JP3957911B2 - シアリング干渉計及び該干渉計を備えた屈折率分布測定装置及び屈折率分布の測定方法 - Google Patents

シアリング干渉計及び該干渉計を備えた屈折率分布測定装置及び屈折率分布の測定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、干渉縞を形成して測定する技術に関し、特に、シアリング干渉計におけるゴースト対策に関する。また併せて、このようなシアリング干渉計を用いて光学素子、液体、又は気体などの位相物体の屈折率分布を測定する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、レーザプリンタやカメラなどの光学機器に使用される光学レンズの材料としてプラスチックを用いることが多くなっている。プラスチック成形レンズはガラス研磨レンズに比較して、コスト低減や非球面レンズの製作性に優れ、安価であるというメリットがある。
【0003】
しかし、その反面、ガラスレンズに比べ製造上、屈折率分布が不安定でレンズの内部に不均一性を生じることがある。レンズ内部に不均一性があると、光学特性に大きな影響を及ぼし、画質の劣化やボケといった原因につながる。従って、レンズ内部の屈折率分布を3次元的に高精度に測定し、光学レンズの均質性を評価する必要がある。
【0004】
光学レンズの屈折率を測定する方法としては、精密示差屈折計などを使用してVブロック法等により屈折角を計測して屈折率を求める方法や、トワイマン・グリーン干渉計などの干渉計を使用して干渉縞より屈折率を測定する方法などがあり、また、光学的均質性の測定方法として、フィゾー干渉計、マハツェンダ干渉計などの干渉計を使用して干渉縞像の解析より透過波面を計測し、屈折率分布から光学的均質性を求める方法が知られている。
【0005】
しかしながら、上記のいずれの方法においても、被検物は、所定形状に加工する必要があり、測定対象の光学素子を破壊しなければならない。また、透過波面より求められる屈折率分布は、光路進行方向に積算された平均値となり、3次元空間的な屈折率分布を測定し、屈折率の不均一部分を3次元空間的に特定することができない。
【0006】
そこで、本発明の出願人は、先願特願平6−203502号において、被検物を試液中に浸した状態で光軸と直交する軸を中心に回転させ、複数の回転角位置の各々で干渉縞の解析を行い、これらの干渉縞から透過波面量を算出し、これを1次フーリエ変換し、さらに、2次元逆フーリエ変換を行って3次元的な屈折率の分布を求める方法を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の出願による屈折率分布の測定方法及び装置によれば、試液との屈折率差がわずかでも、高精度で計測が可能であるという利点を有している。
しかしながら、屈折率差が大きい場合など、透過波面量が大きい位相物体を計測する場合は干渉縞の本数が多くなり、検出器の分解能を越えてしまうことがある。
【0008】
このような問題を解決するために、出願人は特開平10−90117号において、図4に示すようなシアリング干渉計を用いた屈折率分布測定装置を提案している。
【0009】
図4おいて、被検物は屈折率が被検物とほぼ一致した試液Sの中に浸された容器状の被検物支持手段10中にあり、光束の入射口12及び出射口14には面精度の良いオプティカルフラット16,18を取り付けている。被検物Oは光軸に対して垂直な回転軸Pを持つ回転台20上に設置されており被検物支持手段10は固定された状態で被検物が軸Pを中心に回転可能である。また、回転台20は、回転軸P方向にも昇降可能である。そして、回転台20の回転や昇降は、微小な回転角や昇降量を与えられるもので、ステッピングモータ等が用いられている。
【0010】
図4に示す装置は、マハツェンダ干渉計Aとシアリング干渉計Bを組合せた構成である。マハツェンダ干渉計Aは、可干渉光としてのレーザ光を射出する光源1と、ビームエキスパンダ3と、偏光ビームスプリッタからなる光分割器5と、参照波の光路内に置かれたミラーからなる反射装置7と、被検波を2つの光束に分割するビームスプリッタからなる反射装置兼光分割器9と、光重畳器11としての偏光ビームスプリッタと、結像レンズ13と、CCDなどからなる干渉縞検出器15と、偏光子17とを備えている。
【0011】
