JP2000243615A - 複合磁性体と、その製造方法 - Google Patents

複合磁性体と、その製造方法

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JP2000243615A
JP2000243615A JP11273483A JP27348399A JP2000243615A JP 2000243615 A JP2000243615 A JP 2000243615A JP 11273483 A JP11273483 A JP 11273483A JP 27348399 A JP27348399 A JP 27348399A JP 2000243615 A JP2000243615 A JP 2000243615A
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sheet
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Norihiko Ono
典彦 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扁平状軟磁性粉末と結合剤からなる複合磁性
体の製法において、応力歪みを除去した扁平状軟磁性粉
末に再び応力歪みを加えないようにして複合磁性体を製
造し、経時変化による特性劣化を防止する方法を提供す
ること。 【解決手段】 経時変化を低減するため、扁平状軟磁性
粉末にカップリング剤による表面処理を施し、応力歪み
が生じないように、結合剤に塩素化ポリエチレンを用い
て湿式法で製膜し、弾性を有するロールで製膜した複合
磁性体を加圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器において
発生する不要電波の外部への漏洩や内部回路間での干
渉、また外部電波による誤動作等の影響を防止するため
に装着する電磁干渉抑制体に関し、特に有機結合剤中に
軟磁性体粉末を分散させた複合磁性体からなる電磁干渉
抑制体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の電磁環境問題への対応
が重要視されている。その背景には、デジタル電子機器
を始めとする電子装置の回路信号処理速度の高速化、高
周波化や高機能化、小型化や製品形態の薄型化への要求
に対応するため、回路が高密度化され、半導体素子など
からなる誘電性ノイズを放射する能動素子と受動素子の
混在化が進む傾向などがある。
【0003】その結果として、静電結合、電磁結合によ
る線間結合の増大、放射ノイズによる干渉などが生じ、
機器の正常な動作を妨げる事態が少なからず起きてい
る。場合によっては、それらノイズが外部の機器に影響
を及ぼすこともある。
【0004】これらの高速化、高機能化、高密度化され
た電子装置におけるノイズ対策、電磁障害、特に準マイ
クロ波帯におけるノイズ対策としては、ローパスフィル
タの設置、シールディングなどの方法がある。部品によ
るノイズ対策では、実装するスペースが必要になり、小
型化、薄型化には、設計段階での配慮が必要とされ、緊
急の対応には適合しない。かつ、インダクタンス部品
は、実部透磁率μ’に寄与し、現状の準マイクロ波帯で
のインダクタンスには不足する。
【0005】これらの問題に対し、準マイクロ波帯にお
けるノイズ対策として、前述の電磁干渉を抑制する複合
磁性体シートが発案されてきた。例えば、特開平7−2
12079や特願平7−183911に見られるような
電磁干渉を抑制できる複合磁性体シートが提案されてい
る。
【0006】これらは、準マイクロ波帯に対応し、高い
実数部透磁率μ’と広範囲にわたる虚数部透磁率μ”を
利用した電波吸収体として、放射ノイズの透過性、なら
びに二次的な電磁結合を低減でき、これらによって、ノ
イズ対策及び商品開発にかかる負担が軽減できるととも
に、回路の小型化、高密度化への障害が回避できるよう
になった。
【0007】また、市場では、対策として部品対応も可
能な周波数帯、準マイクロ波帯での低い周波数(数10
〜100MHz)近傍にて、前述の複合磁性体同様に使
い勝手の良い、後付け対策も可能なノイズ対策部品も求
められるようになってきた。また、更に、電子機器の小
型化が進む中で、前述の準マイクロ波帯に対応した複合
磁性体シートにも、より薄型化が求められている。
