JP2000243090A - ダイナミック型半導体記憶装置 - Google Patents

ダイナミック型半導体記憶装置

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JP2000243090A
JP2000243090A JP11041349A JP4134999A JP2000243090A JP 2000243090 A JP2000243090 A JP 2000243090A JP 11041349 A JP11041349 A JP 11041349A JP 4134999 A JP4134999 A JP 4134999A JP 2000243090 A JP2000243090 A JP 2000243090A
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Japan
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potential
memory cell
data
polarization
capacitor
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JP11041349A
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English (en)
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Takashi Ogiwara
隆 荻原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/56Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
    • G11C11/5657Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using ferroelectric storage elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】反強誘電体メモリを適用した、1メモリセルキ
ャパシタに3値以上の分極量を記憶させることのでき
る、多値反強誘電体メモリを提供すること。 【解決手段】少なくとも1個の反強誘電体膜を用いたキ
ャパシタAFCと、このキャパシタに直列に接続された
1個のMOS FET(Tr)とを備え、キャパシタの
一方の電極に与えられる電位により変化するn値(n≧
3)の分極量を情報として蓄積するメモリセルを有する
ことを特徴とする。反強誘電体特有のヒステリシス曲線
により、n通りのメモリセル電位に対し、最大で2×n
個の情報を対応させ、データの書き込みの際に、メモリ
セルキャパシタのプレート電極とストレージノードの間
の電圧を変えることにより、1メモリセルに3値以上の
分極量を蓄積させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリセルキャパ
シタに3値以上の分極量を蓄積することのできる、特に
ビットコストの安い多値メモリを構成するダイナミック
型半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、強誘電体メモリ以外のメモリに関
する多値技術について以下に述べる。例えばDRAM
(ダイナミックRAM)は、これまでいくつかの技術的
なブレークスルーによって、3年で4倍の集積度の向上
を続けてきた。しかしながら、今後はプロセス技術が複
雑になり、開発のペースを維持するのが困難になる。
【0003】また、技術的なブレークスルーによって集
積度の向上がなされたとしても、設備投資や工程数、及
びテスト時間の増大などによってコストの上昇が大きく
なり、経済的な破綻をきたすことが予想される。
【0004】近年、この様な問題を解決するアプローチ
として、テスト時間の短縮を意識したテストモードや、
メモリセルを直列に接続した構造を持つことで、ビット
線への直接コンタクトの数を減少し、チップ面積を約6
0%まで縮小できるNAND型DRAMが提案されてい
る(特開平4−147490,特開平6−20355
2)。
【0005】しかしながら、このNAND型DRAMで
はデータをランダムにアクセスできないといった欠点が
あった。またこのNAND型にする構造でも50%以上
のチップ面積の縮小を行うことは難しいという問題があ
った。
【0006】この問題に対する解決策として、1セルに
複数ビットをストアさせる多値メモリが提案されてき
た。多値メモリは主としてCCD(電荷結合素子)メモ
リ、DRAM、EEPROM(電気的書き込み消去可能
ROM)の3分野で提案が行われてきた。
【0007】このうちCCDメモリは、1970年代に
は活発に提案が行われていたが、消費電力がかかること
や、シリアルにしかアクセスできないという問題によ
り、現在では検討されていない。反対にEEPROMは
近年研究活動が活発化し、いくつか学会発表も行われて
いる(ISSCC95 TA7.7“A Multilevel Cell 32Mb FlashM
emory",ISSCC96 TP2.1“A 3.3V 128Mb Multi-Level NAN
D FLASH Memory for Mass Storage Applications")。
【0008】また、多値のDRAM技術に関しては、現
在までに数多くの提案がなされてきているが、1トラン
ジスタ−1キャパシタ型のセル構造を採用したものは、
大きく分けて次の第1、第2の方式に大別される。
【0009】第1に、高速性を犠牲にして特に高集積化
を目指したもので、主として日立によって提案されてき
たものである(特開昭60−13398、特開昭60−
136088、特開昭62−40691、特開昭62−
95796、特開昭62−204496)。
【0010】上記技術は、メモリセルキャパシタに多値
データ(n値)をストアした後、セルトランジスタのゲ
ートを階段状に上げていき、どのタイミングで読み出さ
れたかをもって多値データの読み出しとするものであ
る。
【0011】すなわち、2値情報を蓄える一時記憶レジ
スタをn個設け、メモリセルからビット線BLに読み出
されたタイミングとレジスタの位置を対応させ、多値デ
ータを2値に変換してチップ外部に出力するとともに、
このレジスタに2値データとして記憶しておく。
【0012】再書き込みについては、ワード線を階段状
に下げていき、読み出した時と同じ電位になった時点
で、一時記憶レジスタからメモリセルに書き込む。チッ
プ外部からのデータの書き込みについては、まず書き込
もうとするデータを一時記憶レジスタに2値レジスタの
形で蓄え、次に上記の再書き込みと同じ要領でセルに多
値データとして書き込む。
【0013】このような方式では、センスアンプは1つ
で良いので、高集積化という点では非常に有利だが、読
み出し時と書き込み時の両方でワード線を階段状に上げ
下げしなければならず、高速化という点からは不利であ
る。実際の文献(IEEE JSSCCvol.23,No.1,Feb 1988“An
Experimental Large-Capaciry Semiconductor FileMem
ory Using 16-Levels 1Cell Storage" )によれば、読
み出しに約140μsecもかかる。
【0014】また、センスアンプは一つで良いので、電
荷転送デバイスを使うことができる(IEEE JSSCC vol.s
c-11,No.5,Oct 1976“High Sensitivity Charge-Transf
er Sense Amplifier",ISSCC79 WAM1.5“Cross-Coupled
Charge Transfer Sense Amplifier")。従って、高速性
には不利だが、微小な多値データの読み出しには有利で
ある。
【0015】第2に、セルに多値電荷を蓄積した後、セ
ルトランジスタのゲートを一度に上昇させてデータを読
み出すが、参照電位とセンスアンプを複数用意してお
き、順次または一度に比較増幅するというものである
(特開昭60−239994、特開昭61−11779
5、特開平3−17888、特開平3−207094、
特開平3−116494、特開平1−196791、特
開昭63−195897、特開昭63−195896、
特開平1−192083、特開昭63−14990、IE
EE JSSCC vol.24,No.2,April 1989“An Experimental 2
-bit/Cell StorageDRAM for Macrocell or Memory-on-L
ogic Application" )。
【0016】上記のような技術によれば、書き込みにつ
いては、ビット線を複数本に分割し、選択的に電源電圧
VCCにプリチャージした後、全てを接続し、容量分割
によって多値データを作り、メモリセルにこれを書き込
む。
【0017】上記技術を用いると、センスアンプを複数
用意しておく必要があるので高集積化には不利だが、読
み出しと、書き込みをそれぞれ一斉に行うことができる
ので高速化には有利である。
【0018】一方、センスアンプをビット線中に分散し
て配置しなければならないので電荷転送デバイスを使う
ことができず、この点で微小な多値電位の検出には不利
である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上、いずれのメモリ
技術においても、n通りのメモリセル電位に対してはn
個の情報しか対応しておらず、一層の高集積化のために
はセルの微細化を行うか、1メモリセルにより多くの種
類の電位を書き込む必要があった。
【0020】本発明は上記事情を考慮し、その課題はn
通りのメモリセル電位に対し最大で2×n個の情報を対
応させることのできるダイナミック型半導体記憶装置を
提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のダイナミック型
半導体記憶装置は、少なくとも1個の反強誘電体膜を用
いたキャパシタと、このキャパシタに直列に接続された
少なくとも1個のスイッチ素子とを備え、前記キャパシ
タの一方の電極を基準にした場合の、2つのヒステリシ
ス曲線と両者を結ぶ直線からなる電極間の電位差と分極
量を表す関数上で、前記キャパシタの電極間に加える1
種類の電位差に2種類の分極量を対応させて所定のデー
タを記憶させることを特徴とする。
【0022】本発明のダイナミック型半導体記憶装置
は、メモリセルとして少なくとも1個の反強誘電体膜を
用いたキャパシタと、このキャパシタに直列に接続され
た少なくとも1個のスイッチ素子とを備え、前記キャパ
シタの一方の電極を基準にした場合の、2つのヒステリ
シス曲線と両者を結ぶ直線からなる電極間の電位差と分
極量を表す関数上で、前記キャパシタの電極間に加える
所定の電位差に2種類の分極量を対応させ、前記メモリ
セルに信号電荷に応じたデータとして蓄積することを特
徴とする。
【0023】本発明のダイナミック型半導体記憶装置
は、メモリセルとして1個の反強誘電体膜を用いたキャ
パシタと、このキャパシタに直列に接続された1個のス
イッチ素子とを備え、前記キャパシタの一方の電極を基
準にした場合の、2つのヒステリシス曲線と両者を結ぶ
直線からなる電極間の電位差と分極量を表す関数上で、
前記キャパシタの電極間の電位差を下降させて上昇させ
るその途中、または上昇させて下降させるその途中で、
前記電位差に応じた分極量を前記メモリセルに信号電荷
として蓄積することを特徴とする。
【0024】本発明のダイナミック型半導体記憶装置
は、メモリセルとして1個の反強誘電体膜を用いたキャ
パシタと、このキャパシタに直列に接続された1個のス
イッチ素子とを備え、前記キャパシタの一方の電極を基
準にした場合の、2つのヒステリシス曲線と両者を結ぶ
直線からなる電極間の電位差と分極量を表す関数上で、
前記電極間の電位差が前記スイッチ素子を通じて時系列
的に変化しながら与えられ、前記スイッチ素子を選択的
にオフすることによってそれまで与えられていた前記電
位差に応じた分極量を前記メモリセルに信号電荷として
蓄積することを特徴とする。
【0025】本発明によれば、反強誘電体膜をメモリセ
ルキャパシタに使用することにより、1つの電圧に対し
て2種類の情報が書き込めるようになり、より一層の高
集積化を達成できる。反強誘電体特有のヒステリシス曲
線により、n通りのメモリセル電位に対し、最大で2×
n個の情報を対応させることのできる、特に高集積な多
値メモリを可能にする。
【0026】さらに本発明に係るメモリセルは、n個の
分極量に対応させたn値のデータとして前記信号電荷を
蓄積するものであって、メモリセルに電気的に接続さ
れ、互いに分割可能な(n−1)対の各部分ビット線を
備えたビット線対と、(n−1)対の各部分ビット線の
電位をそれぞれ異なる参照電位または参照電荷と比較す
る(n−1)個のセンスアンプとを具備したことを特徴
とする。
【0027】上記を踏まえ、本発明の好ましい態様とし
ては、以下(1)〜(28)のものが挙げられる。
【0028】(1) 前記メモリセルは、前記反強誘電
体膜を用いたキャパシタの両電極に関しそのプレート電
極に対するストレージノード電極の電位差(VSN−V
PL)を、負の絶対値の大きい電位差V0 からV1 →V
3 へとその絶対値を小さくしさらにV3 からV4 →V6
と正の大きい電位差へと変化させ、さらにV6 からV 4
→V3 へと小さくしていき、再び負の電位差V1 へと変
化させていく過程において、前記キャパシタの両電極間
におけるストレージノードの分極量 Q0 (V0 ),Q
1 (V1 ),Q3 (V3 ),Q4 (V4 ),Q
6(V6 ),Q5 (V4 ),Q2 (V1 )に対応する7
値(n=7)のデータを蓄積し、6個(n−1個)の前
記センスアンプに対し、それぞれ異なる参照電荷または
