JP2000248960A - エンジンの制振機構 - Google Patents

エンジンの制振機構

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JP2000248960A
JP2000248960A JP11048832A JP4883299A JP2000248960A JP 2000248960 A JP2000248960 A JP 2000248960A JP 11048832 A JP11048832 A JP 11048832A JP 4883299 A JP4883299 A JP 4883299A JP 2000248960 A JP2000248960 A JP 2000248960A
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Japan
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gear
engine
balancer shaft
crankshaft
vibration damping
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Masashi Aikawa
政士 相川
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GKN Driveline Japan Ltd
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの上下振動を低減し、ギヤの歯打ち
音を低減する。 【解決手段】 歯車伝動機構9、11により、それぞれ
の端部側でクランクシャフト5とバランサ−シャフト7
とを連結し、バランサ−シャフト7にバランスウェ−ト
33を形成してクランクシャフト5と反対方向のピッチ
ングモ−メントを与え、エンジン3の上下振動を低減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンの振
動、特に、ピッチング方向の振動を効果的に低減するエ
ンジンの制振機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図2と図3は、ディ−ゼルエンジンのロ
−ル振動を低減する従来の制振機構201を示してい
る。
【0003】この制振機構201では、ディ−ゼルエン
ジン203のクランクシャフト205に対して逆転軸2
07が配置されており、クランクシャフト205と逆転
軸207はギヤ組209によって互いに反対方向に回転
するように連結されている。
【0004】このギヤ組209は、クランクシャフト2
05側のヘリカルギヤ211と逆転軸207側のヘリカ
ルギヤ213から構成されており、各ギヤ211、21
3をヘリカルギヤにして噛み合い率を大きくし、歯打ち
音によるギヤノイズを低減させている。
【0005】又、クランクシャフト205には主フライ
ホイ−ル215が連結されており、逆転軸207には副
フライホイ−ル217が連結されている。
【0006】エンジン203の各シリンダの爆発に伴っ
て、図3のように、クランクシャフト205と主フライ
ホイ−ル215側にはロ−ルモ−メントR1が生じる。
又、逆転軸207(副フライホイ−ル217)側のヘリ
カルギヤ213にはクランクシャフト205のトルクを
受けて発生する偶力(N−N)によって反対方向のロ−
ルモ−メントR2が生じ、ロ−ルモ−メントR1を打ち
消すことによってエンジン203のロ−ル振動を低減さ
せている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この制振機
構201では、ギヤ組209をヘリカルギヤで構成して
いるから、例えば、各ヘリカルギヤ211、213の回
転数が変動すると、図2の矢印219、221のよう
に、クランクシャフト205と逆転軸207にスラスト
力が発生し、その成分力を受けてクランクシャフト20
5と逆転軸207に互いの軸間方向の起振力が生じる。
【0008】図2のように、この起振力によってピッチ
ングモ−メントP1が生じ、エンジン203にピッチン
グ振動が発生する。
【0009】しかし、このようなことを防止するために
ギヤ組を平歯車(スパ−ギヤ)で構成すると、ギヤのバ
ックラッシを吸収するシザ−ズギヤ機構を用いて、歯打
ち音によるギヤノイズを防止しなければならない。
【0010】しかし、シザ−ズギヤ機構は、構造が複雑
で高価であると共に、ギヤノイズ低減効果が不充分であ
る。
【0011】又、クランクシャフト205と逆転軸20
7が一対のギヤ組209だけで連結されているから、ロ
−ルモ−メントR1に対する応答性(クランクシャフト
