JP2000243198A - マイクロサーモスイッチおよびその製造方法 - Google Patents

マイクロサーモスイッチおよびその製造方法

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JP2000243198A
JP2000243198A JP4559199A JP4559199A JP2000243198A JP 2000243198 A JP2000243198 A JP 2000243198A JP 4559199 A JP4559199 A JP 4559199A JP 4559199 A JP4559199 A JP 4559199A JP 2000243198 A JP2000243198 A JP 2000243198A
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JP4559199A
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Shigeaki Tomonari
恵昭 友成
Hitoshi Yoshida
仁 吉田
Masaari Kamakura
將有 鎌倉
Hiroshi Kawada
裕志 河田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型であって応答速度が速く、しかも加工精度
が高く動作温度を精度よく管理することができるマイク
ロサーモスイッチを提供する。 【解決手段】固定接点11a,11bを備えるシリコン
の固定基板10と、可動接点23を備えるシリコンの支
持基板20とを有する。支持基板20には可動片22が
形成され、可動片22の先端部に設けた接点保持部22
aの先端面に可動接点23が設けられる。可動片22に
はアルミニウムの金属薄膜であるバイメタル素膜24が
積層され、周囲温度が変化すると可動片22とバイメタ
ル素膜24との熱膨張率の差により可動片22が撓んで
可動接点23が固定接点11a,11bに離接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイメタルを用い
たマイクロサーモスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、バイメタルを用いたサーモスイ
ッチは、図10に示すように、固定接点31を取り付け
た固定接点板32と、固定接点31に離接する可動接点
33を一端部に設けた可動接点板としてのバイメタル3
0とを備える。バイメタル30の他端部は定位置に固定
される。バイメタル30は、周知のように膨張係数の異
なる異種の金属板30a,30bを貼り合わせて形成さ
れ、周囲温度の変化に応じて湾曲量が変化するようにな
っている。したがって、図10に示すサーモスイッチ
は、周囲温度に応じて可動接点33が固定接点31に対
して離接する。
【0003】この種のサーモスイッチでは、バイメタル
30を構成する両金属板30a,30bの膨張係数の差
が大きいほど、また固定接点31と可動接点33との開
放時の距離が小さいほど、温度変化に対する感度が高く
なる。両金属板30a,30bの膨張係数の差を大きく
するために用いられている材料としては、インバー(鉄
−ニッケル合金)と青銅との組み合わせが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したサ
ーモスイッチは、機械加工により製造されるものである
から、バイメタル30を数mm×数十mmで約0.5m
mの厚みに形成し、固定接点31と可動接点33との距
離を数百μm程度とするのが小型化の限界になってい
る。すなわち、バイメタル30の熱容量が比較的大きい
ものであるから、周囲温度の変化に対する応答速度が比
較的遅く、サーモスイッチを構成したときに、周囲温度
の変化に対して固定接点31と可動接点33との開閉に
は比較的大きな時間遅れ(タイムラグ)が生じることに
なる。この種のサーモスイッチを、モータの過熱保護や
ヘアドライヤの過昇温の防止などに用いている場合に、
急激な温度変化が生じると上述のような時間遅れにより
固定接点31と可動接点33とを開放するタイミングが
遅れ、モータが過熱により焼き切れたり、ヘアドライヤ
によって髪が焦げたりするという問題が生じるおそれが
ある。
【0005】また、上述のようにサーモスイッチは機械
加工により製造されるから、固定接点31と可動接点3
3との距離のばらつきが比較的大きく、固定接点31と
可動接点33とを離接させるタイミングと温度との関係
を精度よく管理することができないという問題がある。