光源1より出射するレーザ光は、ビームエキスパンダ3によって光束径を拡大され、光分割器5によってこれを直角に屈折して参照波aとなるレーザ光束と、直進して被検物Oとしての位相物体を透過する被検波bとに分割される。参照波aと被検波bとはほぼ1:3となるようになっている。
【0012】
反射装置7は、ピエゾ素子などによる電気−変位変換素子19により支持され、位相シフト法による干渉縞解析を行うために、参照波aの光路長を波長以下のオーダで変更できるものである。
【0013】
参照波aは反射装置7で反射され、光重畳器11に達し、他方の被検波bは、被検物Oを透過して反射装置兼光分割器9で一部b2が反射され、光重畳器11に達して参照波aと重なり合うが、電気−変位変換素子19により参照波aと被検波b2との光路長には、nπ/2の位相の差ができるように調整される。
【0014】
参照波aと被検波b2は重畳され、光重畳器11から射出されて偏光子17を経て結像レンズ13に入射し、干渉縞検出器15の撮像面に干渉縞を結像する。干渉縞検出器15には干渉縞と直交する方向に配置されたリニアCCDやアレイ状のセンサを用いる。
【0015】
一方、反射装置兼光分割器9を透過した光束b1は、シアリング干渉計Bに入射する。シアリング干渉計Bは、入射した被検波b1を2つの光束b11,b12に分割するビームスプリッタからなる光分割器21と、これら2つの各光束内に配置されたミラーからなる反射装置23,25と、ビームスプリッタを用いた光重畳器27と、結像レンズ29及び第2検出器31とを有する。
【0016】
第2検出器31には、CCDなどのエリアイメージセンサ又は干渉縞と直交する方向に配置されたラインセンサなどを使用している。また、反射装置25は、シアリング部33を有し、被検波b11の波面を光軸と垂直な方向に移動可能である。これは、電気−変位変換素子19と同様にピエゾ素子等を用いた構成としている。
【0017】
被検物Oを透過し、さらに反射装置兼光分割器9を透過した被検波b1は、光分割器21で再びb11とb12とに2分割され、それぞれ反射装置23,25で反射された後、再び光重畳器27で重畳される。このときシアリング部33が反射装置25にシアー(横変位)を与え、被検波の波面を光軸と垂直方向にずらすことで、この部分はシアリング干渉を起こす。
【0018】
以上の構成により、図4の装置では、マハツェンダ干渉計Aによる干渉縞の測定と、シアリング干渉計Bによる干渉縞の測定の双方が可能である。そこで、透過波面量が小さい(数λ程度以下)位相物体を計測する場合は、マハツェンダ干渉計Aの干渉縞を第1検出器15で位相シフト法により縞解析を行う。
【0019】
上記の測定装置はCT(コンピュータトモグラフィ)解析を用いて被検物の屈折率を3次元的に再構成することが可能である。以下にCT解析を簡単に説明する。
【0020】
あらかじめ被検物Oをセットしない状態で透過波面を測定し装置自身の定常的な誤差成分を排除する。次に被検物Oを回転台20にセットし透過波面を測定する。このとき被検物Oの屈折率が完全に均一で試液Sの屈折率と等しい場合、縞解析結果は0となる。しかし、被検物Oが試液Sの屈折率よりわずかにずれている場合、以下の関係式が成り立つ。
【0021】
φ(y)=(2π/λ)∫Δn(x,y)dx
ただし、
φ(y) : 透過波面(rad)
Δn(x,y):被検物Oと試液Bとの屈折率差
λ : レーザ光の波長
【0022】
屈折率分布が一様でない被検物Oに光源1のレーザ光を透過し、第1検出器15又は第2検出器31上に生じた干渉縞を取り込み縞解析を行うことで、得られた透過波面から屈折率分布を求めることができる。
【0023】
しかし、図5に示すように、一度の測定で得られる結果は、被検物Oの厚み方向(x方向)に積算された透過波面である。従って、不均一部分の空間的な位置を決定するためには被検物を回転させ、同様の縞解析を複数回行う必要がある。すなわち、被検物を干渉計の光軸に対して(相対的)z軸のまわりに回転し、入射方向180度(あるいは360度)にわたる範囲で測定し、コンピュータ上で再合成することにより被検物の3次元屈折率分布を測定することができる。コンピュータ上の処理法法としてはX線CT(Computed Tomography)解析の手法を用いる。
【0024】
図5において、角度φの方向から入射した透過波面データP(y,φ)を1次元フーリエ変換する。フーリエ変換された各断面の極座標のデータを直交座標に変換した後、2次元逆フーリエ変換を施す事により、被検物の2次元屈折率分布を再構成する事が可能である。この再構成された2次元屈折率分布をディスプレイなどの出力させて表示することにより、あるいは適宜の出力手段を用いて出力させることにより、被検物Oの屈折率分布を測定することができる。
