JP2000245976A - 剥離治具及び剥離装置 - Google Patents

剥離治具及び剥離装置

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JP2000245976A
JP2000245976A JP11056494A JP5649499A JP2000245976A JP 2000245976 A JP2000245976 A JP 2000245976A JP 11056494 A JP11056494 A JP 11056494A JP 5649499 A JP5649499 A JP 5649499A JP 2000245976 A JP2000245976 A JP 2000245976A
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peeling
pair
jig
shaft
blades
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JP11056494A
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Masao Hirota
正雄 廣田
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
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Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸2に付着しているゴムローラ部分3を容易
に剥離でき且つ簡単に研ぐことができる剥離治具を提供
する。 【解決手段】 一対の剥離刃12、12にそれぞれ柄1
3、13を一体に形成し、それを枢軸部材14で連結し
てペンチ状の剥離治具11を構成する。各剥離刃12の
向い合う面には、当接面12aと半径の異なる複数の半
円形の溝12dを形成し、反対側の面には傾斜した刃面
12cを形成して下端に刃先12b、12eを形成して
いる。この剥離治具11は、手に持って一対の剥離刃の
溝12d、12dの間に軸2をはさみ込み且つその軸の
先端を適当な当て木等に叩き付けることで、刃先12
b、12eをゴムローラ部分3に切り込ませ、剥離させ
ることができ、また、刃面2cを研ぐことで刃先を容易
に研ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸に付着している
付着物、例えば、プリンタ、ファックス、複写機等で使
用されるゴムローラにおいて金属製の軸に付着している
ゴムローラ部分などの付着物を軸から取り除くための剥
離治具及び剥離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、廃棄処分となったプリンタ等はそ
のまま産業廃棄物として廃棄されていた。しかしなが
ら、地球環境保護、省資源、ゴミの減量化等のため、電
化製品等はリサイクルをする必要に迫られており、部品
を再利用することが望まれている。プリンタ等で使用さ
れるゴムローラは、金属の軸とゴムローラ部分からな
り、このままでは再利用できない。金属の軸とゴムロー
ラ部分とを分離させればよいが、強固に粘着しているも
のも多く、簡単に分離することができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来、図6に
示すように、ゴムローラ1の金属の軸2からそれに付着
しているゴムローラ部分3を剥離する筒刃5とゴムロー
ラ部分3を縦方向に二つ割りする平刃6とを備えた剥離
治具4が考案されている。ところが、ローラの軸径がま
ちまちであるので、多種類の軸径に対応するには、軸径
ごとに筒刃5を交換するか、軸径ごとに治具4を用意し
なければならず、工数面、コスト面で実用的でないとい
う問題点があった。また、筒刃の部分を簡単に研ぐこと
ができないため、長期使用によって刃こぼれ等が生じた
場合、使用不能に陥るという問題もあった。
【0004】そこで、図7に示すような、軸径ごとに対
応した半円形の丸刃7aを持つ治具7を作ることが考え
られ、この治具一つで複数の軸径のゴムローラに対応で
きる。しかしながら、この場合でも、丸刃の部分は簡単
に研ぐことができないという問題がある。
【0005】そこで、図8に示すように、厚さのある刃
に半円状の溝8aを設けた治具8を作れば、簡単に研ぐ
ことができ且つ製作も容易となる。
