JP2000244600A - データ通信回線選択装置およびこの装置が適用されるデータ送信装置ならびに移動局 - Google Patents

データ通信回線選択装置およびこの装置が適用されるデータ送信装置ならびに移動局

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JP2000244600A
JP2000244600A JP4289699A JP4289699A JP2000244600A JP 2000244600 A JP2000244600 A JP 2000244600A JP 4289699 A JP4289699 A JP 4289699A JP 4289699 A JP4289699 A JP 4289699A JP 2000244600 A JP2000244600 A JP 2000244600A
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Masaaki Nemoto
昌明 根本
Keiko Yoneda
桂子 米田
Shigeru Uchida
繁 内田
Koji Matsuyama
浩司 松山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ通信回線を効率的に使用できるデータ
通信回線選択装置を提供する。 【解決手段】 回線選択部24は、送信開始時に、複数の
データ通信回線11-14の中から通信アプリケーションAP
の送信データの全データ長に応じた通信速度のデータ通
信回線を選択する。通信中、回線切替部25は、残存デー
タ長、実効速度テーブル27に記憶された実効伝送速度お
よび切替時間記憶部28に記憶された回線切替時間に基づ
いて、残存データを最短時間で送信できるデータ通信回
線10を求める。現在使用中のデータ通信回線以外であれ
ば、そのデータ通信回線に切り替える。こうして、通信
中において通信トラフィックが変化しても、負荷を他の
回線に分散できる。したがって、データ通信回線を効率
的に使用できる。そのため、通信効率の向上に寄与す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信アプリケー
ションから送出される送信データを送信するのに適した
データ通信回線を複数のデータ通信回線の中から選択す
る装置、および、この装置が適用されたデータ送信装置
ならびに移動局に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、通信アプリケーションから送
出される送信データを複数のデータ通信回線のうちいず
れかを使用して送信するデータ通信装置が知られてい
る。この種のデータ通信装置においては、通信アプリケ
ーションとデータ通信回線とを固定的に接続せず、必要
に応じてダイナミックにデータ通信回線を選択するため
に、通信アプリケーションとデータ通信回線との接続を
制御する必要がある。
【0003】この制御を行う手段を設けたデータ通信装
置は、たとえば特開平5-260044号公報に開示されてい
る。図19は、この公開公報に開示されているデータ通
信装置の構成を示すブロック図である。このデータ通信
装置は、ISDN(IntegratedServices Digital Networ
k)回線106に接続可能になっている。ISDN回線1
06との接続処理に関しては、ISDN接続制御部10
4およびISDN回線接続部105が担当している。
【0004】各通信アプリケーション(AP)100、10
1、102は、通信を行う場合、通信チャネル(通信回
線)を指定したうえで回線使用を回線資源管理部103
に要求する。回線資源管理部103は、指定された通信
回線、通信モード(パケット交換/回線交換)および多
重化の可否を考慮し、複数の通信回線の中から適切な通
信回線を選択する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
開公報に開示されているデータ通信装置では、通信回線
を効率的に使用することができないおそれがある。より
詳述すれば、上記データ通信装置は、通信回線を選択し
た後は、たとえその通信回線の通信トラフィックが変化
しても、その通信回線を継続して使用する。すなわち、
他の通信回線の通信トラフィックが低くても、通信回線
を切り替えることはない。したがって、通信回線の負荷
が偏るおそれがある。また、上記データ通信装置は、イ
ンターネットアクセスのようにデータ通信中にデータ量
が急激に変化する場合でも、同じ通信回線を使用し続け
る。したがって、スループットが低下するおそれがあ
る。
【0006】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、データ通信回線を効率的に使用できるデ
ータ通信回線選択装置を提供することである。
【0007】また、この発明の他の目的は、上記データ
通信回線選択装置を用いることにより、通信効率を向上
できるデータ送信装置および移動局を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明は、通信アプリケーションからの送信データ
を送信するためのデータ通信回線を複数のデータ通信回
線の中から選択する装置であって、通信中に、上記通信
アプリケーションからの送信データのうち未送出の送信
データを送信するのに必要な残存送信時間を各データ通
信回線ごとに求める残存時間演算手段と、この残存時間
演算手段により求められた残存送信時間のうち使用中の
データ通信回線よりも残存送信時間の短いデータ通信回
線を未送出の送信データを送信するデータ通信回線とし
て選択する回線選択手段とを含むことを特徴とするデー
タ通信回線選択装置である。
【0009】この発明では、通信中において、使用中の
データ通信回線よりも短い残存送信時間で未送出の送信
データを送信できるデータ通信回線が選択される。した
がって、たとえば通信中に通信トラフィックが増加する
場合に、通信トラフィックの低い他のデータ通信回線に
回線を切り替えることができる。そのため、データ通信
回線の負荷を分散させることができる。
【0010】また、インターネットアクセスのように送
信データのデータ量が通信中に急激に変化する場合で
も、未送出の送信データのデータ長に応じたデータ通信
回線を選択できる。したがって、スループットの低下を
抑制できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0012】実施の形態1.図1は、この発明の実施形
態1に係るデータ通信装置を含むデータ通信システムの
全体構成を示す概念図である。このデータ通信システム
は、互いに離れた位置に設けられた2つのデータ通信装
置1、2の間でデータを送受信するものである。送受対
象のデータは、文字データ、動画データ、静止画データ
および音声データを含む。
【0013】このデータ通信システムにおいては、この
発明は一方のデータ通信装置1に適用されている。この
データ通信装置1は、2つのデータ通信網3、4に接続
されている。各データ通信網3、4は、それぞれ、ゲー
トウエイ5、6を介して他のデータ通信網7に接続され
ている。他方のデータ通信装置2は、この他のデータ通
信網7に接続されている。2つのデータ通信網3、4
は、それぞれ、ISDN(Integrated Services Digital
Network)網およびパケット交換網である。
【0014】データ通信装置1は、ISDN網3および
パケット交換網4に対してデータ通信回線10を介して
接続可能になっている。より具体的には、データ通信装
置1は、ISDN網3のDチャネルに相当するD回線1
1およびBチャネルに相当するB回線12を介してIS
DN網3に接続可能になっている。また、データ通信装
置1は、第1パケット回線13および第2パケット回線
14を介してパケット交換網4に接続可能になってい
る。
【0015】なお、データ通信回線10には、上記の他