205と逆転軸207の間でフライホイ−ル215、2
17の慣性モ−メントを授受する応答性)が不足し、ロ
−ル振動の低減効果が不充分である。
【0012】そこで、この発明は、エンジンの上下振動
とロ−ル振動を低減し、ギヤの歯打ち音を低減するエン
ジンの制振機構の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエンジン
の制振機構は、エンジンのロ−ル振動を低減するフライ
ホイ−ルが設けられたバランサ−シャフトと、このバラ
ンサ−シャフトをクランクシャフトに連結する歯車伝動
機構と、バランサ−シャフトにクランクシャフトと反対
方向のピッチングモ−メントを与えてエンジンの上下振
動を低減するバランスウェ−トとを備えたことを特徴と
する。
【0014】エンジンのロ−ル振動は、歯車伝動機構を
介してクランクシャフトに連結されたバランサ−シャフ
ト及びバランサ−シャフト上のフライホイ−ルによって
制振される。
【0015】又、このバランサ−シャフトに、クランク
シャフトと反対方向のピッチングモ−メントを与えてエ
ンジンの上下振動を低減するバランスウェ−トを設けた
ことにより、上下振動の制振機能を持たない従来例と異
なって、エンジンのピッチング振動も効果的に制振され
る。
【0016】又、このようなピッチング振動の制振機能
によって、斜歯歯車(ヘリカルギヤ)の起振力によるピ
ッチングモ−メントP1も制振されるから、ピッチング
振動を制振しながら、歯車伝動機構をヘリカルギヤで構
成して噛み合い率を大きくし、歯打ち音によるギヤノイ
ズを低減させることが可能になる。
【0017】請求項2の発明は、請求項1に記載された
エンジンの制振機構であって、歯車伝動機構が、2組用
いられており、クランクシャフトとバランサ−シャフト
が、これらの歯車伝動機構によってそれぞれの両端部側
で連結されていることを特徴とし、請求項1の構成と同
等の効果を得る。
【0018】これに加えて、クランクシャフトとバラン
サ−シャフトの両端部側をそれぞれ歯車伝動機構で連結
したことにより、クランクシャフトの両端部側でロ−ル
モ−メントに対するバランサ−シャフトの反力が得られ
る。
【0019】又、クランクシャフト側のフライホイ−ル
とバランサ−シャフト側のフライホイ−ルのそれぞれの
慣性モ−メントが2箇所で応答性良く授受される。
【0020】こうして、ロ−ル振動の制振効果が大きく
向上する。
【0021】又、バランサ−シャフトを2箇所でクラン
クシャフトに連結したから、バランサ−シャフトにト−
ションを与えれば、そのばね力によってロ−ル振動の制
振機能に利用することが可能になり、ロ−ル振動の制振
効果が更に向上する。
【0022】又、歯車伝動機構を2組用いるから、各歯
車伝動機構の負荷が半減し、耐久性がそれだけ向上す
る。
【0023】又、歯車伝動機構の各ギヤを薄くすること
が可能になるから、コストと重量が低減されると共に、
制振機構を軸方向に短くし、車載性を向上させることが
できる。
【0024】請求項3の発明は、請求項2に記載された
エンジンの制振機構であって、バランサ−シャフトに、
各歯車伝動機構のバックラッシを低減するト−ションが
与えられていることを特徴とし、請求項2の構成と同等
の効果を得る。
【0025】これに加えて、バランサ−シャフトにト−
ションを与えた状態で、両歯車伝動機構の歯車を噛み合
わせれば、そのばね力によって各噛み合い部でバックラ
ッシを低減し、あるいは、バックラッシを無くすことが
できる。
【0026】従って、歯打ち音によるギヤノイズを防止
するために、構造が複雑なシザ−ズギヤ機構を用いる必
要がなくなり、それだけ安価に構成することが可能にな
る。
【0027】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
に記載されたエンジンの制振機構であって、各歯車伝動
機構が、斜歯歯車で構成されていると共に、傾斜角が反
対方向の斜歯歯車をクランクシャフトとバランサ−シャ
フト上にそれぞれ配置することにより、各シャフト上で
両斜歯歯車が山歯歯車の状態になることを特徴とし、請
求項2又は請求項3の構成と同等の効果を得る。
【0028】これに加えて、各歯車伝動機構をヘリカル
ギヤ(斜歯歯車)で構成し、クランクシャフトとバラン
サ−シャフトのそれぞれで、両ヘリカルギヤが山歯歯車
の状態を形成するから、各シャフト上で各ヘリカルギヤ
のスラスト力が互いに打ち消し合う。
【0029】従って、この構成は、ヘリカルギヤの起振
力から解放され、ピッチング振動が大幅に低減されると
共に、ヘリカルギヤ構成の歯車伝動機構を用いて噛み合
い率を大きくし、歯打ち音によるギヤノイズを低減させ
ることができる。
【0030】請求項5の発明は、請求項3に記載された