【0006】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、小型であって応答速度が速く、しか
も加工精度が高く動作温度を精度よく管理することがで
きるようにしたマイクロサーモスイッチを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、半導
体よりなる支持基板と、半導体よりなり一端部が支持基
板に機械的に結合された可撓性を有する可動片と、可動
片の他端部において可動片の厚み方向の一面に設けた可
動接点と、可動片の撓みに応じて可動接点が離接する固
定接点と、可動片の少なくとも一部に積層され可動片と
は熱膨張率の異なる金属薄膜により形成されたバイメタ
ル素膜とからなるものである。この構成によれば、半導
体により形成した可動片の撓みにより接点を開閉してお
り、金属薄膜により形成されたバイメタル素膜と半導体
との熱膨張率の差を利用してバイメタルとして動作させ
る構造であるから、半導体装置の製造プロセスによって
精度よく加工することができ、結果的に動作温度を精度
よく管理することができる。しかも、半導体装置の製造
プロセスを用いて微細に加工することができるから、ご
く小型化することができ、結果的に熱容量が少なくな
り、高速に応答することになる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記可動片がシリコンであり、前記バイメタル素膜
がアルミニウムであって可動接点を設けた面とは反対面
側に積層されているものである。この構成では、可動片
とバイメタル素膜との熱膨張率の差が比較的大きく、薄
肉の可動片で可動片の撓み量を大きくとることができ
る。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記可動片がシリコンであり、前記バイメタル素膜
がニッケルであって可動接点を設けた面とは反対面側に
積層されているものである。この構成では、バイメタル
素膜のヤング率が比較的大きく熱応力が大きくなるか
ら、厚肉の可動片に用いることができる。
【0010】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記支持基板と前記可動片との間に熱伝導率が可動
片よりも小さい熱絶縁部材が介装されているものであ
る。この構成によれば、バイメタル素膜とともにバイメ
タルを構成する可動片が支持基板に対して熱絶縁される
から、バイメタルの熱容量を小さくすることができ、高
速に応答させることができる。
【0011】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記可動片における前記他端部には固定接点側に突
出するとともに先端面に可動接点を設けた接点保持部が
形成され、接点保持部が可動接点を設けた面の反対面側
を凹没させた中空に形成されているものである。この構
成によれば、接点保持部が中空であることにより、接点
保持部の熱容量が低減されるとともに、接点保持部が軽
量化されることになり、接点保持部が充実している場合
よりも高速な応答が期待できる。
【0012】請求項6の発明は、半導体よりなる支持基
板と、半導体よりなり一端部が支持基板に機械的に結合
された可撓性を有する可動片と、可動片の他端部におい
て可動片の厚み方向の一面側に突設され他面側を凹没さ
せた中空の接点保持部と、接点保持部の先端面に設けた
可動接点と、可動片の撓みに応じて可動接点が離接する
固定接点と、可動片の厚み方向における前記他面側に積
層され可動片よりも熱膨張率の大きい金属薄膜により形
成されたバイメタル素膜と、前記支持基板と前記可動片
との間に介装され熱伝導率が可動片よりも小さい熱絶縁
部材とを備えたマイクロサーモスイッチの製造方法であ
って、半導体基板の主表面において熱絶縁部材を設ける
部位に第1の凹所をエッチングにより形成するとともに
半導体基板の裏面のうち少なくとも可動片に対応する部
位に固定接点と可動接点とが開放されているときの距離
を確保する深さの第2の凹所をエッチングにより形成す
る工程と、第1の凹所に熱絶縁部材を形成する材料を埋
め込む工程と、半導体基板の裏面側のエッチングにより
可動片および接点保持部を形成するとともに半導体基板
の主表面側のエッチングにより接点保持部となる部位を
凹没させる工程と、半導体基板の主表面をバイメタル素
膜となる金属薄膜で覆う工程と、可動片に相当する部位
を残して金属薄膜を除去する工程と、熱絶縁部材を除く
部位で可動片を支持基板から分離する工程とを有する。
このプロセスでは、固定接点と可動接点とが開放されて
いるときの距離をエッチングにより形成される第2の凹
