JP2000247842A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2000247842A
JP2000247842A JP11051768A JP5176899A JP2000247842A JP 2000247842 A JP2000247842 A JP 2000247842A JP 11051768 A JP11051768 A JP 11051768A JP 5176899 A JP5176899 A JP 5176899A JP 2000247842 A JP2000247842 A JP 2000247842A
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JP
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keratose
hair
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chloride
acid
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JP11051768A
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English (en)
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Takayuki Omura
孝之 大村
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ケラチン由来のタンパク質成分を用いて、損傷
した毛髪に対し、水分を充分に保持させ、優れた光沢を
与え、なめらかな感触を付与しながら、毛髪の枝毛部分
を接着し、修復することができる毛髪化粧料を提供する
こと。 【解決手段】(A)第四級アンモニウム塩によりカチオ
ン化されているケラトース、並びに(B)両性界面活性
剤及び/又は半極性界面活性剤と高級脂肪酸との複合体
を含む、毛髪化粧料を提供することにより、上記の課題
を解決し得ることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪化粧料に関す
る技術分野の発明である。
【0002】
【従来の技術】毛髪には、大きく分けて、「保護的役
割」と「美容上の役割」という2つの役割を担ってい
る。
【0003】前者の「保護的役割」とは、文字通り、身
体を保護する役割であり、我々の頭部を、直射日光や暑
さや寒さから守り、外部からの衝撃に対しては、緩衝能
を発揮する。また、後者の「美容上の役割」とは、人を
印象付ける毛髪の役割であり、どのような毛髪であるか
によって、同一人物が、全く異なる印象の人物として捉
えられ得ることは、ごく一般的な事実である。
【0004】このような、重要な役割を担っているにも
かかわらず、毛髪は、絶えず外部からの様々なストレス
に晒されている。つまり、毛髪は、太陽の紫外線や汚れ
による、本来のストレス要因以外に、洗髪、ブラッシン
グ、ドライヤーによる熱、ヘアカラー、ブリーチ剤等に
よる美容処理等により、さらに過酷なストレスを受け、
その結果、毛髪がぱさついたり、枝毛、切れ毛、抜け毛
等の増加や、毛髪の強度の低下を惹き起こしていること
は、よく知られていることである。
【0005】そこで、上記のような毛髪損傷を防止・改
善するために、様々な試みが、様々な角度からなされて
いる。
【0006】その試みの一つとして、毛髪に光沢となめ
らかさを付与しながら毛髪の損傷を防止する目的で、例
えば、高分子量のジメチルポリシロキサン、高分子量の
メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性若しくはア
ンモニウム変性高分子量シリコーン等を配合した毛髪化
粧料が提供され、さらには、ポリシロキサン−オキシア
ルキレン共重合体とシリコーン誘導体とを組み合わせて
配合した毛髪化粧料が提供されている(例えば、特開昭
63−183517号公報、特開昭63−24301号
公報、特開昭63−313712号公報、特開平5−8
5918号公報等)。また、毛髪の水分を保持するため
に、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、ポリシロ
キサン−オキシアルキレン共重合体等の抱水性油分を配
合した毛髪化粧料が提供されている。
【0007】しかしながら、これらの試みによっても、
未だ、完全に毛髪の損傷を防止するには至っておらず、
水分保持効果の付与においても、未だ、完全に満足すべ
き成果には至っていない。
【0008】従って、損傷した毛髪に対し、水分を充分
に保持させ、優れた光沢を与え、なめらかな感触を付与
しながら、毛髪の枝毛部分を接着し、修復することがで
きる毛髪化粧料の開発が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】毛髪化粧料を開発する
大きな流れの一つとして、天然物由来の成分を配合する
ことで、上記の課題を解決しようとする考え方がある。
【0010】現に、毛髪の保護修復を目的に、その基剤
として、天然物から抽出した各種原料、例えば、タンパ
ク質、多糖類、各種抽出エキス、天然高分子又はこれら
の各種原料を構成している単体やオリゴ体等(例えば、
アミノ酸、ペプチド等)を配合した毛髪化粧料が提供さ
れている。
【0011】本発明者らは、毛髪化粧料に配合すべき天
然物由来の成分として、「ケラチン」に着目した。ケラ
チンは、特に、毛髪に多く含まれる硬タンパク質であ
り、そのアミノ酸組成は、同じく、動物由来の硬タンパ
ク質であるコラーゲンやシルク等と大きく異なってい
る。このような知見から、本発明者らは、毛髪への親和
性を考慮して、特に、毛髪用には、ケラチンに由来する
タンパク性成分を配合することが好ましいと考えたので
ある。
【0012】このケラチンに由来するタンパク性成分
を、毛髪化粧料に配合する場合、ケラチン本来の性質
が、できる限り維持されており、しかも、毛髪化粧料の
配合成分として、実用的で、扱いやすい形態のケラチン
由来のタンパク質成分を選択することが好ましい。
【0013】そこで、本発明が解決すべき課題は、この
ような条件を満足させることのできるケラチン由来のタ
ンパク質成分を見出し、このタンパク質成分を用いて、
損傷した毛髪に対し、水分を充分に保持させ、優れた光
沢を与え、なめらかな感触を付与しながら、毛髪の枝毛
部分を接着し、修復することができる毛髪化粧料を提供
することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題の
解決に向けて、鋭意検討を重ねた。その結果、ケラチン
由来のタンパク質成分として、第四級アンモニウム塩に
よりカチオン化された、ケラチンの加水分解物である
「ケラトース」を選択し、これと、両性界面活性剤及び
/又は半極性界面活性剤と高級脂肪酸との複合体とを組
み合わせて、毛髪化粧料に配合することにより、損傷毛
髪に対し、水分保持させることが可能であり、さらに、
良好な枝毛修復効果と光沢付与効果が認められることを
見出し、本発明を完成した。
【0015】すなわち、本発明は、(A)第四級アンモ
ニウム塩によりカチオン化されているケラトース、並び