エンジンの制振機構であって、各歯車伝動機構が、平歯
車で構成されていることを特徴とし、請求項3の構成と
同等の効果を得る。
【0031】上記のように、請求項3の構成ではバラン
サ−シャフトのト−ションによって各歯車のバックラッ
シを低減し、あるいは、無くすことができるから、各歯
車伝動機構を安価な平歯車で構成しても、歯打ち音によ
るギヤノイズは生じない。
【0032】従って、請求項5の構成は、ギヤノイズを
防止しながら、平歯車を用いて安価に実施することがで
きる。
【0033】請求項6の発明は、請求項1記載に記載さ
れたエンジンの制振機構であって、歯車伝動機構が、1
組用いられており、この歯車伝動機構が山歯歯車で構成
されていることを特徴とし、請求項1の構成と同等の効
果を得る。
【0034】傾斜角が反対のヘリカルギヤを一体に形成
した山歯歯車は、両ヘリカルギヤのスラスト力が互いに
打ち消し合う。
【0035】従って、歯車伝動機構を山歯歯車にしたこ
の構成では、ヘリカルギヤの起振力から解放されるか
ら、ピッチング振動が大幅に低減すると共に、山歯歯車
によって噛み合い率が大きくなり、歯打ち音によるギヤ
ノイズが低減する。
【0036】又、山歯歯車を用いたことにより、1組の
歯車伝動機構でこのような効果が得られ、部品点数がそ
れだけ低減する。
【0037】
【発明の実施の形態】図1によって本発明の一実施形態
を説明する。
【0038】この実施形態のエンジンの制振機構1は請
求項1、2、3、4の特徴を備えており、図1は制振機
構1とこれを用いたエンジン3を示す。
【0039】エンジン3は、4気筒、1000ccのデ
ィ−ゼルエンジンである。
【0040】制振機構1は、エンジン3のクランクシャ
フト5とバランサ−シャフト7とをギヤ組9、11(歯
車伝動機構)で連結して構成されている。
【0041】クランクシャフト5の軸方向一側にはフラ
ンジ13が連結されており、軸方向他側には主フライホ
イ−ル15が連結されている。又、バランサ−シャフト
7の軸方向一側には副フライホイ−ル17が連結されて
いる。
【0042】エンジン3のロ−ル振動はバランサ−シャ
フト7の副フライホイ−ル17によって制振される。
【0043】又、バランサ−シャフト7はボ−ルベアリ
ング19、21によって両端側を支承されており、3個
のメタルベアリング23によってボ−ルベアリング1
9、21の間の部分を支承されている。
【0044】ギヤ組9はクランクシャフト5に連結され
た大径のヘリカルギヤ25(斜歯歯車)とバランサ−シ
ャフト7に連結された小径のヘリカルギヤ27(斜歯歯
車)から構成されており、ギヤ組11はクランクシャフ
ト5に連結された大径のヘリカルギヤ29(斜歯歯車)
とバランサ−シャフト7に連結された小径のヘリカルギ
ヤ31(斜歯歯車)から構成されている。
【0045】ギヤ組9は軸方向一側の端部でクランクシ
ャフト5とバランサ−シャフト7とを連結し、ギヤ組1
1は軸方向他側の端部でクランクシャフト5とバランサ
−シャフト7とを連結している。
【0046】このように、クランクシャフト5とバラン
サ−シャフト7がギヤ組9、11によってそれぞれの両
端部側を連結されているから、クランクシャフト5の両
端部でロ−ルモ−メントに対するバランサ−シャフト7
の反力が得られる。
【0047】更に、クランクシャフト5の主フライホイ
−ルとバランサ−シャフト7の副フライホイ−ル17の
それぞれの慣性モ−メントが2箇所のギヤ組9、11で
応答性良く授受されるから、ロ−ル振動の制振効果が大
きく向上している。
【0048】これに加えて、バランサ−シャフト7が2
箇所でクランクシャフト5に連結されているから、バラ
ンサ−シャフト7のト−ションを利用すれば、ロ−ル振
動の制振効果を更に向上させることができる。
【0049】又、ヘリカルギヤ25、27の噛み合わせ
と、ヘリカルギヤ29、31の噛み合わせは、バランサ
−シャフト7にト−ションを与えた状態で行われ、ト−
ションによるバランサ−シャフト7のばね力によって各
ギヤ組9、11の噛み合い部はバックラッシのない状態
にされている。
【0050】又、各ギヤ組9、11は互いにギヤの傾斜
角が反対方向であり、クランクシャフト5上では傾斜角
が反対のヘリカルギヤ25、29が山歯歯車の状態にな
っており、バランサ−シャフト7上では傾斜角が反対の
ヘリカルギヤ27、31が山歯歯車の状態になってい
る。
【0051】バランサ−シャフト7にはバランスウェ−
ト33、33が形成されている。
【0052】これらのバランスウェ−ト33を形成した
ことによって、クランクシャフト5のピッチングモーメ
ントP1と反対方向のピッチングモーメントP2がバラ
ンサ−シャフト7に生じ、各力ピッチングモーメントP
1、P2が互いに打ち消し合ってエンジン3の上下振動