に、ISDNベーシック回線、ISDN一次群回線およ
びISDNパケット回線を適用することができる。ま
た、データ通信回線10には、パケット通信における異
なるQOS(Quality Of Service)クラスが設定されるデ
ータ通信回線を適用することもできる。
【0016】図2は、データ通信装置1の内部構成を示
すブロック図である。このデータ通信装置1は、複数の
通信アプリケーションAP1、AP2、AP3、AP4
(以下総称するときは「通信アプリケーションAP」と
いう。)と、1つの回線管理部21と、複数の回線制御
部22a、22b、22c、22d(以下総称するとき
は「回線制御部22」という。)とを有している。この
実施形態1では、通信アプリケーションAPは4つ設け
られている。また、回線制御部22は、このデータ通信
装置1が接続可能なデータ通信回線10ごとに設けられ
ている。すなわち、この実施形態1では、回線制御部2
2は、4つ設けられている。
【0017】通信アプリケーションAPは、データ通信
装置1に依存しない汎用のソフトウエアである。たとえ
ば、この通信アプリケーションAPは、OS(Operating
System)の下で動作する。各通信アプリケーションAP
は、それぞれ異なる機能を実現するソフトウエアであ
る。具体的には、各通信アプリケーションAP1〜AP
4は、それぞれ、ファイル転送、静止画転送、音声転送
およびインターネットアクセスを実現する。
【0018】通信アプリケーションAPは、送信データ
を固定長または可変長のパケット形式に分割して送出す
る。送信データは、ヘッダ部およびデータ部を含む。ヘ
ッダ部は、データ関連情報を含む。データ関連情報は、
送信データの全データ長を含む。データ部は、データ本
体を含む。データ本体は、送信要求データを含む。送信
要求データは、通信アプリケーションAPが通信を要求
することを示すものである。
【0019】回線管理部21は、データ通信装置1に接
続可能なデータ通信回線11〜14の中から適切なデー
タ通信回線を選択するものである。回線管理部21は、
情報取得部23、回線選択部24および回線切替部25
を有する。
【0020】情報取得部23は、通信アプリケーション
APから送出されるデータ関連情報を取得する。取得さ
れたデータ関連情報は、回線選択部24に与えられる。
また、情報取得部23は、データ関連情報に含まれる全
データ長に基づいて、未送出の送信データのデータ長で
ある残存データ長を求める。求められた残存データ長
は、回線切替部25に与えられる。
【0021】回線選択部24は、回線選択テーブル26
を有している。回線選択テーブル26は、送信データの
全データ長とデータ通信回線との対応関係を示すもので
ある。回線選択部24は、送信開始時に、情報取得部2
3から与えられるデータ関連情報および回線選択テーブ
ル26に基づいて、適切なデータ通信回線を選択する。
【0022】回線切替部25は、実効速度テーブル27
および切替時間記憶部28を有している。実効速度テー
ブル27は、各データ通信回線11〜14とその実効伝
送速度との対応関係を記憶する。切替時間記憶部28
は、他のデータ通信回線に回線を切り替える際に必要な
回線切替時間を各データ通信回線11〜14ごとに記憶
する。回線切替時間は固定値である。回線切替部25
は、通信中に、実効速度テーブル27に記憶された実効
伝送速度、切替時間記憶部28に記憶された回線切替時
間および情報取得部23から与えられる残存データ長に
基づいて、適切なデータ通信回線を選択する。
【0023】回線制御部22a〜22dは、それぞれ、
各データ通信回線11〜14の回線接続、回線切断およ
びデータ送受信などの回線関連処理を実行する。各回線
制御部22a〜22dは、それぞれ、回線関連処理を実
行する回線制御回路(図示せず)および実効速度計測部
29a、29b、29c、29d(以下総称するときは
「実効速度計測部29」という。)を含む。実効速度計
測部29は、データ通信を行っているデータ通信回線の
実効伝送速度を一定時間ごとに計測する。実効速度計測
部29は、計測された実効伝送速度を回線切替部25に
与える。
【0024】図3は、回線選択テーブル26の構成を示
す概念図である。回線選択テーブル26では、送信デー
タの全データ長Lが長くなるほど通信速度の速いデータ
通信回線が対応付けられている。具体的には、送信デー
タの全データ長LがL1(たとえばL1=1キロバイ
ト)以下の場合には、第1パケット回線13が対応付け
られている。送信データの全データ長LがL1よりも長
く、かつL2(たとえばL2=10キロバイト)以下の
場合には、D回線11が対応付けられている。送信デー
タの全データ長LがL2よりも長く、かつL3(たとえ
ばL3=100キロバイト)以下の場合には、第2パケ
ット回線14が対応付けられている。送信データの全デ
ータ長LがL3よりも長い場合には、B回線12が対応
付けられている。
【0025】このように、全データ長が長くなるほど通
信速度の速いデータ通信回線を対応付けることにより、
通信効率の向上を図っている。
【0026】図4は、実効速度テーブル27の構成を示
す概念図である。実効速度テーブル27は、データ通信
回線記述欄27aおよび実効速度記述欄27bを有して
いる。各データ通信回線ごとの実効伝送速度は、次のよ
うに分類されて記述される。
【0027】以前も現在も未使用のデータ通信回線10
の実効伝送速度としては、デフォルト値が記述されてい
る。以前に1回以上使用され、かつ現在未使用のデータ
通信回線10の実効伝送速度としては、以前使用したと
きに計測された値が記述されている。以前に一度も使用
されておらず、現在使用されているデータ通信回線10
の実効伝送速度としては、一定時間ごとに計測された値
が記述されている。以前に1回以上使用され、かつ現在
も使用されているデータ通信回線10の実効伝送速度と
しては、一定時間ごとに計測された値が記述されてい
る。
【0028】なお、以前に1回以上使用され、かつ現在
も使用されているデータ通信回線10の実効伝送速度と
して、一定時間ごとに計測された値に代えて、以前使用
したときに計測された値を適用することもできる。この
場合、実効伝送速度の計測は、一定時間ごとに周期的に
行われるのではなく、1回の通信が終了する際に行われ
る。
【0029】図5および図6は、データ通信装置1の動
作を示すフローチャートである。以下の説明では、ファ
イル転送を実現する通信アプリケーションAP1から全
データ長200キロバイトの送信データを送信する場合
を想定する。
【0030】通信アプリケーションAP1においてデー
タ送信要求が発生すると(図5のステップS1)、通信
アプリケーションAP1は、送信開始要求信号を回線管
理部21に送出する。回線管理部21内の情報取得部2
3は、送信開始要求信号を受信すると、この受信された
送信開始要求信号のヘッダ部に含まれている全データ長
を抽出し(ステップS2)、この抽出された全データ長
を回線選択部24に与える。
【0031】回線選択部24は、全データ長を取得する
と、回線選択テーブル26を参照し、取得された全デー
タ長に対応するデータ通信回線を選択する(ステップS
3)。この場合、送信データの全データ長は200キロ
バイトであるから、データ通信回線としてはB回線12
が選択される。このように、送信開始時における回線選
択は、送信データの全データ長および回線選択テーブル
26に基づいて行われる。
【0032】回線選択部24は、B回線12を選択する
と、この選択されたB回線12を担当する回線制御部2
2bに対して、回線接続を指示するためのデータ送信開
始信号を送信する。回線制御部22bは、データ送信開
始信号を受信すると、回線接続の指示に従ってB回線1
2の接続処理を実行する(ステップS4)。
【0033】回線制御部22bは、回線接続後、回線接
続完了を示す回線接続完了信号を回線管理部21に送信
する。回線管理部21は、回線接続完了信号を受信する
と、データ送信許可を示す許可信号を通信アプリケーシ