【0006】ところが、図7、図8に示す治具7、8と
も、ローラ軸に付いたゴムローラ部分を一度に半分だけ
しか剥離させることができず、作業性が悪いという問題
がある。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、軸からそれに付着しているゴムローラ部分等の付
着物を容易に剥離することができ、しかも簡単に研ぐこ
とができ且つ製作も容易な剥離治具及びそれを用いた剥
離装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の剥離治具は上記
問題点を解決するため、それぞれが、当接面と、その反
対側に位置し、当接面の一端に刃先を形成するように当
接面に対して鋭角で交叉する刃面と、その当接面に形成
された半円形の溝を備えた一対の剥離刃を用い、その一
対の剥離刃を、向かい合った半円形の溝内に、剥離すべ
き付着物が付いた軸を挟み込むように閉じることができ
る構成としたものである。この構成により、軸をはさみ
込んだ一対の剥離刃を軸に対して軸線方向に相対的に移
動させることで、付着物を一度に切断し且つ剥離させる
ことができ、また、剥離刃の当接面及び刃面を研ぐこと
で刃先を容易に研ぐことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の剥離治具の一つの実施の
形態は、それぞれが、互いに突き当てるための当接面
と、その当接面の反対側に形成され、当接面の一端に刃
先を形成するように前記当接面に対して鋭角で交叉する
刃面と、前記当接面に、前記刃先に対して交叉する方向
に形成され、剥離すべき付着物が付いた軸を嵌合させう
る半円形の溝を備えた一対の剥離刃と、その一対の剥離
刃を、向かい合った半円形の溝内に前記軸を挟み込むよ
うに開閉可能に連結する開閉手段とを備えた構成とした
ものであり、開閉手段によって一対の剥離刃を、向かい
合った溝内に軸をはさみ込むように閉じ、叩きつける等
の操作によって軸を一対の剥離刃に対して軸線方向に相
対的に移動させることで、その軸に付着しているゴムロ
ーラ等の付着物を切断し且つ剥離させることができる。
【0010】本発明の剥離治具の他の実施の形態は、一
対の剥離刃を開閉させる開閉手段を、それぞれの剥離刃
と一体に形成された一対の柄と、その一対の柄を枢動可
能に連結する枢軸部材を備えたペンチの形態としたもの
であり、この構成により、この剥離治具を片手で操作し
て一対の剥離刃の間に軸をはさみ込み且つその軸の先端
を適当な当て木等に叩き付けることができ、剥離作業を
容易に実施できる。
【0011】本発明の剥離治具の更に他の実施の形態
は、一対の剥離刃の当接面に、半径の異なる複数の半円
形の溝を平行に形成したものであり、これにより一つの
治具で軸径の異なる複数の軸に付着している付着物を剥
離させることができる。
【0012】本発明の剥離装置の一つの実施の形態は、
上記のいずれかの剥離治具を保持手段で保持させ、その
剥離治具の一対の剥離爪の向かい合った半円形の溝で挟
み込まれた、剥離すべき付着物が付いた軸を押し込み手
段によって剥離治具に対して相対的に押し込むという構
成としたものであり、これにより付着物を一対の剥離刃
で切断し且つ剥離させることができる。ここで、押し込
み手段としてはテコを利用し手動操作するもの、エアシ
リンダ等の動力装置を用いたもの等任意である。
【0013】本発明の剥離装置の他の実施の形態は、上
記のいずれかの剥離治具を、後端に手で保持するための
握りを備えた保持体の先端に保持させ、且つその保持体
には、剥離治具の一対の剥離爪の向かい合った半円形の
溝で挟み込まれた軸を軸線方向に押すための押棒を軸線
方向に移動可能に保持させると共に、前記握りの近傍に
レバーを枢動可能に取り付け、そのレバーの枢動を前記
押棒の前進移動に変換する送り機構を設けるという構成
としたものである。この構成により、握りとレバーを手
で持ち且つそのレバーを操作することで、剥離すべき付
着物が付いた軸を剥離治具の一対の剥離刃に対して押し
込んで行くことができ、単にレバーの操作のみで、軸の
付着物を剥離刃で切断し且つ剥離させることができる。
【0014】本発明の剥離装置の更に他の実施の形態
は、前記した剥離治具の一対の剥離刃にそれぞれ、半径
の異なる複数の半円形の溝を設け、更に、その剥離治具
を保持する保持体の先端に、その剥離治具を所望の半円
形の溝が押棒と同一軸線上に位置するように位置決めす
る位置決め手段を設けるという構成としたものであり、