【0008】前述の準マイクロ波帯に用いる複合磁性体
シートは、周波数が低くなるに従い透磁率不十分で、薄
型化に限界が生じ、μ”の立ち上がる周波数からも分か
るように、電磁干渉抑制の効果も減少する。移動体通信
機器などの小型電子機器において、他の対策を考える
と、フェライトでは、割れる可能性や配置の問題のため
設置できない場合が多く、割れる虞の少ないゴムフェラ
イトでは、設置スペースを確保できても、十分にノイズ
を抑制できない。
【0009】このため、数10〜100MHzより低周
波数側と、より高周波数側では、コイル、フィルタなど
の部品を使用できるが、前述の周波数帯域には、使い勝
手の良いノイズ対策部品が見当たらないのが現状であ
る。仮に対応する部品があったとしても、基板などの設
計変更に多大の費用や工数を要することになる。
【0010】これらの問題を解決するために、電磁干渉
を抑制する複合磁性体シートの、より低周波数(数10
〜100MHz)近傍の範囲に適応したタイプで、薄型
化しても電磁干渉抑制効果を発現するものの必要性が出
てきた。
【0011】これに対応するには、透磁率μ’、μ”の
向上とμ’の磁気共鳴周波数の低周波化が必要不可欠に
なる。これらの要求に対して、例えば、特願平10−1
68273では、FM帯(数10〜100MHz近傍)
での抑制効果を向上させ、かつ薄型化に対応させた複合
磁性体シートを提案している。これに開示されている技
術を用いることによって、電磁干渉抑制効果の向上と薄
型化を実現してきた。
【0012】ここで、前述の複合磁性体の成形法の一例
について説明する。前述の準マイクロ波帯複合磁性体シ
ートの場合、扁平状軟磁性粉末と結合剤と該結合剤を溶
解する溶媒を、混合、攪拌して得られるスラリー状の混
和物を、ドクターブレード法などを用いて製膜する湿式
法や、扁平状軟磁性粉末と結合剤をニーダーなどを用い
て混練した混和物をロールなどにより成形する乾式法が
ある。
【0013】また、前記の特願平10−168273に
開示された複合磁性体の製造方法では、応力歪みが除去
された扁平状軟磁性粉末を用い、成形工程で粉末に応力
歪みを与えないように湿式法でシート化し、更にプレス
によりシート面に垂直方向に加圧し、高密度化を実現し
ている。これによって、FM帯域の電磁干渉抑制効果を
向上し、薄型化にも対応している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、扁平状
軟磁性粉末と結合剤からなる複合磁性体の従来の製造方
法には、溶媒を用いる湿式法と溶媒を用いない乾式法と
がある。
【0015】特願平10−168273に開示された複
合磁性体の製造方法は、前記の湿式法であるが、製膜し
ただけでは十分なμ’が得られず、高透磁率を得るため
プレス装置による加圧を行っており、生産量が増加した
場合のコスト低減が困難となる。また、この製造方法で
大量生産に対応するには大規模な設備投資が必要とな
る。
【0016】また、前記の乾式法においては、加工工程
で種々の外力が扁平状軟磁性粉末に負荷され、応力歪み
を除去した扁平状軟磁性粉末に、再び機械的な応力歪み
を生じさせてしまい、所要の磁気特性が得られないこと
がある。また、実際に実数部透磁率μ’の磁気共鳴周波
数frの低下、μ’及びμ”値の低下が確認される。
【0017】これらの理由から、前記の製造方法で数1
0〜100MHz帯域に適合した複合磁性体を得るに
は、多数の問題があった。従って、本発明の課題は、F
M帯域(数10〜100MHz)での電磁干渉抑制効果
を向上させた複合磁性体シートを、応力歪みが除去され
た扁平状軟磁性粉末の高透磁率を損なうことなく、かつ
低コストで得る製造方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、前記各工程の再検討により、なされた
ものである。即ち、本発明は、焼鈍処理により応力歪み
が除去された扁平状軟磁性粉末と、結合剤と、前記結合
剤を溶解する溶媒からなるスラリー状の混和物を製膜
し、溶媒を除去してシートとすることを特徴とする複合
磁性体の製造方法である。
【0019】また、本発明は、前記の複合磁性体の製造
方法において、前記扁平状軟磁性粉末が、カップリング
剤によって表面処理されていることを特徴とする複合磁
性体の製造方法である。
【0020】また、本発明は、前記の複合磁性体の製造