ョンAP1に送信する。通信アプリケーションAP1
は、許可信号を受信すると、送信データの送出を開始す
る。
【0034】通信アプリケーションAP1から回線管理
部21に対しては、送信データがパケット形式で順次与
えられる。回線管理部21は、送信データが受信される
と、この受信された送信データを回線制御部22bに順
次与える。回線制御部22bは、送信データを受信する
と、この受信された送信データをB回線12に送出する
(ステップS5)。こうして、送信データの送信が開始
される。
【0035】送信データの送信が開始されると、回線管
理部21および回線制御部22bは、回線切替処理を実
行する。すなわち、回線制御部22b内の実効速度計測
部29bは、B回線12の実効伝送速度の計測を開始す
る(ステップS6)。実効速度計測部29bは、計測さ
れた実効伝送速度を回線切替部25に与える。回線切替
部25は、与えられた実効伝送速度を実効速度テーブル
27のB回線12に対応する実効速度記述欄27bに記
述し、当該実効速度記述欄27bの内容を更新する。
【0036】また、回線管理部21内の情報取得部23
は、未送出の送信データのデータ長である残存データ長
を求める(ステップS7)。未送出の送信データとは、
すべての送信データのうちデータ通信回線10にまだ送
出されていない送信データのことである。この実施形態
1では、回線管理部21から回線制御部22に送出され
た送信データのことを、データ通信回線10にすでに送
出された送信データであるとしている。
【0037】情報取得部23は、送信開始時に取得され
た全データ長と回線制御部22bにすでに送出された送
出済の送信データのデータ長である送出済データ長とに
基づいて、残存データ長を求める。具体的には、情報取
得部23は、全データ長から送出済データ長を減ずるこ
とにより、残存データ長を求める。情報取得部23は、
求められた残存データ長を回線切替部25に与える。
【0038】回線切替部25は、情報取得部23から残
存データ長が与えられると、実効速度テーブル27およ
び切替時間記憶部28にアクセスし、残存データを送信
するのに適切なデータ通信回線10を検索する。この場
合、適切なデータ通信回線10とは、残存データを最短
時間で送信できるデータ通信回線のことである。したが
って、以下では、この求めるべきデータ通信回線のこと
を最短データ通信回線と呼ぶ。
【0039】最短データ通信回線の求め方について詳述
する。回線切替部25は、実効速度テーブル27のすべ
ての実効速度記述欄27bに記述されている実効伝送速
度を取得する(ステップS8)。この場合、B回線12
の実効速度記述欄27bには、最新の実効伝送速度が記
述されている。その後、回線切替部25は、この取得さ
れた各実効伝送速度と残存データ長とに基づいて、残存
データの残存送信時間をすべてのデータ通信回線10に
ついてそれぞれ求める(ステップS9)。具体的には、
回線切替部25は、実効伝送速度を残存データ長で割る
ことにより、残存送信時間を求める。残存送信時間は、
残存データを送信するのに必要とされる時間のことであ
る。
【0040】その後、回線切替部25は、切替時間記憶
部28から回線切替時間を取得する。この場合、回線切
替部25は、現在使用中のB回線12から他のデータ通
信回線10に切り替える際に必要な回線切替時間を取得
する(ステップS10)。したがって、この実施形態1
では、3つの回線切替時間が取得される。その後、回線
切替部25は、この取得された回線切替時間を上記求め
られた残存送信時間のうち現在使用中のB回線12以外
のD回線11、第1パケット回線13および第2パケッ
ト回線14の各残存送信時間に加算する(ステップS1
1)。これにより、回線切替時間を考慮した実質的な残
存送信時間を各データ通信回線10について得ることが
できる。
【0041】回線切替部25は、回線切替時間を考慮し
た残存送信時間をすべてのデータ通信回線10について
求めると、その中で最短の残存送信時間となる1つのデ
ータ通信回線はいずれであるかを認識する。その後、当
該認識された最短データ通信回線は、現在使用中のB回
線12であるか否かを判別する(ステップS12)。
【0042】現在使用中のB回線12が最短データ通信
回線である場合(ステップS12のYES)、回線切替
部25は、回線切替処理は行わずに、現在使用中のB回
線12を再選択する(ステップS13)。回線切替部2
5による最短データ通信回線の再選択後、回線管理部2
1は、送信データを現在使用中のB回線12に送出すべ
く回線制御部22bに継続して与える。また、回線管理
部21は、すべての送信データを回線制御部22に送出
したか否かを判別する(ステップS14)。すべての送
信データを回線制御部22に送出していない場合、回線
管理部21は、上述したステップS6からの回線切替処
理を繰り返し実行する。
【0043】たとえば、現在使用中のB回線12の通信
トラフィックが増加した場合、当該B回線12の実効伝
送速度が低くなる場合がある。この場合、たとえばB回
線12よりも通信速度の低い他のデータ通信回線10の
通信トラフィックに変化がないとき、他のデータ通信回
線10の残存送信時間がB回線12の残存送信時間より
も短くなる場合がある。このような場合、当該他のデー
タ通信回線10に回線を切り替えた方が通信効率上好ま
しい。
【0044】そこで、現在使用中のB回線12以外のデ
ータ通信回線10が最短データ通信回線である場合(ス
テップS12のNO)、回線切替部25は、当該データ
通信回線10を次に使用する回線の候補としていったん
設定する。たとえば残存データ長が150キロバイトで
あり、各データ通信回線10の実効伝送速度が図4に示
された値であり、さらにB回線12から他のデータ通信
回線10に回線を切り替える際の回線切替時間が0.5
秒である場合、候補の最短データ通信回線は、第2パケ
ット回線14となる。
【0045】候補の最短データ通信回線として第2パケ
ット回線14が選択された場合、回線切替部25は、当
該第2パケット回線14を使用できるか否かを回線制御
部22dに尋ねる(図6のステップS15)。具体的に
は、回線切替部25は、使用可否質問信号を回線制御部
22dに送信する。
【0046】使用中であれば(ステップS15のN
O)、回線制御部22dは、回線接続ができないことを
示す切替拒否信号を回線切替部25に返信する。一方、
使用中でなければ、回線制御部22dは、回線接続が可
能なことを示す切替許可信号を回線切替部25に与え
る。
【0047】回線切替部25は、切替拒否信号を受信す
ると、第2パケット回線14の選択を中止し、現在使用
中のB回線12を再選択する(図5のステップ13)。
その後、回線管理部21は、データ通信が終了するまで
上述した図5のステップS6からの回線切替処理を繰り
返し実行する。一方、切替許可信号を受信すると、回線
切替部25は、第2パケット回線14を次に使用すべき
データ通信回線として正式に選択する(ステップS1
6)。
【0048】回線管理部21は、回線切替部25におい
て第2パケット回線14が正式に選択されると、回線の
切替処理を実行する。すなわち、回線管理部21は、ま
ず、現在使用中のB回線12を切断させる(ステップS
17)。具体的には、回線管理部21は、現在使用中の
B回線12を担当する回線制御部22bに対して、デー
タ通信終了を示す通信終了信号を信号として送信する。
通信終了信号を受信した回線制御部22bは、回線を切
断する処理を実行する。
【0049】また、回線切替部25は、現在使用中のB
回線12が切断された後、選択された第2パケット回線
14を接続させる(ステップS18)。具体的には、回
線切替部25は、回線接続を指示するためのデータ送信
開始信号を回線制御部22dに対して与える。このデー
タ送信開始信号を受信した回線制御部22dは、回線接
続の指示に従って回線接続処理を実行する。こうして、
回線切替が行われる。
【0050】回線切替後、上述の送信開始時における回
