JP2000243565A - 白色有機el素子 - Google Patents

白色有機el素子

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JP2000243565A
JP2000243565A JP11043800A JP4380099A JP2000243565A JP 2000243565 A JP2000243565 A JP 2000243565A JP 11043800 A JP11043800 A JP 11043800A JP 4380099 A JP4380099 A JP 4380099A JP 2000243565 A JP2000243565 A JP 2000243565A
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Jun Kawai
潤 河合
Masao Nagakubo
雅夫 永久保
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Denso Corp
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Denso Corp
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/11OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers
    • H10K50/125OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers specially adapted for multicolour light emission, e.g. for emitting white light
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Abstract

(57)【要約】 【課題】 白色発光を行う白色有機EL素子において、
発光スペクトルを波長に対してフラットな特性とする。 【解決手段】 白色有機EL素子100は、透明なガラ
ス基板1の一面1a上に、陽極としてのITO等からな
る透明電極2、DCM、TPD等からなる正孔輸送層
3、色素ドープ層4、電子輸送層5、陰極7を順次積層
し、発光はガラス基板1の他面1b側から取り出す。色
素ドープ層4及び電子輸送層5は発光部を構成し、共に
白色発光における主色としての青色発光を行うZnBO
X、Alq等をホスト材料とし、色素ドープ層4では該
ホスト材料の発光色の補色を発光するDCM1等のドー
パント材料を、電子輸送層5では該ホスト材料の発光を
吸収して該ホスト材料の発光中心波長よりも可視領域の
長波長側の光を発光するスチルベン系材料等の波長変換
物質を、各々ドープした構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白色発光を行う白
色有機EL素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器の多様化等にともなっ
て、従来より一般に使用されているCRTに比べて消費
電力や空間占有面積が少ない平面表示素子のニーズが高
まり、このような平面表示素子の一つとしてEL素子
(エレクトロルミネッセンス素子)が注目されている。
【0003】そして、このEL素子は使用する材料によ
って無機EL素子と有機EL素子に大別され、有機EL
素子においては、電子注入層と正孔(ホール)注入層か
らそれぞれ電子と正孔を発光部内に注入させて、このよ
うに注入された電子と正孔とを発光中心で再結合させ、
有機材料を励起させて、この材料が励起状態から基底状
態に戻るときに蛍光を発光するようになっている。
【0004】上記の有機EL素子においては、5〜20
V程度の低い電圧で駆動できるという利点があり、ま
た、このような有機EL素子においては、発光材料であ
る蛍光物質(有機蛍光体)を選択することによって適当
な色彩に発光する発光素子を得ることができ、フルカラ
ーの表示装置等としても利用できるという期待があり、
近年、このような有機EL素子について様々な研究が行
われるようになった。
【0005】この有機EL素子における素子部は、少な
くとも一方が透明である一対の電極(正孔注入電極と電
子注入電極)間に挟まれた少なくとも1以上の有機蛍光