所により規定するから、固定接点と可動接点との間の微
小なギャップを高い精度で管理することができる。しか
も、バイメタル素膜をエッチングにより形成するから他
の導電パターンなどを同時に形成することが可能にな
る。
【0013】請求項7の発明は、半導体よりなる支持基
板と、半導体よりなり一端部が支持基板に機械的に結合
された可撓性を有する可動片と、可動片の他端部におい
て可動片の厚み方向の一面側に突設され他面側を凹没さ
せた中空の接点保持部と、接点保持部の先端面に設けた
可動接点と、可動片の撓みに応じて可動接点が離接する
固定接点と、可動片の厚み方向における前記他面側に積
層され可動片よりも熱膨張率の大きい金属薄膜により形
成されたバイメタル素膜と、前記支持基板と前記可動片
との間に介装され熱伝導率が可動片よりも小さい熱絶縁
部材とを備えたマイクロサーモスイッチの製造方法であ
って、半導体基板の主表面において熱絶縁部材を設ける
部位に第1の凹所をエッチングにより形成するとともに
半導体基板の裏面のうち少なくとも可動片に対応する部
位に固定接点と可動接点とが開放されているときの距離
を確保する深さの第2の凹所をエッチングにより形成す
る工程と、第1の凹所に熱絶縁部材を形成する材料を埋
め込む工程と、半導体基板の裏面側のエッチングにより
可動片および接点保持部を形成するとともに半導体基板
の主表面側のエッチングにより接点保持部となる部位を
凹没させる工程と、半導体基板の主表面のうち可動片に
相当する部位にバイメタル素膜となる金属薄膜をメッキ
により形成する工程と、熱絶縁部材を除く部位で可動片
を支持基板から分離する工程とを有する。このプロセス
では、固定接点と可動接点とが開放されているときの距
離をエッチングにより形成される第2の凹所により規定
するから、固定接点と可動接点との間の微小なギャップ
を高い精度で管理することができる。しかも、バイメタ
ル素膜をメッキにより形成するから材料に無駄が生じな
い。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
におけるサーモスイッチは、図1に示すように、シリコ
ンよりなる固定基板10の上にシリコンよりなる支持基
板20を積層した形に形成される。
【0015】支持基板20は矩形枠状に形成された枠部
21と、枠部21の一辺から枠部21の中に挿入される
形で連続一体に延設された可動片22とを備える。すな
わち、可動片22は支持基板20に略コ字形のスリット
20aを形成することによって支持基板20に対して片
持ばりとなるように形成される。可動片22は支持基板
20の厚み方向において撓みやすくなるように他の部位
よりも薄肉に形成された可撓部22aを有し、さらに可
動片22の先端部には固定基板10側に突出する形で可
動片22の他の部位よりも厚肉に形成された接点保持部
22bが形成される。接点保持部22bの先端面には可
動接点23が設けられる。ここにおいて、枠部21のう
ち接点保持部22b側の一辺は固定基板10と離間して
おり、他辺は固定基板10と一体に結合されている。
【0016】一方、固定基板10には可動接点23が離
接する一対の固定接点11a,11bを備える。両固定
接点11a,11bは固定基板10において支持基板2
0側の表面に設けた導電パターン12の一部として形成
され、この導電パターン12は固定基板10と支持基板
20における枠部21の一辺との間隙を通して枠部21
の外に引き出される。
【0017】ところで、可動片2における可撓部22a
には、固定基板10とは反対面側でシリコンよりも膨張
係数の大きい金属薄膜により形成されたバイメタル素膜
24が積層される。バイメタル素膜24は可撓部22a
とともにバイメタルを構成するものであって、可撓部2
2aよりも膨張係数が高いから、周囲温度が上昇すれ
ば、可動部22aは上に凸になる形で湾曲することにな
る。つまり、接点保持部22bが固定接点11a,11
bに近付くのであって、周囲温度が設定された温度以上
であれば、可動接点23が固定接点11a,11bに接
触し、両固定接点11a,11bの間が可動接点23を
介して電気的に接続されることになる。周囲温度が下降
すれば、可動接点23が固定接点11a,11bから離
れるのは言うまでもない。
【0018】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は可動片22を支持枠21と連続一体に形成していた
が、本実施形態は、図2に示すように、支持枠21と可
動片22とを熱絶縁部材25を介して連結した構成を有
している。熱絶縁部材25は可撓部22aの厚み寸法に
略等しい厚み寸法を有している。熱絶縁部材25として
