JP2000309513A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

Info

Publication number
JP2000309513A
JP2000309513A JP2000051814A JP2000051814A JP2000309513A JP 2000309513 A JP2000309513 A JP 2000309513A JP 2000051814 A JP2000051814 A JP 2000051814A JP 2000051814 A JP2000051814 A JP 2000051814A JP 2000309513 A JP2000309513 A JP 2000309513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
keratose
group
chloride
silicone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000051814A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Omura
孝之 大村
Tomiyuki Nanba
富幸 難波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP2000051814A priority Critical patent/JP2000309513A/ja
Publication of JP2000309513A publication Critical patent/JP2000309513A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ケラチン由来のタンパク質成分を用いて、損傷
した毛髪に対し、優れた光沢を与え、なめらかな感触を
付与しながら、毛髪の枝毛部分を接着し、修復すること
ができる毛髪化粧料を提供すること。 【解決手段】以下の(A)成分及び(B)成分を含む、
毛髪化粧料(以下、本発明毛髪化粧料という)を提供す
ることにより、上記の課題を解決し得ることを見出し
た。 (A)第四級アンモニウム塩によりカチオン化されてい
るケラトース。 (B)シリコーン誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪化粧料に関す
る技術分野の発明である。
【0002】
【従来の技術】毛髪には、大きく分けて、「保護的役
割」と「美容上の役割」という2つの役割を担ってい
る。
【0003】前者の「保護的役割」とは、文字通り、身
体を保護する役割であり、我々の頭部を、直射日光や暑
さや寒さから守り、外部からの衝撃に対しては、緩衝能
を発揮する。また、後者の「美容上の役割」とは、人を
印象付ける毛髪の役割であり、どのような毛髪であるか
によって、同一人物が、全く異なる印象の人物として捉
えられ得ることは、ごく一般的な事実である。
【0004】このような、重要な役割を担っているにも
かかわらず、毛髪は、絶えず外部からの様々なストレス
に晒されている。つまり、毛髪は、太陽の紫外線や汚れ
による、本来のストレス要因以外に、洗髪、ブラッシン
グ、ドライヤーによる熱、ヘアカラー、ブリーチ剤等に
よる美容処理等により、さらに過酷なストレスを受け、
その結果、毛髪がぱさついたり、枝毛、切れ毛、抜け毛
等の増加や、毛髪の強度の低下を惹き起こしていること
は、よく知られていることである。
【0005】そこで、上記のような毛髪損傷を防止・改
善するために、様々な試みが、様々な角度からなされて
いる。その試みの一つとして、毛髪に光沢となめらかさ
を付与する目的で、シリコーン油、高分子量のジメチル
ポリシロキサン、高分子量のメチルフェニルポリシロキ
サン、エステル油、炭化水素油などの油分が用いられて
いる。特に、シリコーン油は、表面張力が低く、毛髪へ
のなじみに優れ、良い光沢が得られ、近年多用されてい
るものである。
【0006】しかしながら、このシリコーン油にも、油
分に特有の配合上の限界が認められ、多量に用いたり、
長い間用いたりすると、頭髪が脂ぎってしまうという限
界が認められた。
【0007】また、毛髪に滑らかさを付与する目的でカ
チオン活性剤も多用されているが、これによっても、必
ずしも十分に満足できる光沢が毛髪に付与されていると
はいえず、さらに、これを多量に配合すると、安全性上
も好ましくないという欠点があった。
【0008】また、毛髪に光沢となめらかさを付与しな
がら毛髪の損傷を防止する目的で、特開昭63−183
517号公報、特開昭63−24301号公報、特開昭
63−313712号公報、特開平5−85918号公
報等にみられるように高分子量のジメチルポリシロキサ
ン、高分子量のメチルフェニルポリシロキサンあるい
は、アミノ変性又はアンモニウム変性高分子量シリコー
ン等を用いる技術、あるいはポリシロキサン−オキシア
ルキレン共重合体の一種と、シリコーン誘導体とを併用
した毛髪化粧料が提供されている。しかしながら、これ
らによっても、毛髪に対し、枝毛修復効果および光沢付
与効果の点において、完璧であるとはいい難い。
【0009】従って、損傷した毛髪に対し、優れた光沢
を与え、なめらかな感触を付与しながら、毛髪の枝毛部
分を接着し、修復することができる毛髪化粧料の開発が
望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】毛髪化粧料を開発する
大きな流れの一つとして、天然物由来の成分を配合する
ことで、上記の課題を解決しようとする考え方がある。
【0011】現に、毛髪の保護修復を目的に、その基剤
として、天然物から抽出した各種原料、例えば、タンパ
ク質、多糖類、各種抽出エキス、天然高分子又はこれら
の各種原料を構成している単体やオリゴ体等(例えば、
アミノ酸、ペプチド等)を配合した毛髪化粧料が提供さ
れている。
【0012】本発明者らは、毛髪化粧料に配合すべき天
然物由来の成分として、「ケラチン」に着目した。ケラ
チンは、特に、毛髪に多く含まれる硬タンパク質であ
り、そのアミノ酸組成は、同じく、動物由来の硬タンパ
ク質であるコラーゲンやシルク等と大きく異なってい
る。このような知見から、本発明者らは、毛髪への親和
性を考慮して、特に、毛髪用には、ケラチンに由来する
タンパク性成分を配合することが好ましいと考えたので
ある。
【0013】このケラチンに由来するタンパク性成分
を、毛髪化粧料に配合する場合、ケラチン本来の性質
が、できる限り維持されており、しかも、毛髪化粧料の
配合成分として、実用的で、扱いやすい形態のケラチン
由来のタンパク質成分を選択することが好ましい。
【0014】そこで、本発明が解決すべき課題は、この
ような条件を満足させることのできるケラチン由来のタ
ンパク質成分を見出し、このタンパク質成分を用いて、
損傷した毛髪に対し、優れた光沢を与え、なめらかな感
触を付与しながら、毛髪の枝毛部分を接着し、修復する
ことができる毛髪化粧料を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題の
解決に向けて、鋭意検討を重ねた。その結果、ケラチン
由来のタンパク質成分として、第四級アンモニウム塩に
よりカチオン化された、ケラチンの加水分解物である
「ケラトース」を選択し、これと、シリコーン誘導体
(特に、高分子量シリコーン、あるいはアミノ変性又は
アンモニウム変性高分子量シリコーン)とを組み合わせ
て、毛髪化粧料に配合することにより、損傷毛髪に対
し、水分保持させることが可能であり、さらに、良好な
枝毛修復効果と光沢付与効果が認められることを見出
し、本発明を完成した。
【0016】すなわち、本発明は、以下の(A)成分及
び(B)成分を含む、毛髪化粧料(以下、本発明毛髪化
粧料という)を提供する発明である。 (A)第四級アンモニウム塩によりカチオン化されてい
るケラトース。 (B)シリコーン誘導体。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明毛髪化粧料は、前述のように、
(A)第四級アンモニウム塩によりカチオン化されてい
るケラトース、及び(B)シリコーン誘導体を含むこと
により、毛髪損傷等に対する効果が発揮され得る毛髪化
粧料である。
【0018】本発明毛髪化粧料に配合される必須成分
(A)(B)について: 1.本発明毛髪化粧料に配合される一方の必須成分
〔(A)成分〕である、「第四級アンモニウム塩により
カチオン化されているケラトース」は、ケラチンの加水
分解物であるケラトースを第四級アンモニウム塩により
カチオン化したケラトース誘導体である。
【0019】この(A)成分のもととなる、ケラトース
は、ケラチンを、比較的おだやかな条件下(すでに公知
となっている:例えば、特開平10−77210号公報
及び特開平10−77208号公報参照のこと)で、加
水分解することにより製造することができる。
【0020】加水分解をする対象であるケラチンは、い
わゆる真性ケラチンであり、その原料としては、毛髪、
羊毛、羽毛、動物の角、卵膜、ひずめ等、特に限定され
るものではない。