体よりなる発光部を含んだ構造であり、具体的には以下
の構造が知られている。すなわち、正孔注入電極と電子
注入電極の間に正孔輸送層と発光層と電子注入層を積層
させたDH構造と称される三層構造のものや、正孔注入
電極と電子注入電極の間に正孔輸送層と電子輸送性に富
む発光層が積層されたSH−A構造と称される二層構造
のものや、正孔注入電極と電子注入電極の間に正孔輸送
性に富む発光層と電子輸送層が積層されたSH−B構造
と称される二層構造のものが、それである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、素子とカラ
ーフィルタとを組み合わせてマルチカラー表示を行う際
には、素子の発光色としては白色である必要がある。従
来より、白色を得ようとする場合、素子の発光層を構成
する有機蛍光体として、ホスト材料と、ホスト材料の発
光色の補色を発光するドーパント材料とを組み合わせ
て、白色化しようとしたものがある(例えば、特開平7
−41759号公報)。
【0007】しかしながら、この従来のものでは、素子
自体の発光色として白色は出るが、その発光スペクトル
はホスト材料とドーパント材料の2つの波長ピークを持
つもので、波長に対してフラットな発光特性が得られな
いため、カラーフィルタを通すとカラーフィルタのR
(赤)、G(緑)、B(青)によって明るさ(輝度)に
違いが生じる。
【0008】本発明は上記問題に鑑み、白色発光を行う
白色有機EL素子において、発光スペクトルを波長に対
してフラットな特性とすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、有機EL
素子のホスト材料は青色または緑色(青色系統の色)が
主体であり、長波長側の赤色のスペクトルが弱く、フラ
ットな発光特性が得られないという点に着目し、ホスト
材料の発光を吸収してホスト材料の発光中心波長よりも
長波長側の光を発光する波長変換物質を用いて実験検討
を行った。その結果、従来よりも波長に対してフラット
な発光スペクトルが得られることを見出した。
【0010】即ち、請求項1記載の発明においては、白
色有機EL素子における発光部を、主色を発光するホス
ト材料と、該ホスト材料の発光色の補色を発光するドー
パント材料と、前記ホスト材料の発光を吸収して前記ホ
スト材料の発光中心波長よりも可視領域の長波長側の光
を発光する波長変換物質との少なくとも3つの有機蛍光
体を含む単一もしくは複数の層からなるものとしたこと
を特徴としている。
【0011】本発明では、発光部に電界が印加される
と、ホスト材料及びドーパント材料が励起状態から基底
状態に戻るときに蛍光を発光するが、このとき主とし
て、ホスト材料からのフォトンによって波長変換物質が
励起され、波長変換物質はホスト材料の発光中心波長よ
りも可視領域の長波長側の光を発光する。つまり、波長
変換物質は、ホスト材料の発光を一部吸収して青色系統
の色よりも長波長側の光に変換する。
【0012】よって、本発明の発光部による発光は、ホ
スト材料の主色及びドーパント材料の補色によって白色
が得られるとともに、従来のホスト材料及びドーパント
材料のみの発光に比べて、主色及び補色の2つのピーク
が小さくなり、同時に発光スペクトルが長波長側にシフ
トする(図2参照)。従って、本発明によれば、白色発
光を行う白色有機EL素子において、発光スペクトルを
波長に対してフラットな特性とすることができる。
【0013】また、請求項2記載の発明によれば、発光
部を、ホスト材料に波長変換物質が混合された層と、ド
ーパント材料を含む層との2層構造を有するものとした
ことを特徴としており、ホスト材料と波長変換物質と
が、互いに混合された1つの層となっているから、波長
変換物質によるホスト材料の発光の吸収を効率良く行う
ことができる。
【0014】また、本発明者等の検討によれば、請求項
1及び請求項2に記載の発明の効果を良好に実現するた
めには、発光部に含まれるホスト材料とドーパント材料
と波長変換物質との体積比は、ホスト材料を1とする
と、ドーパント材料が0.5以下であり、波長変換物質
が0.5以下であること(請求項3記載の発明)が好ま
しい。
【0015】ここで、波長変換物質は、青色系統の波長
である440nm以下の波長を吸収するスチルベン系材
料を用いることができ、より好ましくは、スチルベン誘