は、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリイミド樹脂、酸
化シリコンのいずれかが望ましい。
【0019】熱絶縁部材25を設けているのは次の理由
による。すなわち、第1の実施の形態のように可動片2
2が支持枠21に連続一体に形成されている場合に、シ
リコンは熱伝導率が比較的高いものであるから、可動片
22が支持枠21に熱的に結合される。つまり、可動片
22とバイメタル素膜24とからなるバイメタルの全体
としての熱容量が大きくなり、応答速度の低下につなが
ることになる。
【0020】そこで、本実施形態では、可動片22と支
持枠21との間に熱絶縁部材25を介在させることによ
って可動片22と支持枠21とを熱的に遮断し、バイメ
タルの全体としての熱容量を低減させているのである。
このようにして第1の実施の形態よりも応答速度が高め
られる。他の構成および動作は第1の実施の形態と同様
である。
【0021】(第3の実施の形態)本実施形態は、第1
の実施の形態よりも応答速度を高めるために、接点保持
部22bにおいて可動接点23を設けた面と反対側面に
凹所22cを形成することによって接点保持部22bを
中空に形成したものである。つまり、第1の実施の形態
では接点保持部22bが内部の充実した構造になってい
るが、本実施形態では図3に示すように接点保持部22
bを固定基板10と反対面側に開放された中空に形成し
てある。このような形状を採用することにより、可動片
22の熱容量が小さくなるとともに、可動片22が軽量
化されることになり、応答速度が高くなる。他の構成お
よび動作は第1の実施の形態と同様である。
【0022】(第4の実施の形態)本実施形態は、第2
および第3の実施の形態を合わせた構成であって、熱絶
縁部材25を有するとともに、接点保持部22bを中空
に形成しているものである。この構造は、図4、図5に
示すプロセスで製造することができる。以下に説明する
プロセスでは、支持基板20を製造した後に、支持基板
20を固定基板10に結合する。しかして、まず支持基
板20を形成する図4(a)のようなシリコン基板40
の厚み方向の主表面と裏面とにシリコン酸化膜を形成す
る。次に、図4(b)のようにシリコン酸化膜41のう
ち、熱絶縁部材25を設ける部位42と可動片2を設け
る部位43とについてはシリコン酸化膜41をエッチン
グにより除去する。その後、図4(c)のように、シリ
コン酸化膜41をマスクに用いてKOH等によるエッチ
ングを行い、シリコン基板40のうち熱絶縁部材25を
設ける部位42には可動片22の厚み寸法に相当する深
さの凹所44を形成し、シリコン基板40のうち可動片
2を設ける部位43には固定接点11a,11bと可動
接点23とが開放されているときの距離を確保する深さ
を有した凹所45を形成する。凹所44,45の形成後
にはシリコン酸化膜41を除去する。
【0023】次に、図4(d)のように、シリコン基板
40のうち凹所44が形成されている主表面の全面を熱
絶縁部材25を形成する材料(フッ素樹脂)46により
コートし、凹所44に熱絶縁部材25を充填する。凹所
44以外では材料46は不要であるから、図4(e)の
ように凹所44を覆い、他の部位の材料46をエッチン
グ等により除去する。
【0024】上述のようにして熱絶縁部材25(46)
を形成した後、図4(f)のように、シリコン窒化膜4
7によりパターニングし、次に、シリコン基板40の主
表面と裏面との両面からKOH等により異方性エッチン
グを行う。この処理によって、図4(g)のように、可
動片22が形成され、中空の接点保持部22bを形成す
ることができる。ただし、熱絶縁部材25と可動片22
との厚み寸法が等しくなるようにエッチングの終了時点
を制御する。
【0025】エッチングの終了後に、図5(a)のよう
にシリコン窒化膜47を除去し、図5(b)のようにシ
リコン基板40の主表面にアルミニウムよりなる金属薄
膜48を必要な厚みだけスパッタにより形成し、可撓部
22aとなる部位(つまり、バイメタル素膜24となる
部位)にレジスト49を施す。ここで、金属薄膜48に
エッチングを施してレジスト49以外の部位を除去する
と、図5(c)のように可撓部22aに対応する部位だ
け金属薄膜48が残る。この工程によってバイメタルが
形成される。バイメタルの形成後、図5(d)のよう
に、シリコン基板40の裏面で接点保持部22bに対応
する部位にメッキを施して金等により可動接点23を形
成する。ここにおいて、アルミニウムを用いるとパター
ニングが容易であるから、バイメタル素膜24だけでは
なく、配線パターンも同時に形成することが可能であ