この構成により、軸径の異なる複数の軸に対応可能とな
り、それらの軸から付着物を切断し且つ剥離させること
ができる。
【0015】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
を更に詳細に説明する。図1は本発明の一実施例による
剥離治具を、開いた状態で示す概略斜視図、図2はその
剥離治具を閉じ、軸を挟み込んだ状態で示す概略斜視
図、図3はその剥離治具に設けている剥離爪の概略斜視
図である。図1〜図3において、この実施例の剥離治具
11はゴムローラ1の金属の軸2に付着しているゴムロ
ーラ部分3を剥離、除去するためのもので、全体がペン
チの形態に作られている。すなわち、剥離治具11は、
一対の剥離刃12、12と、それらと一体に形成された
一対の柄13、13と、その一対の柄13、13を枢動
可能に連結する枢軸部材14と等を備えており、一対の
柄13、13を操作することで一対の剥離爪12、12
を開閉可能としている。従って、一対の柄13、13及
び枢軸部材14が一対の剥離爪12、12を開閉させる
開閉手段を構成している。ここで、枢軸部材14からの
柄13の長さを適当に長くしておくことにより、テコの
原理によって一対の剥離爪12、12を強く閉じること
ができる。
【0016】前記した一対の剥離刃12、12は、それ
ぞれが、互いに突き合わせるための当接面12aと、そ
の当接面12aの反対側に形成され、当接面12aの一
端に刃先12bを形成するようにその当接面12aに対
して鋭角で交叉する刃面12cと、当接面12aに、刃
先12bに対して交叉する方向に、例えば直角方向に形
成された複数の半円形の溝12dを有しており、図2に
示すように一対の剥離刃12、12を閉じた状態では、
向い合う溝12d、12dによって軸2を挟み込むこと
ができる構成となっている。ここで、複数の溝12d
は、それぞれの半径が、異なる軸径の軸に対応可能なよ
うに異ならせている。剥離刃12の厚さは、当然形成す
る溝12dの半径よりも大きく設定されており、また、
刃面12cは、各溝12dの先端がその刃面12cに開
口するような大きさに形成されている。かくして、溝1
2dが刃面12cに開口する位置に鋭利な刃先12eが
形成される。なお、一方の柄13の後端には、ループ状
の結合具16が枢動可能に取り付けられており、図2に
示すように、一対の剥離刃12、12を閉じた時に他方
の柄13の後端に引っかけて、一対の柄13、13が開
かないように拘束できるようになっている。
【0017】以上のように構成した剥離治具11につい
てその動作を説明する。まず、一対の柄13、13を操
作して、図1に示すように一対の剥離刃12、12を開
き、ゴムローラ部分3を剥離すべき軸2を、それに対応
した半径の溝12dで挟み込むように、一対の剥離爪1
2、12を閉じ〔図4(a)、(b)参照〕、図2に示
すように、一対の柄12、12の後端を結合具16で止
め、開かないように拘束する。次に、この剥離治具11
を持ち上げ、軸2を、適当な場所に置かれている当て木
17に向かって振り下ろし、軸2の下端を当て木17に
衝突させる。これにより、図4(c)に示すように、一
対の剥離爪12、12が軸2を取り囲んだ状態で軸2に
対して軸線方向に移動し、下端の刃先12b、12e
(図3参照)がゴムローラ部分3に食い込んで切断し且
つ剥離させる。その後も軸2の振り下ろし動作を繰り返
すことにより、図4(d)に示すように、ゴムローラ部
分3を左右に切り離し且つ軸2から剥離させる。このよ
うに、この剥離治具11は、単に先端の一対の剥離爪1
2、12で軸2をはさみ付け、当て木17に向かって振
り下ろすという単純な動作によりゴムローラ部分3を軸
2から剥離させることができる。また、異なる径の複数
の溝12dを備えているので、その溝径に対応する軸径
の軸を処理することができる。刃先12b、12eが摩
耗した時には、平坦な刃面12cを砥石で研ぐことで、
刃先12b、12eを鋭利に再生させることができ、従
って研ぎ動作もきわめて容易である。
【0018】なお、上記実施例では、一対の柄13、1
3を握って近づけた際に一対の剥離爪12、12が閉じ
る構成としているが、本発明はこの構成に限らず、一対
の柄を握ると一対の剥離爪が開く構成としてもよい。ま
た、一対の柄13、13を枢着部材14に関して一対の
剥離爪12、12とは反対側に配置する場合に限らず、
同じ側に配置してもよい。すなわち、図1において一対