参照電位として、Qa,Qb ,Qc ,Qd ,Qe ,Qf
またはQa /Cbt,Qb /Cbt,Qc /Cbt,Qd /C
bt,Qe /Cbt,Qf /Cbt(ここでCbtはビット線容
量)、 Q0 /6<Qa ≦Q1 /6 Q1 /6<Qb ≦Q2 /6 Q3 /6<Qc ≦Q4 /6 Q4 /6<Qd ≦Q5 /6 Q5 /6<Qe ≦Q6/6 Q2 /6<Qf ≦Q3 /6 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、前記センス
アンプそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み
出しが可能であると共に、前記メモリセルへの書き込み
のため前記V0 →V1 →V3 →V4 →V6 →V4 →V1
となるような電位が前記ビット線を通じて所定のタイミ
ングで順次供給され、前記センスアンプそれぞれの保持
するデータに応じて前記メモリセルへの書き込み電位の
伝達が決まり、前記メモリセルにデータが書き込まれる
ことを特徴とする。
【0029】前記分極量Q0 とQ6 は、前記関数上にお
ける2つのヒステリシス曲線の飽和領域を含むポイント
に対応し、前記分極量Q3 は前記関数上における2つの
ヒステリシス曲線を結ぶ直線上のポイントに対応し、か
つ、前記分極量Q2 とQ1 互いの差は前記2つのヒステ
リシス曲線のうちの一方のヒステリシス曲線上で実質的
に最大になるポイントに、前記分極量Q5 とQ4 互いの
差は前記2つのヒステリシス曲線のうちの他方のヒステ
リシス曲線上で実質的に最大になるポイントに対応する
ことを特徴とする。
【0030】(2) 前記メモリセルは、前記反強誘電
体膜を用いたキャパシタの両電極に関しそのプレート電
極に対するストレージノード電極の電位差(VSN−V
PL)を、負の絶対値の大きい電位差V0 からV1 →V
31へとその絶対値を小さくし、さらにV32→V4 →V6
と正の大きい電位差へと変化させ、さらにV6 からV 4
→V32へと小さくしていき、再び負の電位差V31→V1
へと変化させていく過程において、前記キャパシタの両
電極間におけるストレージノードの分極量 Q
0 (V0 ),Q1 (V1 ),Q31(V31),Q
32(V32),Q4 (V4 ),Q6 (V6 ),Q
5 (V4 ),Q2 (V1 )に対応する8値(n=8)の
データを蓄積し、7個(n−1個)の前記センスアンプ
に対し、それぞれ異なる参照電荷または参照電位とし
て、Qa ,Qb ,Qc ,Qd ,Qe ,Qf ,Qg または
a /Cbt,Qb/Cbt,Qc /Cbt,Qd /Cbt,Q
e /Cbt,Qf /Cbt,Qg /Cbt(ここでCbtはビッ
ト線容量)、 Q0 /7<Qa ≦Q1 /7 Q1 /7<Qb ≦Q2 /7 Q31/7<Qc ≦Q32/7 Q32/7<Qd ≦Q4 /7 Q4 /7<Qe ≦Q5 /7 Q5 /7<Qf ≦Q6 /7 Q2 /7<Qg ≦Q31/7 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、前記センス
アンプそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み
出しが可能であると共に、前記メモリセルへの書き込み
のため前記V0 →V1 →V31→V32→V4 →V6 →V4
→V1 となるような電位が前記ビット線を通じて所定の
タイミングで順次供給され、前記センスアンプそれぞれ
の保持するデータに応じて前記メモリセルへの書き込み
電位の伝達が決まり、前記メモリセルにデータが書き込
まれることを特徴とする。
【0031】前記分極量Q0 とQ6 は前記関数上におけ
る2つのヒステリシス曲線の飽和領域を含むポイントに
対応し、前記分極量Q31と32は前記関数上における2
つのヒステリシス曲線を結ぶ直線上で互いに異なるポイ
ントに対応し、かつ、前記分極量Q2 とQ1 互いの差は
前記2つのヒステリシス曲線のうちの一方のヒステリシ
ス曲線上で実質的に最大になるポイントに、前記分極量
5 とQ4 互いの差は前記2つのヒステリシス曲線のう
ちの他方のヒステリシス曲線上で実質的に最大になるポ
イントに対応することを特徴とする。
【0032】(3) 前記メモリセルは、前記反強誘電
体膜を用いたキャパシタの両電極に関しそのプレート電
極に対するストレージノード電極の電位差(VSN−V
PL)を、負の絶対値の大きい電位差V0 からV1 へと
その絶対値を小さくしさらにV4 →V6 と正の大きい電
位差へと変化させ、さらにV6 からV4 へと小さくして
いき、再び負の電位差V1 へと変化させていく過程にお
いて、前記キャパシタの両電極間におけるストレージノ
ードの分極量 Q0 (V0 ),Q1 (V1 ),Q4 (V
4 ),Q6 (V6 ),Q5 (V4 ),Q2 (V1 )に対
応する6値(n=6)のデータを蓄積し、5個(n−1
個)の前記センスアンプに対し、それぞれ異なる参照電
荷または参照電位として、Qa ,Qb ,Qc ,Qd ,Q
e またはQa /Cbt,Qb /Cbt,Qc /Cbt,Qd
Cbt,Qe /Cbt(ここでCbtはビット線容量)、 Q0 /5<Qa ≦Q1 /5 Q1 /5<Qb ≦Q2 /5 Q4 /5<Qd ≦Q5 /5 Q5 /5<Qe ≦Q6 /5 Q2 /5<Qf ≦Q4 /5 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、前記センス
アンプそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み
出しが可能であると共に、前記メモリセルへの書き込み
のため前記V0 →V1 →V4 →V6 →V4 →V1 となる
ような電位が前記ビット線を通じて所定のタイミングで
順次供給され、前記センスアンプそれぞれの保持するデ
ータに応じて前記メモリセルへの書き込み電位の伝達が
決まり、前記メモリセルにデータが書き込まれることを
特徴とする。
【0033】前記分極量Q0 とQ6 は前記関数上におけ
る2つのヒステリシス曲線の飽和領域を含むポイントに
対応し、かつ、前記分極量Q2 とQ1 互いの差は前記2
つのヒステリシス曲線のうちの一方のヒステリシス曲線
上で実質的に最大になるポイントに、前記分極量Q5
4 互いの差は前記2つのヒステリシス曲線のうちの他
方のヒステリシス曲線上で実質的に最大になるポイント
に対応することを特徴とする。
【0034】(4) 前記メモリセルは、前記反強誘電
体膜を用いたキャパシタの両電極に関しそのプレート電
極に対するストレージノード電極の電位差(VSN−V
PL)を、負の絶対値の大きい電位差V0 からV1 →V
3 へとその絶対値を小さくしさらにV3 からV4 →V6
と正の大きい電位差へと変化させてからV4 →V3 へと
小さくしていき、再び負の電位差V1 へと変化させてい
く過程において、前記キャパシタの両電極間におけるス
トレージノードの分極量 Q1 (V1 ),Q
3 (V3 ),Q4 (V4 ),Q5 (V4 ),Q
2 (V1 )に対応する5値(n=5)のデータを蓄積
し、4個(n−1個)の前記センスアンプに対し、それ
ぞれ異なる参照電荷または参照電位として、Qa
b ,Qc ,Qd またはQa/Cbt,Qb /Cbt,Qc
/Cbt,Qd /Cbt(ここでCbtはビット線容量)、 Q1 /4<Qa ≦Q2 /4 Q3 /4<Qb ≦Q4 /4 Q4 /4<Qc ≦Q5 /4 Q2 /4<Qd ≦Q3 /4 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、前記センス
アンプそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み
出しが可能であると共に、前記メモリセルへの書き込み
のため前記V1 →V3 →V4 →V6 →V4 →V1 となる
ような電位が前記ビット線を通じて所定のタイミングで
順次供給され、前記センスアンプそれぞれの保持するデ
ータに応じて前記メモリセルへの書き込み電位の伝達が
決まり、前記メモリセルにデータが書き込まれることを
特徴とする。
【0035】前記分極量Q3 は前記関数上における2つ
のヒステリシス曲線を結ぶ直線上のポイントに対応し、
かつ、前記分極量Q2 とQ1 互いの差は前記2つのヒス
テリシス曲線のうちの一方のヒステリシス曲線上で実質
的に最大になるポイントに、前記分極量Q5 とQ4 互い
の差は前記2つのヒステリシス曲線のうちの他方のヒス
テリシス曲線上で実質的に最大になるポイントに対応す
ることを特徴とする。
【0036】(5) 前記メモリセルは、前記反強誘電
体膜を用いたキャパシタの両電極に関しそのプレート電
極に対するストレージノード電極の電位差(VSN−V
PL)を、負の絶対値の大きい電位差V0 からV1 →V
31へとその絶対値を小さくし、さらにV32→V4 →V6
と正の大きい電位差へと変化させてからV4 →V32へと
小さくしていき、再び負の電位差V31→V1 へと変化さ
せていく過程において、前記キャパシタの両電極間にお
けるストレージノードの分極量 Q1 (V1 ),Q
31(V31),Q32(V32),Q4 (V4 ),Q
5 (V4 ),Q2 (V1 )に対応する6値(n=6)の
データを蓄積し、5個(n−1個)の前記センスアンプ
に対し、それぞれ異なる参照電荷または参照電位とし
て、Qa ,Qb ,Qc ,Qd ,Qe またはQa /Cbt,
b /Cbt,Qc /Cbt,Qd /Cbt,Qe /Cbt,
(ここでCbtはビット線容量)、 Q1 /5<Qa ≦Q2 /5 Q31/5<Qb ≦Q32/5 Q32/5<Qc ≦Q4 /5 Q4 /5<Qd ≦Q5 /5 Q2 /5<Qe ≦Q31/5 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、前記センス
アンプそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み
出しが可能であると共に、前記メモリセルへの書き込み
のため前記V1 →V31→V32→V4 →V6 →V4 →V1
となるような電位が前記ビット線を通じて所定のタイミ
ングで順次供給され、前記センスアンプそれぞれの保持
するデータに応じて前記メモリセルへの書き込み電位の
伝達が決まり、前記メモリセルにデータが書き込まれる
ことを特徴とする。
【0037】前記分極量Q31と32は前記関数上におけ
る2つのヒステリシス曲線を結ぶ直線上で互いに異なる
ポイントに対応し、かつ、前記分極量Q2 とQ1 互いの
差は前記2つのヒステリシス曲線のうちの一方のヒステ
リシス曲線上で実質的に最大になるポイントに、前記分
極量Q5 とQ4 互いの差は前記2つのヒステリシス曲線
のうちの他方のヒステリシス曲線上で実質的に最大にな
るポイントに対応することを特徴とする。
【0038】(6) 前記メモリセルは、前記反強誘電
体膜を用いたキャパシタの両電極に関しそのプレート電
極に対するストレージノード電極の電位差(VSN−V
PL)を、負の絶対値の大きい電位差V0 からV1 へと
その絶対値を小さくし、さらにV4 →V6 と正の大きい
電位差へと変化させてからV4 へと小さくしていき、再
び負の電位差V1 へと変化させていく過程において、前
記キャパシタの両電極間におけるストレージノードの分
極量 Q1 (V1 ),Q4 (V4 ),Q5 (V4 ),Q
2 (V1 )に対応する4値(n=4)のデータを蓄積
し、3個(n−1個)の前記センスアンプに対し、それ
ぞれ異なる参照電荷または参照電位として、Qa
b ,Qc またはQa /Cbt,Qb /Cbt,Qc /Cbt
(ここでCbtはビット線容量)、 Q1 /3<Qa ≦Q2 /3 Q4 /3<Qb ≦Q5 /3 Q2 /3<Qc ≦Q4 /3 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、前記センス
アンプそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み
出しが可能であると共に、前記メモリセルへの書き込み
のためV1 →V4 →V6 →V4 →V1 となるような電位
が前記ビット線を通じて所定のタイミングで順次供給さ
れ、前記センスアンプそれぞれの保持するデータに応じ
て前記メモリセルへの書き込み電位の伝達が決まり、前
記メモリセルにデータが書き込まれることを特徴とす
る。
【0039】前記分極量Q2 とQ1 互いの差は前記2つ
のヒステリシス曲線のうちの一方のヒステリシス曲線上
で実質的に最大になるポイントに、前記分極量Q5 とQ
4 互いの差は前記2つのヒステリシス曲線のうちの他方
のヒステリシス曲線上で実質的に最大になるポイントに
対応することを特徴とする。
【0040】(7) 前記メモリセルは、前記反強誘電
体膜を用いたキャパシタの両電極に関しそのプレート電
極に対するストレージノード電極の電位差(VSN−V
PL)を、0からV4 →V6′と高くし、さらにV6
から4 へと低くしていく過程において、前記キャパシ
タの両電極間におけるストレージノードの分極量 0,
4 (V 4 ),Q6′(V6′),Q5 (V4 )に対応す
る4値(n=4)のデータを蓄積し、3個(n−1個)
の前記センスアンプに対し、それぞれ異なる参照電荷ま
たは参照電位として、Qa ,Qb ,Qc またはQa /C
bt,Qb /Cbt,Qc /Cbt(ここでCbtはビット線容
量)、 0<Qa ≦Q4 /3 Q4 /3<Qb ≦Q5 /3 Q5 /3<Qc ≦Q6′/3 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、前記センス
アンプそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み