【0021】加水分解により得られるケラトースは、ケ
ラチン本来の構造が可能な限り維持されており損傷した
毛髪の回復や潤いやなめらかさを付与できる、かつ、製
剤の容易性等の毛髪化粧料における配合成分としての実
用性を考慮すると、その平均分子量が、5500〜35
200程度であることが好ましい。すなわち、このケラ
トースの平均分子量が、5500未満になると、ケラチ
ンの毛髪を構成するタンパク質としての特徴が失われて
しまう傾向があり、好ましくなく、逆に、同平均分子量
が35200を超えると、本発明毛髪化粧料の製剤に不
都合を来す等、配合成分としての実用性に問題が認めら
れることもある。
【0022】なお、これらの平均分子量は、ケラトース
を構成するアミノ酸残基の個数を目安にした分子量であ
る。すなわち、これらの平均分子量は、アミノ酸残基1
個の分子量を110とみなして〔「レーニンジャーの新
生化学」(小山次郎ら著、廣川書店発行、上巻p141
〜142(1988)等を参照のこと〕、構成アミノ酸
残基数が50個〜320個となるケラトースを好適範囲
としたものである(構成アミノ酸数からすると、これら
のケラトースは、ケラチン分子の2〜8か所が切断され
たケラトースであるものと推定される)。よって、上記
の範囲は、あくまで目安を示すものであり、かかる範囲
の分子量を逸脱するケラトースを、本発明毛髪化粧料に
おいて用いることを妨げるものではない。
【0023】このような、比較的大きな平均分子量のケ
ラトースは、ケラチンを緩徐な条件で加水分解すること
により得ることができる。すなわち、ケラチンを過ギ
酸、過酢酸又は過酸化水素水等の弱反応系で加水分解す
ると、アルカリ水には溶解するが、酸性水には溶解しな
い成分であるα−ケラトースと、酸性水にもアルカリ水
にも溶解しない成分であるβ−ケラトースと、アルカリ
水にも酸性水にも溶解する成分であるγ−ケラトースと
が抽出される。さらに具体的には、例えば、以下のよう
な方法により、所望するケラトースを得ることができ
る:第1に、ケラチンを、室温〜100℃で、2〜5%
の過ギ酸、過酢酸又は過酸化水素と、30分〜3時間程
度接触させて、加水分解処理を行った後、これを水で洗
浄し、続いて、苛性ソーダやアンモニア水等のアルカリ
水溶液中に、加水分解処理物を溶解する。
【0024】第2に、不溶物であるβ−ケラトースを濾
過布等で分離した後、硫酸や塩酸等の酸で、溶液を、p
H4程度まで酸性化し、この酸性化の過程で生じる乳白
色沈殿と、透明の上澄液とを濾過分離する。
【0025】第3に、乳白色の沈殿をアルカリ液で再溶
解し、透析用セロハンチューブ、透析膜や限外濾過(U
F)膜、逆浸透(RO)膜等を用いて透析することによ
り、α−ケラトースを得ることができる。また、上澄み
液についても、同様に透析処理を行った後、噴霧乾燥又
は凍結乾燥処理等を施すことにより、水溶性のγ−ケラ
トースを得ることができる。
【0026】このようにして、上述した平均分子量の範
囲のケラトースを得ることができる。なお、これらの3
種類のケラトースうち、本発明において用いるケラトー
ス誘導体の出発物質としては、通常用いられる溶媒に対
して可溶であることが、製剤上、実用的であるという理
由から、α−ケラトース又はγ−ケラトースを選択する
ことが好ましい。
【0027】以上のようにして、ケラチンを、緩徐な条
件で加水分解して得られるケラトース、特に、α−ケラ
トースとγ−ケラトースを、第四級アンモニウム塩でカ
チオン化することにより、所望するカチオン化ケラトー
スを得ることができる。
【0028】このカチオン化ケラトースは、具体的に
は、上記のようにして得られるケラトースの、末端アミ
ノ基、末端カルボキシル基、構成アミノ酸残基であるリ
ジン残基の側鎖アミノ基、同ヒスチジン残基の側鎖イミ
ダゾール基、同チロシン残基の側鎖フェノール性水酸基
(以下、これらの基を「反応性残基」という)に、第四
級アンモニウム塩が付加されることにより、ケラトース
がカチオン化されてなるケラトース誘導体である。
【0029】ここで用いられる第四級アンモニウム塩
を、ケラトースにおける上記の基に付加して、ケラトー
スをカチオン化するためのカチオン化剤は、下記の一般
式(1):
【0030】
【化1】 〔式中、R1 は、R1 同士が、互いに同一であっても異
なってもよい低級アルキル基を表し、R2 は、炭素原子
数1〜20のアルキル基又は炭素原子数2〜20のアル
ケニル基を表し、R3 は、炭素原子数1〜24のアルキ
レン基又はヒドロキシアルキレン基を表す。さらに、X
は、ハロゲン原子を表し、Yは、反応性基を表す。ま
た、R3 とYは一緒になって、グリシジル基を構成して
もよい〕で表される第四級アンモニウム化合物である。
【0031】一般式(1)において、低級アルキル基R
1 としては、メチル基、エチル基、プロピル基を例示す
ることが可能である。また、R2 が、炭素原子数1〜2
0のアルキル基は、直鎖アルキル基であっても、分岐ア
ルキル基であってもよく、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデ
シル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、
ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オ
クタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、イソプロピ
ル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert- ブチル基、
ネオペンチル基、tert- ペンチル基、イソヘキシル基等
を挙げることができるが、これらに限定されるものでは
なく、好ましくは、プロピル基又はブチル基、特に好ま
しくは、n−プロピル基又はn−ブチル基を挙げること
ができる。
【0032】また、R2 が、炭素原子数が2〜20のア
ルケニル基の場合には、1−プロペニル基、2−ブテニ
ル基、1,3−ブタジエニル基、2−ペンテニル基、3
−ヘキセニル基、5−ヘプテニル基、9−デセニル基、
2−トリデセニル基、2−メチル−2−ブテニル基、9
−オクタデセニル基、9,12−オクタデカジエニル基
等を挙げることができるが、これらに限定されるもので
はなく、好ましくは、1−プロペニル基、2−ブテニル
基を挙げることができる。
【0033】また、ハロゲン原子Xとしては、例えば、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等、好ま
しくは、塩素原子を挙げることができる。また、R
3 は、炭素原子数1〜24のアルキレン基である場合に
は、例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン
基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチ
レン基、オクタメチレン基等を挙げることができる。
【0034】また、R3 が、炭素原子数1〜24のヒド
ロキシアルキレン基の場合には、上記のように例示し
た、炭素原子数1〜24のアルキレン基に1個又は2個
以上のヒドロキシ基が結合したヒドロキシアルキレン基
を挙げることができる。かかるR3 として、好ましく
は、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒド
ロキシヘキシル基、ヒドロキシオクチル基、ヒドロキシ
デシル基、ヒドロキシドデシル基、ヒドロキシテトラデ
シル基、ヒドロキシヘキサデシル基を挙げることができ
る。
【0035】さらに、反応性基Yとしては、この反応性
基Yと、前述したケラトースの反応性残基とが反応する
ことにより、ケラトースの反応性残基に第四級アンモニ
ウム化合物(1)を付加させることが可能な基であれ
ば、特に限定されない。具体的には、例えば、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子
等を挙げることができる。また、前述のように、反応性
基YとR3 が一緒になって、グリシジル基を構成しても
よい。
【0036】このような第四級アンモニウム化合物
(1)としての具体例を挙げれば、例えば、3−クロロ
−2−ヒドロキシプロピルオクタデシルジメチルアンモ
ニウムクロリド、グリシジルオクタデシルジメチルアン
モニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ルヘプタデシルジメチルアンモニウムクロリド、グリシ
ジルヘプタデシルジメチルアンモニウムクロリド、3−
クロロ−2−ヒドロキシプロピルヘキサデシルジメチル
アンモニウムクロリド、グリシジルヘキサデシルジメチ
ルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピルペンタデシルジメチルアンモニウムクロリド、
グリシジルペンタデシルジメチルアンモニウムクロリ
ド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルテトラデシル
ジメチルアンモニウムクロリド、グリシジルテトラデシ
ルジメチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピルトリデシルジメチルアンモニウムクロ
リド、グリシジルトリデシルジメチルアンモニウムクロ
リド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルドデシルジ
メチルアンモニウムクロリド、グリシジルドデシルジメ
チルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキ
シプロピルヤシ油アルキルジメチルアンモニウムクロリ
ド、グリシジルヤシ油アルキルジメチルアンモニウムク
ロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルウンデシ
ルジメチルアンモニウムクロリド、グリシジルウンデシ
ルジメチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピルデシルジメチルアンモニウムクロリ
ド、グリシジルデシルジメチルアンモニウムクロリド、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルノニルジメチルア
ンモニウムクロリド、グリシジルノニルジメチルアンモ
ニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
オクチルジメチルアンモニウムクロリド、グリシジルオ
クチルジメチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピルヘプチルジメチルアンモニウムク
ロリド、グリシジルヘプチルジメチルアンモニウムクロ
リド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルヘキシルジ
メチルアンモニウムクロリド、グリシジルヘキシルジメ
チルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキ
シプロピルペンチルジメチルアンモニウムクロリド、グ
リシジルペンチルジメチルアンモニウムクロリド、3−
クロロ−2−ヒドロキシプロピルブチルジメチルアンモ
ニウムクロリド、グリシジルブチルジメチルアンモニウ
ムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルプロ
ピルジメチルアンモニウムクロリド、グリシジルプロピ
ルジメチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピルエチルジメチルアンモニウムクロリ
ド、グリシジルエチルジメチルアンモニウムクロリド、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロリド、グリシジルトリメチルアンモニウムク
ロリド;
【0037】3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルオク
タデシルジエチルアンモニウムクロリド、グリシジルオ
クタデシルジエチルアンモニウムクロリド、3−クロロ
−2−ヒドロキシプロピルヘプタデシルジエチルアンモ
ニウムクロリド、グリシジルヘプタデシルジエチルアン
モニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ルヘキサデシルジエチルアンモニウムクロリド、グリシ
ジルヘキサデシルジエチルアンモニウムクロリド、3−
クロロ−2−ヒドロキシプロピルペンタデシルジエチル
アンモニウムクロリド、グリシジルペンタデシルジエチ
ルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピルテトラデシルジエチルアンモニウムクロリド、
グリシジルテトラデシルジエチルアンモニウムクロリ
ド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリデシルジ
エチルアンモニウムクロリド、グリシジルトリデシルジ
エチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロ
キシプロピルドデシルジエチルアンモニウムクロリド、
グリシジルドデシルジエチルアンモニウムクロリド、3
−クロロ−2−ヒドロキシプロピルヤシ油アルキルジエ
チルアンモニウムクロリド、グリシジルヤシ油アルキル
ジエチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒド
ロキシプロピルウンデシルジエチルアンモニウムクロリ
ド、グリシジルウンデシルジエチルアンモニウムクロリ
ド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルデシルジエチ
ルアンモニウムクロリド、グリシジルデシルジエチルア
ンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロ
ピルノニルジエチルアンモニウムクロリド、グリシジル
ノニルジエチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピルオクチルジエチルアンモニウムク
ロリド、グリシジルオクチルジエチルアンモニウムクロ
リド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルヘプチルジ
エチルアンモニウムクロリド、グリシジルヘプチルジエ
チルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキ
シプロピルヘキシルジエチルアンモニウムクロリド、グ
リシジルヘキシルジエチルアンモニウムクロリド、3−
クロロ−2−ヒドロキシプロピルペンチルジエチルアン
モニウムクロリド、グリシジルペンチルジエチルアンモ
ニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
ブチルジエチルアンモニウムクロリド、グリシジルブチ
ルジエチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピルプロピルジエチルアンモニウムクロリ
ド、グリシジルプロピルジエチルアンモニウムクロリ
ド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリエチルア
ンモニウムクロリド等を例示することができるが、これ
らに限定されるものではない。
【0038】一般に、R2 の炭素原子数が大きくなる
と、疎水性の傾向が強くなり、水に対する溶解性が低下
し、逆に、小さくなると、親水性の傾向が強くなり、ア
ルコール類に対する溶解性が低下するようになる。ま
た、一般に、R2 の炭素原子数が大きすぎても、小さす
ぎても、ケラトースのカチオン化はうまく行われない傾
向が強くなる。
【0039】ケラトース、特に、α−ケラトース又はγ
−ケラトースの、上述の第四級アンモニウム化合物
(1)を用いるカチオン化方法は、例えば、以下の工程
により行うことができる。すなわち、第1に、pH7〜
12のアルカリ水溶液に対して1〜10重量%程度のα
−ケラトース、又は1〜20重量%程度のγ−ケラトー
スを添加して溶解し、これを室温〜80℃、好ましくは
40〜70℃において保温し;第2に、この反応液に、
反応液量に対して5〜15重量%、好ましくは同10重
量%程度の第四級アンモニウム化合物(1)を添加し、
時折、pHの低下を補正しながら、8〜48時間、好ま
しくは18〜36時間撹拌する。
【0040】第3に、反応液を酸性(pH3〜4程度)
にすることにより、ケラトースのカチオン化反応を停止
することができる。反応停止後、好ましくは、反応物か
ら、様々な方法により、未反応物等を除去して、本発明
毛髪化粧料の配合成分として適した、カチオン化ケラト
ース誘導体を得ることができる。例えば、反応液に、最
終アルコール濃度が40〜80容量%、好ましくは50
〜70容量%になるように低級アルコールを添加し、こ
の際に生じる沈殿物を、遠心分離又は濾過膜等により除
き、透明なアルコール水溶液を得ることができる。この
アルコール水溶液を、透析用セロハンチューブ、UF
膜、RO膜等の透析手段を用いて透析し、この透析済の
反応液を、噴霧乾燥又は凍結乾燥することにより粉末
化するか、液体のまま濃縮するか、又は粉末化した
ものを水またはアルコール水に再溶解して、液状にする
ことにより行うことができる。なお、前記に従った場
合、α−ケラトースに由来するものはミルク状に分散し
た液となり、γ−ケラトースに由来するものは透明な水
溶液となる。
【0041】このようにして得られる、第四級アンモニ
ウム化合物によりカチオン化されたケラトース誘導体
の、本発明毛髪化粧料における配合量は、毛髪化粧料の
具体的な剤形や他の成分等の兼ね合い等により、適宜選
択するものであり、特に限定されるべきものではない
が、一般的には、化粧料全体の0.01〜5.0重量%
が好ましく、特に好ましくは、同0.1〜2.0重量%
である。この配合量が、化粧料の0.01重量%未満で
あると、本発明毛髪化粧料が発揮すべき毛髪損傷防止効
果等が十分ではなくなる傾向が強くなり、逆に、同5.