の剥離爪12、12の先端側(枢着部材14とは反対
側)に柄を取り付け、その柄を握って一対の剥離爪1
2、12を閉じる構成としてもよい。
【0019】次に、本発明の剥離装置の実施例を説明す
る。図5は本発明の一実施例の剥離装置を示す概略斜視
図である。この実施例の剥離装置21は、一般に、コー
キング・ガンと呼ばれる装置と同様な機構を利用した手
動式のものである。同図において、22は保持体であ
り、全体が銃のような形をしており、処理すべきゴムロ
ーラ1を乗せるための半筒状部22aとその後端の握り
22bとを備えている。24はこの保持体22の半筒状
部22aの先端に取り付けられる剥離治具である。この
剥離治具24は、握ると開くタイプのペンチ式のもの
で、一対の剥離爪25、25と、それぞれに一体に形成
された一対の柄26、26と、両者を枢動可能に連結す
る枢軸部材を有している。一対の剥離爪25、25は図
1〜図4に示す実施例における一対の剥離爪12、12
と同様な構造のもので、互いに向かい合った当接面に、
半径の異なる複数の半円形の溝25dを有し、向かい合
った溝25d、25dで軸2を挟み込むことができる構
成となっている。また、その溝25dの一端側の外面に
は刃面25cが形成されており、それにより鋭利な刃先
25b、25eを形成している。かくして、一対の溝2
5dで軸2をはさみ込み、その軸2を剥離爪25、25
に対して押し込むことで、ゴムローラ部分3を切断し且
つ剥離させることができる。なお、各剥離爪25とそれ
と一体の柄26とは、枢軸部材に対してぞれぞれ同じ側
に位置しており、これにより、一対の柄26、26を握
ることによって一対の剥離刃25、25を開くことがで
きる。また、一対の剥離刃25、25を通常は閉じた状
態に保持するために、一対の柄26、26の間にばね2
8が圧縮された状態で取り付けられている。剥離治具2
4の刃先25bとは反対側の側面には、複数の溝25d
にそれぞれ対応する位置決め用溝29が形成されてい
る。
【0020】30は保持体22の半筒状部22aの先端
に設けられた剥離治具取付部材であり、剥離治具24を
上下方向に位置調整可能に保持すると共に、閉じた状態
の一対の剥離爪25、25の複数組の半円形の溝25
d、25dをそれぞれ所定の使用位置(後述する押棒と
同一軸線上となる位置)とすることができるように剥離
治具24を位置決めする位置決め手段を備えている。す
なわち、剥離治具取付部材30は、板ばねからなる位置
決めストッパ31を備えており、その位置決めストッパ
31の下端の突出部31aを剥離治具24の位置決め用
溝29の一つに嵌合させることで、その位置決め用溝2
9に対応した溝25d、25dを所定の使用位置に位置
させるように、剥離治具24を位置決めすることができ
る。33は、剥離治具24の溝25d、25dにはさみ
込まれた軸2を軸線方向に押すことができるように保持
体22に軸線方向に移動可能に保持された押棒であり、
先端に、軸2を嵌合させるはめ込み具34を備えてい
る。このはめ込み具34は多種類の軸径に対応可能なよ
うに、すり鉢状になった段差付の穴34aを備えてい
る。
【0021】36は、保持体22の握り22bの近傍に
枢動可能に取り付けられたレバー、38はこのレバー3
6の枢動を押棒33の前進移動に変換する送り機構であ
る。この送り機構38は、押棒33に対して移動可能で
且つレバー36で移動させられる押し板39と、その押
し板39に一端を連結され、他端で押棒33を締め付け
る構成のコイルばね40と、押し板39よりも後方で押
棒33を移動可能に支持するように設けられた逆止めス
トッパ41と、その逆止めストッパ41で一端を支えら
れ、他端で押棒33を締め付ける構成のコイルばね42
等を備えている。ここで、コイルばね40は押し板39
で押されて圧縮した時には先端が押棒33を締め付けて
押棒33を前進させるが、押し板39が後退して圧縮状
態を解除した時には押棒33に対して移動可能となる構
成のものである。他のコイルばね42も同様の構成であ
り、押棒33の前進は許容するが後退を阻止する構成で
ある。かくして、レバー36を繰り返し引くことで、押
棒33を少しずつ前進させることができ、その際、テコ
の原理により押棒33に大きい力を作用させることがで
き、その押棒33を介して軸2を剥離治具24に対して
押し込むことができる。すなわち、これらの押棒33、
レバー36、送り機構38等は、剥離治具24に対して
軸2を相対的に押し込む押し込み手段を構成する。
【0022】以上のように構成した剥離装置21につい
