JP2000246885A - 記録装置及び複合印刷装置 - Google Patents

記録装置及び複合印刷装置

Info

Publication number
JP2000246885A
JP2000246885A JP5658899A JP5658899A JP2000246885A JP 2000246885 A JP2000246885 A JP 2000246885A JP 5658899 A JP5658899 A JP 5658899A JP 5658899 A JP5658899 A JP 5658899A JP 2000246885 A JP2000246885 A JP 2000246885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
recording medium
stencil
recording
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5658899A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiharu Shoji
通陽 小路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5658899A priority Critical patent/JP2000246885A/ja
Publication of JP2000246885A publication Critical patent/JP2000246885A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット印刷に無関係な孔版印刷用の
特殊な記録媒体、インク、ヘッド等を使用することな
く、孔版印刷用の原紙の製版が可能な記録装置及び複合
印刷装置を提供すること。 【解決手段】 記録媒体に対して画像を記録するインク
を吐出するヘッド7C,7Y,7M,7BK部と、該画
像が記録された記録媒体に対して耐水性及び防水性を付
与するインクを吐出するヘッド7A部を有し、前記記録
媒体に対して画像記録を行い又は孔版印刷用の孔版原紙
の製版を行うように構成し、更に具体的には、前記記録
媒体に対して画像記録を行う場合には、画像が記録され
た記録媒体の画像の領域に対して前記ヘッド7A部から
耐水性及び防水性を付与するインクを吐出し、前記孔版
印刷用の孔版原紙の製版を行う場合は、印刷結果として
得たい画像の領域以外の領域に対して前記ヘッド7A部
から耐水性及び防水性を付与するインクを吐出すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク等の液滴を
吐出するインクジェット方式により記録媒体に記録を行
う記録装置、及び前記インクジェット方式により記録媒
体に記録を行う記録部又は製版された孔版原紙を用いて
記録媒体に孔版印刷を行う孔版印刷部を選択的に使用す
ることが可能な複合印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータ等の情報処理機器の
普及に伴い、それらの機器の出力装置(印刷装置)の1
つとして、インクジェット方式による印刷装置が急速に
普及している。一般に、インクジェット印刷装置は、記
録媒体に記録を行う印刷ヘッド(記録ヘッド)及びイン
クタンクを搭載するキャリッジ、記録媒体を搬送する搬
送手段、そしてこれらを制御する制御手段等を具備して
いる。このインクジェット方式の印刷装置の特徴は、印
字枚数に無関係にランニングコストが低く、比較的容易
且つ安価にカラー印字が可能な点にある。
【0003】また、大量印刷装置として孔版印刷装置が
知られている。一般に、孔版印刷装置は、製版された孔
版原紙を装着して回転駆動する印刷ドラム、該印刷ドラ
ムとの間に記録媒体を挟んで搬送することにより該記録
媒体にインクを転移させる押圧部材等を具備している。
この孔版印刷装置の特徴は、同一の印刷物(記録媒体)
を大量に作成する際のランニングコストが低く、且つ高
速印刷が可能な点にある。
【0004】従来、孔版印刷用の原紙としては感光性原
紙や感熱性原紙が知られている。感光性原紙の製版は、
該原紙に選択的に光を照射して光照射部と光未照射部の
物性を変化させて製版される。その際の光源としてはフ
ラッシュ、紫外線ランプ等が用いられる。また、感熱性
原紙の製版は、該原紙に選択的に熱を加えて加熱部と非
加熱部の物性を変化させて製版される。その際の熱源と