に(B)両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤と
高級脂肪酸との複合体を含む、毛髪化粧料(以下、本発
明毛髪化粧料という)を提供する発明である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0017】本発明毛髪化粧料は、前述のように、
(A)第四級アンモニウム塩によりカチオン化されてい
るケラトース、並びに(B)両性界面活性剤及び/又は
半極性界面活性剤と高級脂肪酸との複合体を含むことに
より、毛髪損傷等に対する効果が発揮され得る毛髪化粧
料である。
【0018】本発明毛髪化粧料に配合される必須成分
(A)(B)について: 1.本発明毛髪化粧料に配合される一方の必須成分
〔(A)成分〕である、「第四級アンモニウム塩により
カチオン化されているケラトース」は、ケラチンの加水
分解物であるケラトースを第四級アンモニウム塩により
カチオン化したケラトース誘導体である。
【0019】この(A)成分のもととなる、ケラトース
は、ケラチンを、比較的おだやかな条件下(すでに公知
となっている:例えば、特開平10−77210号公報
及び特開平10−77208号公報参照のこと)で、加
水分解することにより製造することができる。
【0020】加水分解をする対象であるケラチンは、い
わゆる真性ケラチンであり、その原料としては、毛髪、
羊毛、羽毛、動物の角、卵膜、ひずめ等、特に限定され
るものではない。
【0021】加水分解により得られるケラトースは、ケ
ラチン本来の構造が可能な限り維持されており損傷した
毛髪の回復や潤いやなめらかさを付与できる、かつ、製
剤の容易性等の毛髪化粧料における配合成分としての実
用性を考慮すると、その平均分子量が、5500〜35
200程度であることが好ましい。すなわち、このケラ
トースの平均分子量が、5500未満になると、ケラチ
ンの毛髪を構成するタンパク質としての特徴が失われて
しまう傾向があり、好ましくなく、逆に、同平均分子量
が35200を超えると、本発明毛髪化粧料の製剤に不
都合を来す等、配合成分としての実用性に問題が認めら
れることもある。
【0022】なお、これらの平均分子量は、ケラトース
を構成するアミノ酸残基の個数を目安にした分子量であ
る。すなわち、これらの平均分子量は、アミノ酸残基1
個の分子量を110とみなして〔「レーニンジャーの新
生化学」(小山次郎ら著、廣川書店発行、上巻p141
〜142(1988)等を参照のこと〕、構成アミノ酸
残基数が50個〜320個となるケラトースを好適範囲
としたものである(構成アミノ酸数からすると、これら
のケラトースは、ケラチン分子の2〜8か所が切断され
たケラトースであるものと推定される)。よって、上記
の範囲は、あくまで目安を示すものであり、かかる範囲
の分子量を逸脱するケラトースを、本発明毛髪化粧料に
おいて用いることを妨げるものではない。
【0023】このような、比較的大きな平均分子量のケ
ラトースは、ケラチンを緩徐な条件で加水分解すること
により得ることができる。すなわち、ケラチンを過ギ
酸、過酢酸又は過酸化水素水等の弱反応系で加水分解す
ると、アルカリ水には溶解するが、酸性水には溶解しな
い成分であるα−ケラトースと、酸性水にもアルカリ水
にも溶解しない成分であるβ−ケラトースと、アルカリ
水にも酸性水にも溶解する成分であるγ−ケラトースと
が抽出される。さらに具体的には、例えば、以下のよう
な方法により、所望するケラトースを得ることができ
る:第1に、ケラチンを、室温〜100℃で、2〜5%
の過ギ酸、過酢酸又は過酸化水素と、30分〜3時間程
度接触させて、加水分解処理を行った後、これを水で洗
浄し、続いて、苛性ソーダやアンモニア水等のアルカリ
水溶液中に、加水分解処理物を溶解する。
【0024】第2に、不溶物であるβ−ケラトースを濾
過布等で分離した後、硫酸や塩酸等の酸で、溶液を、p
H4程度まで酸性化し、この酸性化の過程で生じる乳白
色沈殿と、透明の上澄液とを濾過分離する。
【0025】第3に、乳白色の沈殿をアルカリ液で再溶
解し、透析用セロハンチューブ、透析膜や限外濾過(U
F)膜、逆浸透(RO)膜等を用いて透析することによ
り、α−ケラトースを得ることができる。また、上澄み
液についても、同様に透析処理を行った後、噴霧乾燥又
は凍結乾燥処理等を施すことにより、水溶性のγ−ケラ
トースを得ることができる。
【0026】このようにして、上述した平均分子量の範
囲のケラトースを得ることができる。
【0027】なお、これらの3種類のケラトースうち、
本発明において用いるケラトース誘導体の出発物質とし
ては、通常用いられる溶媒に対して可溶であることが、
製剤上、実用的であるという理由から、α−ケラトース
又はγ−ケラトースを選択することが好ましい。
【0028】以上のようにして、ケラチンを、緩徐な条
件で加水分解して得られるケラトース、特に、α−ケラ
トースとγ−ケラトースを、第四級アンモニウム塩でカ
チオン化することにより、所望するカチオン化ケラトー
スを得ることができる。
【0029】このカチオン化ケラトースは、具体的に
は、上記のようにして得られるケラトースの、末端アミ
ノ基、末端カルボキシル基、構成アミノ酸残基であるリ
ジン残基の側鎖アミノ基、同ヒスチジン残基の側鎖イミ
ダゾール基、同チロシン残基の側鎖フェノール性水酸基
(以下、これらの基を「反応性残基」という)に、第四
級アンモニウム塩が付加されることにより、ケラトース
がカチオン化されてなるケラトース誘導体である。
【0030】ここで用いられる第四級アンモニウム塩
を、ケラトースにおける上記の基に付加して、ケラトー
スをカチオン化するためのカチオン化剤は、下記の一般
式(1):
【0031】
【化1】
【0032】〔式中、R1 は、R1 同士が、互いに同一
であっても異なってもよい低級アルキル基を表し、R2
は、炭素原子数1〜20のアルキル基又は炭素原子数2
〜20のアルケニル基を表し、R3 は、炭素原子数1〜
24のアルキレン基又はヒドロキシアルキレン基を表
す。さらに、Xは、ハロゲン原子を表し、Yは、反応性
基を表す。また、R3 とYは一緒になって、グリシジル
基を構成してもよい。〕で表される第四級アンモニウム
化合物である。
【0033】一般式(1)において、低級アルキル基R
1 としては、メチル基、エチル基、プロピル基を例示す
ることが可能である。また、R2 が、炭素原子数1〜2
0のアルキル基は、直鎖アルキル基であっても、分岐ア
ルキル基であってもよく、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデ
シル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、
ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オ
クタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、イソプロピ
ル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert- ブチル基、
ネオペンチル基、tert- ペンチル基、イソヘキシル基等
を挙げることができるが、これらに限定されるものでは
なく、好ましくは、プロピル基又はブチル基を挙げるこ
