JP2000246732A - ポリオレフィン溶融混練物の製造方法及びポリオレフィンシート - Google Patents

ポリオレフィン溶融混練物の製造方法及びポリオレフィンシート

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豊 岸井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶媒がポリオレフィン中に微細に、かつ均一に
分散した溶融混練物を、高吐出量で得ることができるポ
リオレフィン溶融混練物の製造方法及び該ポリオレフィ
ン溶融混練物から得られるポリオレフィンシートを提供
すること。 【解決手段】ポリオレフィン及び溶媒を含有する樹脂組
成物を2以上の混練部を有する連続式混練押出機を用い
て溶融混練するポリオレフィン溶融混練物の製造方法で
あって、前記樹脂組成物が重量平均分子量5×105
上の超高分子量ポリエチレンを5重量%以上含有し、前
記連続式混練押出機の最初の混練部における溶融混練を
他の混練部よりも大きな圧力下で行なうことを特徴とす
るポリオレフィン溶融混練物の製造方法、ならびに該製
造方法により調製されるポリオレフィン溶融混練物をシ
ート化して得られたポリオレフィンシートであって、曲
げ弾性率が5×105 〜1×107 Paであるポリオレ
フィンシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン溶
融混練物の製造方法及びポリオレフィンシートに関す
る。さらに詳しくは、電池の正極負極間に配置されてこ
れらを隔離させる電池用セパレーター等として用いられ
る多孔質フィルムの製造過程において好適に用いられる
ポリオレフィン溶融混練物の製造方法及び該ポリオレフ
ィン溶融混練物より得られるポリオレフィンシートに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器のコードレス化等に対応
するため、電池として軽量で、高起電力、高エネルギー
が得られ、しかも自己放電が少ないリチウム電池が注目
を集めている。このリチウム電池の正負極の間には、正
極負極の短絡防止のために、セパレーターが設けられて
いるが、このセパレーターとしては正負極間のイオンの
透過性を確保するために多数の微多孔が形成された多孔
質フィルムが使用されている。
【0003】このような多孔質フィルムの製造方法とし
て、従来、超高分子量ポリオレフィンや超高分子量ポリ
オレフィンとその他のポリオレフィン樹脂を溶媒中で加
熱溶融した液からゲル状シートをつくり、延伸前後で脱
溶媒処理を行ない、延伸処理し、残存溶媒を除去するこ
とによって微多孔膜を作る方法が種々提案されている。
【0004】高強度及び微細な孔構造を有する多孔質フ
ィルムを製造するには、樹脂の溶融混練工程で溶媒を樹
脂成分中に微細に、かつ均等に分散させた溶融混練物を
製造する必要がある。
【0005】これら樹脂成分と溶媒とからなる樹脂組成
物の溶融混練工程は、バッチ式ではロール、ニーダー及
びバンバリーミキサー等の使用があげられる。しかし、
バッチ式であるため、続くシート化工程に混練物を供給
する際、初期に供給される混練物と後期に供給される混
練物に特性の差が生じ、連続して同品質のシートを成形
するのが困難である。そのため、溶融混練工程を連続的
に行ない、均一な品質で続くシート化工程に供給でき
る、混練機能だけでなく押出機能も併せ持った混練押出
機の使用が最適である。しかしながら、連続式混練押出
機はその構造上長時間混練を行なうことが困難であり、
短時間で均質な混練物を作製し、且つ高吐出量を得るに
は混練押出機内部のスクリュー構成や混練温度等を厳し
く制御する必要がある。
【0006】連続式混練押出機による樹脂成分と溶媒と
の溶融混練時に、未溶融の樹脂成分が残存すると、得ら
れた多孔質膜の強度の低下及び孔構造の微細性が著しく
劣り、電池用セパレーターとして使用可能な多孔質フィ
ルムを得ることができない。また、これら樹脂組成物を
高せん断力下で混練を行なうと、該樹脂組成物が発熱し
樹脂成分の分子量の低下及び該樹脂組成物の粘度低下を
もたらし、得られた多孔質フィルムの強度低下及び孔構
造の粗大化をもたらし、電池用セパレーターとして好適
な多孔質フィルムを得ることができない。
【0007】また、これら樹脂組成物を高吐出量で得る
には、該樹脂成分と溶媒成分を多量に供給することが必
