JP2000246045A

JP2000246045A - 排気ガス処理装置

Info

Publication number: JP2000246045A
Application number: JP11048273A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Yatabe; 利彰矢田部
Original assignee: Ikiken Co Ltd
Current assignee: Ikiken Co Ltd
Priority date: 1999-02-25
Filing date: 1999-02-25
Publication date: 2000-09-12

Abstract

(57)【要約】【課題】従来装置は、空間内に処理液と排気ガスを吹
出すものであり、排気ガスが処理液に接触することによ
り反応し処理されるので、処理液と排気ガスを充分に接
触させるための広い空間を必要とし、この空間のため装
置が大型化する。【解決手段】処理液４を充填した容器１内に、排気ガ
ス１１を気泡状にして排出する排気ガス排出手段５を設
けてなる。前記容器１内に、多数の通路８を有する泡変
形層３を着脱自在に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エチレンオキサイ
ドガスを含む不要ガス（排気ガス）を処理する装置の改
良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のエチレンオキサイドガスを含む排
気ガスを吸着除去する排気ガス処理装置には、充填塔内
に泡変形層（球体等の不規則充填物や金網等の規則充填
物を充填して、泡が通るための通路を多数設けたもの）
を設け、当該泡変形層の上方から処理液及び排気ガスを
吹出し、排気ガスを泡状にして落下させながら処理液に
吸着させる装置がある（特開平６‐１５４５３９号）。
また、充填塔内に前記と同様泡変形層を設け、当該泡変
形層の上方から処理液を、下方から排気ガスをそれぞれ
吹出し、排気ガスを処理液に接触させて吸着させる装置
がある（特開平６‐２９２８１５号）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来装置
は、いずれも空間内に処理液と排気ガスを吹出すもので
あり、排気ガスが処理液に接触することにより反応し処
理されるので、処理液と排気ガスを充分に接触させるた
めの広い空間を必要とし、この空間のため装置が大型化
するという欠点がある。

【０００４】本発明は、上記欠点を解決し、排気ガスと
処理液の接触を充分に維持するとともに、装置を小型化
することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、処理液を充填した容器内に、排気ガスを気
泡状にして排出する排気ガス排出手段を設けてなる。気
泡は微細である程単位体積当たりの表面積が増大するの
で、前記排気ガスをできるだけ微細な泡（直径１０ミク
ロン程度）にする。また、前記処理液を循環する処理液
循環手段を設けると共に、多数の通路を有する泡変形層
を、前記容器内に着脱自在に取付けるとよい。

【０００６】

【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について図
面を参照して説明する。図１は、本発明装置の概略図で
ある。１は処理液４を充填した容器である。この容器１
の形状は、円筒形状に限らず環状等周知の各種形状であ
ってもよい。５は、排気ガスを気泡状にして排出する排
気ガス排出手段であり、本実施形態では排気ガス管であ
る。この排気ガス管５は、処理液４中に排気口５ａを有
する。３は容器内（循環流路途中）に設けた泡変形層で
あり、図２に示すごとく発泡スチロール製のボール７を
多数充填し、通路８を多数形成したものである。１２
は、容器内の処理液を循環する処理液循環手段であり、
本実施形態ではポンプである。

【０００７】このようにしてなる排気ガス処理装置は、
排気ガス管５よりエチレンオキサイドを含む排気ガスの
気泡を、処理液４中に放出する。処理液４はポンプ１２
により循環しているので、この泡状の排気ガス１１は、
処理液４とともに循環する。従って、排気ガス中に霧状
の処理液を上から吹出すものに比べ、排気ガス１１と処
理液４との接触面積が格段に大になる。反応は処理液４
との接触面積が大きいほど速く進むので、気泡を微細に
する（直径１０ミクロン程度）ことにより容器は小さく
てすむ。さらに泡変形層３を設けると、この効果がを大
になる。すなわち、処理液中を上昇して泡変形層３に達
した泡状の排気ガス１１は、ボール７間の形成された多
数の通路８を通ることにより変形して表面積が増大し、
反応が速く進む。なお、循環流路の下流側１３に気相分
離器（図示せず）を設け、処理済のガスは放出し、処理
液４は上流側１４に戻す。あるいは、処理済のガスを排
気ガス管５に戻し、再処理する構成にしてもよい。この
ように構成すると、排気ガスの処理時間は長くなるが、
容器１をより小型化することが可能である。

【０００８】図３は、別の実施形態になる本発明装置の
断面図である。１は容器（充填塔）であり、中央に隔壁
２を有し、上部に所定幅の空間部を設け、その下に泡変
形層３を設ける。そして、少なくとも前記泡変形層３の
上端まで処理液４を充填する。５は排気ガス管であり、
容器１の下部に排気口５ａを開口する。そして、排気口
５ａの上部に泡発生管６を取付ける。泡発生管６は、上
方に行くに従い幅が狭くなるものであり、周囲の液体と
共に排気ガスが狭い口を通ることにより微細な泡になる
ものである。そして、その上方に撹拌羽根９を設ける
と、より微細な泡になる。なお、１０は容器１の上部に
設けた排気管である。また、処理液４を循環するポンプ
（図示せず）を設けるとよい。

【０００９】上記各実施形態では、容器1を1塔にした
が、排気ガスの吸着が充分でない場合には、図４に示す
如く複数塔直列に接続してもよい（排気ガス管５と排気
管１０を接続する）。また、上記泡変形層３は、通路８
が多数設けたものであればよいので、上記発泡スチロー
ル製のボール7を充填したもののほか、素材や形状の異
なる不規則充填物を充填してもよく、また金網等の規則
充填物等公知の充填物を充填してもよい。

【００１０】

【発明の効果】以上を要するに本発明は、処理液を充填
した容器内に、排気ガスを気泡状にして排出する排気ガ
ス排出手段を設けたので、発生した排気ガスの泡が処理
液中に排出され、充分に処理液と反応する。よって、容
器の小型化が可能である。また、容器内に処理液循環手
段と泡変形層を設けると、排気ガスの泡が、泡変形層内
で変形しながら循環するので、一層処理液との反応が進
む。本発明では、両者が相俟って装置の小型化が可能に
なる。さらに、本発明装置は処理済の排気ガスを再循環
させたり、他の塔で処理させることにより、一層小型化
できるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明第１実施例の概略図である。

【図２】泡変形層の作用を説明する図である。

【図３】本発明第２実施例の断面図である。

【図４】容器を複数直列に接続した状態を示す概略図で
ある。

【符号の説明】

１容器３泡変形層４処理液５排気ガス排出管５ａ排気口１１排気ガス１２ポンプ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】処理液を充填した容器内に、排気ガスを
気泡状にして排出する排気ガス排出手段を設けてなる排
気ガス処理装置。
【請求項２】前記処理液を循環する処理液循環手段を
設けると共に、多数の通路を有する泡変形層を、前記容器内に着脱自在
に取付けることを特徴とする請求項１記載の排気ガス処
理装置。