とができる。
【0034】また、R2 が、炭素原子数が2〜20のア
ルケニル基の場合には、1−プロペニル基、2−ブテニ
ル基、1,3−ブタジエニル基、2−ペンテニル基、3
−ヘキセニル基、5−ヘプテニル基、9−デセニル基、
2−トリデセニル基、2−メチル−2−ブテニル基、9
−オクタデセニル基、9,12−オクタデカジエニル基
等を挙げることができるが、これらに限定されるもので
はなく、好ましくは、1−プロペニル基、2−ブテニル
基を挙げることができる。
【0035】また、ハロゲン原子Xとしては、例えば、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等を挙げ
ることができる。
【0036】また、R3 は、炭素原子数1〜24のアル
キレン基である場合には、例えば、メチレン基、エチレ
ン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチ
レン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基等を挙げ
ることができる。
【0037】また、R3 が、炭素原子数1〜24のヒド
ロキシアルキレン基の場合には、上記のように例示し
た、炭素原子数1〜24のアルキレン基に1個又は2個
以上のヒドロキシ基が結合したヒドロキシアルキレン基
を挙げることができる。かかるR3 として、好ましく
は、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒド
ロキシヘキシル基、ヒドロキシオクチル基、ヒドロキシ
デシル基、ヒドロキシドデシル基、ヒドロキシテトラデ
シル基、ヒドロキシヘキサデシル基を挙げることができ
る。 さらに、反応性基Yとしては、この反応性基Y
と、前述したケラトースの反応性残基とが反応すること
により、ケラトースの反応性残基に第四級アンモニウム
化合物(1)を付加させることが可能な基であれば、特
に限定されない。具体的には、例えば、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、等を
挙げることができる。また、前述のように、反応性基Y
とR3 が一緒になって、グリシジル基を構成してもよ
い。
【0038】このような第四級アンモニウム化合物
(1)としての具体例を挙げれば、例えば、3−クロロ
−2−ヒドロキシプロピルオクタデシルジメチルアンモ
ニウムクロリド、グリシジルオクタデシルジメチルアン
モニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ルヘプタデシルジメチルアンモニウムクロリド、グリシ
ジルヘプタデシルジメチルアンモニウムクロリド、3−
クロロ−2−ヒドロキシプロピルヘキサデシルジメチル
アンモニウムクロリド、グリシジルヘキサデシルジメチ
ルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピルペンタデシルジメチルアンモニウムクロリド、
グリシジルペンタデシルジメチルアンモニウムクロリ
ド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルテトラデシル
ジメチルアンモニウムクロリド、グリシジルテトラデシ
ルジメチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピルトリデシルジメチルアンモニウムクロ
リド、グリシジルトリデシルジメチルアンモニウムクロ
リド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルドデシルジ
メチルアンモニウムクロリド、グリシジルドデシルジメ
チルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキ
シプロピルヤシ油アルキルジメチルアンモニウムクロリ
ド、グリシジルヤシ油アルキルジメチルアンモニウムク
ロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルウンデシ
ルジメチルアンモニウムクロリド、グリシジルウンデシ
ルジメチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピルデシルジメチルアンモニウムクロリ
ド、グリシジルデシルジメチルアンモニウムクロリド、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルノニルジメチルア
ンモニウムクロリド、グリシジルノニルジメチルアンモ
ニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
オクチルジメチルアンモニウムクロリド、グリシジルオ
クチルジメチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピルヘプチルジメチルアンモニウムク
ロリド、グリシジルヘプチルジメチルアンモニウムクロ
リド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルヘキシルジ
メチルアンモニウムクロリド、グリシジルヘキシルジメ
チルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキ
シプロピルペンチルジメチルアンモニウムクロリド、グ
リシジルペンチルジメチルアンモニウムクロリド、3−
クロロ−2−ヒドロキシプロピルブチルジメチルアンモ
ニウムクロリド、グリシジルブチルジメチルアンモニウ
ムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルプロ
ピルジメチルアンモニウムクロリド、グリシジルプロピ
ルジメチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピルエチルジメチルアンモニウムクロリ
ド、グリシジルエチルジメチルアンモニウムクロリド、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロリド、グリシジルトリメチルアンモニウムク
ロリド;3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルオクタデ
シルジエチルアンモニウムクロリド、グリシジルオクタ
デシルジエチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピルヘプタデシルジエチルアンモニウ
ムクロリド、グリシジルヘプタデシルジエチルアンモニ
ウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルヘ
キサデシルジエチルアンモニウムクロリド、グリシジル
ヘキサデシルジエチルアンモニウムクロリド、3−クロ
ロ−2−ヒドロキシプロピルペンタデシルジエチルアン
モニウムクロリド、グリシジルペンタデシルジエチルア
ンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロ
ピルテトラデシルジエチルアンモニウムクロリド、グリ
シジルテトラデシルジエチルアンモニウムクロリド、3
−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリデシルジエチル
アンモニウムクロリド、グリシジルトリデシルジエチル
アンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピルドデシルジエチルアンモニウムクロリド、グリシ
ジルドデシルジエチルアンモニウムクロリド、3−クロ
ロ−2−ヒドロキシプロピルヤシ油アルキルジエチルア
ンモニウムクロリド、グリシジルヤシ油アルキルジエチ
ルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピルウンデシルジエチルアンモニウムクロリド、グ
リシジルウンデシルジエチルアンモニウムクロリド、3
−クロロ−2−ヒドロキシプロピルデシルジエチルアン
モニウムクロリド、グリシジルデシルジエチルアンモニ
ウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルノ
ニルジエチルアンモニウムクロリド、グリシジルノニル
ジエチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒド
ロキシプロピルオクチルジエチルアンモニウムクロリ
ド、グリシジルオクチルジエチルアンモニウムクロリ
ド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルヘプチルジエ
チルアンモニウムクロリド、グリシジルヘプチルジエチ
ルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピルヘキシルジエチルアンモニウムクロリド、グリ
シジルヘキシルジエチルアンモニウムクロリド、3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピルペンチルジエチルアンモ
ニウムクロリド、グリシジルペンチルジエチルアンモニ
ウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルブ
チルジエチルアンモニウムクロリド、グリシジルブチル
ジエチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒド
ロキシプロピルプロピルジエチルアンモニウムクロリ
ド、グリシジルプロピルジエチルアンモニウムクロリ
ド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリエチルア
ンモニウムクロリド等を例示することができるが、これ
らに限定されるものではない。
【0039】一般に、R2 の炭素原子数が大きくなる
と、疎水性の傾向が強くなり、水に対する溶解性が低下
し、逆に、小さくなると、親水性の傾向が強くなり、ア
ルコール類に対する溶解性が低下するようになる。ま
た、一般に、R2 の炭素原子数が大きすぎても、小さす
ぎても、ケラトースのカチオン化はうまく行われない傾
向が強くなる。
【0040】ケラトース、特に、α−ケラトース又はγ
−ケラトースの、上述の第四級アンモニウム化合物
(1)を用いるカチオン化方法は、例えば、以下の工程
により行うことができる。すなわち、第1に、pH7〜
12のアルカリ水溶液に対して1〜10重量%程度のα
−ケラトース、又は1〜20重量%程度のγ−ケラトー
スを添加して溶解し、これを室温〜80℃、好ましくは
40〜70℃において保温し;第2に、この反応液に、
反応液量に対して5〜15重量%、好ましくは同10重
量%程度の第四級アンモニウム化合物(1)を添加し、
時折、pHの低下を補正しながら、8〜48時間、好ま
しくは18〜36時間撹拌する。
【0041】第3に、反応液を酸性(pH3〜4程度)
にすることにより、ケラトースのカチオン化反応を停止
することができる。
【0042】反応停止後、好ましくは、反応物から、様
々な方法により、未反応物等を除去して、本発明毛髪化
粧料の配合成分として適した、カチオン化ケラトース誘
導体を得ることができる。例えば、反応液に、最終アル
コール濃度が40〜80容量%、好ましくは50〜70
容量%になるように低級アルコールを添加し、この際に
生じる沈殿物を、遠心分離又は濾過膜等により除き、透
明なアルコール水溶液を得ることができる。このアルコ
ール水溶液を、透析用セロハンチューブ、UF膜、RO
膜等の透析手段を用いて透析し、この透析済の反応液
を、噴霧乾燥又は凍結乾燥することにより粉末化する
か、液体のまま濃縮するか、又は粉末化したものを
水またはアルコール水に再溶解して、液状にすることに
より行うことができる。なお、前記に従った場合、α
−ケラトースに由来するものはミルク状に分散した液と
なり、γ−ケラトースに由来するものは透明な水溶液と
なる。
【0043】このようにして得られる、第四級アンモニ
ウム化合物によりカチオン化されたケラトース誘導体
の、本発明毛髪化粧料における配合量は、毛髪化粧料の
具体的な剤形や他の成分等の兼ね合い等により、適宜選
択するものであり、特に限定されるべきものではない
が、一般的には、化粧料全体の0.01〜5.0重量%
が好ましく、特に好ましくは、同0.1〜2.0重量%
である。この配合量が、化粧料の0.01重量%未満で
あると、本発明毛髪化粧料が発揮すべき毛髪損傷防止効
果等が十分ではなくなる傾向が強くなり、逆に、同5.
0重量%を超えて配合すると、かえって毛髪化粧料にべ
たつきが伴う傾向が現れ、好ましくない。
【0044】2.本発明毛髪化粧料に配合される、もう
一方の必須成分〔(B)成分〕である、「両性界面活性
剤及び/又は半極性界面活性剤と高級脂肪酸との複合
体」は、高級脂肪酸のカルボキシル基部分において、両
性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤が結合するこ
とにより形成される複合体で、優れた乳化剤であり、そ
の詳細はすでに公開されている(特開平6−65596
号公報等を参照のこと)。 複合体(B)を構成する両
性界面活性剤は、通常の化粧料の分野において汎用され
ている両性界面活性剤を広く用いることができる。
【0045】その具体例を例示すると、例えば、下記一
般式(I):
【0046】
【化2】
【0047】で表されるアミドベタイン型両性界面活性
剤〔例えば、市販品として、レボン2000(三洋化成
株式会社製)、アノンBDF(日本油脂株式会社製)
等〕;下記一般式(II):
【0048】
【化3】
【0049】で表されるアミドスルホベタイン型両性界
面活性剤〔例えば、市販品として、ロンザインCS(ロ
ンザ社製)、ミラタインCBS(ミラノール社製)
等〕;下記一般式(III) :
【0050】
【化4】
【0051】で表されるベタイン型両性界面活性剤〔例
えば、市販品として、アノンBL(日本油脂株式会社
製)、デハイントインAB−30(ヘンケル社製)
等〕:下記一般式(IV):
【0052】
【化5】
【0053】で表されるスルホベタイン型両性界面活性
剤〔例えば、市販品として、ロンザイン12CS(ロン
ザ社製)等〕;下記一般式(V):
【0054】
【化6】
【0055】で表されるイミダゾリニウム型両性界面活
性剤〔例えば、市販品として、オバゾリン662N(東
邦化学社製)、アノンGLM(日本油脂株式会社製)
等〕等が挙げられる。
【0056】なお、上記式(I)〜(V)において、R
4 は、好ましくは炭素原子数が、9〜21の、さらに好
ましくは同11〜17の、最も好ましくは同11〜13