線接続後の処理と同様に、データ送信が開始される(ス
テップS19)。すなわち、回線制御部22dは回線管
理部21に対して回線接続完了信号を送信し、回線接続
完了信号を受信した回線管理部21は、残存データを回
線制御部22dに対して送信する。
【0051】その後、回線管理部21は、図5のステッ
プS14のデータ通信完了判別処理を実行する。送信が
完了していなければ、回線管理部21は、ステップS6
からの回線切替処理を繰り返し実行する。データ通信が
完了すれば、回線管理部21は、回線切断を指示する通
信終了信号を回線制御部22に与えることにより、デー
タ通信処理を終了する。
【0052】以上のようにこの実施形態1によれば、残
存データを最短時間で送信できるデータ通信回線をデー
タ通信中に動的に割り当てる。したがって、データ通信
中に通信トラフィックが変動する場合であっても、通信
効率の良好なデータ通信回線を使ってデータ通信を行う
ことができる。
【0053】また、インターネットアクセスのように送
信データ量がデータ通信中に急激に変化する場合であっ
ても、通信効率の良好なデータ通信回線を使ってデータ
通信を行うことができる。たとえば制御信号だけを送信
するために通信速度の低いデータ通信回線を使用してい
る場合、たとえば静止画データの送信が開始して送信デ
ータ量が急激に増加したとき、通信速度の低いデータ通
信回線をそのまま使用していては、スループットが大幅
に低下する。この実施形態1によれば、このような場合
に、通信速度の高いデータ通信回線に切り替えることが
できる。そのため、スループットの向上を図ることがで
きる。
【0054】また、実施形態1によれば、残存送信時間
を求める際に回線切替時間を考慮しているから、正確な
残存送信時間を求めることができる。そのため、通信効
率の向上を確実に図ることができる。
【0055】さらに、実施形態1によれば、データ送信
開始時における回線選択をテーブルを使用して行ってい
るから、送信データの全データ長に応じた適切なデータ
通信回線を確実に求めることができる。
【0056】実施の形態2.図7は、この発明の実施形
態2に係るデータ通信装置1の内部構成を示すブロック
図である。図7において、図2と同じ機能部分について
は同一の参照符号を使用する。
【0057】上記実施形態1では、データ送信開始時に
おけるデータ通信回線10の選択は、送信データの全デ
ータ長に基づいて行われる。しかし、すべての通信アプ
リケーションAPが同じ種類のデータを扱っているわけ
ではなく、通信アプリケーションAPごとに異なる種類
のデータを扱う場合がある。また、1つの通信アプリケ
ーションAPで複数種類のデータを扱う場合もある。一
方、データの種類(以下「メディア種別」という。)が
異なる場合、通信品質を考慮すると、通常、適切なデー
タ通信回線10は異なる。したがって、すべての通信ア
プリケーションAPに対して一律に全データ長に基づく
回線選択を行っていては、通信品質をも考慮した適切な
データ通信回線10を選択できるとは必ずしも限らな
い。
【0058】一例を示せば、たとえば動画データを送信
する場合、全データ長に基づけば高速なパケット回線が
選択されるとき、そのパケット回線をそのまま選択すれ
ば、通信効率は確かに向上する。しかし、動画データを
通信しているときには遅延およびゆらぎが低い方が好ま
しいことを鑑みると、パケット回線を選択する場合に
は、パケット回線固有の現象であるルーチング処理に基
づく遅延およびゆらぎに起因して通信品質が低下するお
それがある。したがって、通信品質を考慮すれば、パケ
ット回線以外のデータ通信回線を選択する方が好ましい
ということになる。
【0059】その一方で、通信中においても通信品質の
ことだけを考慮した回線選択を行えば、通信効率を犠牲
にし過ぎるおそれがある。したがって、データ送信開始
時だけでも、通信品質を考慮した回線選択を行うように
することが好ましい。
【0060】そこで、この実施形態2においては、通信
効率だけでなく通信品質をも考慮した回線選択を実現す
るために、データ送信開始時においてメディア種別に応
じてデータ通信回線を選択するようにした。
【0061】この実施形態2に係るデータ通信装置1
は、回線選択部24内に、回線選択のための複数(この
実施形態2では4つ)のテーブルを有している。具体的
には、回線選択部24は、テーブル名記憶テーブル3
1、アプリケーション選択式テーブル32、メディア選
択式テーブル33および上記実施形態1における回線選
択テーブル26と同様の構成を有する全データ長選択式
テーブル34を有する。この実施形態2では、アプリケ
ーション選択式テーブル32およびメディア選択式テー
ブル33が請求項におけるメディアテーブルに相当す
る。
【0062】図8は、テーブル名記憶テーブル31を示
す図である。テーブル名記憶テーブル31は、回線選択
部24がデータ送信開始時に最初に参照すべき第1参照
テーブルを指定するためのものである。この実施形態2
では、第1参照テーブルは、アプリケーション選択式テ
ーブル32となっている。
【0063】図9は、アプリケーション選択式テーブル
32を示す図である。アプリケーション選択式テーブル
32は、通信アプリケーションAPにとって適切なデー
タ通信回線10を指定するためのものである。具体的に
は、各通信アプリケーションAP1〜AP4ごとにデー
タ通信回線またはテーブル名が対応づけられている。
【0064】さらに詳述すれば、通信アプリケーション
AP1、AP2は、それぞれ、ファイル転送および静止
画転送を実現する。つまり、扱うメディア種別は1種類
である。その半面、全データ長は短いものから長いもの
まで様々である。したがって、通信アプリケーションA
P1、AP2からの送信データを送信するデータ通信回
線10としては、全データ長に基づいて選択されるデー
タ通信回線が適切である。そのため、通信アプリケーシ
ョンAP1、AP2には、全データ長選択式テーブルが
対応付けられている。
【0065】通信アプリケーションAP4は、インター
ネットアクセスを実現する。つまり、扱うメディア種別
は、静止画、テキスト、音声および動画と様々である。
したがって、通信アプリケーションAP4からの送信デ
ータを送信するデータ通信回線10としては、メディア
種別に基づいて選択されるデータ通信回線が適切であ
る。そのため、通信アプリケーションAP4には、メデ
ィア選択式テーブルが対応付けられている。
【0066】通信アプリケーションAP3は、音声転送
を実現する。つまり、扱うメディア種別は1種類で、し
かも各データごとに全データ長に大きな差が生じること
は希である。したがって、通信アプリケーションAP3
には第1パケット回線13が対応付けられている。
【0067】図10は、メディア選択式テーブル33を
示す図である。メディア選択式テーブル33は、メディ
ア種別ごとに適切なデータ通信回線を指定するためのも
のである。具体的には、各メディア種別ごとにデータ通
信回線またはテーブル名が対応づけられている。
【0068】より詳述すれば、メディア種別のうち静止
画およびテキストは、各データの全データ長に大きな差
が生じる場合の多いものである。したがって、静止画デ
ータおよびテキストデータを送信するデータ通信回線1
0としては、全データ長に基づいて選択されるデータ通
信回線が適切である。そのため、静止画およびテキスト
には、全データ長選択式テーブルが対応付けられてい
る。
【0069】一方、メディア種別のうち音声および動画
は、各データの送信データ長に大きな差が生じることが
希なものである。したがって、音声および動画には、そ
れぞれ、第1パケット回線13およびB回線12が対応
付けられている。
【0070】図11は、この実施形態2に係るデータ送
信開始時における回線選択処理を説明するためのフロー
チャートである。通信アプリケーションAPにおいてデ
ータ送信要求が発生すると、通信アプリケーションAP
から送信開始要求信号が回線管理部21に与えられる。