0重量%を超えて配合すると、かえって毛髪化粧料にべ
たつきが伴う傾向が現れ、好ましくない。
【0042】2.本発明毛髪化粧料に配合される一方の
必須成分〔(B)成分〕である、シリコーン誘導体とし
ては、例えば、(1)ジメチルシリコーンオイルとし
て、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシ
ロキサン、メチルシロキサン、高重合メチルポリシロキ
サン等、(2)環状シリコーンオイルとして、オクタメ
チルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキ
サシロキサン等、(3)メチルフェニルシリコーンオイ
ルとして、メチルフェニルポリシロキサン等、(4)ポ
リエーテル変性シリコーンオイルとして、ポリオキシエ
チレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシ
エチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン
共重合体、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタ
メチルシクロテトラシロキサン、ラウリルメチコンコポ
リオール等、(5)トリメチルシロキシケイ酸、(6)
アモジメチコーンエマルジョンとして、アミノエチルア
ミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体
エマルジョン等、(7)ジメチルシリコーンエマルジョ
ン、(8)架橋型メチルポリシロキサン、(9)シリコ
ーンコンパウンドとして、シリコン樹脂等、(10)ステ
アロキシ変性シリコーンとして、ステアロキシメチルポ
リシロキサン等、(11)アルキル変性シリコーン、(1
2)アミノ変性シリコーン、(13)カルボキシル変性シ
リコーン、(14)高級脂肪酸変性シリコーン、(15)エ
ポキシ変性シリコーン、(16)ビニル基含有シリコー
ン、(17)アルコール変性シリコーン、(18)ポリエー
テル変性シリコーン、(19)アルキル・ポリエーテル変
性シリコーン、(20)フッ素変性シリコーン、(21)ア
ミノポリエーテル変性シリコーン、(22)オイゲノール
変性シリコーン、(23)ジメチルシリコーンエマルジョ
ン等が挙げられる。
【0043】これらのシリコーン誘導体の中でも、特
に、下記式で表されるシリコーン誘導体を用いることが
好ましい。 シリコーン誘導体(I):
【0044】
【化2】 〔式中、R4 は、メチル基又はフェニル基(ただし、全
てのR4 がフェニル基になることはない)を表し、R5
は、メチル基又は水酸基を表し、nは、3000〜20
000の整数を表す〕で表される、高分子量シリコー
ン; シリコーン誘導体(II):
【0045】
【化3】 〔式中、R6 は、メチル基又はフェニル基(ただし、全
てのR6 がフェニル基になることはない)を表し、R7
は、メチル基、水酸基又はR8 と同一の基を表し、この
8 は、式R9 Z{R9 は、3〜6個の炭素原子を有す
るアルキレン基を表し、Zは、−N(R10)2、−N+(R
10)3-、−N(R10)(CH2)dN(R10)2、−NR10(C
2)d+(R10)3- 及び−NR10(CH2)dN(R10)C
=O(R11)(式中、R10は、水素原子又は1〜4個の
炭素原子を有するアルキル基を表し、R11は、1〜4個
の炭素原子を有するアルキル基を表し、Aは、塩素原
子、臭素原子又はヨウ素原子を表し、dは、2〜6の整
数を表す)からなる群から選ばれる1価の基を表す}で
表されるアミノ基又はアンモニウム基を有する置換基を
表し、x及びyは、それぞれ正の整数で、x+yは、3
000〜20000であり、y/xは、1/500〜1
/10000である〕で表される、アミノ変性高分子量
シリコーン又はアンモニウム変性高分子量シリコーン。
【0046】高分子量シリコーンであるシリコーン誘導
体(I)は、R4 及びR5 が、共にメチル基のものが好
ましい。このシリコーン誘導体(I)の分子量は、約3
7万〜150万程度であり、性状は常温で軟質ゴム状を
呈している。
【0047】かかる高分子量シリコーンであるシリコー
ン誘導体(I)の具体例としては、例えば、ジメチルポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、末端水
酸基含有ジメチルポリシロキサン、末端水酸基含有メチ
ルフェニルポリシロキサン等が挙げられる。これらのシ
リコーン誘導体(I)は、「SE30」、「SE70」
(以上、いずれもゼネラル・エレクトリック社製)等と
して市販されており、商業的に入手可能である。
【0048】また、アミノ変性高分子量シリコーン又は
アンモニウム変性高分子量シリコーンであるシリコーン
誘導体(II)は、R6 が、メチル基、R7 が、メチル基又
は水酸基、R8 が、−(CH2)3NH2 、−(CH2)3
(CH3)2、−(CH2)3+(CH3)3Cl- 等であるもの
が好適に用いられる。
【0049】また、一般式(II)中、前述した通り、x
+yは、3000〜20000であるが、好ましくは4
000〜20000である。x+yが3000未満で
は、シリコーン誘導体(II)の性状が油状になってしまう
結果、毛髪保護効果が不十分となる傾向が認められ、一
方、同20000を超えると、後述するシリコーン油等
との相溶性が悪くなり、製剤上、実用的ではない。ま
た、前述したように、y/xは、1/500〜1/10
000であるが、好ましくは1/500〜1/2000
である。y/xが1/500を超えると、高分子量シリ
コーン中のアミノ基またはアンモニウム基の含有率が高
くなる結果、このシリコーン誘導体(II)の製造時に架橋
反応等が起きたり、あるいは原料臭の点からも好ましく
なく、一方、1/10000未満では、これらのアミノ
基やアンモニウム基と毛髪との相互作用が不十分とな
り、所望する毛髪保護効果の持続性が悪化する傾向が認
められる。
【0050】アミノ変性高分子量シリコーン又はアンモ
ニウム変性高分子量シリコーンであるシリコーン誘導体
(II)は、常法により製造することができる。すなわち、
例えば、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシランと
環状ジメチルポリシロキサンとヘキサメチルジシロキサ
ンとをアルカリ触媒下で重縮合反応させることによって
製造することができるが、これに限定されるものでな
い。これらのシリコーン誘導体(II)は、軟質ゴム状であ
り、これを配合した本発明毛髪化粧料を多量に用いて
も、長い間連用しても、毛髪、頭皮のべたつきが伴わ
ず、毛髪に優れた光沢や滑らかな感触を付与し、毛髪の
保護効果を高めることができる。
【0051】本発明毛髪化粧料において、上述した
(B)成分であるシリコーン誘導体の1種又は2種以上
を選択して配合することが可能であるが、シリコーン誘
導体(I)と同(II)とを組み合わせて用いることが、
より好ましい。
【0052】このように、シリコーン誘導体(I)と同
(II)とを組み合わせて、本発明毛髪化粧料中に配合す
る場合、べたつきや使用感の重さを低減させることを鑑
みて、その配合割合は、シリコーン誘導体(I):同
(II)=1:9〜9:1(重量比)程度とするのが好ま
しく、特に、2:8〜8:2とすることが好ましい。
【0053】シリコーン誘導体(I)に対する同(II)
の配合割合が多すぎると、べたつきが生じたり、使用感
が重くなりがちであり好ましくなく、一方、シリコーン
誘導体(I)に対する同(II)の配合割合が少なすぎる
と、枝毛の修復効果や毛髪への接着効果が不十分となり
がちであり、好ましくない。
【0054】なお、本発明毛髪化粧料における(B)成