のアルキル基又はアルケニル基である(炭素原子数が9
〜21のアルキル基としては、例えば、ウンデシル基、
ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデ
シル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシ
ル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、9
−メチルデシル基、5−メチルドデシル基、7−プロピ
ルドデシル基、2−エチルテトラデシル基、2−ブチル
テトラデシル基、6−メチルオクタデシル基、2−エチ
ルオクタデシル基等を挙げることができる。同じく炭素
原子数が9〜21のアルケニル基としては、例えば、3
−メチルデカニル基、5−メチルドデカニル基、4−メ
チルテトラデカニル基、14−メチルペンタデカニル
基、2−プロピルデカニル基、14−エチルヘキサデセ
ニル基、15−エチルペンタデカニル基、3−メチルノ
ナデカニル基、2−プロピルオクタデカニル基等を挙げ
ることができる)。このR4 の炭素原子数が9個未満で
は、両性界面活性剤の親水性が強くなり過ぎ好ましくな
く、逆に21個を超えると、両性界面活性剤の水に対す
る溶解性が低下し過ぎるため、好ましくない。
【0057】また、R5 は、炭素原子数が、10〜18
のアルキル基またはアルケニル基(炭素原子数が10〜
18のアルキル基としては、例えば、デシル基、ウンデ
シル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、
ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オ
クタデシル基、4−プロピルペンチル基、5−メチルデ
シル基、3−メチルウンデシル基、11−メチルウンデ
シル基、13−メチルテトラデシル基、2−エチルヘキ
サデシル基等を挙げることができる。同じく炭素原子数
が10〜18のアルケニル基としては、例えば、4−メ
チルデカニル基、5−メチルドデカニル基、12−メチ
ルトリデカニル基、4−メチルテトラデカニル基、14
−エチルヘキサデカニル基、2−ブチルテトラデカニル
基等を挙げることができる)を表す。さらに、pは、2
〜4の整数、qは、0〜3の整数、sは1又は2を表
す。
【0058】複合体(B)を構成する半極性界面活性剤
は、通常の化粧料の分野において汎用されている半極性
界面活性剤を広く用いることができる。
【0059】その具体例を例示すると、例えば、下記一
般式(VI):
【0060】
【化7】
【0061】〔式中、R6 は、炭素原子数が、10〜1
8のアルキル基またはアルケニル基を表す。〕で表され
るアミンオキサイド型半極性界面活性剤〔例えば、市販
品として、ユニセーフA−LM(日本油脂株式会社
製)、ワンダミンOX−100(新日本株式会社製)
等〕が挙げられる。
【0062】複合体(B)は、以下に述べる高級脂肪酸
のカルボキシル基部分において、上述のように例示され
る両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤が結合す
ることにより形成される。
【0063】この複合体(B)を形成する高級脂肪酸と
しては、通常の化粧料の分野において汎用されている、
例えば、下記一般式(VII) : R7 COOH (VII) ここで、基R7 は、好ましくは、炭素原子数が7〜25
の、さらに好ましくは同11〜21の直鎖又は分岐鎖
の、アルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基
又はヒドロキシアルケニル基を表す。この炭素原子数が
7未満では、高級脂肪酸(VII) の親水性が強すぎて、所
望する複合体が形成されにくくなり好ましくなく、逆
に、25を超えると、高級脂肪酸(VII) の融点が高くな
って、この場合も、所望する複合体が形成されにくくな
り好ましくない。
【0064】ここで、高級脂肪酸(VII) の具体例を挙げ
るならば、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸等の飽和
脂肪酸、2−パルミトイン酸、ペトロセリン酸、オレイ
ン酸、エライジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノ
エライジン酸、リノレン酸、アラキドン酸等の不飽和脂
肪酸、イソステアリン酸等の分岐脂肪酸、12−ヒドロ
キシステアリン酸等のヒドロキシカルボン酸等が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0065】本発明で用いられる両性界面活性剤及び/
又は半極性界面活性剤と高級脂肪酸とを混合して得られ
る複合体(B)は、前述のように、高級脂肪酸(VII) の
カルボキシル基部分において、両性界面活性剤及び/又
は半極性界面活性剤と結合したものであり、その製造方
法については、特開平6−65596号公報に記載され
ている。
【0066】その概略を述べると、両性界面活性剤及び
/又は半極性界面活性剤の水溶液に、高級脂肪酸を、必
要に応じて攪拌しつつ添加することにより、両性界面活
性剤及び/又は半極性界面活性剤は、添加した高級脂肪
酸に吸着し、高級脂肪酸のカルボキシル基部分におい
て、両者は結合し、所望する複合体(B)が生成する。
この複合体(B)は、例えば、上記溶液に遠心分離処理
を施すことにより、固体として分離することができる。
なお、上記の複合体(B)の生成工程において、モンモ
リロナイト、ザコウナイト、ノントロナイト、サポナイ
ト、ヘクトライト、バーミキュライト、ビーガム、ベン
トナイト、シリケイト、フルオロシリケイト、マグネシ
ウム、アルミニウム、合成ヘクトライト等の粘土鉱物
を、上記溶液中に介在させることにより、一層安定な複
合体(B)を得ることができる。そして、本発明におけ
る複合体(B)には、このように、粘土鉱物を介在させ
て得ることができる複合体も含まれる。
【0067】複合体(B)中の、高級脂肪酸と両性界面
活性剤及び/又は半極性界面活性剤との配合比率は、前
者(高級脂肪酸)の後者(両性界面活性剤及び/又は半
極性界面活性剤)に対する重量比は、複合体(B)の安
定性を鑑みると、好ましくは0.5:9.5〜9.5:
0.5{(高級脂肪酸)/(両性界面活性剤及び/又は
半極性界面活性剤)=0.05〜19}、より好ましく
は、1:9〜9:1{(高級脂肪酸)/(両性界面活性
剤及び/又は半極性界面活性剤)=0.1〜9}であ
る。また、両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤
と高級脂肪酸の合計量も、複合体(B)の安定性を鑑み
ると、化粧料全体の0.1〜30.0重量%とすること
が好ましく、同0.5〜20.0重量%とすることがよ
り好ましい。
【0068】このようにして、(A)第四級アンモニウ
ム塩によりカチオン化されているケラトース、並びに
(B)両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤と高
級脂肪酸との複合体を、毛髪化粧料の必須成分として配
合することにより、損傷した毛髪に対し、水分を充分に
保持させ、優れた光沢を与え、なめらかな感触を付与し