【0025】
透過波面量が大きい位相物体を計測する場合は、干渉縞の本数が多くかつ縞のピッチが細かくなるので、第1検出器15の分解能を越えてしまうことがある。これに対し、シアリング干渉は被検波同士の干渉であるため感度を落とす効果がある。すなわち第2検出器31上での透過波面は少なくなり第1検出器15では縞解析できない位相物体であっても計測可能となる。
【0026】
そこで、透過波面量が多く、第1検出器15の分解能を越えるような場合は、マハツェンダ干渉計Aによる干渉縞の測定を行わず、シアリング干渉計Bにより得られた波面ΔW(y)を、第2検出器31のラインセンサの長さ方向yで積分した次式より波面を解析する。
W(y)=(1/S)∫ΔW(y)dy
【0027】
以上のように、この測定装置では、マハツェンダ干渉計とシアリング干渉計(第1、第2検出器)による同時測定が可能である。干渉縞の本数が少ない場合は第1検出器15で位相シフトより計測する。干渉縞の本数が多く第1検出器15の分解能を越えている場合には、第2検出器31を用いてシアリング干渉により解析する。2つの干渉計を組み合わせる事で屈折率差の大きい被検物を高分解能に計測する事ができる。また、試液Sを用いないで、回転台上に被検物を置き、回転させつつ干渉縞を作り、測定することでも3次元的な屈折率の測定が可能である。
【0028】
図6は、別のシアリング干渉計の構成を示す。図4のシアリング干渉計は、光分割器21で2光束に分割し、2つの反射装置23,25を各光束内に配置し、一方の反射装置25にシアリング部33を形成している。このような構成の場合、反射装置23,25のセッティングの調整が難しい。また、高価な光分割器21が必要である。
【0029】
これに対し、図6のように反射装置を2枚の平行平板35,37とし、後ろ側の平行平板35にシアリング部33を取り付けた構成も知られている。被検物Oを透過した光束bは平板35,37により反射され実線に示す光束b1と点線に示す光束b2とに分割される。平行平板35と37の隙間の間隔をシアリング部33で調整し、光束b1とb2とのずれを所望の量にすることができるものである。このような構成にすると、光分割器21が不要になり、また、反射装置のセッティングも容易になる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記図6のシアリング干渉計では、図7で説明するような問題がある。ここで図7は、図6の反射装置35,37の部分を拡大した図である。
【0031】
光源1からの可干渉光は、図6に示すように被検物Oを透過して透明な平板37の表面37aに達し、平板で屈折されて平板37の裏面37bで反射されるものと再度屈折して平板35に向かうものとに分かれる。反射されたものは表面37aで再度屈折して外部に射出されて光束▲1▼となる。裏面37bを透過して平板35に向かった光束は、平板35の表面35aで反射され、平板37の裏面37bから屈折して平板内に入射し、平板37の表面37aで再度屈折して外部に出て光束▲2▼となる。このとき、隙間間隔dにより、光束▲1▼と▲2▼の間にずれが与えられ、▲1▼と▲2▼を重畳すれば、シアリング干渉を起こすことができる。
【0032】
しかし、平板35,37から射出される光束はこれら▲1▼、▲2▼のみではなく、いくつものゴースト光がある。まず、入射光束が平板37に入射したとき、その一部が反射されて生じる表面反射ゴースト光▲3▼がある。次ぎに、平板35,37の間で2回以上反射されてから射出される多重反射ゴースト光▲4▼がある。さらに、平板35を透過してその裏面35bに達し、ここで反射されて戻る裏面反射ゴースト光▲5▼がある。
【0033】
平板35,37は平行平板を使用しているので、上記光束▲3▼、▲4▼、▲5▼は、全て光束▲1▼、▲2▼と平行な光束であるから、干渉縞測定に影響を与え、そのS/N比を劣化させる。
【0034】