してはレーザー、サーマルヘッド等が用いられる。
【0005】一方、溶剤可溶性樹脂を利用した孔版印刷
用の原紙も提案されている。例えば(特開平 7-32569号
公報、特開平 8-58055号公報等に記載された)溶剤可溶
性樹脂を利用した原紙の製版は、該原紙の樹脂層表面に
選択的に樹脂溶解液を接触させ、該樹脂溶解液の接触部
と非接触部の物性を変化させて製版される。その際の樹
脂層への樹脂溶解液接触方法としてはインクジェット方
式等が用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のインクジェット印刷装置ではシリアルタイプ又はラ
インタイプの印字ヘッドにより印刷を行うため、上記孔
版印刷装置に比べて印刷スピードが遅く、特に同一の原
稿を大量に印刷する際の時間が膨大にかかってしまうと
いう問題があった。
【0007】一方、上記従来の孔版印刷装置では印刷枚
数に関わらず最初に孔版原紙の製版を行うため、上記イ
ンクジェット印刷装置に比べて、印刷枚数が少ない場合
の印刷時間が長く、ランニングコストも割高になるとい
う問題があった。特にカラー印刷の場合には、各色毎の
孔版印刷用の原紙が必要となるため、更に時間とコスト
がかかってしまうという問題があった。
【0008】これらの問題を解決する方法として、孔版
原紙の製版と一般の記録媒体への印刷が可能なインクジ
ェット印刷装置と、該インクジェット印刷装置で製版さ
れた孔版原紙を使用する孔版印刷装置とを備えた複合印
刷装置が考えられる。この複合印刷装置では、利用者は
印刷用途毎にインクジェット印刷と孔版印刷を使い分け
ることが可能になり、印刷時間やランニングコストを最
適にすることが可能となる。
【0009】しかしながら、従来のインクジェット印刷
による孔版原紙の製版では、樹脂層表面を有する特殊な
原紙及び前記特殊な原紙の樹脂層を溶解する特殊な溶剤
が必要であった。更に、前記特殊な溶剤を吐出するため
の印字ヘッドも、通常のインクジェット印刷を行う印字
ヘッドとは別に必要であった。
【0010】このように従来のインクジェット印刷によ
る孔版原紙の製版では、孔版原紙用の特殊記録媒体、及
び原紙製版用の特殊インクと特殊ヘッドが必要であり、
これらによりコストアップや装置の大型化等の問題を生
じていた。
【0011】そこで本発明の目的は、孔版印刷用の特殊
な記録媒体、インク、ヘッド等を使用することなく、孔
版印刷用の原紙の製版が可能な記録装置及び複合印刷装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、記録媒体に対してインク等
の液滴を吐出することで画像の記録を行うインクジェッ
ト方式の記録装置において、前記記録媒体に対して画像
を記録するインクを吐出する第1吐出部と、該画像が記
録された記録媒体に対して耐水性及び防水性を付与する
インクを吐出する第2吐出部を有し、前記記録媒体に対
して画像記録を行い又は孔版印刷用の孔版原紙の製版を
行うように構成したことを特徴とする。
【0013】更に具体的には、前記記録媒体に対して画
像記録を行う場合には、画像が記録された記録媒体の画
像の領域に対して前記第2吐出部から耐水性及び防水性
を付与するインクを吐出し、前記孔版印刷用の孔版原紙
の製版を行う場合は、印刷結果として得たい画像の領域
以外の領域に対して前記第2吐出部から耐水性及び防水
性を付与するインクを吐出することを特徴とする。
【0014】上記構成によれば、孔版印刷用の特殊な記
録媒体、インク、ヘッド等を使用することなく、孔版印
刷用の原紙の製版が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
適用した複合印刷装置の実施の形態について具体的に説
明する。尚、以下の説明では、孔版原紙の製版と一般の
記録媒体への記録が可能なインクジェット記録部と、該
インクジェット記録部で製版された孔版原紙を使用する
孔版印刷部とを備えた複合印刷装置を例示している。
【0016】図1にインクジェット記録及び孔版印刷の
複合印刷装置の概略構成図を示す。この複合印刷装置
は、記録媒体又は孔版原紙を一枚ずつ順次給送する給送
部A、該給送部Aから給送された記録媒体に記録を行い
又は前記給送部Aから給送された孔版原紙を製版するイ
ンクジェット記録部B、該記録部Bで製版された孔版原
紙を保持した印刷ドラムに対して押圧部材により記録媒
体を押圧しつつ孔版印刷を行う孔版印刷部C、前記記録
部Bで記録がなされた記録媒体又は前記孔版印刷部Cで
印刷がなされた記録媒体を排出する排出部Dの4つに分