ながら、毛髪の枝毛部分を接着し、修復することができ
る毛髪化粧料が提供される。
【0069】本発明毛髪化粧料の形態について 本発明毛髪化粧料には、本発明の効果を損なわない質
的、量的範囲内で、必要に応じて、さらに流動パラフィ
ン、スクワラン、ラノリン誘導体、高級アルコール、各
種エステル油、アボガド油、パーム油、牛脂、ホホバ
油、ポリアルキレングリコールポリエーテルおよびその
カルボン酸オリゴエステル化合物、テルペン系炭化水素
等の油分;エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ソルビ
トール、ポリエチレングリコール等の水溶性多価アルコ
ール;ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドン
カルボン酸塩等の保湿剤;紫外線吸収剤;紫外線散乱
剤;アクリル系樹脂、ポリビニルピロリドン等の樹脂
類;大豆タンパク質、ゼラチン、コラーゲン、絹フィブ
ロイン、エラスチン等のタンパク質またはタンパク質加
水分解物;エチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐
剤;各種アミノ酸、ビオチン、パントテン酸誘導体の賦
活剤;γ−オリザノール、デキストラン硫酸ナトリウ
ム、ビタミンE等の抗脂漏剤;エタノール、イソプロパ
ノール、テトラクロロジフルオロエタン等の希釈剤;カ
ルボキシビニルポリマー等の増粘剤のほか、薬剤、香
料、色剤等の、一般に毛髪化粧料に用いられる成分を配
合してもよい。
【0070】本発明毛髪化粧料の剤形は任意であり、可
溶化系、乳化系、粉末分散系、油−水の2層系、油−水
−粉末の3層系等、いずれでもかまわない。
【0071】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに具体的
に説明するが、本発明は、これにより限定されるべきも
のではない。また、配合量は、特に断わらない限り、配
合成分の配合対象に対する重量%である。
【0072】〔製造例〕製造例1 カチオン化α−ケラトースの製造(1) 先ず、氷酢酸と過酸化水素水(濃度35%)とを、重量
比で8:2に採取して、これらを均一に混合して過酢酸
溶液100gを調製した。この過酢酸溶液中に、よく洗
浄した脱脂羊毛を10g入れ、撹拌しながら羊毛ケラチ
ンを60℃で3時間加水分解した。次に、加水分解され
た羊毛ケラチンを取り出し、水で洗浄し、これを50℃
に保温した0.5モルのアンモニア水100gに、よく
撹拌しながら溶解させた。このアンモニア水溶液から、
濾過布でアンモニア水溶液に溶解しないものを除き、濾
過液を硫酸を用いて、そのpHを4以下に調整した。p
H調整後、乳白色に析出してきたタンパク質のα−ケラ
トースを含むアンモニア水溶液を透析により、精製し、
スプレードライヤーで乾燥して粉末化した。
【0073】得られたα−ケラトースの平均分子量を高
速液体クロマトグラフィーで測定した結果、18000
であった。
【0074】この未処理のα−ケラトース10gを、p
H10の苛性ソーダ水溶液100gに溶かして65℃に
保温した。この溶液に、グリシジルトリメチルアンモニ
ウムクロリド(有効成分74%,阪本薬品社製)10ml
を添加し、最初の1時間はpHの低下を補正しながら、
18時間撹拌した。この反応液に塩酸を加えて、反応液
のpHを酸性にすることにより反応を停止させた。未反
応物の除去のために、反応を停止させた反応液を、分子
量分画5000の透析用セロハンチューブを用いて蒸留
水で透析し、不溶物を濾過し、これを噴霧乾燥で粉末化
した。このときの収率は80%であった。これを水に再
溶解することにより、ミルク状の、第四級アンモニウム
塩が付加されているα−ケラトース誘導体が分散した、
pH6.5の液を得た。
【0075】製造例2 カチオン化γ−ケラトースの製
造 製造例1と同様に、氷酢酸と過酸化水素水(濃度35
%)とを重量比で8:2に採取して、これらを均一に混
合して過酢酸溶液100gを調製した。この過酢酸溶液
中に、よく洗浄した脱脂羊毛を10g入れ、撹拌しなが
ら羊毛ケラチンを60℃で3時間加水分解した。次に、
加水分解された羊毛ケラチンを取り出し、水で溶解し、
これを50℃に保温した0.5モルのアンモニア水10
0gによく撹拌しながら溶解させた。このアンモニア水
溶液から、濾過布でアンモニア水溶液に溶解しないもの
を除き、濾過液を硫酸を用いてpHを4以下に調整し
た。これを遠心分離し、上澄みの透明なγ−ケラトース
を得た。これをエバポレーターで濃縮後、透析により精
製し、スプレードライヤーで粉末化した。得られたγ−
ケラトースの平均分子量を、高速液体クロマトグラフィ
ーで測定した結果、9800であった。
【0076】上記の未処理のγ−ケラトース20gを、
pH10の苛性ソーダ水溶液100gに溶かして65℃
に保温した。この溶液に、グリシジルトリメチルアンモ
ニウムクロリド(有効成分74%,阪本薬品社製)10
mlを添加し、最初の1時間は、pHの低下を補正しなが
ら、18時間撹拌した。この反応液に塩酸を加えて、反
応液のpHを酸性にすることにより、反応を停止させ
た。未反応物の除去のために、これを、分子量分画35
00の透析用セロハンチューブを用いて蒸留水で透析
し、不溶物を濾過し、これを噴霧乾燥で粉末化した。こ
のときの収率は85%であった。これを水に再溶解する
ことにより、透明な、第四級アンモニウム塩が付加され
ているγ−ケラトースが溶解した、pH6.5の水溶液
を得た。
【0077】製造例3 カチオン化α−ケラトースの製
造(2) 製造例1の過程において得られた、未処理のα−ケラト
ース10gを、pH10の苛性ソーダ水溶液100gに
溶かして、65℃に保温した。この溶液に、グリシジル
トリメチルアンモニウムクロリド(濃度74%,阪本薬
品社製)10mlを添加し、最初の1時間は、pHの低下
を補正しながら18時間撹拌し、付加反応を行った。続
いて、反応液のpHを3.5に調整し、最終エタノール
濃度が約70%になるように、2.5倍容量のエタノー
ルを添加した。このとき生じた沈殿物を、遠心分離し
て、透明な上澄みのエタノール水溶液を得た。このエタ
ノール水溶液を、分子量分画3500の透析用セロハン
チューブを用いて蒸留水で透析し、不溶物を濾過し、こ
れを噴霧乾燥で粉末化した。このときの収率は、60%
であった。これを、50%のエタノール水に再溶解する
ことにより、水には不溶で、アルコール水には溶解す
る、透明な、第四級アンモニウム塩が付加されているα
−ケラトースが溶解した、pH6.5のアルコール水溶
液を得た。
【0078】製造例4 未処理のα−ケラトース 製造例1の過程において得られた、未処理のα−ケラト
ースを、「未処理のα−ケラトース」として、用いた。
【0079】製造例5 未処理のγ−ケラトース 製造例2の過程において得られた、未処理のγ−ケラト
ースを、「未処理のγ−ケラトース」として、用いた。
【0080】カチオン化度の確認 製造例1及び製造例3で得られた、第四級アンモニウム
塩が付加されているα−ケラトースにおけるアミノ基量
と、製造例2で得られた、第四級アンモニウム塩が付加
されているγ−ケラトースにおけるアミノ基量と、製造
例4及び製造例5で得られた、未処理のα−ケラトース
及びγ−ケラトースにおけるアミノ基量について比較す
ることにより、第四級アンモニウム化合物による付加反