複数のメディア種別を扱う通信アプリケーションAP4
は、データ送信要求が発生した場合、パケット関連情報
として全データ長の他にメディア種別も含ませる。この
メディア種別は、全データ長と同様に、情報取得部23
において抽出され、回線選択部24に与えられる。
【0071】回線選択部24は、送信開始要求信号を受
信すると、テーブル名テーブル31を最初に参照する
(ステップT1)。上述のとおり、この実施形態2で
は、テーブル名テーブル31に記述されているテーブル
名はアプリケーション選択式テーブル32である。した
がって、回線選択部24は、次にアプリケーション選択
式テーブル32を参照し(ステップT2)、通信アプリ
ケーションAPにデータ通信回線10が対応付けられて
いるか否かを判別する(ステップT3)。
【0072】データ通信回線10が対応付けられていれ
ば(ステップT3のYES)、すなわちデータ送信要求
の発生元が通信アプリケーションAP3であれば、回線
選択部24は、対応づけられているデータ通信回線であ
る第1パケット回線13を選択する(ステップT4)。
【0073】テーブル名が対応付けられていれば(ステ
ップT3のNO)、すなわちデータ送信要求の元が通信
アプリケーションAP1、AP2、AP4のいずれかで
あれば、回線選択部24は、そのテーブル名に対応する
テーブルを参照し(ステップT5)、全データ長または
メディア種別にデータ通信回線10が対応付けられてい
るか否かを判別する(ステップT6) より詳述すれば、データ送信要求の発生元が通信アプリ
ケーションAP1またはAP2である場合、回線選択部
24は、全データ長選択式テーブル34を参照し、情報
取得部23から与えられる全データ長にデータ通信回線
10が対応付けられているか否かを判別する。全データ
長選択式テーブル34ではすべての全データ長にデータ
通信回線10が対応付けられている。したがって、この
場合はすべて肯定的に判別される。回線選択部24は、
情報取得部23から与えられた全データ長に応じたデー
タ通信回線10を選択する(ステップT4)。
【0074】データ送信要求の発生元が通信アプリケー
ションAP4である場合、回線選択部24は、メディア
選択式テーブル33を参照し、情報取得部23から与え
られるメディア種別にデータ通信回線10が対応付けら
れているか否かを判別する。メディア種別が音声または
動画である場合、ステップT6では肯定的に判別され
る。したがって、この場合、回線選択部24は、対応付
けられているデータ通信回線10、すなわち第1パケッ
ト回線13またはB回線12を選択する(ステップT
4)。
【0075】一方、メディア種別が静止画またはテキス
トである場合には全データ長選択式テーブル34が対応
付けられている。したがって、回線選択部24は、全デ
ータ長選択式テーブル34を参照し(ステップT7)、
情報取得部23から与えられる全データ長に応じたデー
タ通信回線10を選択する(ステップT4)。
【0076】以上のようにこの実施形態2によれば、デ
ータ送信開始時にメディア種別に応じてデータ通信回線
10を選択している。したがって、通信効率の向上に加
えて通信品質の向上を図ることができる。
【0077】実施の形態3.図12は、この発明の実施
形態3に係るデータ通信装置に設けられる回線選択テー
ブルの構成を示す図である。
【0078】上記実施形態1では、データ送信開始時に
おけるデータ通信回線10の選択は、送信データの全デ
ータ長に基づいて行われる。この場合、もしも選択され
たデータ通信回線10が使用中であれば、回線選択処理
をいったん中止し、ビジー状態とすることが考えられ
る。これは、通信効率を重要視している場合には適した
処理と言える。しかし、この処理では、データ通信を素
早く開始するという要求には応えることができない。そ
こで、この実施形態3では、通信効率を多少犠牲にして
もデータ通信を素早く開始させることを重要視し、いっ
たん選択されたデータ通信回線10が使用中の場合に
は、他のデータ通信回線10を選択できるようにしてい
る。
【0079】この実施形態3に係る回線選択テーブル4
0は、全データ長ごとに優先順位の付与された複数のデ
ータ通信回線10を対応付けている。1つの全データ長
に対応づけられた複数のデータ通信回線10には、それ
ぞれ、優先順位が付与されている。また、各データ通信
回線10には、使用状況が対応づけられている。具体的
には、データ通信回線10が使用されている場合、使用
状況は「使用中」となる。また、データ通信回線10が
使用されていない場合、使用状況は「空き」となる。こ
の使用状況は、回線管理部21によって必要に応じて更
新される。
【0080】図13は、この実施形態3に係るデータ送
信開始時における回線選択処理を説明するためのフロー
チャートである。通信アプリケーションAPから送信開
始要求信号が回線管理部21に与えられると、回線管理
部21内の回線選択部24は、情報取得部23から与え
られる全データ長および回線選択テーブル26に基づい
て、回線選択処理を実行する。
【0081】この場合、回線選択部24は、全データ長
に対応する複数のデータ通信回線10のうち優先順位と
して1番が付与されているデータ通信回線10の使用状
況を参照し(ステップU1)、当該データ通信回線20
が「空き」であるか否かを判別する(ステップU2)。
使用状況が「空き」であれば(ステップU2のYE
S)、回線選択部24は、その優先順位が1番のデータ
通信回線10を選択する(ステップU3)。
【0082】回線選択後の処理は、上記実施形態1にお
いて説明したのと同様である。すなわち、選択されたデ
ータ通信回線10を担当する回線制御部22に対して回
線管理部21から回線接続を要求し、この回線制御部2
2において回線接続が完了した後、回線管理部21から
回線制御部22に送信データが送信され、回線制御部2
2からデータ通信回線10に送信データが送出される。
【0083】一方、使用状況が「使用中」であれば(ス
テップU2のNO)、回線選択部24は、優先順位とし
て2番が付与されているデータ通信回線10の使用状況
を調べ(ステップU4)、当該データ通信回線10が
「空き」であるか否かを判別する(ステップU5)。使
用状況が「空き」であれば(ステップU5のYES)、
回線選択部24はその優先順位が2番のデータ通信回線
10を選択する(ステップU6)。使用状況が「使用
中」であれば(ステップU5のNO)、回線選択部24
は、優先順位として3番が付与されているデータ通信回
線10の使用状況を調べ(ステップU7)、当該データ
通信回線10が「空き」であるか否かを判別する(ステ
ップU8)。
【0084】以後同様に、使用状況が「空き」であれば
(ステップU8のYES)、回線選択部24はそのデー
タ通信回線10を選択し(ステップU9)、当該データ
通信回線10の使用状況まで「使用中」であれば(ステ
ップU8のNO)、回線管理部211は、いったんデー
タ通信回線10の選択を中止し、ビジー状態とする(ス
テップU10)。
【0085】ビジー状態後は、たとえば一定周期ごとに
上述した回線選択処理を繰り返し実行し、その結果「空
き」のデータ通信回線10が見つかった時点でそのデー
タ通信回線10を選択し、当該データ通信回線10に送
信データを送出するようにすればよい。
【0086】以上のようにこの実施形態3によれば、各
データ通信回線ごとに優先順位を付与し、優先順位の高
い順から空いているデータ通信回線を探索することによ
り、少しでも通信効率の良好なデータ通信回線を素早く
選択している。したがって、使用中であればすぐにビジ
ー状態とする場合に比べて、データ送信を素早く開始で
きる。そのため、通信効率を多少犠牲にしてもデータ送
信を急いでいる場合に良好に対応することができる。
【0087】実施の形態4.図14および図15は、こ
の発明の実施形態4に係るデータ通信装置1に設けられ
る回線選択テーブルの一部の構成を示す図である。
【0088】この実施形態4は、上記実施形態3と同様
の構成を上記実施形態2に適用したものである。すなわ