要であるが、その結果、混練押出機内部の樹脂組成物の
滞留時間が短くなり、未溶融の樹脂成分が残存し、高吐
出量で且つ高強度、微細な孔構造を有する混練物を得る
のは困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、溶媒
がポリオレフィン中に微細に、かつ均一に分散した溶融
混練物を、高吐出量で得ることができるポリオレフィン
溶融混練物の製造方法及び該ポリオレフィン溶融混練物
から得られるポリオレフィンシートを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、(1)
ポリオレフィン及び溶媒を含有する樹脂組成物を2以
上の混練部を有する連続式混練押出機を用いて溶融混練
するポリオレフィン溶融混練物の製造方法であって、前
記樹脂組成物が平均分子量5×105 以上の超高分子量
ポリエチレンを5重量%以上含有し、前記連続式混練押
出機の最初の混練部における溶融混練を他の混練部より
も大きな圧力下で行なうことを特徴とするポリオレフィ
ン溶融混練物の製造方法、並びに(2) 前記(1)記
載の製造方法により調製されるポリオレフィン溶融混練
物をシート化して得られたポリオレフィンシートであっ
て、曲げ弾性率が5×10 5 〜1×107 Paであるポ
リオレフィンシート、に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる樹脂組成物は
ポリオレフィン及び溶媒を含有する。
【0011】ポリオレフィンとしては、エチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−
ヘキセン等のオレフィンの単独重合体、共重合体、およ
びこれらのブレンド物等のポリオレフィンが好ましく、
本発明では、得られる多孔質フィルムの高強度化の観点
から、重量平均分子量5×105 以上の超高分子量ポリ
エチレンを含有するポリオレフィンを用いる。
【0012】溶媒としては、ポリオレフィンの溶解性に
優れたものであれば、通常用いられる公知のものを限定
されることなく用いることができる。例えば、ノナン、
デカン、ウンデカン、ドデカン、デカリン、流動パラフ
ィン等の脂肪族又は環式の炭化水素、沸点がこれらに対
応する鉱油留分等が挙げられ、これらの中では、流動パ
ラフィンなどの不揮発性溶媒が好ましい。
【0013】溶媒の動粘度は、本発明により得られる溶
融混練物中に溶媒を微細に、かつ均一に分散させるため
に、40℃において、65cst以下、好ましくは9〜
60cstであることが望ましい。
【0014】ポリオレフィン及び溶媒の混合割合は、ポ
リオレフィンの種類、溶解性、混練温度等により異なる
ため、一概には決定できないが、得られる溶融混練物の
微細性の観点からは、ポリオレフィンが樹脂組成物の5
〜30重量%であることが好ましく、8〜20重量%で
あることがより好ましい。また、溶媒は樹脂組成物の7
0〜95重量%であることが好ましく、80〜92重量
%であることがより好ましい。なお、樹脂組成物中の超
高分子量ポリエチレンの含有量は、得られる多孔質フィ
ルムの高強度化の観点から、5重量%以上、好ましくは
8〜15重量%である。
【0015】なお、前記樹脂組成物には、必要に応じ
て、酸化防止剤、紫外線吸収剤、染料、造核剤、顔料、
帯電防止剤等の添加剤を、本発明の目的を損なわない範
囲で添加することができる。
【0016】本発明では、樹脂組成物の溶融混練を、2
以上の混練部を有する連続式混練押出機を用い、該連続
式混練押出機の最初の混練部における溶融混練を他の混
練部よりも大きな圧力下で行なうことに1つの大きな特
徴がある。最初の混練部の圧力を他の混練部よりも高く
調整して、樹脂組成物を溶融混練することにより、溶媒
がポリオレフィン中に、微細に、かつ均一に分散したポ
リオレフィン溶融混練物を得ることができる。混練部の
数は、特に限定されないが、3〜5が好ましい。
【0017】溶融混練時の温度は、用いるポリオレフィ
ンの融点以上であり、通常、130〜200℃に設定す
る。
【0018】連続式混練押出機の最初の混練部の圧力
は、未溶解樹脂をすりつぶし、溶解を促進する観点か
ら、5〜15kg/cm2 が好ましく、8〜12kg/
cm2 がより好ましい。他の混練部の圧力は、最初の混
練部の圧力よりも4〜10kg/cm2 低い圧力である
ことが好ましい。