応が、各ケラトースにおけるアミノ基において、どの程
度起こっているかを検討した。
【0081】アミノ基が、第四級アンモニウム化合物と
すべて反応している状態を、100%カチオン化されて
いると評価し、アミノ基の半分が、未反応で残っている
状態を、50%カチオン化されていると評価した。
【0082】アミノ基の測定は、TNBS(TriNitro B
enzene Sulfonic acid) 法(大野素徳ら、「タンパク質
の化学修飾(上)」、学会出版センター発行、p38(1
986))により行った。
【0083】すなわち、蒸留水に、ケラトース試料を
0.5重量%溶かした水溶液1mlに、ホウ酸−リン酸緩
衝液(pH8.0)4mlと、0.1%TNBS水溶液4
mlを加え、アルミホイル等で遮光し、40℃で1時間反
応させた。続いて、1N−HCl14mlと、10%SD
S4mlを加えて反応を止め、340nmの吸光度を測定
し、第四級アンモニウムが付加したケラトースのアミノ
基と、未処理のケラトースのアミノ基を定量して比較し
た。その結果を第1表に示す。
【0084】
【表1】 第 1 表 ──────────────────────────────────── サ ン プ ル カチオン化度(%) ──────────────────────────────────── 製造例1(カチオン化α−ケラトース) 85 製造例2(カチオン化γ−ケラトース) 95 製造例3(カチオン化α−ケラトース) 53 製造例4(未処理のα−ケラトース) 0 製造例5(未処理のγ−ケラトース) 0 ──────────────────────────────────── この第1表に示すように、未処理のケラトース(製造例
4,5)のカチオン化度が、いずれも0%であったのに
対して、第四級アンモニウム化合物処理を行ったケラト
ース(製造例1〜3)においては、アミノ基のカチオン
化が、相当程度認められた。
【0085】これらのことにより、ケラトースを、特定
の第四級アンモニウム化合物で処理することにより、こ
れらのケラトースは、確かにカチオン化することが明ら
かになった。
【0086】以下、本発明毛髪化粧料の処方例を実施例
として示し(これらの比較例を含む)、これらの実施例
等について、後述する方法に従い、(1)手のべたつ
き、(2)くし通りやすさ、(3)なめらかさ、(4)
毛髪のつや、(5)くせ毛のばし効果、(6)水分保持
力について評価した。
【0087】 〔実施例1〕O/W型トリートメントヘアクリーム 配合成分 配合量(重量%) (1)ラウリルジメチルアミンオキサイド 2.0 (2)オレイン酸 0.5 (3)流動パラフィン 35.0 (4)セチル−2−エチルヘキサノエート 3.0 (5)プロピレングリコール 5.0 (6)製造例3のカチオン化α−ケラトース 3.0 (7)香料 0.2 (8)メチルパラベン 0.1 (9)イオン交換水 残 部 <製法>(1)(5)(6)(8)を(9)の一部で溶
解した水相に、ホモジナイザーを用いて撹拌を続けなが
ら、(2)(3)(4)(7)の混合油相を添加し、ヘ
アクリームを得た。
【0088】なお、上記の処方から、カチオン化α−ケ
ラトースを抜去したものを、比較例1とした。
【0089】 〔実施例2〕 O/W型ヘアムース 配合成分 配合量(重量%) (1)2−ウンデシル−N,N,N− (ヒドロキシエチルカルボキシメチル)− 2−イミダゾリンナトリウム 1.0 〔商品名:ソフダゾリンLHL−SF,川研ファインケミカル(株)社製〕 (2)オレイン酸 0.1 (3)イソパラフィン 0.1 (4)ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 2.0 (5)製造例2のカチオン化γ−ケラトース 1.0 (6)プロピレングリコール 5.0 (7)両性高分子 3.0 〔商品名:ユカフォーマーSM,三菱化学(株)社製〕 (8)香料 0.1 (9)イオン交換水 残 部 (10)エタノール 5.0 (11)n−ブタン 7.0 <製法>(1)を、一部の(9)で溶解した水相に、ホ
モジナイザーを用いて撹拌を続けながら、(2)(3)
(4)の混合油分を添加し、O/W型の乳化組成物を得
た後、これを、(5)(6)(7)(8)(10)、一
部の(9)の水溶液に添加混合し、それを缶に計り取っ
た後、弁をして、n−ブタンを充填し、O/W型ヘアム
ースを得た。
【0090】なお、上記の処方から、カチオン化γ−ケ
ラトースを抜去したものを、比較例2とした。
【0091】 〔実施例3〕 W/O型ヘアスプレー 配合成分 配合量(重量%) (1)ラウリルジメチル酢酸ベタイン 0.08 (2)イソステアリン酸 0.3 [ 商品名:イソステアリン酸EX,高級アルコール工業(株)社製 (3)流動パラフィン 2.4 (4)エタノール 10.0 (5)香料 0.2 (6)製造例1のカチオン化α−ケラトース 3.5 (7)アクリル樹脂アルカノールアミン液 0.5 [商品名:プラスサイズL−53P,互応化学(株)社製] (8)イオン交換水 残 部 (9)n−ブタン 75.0 <製法>(2)(3)を溶解した油相に、ホモジナイザ
ーを用いて撹拌を続けながら、(1)を一部の(8)で
溶解した水相を添加し、W/O型の乳化物を得て、それ
をエアゾール容器に充填し、その上から、(4)(5)
(7)(8)の混液を添加、撹拌後、弁をし、(9)を
充填して、ヘアスプレーを得た。
【0092】なお、上記の処方から、カチオン化α−ケ
ラトースを抜去したものを、比較例3とした。
【0093】 〔実施例4〕 O/W型ヘアジェル 配合成分 配合量(重量%) (1)2−ウンデシル−N,N,N− (ヒドロキシエチルカルボキシメチル)− 2−イミダゾリンナトリウム 2.0 〔商品名:オバゾリン662N,東邦化学(株)社製〕 (2)イソパラフィン 5.0 (3)ジメチルポリシロキサン(20mpa・s) 2.0 (4)高分子量ジメチルポリシロキサン(重合度3000) 0.1 (5)ジグリセリン 3.0 (6)エタノール 5.0 (7)香料 0.1 (8)カルボキシビニルポリマー 0.5 [商品名:ハイビスワコー104,和光純薬(株)社製] (9)水酸化ナトリウム 0.15 (10)イソステアリン酸 0.3 (11)イオン交換水 残 部 (12)製造例2で得られたカチオン化γ−ケラトース 1.5 <製法>(11)の一部に(1)を加え、次いで、
(2)(3)(4)(10)の混合物を添加し、ホモジ
ナイザーを用いてO/W型の乳化組成物を得、これに
(11)の残部、(5)(6)(7)(8)を添加し
た。最後に(9)を添加して、ヘアジェルを得た。
【0094】なお、上記の処方から、カチオン化γ−ケ
ラトースを抜去したものを、比較例4とした。
【0095】 〔実施例5〕 W/O型のヘアクリーム 配合成分 配合量(重量%) (1)イソパラフィン 20.0 (2)ジメチルポリシロキサン(20mPa・s) 2.0 (3)ジメチルポリシロキサン(重合度1000) 5.0 (4)ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド 0.8 (5)2−ウンデシル−N,N,N− (ヒドロキシエチルカルボキシメチル)− 2−イミダゾリンナトリウム 1.6 〔商品名:アノンBL,日本油脂(株)社製〕 (6)ビタミンEアセテート 0.1 (7)イソステアリン酸 3.0 [商品名:エメリー♯875,エメリー社製] (8)香料 0.1 (9)イオン交換水 残 部 (10)ポリエチレングリコール6000 1.0 (11)グリセリン 5.0 (12)メチルパラベン 0.2 (13)製造例1のカチオン化α−ケラトース 2.5 (14)スメクトン 1.2 (15)レシチン 0.05 <製法>(1)(2)(3)(6)(7)からなる油相