導体またはジスチリルアリーレン誘導体を用いることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1は本発明に係る白色有機EL素
子100の一実施形態を示す断面図である。1は透明な
ガラス基板で、このガラス基板1の一面1a上には、陽
極としての透明電極(正孔注入電極)2、正孔輸送層
3、ドーパント材料を含む層である色素ドープ層(ドー
パント層)4、ホスト材料に波長変換物質6が混合され
た層である電子輸送層5、陰極(電子注入電極)7が順
次積層されている。そして、発光はガラス基板1の他面
1b側から取り出すようになっている。
【0017】透明電極2は透明な膜であって、例えばI
TO(インジウムとスズの酸化物)からなり、ガラス基
板1上にパターン形成されており、正孔を正孔輸送層3
へ注入する。正孔輸送層3は、例えばDCM、TPDな
どの有機蛍光体が蒸着された層であり、透明電極2から
得た正孔を色素ドープ層4へ輸送する。
【0018】色素ドープ層4及び電子輸送層5は、本発
明でいう発光部を構成するものである。色素ドープ層4
は、白色発光における主色としての青色発光を行うホス
ト材料に、該ホスト材料の発光色の補色を発光するドー
パント材料が共蒸着等によりドープされた層であり、電
子輸送層5は、上記ホスト材料に、該ホスト材料の発光
を吸収して該ホスト材料の発光中心波長よりも可視領域
の長波長側の光を発光する波長変換物質(長波長変換物
質)6が共蒸着等によりドープされた層である。
【0019】具体的には、色素ドープ層4は、例えばZ
nBOX、Alq、BAlq等の発光色が青色であるホ
スト材料としての有機蛍光体に対して、これら有機蛍光
体の発光色(青色)の補色を発光する例えば、クマリ
ン、ネイルレッド、DCM1、DCM2、DCJT、D
CJTB、ルブレン等をドープしてなる。また、電子輸
送層5は、例えばZnBOX、Alq、BAlq等の発
光色が青色である有機蛍光体をホスト材料とし、波長変
換物質6として例えば440nm以下の波長を吸収する
スチルベン系材料をドープしてなる。
【0020】ここで、スチルベン系材料としては、スチ
ルベン誘導体またはジスチリルアリーレン誘導体を用い
ることが好ましく、例えば、下記の化学式1に示す様
な、4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)ビ
フェニル(DPVBi)が挙げられる。
【0021】
【化1】
【0022】なお、波長変換物質6に用いるスチルベン
誘導体またはジスチリルアリーレン誘導体としては、下
記の化学式2〜化学式26に示す物質であってもよい。
【0023】
【化2】
【0024】
【化3】
【0025】
【化4】
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】
【化11】
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】
【0037】
【化16】
【0038】
【化17】
【0039】
【化18】
【0040】
【化19】
【0041】
【化20】
【0042】
【化21】
【0043】
【化22】
【0044】
【化23】
【0045】
【化24】
【0046】
【化25】
【0047】
【化26】
【0048】陰極(対向電極)7は、例えば、共蒸着に
より形成されたMg−Agからなり、電子を電子輸送層
5へ注入する。そして、有機EL素子100において
は、透明電極2と陰極7との間に直流電界を印加する
と、正孔が透明電極2から正孔輸送層3を通って、色素
ドープ層4及び電子輸送層5へと輸送され、一方、電子
が陰極7から電子輸送層5へ注入され、色素ドープ層4
及び電子輸送層5において正孔と電子とが結合しホスト
材料及びドーパント材料を励起して発光する。
【0049】このとき主として、ホスト材料からのフォ
トンによって波長変換物質が励起され、波長変換物質6
は電子輸送層5中でホスト材料が発光した光を吸収して
ホスト材料の発光中心波長よりも可視領域の長波長の光
に変換して発光する。長波長側の光を発光する。これに
より、電子輸送層5での発光波長のスペクトルは長波長
成分を持つようになる。
【0050】よって、本実施形態によれば、発光部によ
る発光は、ホスト材料の主色及びドーパント材料の補色
によって白色が得られるとともに、従来のホスト材料及
びドーパント材料のみの発光(図2中、実線で図示)に
おける主色及び補色の2つのピーク(図2中、P1、P