出しが可能であると共に、前記メモリセルへの書き込み
のため前記0→V4 →V6′→V4 となるような電位が
前記ビット線を通じて所定のタイミングで順次供給さ
れ、前記センスアンプそれぞれの保持するデータに応じ
て前記メモリセルへの書き込み電位の伝達が決まり、前
記メモリセルにデータが書き込まれることを特徴とす
る。
【0041】前記分極量Q6′は前記関数上における2
つのヒステリシス曲線のうちの一方のヒステリシス曲線
の飽和領域を含むポイントに対応し、かつ、前記分極量
5とQ4 互いの差は前記2つのヒステリシス曲線のう
ちの一方のヒステリシス曲線上で実質的に最大になるポ
イントに対応することを特徴とする。
【0042】(8) 前記メモリセルは、前記反強誘電
体膜を用いたキャパシタの両電極に関しそのプレート電
極に対するストレージノード電極の電位差(VSN−V
PL)を、0からV32→V4 →V6′と高くし、さらに
6から4 へと低くしていく過程において、前記キ
ャパシタの両電極間におけるストレージノードの分極量
0,Q32(V 32),Q4 (V4 ),Q6′(V6′),
5 (V4 )に対応する5値(n=5)のデータを蓄積
し、4個(n−1個)の前記センスアンプに対し、それ
ぞれ異なる参照電荷または参照電位として、Qa
b ,Qc ,Qd またはQa /Cbt,Qb /Cbt,Qc
/Cbt,Qd /Cbt(ここでCbtはビット線容量)、 0<Qa ≦Q32/4 Q32/4<Qb ≦Q4 /4 Q4 /4<Qc ≦Q5 /4 Q5 /4<Qd ≦Q6′/4 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、前記センス
アンプそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み
出しが可能であると共に、前記メモリセルへの書き込み
のため前記0→V32→V4 →V6′→V4 となるような
電位が前記ビット線を通じて所定のタイミングで順次供
給され、前記センスアンプそれぞれの保持するデータに
応じて前記メモリセルへの書き込み電位の伝達が決ま
り、前記メモリセルにデータが書き込まれることを特徴
とする。
【0043】前記分極量Q6′は前記関数上における2
つのヒステリシス曲線のうちの一方のヒステリシス曲線
の飽和領域を含むポイントに対応し、前記分極量Q32
前記関数上における2つのヒステリシス曲線を結ぶ直線
における中点を隔てて前記一方のヒステリシス曲線側の
直線上のポイントに対応し、かつ、前記分極量Q5 とQ
4 互いの差は前記2つのヒステリシス曲線のうちの他方
のヒステリシス曲線上で実質的に最大になるポイントに
対応することを特徴とする。
【0044】(9) 前記メモリセルは、前記反強誘電
体膜を用いたキャパシタの両電極に関しそのプレート電
極に対するストレージノード電極の電位差(VSN−V
PL)を、0からV32→V4 →V6′と高くし、さらに
6から4 へと低くしていく過程において、前記キ
ャパシタの両電極間におけるストレージノードの分極量
32(V32),Q4 (V4 ),Q6′(V6′),Q5
(V4 )に対応する4値(n=4)のデータを蓄積し、
3個(n−1個)の前記センスアンプに対し、それぞれ
異なる参照電荷または参照電位として、Qa ,Qb ,Q
c またはQa /Cbt,Qb /Cbt,Qc /Cbt,(ここ
でCbtはビット線容量)、 Q32/3<Qa ≦Q4 /3 Q4 /3<Qc ≦Q5 /3 Q5 /3<Qd ≦Q6′/3 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、前記センス
アンプそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み
出しが可能であると共に、前記メモリセルへの書き込み
のため前記V32→V4 →V6′→V4 となるような電位
が前記ビット線を通じて所定のタイミングで順次供給さ
れ、前記センスアンプそれぞれの保持するデータに応じ
て前記メモリセルへの書き込み電位の伝達が決まり、前
記メモリセルにデータが書き込まれることを特徴とす
る。
【0045】前記分極量Q6′は前記関数上における2
つのヒステリシス曲線のうちの一方のヒステリシス曲線
の飽和領域を含むポイントに対応し、前記分極量Q32
前記関数上における2つのヒステリシス曲線を結ぶ直線
における中点を隔てて前記一方のヒステリシス曲線側の
直線上のポイントに対応し、かつ、前記分極量Q5 とQ
4 互いの差は前記2つのヒステリシス曲線のうちの他方
のヒステリシス曲線上で実質的に最大になるポイントに
対応することを特徴とする。
【0046】読み出し後の再書き込み動作の前に、前記
伝送制御トランジスタを全てオフしてから、前記分離制
御用トランジスタを全てオン状態とし、前記ビット線を
基準電位にプリチャージすることを特徴とする (10) 前記(n−1)対の各部分ビット線の電位を
それぞれ異なる参照電位または参照電荷と比較する(n
−1)個のセンスアンプそれぞれについて、前記ビット
線対と(n−1)対の各部分ビット線との間に導通路が
設けられる分離制御用トランジスタと、各データ保持ノ
ードと各部分ビット線との間に導通路が設けられ両者を
選択的に電気的接続または分離する伝送制御トランジス
タと、前記データ保持ノードと前記分離制御用トランジ
スタのゲートとの間に導通路が設けられるゲート制御用
トランジスタとを具備したことを特徴とする。
【0047】(11) 読み出し後の再書き込み動作の
前に、前記伝送制御トランジスタを全てオフしてから、
前記分離制御用トランジスタを全てオン状態とし、前記
ビット線を基準電位にプリチャージすることを特徴とす
る。
【0048】(12) 前記7値のデータ(各分極量Q
0 ,Q1 ,Q3 ,Q4 ,Q6 ,Q5,Q2 )を蓄積し、
6個の前記センスアンプを有する構成に関し、読み出し
後の再書き込み動作において、前記ゲート制御用トラン
ジスタは、前記メモリセルへの書き込み電位(VSN−
VPL換算でV0 →V1 →V3 →V4 →V6 →V4 →V
1 )の供給に各々同期して、所定の前記センスアンプの
データ保持ノードのいずれか片方の電位を前記分離制御
用トランジスタのゲートに伝達するように選択される制
御を含み、前記分離制御用トランジスタがオフしたタイ
ミングで、それまで供給されていた前記書き込み電位が
前記メモリセルへの再書き込み電位として前記メモリセ
ルに反映されることを特徴とする。
【0049】(13) 前記書き込み電位(VSN−V
PL換算でV1 →V3 →V4 →V6→V4 →V1 )それ
ぞれが時系列的に供給される第1から第6の各期間にお
いて、第1期間は分極量Q0 のデータを有していたメモ
リセルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV1
なる電位)の供給が遮断され、第2期間は分極量Q0
たはQ1 のデータを有していたメモリセルに対して書き
込み電位(VSN−VPLがV3 になる電位)の供給が
遮断され、第3期間は分極量Q0 ,Q1 ,Q2 ,Q3
うちいずれかのデータを有していたメモリセルに対して
書き込み電位(VSN−VPLがV4 になる電位)の供
給が遮断され、第4期間は分極量Q0 ,Q1 ,Q2 ,Q
3 ,Q4 のうちいずれかのデータを有していたメモリセ
ルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV6 になる
電位)の供給が遮断され、第5期間は分極量Q0
1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 ,Q6 のうちいずれかのデータ
を有していたメモリセルに対して書き込み電位(VSN
−VPLがV4 になる電位)の供給が遮断され、第6期
間は分極量Q0 ,Q1 ,Q3 ,Q4 ,Q5 ,Q6 のうち
いずれかのデータを有していたメモリセルに対して書き
込み電位(VSN−VPLがV1 になる電位)の供給が
遮断され、この第6期間内で前記メモリセルのスイッチ
素子を非活性化することを特徴とする。
【0050】(14) 前記8値のデータ(各分極量Q
0 ,Q1 ,Q31,Q32,Q4 ,Q6,Q5 ,Q2 )を蓄
積し、7個の前記センスアンプを有する構成に関し、読
み出し後の再書き込み動作において、前記ゲート制御用
トランジスタは、前記メモリセルへの書き込み電位(V
SN−VPL換算でV0 →V1 →V31→V32→V4 →V
6 →V4 →V1 となる電位)の供給に各々同期して、所
定の前記センスアンプのデータ保持ノードのいずれか片
方の電位を前記分離制御用トランジスタのゲートに伝達
するように選択される制御を含み、前記分離制御用トラ
ンジスタがオフしたタイミングでそれまで供給されてい
た前記書き込み電位が、前記メモリセルへの再書き込み
電位として前記メモリセルに反映されることを特徴とす
る。
【0051】(15) 前記書き込み電位(VSN−V
PL換算でV1 →V31→V32→V4→V6 →V4
1 )それぞれが時系列的に供給される第1から第7の
各期間において、第1期間は分極量Q0 のデータを有し
ていたメモリセルに対して書き込み電位(VSN−VP
LがV1 になる電位)の供給が遮断され、第2期間は分
極量Q0 またはQ1 のデータを有していたメモリセルに
対して書き込み電位(VSN−VPLがV31になる電
位)の供給が遮断され、第3期間は分極量Q0 ,Q1
2 ,Q31のうちいずれかのデータを有していたメモリ
セルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV32にな
る電位)の供給が遮断され、第4期間は分極量Q0 ,Q
1 ,Q2 ,Q31,Q32のうちいずれかのデータを有して
いたメモリセルに対して書き込み電位(VSN−VPL
がV4 になる電位)の供給が遮断され、第5期間は分極
量Q0 ,Q1 ,Q2 ,Q31,Q32,Q4 のうちいずれか
のデータを有していたメモリセルに対して書き込み電位
(VSN−VPLがV6 になる電位)の供給が遮断さ
れ、第6期間は分極量Q0 ,Q1 ,Q2 ,Q31,Q32
4 ,Q6 のうちいずれかのデータを有していたメモリ
セルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV4にな
る電位)の供給が遮断され、第7期間は分極量Q0 ,Q
1 ,Q31,Q32,Q4 ,Q5 ,Q6 のうちいずれかのデ
ータを有していたメモリセルに対して書き込み電位(V
SN−VPLがV1になる電位)の供給が遮断され、こ
の第7期間内で前記メモリセルのスイッチ素子を非活性
化することを特徴とする。
【0052】(16) 前記6値のデータ(各分極量Q
0 ,Q1 ,Q4 ,Q6 ,Q5 ,Q2)を蓄積し、5個の
前記センスアンプを有する構成に関し、読み出し後の再
書き込み動作において、前記ゲート制御用トランジスタ
は、前記メモリセルへの書き込み電位(VSN−VPL
換算でV0 →V1 →V4 →V6 →V4 →V1 )の供給に
各々同期して、所定の前記センスアンプのデータ保持ノ
ードのいずれか片方の電位を前記分離制御用トランジス
タのゲートに伝達するように選択される制御を含み、前
記分離制御用トランジスタがオフしたタイミングで、そ
れまで供給されていた前記書き込み電位が前記メモリセ
ルへの再書き込み電位として前記メモリセルに反映され
ることを特徴とする。
【0053】(17) 前記書き込み電位(VSN−V
PL換算でV1 →V4 →V6 →V4→V1 )それぞれが
時系列的に供給される第1から第5の各期間において、
第1期間は分極量Q0 のデータを有していたメモリセル
に対して書き込み電位(VSN−VPLがV1 になる電
位)の供給が遮断され、第2期間は分極量Q0 またはQ
1 のデータを有していたメモリセルに対して書き込み電
位(VSN−VPLがV4 になる電位)の供給が遮断さ
れ、第3期間は分極量Q0 ,Q1 ,Q2 ,Q4 のうちい
ずれかのデータを有していたメモリセルに対して書き込
み電位(VSN−VPLがV6 になる電位)の供給が遮
断され、第4期間は分極量Q0 ,Q1 ,Q2 ,Q4 ,Q
6 のうちいずれかのデータを有していたメモリセルに対
して書き込み電位(VSN−VPLがV4 になる電位)
の供給が遮断され、第5期間は分極量Q0 ,Q1
4 ,Q5 ,Q6 のうちいずれかのデータを有していた
メモリセルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV
1 になる電位)の供給が遮断され、この第5期間内で前
記メモリセルのスイッチ素子を非活性化することを特徴
とする。
【0054】(18) 前記5値のデータ(各分極量Q
1 ,Q3 ,Q4 ,Q6 ,Q5 ,Q2)を蓄積し、4個の
前記センスアンプを有する構成に関し、読み出し後の再
書き込み動作において、前記ゲート制御用トランジスタ
は、前記メモリセルへの前記書き込み電位(VSN−V
PL換算でV1 →V3 →V4 →V6 を経てのV4
1 )の供給に各々同期して、所定の前記センスアンプ
のデータ保持ノードのいずれか片方の電位を前記分離制
御用トランジスタのゲートに伝達するように選択される
制御を含み、前記分離制御用トランジスタがオフしたタ
イミングで、それまで供給されていた前記書き込み電位
が前記メモリセルへの再書き込み電位として前記メモリ
セルに反映されることを特徴とする。
【0055】(19) 前記書き込み電位(VSN−V
PL換算でV1 →V3 →V4 →V6を経てのV4
1 )それぞれが時系列的に供給される第1から第5の
各期間において、第1期間は各分極量いずれのデータを
有していたメモリセルに対しても書き込み電位(VSN
−VPLがV1 になる電位)が供給され、第2期間は分
極量Q1 のデータを有していたメモリセルに対して書き
込み電位(VSN−VPLがV3 になる電位)の供給が