方法において、前記カップリング剤が、シラン系、また
はチタネート系のカップリング剤であることを特徴とす
る複合磁性体の製造方法である。
【0021】また、本発明は、前記の複合磁性体の製造
方法において、前記結合剤が、塩素化ポリエチレンであ
ることを特徴とする複合磁性体の製造方法である。
【0022】また、本発明は、前記の複合磁性体の製造
方法において、前記シートが、シートの面に垂直な方向
に加圧されることを特徴とする複合磁性体の製造方法で
ある。
【0023】また、本発明は、前記の複合磁性体の製造
方法において、前記シートへの加圧が、プレス、または
複数のロールによって構成された圧延装置、または複数
のプーリーによって支持された無終端ベルトと複数のロ
ールによって構成された圧延装置を用いて行われること
を特徴とする複合磁性体の製造方法である。
【0024】また、本発明は、前記の複合磁性体の製造
方法において、前記圧延装置を構成するロールの少なく
とも1本が、表面に樹脂コーティングを施したもの、ま
たはゴム硬度が90以上のゴムまたは高分子材料からな
り、表面部分が弾性変形し得るロールであることを特徴
とする複合磁性体の製造方法である。
【0025】また、本発明は、前記の複合磁性体の製造
方法において、前記シートへの加圧が、前記表面部分が
弾性変形し得る側のロールの外周面が、対向側のロール
外周面に圧接されて形成される対向側ロールの外周面に
契合する凹みと、対向側ロールの外周との間の一定面積
を有する接触部分に、該複合磁性体が挿入されて行われ
ることを特徴とする複合磁性体の製造方法である。
【0026】また、本発明は、前記の複合磁性体の製造
方法において、複数の前記複合磁性体を積層して加圧
し、一体に成形することを特徴とする複合磁性体の製造
方法である。
【0027】また、本発明は、前記の複合磁性体の製造
方法において、複合磁性体の間に導電材料を挟んで加圧
し、一体に成形することを特徴とする複合磁性体の製造
方法である。
【0028】また、本発明は、前記の製造方法によって
製造されることを特徴とする複合磁性体である。
【0029】また、本発明は、焼鈍処理により応力歪み
が除去された扁平状軟磁性粉末と結合剤からなることを
特徴とする複合磁性体である。
【0030】また、本発明は、前記の複合磁性体におい
て、前記扁平状軟磁性粉末が、カップリング剤によって
表面処理されていることを特徴とする複合磁性体であ
る。
【0031】また、本発明は、前記の複合磁性体におい
て、前記カップリング剤が、シラン系、またはチタネー
ト系のカップリング剤であることを特徴とする複合磁性
体である。
【0032】また、本発明は、前記の複合磁性体におい
て、前記結合剤が塩素化ポリエチレンであることを特徴
とする複合磁性体である。
【0033】また、本発明は、面状の導電材料の両面
に、前記の複合磁性体が配置されていることを特徴とす
る複合磁性体である。
【0034】
【作用】本発明に使用される軟磁性扁平粉末は、球状な
いし不定形状の粗粉末に機械的な磨砕処理を施すことに
より扁平化して得られる。この磨砕処理工程で、粉末に
応力歪みが生じ、特性低下の原因となるが、焼鈍処理を
施すことにより、前記の応力歪みを除くことが可能であ
る。所要の特性を具備した扁平化軟磁性粉末を得るに
は、焼鈍処理が必要であり、その条件は軟磁性粉末の材
質に応じて適宜決定される。
【0035】扁平化軟磁性粉末と結合剤の混和物のシー
ト成形法には、前記のように乾式と湿式があるが、扁平
化軟磁性粉末への外力の負荷を少なくするには、湿式の
方が適している。ドクターブレード法などにより製膜す
ることにより、軟磁性粉末の扁平な方向がシート面内に
配向した複合磁性体が得られる。
【0036】また、高透磁率の複合磁性体を得るには、
複合磁性体の密度の向上が有効であり、製膜、溶媒除去
後のシートを加圧することで、高密度化が可能である。
このため、本発明の複合磁性体の製造方法においては、
プレスまたロールを用いた圧延装置により複合磁性体体
シートの面に垂直に加圧を行う。この加圧は、扁平状軟
磁性粉末の配向度を高めるという副次的な効果も有す
る。
【0037】しかし、複合磁性体シートには、時間の経
過に伴い、密度が低下することがある。これは、粉末の
加圧成形後に見られるスプリングバックという現象の他
に、複合磁性体内部への湿気の浸透が原因と考えられ、
高温高湿下での耐久性向上が必要となる。