2)が小さくなり、同時に発光スペクトルが長波長側に
シフトする(図2中、破線で図示)。従って、発光スペ
クトルを波長に対してフラットな特性とした白色発光を
行う白色有機EL素子を実現することができる。
【0051】また、本実施形態によれば、発光部を、ホ
スト材料に波長変換物質6が混合された電子輸送層5
と、ドーパント材料を含む色素ドープ層4との2層構造
を有するものとしており、ホスト材料と波長変換物質6
とが、互いに混合された1つの層となっているから、波
長変換物質6によるホスト材料の発光の吸収を効率良く
行うことができる。また、ドーパント材料を含む層を別
体の層とすることで、補色の調整を行いやすいという利
点もある。
【0052】なお、発光部は、ホスト材料と、ドーパン
ト材料と、波長変換物質との少なくとも3つの有機蛍光
体を含むものであればよく、例えば、これら3つの有機
蛍光体が混合された単一層であってもよい。単一層の場
合、3つの有機蛍光体を同時に共蒸着することで形成で
きる。また、図3に示す様に、3つの有機蛍光体を別々
の層とし、陽極である透明電極2側から、ドーパント材
料からなる層4a、波長変換物質からなる層6a、ホス
ト材料からなる層5aと積層形成した発光部の構成とし
てもよい。
【0053】また、発光スペクトルを波長に対してフラ
ットな特性とした白色発光を適切に行うためには、発光
部に含まれるホスト材料とドーパント材料と波長変換物
質6との体積比を、ホスト材料を1としたとき、ドーパ
ント材料が0.5以下であり、波長変換物質が0.5以
下であることが好ましい。この体積比は、発光部の成膜
時における蒸着速度の比として換算できる。
【0054】以下、図1に示す白色有機EL素子100
の構成に基づいた実施例を示す。
【0055】
【実施例】(実施例1)40mm×60mm×1.1m
mのサイズのガラス基板1の一面1aにITOにより透
明電極2を100nmの厚さで作製したものを透明電極
基板とした。この基板をイソプロピルアルコールにて1
0分間超音波洗浄した後、さらに弱アルカリ洗剤で10
分間超音波洗浄し、純水で10分間流水洗した後、N2
ガンで乾燥した。
【0056】この透明電極基板を市販の蒸着装置の基板
ホルダに固定し、グラファイト製のるつぼにTPDを5
00mg入れて真空槽を5×10-4Paまで減圧した。
その後、膜厚40nmのTPDからなる正孔輸送層3を
成膜した。この時の基板温度は室温であった。次に、こ
れを真空槽より取り出すことなく、正孔輸送層3の上
に、もう一つのるつぼよりAlq3(ホスト材料)を6
0nm積層蒸着した。蒸着条件は、蒸着速度が0.1n
m/秒、基板温度は室温であった。この時同時に、DC
M2(ドーパント材料)入りのグラファイト製るつぼか
ら蒸着速度0.05nm/秒で正孔輸送層3上に共蒸着
し、色素ドープ層4を形成した。
【0057】さらに、波長変換物質6であるDPVBi
入りの抵抗加熱ボートから蒸着速度0.05nm/秒
で、色素ドープ層4上にAlq3(ホスト材料)ととも
に共蒸着し電子輸送層5を形成した。次に、モリブデン
製の抵抗加熱ボートにMgリボン1gを入れた。その
後、真空槽を5×10-4Paまで減圧してから、Agを
入れたボートを加熱して蒸着速度0.05nm/秒で蒸
着させ、MgとAgの混合金属電極を電子輸送層5上に
100nm積層蒸着し陰極(対向電極)7とした。
【0058】本例では、Alq3(ホスト材料)、DC
M2(ドーパント材料)、DPVBiの体積比は、この
順に蒸着速度の比として、1:0.5:0.5である。
得られた白色有機EL素子100の陽極(透明電極)
2、陰極7に対して、印加電圧10V、電流密度130
mA/cm2 で直流電界を印加したところ、5700c
d/cm2 の輝度の均一な白色の発光を観察した。
【0059】(実施例2)本実施例は、電子輸送層5の
成膜におけるDPVBiの蒸着速度を変えたものであ
る。長波長変換物質6であるDPVBi入りの抵抗加熱
ボートから蒸着速度0.03nm/秒で色素ドープ層4
上に共蒸着した。これ以外は、上記実施例1と同様にし
て白色有機EL素子100を作製した。
【0060】本例では、Alq3(ホスト材料)、DC
M2(ドーパント材料)、DPVBiの体積比は、この
順に蒸着速度の比として、1:0.5:0.3である。
得られた白色有機EL素子100の陽極2、陰極7に対
して、印加電圧10V、電流密度125mA/cm2