遮断され、第3期間は分極量Q1 ,Q2 ,Q3 のうちい
ずれかのデータを有していたメモリセルに対して書き込
み電位(VSN−VPLがV4 になる電位)の供給が遮
断され、第4期間は分極量Q1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 のう
ちいずれかのデータを有していたメモリセルに対して書
き込み電位(VSN−VPLがV6 を経てV4 になる電
位)の供給が遮断され、第5期間は分極量Q1 ,Q3
4 ,Q5 のうちいずれかのデータを有していたメモリ
セルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV1 にな
る電位)の供給が遮断され、この第5期間内で前記メモ
リセルのスイッチ素子を非活性化することを特徴とす
る。
【0056】(20) 前記6値のデータ(各分極量Q
1 ,Q31,Q32,Q4 ,Q5 ,Q2)を蓄積し、5個の
前記センスアンプを有する構成に関し、読み出し後の再
書き込み動作において、前記ゲート制御用トランジスタ
は、前記メモリセルへの書き込み電位(VSN−VPL
換算でV1 →V31→V32→V4 →V6 を経てのV4 →V
1 )の供給に各々同期して、所定の前記センスアンプの
データ保持ノードのいずれか片方の電位を前記分離制御
用トランジスタのゲートに伝達するように選択される制
御を含み、前記分離制御用トランジスタがオフしたタイ
ミングで、それまで供給されていた前記書き込み電位が
前記メモリセルへの再書き込み電位として前記メモリセ
ルに反映されることを特徴とする。
【0057】(21) 前記書き込み電位(VSN−V
PL換算でV1 →V31→V32→V4→V6 を経てのV4
→V1 )それぞれが時系列的に供給される第1から第6
の各期間において、第1期間は各分極量いずれのデータ
を有していたメモリセルに対しても書き込み電位(VS
N−VPLがV1 になる電位)が供給され、第2期間は
分極量Q1 のデータを有していたメモリセルに対して書
き込み電位(VSN−VPLがV31になる電位)の供給
が遮断され、第3期間は分極量Q1 ,Q2 ,Q31のうち
いずれかのデータを有していたメモリセルに対して書き
込み電位(VSN−VPLがV32になる電位)の供給が
遮断され、第4期間は分極量Q1 ,Q2 ,Q31,Q32
うちいずれかのデータを有していたメモリセルに対して
書き込み電位(VSN−VPLがV4 になる電位)の供
給が遮断され、第5期間は分極量Q1 ,Q2 ,Q31,Q
32,Q4 のうちいずれかのデータを有していたメモリセ
ルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV6 を経て
4 になる電位)の供給が遮断され、第6期間は分極量
1 ,Q31,Q32,Q4 ,Q5 のうちいずれかのデータ
を有していたメモリセルに対して書き込み電位(VSN
−VPLがV1 になる電位)の供給が遮断され、この第
6期間内で前記メモリセルのスイッチ素子を非活性化す
ることを特徴とする。
【0058】(22) 前記4値のデータ(各分極量Q
1 ,Q4 ,Q5 ,Q2 )を蓄積し、3個の前記センスア
ンプを有する構成に関し、読み出し後の再書き込み動作
において、前記ゲート制御用トランジスタは、前記メモ
リセルへの書き込み電位(VSN−VPL換算でV1
4 →V6 を経てのV4 →V1 )の供給に各々同期し
て、所定の前記センスアンプのデータ保持ノードのいず
れか片方の電位を前記分離制御用トランジスタのゲート
に伝達するように選択される制御を含み、前記分離制御
用トランジスタがオフしたタイミングで、それまで供給
されていた前記書き込み電位が前記メモリセルへの再書
き込み電位として前記メモリセルに反映されることを特
徴とする。
【0059】(23) 前記書き込み電位(VSN−V
PL換算でV1 →V4 →V6 を経てのV4 →V1 )それ
ぞれが時系列的に供給される第1から第4の各期間にお
いて、第1期間は各分極量いずれのデータを有していた
メモリセルに対しても書き込み電位(VSN−VPLが
1 になる電位)が供給され、第2期間は分極量Q1
データを有していたメモリセルに対して書き込み電位
(VSN−VPLがV4 になる電位)の供給が遮断さ
れ、第3期間は分極量Q1 ,Q2 ,Q4 のうちいずれか
のデータを有していたメモリセルに対して書き込み電位
(VSN−VPLがV6 を経てV4 になる電位)の供給
が遮断され、第4期間は分極量Q1 ,Q4 ,Q5 のうち
いずれかのデータを有していたメモリセルに対して書き
込み電位(VSN−VPLがV1 になる電位)の供給が
遮断され、この第4期間内で前記メモリセルのスイッチ
素子を非活性化することを特徴とする。
【0060】(24) 前記4値のデータ(各分極量Q
3 (実質ゼロ),Q4 ,Q6′,Q5 )を蓄積し、3個の
前記センスアンプを有する構成に関し、読み出し後の再
書き込み動作において、前記ゲート制御用トランジスタ
は、前記メモリセルへの書き込み電位(VSN−VPL
換算で0→V4 →V6′→V4 )の供給に各々同期し
て、所定の前記センスアンプのデータ保持ノードのいず
れか片方の電位を前記分離制御用トランジスタのゲート
に伝達するように選択される制御を含み、前記分離制御
用トランジスタがオフしたタイミングで、それまで供給
されていた前記書き込み電位が前記メモリセルへの再書
き込み電位として前記メモリセルに反映されることを特
徴とする。
【0061】(25) 前記書き込み電位(VSN−V
PL換算でV4 →V6′→V4 )それぞれが時系列的に
供給される第1から第3の各期間において、第1期間は
分極量Q3 (実質分極量ゼロ)のデータを有していたメ
モリセルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV4
になる電位)の供給が遮断され、第2期間は分極量Q3
またはQ4 のデータを有していたメモリセルに対して書
き込み電位(VSN−VPLがV6′になる電位)の供
給が遮断され、第3期間は分極量Q3 ,Q4 ,Q6′の
うちいずれかのデータを有していたメモリセルに対して
書き込み電位(VSN−VPLがV4 になる電位)の供
給が遮断され、この第3期間内で前記メモリセルのスイ
ッチ素子を非活性化することを特徴とする。
【0062】(26) 前記5値のデータ(各分極量Q
3 (実質ゼロ),Q32,Q4 ,Q6′,Q5 )を蓄積し、
4個の前記センスアンプを有する構成に関し、読み出し
後の再書き込み動作において、前記ゲート制御用トラン
ジスタは、前記メモリセルへの書き込み電位(VSN−
VPL換算で0→V32→V4 →V6′→V4 )のビット
線への順次の供給に各々同期して、所定の前記センスア
ンプのデータ保持ノードのいずれか片方の電位を前記分
離制御用トランジスタのゲートに伝達するように選択さ
れる制御を含み、前記分離制御用トランジスタがオフし
たタイミングで、それまで供給されていた前記書き込み
電位が前記メモリセルへの再書き込み電位として前記メ
モリセルに反映されることを特徴とする。
【0063】(27) 前記書き込み電位(VSN−V
PL換算でV32→V4 →V6′→V4 )それぞれが時系列
的に供給される第1から第4の各期間において、第1期
間は分極量Q3 (実質分極量ゼロ)のデータを有してい
たメモリセルに対して書き込み電位(VSN−VPLが
32になる電位)の供給が遮断され、第2期間は分極量
3 またはQ32のデータを有していたメモリセルに対し
て書き込み電位(VSN−VPLがV4 になる電位)の
供給が遮断され、第3期間は分極量Q3 ,Q32 ,Q4
のうちいずれかのデータを有していたメモリセルに対し
て書き込み電位(VSN−VPLがV6′になる電位)
の供給が遮断され、第4期間は分極量Q3 ,Q32 ,Q
4 ,Q6′のうちいずれかのデータを有していたメモリ
セルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV4 にな
る電位)の供給が遮断され、この第4期間内で前記メモ
リセルのスイッチ素子を非活性化することを特徴とす
る。
【0064】(28) 前記4値のデータ(各分極量Q
32,Q4 ,Q6′,Q5 )を蓄積し、3個の前記センス
アンプを有する構成に関し、読み出し後の再書き込み動
作において、前記ゲート制御用トランジスタは、前記メ
モリセルへの書き込み電位(VSN−VPL換算でV32
→V4 →V6′→V4 )の供給に各々同期して、所定の
前記センスアンプのデータ保持ノードのいずれか片方の
電位を前記分離制御用トランジスタのゲートに伝達する
ように選択される制御を含み、前記分離制御用トランジ
スタがオフしたタイミングで、それまで供給されていた
前記書き込み電位が前記メモリセルへの再書き込み電位
として前記メモリセルに反映されることを特徴とする。
【0065】(29) 前記書き込み電位(VSN−V
PL換算でV32→V4 →V6′→V4 )それぞれが時系列
的に供給される第1から第4の各期間において、第1期
間は各分極量いずれのデータを有していたメモリセルに
対しても書き込み電位(VSN−VPLがV32になる電
位)が供給され、第2期間は分極量Q32のデータを有し
ていたメモリセルに対して書き込み電位(VSN−VP
LがV4 になる電位)の供給が遮断され、第3期間は分
極量Q32 ,Q4 のうちいずれかのデータを有していた
メモリセルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV
6′になる電位)の供給が遮断され、第4期間は分極量
32,Q4 ,Q6′のうちいずれかのデータを有してい
たメモリセルに対して書き込み電位(VSN−VPLが
4 になる電位)の供給が遮断され、この第4期間内で
前記メモリセルのスイッチ素子を非活性化することを特
徴とする。
【0066】
【発明の実施の形態】図1(a),(b)は、本発明の
基本的な実施形態に係る多値反強誘電体メモリの、
(a)は1つのメモリセルの構成を示す等価回路図、
(b)は(a)の反強誘電体キャパシタの電極間電位差
と分極量の関係を表すヒステリシス曲線であり、反強誘
電体膜をメモリセルに用いて多値情報をどのように蓄積
するかを示している。
【0067】本発明の第1の実施形態では、7値情報記
憶方式の反強誘電体キャパシタを用いたダイナミックR
AMを説明する。
【0068】図1(a)に示すように、メモリセルの構
成は通常のDRAMセルのキャパシタ絶縁膜を反強誘電
体膜に置き換えたものである。反強誘電体特性を示す物
質としては例えばPbZrO3 がある。また、PbHf
3 やNaNbO3 、その他PbZrO3 −PbTiO
3 系の物質が知られている。例えばこのような物質を含
んで反強誘電体膜のキャパシタ絶縁膜を構成する。すな
わち、一つの反強誘電体キャパシタAFCに一つの選択
トランジスタTrを付加した構成を1つのメモリセルと
するものである。
【0069】選択トランジスタTrは、例えばNチャネ
ルのMOS FETであり、そのゲートはワード線WL
に接続され、ドレインはビット線電位VBLが供給される
ビット線BLに接続され、ソースは反強誘電体キャパシ
タAFCの一方の電極(ストレージノード)に接続され
る。反強誘電体キャパシタAFCの他方の電極(プレー
ト)はプレート電位VPLが供給されるプレート線PL
に接続される。
【0070】次に、図1(b)の反強誘電体のヒステリ
シス曲線を参照する(参考文献例としては、J.Phys.So
c.Jpn.7(1952)336E.Sawaguchi and T.Kittaka, Phys.Re
v.B[3]1(1970)3777G.A.Samara がある)。図2には比較
のため強誘電体のヒステリシス曲線を示す。図2に示す
ように強誘電体メモリは、プレートとストレージノード
間の電位(VSN−VPL)が0Vとなっても分極が残
り(図のa点及びb点の残留分極量)、不揮発性を示
す。
【0071】これに対し、反強誘電体メモリは、図1
(b)に示されるように、プレートとストレージノード
間の電位(VSN−VPL)が0Vとなると、分極量は
0となり、不揮発性は示さない。さらに、上記プレート
とストレージノード間の電位が正の部分と負の部分でそ
れぞれ1つずつの履歴曲線を持つことが特徴である。
【0072】すなわち、図1(b)のV1 ,V4 の2つ
の電位の部分は、1つの電位に対し2つの分極量が対応
する。本発明はこのことを利用して多値メモリを構成し
ようとするものである。
【0073】図1(b)において、例えば分極量Q0
6 は、2つのヒステリシス曲線の飽和領域を含むポイ
ントに対応し、分極量Q3 は2つのヒステリシス曲線を
結ぶ直線上のポイントに対応する(ここでの分極量は実
質的にゼロ)。さらに、分極量Q2 とQ1 互いの差は2
つのヒステリシス曲線のうちの一方のヒステリシス曲線
上で実質的に最大になるポイントに、分極量Q5 とQ4
互いの差は2つのヒステリシス曲線のうちの他方のヒス
テリシス曲線上で実質的に最大になるポイントに対応す
ることが望ましい。
【0074】以下に反強誘電体メモリセルに対する多値
データの書き込み方法を示す。図3から図9は、それぞ
れ図1のメモリセルに多値データを書き込む際に、ビッ
ト線を通じて加えられるキャパシタのストレージノード
の電位変化を時刻t0〜t16に従って示す特性図であ
る。VCCを電源電圧として、初期状態においてプレー
ト電位はVCC/2、ストレージノードの電位は0V、
ワード線昇圧電位はVPP(>VCC+Vth)になって
いるとする(Vthは選択トランジスタTrのしきい値電
圧)。蓄積するべき多値データ(信号電荷)には図1
(b)の履歴曲線上の分極量(Q0 〜Q6 )が対応す
る。
【0075】(1)蓄積させるのがQ0 の場合:図3に
示すように、(t0 →t16,V0 (VBL=0))という
ように、時刻t0 からt16までV0 に固定しておく。履
歴曲線(図1(b)のヒステリシス曲線)ではQ0 のポ