分であるシリコーン誘導体の配合量は、毛髪化粧料の具
体的な剤形や他の成分等の兼ね合い等により、適宜選択
するものであり、特に限定されるべきものではないが、
一般的には、化粧料全体の0.1〜50.0重量%が好
ましく、特に好ましくは、同1.0〜30.0重量%で
ある。この配合量が、化粧料の0.1重量%未満である
と、本発明毛髪化粧料が発揮すべき毛髪損傷防止効果等
が十分ではなくなる傾向が強くなり、逆に、同50.0
重量%を超えて配合すると、化粧料中に溶解させること
が困難になり、実用性において問題がある。
【0055】なお、(B)成分であるシリコーン誘導
体、特に、前述したシリコーン誘導体(I)や同(II)
を本発明毛髪化粧料の配合成分として用いる場合には、
これらを一旦、低沸点の揮発性油に溶解させて用いるこ
とが、好適であり、かつ、実用的である。また、剤形に
よっては、毛髪化粧料中に、これらのシリコーン誘導体
と揮発性油を別個に配合して、剤中においてシリコーン
誘導体を溶解させることもできる。
【0056】このような用途に用いられ得る、低沸点の
揮発性油としては、例えば、鎖状シリコーン油や環状シ
リコーン油、さらにはイソパラフィン系炭化水素油等を
挙げることができる。
【0057】上記の鎖状シリコーンとしては、下記一般
式(III):
【0058】
【化4】 〔式中、tは、0〜650の整数を表す〕で表すことが
できる。このような鎖状シリコーン油としては、例え
ば、ジメチルポリシロキサン(粘度0.65〜5mPa
・s/25℃)等が挙げられる。
【0059】また、環状シリコーンとしては、下記一般
式(IV):
【0060】
【化5】 〔式中、uは3〜7の整数を表す〕で表すことができ
る。このような環状シリコーンとしては、例えばオクタ
メチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペン
タシロキサンおよびテトラデカメチルシクロヘキサシロ
キサン等が挙げられる。
【0061】また、イソパラフィン系炭化水素として
は、常圧における沸点が60〜260℃の範囲にあるも
のが好適に挙げられ、これらはアイソパーA(登録商
標)、同C、同D、同E、同G、同H、同K、同L、同
M(以上、いずれもエクソン社製)、シェルゾール71
(登録商標、シェル社製)や、ソルトール100(登録
商標)、同130、同220(以上、いずれもフィリッ
プ社製)等として市販されており、商業的に入手可能で
ある。
【0062】これらの揮発性油は、任意に1種又は2種
以上を選択して用いることが可能であり、その使用量
は、(B)成分であるシリコーン誘導体に対して、1〜
50倍量(重量比)とするのが好ましい。
【0063】このようにして、(A)第四級アンモニウ
ム塩によりカチオン化されているケラトース及び(B)
シリコーン誘導体を、毛髪化粧料の必須成分として配合
することにより、損傷した毛髪に対し、優れた光沢を与
え、なめらかな感触を付与しながら、毛髪の枝毛部分を
接着し、修復することができる毛髪化粧料が提供され
る。
【0064】本発明毛髪化粧料の形態について 本発明毛髪化粧料には、本発明の効果を損なわない質
的、量的範囲内で、必要に応じて、さらに流動パラフィ
ン、スクワラン、ラノリン誘導体、高級アルコール、各
種エステル油、アボガド油、パーム油、牛脂、ホホバ
油、ポリオキシアルキレングリコールエーテルおよびそ
のカルボン酸オリゴエステル化合物、テルペン系炭化水
素等の油分;エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ソルビ
トール、ポリエチレングリコール等の水溶性多価アルコ
ール;ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドン
カルボン酸塩等の保湿剤;紫外線吸収剤;紫外線散乱
剤;アクリル系樹脂、ポリビニルピロリドン等の樹脂
類;大豆タンパク質、ゼラチン、コラーゲン、絹フィブ
ロイン、エラスチン等のタンパク質またはタンパク質加
水分解物;エチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐
剤;各種アミノ酸、ビオチン、パントテン酸誘導体の賦
活剤;γ−オリザノール、デキストラン硫酸ナトリウ
ム、ビタミンE等の抗脂漏剤;エタノール、イソプロパ
ノール、テトラクロロジフルオロエタン等の希釈剤;カ
ルボキシビニルポリマー等の増粘剤のほか、薬剤、香
料、色剤等の、一般に毛髪化粧料に用いられる成分を配
合してもよい。
【0065】本発明毛髪化粧料の剤形は任意であり、可
溶化系、乳化系、粉末分散系、油−水の2層系、油−水
−粉末の3層系等、いずれでもかまわない。
【0066】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに具体的
に説明するが、本発明は、これにより限定されるべきも
のではない。また、配合量は、特に断わらない限り、配
合成分の配合対象に対する重量%である。
【0067】〔製造例〕製造例1 カチオン化α−ケラトースの製造(1) 先ず、氷酢酸と過酸化水素水(濃度35%)とを、重量
比で8:2に採取して、これらを均一に混合して過酢酸
溶液100gを調製した。この過酢酸溶液中に、よく洗
浄した脱脂羊毛を10g入れ、撹拌しながら羊毛ケラチ
ンを60℃で3時間加水分解した。次に、加水分解され
た羊毛ケラチンを取り出し、水で洗浄し、これを50℃
に保温した0.5モルのアンモニア水100gに、よく
撹拌しながら溶解させた。このアンモニア水溶液から、
濾過布でアンモニア水溶液に溶解しないものを除き、濾
過液を硫酸を用いて、そのpHを4以下に調整した。p
H調整後、乳白色に析出してきたタンパク質のα−ケラ
トースを含むアンモニア水溶液を透析により、精製し、
スプレードライヤーで乾燥して粉末化した。
【0068】得られたα−ケラトースの平均分子量を高
速液体クロマトグラフィーで測定した結果、18000
であった。この未処理のα−ケラトース10gを、pH
10の苛性ソーダ水溶液100gに溶かして65℃に保
温した。この溶液に、グリシジルトリメチルアンモニウ
ムクロリド(有効成分74%,阪本薬品社製)10mlを
添加し、最初の1時間はpHの低下を補正しながら、1
8時間撹拌した。この反応液に塩酸を加えて、反応液の
pHを酸性にすることにより反応を停止させた。未反応
物の除去のために、反応を停止させた反応液を、分子量
分画5000の透析用セロハンチューブを用いて蒸留水
で透析し、不溶物を濾過し、これを噴霧乾燥で粉末化し
た。このときの収率は80%であった。これを水に再溶
解することにより、ミルク状の、第四級アンモニウム塩
が付加されているα−ケラトース誘導体が分散した、p
H6.5の液を得た。
【0069】製造例2 カチオン化γ−ケラトースの製造 製造例1と同様に、氷酢酸と過酸化水素水(濃度35
%)とを重量比で8:2に採取して、これらを均一に混
合して過酢酸溶液100gを調製した。この過酢酸溶液
中に、よく洗浄した脱脂羊毛を10g入れ、撹拌しなが
ら羊毛ケラチンを60℃で3時間加水分解した。次に、
加水分解された羊毛ケラチンを取り出し、水で溶解し、
これを50℃に保温した0.5モルのアンモニア水10
0gによく撹拌しながら溶解させた。このアンモニア水
溶液から、濾過布でアンモニア水溶液に溶解しないもの
を除き、濾過液を硫酸を用いてpHを4以下に調整し
た。これを遠心分離し、上澄みの透明なγ−ケラトース
を得た。これをエバポレーターで濃縮後、透析により精
製し、スプレードライヤーで粉末化した。得られたγ−
ケラトースの平均分子量を、高速液体クロマトグラフィ
ーで測定した結果、9800であった。
【0070】上記の未処理のγ−ケラトース20gを、
pH10の苛性ソーダ水溶液100gに溶かして65℃