て、以下その動作を説明する。剥離治具24の柄26、
26を握り、先端の一対の剥離刃25、25を少し開い
て、ゴムローラ部分3を剥離させたい軸2を、その軸径
に対応した半円形の溝25dに合わせた後、柄26、2
6を放して、剥離刃25、25を閉じ、軸2をはさみ込
む。次に、押棒33を手で前進させて、先端のはめ込み
具34の穴34aに軸2の後端を差し込む。これによ
り、軸2は剥離治具24とはめ込み具34で保持される
こととなる。この状態でレバー36を繰り返し引くこと
により、押棒33が少しずつ前進し、軸2を剥離治具2
4に押し込んで行く。これにより、剥離刃25がゴムロ
ーラ部分3を切断し且つ剥離させる。以上のように、こ
の剥離装置21では軸2を剥離治具24とはめ込み具3
4にセットし、レバー36を繰り返し引くという簡単な
操作で軸2からゴムローラ部分3を剥離させることがで
き、簡単に使用できる。また、この剥離装置21は、小
型で且つ何らの動力源を必要としないので、任意の場所
に容易に運んで使用することもできる。
【0023】なお、上記実施の形態では、可搬式の且つ
手動式の剥離装置21を示したが、本発明の剥離装置は
この構成に限らず、適宜変更可能であり、例えば、軸2
を剥離治具24に対して押し込むための押し込み手段と
してエアシリンダ等の動力を用いる構成としてもよい。
また、剥離治具24も図示の構成に限らず、適宜変更可
能であり、例えば、図1に示す剥離治具を用いても良
い。
【0024】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の剥離治
具は、それぞれが、当接面と、刃面と、半円形の溝を備
えた一対の剥離刃を備え、その一対の剥離刃を向かい合
った溝内に、剥離すべき付着物が付いた軸を挟み込むよ
うに閉じることができる構成としたことにより、単に、
一対の剥離刃の間に軸をはさみ込み、その軸を剥離刃に
対して相対的に軸線方向に移動させることで、付着物を
一度に切断し且つ剥離させることができ、しかも、刃先
が摩耗した時には、剥離刃の刃面を研ぐことで刃先を容
易に研いで再生することができるという効果を有してい
る。
【0025】ここで、一対の剥離刃を開閉させるための
手段を、それぞれの剥離刃と一体に形成された一対の柄
と、その一対の柄を枢動可能に連結する枢軸部材を備え
たペンチの形態とすると、その剥離治具を片手で操作し
て一対の剥離刃の間に軸をはさみ込み且つその軸の先端
を適当な当て木等に叩き付けて、付着物を剥離させるこ
とができ、剥離作業を容易に行えるという効果が得られ
る。
【0026】また、一対の剥離刃の当接面に、半径の異
なる複数の半円形の溝を平行に形成しておくと、一つの
治具で軸径の異なる複数の軸に対応でき、それらの軸に
付着している付着物を剥離させることができ、また、一
つの治具で他種類の軸に対応できるため、使用する治具
の個数を削減でき、コストを低くすることができるとい
う効果が得れらる。
【0027】更に、その剥離治具を保持手段で保持さ
せ、その剥離治具の一対の剥離爪の向かい合った半円形
の溝で挟み込まれた、剥離すべき付着物が付いた軸を押
し込み手段によって剥離治具に対して相対的に押し込む
構成とすると、その押し込む手段によって治具を剥離治
具に押し込み、付着物を一対の剥離刃で切断し且つ剥離
させることができ、付着物の剥離作業を容易に実施でき
るという効果が得れらる。
【0028】また、上記した剥離治具を、後端に手で保
持するための握りを備えた保持体の先端に保持させ、且
つその保持体には、剥離治具の一対の剥離爪の向かい合
った半円形の溝で挟み込まれた軸を軸線方向に押すため
の押棒を軸線方向に移動可能に保持させると共に、握り
の近傍にレバーを枢動可能に取り付け、そのレバーの枢
動を押棒の前進移動に変換する送り機構を設けるという
構成とすると、握りとレバーを手で持ち且つそのレバー
を操作することで、剥離すべき付着物が付いた軸を剥離
治具の一対の剥離刃に対して押し込んで行くことがで
き、単にレバーの操作のみで容易に、軸に付着している
付着物を剥離刃で切断し且つ剥離させることができ、ま
た、腕力の少ない人でも支障なく使用でき、しかも、任
意の場所に運んで簡便に使用することができるといった
効果も得られる。
【0029】更に、上記の装置において、剥離治具の一
対の剥離刃にそれぞれ、半径の異なる複数の半円形の溝
を設け、更に、その剥離治具を保持する保持体の先端
に、その剥離治具を所望の半円形の溝が押棒と同一軸線