イントに固定されたままである。
【0076】(2)蓄積させるのがQ1 の場合:図4に
示すように、(t0 →t1 ,V0 (VBL=0))、(t
2 →t16,V1)とし、t2 以降V1 にしたまま固定し
ておく。履歴曲線ではQ0 から出発してQ1 に留まった
ままの状態である。
【0077】(3)蓄積させるのがQ3 の場合:図5に
示すように、(t0 →t1 ,V0 (VBL=0))、(t
2 →t3 ,V1)、(t4 →t16,V3 (VBL=VCC
/2))と変化させ、t4 以降V3 (VBL=VCC/
2)のまま固定しておく。プレートとストレージノード
間の電位(VSN−VPL)は実質ゼロの電位関係にあ
る。履歴曲線ではQ0 から出発し、Q1 を経てQ3 (実
質分極量ゼロ)に留まった状態である。
【0078】(4)蓄積させるのがQ4 の場合:図6に
示すように、(t0 →t1 ,V0 (VBL=0))、(t
2 →t3 ,V1)、(t4 →t5 ,V3 (VBL=VCC
/2))、(t6 →t16,V4 )と変化させ、t6 以降
4 のまま固定する。履歴曲線ではQ0 から出発し、Q
1 ,Q3を経てQ4 に留まった状態である。
【0079】(5)蓄積させるのがQ6 の場合:図7に
示すように、(t0 →t1 ,V0 (VBL=0))、(t
2 →t3 ,V1)、(t4 →t5 ,V3 (VBL=VCC
/2))、(t6 →t7 ,V4 )、(t8 →t16,V6
(VBL=VCC))と変化させ、t8 以降V6 (VBL=
VCC)のまま固定しておく。履歴曲線ではQ0 から出
発し、Q1 ,Q3 ,Q4 を経てQ 6 に留まった状態であ
る。
【0080】(6)蓄積させるのがQ5 の場合:図8に
示すように、(t0 →t1 ,V0 (VBL=0))、(t
2 →t3 ,V1)、(t4 →t5 ,V3 (VBL=VCC
/2))、(t6 →t7 ,V4 )、(t8 →t9 ,V6
(VBL=VCC))と変化させ、続いて(t10→t16,
4 )というようにV4 まで下降させてそのまま固定し
ておく。プレートとストレージノード間の電位(VSN
−VPL)は上記(4)と同じ電位関係にある。履歴曲
線ではQ0 から出発し、Q1 ,Q3 ,Q4 ,Q6 を経て
5 に留まった状態である。
【0081】(7)蓄積させるのがQ2 の場合:図9に
示すように、(t0 →t1 ,V0 (VBL=0))、(t
2 →t3 ,V1)、(t4 →t5 ,V3 (VBL=VCC
/2))、(t6 →t7 ,V4 )、(t8 →t9 ,V6
(VBL=VCC))と変化させ、(t10→t11,
4 )、(t12→t13,V3 (VBL=VCC/2))、
(t14→t16,V1 )というように、V 1 まで降下さ
せ、そのまま固定する。プレートとストレージノード間
の電位(VSN−VPL)は上記(2)と同じ電位関係
にある。履歴曲線ではQ0 から出発し、Q1 ,Q3 ,Q
4 ,Q6 ,Q5 を経てQ2 に留まった状態である。
【0082】上記各(1)〜(7)において、プレート
電位はVCC/2に保持したままワード線をt15→t16
のタイミングで非活性レベルにするとすれば、各メモリ
セルにはそれぞれQ0 ,Q1 ,Q3 ,Q4 ,Q6
5 ,Q2 の分極電荷量が蓄積可能となる。
【0083】ここで特徴的なことは、上記(2)と
(7)の場合、及び(4)と(6)の場合においては、
ビット線には等しい電位V1 及びV4 が与えられている
にもかかわらず、分極量は履歴現象のためにQ1
2 、Q4 とQ5 というように異なっているという点で
ある。ビット線電位を上昇→下降させることによって履
歴曲線上の位置を変え、1つのVSN−VPLの電位に
対して2値の分極量、すなわち2値の情報を対応させる
ことができるのである。
【0084】次に、多値データの読み出し、再書き込み
及び外部からの書き込みをするための具体的な構成につ
いて説明する。
【0085】図10は、本発明の第1実施形態に係る、
図1(a)のメモリセル構造を有して構成される多値反
強誘電体メモリの概略構成を示す回路図である。多値デ
ータを蓄積するメモリセルアレイ部101は、反強誘電
体キャパシタAFCに選択トランジスタTrを付加した
構成のメモリセルがマトリクス状に配置されている。
【0086】イコライズ回路部102は、メモリセルア
レイ部の相補なビット線対BL,BBLの電位をイコラ
イズ(均等化)する。イコライズ回路部102は、イコ
ライズ制御線EQLの信号でゲート制御されるNチャネ
ルMOSトランジスタ21,22,23を含む。トラン
ジスタ21は、その電流通路がビット線対間に接続され
ている。トランジスタ22,23はビット線対間に直列
に接続され、直列接続点のソースからVSS(0V)が
供給される。
【0087】電荷転送部103は、ビット線対とセンス
アンプの間の伝達経路に電荷転送デバイスとしてNチャ
ネルMOSトランジスタ25,26が挿入される。この
トランジスタ25,26はVφt電位でゲート制御さ
れ、メモリセルからビット線対に出力されるデータを残
らずセンスアンプ回路部104にすくい上げる。
【0088】センスアンプ回路部104において、ビッ
ト線BL,BBLはそれぞれ6個の部分ビット線に分割
される。分割されたBL,BBLは全て等しい容量を持
っている。また、ビット線BL,BBLをプリチャージ
しておくためのプリチャージトランジスタ、ここではプ
リチャージ信号Vprで制御されるNチャネルMOSト
ランジスタ18,19を備えている。また、電位供給回
路105は、多値データをビット線に供給するために配
備される。
【0089】図11は、センスアンプ回路部104中の
1個のセンスアンプブロックS/Ak (k=0 〜5 のいず
れか)の構成を示す回路図である。すなわちこの例で
は、1個のメモリセルに対し、7値(n=7)のデータ
が扱われるので、センスアンプは6個(n−1個)設け
られる。センスアンプ自体はCMOS型ラッチセンス回
路である。ビット線BL、BBLは、6個の部分ビット
線に分割されるビット線として考えた場合、BLk ,B
BLk と表記できる。
【0090】制御信号SAPがソースに供給されるPチ
ャネルMOSトランジスタ1,2のドレインがそれぞれ
伝送制御トランジスタとしてのNチャネルMOSトラン
ジスタ5,6を介してビット線BLk ,BBLk に接続
されている。トランジスタ1のゲートはトランジスタ6
を介してビット線BBLk に、トランジスタ2のゲート
はトランジスタ5を介してビット線BLk に接続され
る。
【0091】また、制御信号/SAN(先頭の/は図で
は上にバーを付す)がソースに供給されるNチャネルM
OSトランジスタ3,4のドレインがそれぞれ上記MO
Sトランジスタ5,6を介してビット線BLk ,BBL
k に接続されている。トランジスタ3のゲートはトラン
ジスタ6を介してビット線BBLk に、トランジスタ4
のゲートはトランジスタ5を介してビット線BLk に接
続される。
【0092】上記トランジスタ5,6は、信号VRでゲ
ート制御され、センスアンプの各ラッチノードN2,N
3とビット線対との選択的な電気的接続/分離を行う。
例えば信号VRは、NチャネルMOSトランジスタ5,
6の伝送する電位がしきい値落ちしない、電源電圧以上
の昇圧電位が供給される。また、センスアンプとビット
線対を選択的に導通/非導通させる分離制御用のPチャ
ネルMOSトランジスタPMOSk ,/PMOSk (先
頭の/は図では上にバーを付す)が設けられている。
【0093】このトランジスタPMOSk ,/PMOS
k の共通ゲートのノードN1(k) には、信号φVでゲー
ト制御されVCC電位を伝達するPチャネルMOSトラ
ンジスタQpk と、信号φVでゲート制御されVSS電
位を伝達するNチャネルMOSトランジスタQnk の各
々が並列して接続される。
【0094】センスアンプのラッチノードN2とトラン
ジスタPMOSk ,/PMOSk の共通ゲート(ノード
N1)との間に、信号VRWk2でゲート制御されるNチ
ャネルMOSトランジスタ7が接続されている。センス
アンプのラッチノードN3とノードN1との間に、信号
VRWk1でゲート制御されるNチャネルMOSトランジ
スタ8が接続されている。
【0095】上記トランジスタ7,8は、トランジスタ
PMOSk ,/PMOSk のゲート制御用トランジスタ
として、上記電位供給回路105から多値データが伝達
される書き込み動作の際に、センスアンプで比較増幅し
た後に一時記憶されたビット線対BLk ,BBLk のデ
ータを用いて、トランジスタPMOSk ,/PMOSk
を制御する。トランジスタ7,8の各ゲートを相補的に
制御する信号VRWk2,VRWk1は、上記電位供給回路
105に同期して信号変化する。
【0096】なお、センスアンプの制御信号SAPは、
イネーブル時はセンスアンプの高電位電源、制御信号/
SANは、イネーブル時はセンスアンプの低電位電源
(接地電位)に設定される。また、制御信号SAP、/
SANは、センスアンプの非活性時には各トランジスタ
1〜4のしきい値電圧を越えないような中間電位に設定
される。
【0097】一方、データの参照比較のためのダミーセ
ル回路部が構成されている。ダミーセル(DMC,/D
MC)及びダミーワード線(DWLk 、/DWLk )及
びダミーセル用参照電位供給線(VDCA)とその制御
線(DCP)で構成される(記号先頭の/は図では上に
バーを付す)。
【0098】ダミーセルDMCは、ビット線BBLk と
参照電位供給線VDCAとの間に電流通路が直列に接続
されたNチャネルMOSトランジスタ9,10とその間
の接続点に一方電極が接続されたキャパシタ11により
構成される。トランジスタ9のゲートはダミーワード線
DWLk に接続され、トランジスタ10のゲートは制御
線DCPに接続される。
【0099】ダミーセル/DMCは、ビット線BLk と
参照電位供給線VDCAとの間に電流通路が直列に接続
されたNチャネルMOSトランジスタ9B,10Bとそ
の間の接続点に一方電極が接続されたキャパシタ11B
により構成される。トランジスタ9Bのゲートはダミー
ワード線/DWLk に接続され、トランジスタ10Bの
ゲートは制御線DCPに接続される。
【0100】各ダミーセルのキャパシタの値は、n値の
データを記憶するメモリセルのキャパシタの1/(n−
1)程度に設定されている。ここでは、7値(n=7)
のデータを取り扱うので、各ダミーセルのキャパシタの
値は、メモリセルキャパシタの1/6程度である。
【0101】また、各ダミーセルは、メモリセルの最高
記憶電位の略(h −0.5)/(n−1)倍(ただしh
は自然数で、n−1≧h )程度の電位を発生する。ここ
では、7値(n=7)のデータを取り扱うので、各セン
スアンプS/Ak (k=0,1,2,3,4,5 )におけるダミーセ
ルは、メモリセルの最高記憶電位の(0.5/6)、
(1.5/6)、(2.5/6)、(3.5/6)、
(4.5/6)、(5.5/6)のいずれかの電位を発
生する。
【0102】さらに、このセンスアンプブロックの中に
はイコライズ回路部が設けられている。このイコライズ
回路部は、イコライズ制御線EQLの信号でゲート制御
されるNチャネルMOSトランジスタ12,13,14
を含む。トランジスタ14は、その電流通路がビット線
対間に接続されている。トランジスタ12,13はビッ
ト線対間に直列に接続され、直列接続点のソースからV
EQL が供給される。
【0103】また、各センスアンプブロックに対応し
て、所望のビット線とデータのやり取りをするDQゲー
ト回路部が設けられている。DQゲート回路部は、所望
のビット線対BLk ,BBLk を選択するためのカラム
選択線CSLk と、CSLk の信号でゲート制御され、
ビット線BLk とDQk 線の間、ビット線BBLk とB
DQk 線の間に電流通路が接続されるNチャネルMOS
トランジスタ15,16それぞれで構成される。
【0104】図12は、図10中の多値メモリ用のビッ
ト線電位(この例では5値)を発生する電位供給回路1
05の具体的な構成を示す回路図である。電源電圧VC
Cと接地電位(VSS=0V)との間に抵抗R1,R
2,R3,R4が直列に接続されている。
【0105】VCCのノード、抵抗R1,R2,R3,
R4の各接続点のノード、VSSのノードそれぞれか
ら、PチャネルMOSトランジスタ31、NチャネルM
OSトランジスタ32,33,34,35各々の電流通
路を介して、反強誘電体キャパシタのプレート電極に対
するストレージノード電極の電位差VSN−VPLが、
6 、V4 、V3 、V1 、V0 となるようなそれぞれの
電位を発生する。
【0106】この実施形態において、VPLはVCC/
2であるから、V0 =−VCC/2、V3 =0V(VS
S)、V6 =VCC/2、V1 はV0 とV3 の間の所定
電位、V4 はV3 とV6 の間の所定電位となる。従っ
て、メモリセルに対してV0 (分極点Q0 )を与えると
きビット線へは0V(VSS)、V3 (分極点Q3 )を
与えるときビット線へはVCC/2、V6 (分極点
6 )を与えるときビット線へはVCC、V1 (2種類
の分極点Q1 ,Q2 )を与えるときビット線へは0Vと
VCC/2の間の所定電位、V4 (2種類の分極点Q4 ,
5 )を与えるときビット線へはVCC/2とVCCの
間の所定電位を伝達することになる。
【0107】各トランジスタ31〜35のゲートは、ク
ロック発生器36からの信号C4,C3,C2,C1,
C0によりそれぞれ制御される。なお、トランジスタ3
1のゲートにはインバータ37を介して信号C4の反転
信号が供給される。
【0108】これら発生される各電位は、トランスファ
ーゲート39を介してビット線に伝達される。トランス
ファーゲート39は信号WINT(ライト・インターナ
ル)により制御される。38はトランスファーゲート3
9のPチャネルMOSトランジスタ側に信号WINTの
反転信号を供給するためのインバータである。