る。
【0026】一方、固定基板10は図5(d)のように
主表面に金等のメッキによる固定接点11a,11bが
形成されており、この固定基板10に上述のようにして
形成されたシリコン基板40を陽極接合等により接合す
る。最後にRIE等によって可動片22の3辺に跨るス
リット20aを形成して可動片22を枠部21から分離
すればサーモスイッチが完成する。
【0027】サーモスイッチは図4に示す工程の後に、
図6に示す工程を採用することによっても製造すること
ができる。ただし、このプロセスではアルミニウムに代
えてニッケルを用いている。熱絶縁部材25を形成する
工程(図4の工程)までは上述したアルミニウムを用い
るプロセスと同様であるが、バイメタル素膜24として
ニッケルを用いる場合には、図6(a)のようにシリコ
ン窒化膜47を除去した後に、図6(b)のようにシリ
コン基板40の主表面にメッキによって必要な厚みのニ
ッケルよりなる金属薄膜48’を形成する。その後、図
6(c)のように、接点保持部22bに対応する部位で
シリコン基板40の裏面に金等のメッキを施して可動接
点23を形成する。以後は、アルミニウムを用いる場合
と同様であって、図6(d)のように、金等によるメッ
キによって固定接点11a,11bを形成した固定基板
10に陽極接合等によってシリコン基板40を接合し、
図6(e)のように、RIE等によって可動片22を枠
部21から分離する。このプロセスでは、アルミニウム
よりなる金属薄膜48のようなエッチングの工程がな
く、ニッケルに無駄が生じないとともに工程数が低減さ
れる。
【0028】上述したサーモスイッチに用いたバイメタ
ルについて評価するために、図7のように、シリコン板
1にアルミニウムよりなる金属薄膜2を積層したバイメ
タルを考える。このバイメタルは表面形状が1000μ
m×1000μmの正方形であって、シリコン板1の厚
みが15μm、金属薄膜2の厚みが5μmのものであ
る。バイメタルの湾曲の程度は、数1に示すチモチェン
コの式で表される。
【0029】
【数1】 図7に示した構造のバイメタルでは、数1の各値は以下
のようになる。 EAl=6.86×1010N/m2Si=1.90×1011N/m2 αAl=2.37×10-5/K αSi=4.15×10-6/K tAl=5μm tSi=15μm 図7に示したバイメタルについて温度に対する変位wを
数1によって求めたところ、図8において上側にプロッ
トした結果()が得られた。図8から明らかなよう
に、変位wは温度にほぼ比例する。したがって、固定接
点11a,11bと可動接点23との距離を調節すれ
ば、オンになる温度(動作温度)を容易に調節すること
ができる。たとえば、100℃で動作させるには、固定
接点11a,11bと可動接点23との距離を35μm
に設定しておけばよいとわかる。
【0030】図8において下側にプロットした結果
()は、金属薄膜2としてアルミニウムに代えてニッ
ケルを用いたものである。ニッケルはアルミニウムより
も膨張係数が小さいから温度に対する変位wはアルミニ
ウムよりも少なくなるが、アルミニウムよりもヤング率
が大きいから、アルミニウムよりも大きな熱応力が発生
する。
【0031】一方、図7におけるシリコン板1の厚みを
変化させたときの変位wを数1によって求めたところ、
図9の結果が得られた。図9においては金属薄膜2が
アルミニウムの場合であり、は金属薄膜2がニッケル
の場合である。金属薄膜2は5μmとし200℃におけ
る変位wを求めた。図9によれば、シリコン板1の厚み
が20μmにおいてアルミニウムとニッケルとでの変位
wが逆転し、シリコン板1が20μm以上になると、金
属薄膜2にニッケルを用いるほうが変位wが大きくなる
ことがわかる。つまり、シリコン板1の厚みが大きい場
合には、金属薄膜2としてアルミニウムよりもニッケル
を用いるほうがよいと言える。
【0032】次に応答速度について評価する。応答速度
はバイメタルの熱容量に比例する。そこで、図7に示し
たバイメタルの熱容量について検討する。
【0033】シリコン板1については、密度が2.33
g/cm3 、比熱が0.753J/g℃であるから、シ
リコン板1を1℃上昇させるのに必要な熱量Q1は、以
下のようになる。 Q1=1000×10-6×1000×10-6×15×1
-6×2.33×106×0.753≒2.63×10
-5 J=2.63×10-2 mJ 一方、金属薄膜2にアルミニウムを用いると、密度が
2.7g/cm3 、比熱が0.900J/g℃、アルミ
ニウムよりなる金属薄膜2を1℃上昇させるのに必要な
熱量Q2は、以下のようになる。 Q2=1000×10-6×1000×10-6×5×10