かれている。
【0017】前記給送部Aには記録媒体1又は孔版原紙
2をセットするための給送トレイ3と、該記録媒体1又
は孔版原紙2を一枚ずつピックアップするための半月ロ
ーラ4がある。例えば、給送トレイ3に孔版原紙2がセ
ットされた場合、半月ローラ4が図1中矢印a方向に一
周回転すると、給送トレイ3にセットされた孔版原紙2
が一枚ピックアップされてインクジェット記録部Bにあ
る送りローラ5に送られる。
【0018】前記インクジェット記録部Bには、前記送
りローラ5、プラテン6、信号に応じてインク等の液滴
を吐出する記録ヘッド7、該記録ヘッド7に供給するイ
ンク等が入ったタンク8、そして印刷物(記録媒体又は
孔版原紙)を搬送する拍車ローラ9がある。このインク
ジェット記録部Bへ送られてきた記録媒体1又は孔版原
紙2は、信号に応じてインク等の液滴を吐出するインク
ジェット方式により記録又は製版が行われる。
【0019】このインクジェット記録部Bの詳細構成図
を図2に示す。図2において、記録媒体1又は孔版原紙
2は記録領域に配置された送りローラ5により支持さ
れ、送りモータ10で駆動される送りローラ5により図2
中矢印x方向へ搬送される。この送りローラ5の前方に
はこれと平行にガイドシャフト11設けられている。この
ガイドシャフト11に沿ってヘッド移動手段としてのキャ
リッジ12がキャリッジモータ13の出力によりワイヤ14を
介して図2中矢印y方向に往復移動される。尚、ガイド
シャフト11とキャリッジ12の間には摩擦等による機械的
負荷を減らすため、グリース等の潤滑剤が塗られてい
る。
【0020】ヘッド移動手段としてのキャリッジ12に
は、第1吐出部及び第2吐出部を構成する、前記記録ヘ
ッド7及びインクが入っているタンク8が搭載されてい
る。図中、記録ヘッド7のうち、第1吐出部を構成す
る、記録媒体に記録を行う記録ヘッドはカラー画像用で
あり、キャリッジ12の走査方向(矢印y方向)にブラッ
クヘッド7BK、シアンヘッド7C、マゼンタヘッド7
M、イエローヘッド7Yが配置されている。また各色の
タンク8は、ブラックタンク8BK、シアンタンク8
C、マゼンタタンク8M、イエロータンク8Yがそれぞ
れの色に対応した前記記録ヘッドにインクを供給してい
る。各記録ヘッド7の前面、即ち記録媒体1又は孔版原
紙2の記録面と所定間隔(例えば約 0.8mm程度)をおい
て対向する面には、複数(例えば48個又は64個)のイン
ク吐出口がキャリッジ12の走査方向と交差する方向に縦
一列に配置されている。
【0021】また、キャリッジ12上には、前述の記録ヘ
ッド及びインクタンク以外に、第2吐出部を構成する、
印字結果に耐水性と共に印字表面に防水性を付与するた
めの耐水強化剤用ヘッド7Aと耐水強化剤用タンク8A
が搭載されている。一般的にインクジェット印刷用のイ
ンク、特にブラック以外のカラーインクは染料系のもの
を使用している。このため、インクジェットで印刷した
記録媒体に水がかかると、記録媒体上のインクが水に溶
けだして滲んでしまうおそれがあった。これを解決する
ために、記録がなされた記録媒体の表面に対して、前記
ヘッド7Aから耐水強化剤用のインク等を吐出して、該
記録がなされた記録媒体に耐水性及び防水性を付与する
ようにしている。
【0022】尚、本実施形態では、インクジェット方式
の記録部で通常使用される、前述した記録ヘッド7や耐
水強化剤用ヘッド7A等を用いて、孔版印刷用の孔版原
紙の製版も行えるように構成している。この具体的な方
法については後で詳しく説明する。
【0023】尚、図示されていない複合印刷装置の制御
回路(CPU)やこれに併設されたROM、RAM等を
含む制御部は、例えばインターフェイスを介して外部の
ホスト機のコントローラから印刷モードの情報や記録情
報を受信し、これに基づいて各種モータ等の駆動源など
と共にヘッド駆動回路を介して各記録ヘッドを制御し、
これによりインク等が吐出され、記録媒体1又は孔版原
紙2上に印刷が行われる。
【0024】印刷が行われた記録媒体1又は孔版原紙2
は、拍車ローラ9に支持されてインクジェット記録部B
から排出される。
【0025】インクジェット記録部から排出された記録
媒体1又は孔版原紙2は、図1中の孔版印刷部Cへ送ら
れる。孔版印刷部Cには、印刷ドラム15があり、該印刷
ドラム15の一個所にはその母線に沿って孔版原紙の始端
を取り付けるクランプ装置を備えた部材16が設けられて
いる。インクジェット記録部Bにより製版された孔版原
紙2は前記部材16にその始端を止められ、図1中矢印b