【0109】図13は、3つのI/O線対(I/O0 ,
BI/O0 の相補線対とI/O1 ,BI/O1 の相補線
対とI/O2,BI/O2の相補線対)に伝達されたデ
ータを、図10の6つのセンスアンプに対応する各DQ
線対(DQ0 ,BDQ0 〜DQ5,BDQ5の各相補線
対)へのデータに変換する変換回路を示す回路図であ
る。
【0110】DQ0 は、I/O0 ,1 ,2 の信号を入力
するNORゲート41の出力を反転させるインバータ4
2の出力である。BDQ0 は、BI/O0 ,1 ,2 の信
号を入力するNANDゲート43の出力を反転させるイ
ンバータ44の出力である。
【0111】DQ1 は、I/O1 ,2 の信号を入力する
NORゲート45の出力を反転させるインバータ46の
出力である。BDQ1 は、BI/O0 ,2 の信号を入力
するNANDゲート47の出力を反転させるインバータ
48の出力である。
【0112】DQ2 は、I/O0 ,1 の信号を入力する
NANDゲート49の出力を反転させるインバータ50
の出力とI/O2 の信号とを入力するNORゲート51
の出力をインバータ52を介して反転させた信号であ
る。BDQ2 は、I/O0 ,1の信号を入力するNAN
Dゲート53の出力とBI/O2 の信号とを入力するN
ANDゲート54の出力である。
【0113】DQ3 は、I/O2 をインバータ55,5
6の直列回路に通した出力である。BDQ3は、BI/
O2 をインバータ57,58の直列回路に通した出力で
ある。
【0114】DQ4 は、BI/O0 ,1 の信号を入力す
るNANDゲート59の出力とI/O2 の信号とを入力
するNANDゲート60の出力をインバータ61を介し
て反転させた信号である。BDQ4 は、BI/O0 ,I
/O2 の信号を入力するNANDゲート62の出力を反
転させるインバータ63の出力とBI/O2 の信号とを
入力するNORゲート64の出力である。
【0115】DQ5 は、I/O1 ,2 の信号を入力する
NANDゲート65の出力を反転させるインバータ66
の出力である。BDQ5 は、BI/O1 ,I/O2 の信
号を入力するNANDゲート67の出力を反転させるイ
ンバータ68の出力とBI/O2 の信号とを入力するN
ANDゲート69の出力を、インバータ70を介して反
転させた信号である。
【0116】図14は、図10の6つのセンスアンプに
対応する各DQ線対(DQ0 ,BDQ0 〜DQ5,BD
Q5の各相補線対)に伝達されたデータを、3つのI/
O線対(I/O0 ,BI/O0 〜I/O2 ,BI/O2
の各相補線対)へのデータに変換する変換回路を示す回
路図である。
【0117】I/O0 は、DQ0 とBDQ1 の信号を入
力するANDゲート71、DQ2 とBDQ3 の信号を入
力するANDゲート72、DQ4 とBDQ5 の信号を入
力するANDゲート73の各出力を入力するORゲート
74の出力である。
【0118】BI/O0 は、BDQ0 とBDQ1 の信号
を入力するANDゲート75、DQ1 とBDQ2 の信号
を入力するANDゲート76、DQ3 とBDQ4 の信号
を入力するANDゲート77の各出力を入力するORゲ
ート78の出力である。
【0119】I/O1 は、DQ1 とBDQ2 の信号を入
力するANDゲート79、DQ2 とBDQ3 の信号を入
力するANDゲート80の各出力とDQ5 の信号を入力
するORゲート81の出力である。BI/O1 は、DQ
3 とBDQ4 の信号を入力するANDゲート82、DQ
4とBDQ5 の信号を入力するANDゲート83の各出
力とBDQ1 の信号を入力するORゲート84の出力で
ある。I/O2 は、DQ3 の信号であり、BI/O2
は、BDQ3 の信号である。
【0120】図15は、図10のメモリの読み出し/書
き込み動作に関わる各部の波形を示すタイミングチャー
トである。また、図16,17は、読み出された任意の
電荷(ここではQ2 とQ6 )に対応したデータの再書き
込み時のビット線電位の変化を示すタイミングチャート
である。
【0121】なお、図16には、再書き込み時において
センスアンプ,ビット線間の伝達経路を制御する信号V
RWk1,VRWk2を示した。図11や図1(b)のヒス
テリシス特性曲線も参照して、メモリセルからの多値デ
ータの読み出し及び再書き込みについて説明する。
【0122】(i) まず、読み出し/書き込み動作の開
始に当たって、EQL信号を立ち下げ、ビット線対間の
イコライズを解除する。
【0123】(ii) 次いで、図10に示したプリチャー
ジトランジスタ18,19をオン状態として、センスア
ンプ回路部104のBL,BBLを電源電圧VCCに、
メモリセル領域のBL,BBLをVCC−Vth(Vthは
電荷転送デバイス25,26のしきい値電圧)にプリチ
ャージする。この時、図11に示したトランジスタPM
OSk と/PMOSk の共通ゲートのノードN1は、φ
V(VCC電位)によりQnk がオン状態であることか
らVSS電位となっている。よって、PMOSk (及び
/PMOSk )はオン状態で、全ての部分ビット線BL
k ,BBLk は接続されている。
【0124】(iii) 次に、ロウアドレスに対応する所定
のワード線WLを立ち上げてメモリセルのデータをBL
に読み出す。ここでメモリセルのキャパシタには図1に
示すように反強誘電体膜が使われ、読出し/再書き込み
動作を通じてプレート電位はVCC/2に設定されてい
る。このメモリセルのキャパシタには、同図(b)のヒ
ステリシス曲線に示したように、5種類の電圧(VSN
−VPLにおけるV0,V1 ,V3 ,V4 ,V6 )に対
して7種類の情報を、各々異なった分極量(Q 0
6 )の形で対応させ、この分極量のいずれか一つが多
値データ(信号電荷)として蓄積される。
【0125】(iv) データがビット線BLに読み出され
ると、この読み出された分極電荷量がQ0 〜Q5 の時
は、電荷転送デバイス25,26がオンする。これによ
り、センスアンプ側のビット線からメモリセルアレイ側
のビット線に電荷が流れ、メモリセルアレイ側のビット
線BLが再びVCC−Vthになるまで流れ続ける。ま
た、読み出された分極電荷量がQ6 の場合は、メモリセ
ルアレイ側のビット線電位はむしろ少し上昇するので電
荷転送デバイス25,26はオンしない。
【0126】(v) 電荷の流出が終わった後、図11の
φVがVSS電位となって各センスアンプS/Ak 中の
トランジスタPMOSk ,/PMOSk をオフし、セン
スアンプ回路部104側のビット線BL,BBLをそれ
ぞれ切り離して6個に分割する(BLk ,BBLk ;k
=0〜5)。
【0127】(vi) 次にダミーワード線DWLk を活性
化レベルにして参照電荷を読み出す。ここでk =0から
k =5のセンスアンプ部分においては、BBLk 側に読
み出す参照電位は全て異なっている。ワード線WLが立
ち上がることによってビット線BL側に伝達された分極
電荷量をQj (j=0,1,2,3,4,5 )とすると、分割された
各BLk にある電荷はQj /6となる。ここで、BBL
k 側にはダミーセルを通じて以下の電荷を読み出す。
【0128】 BBL0 :{(Q0 /6)+(Q1 /6)}/2 BBL1 :{(Q1 /6)+(Q2 /6)}/2 BBL3 :{(Q3 /6)+(Q4 /6)}/2 BBL4 :{(Q4 /6)+(Q5 /6)}/2 BBL5 :{(Q6 /6)+(Q5 /6)}/2 BBL2 :{(Q3 /6)+(Q2 /6)}/2 (vii) 次に、SAP,/SANを変化させ、センスアン
プを起動することによって比較増幅を行う。これによ
り、1メモリセルに格納される7値の多値データが、6
組の2値のデータに変換されることになる。
【0129】分割された各センスアンプS/Ak にラッ
チされたデータは、それぞれのカラム選択線CSLk を
選択することで、対応するDQ線対と電気的に接続され
る。後に示す[表1]は、7値の分極電荷量Qj に対し
て各DQ線対DQk 、BDQk に伝達されるデータとし
ての電位(1はハイレベル、0はローレベル)を示して
いる。各DQ線対に伝達されたデータは、前記図14の
変換回路を介して[表2]に示すように変換された形で
I/O線を通じて外部に出力されることになる。
【0130】(viii)次に、信号VRを立ち下げることに
より、各センスアンプとビット線は切り離され、各セン
スアンプの2値データはノードN2およびN3に蓄積さ
れる。
【0131】(ix) 次に、φVをVCC電位としてトラ
ンジスタPMOSk ,/PMOSkをオン状態とし、分
割されていたビット線BLk 、BBLk を再び接続す
る。
【0132】(x) 次に、EQL信号を立ち下げ、図1
0に示すメモリセルアレイ回路部側のイコライズ回路部
102及び図11に示すセンスアンプブロック中におけ
るイコライズ回路部によって、ビット線BL,BBLの
電位を共にVSSとする。
【0133】(xi) 次に、WINT信号を立ち上げ、図
12の電位供給回路によって、ビット線BL,BBLに
再書き込みのための電位を与えていく。具体的には信号
C0をVCCから0Vに下げた後で、クロック発生器3
6(カウンタ)によって、C1 →C2 →C3 →C4 →C
3 →C1 の順でパルスを発生させていき、反強誘電体メ
モリのプレートとストレージノード間の電位差(VSN
−VPL)がV0 →V 1 →V3 →V4 →V6 →V4 →V
1 となるような電位を発生させる。
【0134】ここで、VPLはVCC/2であるから、
0 =−VCC/2、V3 =0V(VSS)、V6 =V
CC/2、V1 はV0 とV3 の間の所定電位、V4 はV
3 とV6 の間の所定電位となる。従って、メモリセルに
対してV0 を与えるときビット線は0V(VSS)、V
3 を与えるときビット線はVCC/2、V6 を与えると
きビット線はVCC、V1 を与えるときビット線は0V
とVCC/2の間の所定電位(VBL1 と称する)、V4
を与えるときビット線はVCC/2とVCCの間の所定
電位(VBL4 と称する)を伝達することになる。
【0135】以下にCx (x=1,2,3,4 )、VRWk1,V
RWk2の具体的な動作を、後に示す[表3]及び図1
(b)を参考にしながら以下に述べていく。
【0136】(xi-1) 信号電荷としてQ0 が読み出され
た場合:t1 からt15のタイミングにおいて、VRW0
1,11,31,41(C1 〜C4 )、VRW52(C3 )、V
RW22,52,42,32(C1 )を[表3]に示すように時
系列的に選択していくが、分離用のトランジスタPMO
S0 は常にオフ状態のままなので、ビット線BLの電位
はVSSのままであり、最後にWLを非活性レベルとす
ることによって、メモリセルのストレージノードにもV
SS電位が伝達される。この結果、メモリセルはVSN
−VPL=V0 (=−VCC/2)の電位差に応じた再
書き込みがなされる。
【0137】ここで注意すべきは、VRW22,52,42,
32を選択する時は、同時にVRW21,51,41,31を非選
択にすることである。このとき、DQ線対には[表1]
に示すように6個の2値データとして、また、I/O線
対には図14の変換回路により[表2]に示すように
「2値/3ビット」の形でデータが出力される。
【0138】また、チップ外部よりメモリセルにデータ
を書き込んだ時は全く同様に[表2]の形でデータをI
/Oに入力すると、図13の変換回路によって6個の2
値データの形で各DQ線対、すなわち、各部分ビット線
対(BLk ,BBLk )に書き込まれ、これを各センス
アンプのノードN2に格納すれば、あとは読み出し後の
再書き込みと全く同様である。
【0139】(xi-2) 信号電荷としてQ1 が読み出され
た場合:t1 からt3 のタイミングにおいてVRW01
(C1 )を選択した時はトランジスタPMOS0 はオフ
しない。これにより、ビット線BLには、VSN−VP
L=V1 となるような電位(VBL1 )が供給される。
【0140】その後VRW11,31,41(C2 〜C4 )、
VRW52(C3 )、VRW22,52,42,32(C1 )を選
択していったとき、トランジスタPMOS1 は必ずオフ
する。よってBLはVSSからVBL1 に上昇した後にそ
のままの状態を保ち、最後にWLを非活性レベルとした
時に、メモリセルはVSN−VPL=V1 の電位差に応
じた再書き込みがなされる。
【0141】(xi-3) 信号電荷としてQ3 が読み出され
た場合:t1 からt3 のタイミングにおいてVRW01
(C1 )を選択した時及びt3 からt5 のタイミングに
おいてVRW11(C2 )を選択した時に、トランジスタ
PMOS0 とPMOS1 は共にオンする。これにより、
ビット線BLにはVBL1 を経て、VSN−VPL=V3
(つまり電極間電位差0V)となるような電位(VCC
/2)が供給される。
【0142】その後、VRW31(C3 ),VRW41(C
4 )、VRW52(C3 )、VRW22,52,42,32(C1
)を選択していくと、トランジスタPMOS3 または
PMOS2 は必ずオフするので、BLはVSSからVBL
1 を経てVCC/2に上昇し、その後そのままの状態を
保つ。よって、最後にWLを非活性レベルとした時に、
メモリセルはVSN−VPL=V3 の電位差(実質0
V)に応じた再書き込みがなされる。
【0143】(xi-4) 信号電荷としてQ4 が読み出され
た場合:t1 からt3 のタイミングにおいてVRW01
(C1 )を選択した時、t3 からt5 のタイミングでV
RW11(C2 )を選択した時及びt5 からt7 のタイミ
ングでVRW31(C3 )を選択した時に、トランジスタ
PMOS0 ,1 ,3 はいずれもオフしない。これによ
り、ビット線BLにはVBL1,VCC/2を経てVSN
−VPL=V4 となるような電位(VBL4 )が供給され
る。
【0144】その後、VRW41(C4 )、VRW52(C