もし、光束▲1▼と▲2▼の光強度が1:1で、その他の▲3▼から▲5▼の光強度が0であれば、問題ないのであるが、多重反射ゴースト光▲4▼は、理論上生じてしまう。この多重反射ゴースト光▲4▼を抑制するためには、面37bと35aの反射率をある程度低く抑える必要がある。しかし、そうすると、面37aと35bとによる表面反射ゴースト光▲3▼と裏面反射ゴースト光▲5▼の影響が相対的に増加してしまう。そこで、さらにこれらの面37a,35bの反射率を小さくするために、反射防止コートを施さなければならない。しかしながら、45度入射で無偏光の反射防止コートには加工上限界があり、反射率は0にはならず、無視できない程度の反射がどうしても残ってしまい、S/N比が劣化する要因となる。
【0035】
本発明は、シアリング干渉計において、このようなゴースト光を抵減し、S/N比を向上させる構成を提供することを目的としている。また、このようなシアリング干渉計を使用して屈折率分布を測定する装置と測定方法を提供することを目的としている。
【0036】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明のシアリング干渉計は、被検物を透過した可干渉光の被検波を2つの光束に分割し、両光束間に光軸と垂直方向のずれを与えてから重畳させるシアリング干渉計において、上記被検波を分割し両光束間に光軸と垂直方向のずれを与える手段が、隙間を介して対向配置される2枚の平板からなり、これら2枚の平板が有する4つの面のうち上記隙間を介して対向配置される2面を平行とし、残り2面を上記平行な2平面に対し、非平行としたことを特徴としている。
【0038】
また、シアリング干渉計を備えた屈折率分布測定装置は、可干渉光の光源と、該光源の入射口と射出口とを有するとともに被検物と屈折率がほぼ同じ試液が充填された被検物支持手段と、該被検物支持手段内にある被検物を光軸と直交する回転軸中心に回転可能に支持する回転台と、被検物支持手段を透過した光束を2つに分割して2光束間に光軸と直交する方向にずれを与える手段と、該ずれた2光束を重畳して干渉させ干渉縞像を結像させる光学系と、干渉縞像の結像位置に設けられた受光手段と、を有し、上記ずれを与える手段が、隙間を介して対向配置される2枚の平板からなり、上記2枚の平板の4つの面のうち上記隙間を介して対向配置される2面を平行平面とし、残り2面を上記平行な2平面に対し、非平行としたことを特徴としている。
【0039】
また、屈折率分布の測定方法は、上記のシアリング干渉計を備えた屈折率分布測定装置を用い、被検物を屈折率がほぼ同一の試液中に浸し、上記被検物を光軸に対して直交する紬線周りに回転させ、各回転角位置にて干渉縞強度を計測し、干渉縞強度を解析して透過波面を算出し、その透過波面データからCT法により画像を再構成し、この再構成画像より被検物の屈折率分布を測定することを特徴としている。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面によって詳細に説明する。
図1は本発明のシアリング干渉計を使用した屈折率分布測定装置の構成を示す図である。図6で説明したものと大部分が共通しており、シアリング部33に設けられた2枚の平板45,47が平行平板ではない点でのみ相違している。
【0041】
図2は本発明のシアリング干渉計の第1実施例の要部を示す図で、図1における平板45,47の部分を拡大した図である。平板47の表面47aと裏面47b及び平板45の表面45aの3つの面は互いに平行であるが、平板45の裏面45bのみにウェッジを付けて非平行面としている。非平行の角度αは、図では誇大しているが、実際は1゜程度である。この場合、ウェッジの付けられる方向は図における時計方向、反時計方向のいずれでもよい。
【0042】
このような構成とすることによって、裏面反射ゴースト光▲5▼の射出角度がシアリング干渉をする光束▲1▼、▲2▼と大きくずれるので、ゴースト光を分離して干渉縞像に入射しないようにできる。したがって、ゴーストのないS/N比の向上した測定が可能になる。
【0043】
図3は本発明のシアリング干渉計の第2実施例の要部を示す図である。この実施例は、平板47の表面47aを非平行としている。このような構成にすれば、表面反射ゴースト光▲3▼の射出角度を変えることができ、ゴーストの影響を排除して測定できる。
【0044】
ただし、図3のように47a面にウエッジがつく場合、45b面の場合と異なり、シアリング光自身の射出方向が異なってくる。また、ウエッジのつける方向でシアリング光とゴースト光の方向が変わるのでそれに対応した光学レイアウトを設計する必要がある。図2,3では紙面内ウェッジをつけた実施例を示したが、紙面垂直方向にウエッジをつけることも可能である.