【0019】本発明に用いられる連続式混練押出機とし
ては、混練機シリンダーの圧力をスクリュー形状等で容
易に変更可能である点から、同方向二軸混練押出機及び
異方向二軸混練押出機が好ましい。
【0020】なお、樹脂組成物を連続式混練押出機によ
り溶融混練する際には、予め、ポリオレフィンと溶媒と
を混合し、スラリー状にした組成物を混練押出機に供給
してもよく、また所定量のポリオレフィン及び溶媒をそ
れぞれ単独で混練押出機に供給してもよいが、ポリオレ
フィンの粒子状物の分散性を高めて、ポリオレフィンを
短時間でより均一に溶媒に分散させることができる点か
ら、予めポリオレフィンと溶媒とを混合した樹脂組成物
を用いることが好ましい。
【0021】本発明により得られたポリオレフィン溶融
混練物をシート化することにより、本発明のポリオレフ
ィンシートを得ることができる。
【0022】ポリオレフィン溶融混練物をシート化する
工程は、特に限定されず、通常用いられる公知の方法に
より行うことができる。例えば、ポリオレフィン溶融混
練物を連続式混練押出機の先端につけたTダイや円筒ダ
イでシート化してもよい。
【0023】ポリオレフィン溶融混練物のシート化に際
しては、押出機などから出てくるシート状成形物をさら
に急冷しても良い。この時、冷却速度が20℃/min
以上になる条件で急冷することがより好ましい。急冷操
作を行うことにより、皮膜強度をより高めることができ
る。具体的には、溶融状態から短時間、好ましくは1分
以内に得られたシート状成形物を室温以下、好ましくは
0℃以下の冷却体に接触させる。このように急冷する
と、冷却固化の最も遅くなるシート断面の中央部に至る
まで、上記の冷却速度で冷却することができる。
【0024】このようにして、本発明のポリオレフィン
シートを得ることができる。ポリオレフィンシートの曲
げ弾性率は、5×105 〜1×107 Pa、好ましくは
7×105 〜1×107 Paである。ポリオレフィンシ
ートの曲げ弾性率が5×10 5 Pa未満であると、得ら
れる多孔質フィルムの強度と孔構造の微細性が劣り好ま
しくなく、1×107 Paを超えると、得られる多孔質
フィルムの孔構造の微細性が劣り好ましくない。なお、
曲げ弾性率は、動的粘弾性測定により測定することがで
きる。
【0025】また、本発明のポリオレフィンシートの厚
みは、特に限定されないが、3〜20mmのものが好ま
しく、5〜15mmのものがより好ましい。
【0026】本発明のポリオレフィンシートに、さら
に、延伸処理、脱溶媒処理、ヒートセット処理等を適宜
行なうことにより、電池の正極負極間に配置されてこれ
らを隔離させる電池用セパレーター等として用いられる
多孔質フィルムを調製することができる。
【0027】本発明のポリオレフィンシートは、溶媒が
ポリオレフィン中に、微細に、かつ均一に分散したポリ
オレフィン溶融混練物を用いて調製されているため、本
発明のポリオレフィンシートを用いて得られる多孔質フ
ィルムは、高強度を有し、かつ微細な孔構造を有するも
のとなる。
【0028】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げてさらに詳
細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限
定されるものではない。
【0029】なお、特性については下記要領にて測定を
行う。
【0030】(曲げ弾性率)DMS120(セイコー電
子工業社製)を使用し、160℃まで昇温した際の周波
数1Hzにおける貯蔵弾性率を測定する。
【0031】実施例1 重量平均分子量2×106 の超高分子量ポリエチレン
(融点:135℃)15重量部と流動パラフィン(40
℃における動粘度:59cst)85重量部を、スラリ
ー状に均一混合し、樹脂組成物を調製した。得られた樹
脂組成物を、10kg/hrの供給速度で、4箇所の混
練部を有する同方向二軸混練押出機(シリンダー径:4
0mm、L/D=42)に投入し、160℃の混練温度
で溶融混練を行なった。なお、同方向二軸混練押出機内
のスクリュー回転数は200rpmに調整した。得られ
た溶融混練物を、ギアポンプ付Tダイス(リップ厚:3
mm)を用いて、厚み約3mmのシートを得た。得られ
たシートは水浴により冷却した。得られたシートの曲げ
弾性率は高い値であった。なお、同方向二軸混練押出機
が有する各混練部には樹脂圧力計を配置し、混練部のス