ち、この実施形態4に係る回線選択テーブルは、図8に
示されたテーブル名記憶テーブル31、アプリケーショ
ン選択式テーブル51(図14)、メディア選択式テー
ブル52(図15)および図12に示された回線選択テ
ーブル40と同様の構成の全データ長選択式テーブル
(図示せず)を含む。
【0089】アプリケーション選択式テーブル51は、
図14に示すように、通信アプリケーションAPと優先
順位が付与され、かつ使用状況がそれぞれ付加された複
数のデータ通信回線10との対応関係、および通信アプ
リケーションAPとテーブル名との対応関係を示してい
る。より具体的には、通信アプリケーションAP3に
は、複数のデータ通信回線10が対応付けられている。
通信アプリケーションAP1、AP2には、全データ長
選択式テーブルが対応付けられている。通信アプリケー
ションAP4には、メディア選択式テーブル52が対応
付けられている。
【0090】メディア選択式テーブル52は、図15に
示すように、メディア種別と優先順位が付与され、かつ
使用状況がそれぞれ付加された複数のデータ通信回線1
0との対応関係、およびメディア種別とテーブル名との
対応関係を示している。より具体的には、静止画および
テキストには、全データ長選択式テーブルが対応付けら
れている。音声および動画には、複数のデータ通信回線
10が対応付けられている。
【0091】処理の流れとしては、上記実施形態2およ
び3を融合したものとなる。すなわち、複数のデータ通
信回線が対応付けられている場合、優先順位の高いデー
タ通信回線10が使用中であれば、その次の優先順位の
データ通信回線の選択を試みる。このようにして、空い
ているデータ通信回線を優先順位の高い方から順に探索
していき、「空き」のデータ通信回線10が見つかれ
ば、そのデータ通信回線10を選択する。
【0092】一方、テーブル名が対応付けられている場
合には、その対応付けられているテーブル名に対応する
テーブルを参照し、データ通信回線10の選択を試み
る。この場合でも、優先順位の高いデータ通信回線が
「使用中」であれば、その次に優先順位の高いデータ通
信回線の選択を順次試みていく。その結果、「空き」の
データ通信回線10が見つかった時点で、そのデータ通
信回線10を選択する。
【0093】このようにこの実施形態4によれば、上記
実施形態3と同様に、使用中であればすぐにビジー状態
とする場合に比べて、データ送信を素早く開始できる。
そのため、通信効率を多少犠牲にしてもデータ送信を急
いでいる場合に良好に対応することができる。
【0094】実施の形態5.図16は、この発明の実施
形態5に係るデータ通信装置が適用される移動局を含む
移動通信システムの全体構成を示す概念図である。図1
6において、図1と同じ機能部分については同一の参照
符号を使用する。
【0095】上記実施形態1ないし4は、この発明を固
定のデータ通信システムに適用する場合を例にとってい
る。これに対して、この実施形態5は、この発明を移動
通信システムに適用する場合を例にとっている。
【0096】この移動通信システムは、移動局60およ
びネットワークシステム70を備えている。移動局60
は、この実施形態5に係るデータ通信装置に相当する。
移動局60は、データ端末61、携帯機62およびデー
タ端末61を携帯機62に接続する際のインタフェース
として機能するアダプタ63を有している。データ端末
61は、たとえば携帯可能なパーソナルコンピュータか
ら構成される。携帯機62は、無線通信機能を有する携
帯可能な無線通信機器で、たとえば携帯電話機またはP
HS(Personal Handyphone System)電話機から構成され
る。
【0097】ネットワークシステム70は、2つの移動
通信網71、72およびデータ通信装置73が接続され
た固定通信網74を備えている。各移動通信網71、7
2は、それぞれ、PDC(Personal Digital Cellular)
網およびPHS網である。PDC網71およびPHS網
72は、それぞれ、複数の基地局75、76を備えてい
る。基地局75、76は、移動局60との間で無線電波
を直接送受信する。基地局75、76は、それぞれ、ゲ
ートウエイ77、78に接続されている。ゲートウエイ
77、78は、それぞれ、基地局75、76と固定通信
網74との間でゲートとして機能する。
【0098】移動局60は、ネットワークシステム70
のPDC網71およびPHS網72に対してデータ通信
回線10を介して接続できるようになっている。より具
体的には、移動局60は、PDC網71に対して第1P
DC回線81および第2PDC回線82を介して接続で
きるようになっている。また、移動局60は、PHS網
72に対して第1PHS非制限ディジタル回線83およ
び第2PHS非制限ディジタル回線84を介して接続で
きるようになっている。
【0099】図17は、移動局60の内部構成を示すブ
ロック図である。データ端末61は、通信アプリケーシ
ョンAPを実行するためのもので、アダプタ63に対し
てコネクタなどの接続部(図示せず)を介して着脱自在
になっている。アダプタ63は、通信アプリケーション
APで発生された送信データを送信するためのデータ通
信回線を選択する回線管理部21を備えている。なお、
回線管理部21は、データ端末61および携帯機62の
いずれかに備えられていてもよい。
【0100】この実施形態5に係る回線管理部21内に
設けられる回線選択テーブル26および実効速度テーブ
ル27は、図3および図4における第1パケット回線1
3、D回線11、第2パケット回線14およびB回線
を、それぞれ、第1PDCパケット回線81、第2PD
Cパケット回線82、第1PHS非制限ディジタル回線
83および第2非制限ディジタル回線84に変更した構
成となっている。
【0101】携帯機62は、データ通信回線の接続/切
断処理などを実行する回線制御部22を備えている。回
線制御部22は、データ通信回線10ごとに設けられて
いる。より具体的には、回線制御部22a〜22dは、
それぞれ、第1PDC回線81、第2PDC回線82、
第1PHS非制限ディジタル回線83および第2PHS
非制限ディジタル回線84を担当する。
【0102】図18は、この移動通信システムにおける
データ通信中の回線切替手順の流れを説明するためのシ
ーケンス図である。まずは、データ通信中の回線切替手
順の説明に先立ち、データ送信開始時の回線選択処理に
ついて説明する。
【0103】データ端末61内の通信アプリケーション
APから送信開始要求信号がアダプタ63内の回線管理
部21に与えられると、回線管理部21内の回線選択部
24は、送信データを送信するのに適したデータ通信回
線10を選択する。このデータ通信回線10の選択に
は、上記実施形態1ないし4のいずれかに記載の送信開
始時回線選択処理を適用することができる。たとえば第
1PDC回線81が選択されたとする。回線選択部24
は、第1PDC回線81を選択すると、携帯機62内の
回線制御部22aに対して回線接続を指示する。その
後、回線選択部24は、回線制御部22aによる回線接
続が完了すると、送信データの送信を開始する(V
1)。
【0104】データ通信中、アダプタ63内に備えられ
ている回線切替部25は、回線切替処理を実行する。回
線切替部25は、情報取得部10から与えられる残存デ
ータ長、実効速度テーブル27に記述されている実効伝
送速度および切替時間記憶部28に記憶されている回線
切替時間に基づいて、回線切替時間を考慮した残存送信
時間を各データ通信回線10ごとに求める(V2)。回
線切替部25は、求められたすべての残存送信時間の中
から最短の残存送信時間となるデータ通信回線10を選
択する(V3)。
【0105】この場合、現在使用中のデータ通信回線1
0が最短データ通信回線であれば(V3のNO)、回線
切替部25は、回線切替を行わずに、現在使用中の第1
PDC回線81を再選択する(V4)。現在使用中の第
1PDC回線81以外のデータ通信回線10が最短デー