3 )、VRW22,52,42,32(C1)を選択していく
と、トランジスタPMOS3 またはPMOS5 は必ずオ
フするので、BLはVSSからVBL1 ,VCC/2を経
てVBL4 の電位に上昇し、その後そのままの状態を保
つ。よって、最後にWLを非活性レベルとした時に、メ
モリセルはVSN−VPL=V4 の電位差に応じた再書
き込みがなされる。
【0145】(xi-5) 信号電荷としてQ6 が読み出され
た場合:t1 からt3 のタイミングにおいてVRW01
(C1 )を選択した時、t3 からt5 のタイミングでV
RW11(C2 )を選択した時、t5 からt7 のタイミン
グでVRW31(C3 )を選択した時及びt7 からt9 の
タイミングでVRW41(C4 )を選択した時に、PMO
S0 ,1 ,3 ,4 はいずれもオフしない。よって、ビッ
ト線BLにはVCC電位が加えられる。
【0146】その後、VRW52(C3 )、VRW22,5
2,42,32(C1 )を選択した時、トランジスタPMO
S4 ,5 ,2 ,3 のうちどれか一つは必ずオフするの
で、ビット線BLはVSSからVBL1 ,VCC/2,V
BL4 を経てVCCまで上昇し、その後そのままの状態を
保つ。よって、最後にWLを非活性レベルにすることで
メモリセルのストレージノードにもVCC電位が伝達さ
れる。この結果、メモリセルはVSN−VPL=V
6 (=VCC/2)の電位差に応じた再書き込みがなさ
れる。
【0147】(xi-6) 信号電荷としてQ5 が読み出され
た場合:t1 からt3 のタイミングにおいてVRW01
(C1 )を選択した時、t3 からt5 のタイミングでV
RW11(C2 )を選択した時、t5 からt7 のタイミン
グでVRW31(C3 )を選択した時及びt7 からt9 の
タイミングでVRW41(C4 )を選択した時に、PMO
S0 ,1 ,3 ,4 はいずれもオフしない。この時点では
ビット線BLにVCCが加えられている。次にt9 から
t11のタイミングでVRW52(C3 )を選択した時PM
OS5 はオフせず、BLにはVSN−VPL=V4 とな
るような電位(VBL4 )がかかる。
【0148】ここで注意すべきは、VRW51をオフし、
VRW52を選択することである。すなわち、BLにかか
る電位はVCCからVBL4 に下降するのである。その後
VRW22,52,42,32(C1 )を選択した時に、PMO
S5 ,2 ,4 は必ずオフとなるので、ビット線BLにか
かる電位はVCCからVBL4 に下降した後はこのままの
状態を保つ。よって、最後にWLを非活性レベルにする
ことによってメモリセルはVSN−VPL=V4 の電位
差に応じた再書き込みがなされる。
【0149】すなわち、ここで注目すべきはVSN−V
PLが一旦V6 に上がった後にV4まで下げられること
により、メモリセルに再書き込みされた分極の状態は、
図1(b)において、Q4 ではなくQ5 であるというこ
とである。
【0150】(xi-7) 信号電荷としてQ2 が読み出され
た場合:t1 からt3 のタイミングにおいてVRW01
(C1 )を選択した時及びt3 からt5 のタイミングで
VRW11(C2 )を選択した時に、トランジスタPMO
S0 ,1 はいずれもオフしない。この時点ではBLにV
CC/2の電位が加えられている。
【0151】次にt5 からt7 のタイミングでVRW31
(C3 )、t7 からt9 のタイミングでVRW41(C4
)を選択するが、PMOS2 とPMOS3 はオフ状態
のままである。この時点ではビット線BLに加わる電位
はまだVCC/2のままである。
【0152】次にt9 からt11のタイミングでVRW52
(C3 )を選択することでPMOS5 はオフにはならな
いが、PMOS3 ,4 がオフのままなのでビット線BL
の電位は依然VCC/2のままである。
【0153】次にt11からt15のタイミングでVRW3
1,41の選択を解除し、VRW22,52,42,32(C1 )
を選択する。この時、BLにはV1 の電位がかかる。す
なわち、ビット線BLにかかる電位はVCC/2からV
BL1 に下降する。
【0154】ここで注目すべきは、図1(b)のヒステ
リシス曲線におけるVSN−VPLにおいて、一度V3
まで上がった後にV1 を加えられたことにより、メモリ
セルに再書き込みされる分極の状態はQ1 ではなくQ2
となることである。この状態でワード線WLを非活性レ
ベルにすることにより、メモリセルはVSN−VPL=
1 の電位差に応じた再書き込みがなされる。
【0155】以下の表において、1はハイレベル、0は
ローレベルを表す。
【0156】
【表1】
【0157】
【表2】
【0158】
【表3】
【0159】以上は読み出しの後の再書き込みについて
述べたが、チップ外部からのデータの書き込みについて
も同様である。図13の変換回路を通じてI/O線対に
伝達されたデータを各DQ線対すなわち部分的BL線対
のデータに変換し、再書き込みの時と同様に、メモリセ
ルへの書き込みを行えばよい。
【0160】上記第1の実施形態では、反強誘電体メモ
リのプレートとストレージノード間の電位差VSN−V
PLが5種類(V0 ,V1 ,V3 ,V4 ,V6 )に対し
て7種類の分極量(Q0 ,Q1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 ,Q
5 ,Q6 )を対応させて、反強誘電体キャパシタを使っ
たメモリセルにデータとして記憶させ、読み出し/書き
込みさせる方法を示した。
【0161】すなわち、第1の実施形態におけるメモリ
セルは、前記反強誘電体膜を用いたキャパシタの両電極
に関しそのプレート電極に対するストレージノード電極
の電位差(VSN−VPL)を、負の絶対値の大きい電
位差V0 からV1 →V3 へとその絶対値を小さくしさら
にV3 からV4 →V6 と正の大きい電位差へと変化さ
せ、さらにV6 からV4 →V3 へと小さくしていき、再
び負の電位差V1 へと変化させていく過程において、キ
ャパシタの両電極間におけるストレージノードの分極量
0 (V0 ),Q1 (V1 ),Q3 (V3 ),Q
4 (V4 ),Q6 (V 6 ),Q5 (V4 ),Q
2 (V1 )に対応する7値(n=7)のデータを蓄積
し、6個(n−1個)のセンスアンプに対し、それぞれ
異なる参照電荷または参照電位として、Qa ,Qb ,Q
c ,Qd ,Qe ,Qf またはQa /Cbt,Qb /Cbt,
c /Cbt,Qd /Cbt,Qe /Cbt,Qf /Cbt(こ
こでCbtはビット線容量)、 Q0 /6<Qa ≦Q1 /6 Q1 /6<Qb ≦Q2 /6 Q3 /6<Qc ≦Q4 /6 Q4 /6<Qd ≦Q5 /6 Q5 /6<Qe ≦Q6 /6 Q2 /6<Qf ≦Q3 /6 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、センスアン
プそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み出し
が可能であると共に、メモリセルへの書き込み電位とし
てビット線にVSN−VPL換算でV0 →V1 →V3
4 →V6 →V4→V1 となるような電位が所定のタイ
ミングで順次供給され、センスアンプそれぞれの保持す
るデータに応じてメモリセルへの書き込み電位の伝達が
決まる。これにより、メモリセルにデータの再書き込み
または必要に応じたデータの書き込みがなされる。
【0162】読み出し後の再書き込み動作において(図
10、図11、[表1]、[表3]参照)、ゲート制御
用のトランジスタ7,8は、電位供給回路105からの
書き込み電位(VSN−VPL換算でV0 →V1 →V3
→V4 →V6 →V4 →V1 となる電位)のビット線への
順次の供給に各々同期して、所定のセンスアンプのデー
タ保持ノードのいずれか片方の電位を分離制御用トラン
ジスタPMOSk ,/PMOSk のゲートに伝達するよ
うに選択されていく(ただし、VSN−VPLV0 とな
る電位は初期設定で与えられる)。
【0163】分離制御用トランジスタPMOSk ,/P
MOSk がオフしたタイミングでの上記書き込み電位の
供給が、メモリセルへの再書き込み電位として反映され
る。メモリセルはこの再書き込み電位の供給のままワー
ド線がオフとなってメモリセルへの再書き込みが実現す
る。
【0164】すなわち、[表1]の、メモリセルの各デ
ータQ0 ,Q1 ,Q3 ,Q4 ,Q6,Q5 ,Q2 に対応
する各DQ線対の論理レベルの分類は、対応するセンス
アンプ(S/Ak )それぞれの保持データの論理レベル
の分類に相当する。これにより、[表3]に従って書き
込み電位の供給を決定することにより、ワード線をオフ
した時点でのメモリセルへの再書き込み電位の伝達が最
終的に決まる。
【0165】このように、第1の実施形態では7値情報
記憶方式のメモリを説明したが、この他に、上記と同様
に適当な種類の電圧に対して分極量を対応させることに
より、反強誘電体特有のヒステリシス曲線により、n通
りのメモリセル電位に対し、最大で2×n個の情報を対
応させることができる。以下、他の代表例を説明する。
【0166】{第2の実施形態}図18は、本発明の第
2の実施形態に係る反強誘電体キャパシタを用いた8値
情報記憶方式のダイナミックRAMに関する、反強誘電
体キャパシタの電極間電位差と分極量の関係を表すヒス
テリシス曲線である。図1(a)と同様のメモリセルを
用い、6種類の電圧(V0 ,V1 ,V31,V32,V4
6 )に対して8種類の分極量(Q0 ,Q1 ,Q2 ,Q
31,Q32,Q4 ,Q5 ,Q6 )を対応させる。
【0167】この第2の実施形態は、前記第1の実施形
態における蓄積電荷のQ3 のポイント(V3 (VBL=V
CC/2))の代わりに、図18の履歴曲線で示すよう
な、Q31のポイント(V31:2つのヒステリシス曲線を
結ぶ直線上の所定電位でV1とV3 の間)とQ32のポイ
ント(V32:2つのヒステリシス曲線を結ぶ直線上の所
定電位でV4 とV3 の間)を利用することが第1の実施
形態に比べて異なっている。よって、ビット線電位の発
生も、上記各蓄積電荷のポイントに対応させるべく、各
々プレートとストレージノード間電極の電位差VSN−
VPLに換算してV0 (VBL=VSS(=0V))、V
1 、V31、V32、V4 、V6 (VBL=VCC)の6種類
である。
【0168】図18の履歴曲線を参照すると、分極量Q
31と32は、2つのヒステリシス曲線を結ぶ直線上で互
いに異なるポイントに対応する。すなわち、セルに蓄積
させる電荷がQ31の場合、履歴曲線ではQ0 から出発
し、Q1 を経てQ31に留まった状態となり、また、セル
に蓄積させる電荷がQ32の場合、履歴曲線ではQ0 から
出発し、Q1 ,Q31を経てQ32に留まった状態となる。
【0169】また、第1の実施形態と同様に、分極量Q
0 とQ6 は、2つのヒステリシス曲線の飽和領域を含む
ポイントに対応し、さらに、分極量Q2 とQ1 互いの差
は2つのヒステリシス曲線のうちの一方のヒステリシス
曲線上で実質的に最大になるポイントに、分極量Q5
4 互いの差は2つのヒステリシス曲線のうちの他方の
ヒステリシス曲線上で実質的に最大になるポイントに対
応することが望ましい。
【0170】このように、8つの分極量を設定する第2
の実施形態の場合、特に図示しないが、前記図10のセ
ンスアンプ回路部104中のセンスアンプブロック数は
7個になる。この実施形態では、各センスアンプS/A
k を便宜上k =0,1,2,3,4,5,6の7個とする。
【0171】従って、セルデータの読み出し時、7個に
分割されたビット線に対してダミーセルを通じて以下の
参照電荷が読み出される。
【0172】 BBL0 :{(Q0 /7)+(Q1 /7)}/2 BBL1 :{(Q1 /7)+(Q2 /7)}/2 BBL3 :{(Q31/7)+(Q32/7)}/2 BBL4 :{(Q32/7)+(Q4 /7)}/2 BBL5 :{(Q4 /7)+(Q5 /7)}/2 BBL6 :{(Q6 /7)+(Q5 /7)}/2 BBL2 :{(Q31/7)+(Q2 /7)}/2 各センスアンプを起動して比較増幅し、各DQ線対に伝
達されることにより、1メモリセルに格納される8値に
区別されるうちの任意の多値データが、7組の2値のデ
ータの形に変換されることになる([表4])。また、
[表5]に示すようなデータに変換されるI/O線対へ
の変換回路(図示せず)を介して外部に出力されること
になる。
【0173】読み出されたデータの再書き込みについて
も第1の実施形態と同様に、ビット線BL,BBLに所
定のタイミングで再書き込みのための電位(VSN−V
PLがそれぞれV0 ,V1 ,V31,V32,V4 ,V6
なる電位)を与えていく。VRWk1,VRWk2(k =0,
1,2,3,4,5,6のいずれか)の具体的な動作を、[表6]
に示す。
【0174】以下の表において、1はハイレベル、0は
ローレベルを表す。
【0175】
【表4】
【0176】
【表5】
【0177】
【表6】
【0178】また、チップ外部からのデータの書き込み
も、上述の読み出しの後の再書き込みと同様な動作によ
り可能である。すなわち、I/O線対に応じたデータを
各DQ線対すなわち部分BL線対に応じたデータに変換
し、再書き込みの時と同様に、メモリセルへの書き込み
を行えばよい。
【0179】上記第2の実施形態では、6種類の電圧
(V0 ,V1 ,V31,V32,V4 ,V6 )に対して8種
類の分極量(Q0 ,Q1 ,Q2 ,Q31,Q32,Q4 ,Q
5 ,Q6 )を対応させて、反強誘電体キャパシタを使っ
たメモリセルにデータとして記憶させ、読み出し/書き
込みさせる方法を示した。
【0180】すなわち、第2の実施形態におけるメモリ
セルは、前記反強誘電体膜を用いたキャパシタの両電極
に関しそのプレート電極に対するストレージノード電極