【0038】本発明では、軟磁性粉末にカップリング剤
による表面処理を施すことで、この問題に対処してい
る。カップリング剤を用いた表面処理により、軟磁性粉
末と結合剤との親和性を向上して、結合剤と軟磁性粉末
の間への水分の浸透を防ぐとともに、軟磁性粉末表面に
疎水性即ち撥水性を付与することで、高温高湿下での耐
久性が飛躍的に向上する。
【0039】カップリング剤は、珪素、チタン、アルミ
ニウム、ジルコニウムなどの金属原子にアミノ基、カル
ボキシル基などの官能基を付加した化合物で、表面処理
を施す材料によって適宜選択される。これらのカップリ
ング剤の検討結果によると、本発明の複合磁性体におい
て最も効果が認められたのは、珪素、チタンを含むもの
であった。即ち、本発明に使用されるカップリング剤
は、シラン系またはチタネート系のカップリング剤であ
る。
【0040】本発明に使用される結合剤としては、各種
の熱可塑性高分子、熱硬化性高分子などが挙げられる
が、粉末を高充填するため接着性に富むこと、製品の使
用形態から可撓性に富むこと、製造工程を考慮して常温
で溶媒に可溶なことなどが要求される。これらの要求特
性を考慮すると、自ずと使用し得る結合剤は限定され、
塩素化ポリエチレンが最も好適である。
【0041】また、本発明においては、複合磁性体シー
トの密度を増加するため、製膜後のシートに対し、シー
ト面に垂直な方向に加圧する必要がある。加圧方法とし
ては、プレス法が最も簡便に使用できる。しかし、プレ
ス法は連続処理ができないため、大量に生産するには、
複数のロールによって構成された圧延装置や、複数のプ
ーリーによって支持された無終端ベルトと複数のロール
によって構成された圧延装置を用いることができる。
【0042】前記のように特性低下を防ぐために、軟磁
性粉末に応力歪みを生じることなく複合磁性体シートを
加圧する必要がある。本発明では、これに対処するた
め、前記圧延装置を構成するロールの少なくとも1本に
は、表面に樹脂コーティングを施したロールや、ゴム硬
度が90以上のゴムまたは高分子材料からなるロールを
使用する。なお、ここでいうゴム硬度とは、JISのK
6253に規格化されているゴム硬さ試験法における国
際ゴム硬さの数値である。
【0043】前記のようなロールを用いると、2本のロ
ールを対向させて圧接した場合、少なくとも片側のロー
ルには、表面部分の弾性変形によって、対向側ロールの
外周に契合する凹みを生じ、2本のロールの間に一定面
積を有する接触面が形成される。
【0044】このような2本のロール間に複合磁性体シ
ートを通すことにより、軟磁性粉末に応力歪みを与える
ことなく、複合磁性体シートを加圧し、密度を増加する
ことができる。更に、前記のように結合剤には熱可塑性
の塩素化ポリエチレンを使用しているので、加圧の際に
加熱することで、加圧の効果を増加することが可能であ
る。これには、プレス板もしくはロールの内部に熱蒸気
を通すか、誘導加熱などの電気を利用した加熱装置を取
り付けるなどの措置が必要なことは勿論である。
【0045】また、前記複合磁性体シートを複数枚積層
し、加圧して一体成形することにより、透磁率特性を向
上することができる。これは、積層加圧により複合磁性
体の密度が更に増加することと、加圧による剪断変形の
ため、シート面内における軟磁性粉末の配向度が増加す
ることによると解される。
【0046】更に、前記ドクターブレード法による製膜
では、1度の製膜で得られるシート厚みに限界があるの
で、前記の積層加圧は複合磁性体シートの厚み調整にも
有用である。
【0047】また、電磁干渉抑制体においては、用途に
よっては、金属箔または金属板や、金属細線などによっ
て構成される網、カーボン繊維の不織布のような面状の
導電材料を、複合磁性体内部に介在させることが有効で
ある。本発明においては、前記のような導電材料を複合
磁性体のシートの間に挟んで加圧、一体成形することに
より、簡便に内部に導電材料を介在させた複合磁性体シ
ートを得ることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】次に、図を参照して、本発明の実
施の形態について、詳しく説明する。
【0049】扁平状軟磁性粉末として、平均粒径が35
μmで、アスペクト比が5以上のセンダスト(Fe−S
i−Al)合金粉末を準備した。この扁平状軟磁性粉末