直流電界を印加したところ、5900cd/cm2 の輝
度の均一な白色の発光を観察した。
【0061】(比較例)DPVBiの共蒸着の成膜以外
は実施例1と同様にして有機EL素子(つまり、図1に
示す有機EL素子100において電子輸送層5に波長変
換物質6が含まれていないもの)を作製した。得られた
有機EL素子の陽極2、陰極7に対して、印加電圧10
V、電流密度130mA/cm2 で直流電界を印加した
ところ、6000cd/cm2 の輝度の均一な黄色がか
った白色の発光を観察した。
【0062】図2に、上記実施例1による発光スペクト
ル(実線図示)と、上記比較例による発光スペクトル
(破線図示)とを示す。従来のホスト材料及びドーパン
ト材料のみの発光である比較例においては、ホスト材料
の主色と色素ドープ層の補色で白色を得ることができる
が、スペクトルは主色と補色の二つのピークP1(主
色)、P2(補色)を持っており、これをカラーフィル
タと組み合わせたところ、カラーフィルタのRGBによ
って明るさが異なり、R(赤)の明るさが弱かった。
【0063】これに対して、長波長変換物質6をさらに
加えた実施例1においては、比較例におけるこれらのピ
ークP1、P2は小さくなり、同時にスペクトルは可視
領域の長波長側にシフトする。これにより発光スペクト
ルは、比較例よりもフラットな特性を実現している。こ
の実施例1において、光取り出し側(基板1の他面1
b)にカラーフィルタを配置したところ、カラーフィル
タのRGBによって均一な明るさ(輝度)を得ることが
できた。また、実施例2においても実施例1と同様、フ
ラットな発光スペクトル特性及びカラーフィルタのRG
Bに対して均一な明るさを得ることができた。
【0064】以上、本発明について述べてきたが、本発
明の要部は発光部にあるから、他の部分は適宜変更して
もよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る白色有機EL素子の一実施形態を
示す概略断面図である。
【図2】本発明の実施例1及び比較例による発光スペク
トルを示す図である。
【図3】本発明の発光部の変形例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ガラス基板、2…透明電極、3…正孔輸送層、4…
色素ドープ層、5…電子輸送層、6…波長変換物質、7
…陰極、100…白色有機EL素子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方が透明である一対の電極
    と、該電極の間に挟まれた少なくとも1以上の有機蛍光
    体よりなる発光部とを有し、白色発光を行う白色有機E
    L素子において、 前記発光部は、白色発光の主色を発光するホスト材料
    と、該ホスト材料の発光色の補色を発光するドーパント
    材料と、前記ホスト材料の発光を吸収して前記ホスト材
    料の発光中心波長よりも可視領域の長波長側の光を発光
    する波長変換物質との少なくとも3つの有機蛍光体を含
    む単一もしくは複数の層からなることを特徴とする白色
    有機EL素子。
  2. 【請求項2】 前記発光部は、前記ホスト材料に前記波
    長変換物質が混合された層と、前記ドーパント材料を含
    む層との2層構造を有するものであることを特徴とする
    請求項1に記載の白色有機EL素子。
  3. 【請求項3】 前記発光部に含まれる前記ホスト材料と
    前記ドーパント材料と前記波長変換物質との体積比は、
    前記ホスト材料を1とすると、前記ドーパント材料が
    0.5以下であり、前記波長変換物質が0.5以下であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の白色有機
    EL素子。
  4. 【請求項4】 前記波長変換物質は、440nm以下の
    波長を吸収するスチルベン系材料であることを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか1つに記載の白色有機E
    L素子。
  5. 【請求項5】 前記スチルベン系材料は、スチルベン誘
    導体またはジスチリルアリーレン誘導体であることを特
    徴とする請求項4に記載の白色有機EL素子。
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