に保温した。この溶液に、グリシジルトリメチルアンモ
ニウムクロリド(有効成分74%,阪本薬品社製)10
mlを添加し、最初の1時間は、pHの低下を補正しなが
ら、18時間撹拌した。この反応液に塩酸を加えて、反
応液のpHを酸性にすることにより、反応を停止させ
た。未反応物の除去のために、これを、分子量分画35
00の透析用セロハンチューブを用いて蒸留水で透析
し、不溶物を濾過し、これを噴霧乾燥で粉末化した。こ
のときの収率は85%であった。これを水に再溶解する
ことにより、透明な、第四級アンモニウム塩が付加され
ているγ−ケラトースが溶解した、pH6.5の水溶液
を得た。
【0071】製造例3 カチオン化α−ケラトースの製造(2) 製造例1の過程において得られた、未処理のα−ケラト
ース10gを、pH10の苛性ソーダ水溶液100gに
溶かして、65℃に保温した。この溶液に、グリシジル
トリメチルアンモニウムクロリド(濃度74%,阪本薬
品社製)10mlを添加し、最初の1時間は、pHの低下
を補正しながら18時間撹拌し、付加反応を行った。続
いて、反応液のpHを3.5に調整し、最終エタノール
濃度が約70%になるように、2.5倍容量のエタノー
ルを添加した。このとき生じた沈殿物を、遠心分離し
て、透明な上澄みのエタノール水溶液を得た。このエタ
ノール水溶液を、分子量分画3500の透析用セロハン
チューブを用いて蒸留水で透析し、不溶物を濾過し、こ
れを噴霧乾燥で粉末化した。このときの収率は、60%
であった。これを、50%のエタノール水に再溶解する
ことにより、水には不溶で、アルコール水には溶解す
る、透明な、第四級アンモニウム塩が付加されているα
−ケラトースが溶解した、pH6.5のアルコール水溶
液を得た。
【0072】製造例4 未処理のα−ケラトース 製造例1の過程において得られた、未処理のα−ケラト
ースを、「未処理のα−ケラトース」として、用いた。
【0073】製造例5 未処理のγ−ケラトース 製造例2の過程において得られた、未処理のγ−ケラト
ースを、「未処理のγ−ケラトース」として、用いた。
【0074】カチオン化度の確認 製造例1及び製造例3で得られた、第四級アンモニウム
塩が付加されているα−ケラトースにおけるアミノ基量
と、製造例2で得られた、第四級アンモニウム塩が付加
されているγ−ケラトースにおけるアミノ基量と、製造
例4及び製造例5で得られた、未処理のα−ケラトース
及びγ−ケラトースにおけるアミノ基量について比較す
ることにより、第四級アンモニウム化合物による付加反
応が、各ケラトースにおけるアミノ基において、どの程
度起こっているかを検討した。
【0075】アミノ基が、第四級アンモニウム化合物と
すべて反応している状態を、100%カチオン化されて
いると評価し、アミノ基の半分が、未反応で残っている
状態を、50%カチオン化されていると評価した。
【0076】アミノ基の測定は、TNBS(TriNitro B
enzene Sulfonic acid) 法(大野素徳ら、「タンパク質
の化学修飾(上)」、学会出版センター発行、p38(1
986))により行った。
【0077】すなわち、蒸留水に、ケラトース試料を
0.5重量%溶かした水溶液1mlに、ホウ酸−リン酸緩
衝液(pH8.0)4mlと、0.1%TNBS水溶液4
mlを加え、アルミホイル等で遮光し、40℃で1時間反
応させた。続いて、1N−HCl14mlと、10%SD
S4mlを加えて反応を止め、340nmの吸光度を測定
し、第四級アンモニウムが付加したケラトースのアミノ
基と、未処理のケラトースのアミノ基を定量して比較し
た。
【0078】その結果を第1表に示す。 第 1 表 ──────────────────────────────────── サ ン プ ル カチオン化度(%) ──────────────────────────────────── 製造例1(カチオン化α−ケラトース) 85 製造例2(カチオン化γ−ケラトース) 95 製造例3(カチオン化α−ケラトース) 53 製造例4(未処理のα−ケラトース) 0 製造例5(未処理のγ−ケラトース) 0 ──────────────────────────────────── この第1表に示すように、未処理のケラトース(製造例
4,5)のカチオン化度が、いずれも0%であったのに
対して、第四級アンモニウム化合物処理を行ったケラト
ース(製造例1〜3)においては、アミノ基のカチオン
化が、相当程度認められた。
【0079】これらのことにより、ケラトースを、特定
の第四級アンモニウム化合物で処理することにより、こ
れらのケラトースは、確かにカチオン化することが明ら
かになった。
【0080】以下、本発明毛髪化粧料の処方例を実施例
として示し(これらの比較例を含む)、これらの実施例
等について、後述する方法に従い、(1)手のべたつ
き、(2)くし通りやすさ、(3)なめらかさ、(4)
毛髪のつや、(5)枝毛修復効果について評価した。
【0081】 〔実施例1〕 ヘアブロー 配合成分 配合量(重量%) (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 (2)ジメチルポリシロキサン(20mPa・s) 3.0 (3)1,3−ブチレングリコール 2.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 2.0 (5)製造例3のα−ケラトース 1.0 (6)エタノール 15.0 (7)イオン交換水 残 部 (8)香料 0.3 <製法>(1)に(2)を混合し、これを(3)(4)
の混合物に加えて乳化し、次いで、これを(5)〜
(8)と混合してヘアブローを得た。
【0082】 〔実施例2〕 ヘアムース 配合成分 配合量(重量%) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 (2)高分子量シリコーン 2.0 〔一般式(I)中、R4 、R5 はメチル基;n=3000〕 (3)アンモニウム変性高分子量シリコーン 1.0 [ 一般式(II)中、R6 の10%がフェニル基で、残りはメチル基、 R7 はメチル基、 R8 は、-(CH2)3N+(CH3)3Cl-;x=10000,y=2〕 (4)プロピレングリコール 2.5 (5)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40EO) 2.0 (6)製造例1のα−ケラトース 2.5 (7)製造例2のγ−ケラトース 2.5 (8)エタノール 8.0 (9)イオン交換水 残 部 (10)n−ブタン 7.0 (11)香料 0.1 <製法>(1)に(2)(3)を溶解し、(4)(5)
の混合物に加えて乳化して、(6)(7)(8)(9)
(11)と混合した溶液をエアゾール容器に入れて、弁
を取り付けたのちに(10)を充填して、ヘアムースを
得た。
【0083】 〔実施例3〕 ヘアクリーム 配合成分 配合量(重量%) (1)デカメチルシクロヘキサシロキサン 25.0 (2)アミノ変性高分子シリコーン 6.0 〔一般式(II)中、R6 はメチル基、R7 は水酸基、R8 は-(CH2)3N(CH3)2 、x=3000,y=6〕 (3)グリセリン 3.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(120EO) 3.0 (5)製造例2のγ−ケラトース 3.0 (6)エタノール 4.0 (7)イオン交換水 残 部 (8)ポリビニルアルコール 1.0 (9)香料 0.15 <製法>(1)に(2)を溶解し、(3)(4)の混合
物に加えて乳化して、(5)(6)(7)(8)(9)
と混合して、ヘアクリームを得た。