に、応力歪み除去のため、窒素雰囲気で、650℃で、
2時間という条件で焼鈍処理を施した。
【0050】前記焼鈍処理済みの扁平状軟磁性粉末を8
5重量%、結合剤として塩素化ポリエチレンを14重量
%、カップリング剤を1重量%、溶媒としてトルエンを
200重量%、それぞれ秤量した。カップリング剤を、
チタネート系、シラン系としたものについて、個別に準
備した。
【0051】次に、前記扁平状軟磁性粉末をプラネタリ
ーミキサーに投入し、攪拌しながらカップリング剤を投
入し、5分間攪拌した。この後、予め所要量の溶媒に溶
解した塩素化ポリエチレンを投入して更に30分間攪拌
し、均一なスラリー状の混和物を得た。
【0052】前記混和物を、離型剤を塗布したポリエチ
レンテレフタレート(PET)シートを基材として、ド
クターブレード法により、厚さ0.1mmに製膜し、溶
媒を除去した。得られた複合磁性体10枚重ね、透磁率
測定用の複合磁性体シートとした。
【0053】この複合磁性体シートを図2に示した圧延
装置を用いて加圧処理を施した。ロール20は、直径が
150mmで、表面にゴム硬度が90の樹脂層を設けて
ある。ここでは、ロールの表面温度を50℃に設定し、
複合磁性体シート10がロール間を通過する速度を80
cm/分とした。また、2本のロール間隔は、実質的に
0mmとなるように設定した。また、比較のため、図6
に示す樹脂層を設けていない金属のロールで加圧した複
合磁性体シートも準備した
【0054】図1は、複合磁性体シートの透磁率の測定
結果を示す図である。11、12は加圧前の複合磁性体
シートのμ’、μ”であり、13、14は図2に示した
圧延装置によって加圧した複合磁性体シートのμ’、
μ”であり、15、16は金属ロールで加圧した複合磁
性体シートのμ’、μ”である。
【0055】図1から明らかなように、加圧を施す前の
複合磁性体シートにおいても、比透磁率μ’を50(±
10%)とすることができた。これは結合剤に塩素化ポ
リエチレンを使用して湿式製膜した結果、扁平状軟磁性
粉末を応力歪みを与えないで高充填できたためであり、
従来比で約1.5倍の数値である。
【0056】図1における各データを比較すると、図2
に示す圧延装置で加圧した複合磁性体シートでは、加圧
前の磁気共鳴周波数frを高周波側にシフトさせること
なくなく、かつ比透磁率μ’及びμ”の低下を引き起こ
すことなく一体成形できていることが分かる。
【0057】これに対し、図6に示す金属ロールで加圧
した複合磁性体では、透磁率の低下が認められる。これ
は金属ロールを用いたことで複合磁性体に局部的に大き
な圧力が加わり、扁平状軟磁性粉末に再度応力歪みが生
じたためと考えられる。
【0058】図2に示したロールの間隔を0に設定し、
その間に複合磁性体シートを通すと、ロールの樹脂層の
部分は変形して平面を形成して、シートとの接触部分が
広がる結果となる。従って、図6に示したロールの場合
のように、線状の極めて狭い部分で加圧されることがな
く、扁平状軟磁性粉末に局部的に外力が加わることもな
い。これによって、扁平状軟磁性粉末に応力歪みを生じ
させることなく、一体成形できたと考える。
【0059】また、μ’の向上には、一定の面積を有す
る面で複合磁性体を加圧することによって、扁平状軟磁
性粉末の面内における配向度が向上したことも寄与して
いると考えられる。
【0060】ここで、本発明にかかる他の圧延装置の例
を、図3から図5に示す。例えば、図3のように、金属
31の他方はロール形態でなく、複数のプーリー33に
支持された無終端ベルト32であってもよい。この場合
のベルトの材質は、可撓性を有するゴムその他の高分子
材料が好適である。
【0061】また、例えば、図4(a)のように、片側
が金属ロール31で片側がゴムまたは高分子材料のロー
ル41であってもよく、図4(b)のように、片側が金
属ロール31で片側が樹脂層を有するロール20でもよ
い。また、図5に示したように、無終端ベルト32を金
属ロール31の間に介在させてもよい。
【0062】なお、本発明以外の方法、例えば、挿入す
る複合磁性体シートの厚さによって、二軸ロールの間隔
を調整しながら加圧することも可能であるが、シート厚
さが変わる毎に間隔を調整する必要があり、量産向きで
はない。
【0063】また、ロール間に負荷される圧力を小さく
して加圧することも可能であるが、この場合は所要の特
性を得るために、何度も複合磁性体シートをロールに通