-6×2.7×106×0.900≒1.21×10-5
=1.21×10-2 mJ バイメタルの全体を1℃上昇させるのに必要な熱量Q
は、Q=Q1+Q2=2.63×10-2 +1.21×
10-2 =3.84×10-2mJになる。この値は、従
来のバイメタルを1℃上昇させるのに必要な熱量の約1
000分の1であり、周囲温度の変化に対して図7の構
成のバイメタルは約1000倍の応答速度が得られると
言える。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明は、半導体よりなる支持
基板と、半導体よりなり一端部が支持基板に機械的に結
合された可撓性を有する可動片と、可動片の他端部にお
いて可動片の厚み方向の一面に設けた可動接点と、可動
片の撓みに応じて可動接点が離接する固定接点と、可動
片の少なくとも一部に積層され可動片とは熱膨張率の異
なる金属薄膜により形成されたバイメタル素膜とからな
るものであり、半導体により形成した可動片の撓みによ
り接点を開閉しており、金属薄膜により形成されたバイ
メタル素膜と半導体との熱膨張率の差を利用してバイメ
タルとして動作させる構造であるから、半導体装置の製
造プロセスによって精度よく加工することができ、結果
的に動作温度を精度よく管理することができるという利
点がある。しかも、半導体装置の製造プロセスを用いて
微細に加工することができるから、ごく小型化すること
ができ、結果的に熱容量が少なくなり、高速に応答する
ことになるという利点がある。
【0035】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、可動片がシリコンであり、バイメタル素膜がアルミ
ニウムであって可動接点を設けた面とは反対面側に積層
されているものであり、可動片とバイメタル素膜との熱
膨張率の差が比較的大きく、薄肉の可動片で可動片の撓
み量を大きくとることができるという利点がある。
【0036】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、可動片がシリコンであり、バイメタル素膜がニッケ
ルであって可動接点を設けた面とは反対面側に積層され
ているものであり、バイメタル素膜のヤング率が比較的
大きく熱応力が大きくなるから、厚肉の可動片に用いる
ことができるという利点がある。
【0037】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、支持基板と可動片との間に熱伝導率が可動片よりも
小さい熱絶縁部材が介装されているものであり、バイメ
タル素膜とともにバイメタルを構成する可動片が支持基
板に対して熱絶縁されるから、バイメタルの熱容量を小
さくすることができ、高速に応答させることができると
いう利点がある。
【0038】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、可動片における他端部には固定接点側に突出すると
ともに先端面に可動接点を設けた接点保持部が形成さ
れ、接点保持部が可動接点を設けた面の反対面側を凹没
させた中空に形成されているものであり、接点保持部が
中空であることにより、接点保持部の熱容量が低減され
るとともに、接点保持部が軽量化されることになり、接
点保持部が充実している場合よりも高速な応答が期待で
きる。
【0039】請求項6の発明は、半導体よりなる支持基
板と、半導体よりなり一端部が支持基板に機械的に結合
された可撓性を有する可動片と、可動片の他端部におい
て可動片の厚み方向の一面側に突設され他面側を凹没さ
せた中空の接点保持部と、接点保持部の先端面に設けた
可動接点と、可動片の撓みに応じて可動接点が離接する
固定接点と、可動片の厚み方向における他面側に積層さ
れ可動片よりも熱膨張率の大きい金属薄膜により形成さ
れたバイメタル素膜と、支持基板と可動片との間に介装
され熱伝導率が可動片よりも小さい熱絶縁部材とを備え
たマイクロサーモスイッチの製造方法であって、半導体
基板の主表面において熱絶縁部材を設ける部位に第1の
凹所をエッチングにより形成するとともに半導体基板の
裏面のうち少なくとも可動片に対応する部位に固定接点
と可動接点とが開放されているときの距離を確保する深
さの第2の凹所をエッチングにより形成する工程と、第
1の凹所に熱絶縁部材を形成する材料を埋め込む工程
と、半導体基板の裏面側のエッチングにより可動片およ
び接点保持部を形成するとともに半導体基板の主表面側
のエッチングにより接点保持部となる部位を凹没させる
工程と、半導体基板の主表面をバイメタル素膜となる金
属薄膜で覆う工程と、可動片に相当する部位を残して金