に、(4)(5)(8)(9)(10)(11)(1
2)(13)(15)(14)からなる水相を、ホモジ
ナイザーで撹拌しながら添加して乳化し、W/O型ヘア
クリームを得た。
【0096】なお、上記の処方から、カチオン化α−ケ
ラトースを抜去したものを、比較例5とした。
【0097】 〔比較例6〕 O/W型トリートメントヘアクリーム(実施例1において、両 性界面活性剤と高級脂肪酸の複合体を配合しないもの) 配合成分 配合量(重量%) (1)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 2.0 (2)オレイン酸 0.5 (3)流動パラフィン 35.0 (4)セチル−2−エチルヘキサノエート 3.0 (5)プロピレングリコール 5.0 (6)製造例3のカチオン化α−ケラトース 3.0 (7)香料 0.2 (8)メチルパラベン 0.1 (9)イオン交換水 残 部 <製法>(2)(3)(4)を、(1)(5)の混合物
に加えて乳化して、次いで、(6)〜(9)を添加し
て、O/W型トリートメントヘアクリームを得た。
【0098】上記の処方から、さらに、α−カチオン化
ケラトースを抜去したものを、比較例8とした。
【0099】 〔比較例7〕 O/W型ヘアムース(実施例2において、両性界面活性剤と高 級脂肪酸の複合体を配合しないもの) 配合成分 配合量(重量%) (1)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 1.0 (2)オレイン酸 0.1 (3)イソパラフィン 0.1 (4)ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 2.0 (5)製造例2のカチオン化γ−ケラトース 1.0 (6)プロピレングリコール 5.0 (7)両性高分子 3.0 〔商品名:ユカフォーマーSM,三菱化学(株)社製〕 (8)香料 0.1 (9)イオン交換水 残 部 (10)エタノール 5.0 (11)n−ブタン 7.0 <製法>(1)(6)の混合物に、(2)(3)を添加
して、ホモジナイザーで乳化して、O/W型の乳化組成
物を得た後、(5)(7)(8)(9)(10)を混合
し、それを缶に計り取った後、弁をし、n−ブタンを充
填して、ヘアムースを得た。
【0100】試験方法 (1)手のべたつきについての試験 手のひらに試料1gをとり、30秒間手でこすった後、
手のべたつきを、以下の基準で官能評価した。
【0101】 ○:全くべたつかない △:ややべたつきがある ×:かなりのべたつきがある (2)くし通りやすさについての試験 損傷毛髪ストランド(4g)に、試料2gを塗布し、く
しで形を整え、塗布直後及び同6時間後に、くし通りや
すさを、以下の基準で官能評価した。
【0102】 ○:くし通りがよい △:ややひっかかる ×:ひっかかる (3)なめらかさについての試験 上記(2)と同様に、試料の塗布直後及び同6時間後
に、損傷毛髪ストランドのなめらかさを、以下の基準で
官能評価した。
【0103】 ○:なめらかである △:ややなめらかである ×:なめらかでない (4)毛髪のつやについての試験 各試料1gを、長さ15cmの、500〜600本の損傷
毛髪束に塗布し、40℃の温水(300ml)中で、振と
うすすぎ(100サイクル)を2回繰り返した後、この
毛髪束を乾燥させた。この毛髪束から、任意に10本の
毛髪を選び、変角光度計GP−IR〔(株)村上色彩研
究所製〕で入射された光に対する毛髪の反射光分布を測
定し、毛髪の光沢度(つや)を次の式により求めた。
【0104】G=s/d(G:光沢度、s:正反射光
量、d:拡散反射光量) 以上の方法で求められた光沢度Gにより各試料の毛髪へ
のつや付与効果を以下のように評価した。
【0105】 上記(2)と同様に、塗布直後および同6時間後に、損
傷毛髪ストランドのつやを評価した。
【0106】(5)枝毛修復効果についての試験 日本人女性枝毛毛髪(30cm/5g)を束にし、シャン
プ−した後、試料を毛髪に約5g直接塗布し、軽くすす
いだ。その後、ドライヤーとブラシを用い、毛髪が乾燥
するまでブラッシングし、次いで、ブラシを10回通し
た後の剥離程度より、以下の基準で評価を行った。
【0107】 ◎:接着していて、はがれない。 ○:接着しているが、わずかにはがれる。
【0108】 △:接着しているが、ほとんどはがれる。 ×:接着していない。
【0109】(6)水分保持力についての試験 日本人女性損傷毛髪(30cm/5g)を束にし、シャン
プーした後、110℃で一晩乾かし、重量を測定した
(W0)。次いで、試料3gを、この毛髪全体に塗布
し、この毛髪を、温度25℃・湿度60%の恒温層中に
6時間放置し、再び重量を測定した(W3)。
【0110】毛髪の水分量は下記式により算出した。 毛髪水分量(%) ={〔試料塗布3時間後の重量(W3)
−試料塗布前の重量(W0)/試料塗布前の重量(W
0)] }×100 この式における結果について、下記のような判定基準を
設けた。
【0111】 ○:水分量10%以上のもの △:水分量9%以上〜10%未満のもの ×:水分量9%未満のもの これらの試験(1)〜(6)を、各試料について行った
結果を、第2表に示す。
【0112】
【表2】
【0113】第2表の結果から明らかなように、本発明
毛髪化粧料は、損傷毛髪に対し、優れた光沢を与え、な
めらかな感触を付与しながら、さらには毛髪の枝毛部分
を接着させ、修復させることができる毛髪化粧料であ
る。
【0114】
【発明の効果】本発明により、損傷毛髪に水分保持効果
を付与し、優れた光沢を与え、なめらかな感触を付与
し、さらに枝毛修復効果に優れる毛髪化粧料が提供され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB032 AB442 AC012 AC022 AC102 AC122 AC241 AC242 AC262 AC352 AC482 AC542 AC562 AC692 AC712 AD042 AD092 AD112 AD131 AD132 AD152 AD572 AD662 BB07 CC05 CC31 CC33 DD08 DD32 DD33 DD41 EE28 EE29 FF01 FF05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)第四級アンモニウム塩によりカチオ
    ン化されているケラトース、並びに(B)両性界面活性
    剤及び/又は半極性界面活性剤と高級脂肪酸との複合体
    を含む、毛髪化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010125783A1 (ja) * 2009-04-27 2010-11-04 株式会社資生堂 水中油型乳化毛髪化粧料

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