を効果的に低減させている。また、ヘリカルギア25、
29が山歯歯車の状態となって、スラスト力が打ち消さ
れるため、ピッチング振動が低減される。
【0053】こうして、エンジンの制振機構1が構成さ
れている。
【0054】制振機構1は、ピッチング振動の制振機能
を持たない従来例と異なって、バランスウェ−ト33、
33を形成したバランサ−シャフト7を設けたことによ
り、ディ−ゼルエンジン3の上下振動を効果的に制振す
ることができる。
【0055】又、クランクシャフト5とバランサ−シャ
フト7の両端部を2組のギヤ組9、11で連結したこと
により、クランクシャフト5の両端部でロ−ルモ−メン
トに対するバランサ−シャフト7の反力が得られると共
に、各シャフト5、7間で慣性モ−メント授受の応答性
が向上し、ロ−ル振動の制振効果が大きく向上する。
【0056】又、バランサ−シャフト7のト−ションを
利用すれば、ロ−ル振動の制振効果は更に向上する。
【0057】又、2組のギヤ組9、11を用いたことに
よってバランサ−シャフト7にト−ションを与えること
が可能になり、バランサ−シャフト7ばね力によって各
ギヤ組9、11がバックラッシの無い状態になり、歯打
ち音によるギヤノイズが防止される。
【0058】又、ギヤノイズを防止するために、構造が
複雑で高価なシザ−ズギヤ機構を用いる必要がなくな
り、それだけ安価に構成できる。
【0059】又、各ギヤ組9、11をヘリカルギヤで構
成し、クランクシャフト5上のギヤ25、29とバラン
サ−シャフト7上のギヤ27、31によってそれぞれ山
歯歯車を形成したことにより、クランクシャフト5とバ
ランサ−シャフト7上で各ギヤのスラスト力が反対方向
になり、互いに打ち消し合う。
【0060】従って、ヘリカルギヤの起振力から解放さ
れ、ピッチング振動が更に低減される。
【0061】又、ヘリカルギヤ構成のギヤ組9、11を
用いたことによって噛み合い率が大きくなり、歯打ち音
によるギヤノイズが更に低減されている。
【0062】又、2組のギヤ組9、11に負荷が分散す
るから、それぞれの負荷が半減し、耐久性が向上する。
【0063】又、ギヤ組9、11の各ギヤ25、27、
29、31を薄くすることが可能になるから、コストと
重量が低減されると共に、制振機構1を軸方向に短く
し、車載性を向上させることができる。
【0064】なお、本発明では、請求項5の構成のよう
に、各歯車伝動機構に平歯車を用いてもよい。
【0065】上記のように、バランサ−シャフトのト−
ションによって各歯車伝動機構のバックラッシを低減
し、あるいは、無くすことができるから、各歯車伝動機
構を平歯車で構成しても、歯打ち音によるギヤノイズは
生じない。
【0066】従って、ギヤノイズを防止しながら、平歯
車を用いて安価に実施することができる。
【0067】又、請求項6の構成のように、歯車伝動機
構に山歯歯車を用いてもよい。
【0068】傾斜角が反対のヘリカルギヤを一体にした
山歯歯車では、各ヘリカルギヤのスラスト力が互いに打
ち消し合うから、山歯歯車を用いたこの構成は、ヘリカ
ルギヤの起振力から解放されてピッチング振動が大幅に
低減されると共に、山歯歯車によって噛み合い率が大き
くなり、歯打ち音によるギヤノイズが低減する。
【0069】又、山歯歯車を用いたことによって、1組
の歯車伝動機構でこのような効果が得られ、部品点数が
それだけ低減する。
【0070】
【発明の効果】請求項1記載のエンジンの制振機構は、
バランスウェ−トを有するバランサ−シャフトを歯車伝
動機構によってクランクシャフトに連結したことによ
り、従来例と異なって、エンジンの上下振動が効果的に
制振される。
【0071】又、ピッチング振動を制振しながら、ヘリ
カルギヤ構成の歯車伝動機構を用いて噛み合い率を大き
くし、ギヤノイズを低減させることができる。
【0072】請求項2の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、クランクシャフトの両端部でロ−
ルモ−メントに対するバランサ−シャフトの反力が得ら
れると共に、クランクシャフトとバランサ−シャフトの
間で授受される慣性モ−メントの応答性が改善され、ロ
−ル振動の制振効果が大きく向上する。
【0073】又、バランサ−シャフトのト−ションをロ
−ル振動の制振機能に利用することが可能になり、ロ−
ル振動の制振効果が更に向上する。
【0074】又、2組の歯車伝動機構に負荷が分散し、
耐久性がそれだけ向上する。
【0075】又、歯車伝動機構の各ギヤを薄くすること
が可能になり、コストと重量が低減されると共に、制振
機構が軸方向に短くなり、車載性が向上する。
【0076】請求項3の発明は、請求項2の構成と同等
の効果を得ると共に、バランサ−シャフトに与えたト−
ションによって歯車伝動機構のバックラッシを調整し、