クリュー形状を調整することにより、各混練部の圧力を
表1に示す圧力に調整した。
【0032】実施例2 実施例1において、樹脂組成物の供給速度を20kg/
hrに、スクリュー回転数を300rpmに変え、各混
練部の圧力を表1に示す圧力に調整した以外は、実施例
1と同様にして、曲げ弾性率の高いシートを得た。
【0033】実施例3 実施例1において、樹脂組成物の供給速度を25kg/
hrに、同方向二軸混練押出機が有する混練部を3箇所
とし、各混練部の圧力を表1に示す圧力に調整した以外
は、実施例1と同様にして、曲げ弾性率の高いシートを
得た。
【0034】比較例1 実施例1において、各混練部の圧力を表1に示す圧力に
調整した以外は、実施例1と同様にしてシートを得た。
その結果、得られたシートには、ポリオレフィンの未溶
解によるものと考えられるパウダー粒子の凝集物が残存
していた。
【0035】比較例2 実施例1において、各混練部の圧力を表1に示す圧力に
調整した以外は、実施例1と同様にしてシートを得た。
その結果、得られたシートには、ポリオレフィンの未溶
解によるものと考えられるパウダー粒子の凝集物が残存
していた。
【0036】比較例3 実施例1において、混練部を1箇所しか持たない同方向
二軸混練押出機を使用し、混練部の圧力を表1に示す圧
力に調整した以外は、実施例1と同様にしてシートを得
た。その結果、得られたシートに、比較例1、2のシー
トで見られたような凝集物は見られなかったが、シート
の曲げ弾性率は低かった。
【0037】実施例1〜3及び比較例1〜3における混
練押出機内の混練部の圧力、及び得られたシートの曲げ
弾性率を表1に示す。実施例1〜3で得られたシートは
曲げ弾性率が高く、溶媒がポリオレフィン中に均一に分
散していることが示唆される。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、溶媒がポリオレフィン
中に微細に、かつ均一に分散したポリオレフィン溶融混
練物を、高吐出量で得ることが可能となり、該ポリオレ
フィン溶融混練物を用いて、高強度を有するポリオレフ
ィンシートを得ることが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 智昭 大阪府茨木市下穂積1−1−2 日東電工 株式会社内 (72)発明者 藤田 茂 大阪府茨木市下穂積1−1−2 日東電工 株式会社内 Fターム(参考) 4F071 AA15 AA15X AA20 AA20X AA21 AA21X AC03 AE19 AF17 AF17Y BA02 BB06 BC01 4F201 AA03 AA06 AG01 BA01 BC01 BC02 BC37 BD05 BK26 BM06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン及び溶媒を含有する樹脂
    組成物を2以上の混練部を有する連続式混練押出機を用
    いて溶融混練するポリオレフィン溶融混練物の製造方法
    であって、前記樹脂組成物が重量平均分子量5×105
    以上の超高分子量ポリエチレンを5重量%以上含有し、
    前記連続式混練押出機の最初の混練部における溶融混練
    を他の混練部よりも大きな圧力下で行なうことを特徴と
    するポリオレフィン溶融混練物の製造方法。
  2. 【請求項2】 連続式混練押出機が同方向二軸混練押出
    機又は異方向二軸混練押出機である請求項1記載の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の製造方法により調
    製されるポリオレフィン溶融混練物をシート化して得ら
    れたポリオレフィンシートであって、曲げ弾性率が5×
    105 〜1×107 Paであるポリオレフィンシート。
JP11051525A 1999-02-26 1999-02-26 ポリオレフィン溶融混練物の製造方法及びポリオレフィンシート Pending JP2000246732A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011108387A1 (ja) * 2010-03-05 2011-09-09 住友ベークライト株式会社 冷却装置および冷却方法
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