【0084】 〔実施例4〕 ヘアジェル 配合成分 配合量(重量%) (1)ポリエーテル変性シリコーン 3.0 [商品名:シリコーンSC1014M、信越化学工業(株)社製] (2)カルボキシビニルポリマー 2.0 [商品名:ハイビスワコー104、和光純薬(株)社製] (3)グリセリン 5.0 (4)ビニルピロリドン/ビニル酢酸共重合体 3.0 [商品名:PVP/VA・S−630、ISP社製] (5)製造例1のα−ケラトース 5.0 (6)エタノール 5.0 (7)イオン交換水 残 部 (8)水酸化ナトリウム 0.5 (9)香料 0.5 <製法>(7)に(2)を溶解し、順次(1)(3)
(4)(5)(6)(8)(9)を添加して、ヘアジェ
ルを得た。
【0085】 〔実施例5〕 コンディショニングシャンプー 配合成分 配合量(重量%) (1)ラウリルポリオキシエチレン(3) 10.0 硫酸エステルトリエタノールアミン塩(30%水溶液) (2)ラウリルポリオキシエチレン(3) 20.0 硫酸エステルナトリウム塩(30%水溶液) (3)ラウリル硫酸エステルナトリウム塩(30%水溶液) 5.0 (4)ラウロイルジエタノールアミド 3.0 (5)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(35%水溶液) 7.0 (6)ジメチルシリコーンエマルジョン 2.5 (7)製造例2のカチオン化γ−ケラトース 0.2 (8)エチレングリコールジステアリン酸エステル 2.0 (9)香料 0.3 (10)パラベン 0.1 (11)金属イオン封鎖剤 0.1 (12)pH調整剤 0.12 (13)イオン交換水 残 部 <製法>(1)〜(13)を、70℃で加熱攪拌し、均一
とした。次いで、これを冷却して、コンディショニング
シャンプーを得た。
【0086】 〔比較例1〕 ヘアブロー(ケラトース無配合の場合) 配合成分 配合量(重量%) (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 (2)ジメチルポリシロキサン(20mPa・s) 3.0 (3)1,3−ブチレングリコール 2.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 2.0 (5)加水分解ケラチン 1.0 [商品名:プロモイスWK−H、成和化成(株)社製] (6)エタノール 15.0 (7)イオン交換水 残 部 (8)香料 0.3 <製法>(1)に(2)を混合し、これを(3)(4)
の混合物に加えて乳化し、次いで、(5)〜(8)と混
合して、ヘアブローを得た。
【0087】 〔比較例2〕 ヘアムース(シリコーン誘導体無配合の場合) 配合成分 配合量(重量%) (1)イソステアリン酸イソセチル 10.0 (2)流動パラフィン 2.0 (3)プロピレングリコール 2.5 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40EO) 2.0 (5)製造例1で得られたα−ケラトース 2.5 (6)製造例2で得られたγ−ケラトース 2.5 (7)エタノール 8.0 (8)イオン交換水 残 部 (9)n−ブタン 7.0 (10)香料 0.1 <製法>(1)に(2)を溶解し、(3)(4)の混合
物に加えて乳化して、(5)(6)(7)(8)(1
0)と混合してなる溶液をエアゾール容器に入れて、弁
を取り付けたのちに(9)を充填して、ヘアムースを得
た。
【0088】 〔比較例3〕 ヘアクリーム(ケラトース無配合の場合) 配合成分 配合量(重量%) (1)デカメチルシクロヘキサシロキサン 25.0 (2)アミノ変性高分子シリコーン 6.0 [一般式(II)で、R6 はメチル基、R7 は水酸基、 R8 は-(CH2)3N(CH3)2、x=3000、y=6] (3)グリセリン 3.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(120EO) 3.0 (5)カチオン化加水分解コラーゲン 1.0 [商品名:プロモイスW−52QP、成和化成(株)社製] (6)エタノール 10.0 (7)イオン交換水 残 部 (8)ポリビニルアルコール 1.0 (9)香料 0.1 <製法>(1)に(2)を溶解し、(3)(4)の混合
物に加えて乳化して、(5)(6)(7)(8)(9)
と混合して、ヘアークリームを得た。
【0089】 〔比較例4〕 ヘアジェル(シリコーン誘導体、ケラトース共に無配合の場合 ) 配合成分 配合量(重量%) (1)ペンタエリスリトールの(PO) 65モル(EO)4.5モル付加物 3.0 (2)カルボキシビニルポリマー 2.0 [商品名:ハイビスワコー104、和光純薬(株)社製] (3)グリセリン 5.0 (4)ビニルピロリドン/ビニル酢酸共重合体 3.0 [商品名:PVP/VA・S−630、ISP社製] (5)大豆レシチン 5.0 (6)エタノール 5.0 (7)イオン交換水 残 部 (8)水酸化ナトリウム 0.5 (9)香料 0.5 <製法>(7)に(2)を溶解し、順次(1)(3)
(4)(5)(6)(8)(9)を添加して、ヘアジェ
ルを得た。
【0090】 〔比較例5〕 コンディショニングシャンプー(ケラトース無配合の場合) 配合成分 配合量(重量%) (1)ラウリルポリオキシエチレン(3) 10.0 硫酸エステルトリエタノールアミン塩(30%水溶液) (2)ラウリルポリオキシエチレン(3) 20.0 硫酸エステルナトリウム塩(30%水溶液) (3)ラウリル硫酸エステルナトリウム塩(30%水溶液) 5.0 (4)ラウロイルジエタノールアミド 3.0 (5)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(35%水溶液) 7.0 (6)ジメチルシリコーンエマルジョン 2.5 (7)エチレングリコールジステアリン酸エステル 2.0 (8)香料 0.3 (9)パラベン 0.1 (10)金属イオン封鎖剤 0.1 (11)pH調整剤 0.12 (12)イオン交換水 残 部 <製法>(1)〜(12)を、70℃で加熱攪拌し、均一
とした。次いで、これを冷却して、コンディショニング
シャンプーを得た。
【0091】試験方法 (1)手のべたつきについての試験 手のひらに試料1gをとり、30秒間手でこすった後、
手のべたつきを、以下の基準で官能評価した。 ○:全くべたつかない △:ややべたつきがある ×:かなりのべたつきがある
【0092】(2)くし通りやすさについての試験 損傷毛髪ストランド(4g)に、試料2gを塗布し、く
しで形を整え、塗布直後及び同6時間後に、くし通りや
すさを、以下の基準で官能評価した。 ◎:非常にくし通りがよい ○:くし通りがよい △:ややひっかかる ×:ひっかかる
【0093】(3)なめらかさについての試験 上記(2)と同様に、試料の塗布直後及び同6時間後
に、損傷毛髪ストランドのなめらかさを、以下の基準で
官能評価した。 ◎:非常になめらかである ○:なめらかである △:ややなめらかである ×:なめらかでない
【0094】(4)毛髪のつやについての試験 各試料1gを、長さ15cmの、500〜600本の損傷
毛髪束に塗布し、40℃の温水(300ml)中で、振と
うすすぎ(100サイクル)を2回繰り返した後、この
毛髪束を乾燥させた。この毛髪束から、任意に10本の
毛髪を選び、変角光度計GP−IR〔(株)村上色彩研
究所製〕で入射された光に対する毛髪の反射光分布を測
定し、毛髪の光沢度(つや)を次の式により求めた。
【0095】G=s/d(G:光沢度、s:正反射光
量、d:拡散反射光量) 以上の方法で求められた光沢度Gにより各試料の毛髪へ
のつや付与効果を以下のように評価した。
【0096】 上記(2)及び(3)と同様に、塗布直後および同6時
間後に、損傷毛髪ストランドのつやを評価した。
【0097】(5)枝毛修復効果についての試験 日本人女性枝毛毛髪(30cm/5g)を束にし、シャン