タ通信回線であれば(V3のYES)、回線切替部25
は、選択された最短データ通信回線を担当する携帯機6
2内の回線制御部22に対して回線接続を要求する回線
接続要求信号を送信する(V5)。
【0106】回線制御部22は、受信された回線接続切
替要求信号に基づいて、担当するデータ通信回線10が
使用可能であるか否かを判別する(V6)。具体的に
は、回線制御部22は、担当するデータ通信回線10が
使用されているか否かを判別する。
【0107】使用中または第1および第2PHS非制限
ディジタル回線83、84を担当する回線制御部22
c、22dに回線切替が要求されている場合(V6のN
O)、回線制御部22は、回線の接続拒否を指示する回
線接続拒否信号をアダプタ63内の回線切替部25に返
信する(V7)。回線切替部25は、回線接続拒否信号
を受信すると、現在使用中の第1PDC回線81を再選
択する(V8)。その後、回線切替部25は、回線切替
処理を繰り返し実行する。
【0108】一方、回線制御部22bに回線切替が要求
され、かつ第2PDC回線82が空きであれば(V6の
YES)、回線制御部25は、回線切替要求信号を基地
局75に送信する(V9)。この場合、回線制御部22
bは、従来公知の通信中回線切替要求手順または再発呼
型ハンドオーバ手順に従って回線切替要求信号を基地局
75に送信する。
【0109】基地局75は、回線切替要求信号を受信す
ると、回線切替の準備を整えた後、回線切替の許可を指
示する回線切替許可信号を携帯機62内の回線制御部2
2bに送信する(V10)。回線制御部22bは、回線
切替許可信号を受信すると、基地局75との間で回線を
接続する。こうして、回線切替が達成される。
【0110】回線制御部22bは、回線切替が終了する
と、回線切替が終了したことを示す切替終了信号をアダ
プタ63内の回線管理部21に送信する(V11)。回
線管理部21は、切替終了信号を受信すると、送信デー
タを新たに接続された第2PDC回線82を担当する回
線制御部22bに送信し始める。これにより、残存デー
タは第2PDC回線82に送出され始める(V12)。
【0111】以上のようにこの実施形態5によれば、こ
の発明を移動する移動局に適用する場合であっても、従
来公知の手順に従って通信中の回線切替を動的に行うこ
とができる。したがって、今後需要の大幅増が見込まれ
る移動通信における通信効率の向上を図ることができ
る。
【0112】他の実施形態.以上、この発明の5つの実
施形態について説明してきた。しかし、この発明が他の
実施形態を採り得るのはもちろんである。たとえば上記
実施形態1ないし5では、通信中において選択された最
短の残存送信時間に対応するデータ通信回線が使用中の
ときには現在使用中のデータ通信回線を再選択するよう
にしている。しかし、データ通信をいったん停止してま
でも通信効率の向上を重要視するならば、たとえば候補
のデータ通信回線が使用中のときには元のデータ通信回
線を切断し、データ通信自体をいったん中止するように
してもよい。
【0113】また、通信中において回線切替部25にお
いて求められた残存送信時間の中から現在使用中のデー
タ通信回線10よりも残存送信時間の短いデータ通信回
線の中からいずれか1つを選択するようにしてもよい。
この構成によっても、少なくとも現在使用中のデータ通
信回線10よりも通信効率の向上を図ることができる。
【0114】さらに、通信中において求められた残存送
信時間に対して短い方から順に優先順位を付与し、最も
優先順位の高い最短の残存送信時間に対応するデータ通
信回線10が使用中のときには、次に優先順位の高い、
すなわち次に残存送信時間の短いデータ通信回線の選択
を試みるようにしてもよい。この構成によれば、データ
通信自体を中止しなくても済み、また通信効率をある程
度向上できる。
【0115】さらにまた、上記実施形態3および4で
は、優先順位を3番までしか付与していないが、優先順
位の付与の仕方は任意であり、たとえば2番までまたは
4番までとしてもよい。
【0116】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、使用中
のデータ通信回線よりも短い残存送信時間で送信データ
を送信できるデータ通信回線を選択するから、データ通
信回線の負荷を分散できる。また、スループットの向上
を図ることができる。したがって、データ通信回線を効
率的に使用できる。そのため、通信効率の向上が図られ
たデータ通信装置および移動局を提供することができ
る。
【0117】また、最短の残存送信時間のデータ通信回
線を選択する場合には、データ通信回線の負荷を一層良
好に分散できるから、データ通信回線を一層効率的に使
用できる。
【0118】さらに、回線切替時間を考慮して残存送信
時間を求める場合には、実質的な残存送信時間を求める
ことができる。そのため、データ通信回線の負荷をより
一層良好に分散でき、スループットの向上を一層良好に
図ることができる。ゆえに、データ通信回線をより一層
効率的に使用できる。
【0119】さらにまた、データ送信開始時に全データ
長テーブルを参照してデータ通信回線を選択する場合に
は、送信データの全データ長に良好に適したデータ通信
回線を選択できる。
【0120】さらに、メディア種別に応じてデータ通信
回線を選択する場合には、送信データの種類に応じたデ
ータ通信回線を選択できる。したがって、送信データを
高品質に送信できる。
【0121】さらにまた、データ通信回線に優先順位を
付与して空いているデータ通信回線を検索して選択する
場合には、通信効率の向上および通信開始の迅速化の両
方の要求をある程度満足することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1に係るデータ通信装置を
含むデータ通信システムの全体構成を示す概念図であ
る。
【図2】データ通信装置の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図3】回線選択テーブルの構成を示す図である。
【図4】実効速度テーブルの構成を示す図である。
【図5】データ通信装置における回線選択処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図6】データ通信装置における回線選択処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図7】この発明の実施形態2に係るデータ通信装置の
内部構成を示すブロック図である。
【図8】テーブル名記憶テーブルの構成を示す図であ
る。
【図9】アプリケーション選択式テーブルの構成を示す
図である。
【図10】メディア選択式テーブルの構成を示す図であ
る。
【図11】データ送信開始時における回線選択処理を説
明するためのフローチャートである。
【図12】この発明の実施形態3に係る回線選択テーブ
ルの構成を示す図である。
【図13】データ送信開始時における回線選択処理を説
明するためのフローチャートである。
【図14】この発明の実施形態4に係るアプリケーショ
ン選択式テーブルの構成を示す図である。
【図15】この発明の実施形態4に係るメディア選択式
テーブルの構成を示す図である。
【図16】この発明の実施形態5に係るデータ通信装置
が適用される移動局を含む移動通信システムの全体構成
を示す概念図である。
【図17】移動局の内部構成を示すブロック図である。
【図18】この発明の実施形態5に係る回線選択処理の
流れを説明するためのシーケンス図である。
【図19】従来のデータ通信装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 データ通信装置、3 ISDN網、4 パケット交
換網、10 データ通信装置、21 回線管理部、22
回線制御部、23 情報取得部、24 回線選択部、
25 回線切替部、26 回線選択テーブル、27 実
効速度テーブル、28 切替時間記憶部、29 実効速
度計測部、32 アプリケーション選択式テーブル、3