すこととなり、工数の増加が避けられない。
【0064】表面が弾性変しない金属ロールのみからな
る圧延装置では、加圧前よりも高い透磁率特性を具備し
た複合磁性体シートを得るのは、実質的に不可能であ
る。
【0065】次に、得られた複合磁性体シートについ
て、高温高湿における耐久性を検討した。温度85℃、
相対湿度85%という条件下で、1mmの厚さが96時
間後にどの程度変化するかを測定した。表1に、カップ
リング剤としてチタネート系、シラン系を使用したもの
と、カップリング剤を使用していないものを比較として
記載した。なお、記載した数値は厚さが増加した比率で
ある。
【0066】
【表1】
【0067】表1より、カップリング剤を用いた方が、
用いないものより10%以上耐高温高湿性が改善されて
いることが分かる。
【0068】次に、複合磁性体の間に導電材料を挟んで
一体成形した実施の形態について、説明する。まず、前
記の製膜用混和物を、ドクターブレード法で製膜する際
に、面状の導電材料を基板に用い、片側に複合磁性体を
貼り付けた面状の導電材料を得る。もう一方の側に複合
磁性体シートを貼り合わせ、前記の方法で一体成形する
ことで、3層構造の複合磁性体シートが容易に得られ
る。
【0069】具体的には、図7(a)に示すように、ア
ルミニウム板71に円形の穴72を設ける。次に、図7
(b)に示すように、アルミニウム板71の片面に複合
磁性体シート10をドクターブレード法で製膜する。そ
の後、もう一方の面に複合磁性体シート10を配置し、
前記の方法により一体成形を行う。この際、アルミニウ
ム板に設けた穴を介して複合磁性体の一体化がより強固
になる。また、この場合、必要に応じて、複合磁性体シ
ートを複数枚重ねてもよい。また、アルミニウム板71
の代替として、アルミニウム線材からなるメッシュ74
を用いてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明により、
応力歪みが除去された扁平状軟磁性粉末を用い、実数部
透磁率μ’の磁気共鳴周波数を変化させることなく、比
透磁率を向上させた複合磁性体シートを得ることができ
る。
【0071】これは、塩素化ポリエチレンを結合剤とし
て湿式法で製膜し、弾性ロールを備えた圧延装置で加圧
したことにより、扁平軟磁性粉末に応力歪みを加えるこ
となく複合磁性体の密度を増加できたためである。ま
た、カップリング剤の効果により、加圧後の複合磁性体
の経時変化をも防止することができた。
【0072】本発明により、複合磁性体のFM帯(特に
数10〜100MHz近傍)におけるEMC対策の用途
を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合磁性体の特性測定結果を示す図。
【図2】本発明の樹脂層を設けたロールからなる圧延装
置を模式的に表す図。
【図3】本発明の金属ロールと無終端ベルトからなる圧
延装置を模式的に表す図。
【図4】本発明の金属ロールとゴムロールまたは樹脂層
を設けたロールからなる圧延装置を模式的に表す図。
【図5】本発明の金属ロールと無終端ベルトからなる圧
延装置を模式的に表す図。
【図6】従来の金属ロールからなる圧延装置を模式的に
表す図。
【図7】本発明の間に導電材料を挟んだ構造の複合磁性
体の製造方法の概略図。
【符号の説明】
11 加圧前の複合磁性体のμ’ 12 加圧前の複合磁性体のμ” 13 本発明の圧延装置により加圧した複合磁性体の
μ’ 14 本発明の圧延装置により加圧した複合磁性体の
μ” 15 従来のロールにより加圧した複合磁性体のμ’ 16 従来のロールにより加圧した複合磁性体のμ” 10 複合磁性体シート 20 樹脂層を設けたロール 31 金属ロール 32 無終端ベルト 33 プーリー

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼鈍処理により応力歪みが除去された扁
    平状軟磁性粉末と、結合剤と、前記結合剤を溶解する溶
    媒からなるスラリー状の混和物を製膜し、溶媒を除去し
    てシートとすることを特徴とする複合磁性体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の複合磁性体の製造方法
    において、前記扁平状軟磁性粉末は、カップリング剤に