プ−した後、試料を毛髪に約5g直接塗布し、軽くすす
いだ。その後、ドライヤーとブラシを用い、毛髪が乾燥
するまでブラッシングし、次いで、ブラシを10回通し
た後の剥離程度より、以下の基準で評価を行った。 ◎:接着していて、はがれない。 ○:接着しているが、わずかにはがれる。 △:接着しているが、ほとんどはがれる。 ×:接着していない。
【0098】
【表1】
【0099】第2表の結果から明らかなように、本発明
毛髪化粧料は、毛髪に対し、優れた光沢を与え、なめら
かな感触を付与しながら、さらには毛髪の枝毛部分を接
着させ、修復させることが可能な毛髪化粧料である。
【0100】
【発明の効果】本発明により、毛髪に優れた光沢を与
え、なめらかな感触を付与し、さらに枝毛修復効果に優
れた毛髪化粧料が提供される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の(A)成分及び(B)成分を含む、
    毛髪化粧料: (A)第四級アンモニウム塩によりカチオン化されてい
    るケラトース; (B)シリコーン誘導体。
JP2000051814A 1999-02-26 2000-02-28 毛髪化粧料 Withdrawn JP2000309513A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000051814A JP2000309513A (ja) 1999-02-26 2000-02-28 毛髪化粧料

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-51770 1999-02-26
JP5177099 1999-02-26
JP2000051814A JP2000309513A (ja) 1999-02-26 2000-02-28 毛髪化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000309513A true JP2000309513A (ja) 2000-11-07

Family

ID=26392331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000051814A Withdrawn JP2000309513A (ja) 1999-02-26 2000-02-28 毛髪化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000309513A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002322035A (ja) * 2001-02-20 2002-11-08 Nakano Seiyaku Kk ヘアカラー用前処理剤およびヘアカラー用処理剤並びに毛髪処理方法
JP2004323435A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Kawaken Fine Chem Co Ltd コンディショニングシャンプー組成物
JP2007051107A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Shiseido Co Ltd 毛髪化粧料

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002322035A (ja) * 2001-02-20 2002-11-08 Nakano Seiyaku Kk ヘアカラー用前処理剤およびヘアカラー用処理剤並びに毛髪処理方法
JP2004323435A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Kawaken Fine Chem Co Ltd コンディショニングシャンプー組成物
JP2007051107A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Shiseido Co Ltd 毛髪化粧料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6251379B1 (en) Hair cosmetic composition
EP2166022A1 (en) Cationized hyaluronic acid and/or salt thereof, method for producing the same, and hair modifying agent, cuticle repairing agent, skin modifying agent and cosmetic preparation each using the same
KR20100129262A (ko) 케라틴 유도체 및 이의 제조 방법
JPS61190502A (ja) 第四級キトサン誘導体をベースとした理容剤、新規第四級ヒドロキシプロピル置換キトサン誘導体並びにその製造法
JPS61192701A (ja) 第四級キトサン誘導体をベースとした理容剤、新規第四級ヒドロキシエチル置換キトサン誘導体並びにその製造法
JP2011518107A (ja) 紫外線吸収剤およびシリコーンを含む毛髪保護用調合物
JPH0848698A (ja) 酵母タンパク誘導ペプチド組成物、その製造方法およびその用途
US20020081274A1 (en) Personal cleansing compositions that contain surfactants, co-surfactants, water insoluble solids and/or liquids and cationic conditioning polymers
US20030133899A1 (en) Personal cleansing compositions that contain surfactants, co-surfactants, water insoluble solids and/or liquids and cationic conditioning polymers
JP3315535B2 (ja) 化粧品基材
JP3407765B2 (ja) 化粧品基材
US6110450A (en) Hair care compositions comprising ceramide
WO2006134987A1 (ja) 毛髪化粧料
JP2000309513A (ja) 毛髪化粧料
KR20220016203A (ko) 예비가교된 오르가노폴리실록산의 수성 분산액
JPH11240822A (ja) 毛髪処理剤
WO2002053111A2 (fr) Compositions cosmetiques contenant une silicone bloc polyether et une silicone polyether et leurs utilisations
JP3446980B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2000247844A (ja) 毛髪化粧料
JP2009161519A (ja) 化粧品基材および毛髪化粧料
JP2011084489A (ja) 化粧料
JP3586852B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2000247842A (ja) 毛髪化粧料
JP2003104847A (ja) 毛髪化粧料
JP2003137720A (ja) 化粧品基材

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070501