方向に回転しながら印刷ドラム15の外周面に密着してセ
ットされる。この印刷ドラム15内にはその円筒体の内周
面に当接してそこにインクを供給するインク付けローラ
17が設けられている。搬送経路を介して印刷ドラム15の
対向位置には、該印刷ドラム15と平行して押圧部材とし
ての裏押しローラ18が設けられている。印刷ドラム15と
裏押しローラ18の対向する外周面はそれぞれの母線に沿
う帯状領域にて互いに近接し、その間に記録媒体を挟み
込む。そして、印刷ドラム15は図1中矢印b方向に、裏
押しローラ18は図1中矢印c方向に同期回転駆動し、そ
の間に挟み込まれた記録媒体を送りつつ該記録媒体上に
印刷ドラム15の外周にセットされた孔版原紙の孔部より
押し出されたインクを転移させて印刷を行う。
【0026】図1においては、印刷ドラム15と裏押しロ
ーラ18は同径であり、裏押しローラ18の外周面の一部に
は母線に沿って窪み19が設けられている。この窪み19
は、印刷ドラム15の外周のクランプ装置を備えた部材16
が印刷ドラム15と裏押しローラ18の接点を通過する際に
該部材16を受け入れるようになっている。
【0027】裏押しローラ18上には、インクジェット記
録部Bを通過してきた記録媒体の始端を保持するクラン
プ装置20が設けられ、更に印刷ドラム15と裏押しローラ
18の接点を通過した際に記録媒体を裏押しローラ18上に
保持した状態にて移動させるために、前記記録媒体の両
側縁部を裏押しローラ18上に押し付ける一対の押さえロ
ーラ21が配設されている。孔版印刷部Cにて印刷がなさ
れた記録媒体は、その先端が押さえローラ21を通過した
後に開放され、剥がし爪22により裏押しローラ18より引
き剥がされ、排出部Dの排出トレイ23上に送られる。
【0028】孔版印刷が終了すると、図1中矢印d方向
に移動可能な孔版原紙剥がし爪24が印刷ドラム15側へ移
動して使用済みの孔版原紙を剥がし、孔版原紙廃棄箱25
の中へ廃棄する。
【0029】図3に印刷ドラム15上に孔版原紙2がセッ
トされている時の拡大断面図を示す。印刷ドラム15は、
横方向の線材26とそれと交差する方向である縦方向の線
材27を織製してなる網材により円筒壁を構成したもので
ある。この印刷ドラム15の網材よりなる円筒壁の外周面
上に孔版原紙2が水溶性インク層30により粘着保持され
た状態で巻装されている。孔版原紙2は、インク透過性
を有する多孔性支持体のシートであり、例えば、マニラ
麻、パルプ、ミツマタ、コゾウ等の天然繊維を用いた和
紙や織物、又はポリエステル、ナイロン、ビニル、アセ
テート等の合成繊維、金属繊維、ガラス繊維等の織物及
び不織物などが挙げられる。
【0030】上記透過性を有する孔版原紙2は、インク
ジェットヘッドにより塗布された耐水及び防水性を有す
る印字層28が形成されている。また、上記孔版原紙2上
において、上記印字層28の無い部分が孔29として形成さ
れる。ここで、印刷ドラム15上のインク層30のインクは
インク透過性の孔版原紙2内に浸透し、孔29でのみ孔版
原紙2の印刷ドラム15と反対側の表面に染み出すことが
できる。印刷ドラム15に粘着保持された孔版原紙2の外
壁に押し付けられた印刷媒体には、インク層30の水溶性
インクが孔29を通り染み出して転移して孔版印刷が行わ
れる。
【0031】上述した耐水性及び防水性を付与するイン
クジェット印刷には、次のようなモデルが考えられる。
【0032】まず第1のモデルを図4(a) に示す。記録
媒体61は印刷が進むに従い、順次図中矢印方向へ移動す
る。ヘッド62から吐出されるインク63はそれ自体が耐水
及び防水効果を有している。この耐水及び防水効果を有
するインク63を記録媒体61上に吐出して、耐水及び防水
効果を有する印字64を行う。このモデルとしては、例え
ば、ホットメルト型インクジェットが挙げられる。ホッ
トメルト型インクジェットとは、常温(5℃〜30℃)の
固体のワックス等を材料としたインクを加熱液化し、何
らかのエネルギーを加えて記録媒体に向けて吐出して、
該記録媒体上で冷却固化させて印字を行うものである。
ホットメルトインクは一般的に、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリ酢酸ビニル、ポリシリコン、クマロン樹脂、
パラフィンワックス、エチレン・メタクリル酸共重合体
の金属塩(K,Zn,Na,Al等)、エチレン・アク
リル酸アルキルエステル重合体、脂肪酸融合体等の融点
が50℃〜150℃の一種又は二種以上の熱溶融製固体物質
に、油溶性染料を含有させた物である。