属薄膜を除去する工程と、熱絶縁部材を除く部位で可動
片を支持基板から分離する工程とを有し、固定接点と可
動接点とが開放されているときの距離をエッチングによ
り形成される第2の凹所により規定するから、固定接点
と可動接点との間の微小なギャップを高い精度で管理す
ることができるという利点があり、しかも、バイメタル
素膜をエッチングにより形成するから他の導電パターン
などを同時に形成することが可能になるという利点があ
る。
【0040】請求項7の発明は、半導体よりなる支持基
板と、半導体よりなり一端部が支持基板に機械的に結合
された可撓性を有する可動片と、可動片の他端部におい
て可動片の厚み方向の一面側に突設され他面側を凹没さ
せた中空の接点保持部と、接点保持部の先端面に設けた
可動接点と、可動片の撓みに応じて可動接点が離接する
固定接点と、可動片の厚み方向における他面側に積層さ
れ可動片よりも熱膨張率の大きい金属薄膜により形成さ
れたバイメタル素膜と、支持基板と可動片との間に介装
され熱伝導率が可動片よりも小さい熱絶縁部材とを備え
たマイクロサーモスイッチの製造方法であって、半導体
基板の主表面において熱絶縁部材を設ける部位に第1の
凹所をエッチングにより形成するとともに半導体基板の
裏面のうち少なくとも可動片に対応する部位に固定接点
と可動接点とが開放されているときの距離を確保する深
さの第2の凹所をエッチングにより形成する工程と、第
1の凹所に熱絶縁部材を形成する材料を埋め込む工程
と、半導体基板の裏面側のエッチングにより可動片およ
び接点保持部を形成するとともに半導体基板の主表面側
のエッチングにより接点保持部となる部位を凹没させる
工程と、半導体基板の主表面のうち可動片に相当する部
位にバイメタル素膜となる金属薄膜をメッキにより形成
する工程と、熱絶縁部材を除く部位で可動片を支持基板
から分離する工程とを有し、固定接点と可動接点とが開
放されているときの距離をエッチングにより形成される
第2の凹所により規定するから、固定接点と可動接点と
の間の微小なギャップを高い精度で管理することができ
るという利点があり、しかも、バイメタル素膜をメッキ
により形成するから材料に無駄が生じないという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す一部破断した
斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す一部破断した
斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す一部破断した
斜視図である。
【図4】同上の製造工程の前半部分を示す工程図であ
る。
【図5】同上の製造工程の後半部分を示す工程図であ
る。
【図6】同上の他の製造工程の後半部分を示す工程図で
ある。
【図7】本発明に用いるバイメタルの一例を示す斜視図
である。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】同上の動作説明図である。
【図10】従来例を示す概略側面図である。
【符号の説明】
11a,11b 固定接点 20 支持基板 22 可動片 22a 接点保持部 23 可動接点 24 バイメタル素膜 25 熱絶縁部材 40 シリコン基板 44 (第1の)凹所 45 (第2の)凹所 48 金属薄膜 48’ 金属薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鎌倉 將有 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 河田 裕志 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5G041 AA02 AA03 AA14 CA01 CC01 CD11 DA20 DC07 DE03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体よりなる支持基板と、半導体より
    なり一端部が支持基板に機械的に結合された可撓性を有
    する可動片と、可動片の他端部において可動片の厚み方
    向の一面に設けた可動接点と、可動片の撓みに応じて可
    動接点が離接する固定接点と、可動片の少なくとも一部
    に積層され可動片とは熱膨張率の異なる金属薄膜により
    形成されたバイメタル素膜とからなることを特徴とする
    マイクロサーモスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記可動片はシリコンよりなり、前記バ
    イメタル素膜はアルミニウムよりなり可動接点を設けた