    よって表面処理されていることを特徴とする複合磁性体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の複合磁性体の製造方法
    において、前記カップリング剤は、シラン系、またはチ
    タネート系のカップリング剤であることを特徴とする複
    合磁性体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の複合磁性体の製造方法において、前記結合剤は塩素
    化ポリエチレンであることを特徴とする複合磁性体の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の複合磁性体の製造方法において、前記シートの面に
    垂直な方向に加圧することを特徴とする複合磁性体の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の複合磁性体の製造方法
    において、前記シートへの加圧は、熱プレス、または複
    数のロールによって構成された圧延装置、または複数の
    プーリーによって支持された無終端ベルトと複数のロー
    ルによって構成された圧延装置を用いて行うことを特徴
    とする複合磁性体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5ないし請求項6のいずれかに記
    載の複合磁性体の製造方法において、前記圧延装置を構
    成するロールの少なくとも1本は、表面に樹脂コーティ
    ングを施したもの、またはゴム硬度が90以上のゴムま
    たは高分子材料からなり、表面部分が弾性変形し得るロ
    ールであることを特徴とする複合磁性体の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし請求項7のいずれかに記
    載の複合磁性体の製造方法において、前記シートへの加
    圧は、前記表面部分が弾性変形し得る側のロールの外周
    面が、対向側のロール外周面に圧接されて形成される対
    向側ロールの外周面に契合する凹みと、対向側ロールの
    外周との間の一定面積を有する接触部分に、該シートが
    挿入されて行われることを特徴とする複合磁性体の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれかに記
    載の複合磁性体の製造方法において、前記複合磁性体
    は、複数の複合磁性体を積層して加圧し、一体に成形す
    ることを特徴とする複合磁性体の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の複合磁性体の製造方法において、前記複合磁性体
    は、複合磁性体の間に導電材料を挟んで加圧し、一体に
    成形することを特徴とする複合磁性体の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10のいずれか
    に記載の製造方法によって製造されてなることを特徴と
    する複合磁性体。
  12. 【請求項12】 焼鈍処理により応力歪みが除去された
    扁平状軟磁性粉末と結合剤からなることを特徴とする複
    合磁性体。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の複合磁性体におい
    て、前記扁平状軟磁性粉末は、カップリング剤によって
    表面処理されていることを特徴とする複合磁性体。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の複合磁性体におい
    て、前記カップリング剤は、シラン系、またはチタネー
    ト系のカップリング剤であることを特徴とする複合磁性
    体。
  15. 【請求項15】 請求項12ないし請求項14のいずれ
    かに記載の複合磁性体において、前記結合剤は塩素化ポ
    リエチレンであることを特徴とする複合磁性体。
  16. 【請求項16】 面状の導電材料の両面に、請求項12
    ないし請求項15のいずれかに記載の複合磁性体が配置
    されていることを特徴とする複合磁性体。
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