【0045】
その他、図示は省略するが、図2と図3の双方を併せたもの、すなわち、平板47の表面47aと平板45の裏面45bの双方を非平行にする構成とすれば、表面反射ゴースト光▲3▼と裏面反射ゴースト光▲5▼の双方を排除することができる。
【0046】
また、図4の従来例で示したマハツェンダ干渉とシアリング干渉の双方の測定が可能な装置を構成すれば、1つの装置で双方の測定を任意に行うことができ、多様な被検体の計測が可能となる。また、双方の干渉を同時に測定することができ、より高分解能でかつ高ダイナミックレンジな計測が可能となる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、シアリング干渉計で測定する際に発生するゴースト光を排除できるので、S/N比の向上した計測が可能になる。
また、被検物を光軸と垂直な回転軸回りに回転させつつ測定すると、CT解析により被検物の3次元的な屈折率の測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシアリング干渉計を用いた屈折率分布測定装置の構成を示す平面図である。
【図2】図1のシアリング干渉計における第1実施例の要部構成を示す図である。
【図3】図1のシアリング干渉計における第1実施例の要部構成を示す図である。
【図4】従来の屈折率分布測定装置の構成を示す図である。
【図5】CT解析の原理を説明する図である。
【図6】屈折率分布を測定する装置の別の従来例を示す図である。
【図7】従来技術の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 光源
10 被検物支持手段
20 回転台
29 干渉縞を結像させる光学系
31 受光手段
45,47 2枚の平板
45a 光源から遠い方の平板の光源に近い面
45b 光源から遠い方の平板の光源から遠い面
47a 光源から近い方の平板の光源に近い面
47b 光源から近い方の平板の光源から遠い面
47b,45a 2枚の平板の相手側に対向する面
47a,45b 2枚の平板の相手側に対向しない面
O 被検物

Claims (3)

  1. 被検物を透過した可干渉光の被検波を2つの光束に分割し、両光束間に光軸と垂直方向のずれを与えてから重畳させるシアリング干渉計において、上記被検波を分割し両光束間に光軸と垂直方向のずれを与える手段が、隙間を介して対向配置される2枚の平板からなり、これら2枚の平板が有する4つの面のうち上記隙間を介して対向配置される2面を平行とし、残り2面を上記平行な2平面に対し、非平行としたことを特徴とするシアリング干渉計。
  2. 可干渉光の光源と、該光源の入射口と射出口とを有するとともに被検物と屈折率がほぼ同じ試液が充填された被検物支持手段と、該被検物支持手段内にある被検物を光軸と直交する回転軸中心に回転可能に支持する回転台と、被検物支持手段を透過した被検波の光束を2つに分割して2光束間に光軸と直交する方向にずれを与える手段と、該ずれた2光束を重畳して干渉させ干渉縞像を結像させる光学系と、干渉縞像の結像位置に設けられた受光手段と、を有し、上記ずれを与える手段が、隙間を介して対向配置される2枚の平板からなり、上記2枚の平板の4つの面のうち上記隙間を介して対向配置される2面を平行平面とし、残り2面を上記平行な2平面に対し、非平行としたことを特徴とするシアリング干渉計を備えた屈折率分布測定装置。
  3. 請求項2記載のシアリング干渉計を備えた屈折率分布測定装置を用い、被検物を屈折率がほぼ同一の試液中に浸し、上記被検物を光軸に対して直交する紬線周りに回転させ、各回転角位置にて干渉縞強度を計測し、干渉縞強度を解析して透過波面を算出し、その透過波面データからCT法により画像を再構成し、この再構成画像より被検物の屈折率分布を測定することを特徴とする屈折率分布の測定方法。
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