3 メディア選択式テーブル、34 全データ長選択式
テーブル、60 移動局、71 PDC網、72 PH
S網。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 繁 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松山 浩司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA03 HA01 HA08 HD03 LB02 LB08 5K034 AA01 AA07 DD01 EE03 EE13 HH01 JJ11 JJ15 LL01 MM08 MM14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信アプリケーションからの送信データ
    を送信するデータ通信回線を複数のデータ通信回線の中
    から選択する装置であって、 通信中に、上記通信アプリケーションからの送信データ
    のうち未送出の送信データを送信するのに必要な残存送
    信時間を各データ通信回線ごとに求める残存時間演算手
    段と、 この残存時間演算手段により求められた残存送信時間の
    うち使用中のデータ通信回線よりも残存送信時間の短い
    データ通信回線を未送出の送信データを送信するデータ
    通信回線として選択する回線選択手段とを含むことを特
    徴とするデータ通信回線選択装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記回線選択手段
    は、上記残存時間演算手段により求められた残存送信時
    間のうち最短の残存送信時間のデータ通信回線を未送出
    の送信データを送信するデータ通信回線として選択する
    ものであることを特徴とするデータ通信回線選択装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、上記残存時
    間演算手段は、 送信データの全データ長およびデータ通信回線に既に送
    出された送信データのデータ長である送出済データ長に
    基づいて、未送出の送信データのデータ長である残存デ
    ータ長を求める残存データ長演算手段と、 各データ通信回線の実効伝送速度を求める速度演算手段
    とを含み、 上記残存データ長演算手段により求められた残存データ
    長および上記速度演算手段により求められた各データ通
    信回線ごとの実効伝送速度に基づいて、各データ通信回
    線ごとの残存送信時間を求めるものであることを特徴と
    するデータ通信回線選択装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記残存時間演算手
    段は、上記複数のデータ通信回線のうちいずれか1つの
    データ通信回線から他のデータ通信回線に回線を切り替
    える際の回線切替時間を記憶する手段と、使用中のデー
    タ通信回線からの回線切替時間を上記求められた残存送
    信時間に加算し、最終的な残存送信時間を求める手段と
    をさらに含むものであることを特徴とするデータ通信回
    線選択装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    上記通信アプリケーションからの送信データの全データ
    長を取得する情報取得手段と、 送信データの全データ長とデータ通信回線との対応関係
    が記憶された全データ長テーブルと、 データ送信開始時に、上記情報取得手段により取得され
    た全データ長および上記全データ長テーブルに記憶され
    た対応関係に基づいて、データ通信回線を選択する送信
    開始時回線選択手段とをさらに含むことを特徴とするデ
    ータ通信回線選択装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、上記全データ長テー
    ブルは、送信データの全データ長と優先順位の付与され
    た複数のデータ通信回線との対応関係を示すものであ
    り、 上記送信開始時回線選択手段は、 データ通信回線が選択された場合に、当該データ通信回
    線の使用可不可を判別する手段と、 データ通信回線が使用不可である場合に、当該データ通
    信回線の次に優先順位の高いデータ通信回線を再選択す
    る手段とを含むものであることを特徴とするデータ通信
    回線選択装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において、上記情報取
    得手段は、送信データのメディア種別を取得するもので
    あり、 上記送信開始時回線選択手段は、 メディア種別とデータ通信回線または上記全データ長テ
    ーブルとの対応関係が記憶されたメディアテーブルと、 メディア種別が上記メディアテーブルにおいてデータ通
    信回線が対応付けられたメディア種別である場合、上記
    全データ長を利用した回線選択の代わりに、上記情報取
    得手段により取得されたメディア種別および上記メディ
    アテーブルに記憶された対応関係に基づいて、データ通
    信回線を選択する手段と、 メディア種別が上記メディアテーブルにおいて全データ
    長テーブルが対応付けられたメディア種別である場合、
    上記情報取得手段により取得された全データ長および全
    データ長テーブルに記憶された対応関係に基づいて、デ
    ータ通信回線を選択する手段とをさらに含むものである
    ことを特徴とするデータ通信回線選択装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、上記メディアテーブ
    ルは、メディア種別と優先順位の付与された複数のデー
    タ通信回線との対応関係を示すものであり、上記送信開
    始時回線選択手段は、 メディアテーブルを利用してデータ通信回線が選択され
    た場合に、当該データ通信回線の使用可不可を判別する
    手段と、 データ通信回線が使用不可である場合に、当該データ通
    信回線の次に優先順位の高いデータ通信回線を再選択す
    る手段とをさらに含むものであることを特徴とするデー
    タ通信回線選択装置。
  9. 【請求項9】 データ受信装置に対して複数のデータ有
    線通信回線を介して送信データを送信するデータ送信装
    置であって、上記複数のデータ有線通信回線のうちいず
    れかを選択するための上記請求項1ないし8のいずれか
    に記載のデータ通信回線選択装置を含むことを特徴とす
    るデータ送信装置。
  10. 【請求項10】 基地局に対して複数のデータ無線通信
    回線を介して送信データを送信する移動局であって、上
    記複数のデータ無線通信回線のうちいずれかを選択する
    ための上記請求項1ないし8のいずれかに記載のデータ
    通信回線選択装置を含むことを特徴とする移動局。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010045662A (ja) * 2008-08-14 2010-02-25 Nec Corp 通信回線選択装置、通信回線選択方法、およびプログラム
JP2012174012A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Fujitsu Ltd 配信装置、配信プログラム、配信システム及び配信方法
JP2020088816A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 サイレックス・テクノロジー株式会社 通信システム、および、制御方法

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