上に位置するように位置決めする位置決め手段を設けて
おくと、軸径の異なる複数の軸に対応可能となり、それ
らの軸から付着物を切断し且つ剥離させることができる
という効果が得れらる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による剥離治具を、開いた状
態で示す概略斜視図
【図2】図1に示す剥離治具を、軸を挟み込んだ状態で
示す概略斜視図
【図3】図1に示す剥離治具に設けている剥離爪の概略
斜視図
【図4】(a)、(b)、(c)、(d)は図1に示す
剥離治具の使用状態を示す概略斜視図
【図5】本発明の一実施例による剥離装置の概略斜視図
【図6】従来の剥離治具の概略斜視図
【図7】従来例を改良した剥離治具の1例を示す概略斜
視図
【図8】従来例を改良した剥離治具の他の例を示す概略
斜視図
【符号の説明】
1 ゴムローラ 2 軸 3 ゴムローラ部分 11 剥離治具 12 剥離刃 12a 当接面 12b 刃先 12c 刃面 12d 溝 12e 刃先 13 柄 14 枢軸部材 21 剥離装置 22 保持体 22a 半筒状部 22b 握り 24 剥離治具 25 剥離爪 26 柄 28 ばね 30 剥離治具取付部材 31 位置決めストッパ 33 押棒 34 はめ込み具 36 レバー 38 送り機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸に付着している付着物を剥離させるた
    めの一対の剥離刃であって、それぞれが、互いに突き当
    てるための当接面と、その当接面の反対側に形成され、
    当接面の一端に刃先を形成するように前記当接面に対し
    て鋭角で交叉する刃面と、前記当接面に、前記刃先に対
    して交叉する方向に形成され、前記軸を嵌合させうる半
    円形の溝を備えた一対の剥離刃と、その一対の剥離刃
    を、向かい合った半円形の溝内に前記軸を挟み込むよう
    に開閉可能に連結する開閉手段とを備えた剥離治具。
  2. 【請求項2】 一対の剥離刃を開閉させる開閉手段が、
    それぞれの剥離刃と一体に形成された一対の柄と、その
    一対の柄を枢動可能に連結する枢軸部材を備えたペンチ
    の形態であることを特徴とする請求項1記載の剥離治
    具。
  3. 【請求項3】 一対の剥離刃の当接面に、半径の異なる
    複数の半円形の溝が平行に形成されていることを特徴と
    する請求項1又は2記載の剥離治具。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    剥離治具と、その剥離治具を所定位置に保持する保持手
    段と、この保持手段で保持された前記剥離治具の一対の
    剥離爪の向かい合った半円形の溝で挟み込まれた、剥離
    すべき付着物が付いた軸を軸線方向に前記剥離治具に対
    して相対的に押し込む押し込み手段を有する剥離装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    剥離治具と、この剥離治具を先端に保持し、後端に手で
    保持するための握りを有する保持体と、この保持体の先
    端に保持された前記剥離治具の一対の剥離爪の向かい合
    った半円形の溝で挟み込まれた、剥離すべき付着物が付
    いた軸を軸線方向に前記剥離治具に対して押し込むこと
    ができるよう、前記保持体に軸線方向に移動可能に保持
    された押棒と、前記保持体の前記握りの近傍に枢動可能
    に取り付けられたレバーと、このレバーの枢動を前記押
    棒の前進移動に変換する送り機構とを備えた剥離装置。
  6. 【請求項6】 剥離治具の一対の剥離刃がそれぞれ、半
    径の異なる複数の半円形の溝を備えており、その剥離治
    具を保持する保持体の先端に、その剥離治具を所望の半
    円形の溝が押棒と同一軸線上に位置するように位置決め
    する位置決め手段が設けられていることを特徴とする請
    求項5記載の剥離装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013022672A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Thk Co Ltd 把持爪、ハンド、ハンド対および把持装置

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