【0033】次に第2のモデルを図4(b) に示す。記録
媒体71は印刷が進むに従い、順次図中矢印方向へ移動す
る。まず、第1のヘッド72より第1の液体73を記録媒体
71上に吐出する。その後、前記記録媒体71は図中矢印方
向へ移動し、第2のヘッド74により第2の液体75を前記
記録媒体71上の第1の液体73上に吐出し、該記録媒体71
上で前記第1の液体73と第2の液体75を混合及び化学反
応させて、耐水性及び防水性を持つ物質76に変化させる
方法である。例えば、エポキシ基含有化合物とエポキシ
硬化剤が挙げられる。エポキシ基含有化合物とエポキシ
硬化剤を反応させると、エポキシ基含有化合物中のエポ
キシ基の化学反応が生じ、樹脂化が進行する。この樹脂
化により、印字が強固に記録媒体上に付着すると同時
に、印字表面に樹脂の皮膜が形成される。
【0034】次に第3のモデルを図4(c) に示す。記録
媒体81は印刷が進むに従い、順次図中矢印方向へ移動す
る。まず、第1のヘッド82よりインク83が記録媒体81上
に吐出される。その後、記録媒体81は図中矢印方向へ移
動し、第2のヘッド84から吐出される防水(撥水)剤85
を記録媒体81上のインク86上に吐出し、該記録媒体81上
の印字表面に防水(撥水)膜87を形成する方法がある。
防水(撥水)剤85は、撥水性有機ポリマーを溶媒に溶か
したもの、例えばフッ素樹脂やフッ素を含む樹脂等が挙
げられる。
【0035】本発明において、図5(a) に示すように記
録媒体91上の印字されていない領域92内に印字した画像
領域93を孔版印刷により作成する場合、上記した孔版印
刷の原理より明らかなように、孔版原紙上では孔版印刷
で印字したい画像領域93以外に相当する領域92に耐水及
び防水効果を付与した印刷を行わなければならない。つ
まり、図5(b) ,(c) に示すように、孔版原紙94,95上
では、孔版印刷で印字したい画像領域96,97以外の領域
98,99上に耐水及び防水効果を付与した印刷を行う。
【0036】また、孔版原紙94の耐水及び防水効果を付
与した印刷を行った面を孔版印刷用の印刷ドラムに接触
させ、上記耐水及び防水効果を付与した印刷を行った面
の裏面に記録媒体91を接触させて孔版印刷を行う場合、
耐水及び防水効果を付与した印刷を行わない画像領域96
は、孔版印刷で得たい画像領域93と同じため、図5(b)
に示す孔版原紙の印刷結果になる。
【0037】しかし、孔版原紙95の耐水及び防水効果を
付与した印刷を行った場合の裏面を孔版印刷用の印刷ド
ラムに接触させ、上記耐水及び防水効果を付与した印刷
を行った面に記録媒体91を接触させて孔版印刷を行う場
合、つまり図3のような構成で孔版印刷を行う時には、
孔版印刷で得たい画像領域93の左右反転した画像以外の
領域99に耐水及び防水効果を付与した印刷を行う必要が
あり、図5(c) に示す孔版原紙の印刷結果になる。本発
明では、上記どちらの構成においても孔版印刷で得たい
画像データの反転(ネガポジ反転)したデータを孔版原
紙上に印刷する必要がある。
【0038】図6に本発明によるインクジェット印刷及
び孔版印刷の複合印刷装置におけるインクジェット印刷
及び孔版印刷の動作の流れを表すフローチャートを示
す。利用者により印刷が開始されると、ステップS11に
て複合印刷装置にはその印刷の印刷モードが設定され
る。ステップS12にて印刷モードがインクジェット印刷
の場合にはステップS13に進み、記録媒体を給紙後にイ
ンクジェット記録部Bへ送り、インクジェット記録部B
にて記録媒体1上へインクジェット印刷を行い、排出部
Dへ送られ、印刷を終了する。一方、ステップS12にて
印刷モードが孔版印刷の場合にはステップS14に進み、
孔版原紙の製版なのか、それとも孔版印刷なのかを判断
する。ここで、孔版原紙2を製版する場合には、ステッ
プS15にて送られてきた印字データを反転(ネガポジ反
転)し、ステップS16にて給紙されたインク透過性の孔
版原紙上に耐水及び防水効果を付与したかたちで印刷し
て製版を行う。その後、ステップS17にて上記製版され
た孔版原紙は印刷ドラム15にセットされ、ステップS18
にて孔版印刷により利用者が指定した枚数分の孔版印刷
を実行して印刷を終了する。
【0039】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、樹脂層表面を有する特殊な原紙及び上記特殊な原紙
上の樹脂層を溶解するためのインクジェット印刷に無関
係な特殊な溶剤及び上記溶剤を吐出するための特殊なヘ
