち少なくとも1つの面を上記平行な2平面に対し、非平
    行としたことを特徴とするシアリング干渉計を備えた屈
    折率分布測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のシアリング干渉計を備え
    た屈折率分布測定装置を用い、被検物を屈折率がほぼ同
    一の試液中に潰し、上記被検物を光軸に対して直交する
    紬線周りに回転させ、各回転角位置にて干渉縞強度を計
    測し、干渉縞強度を解析して透過波面を算出し、その透
    過波面データからCT法により画像を再構成し、この再
    構成画像より被検物の屈折率分布を測定することを特徴
    とする屈折率分布の測定方法。
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