ギヤノイズを防止できる。
【0077】又、構造が複雑で高価なシザ−ズギヤ機構
を用いる必要がなくなり、それだけ安価に実施できる。
【0078】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
の構成と同等の効果を得ると共に、クランクシャフトと
バランサ−シャフト上でそれぞれヘリカルギヤのスラス
ト力を打ち消すことにより、従来例と異なって、ヘリカ
ルギヤによるピッチング振動から解放される。
【0079】又、ヘリカルギヤ構成の歯車伝動機構によ
って噛み合い率が大きくなり、ギヤノイズが低減する。
【0080】請求項5の発明は、請求項3の構成と同等
の効果を得ると共に、バランサ−シャフトのト−ション
で歯車のバックラッシを調整することにより、各歯車伝
動機構に平歯車を用いながら、ギヤノイズを防止し、安
価に構成することができる。
【0081】請求項6の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、歯車伝動機構に山歯歯車を用いる
ことにより、ヘリカルギヤのピッチング振動から解放さ
れると共に、山歯歯車によって噛み合い率が大きくな
り、ギヤノイズが低減する。
【0082】又、山歯歯車を用いたことにより、1組の
歯車伝動機構でこのような効果が得られ、部品点数がそ
れだけ低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の一部を切り欠いて示す図面であ
る。
【図2】従来例の一部を切り欠いて示す図面である。
【図3】図2の従来例を軸方向から見た図面である。
【符号の説明】
1 エンジンの制振機構 3 ディ−ゼルエンジン(エンジン) 5 クランクシャフト 7 バランサ−シャフト 9、11 ヘリカルギヤ構成のギヤ組(歯車伝動機構) 17 副フライホイ−ル(フライホイ−ル) 25、27、29、31 ヘリカルギヤ 33 バランスウェ−ト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのロ−ル振動を低減するフライ
    ホイ−ルが設けられたバランサ−シャフトと、このバラ
    ンサ−シャフトをクランクシャフトに連結する歯車伝動
    機構と、バランサ−シャフトにクランクシャフトと反対
    方向のピッチングモ−メントを与えてエンジンの上下振
    動を低減するバランスウェ−トとを備えたことを特徴と
    するエンジンの制振機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、歯車伝動
    機構が、2組用いられており、クランクシャフトとバラ
    ンサ−シャフトが、これらの歯車伝動機構によってそれ
    ぞれの両端部側で連結されていることを特徴とするエン
    ジンの制振機構。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明であって、バランサ
    −シャフトに、各歯車伝動機構のバックラッシを低減す
    るト−ションが与えられていることを特徴とするエンジ
    ンの制振機構。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載の発明であっ
    て、各歯車伝動機構が、斜歯歯車で構成されていると共
    に、傾斜角が反対方向の斜歯歯車をクランクシャフトと
    バランサ−シャフト上にそれぞれ配置することにより、
    各シャフト上で両斜歯歯車が山歯歯車の状態になること
    を特徴とするエンジンの制振機構。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の発明であって、各歯車伝
    動機構が、平歯車で構成されていることを特徴とするエ
    ンジンの制振機構。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の発明であって、歯車伝動
    機構が、1組用いられており、この歯車伝動機構が山歯
    歯車で構成されていることを特徴とするエンジンの制振
    機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7506627B2 (en) * 2004-08-17 2009-03-24 Yamaha Motor Co., Ltd. Balancer shaft arrangement for engine
KR101360067B1 (ko) 2013-02-06 2014-02-12 현대자동차 주식회사 엔진의 작동 기구

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