ッドを使用することなく、孔版原紙の製版が可能とな
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
樹脂層表面を有する特殊な原紙及び上記特殊な原紙上の
樹脂層を溶解するためのインクジェット印刷に無関係な
特殊な溶剤及び上記溶剤を吐出するための特殊なヘッド
を使用することなく、孔版原紙の製版が可能となる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット印刷及び孔版印刷の複合印刷装
置の概略構成図
【図2】インクジェット記録部の詳細構成図
【図3】印刷ドラムの拡大断面図
【図4】耐水及び防水性印刷のモデル図
【図5】孔版印刷結果及び孔版原紙の製版結果を表す説
明図
【図6】本複合印刷装置におけるインクジェット印刷及
び孔版印刷の動作の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
A …給送部 B …インクジェット記録部 C …孔版印刷部 D …排出部 1 …記録媒体 2 …孔版原紙 3 …給送トレイ 4 …半月ローラ 5 …送りローラ 6 …プラテン 7 …記録ヘッド 7A …ヘッド 7BK …ブラックヘッド 7C …シアンヘッド 7M …マゼンタヘッド 7Y …イエローヘッド 8 …タンク 8A …タンク 8BK …ブラックタンク 8C …シアンタンク 8M …マゼンタタンク 8Y …イエロータンク 9 …拍車ローラ 10 …モータ 11 …ガイドシャフト 12 …キャリッジ 13 …キャリッジモータ 14 …ワイヤ 15 …印刷ドラム 16 …部材 17 …インク付けローラ 18 …裏押しローラ 19 …窪み 20 …クランプ装置 21 …押さえローラ 22 …剥がし爪 23 …排出トレイ 24 …剥がし爪 25 …廃棄箱 26,27 …線材 28 …印字層 29 …孔 30 …インク層 61,71,81,91 …記録媒体 62,72,74,82,84 …ヘッド 63,83,86 …インク 64 …印字 73,75 …液体 76 …物質 85 …防水剤 87 …防水膜 92,98,99 …領域 93,96,97 …画像領域 94,95 …孔版原紙

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対してインク等の液滴を吐出
    することで画像の記録を行うインクジェット方式の記録
    装置において、 前記記録媒体に対して画像を記録するインクを吐出する
    第1吐出部と、該画像が記録された記録媒体に対して耐
    水性及び防水性を付与するインクを吐出する第2吐出部
    を有し、 前記記録媒体に対して画像記録を行い又は孔版印刷用の
    孔版原紙の製版を行うように構成したことを特徴とする
    記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体に対して画像記録を行う場
    合には、画像が記録された記録媒体の画像の領域に対し
    て前記第2吐出部から耐水性及び防水性を付与するイン
    クを吐出し、 前記孔版印刷用の孔版原紙の製版を行う場合は、印刷結
    果として得たい画像の領域以外の領域に対して前記第2
    吐出部から耐水性及び防水性を付与するインクを吐出す
    ることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体又は孔版原紙を一枚ずつ順次給
    送する給送部と、前記給送部から給送された記録媒体に
    記録を行い又は前記給送部から給送された孔版原紙を製
    版する記録部と、前記記録部で製版された孔版原紙を保
    持した印刷ドラムに対して押圧部材により記録媒体を押
    圧しつつ孔版印刷を行う孔版印刷部と、前記記録部で記
    録がなされた記録媒体又は前記孔版印刷部で印刷がなさ
    れた記録媒体を排出する排出部とを有する複合印刷装置
    において、 前記記録部として、請求項1又は請求項2に記載の記録
    装置を備えていることを特徴とする複合印刷装置。