    面とは反対面側に積層されていることを特徴とする請求
    項1記載のマイクロサーモスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記可動片はシリコンよりなり、前記バ
    イメタル素膜はニッケルよりなり可動接点を設けた面と
    は反対面側に積層されていることを特徴とする請求項1
    記載のマイクロサーモスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記支持基板と前記可動片との間に熱伝
    導率が可動片よりも小さい熱絶縁部材が介装されている
    ことを特徴とする請求項1記載のマイクロサーモスイッ
    チ。
  5. 【請求項5】 前記可動片における前記他端部には固定
    接点側に突出するとともに先端面に可動接点を設けた接
    点保持部が形成され、接点保持部は可動接点を設けた面
    の反対面側を凹没させた中空に形成されていることを特
    徴とする請求項1記載のマイクロサーモスイッチ。
  6. 【請求項6】 半導体よりなる支持基板と、半導体より
    なり一端部が支持基板に機械的に結合された可撓性を有
    する可動片と、可動片の他端部において可動片の厚み方
    向の一面側に突設され他面側を凹没させた中空の接点保
    持部と、接点保持部の先端面に設けた可動接点と、可動
    片の撓みに応じて可動接点が離接する固定接点と、可動
    片の厚み方向における前記他面側に積層され可動片より
    も熱膨張率の大きい金属薄膜により形成されたバイメタ
    ル素膜と、前記支持基板と前記可動片との間に介装され
    熱伝導率が可動片よりも小さい熱絶縁部材とを備えたマ
    イクロサーモスイッチの製造方法であって、半導体基板
    の主表面において熱絶縁部材を設ける部位に第1の凹所
    をエッチングにより形成するとともに半導体基板の裏面
    のうち少なくとも可動片に対応する部位に固定接点と可
    動接点とが開放されているときの距離を確保する深さの
    第2の凹所をエッチングにより形成する工程と、第1の
    凹所に熱絶縁部材を形成する材料を埋め込む工程と、半
    導体基板の裏面側のエッチングにより可動片および接点
    保持部を形成するとともに半導体基板の主表面側のエッ
    チングにより接点保持部となる部位を凹没させる工程
    と、半導体基板の主表面をバイメタル素膜となる金属薄
    膜で覆う工程と、可動片に相当する部位を残して金属薄
    膜を除去する工程と、熱絶縁部材を除く部位で可動片を
    支持基板から分離する工程とを有することを特徴とする
    マイクロサーモスイッチの製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体よりなる支持基板と、半導体より
    なり一端部が支持基板に機械的に結合された可撓性を有
    する可動片と、可動片の他端部において可動片の厚み方
    向の一面側に突設され他面側を凹没させた中空の接点保
    持部と、接点保持部の先端面に設けた可動接点と、可動
    片の撓みに応じて可動接点が離接する固定接点と、可動
    片の厚み方向における前記他面側に積層され可動片より
    も熱膨張率の大きい金属薄膜により形成されたバイメタ
    ル素膜と、前記支持基板と前記可動片との間に介装され
    熱伝導率が可動片よりも小さい熱絶縁部材とを備えたマ
    イクロサーモスイッチの製造方法であって、半導体基板
    の主表面において熱絶縁部材を設ける部位に第1の凹所
    をエッチングにより形成するとともに半導体基板の裏面
    のうち少なくとも可動片に対応する部位に固定接点と可
    動接点とが開放されているときの距離を確保する深さの
    第2の凹所をエッチングにより形成する工程と、第1の
    凹所に熱絶縁部材を形成する材料を埋め込む工程と、半
    導体基板の裏面側のエッチングにより可動片および接点
    保持部を形成するとともに半導体基板の主表面側のエッ
    チングにより接点保持部となる部位を凹没させる工程
    と、半導体基板の主表面のうち可動片に相当する部位に
    バイメタル素膜となる金属薄膜をメッキにより形成する
    工程と、熱絶縁部材を除く部位で可動片を支持基板から
    分離する工程とを有することを特徴とするマイクロサー
    モスイッチの製造方法。
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