JP5658899A 1999-03-04 1999-03-04 記録装置及び複合印刷装置 Pending JP2000246885A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5658899A JP2000246885A (ja) 1999-03-04 1999-03-04 記録装置及び複合印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5658899A JP2000246885A (ja) 1999-03-04 1999-03-04 記録装置及び複合印刷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000246885A true JP2000246885A (ja) 2000-09-12

Family

ID=13031355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5658899A Pending JP2000246885A (ja) 1999-03-04 1999-03-04 記録装置及び複合印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000246885A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114179514A (zh) * 2021-11-04 2022-03-15 深圳市润天智数字设备股份有限公司 一种喷涂装置及用于喷绘打印设备的防水喷涂方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114179514A (zh) * 2021-11-04 2022-03-15 深圳市润天智数字设备股份有限公司 一种喷涂装置及用于喷绘打印设备的防水喷涂方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6318853B1 (en) Image forming apparatus having intermediate medium
US4594597A (en) Thermal printer
JP4942075B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
EP0710552B1 (en) Recording apparatus
US5857410A (en) Printing apparatus for selectively supplying a photothermal material/colorant to a stencil or substrate
CN1895895A (zh) 喷墨记录装置和喷墨记录装置的控制方法
JP6940968B2 (ja) 記録装置、記録システム、制御方法、及びプログラム
JP2002096452A (ja) 画像記録装置
US7878117B2 (en) Stencil printing apparatus having controlled thermal head for perforating stencil
JPH05229112A (ja) 記録方法及び記録装置
EP0867306B1 (en) Thermosensitive stencil printing apparatus and printing method
EP0637512B1 (en) Platemaking process for a stencil printing sheet
JP2000246885A (ja) 記録装置及び複合印刷装置
JP2021024135A (ja) 記録装置、制御方法、及びプログラム
EP2383123B1 (en) Stencil printing apparatus controlled in dependence of the non-working period and the kind of stencil
EP0867305B1 (en) Thermosensitive stencil printing apparatus
JP6996170B2 (ja) 熱転写印画装置及び画像形成方法
JPH0229360A (ja) インクジェット記録装置
JPH0544139Y2 (ja)
JPS62264953A (ja) 感熱穿孔印刷法
JP2005144897A (ja) 両面印刷装置
JP2002029125A (ja) インクジェットプリンタ及びプリント方法
JPH07276615A (ja) インクジェット記録装置
EP1225059A2 (en) Stencil sheet, process for producing the same, and process for producing stencil plate
JPH0655532B2 (ja) インクドナーフィルム