の電位差(VSN−VPL)を、負の絶対値の大きい電
位差V0 からV1 →V31へとその絶対値を小さくし、さ
らにV32→V4 →V6 と正の大きい電位差へと変化さ
せ、さらにV6 からV4 →V32へと小さくしていき、再
び負の電位差V31→V1へと変化させていく過程におい
て、キャパシタの両電極間におけるストレージノードの
分極量 Q0 (V0 ),Q1 (V1 ),Q31(V31),
32(V32),Q 4 (V4 ),Q6 (V6 ),Q5 (V
4 ),Q2 (V1 )に対応する8値(n=8)のデータ
を蓄積し、7個(n−1個)のセンスアンプに対し、そ
れぞれ異なる参照電荷または参照電位として、Qa ,Q
b ,Qc ,Qd ,Qe ,Qf ,QgまたはQa /Cbt,
b /Cbt,Qc /Cbt,Qd /Cbt,Qe /Cbt,Q
f /Cbt,Qg /Cbt(ここでCbtはビット線容量)、 Q0 /7<Qa ≦Q1 /7 Q1 /7<Qb ≦Q2 /7 Q31/7<Qc ≦Q32/7 Q32/7<Qd ≦Q4 /7 Q4 /7<Qe ≦Q5 /7 Q5 /7<Qf ≦Q6 /7 Q2 /7<Qg ≦Q31/7 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、センスアン
プそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み出し
が可能であると共に、メモリセルへの書き込み電位とし
てビット線にVSN−VPL換算でV0 →V1 →V31
32→V4 →V6→V4 →V1 となるような電位が所定
のタイミングで順次供給され、センスアンプそれぞれの
保持するデータに応じてメモリセルへの書き込み電位の
伝達が決まる。これにより、メモリセルにデータの再書
き込みまたは必要に応じたデータの書き込みがなされ
る。
【0181】読み出し後の再書き込み動作において(図
10、図11、[表4]、[表6]参照)、ゲート制御
用のトランジスタ7,8は、書き込み電位(VSN−V
PL換算でV0 →V1 →V31→V32→V4 →V6 →V4
→V1 となる電位)のビット線への順次の供給に各々同
期して、所定のセンスアンプのデータ保持ノードのいず
れか片方の電位を分離制御用トランジスタPMOSk ,
/PMOSk のゲートに伝達するように選択されていく
(ただし、VSN−VPL=V0 は初期設定で与えられ
る)。
【0182】分離制御用トランジスタPMOSk ,/P
MOSk がオフしたタイミングでの上記書き込み電位の
供給が、メモリセルへの再書き込み電位として反映され
る。メモリセルはこの再書き込み電位の供給のままワー
ド線がオフとなってメモリセルへの再書き込みが実現す
る。
【0183】すなわち、[表4]の、メモリセルの各デ
ータQ0 ,Q1 ,Q31,Q32,Q4,Q6 ,Q5 ,Q2
に対応する各DQ線対の論理レベルの分類は、対応する
センスアンプ(S/Ak )それぞれの保持データの論理
レベルの分類に相当する。これにより、[表6]に従っ
て書き込み電位の供給を決定することにより、ワード線
をオフした時点でのメモリセルへの再書き込み電位の伝
達が最終的に決まる。
【0184】[表6]によれば、VSN-VPL換算で
0 (初期設定値)→V1 →V31→V32→V4 →V6
4 →V1 になる電位の供給のタイミングを時系列的に
分けると共に、このタイミングに同期させて各センスア
ンプの保持データを分離制御用トランジスタPMOSk
,/PMOSk のオン/オフ制御に反映させる。
【0185】つまり、[表6]に示すように、VRWk
1,VRWk2の論理レベルで、対応するセンスアンプS
/Ak 中のゲート制御用のトランジスタ7,8を導通制
御し、センスアンプの保持データレベルに従って分離制
御用トランジスタPMOSk ,/PMOSk をオン/オ
フ制御する。これにより、メモリセル側へのビット線電
位供給が次のように制御される。
【0186】第1期間(t1-t2-t3)では、分極量Q0
データを有していたメモリセルに対して書き込み電位
(VSN−VPLがV1 になる電位)の供給が遮断され
る。
【0187】第2期間(t3-t4-t5)では、分極量Q0
たはQ1 のデータを有していたメモリセルに対して書き
込み電位(VSN−VPLがV31になる電位)の供給が
遮断される。
【0188】第3期間(t5-t6-t7)では、分極量Q0
1 ,Q2 ,Q31のうちいずれかのデータを有していた
メモリセルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV
32になる電位)の供給が遮断される。
【0189】第4期間(t7-t8-t9)では、分極量Q0
1 ,Q2 ,Q31,Q32のうちいずれかのデータを有し
ていたメモリセルに対して書き込み電位(VSN−VP
LがV4 になる電位)の供給が遮断される。
【0190】第5期間(t9-t10-t11)では、分極量
0 ,Q1 ,Q2 ,Q31,Q32,Q4 のうちいずれかの
データを有していたメモリセルに対して書き込み電位
(VSN−VPLがV6 になる電位)の供給が遮断され
る。
【0191】第6期間(t11-t12-t13 )では、分極量Q
0 ,Q1 ,Q2 ,Q31,Q32,Q4,Q6 のうちいずれ
かのデータを有していたメモリセルに対して書き込み電
位(VSN−VPLがV4 になる電位)の供給が遮断さ
れる。
【0192】第7期間(t13-t14-t15(ワード線非活性
とするまで))では、分極量Q0 ,Q1 ,Q31,Q32
4 ,Q5 ,Q6 のうちいずれかのデータを有していた
メモリセルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV
1 になる電位)の供給が遮断される。
【0193】このように、上記各ビット線電位の供給期
間を経て、ワード線を非活性とすることにより、メモリ
セルがデータとして持っていた分極量に従ったセンスア
ンプの保持情報を用いて反強誘電体キャパシタを使った
メモリセルに、読み出された時と同じデータ(分極量)
が再書き込みされる。
【0194】{第3の実施形態}図19は、本発明の第
3の実施形態に係る反強誘電体キャパシタを用いた6値
情報記憶方式のダイナミックRAMに関する、反強誘電
体キャパシタの電極間電位差と分極量の関係を表すヒス
テリシス曲線である。図1(a)と同様のメモリセルを
用い、4種類の電圧(V0 ,V1 ,V4 ,V6 )に対し
て6種類の分極量(Q0 ,Q1 ,Q2 ,Q4 ,Q5 ,Q
6 )を対応させる。
【0195】この第3の実施形態は、前記第1の実施形
態における蓄積電荷のQ3 のポイント(V3 (VBL=V
CC/2))を蓄積電荷のポイントとして使用しないこ
とが第1の実施形態に比べて異なっている。よって、ビ
ット線電位の発生は、上記各蓄積電荷のポイントに対応
させるべく、各々プレートとストレージノード間電極の
電位差VSN−VPLに換算してV0 (VBL=VSS
(=0V))、V1 、V 4 、V6 (VBL=VCC)の4
種類である。
【0196】図19の履歴曲線を参照すると、第1の実
施形態と同様に、分極量Q0 とQ6は、2つのヒステリ
シス曲線の飽和領域を含むポイントに対応し、さらに、
分極量Q2 とQ1 互いの差は2つのヒステリシス曲線の
うちの一方のヒステリシス曲線上で実質的に最大になる
ポイントに、分極量Q5 とQ4 互いの差は2つのヒステ
リシス曲線のうちの他方のヒステリシス曲線上で実質的
に最大になるポイントに対応することが望ましい。
【0197】このように、6つの分極量を設定する第3
の実施形態の場合、特に図示しないが、前記図10のセ
ンスアンプ回路部104中のセンスアンプブロック数は
5個になる。この実施形態では、各センスアンプS/A
k を便宜上k =0,1,2,3,4の5個とする。
【0198】従って、セルデータの読み出し時、5個に
分割されたビット線に対してダミーセルを通じて以下の
参照電荷が読み出される。
【0199】 BBL0 :{(Q0 /5)+(Q1 /5)}/2 BBL1 :{(Q1 /5)+(Q2 /5)}/2 BBL3 :{(Q4 /5)+(Q5 /5)}/2 BBL4 :{(Q6 /5)+(Q5 /5)}/2 BBL2 :{(Q4 /5)+(Q2 /5)}/2 各センスアンプを起動して比較増幅し、各DQ線対に伝
達されることにより、1メモリセルに格納される6値に
区別されるうちの任意の多値データが、5組の2値のデ
ータの形に変換されることになる([表7])。また、
[表8]に示すようなデータに変換されるI/O線対へ
の変換回路(図示せず)を介して外部に出力されること
になる。
【0200】読み出されたデータの再書き込みについて
も第1の実施形態と同様に、ビット線BL,BBLに所
定のタイミングで再書き込みのための電位(各々プレー
トとストレージノード間電極の電位差VSN−VPLに
換算してV0 (VBL=VSS(=0V))、V1
4 、V6 (VBL=VCC))を与えていく。VRWk
1,VRWk2(k =0,1,2,3,4のいずれか)の具体的な動
作を、[表9]に示す。
【0201】以下の表において、1はハイレベル、0は
ローレベルを表す。
【0202】
【表7】
【0203】
【表8】
【0204】
【表9】
【0205】また、チップ外部からのデータの書き込み
も、上述の読み出しの後の再書き込みと同様な動作によ
り可能である。すなわち、I/O線対に応じたデータを
各DQ線対すなわち部分的BL線対に応じたデータに変
換し、再書き込みの時と同様に、メモリセルへの書き込
みを行えばよい。
【0206】上記第3の実施形態では、4種類の電圧
(V0 ,V1 ,V4 ,V6 )に対して6種類の分極量
(Q0 ,Q1 ,Q2 ,Q4 ,Q5 ,Q6 )を対応させ
て、反強誘電体キャパシタを使ったメモリセルにデータ
として記憶させ、読み出し/書き込みさせる方法を示し
た。
【0207】すなわち、第3の実施形態におけるメモリ
セルは、反強誘電体膜を用いたキャパシタの両電極に関
しそのプレート電極に対するストレージノード電極の電
位差(VSN−VPL)を、負の絶対値の大きい電位差
0 からV1 へとその絶対値を小さくしさらにV4 →V
6 と正の大きい電位差へと変化させ、さらにV6 からV
4 へと小さくしていき、再び負の電位差V1 へと変化さ
せていく過程において、キャパシタの両電極間における
ストレージノードの分極量 Q0 (V0 ),Q
1 (V1 ),Q4 (V4 ),Q6 (V6 ),Q
5 (V4 ),Q2 (V1 )に対応する6値(n=6)の
データを蓄積し、5個(n−1個)のセンスアンプに対
し、それぞれ異なる参照電荷または参照電位として、Q
a ,Qb ,Qc ,Qd ,Q e またはQa /Cbt,Qb
Cbt,Qc /Cbt,Qd /Cbt,Qe /Cbt(ここでC
btはビット線容量)、 Q0 /5<Qa ≦Q1 /5 Q1 /5<Qb ≦Q2 /5 Q4 /5<Qd ≦Q5 /5 Q5 /5<Qe ≦Q6 /5 Q2 /5<Qf ≦Q4 /5 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、センスアン
プそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み出し
が可能であると共に、メモリセルへの再書き込み電位と
してビット線にVSN−VPL換算でV0 →V1 →V4
→V6 →V4 →V 1 となるような電位が所定のタイミン
グで順次供給され、センスアンプそれぞれの保持するデ
ータに応じてメモリセルへの書き込み電位の伝達が決ま
る。これにより、メモリセルにデータの再書き込みまた
は必要に応じたデータの書き込みがなされる。
【0208】読み出し後の再書き込み動作において(図
10、図11、[表7]、[表9]参照)、ゲート制御
用のトランジスタ7,8は、書き込み電位(VSN−V
PL換算でV0 →V1 →V4 →V6 →V4 →V1 となる
電位)のビット線への順次の供給に各々同期して、所定
のセンスアンプのデータ保持ノードのいずれか片方の電
位がこの分離制御用トランジスタ7,8のゲートに伝達
されるように選択されていく(ただし、VSN−VPL
=V0 は初期設定で与えられる)。
【0209】分離制御用トランジスタPMOSk ,/P
MOSk がオフしたタイミングでの上記書き込み電位の
供給が、メモリセルへの再書き込み電位として反映され
る。メモリセルはこの再書き込み電位の供給のままワー
ド線がオフとなってメモリセルへの再書き込みが実現す
る。
【0210】すなわち、[表7]の、メモリセルの各デ
ータQ0 ,Q1 ,Q4 ,Q6 ,Q5,Q2 に対応する各
DQ線対の論理レベルの分類は、対応するセンスアンプ
それぞれの保持データの論理レベルの分類に相当する。
これにより、[表9]に従って再書き込み電位の供給を
決定することにより、ワード線をオフした時点でのメモ
リセルへの再書き込み電位の伝達が最終的に決まる。
【0211】[表9]によれば、VSN-VPL換算で
0 (初期設定値)→V1 →V4 →V6 →V4 →V1
なる電位の供給のタイミングを時系列的に分けると共
に、このタイミングに同期させて各センスアンプの保持
データを分離制御用トランジスタPMOSk ,/PMO
Sk のオン/オフ制御に反映させる。
【0212】つまり、[表9]に示すように、VRWk
1,VRWk2の論理レベルで、対応するセンスアンプS
/Ak 中のゲート制御用のトランジスタ7,8を導通制
御し、センスアンプの保持データレベルに従って分離制
御用トランジスタPMOSk ,/PMOSk をオン/オ
フ制御する。これにより、メモリセル側へのビット線電
位供給が次のように制御される。
【0213】第1期間(t1-t2-t3)では、分極量Q0
データを有していたメモリセルに対して書き込み電位
(VSN−VPLがV1 になる電位)の供給が遮断され
る。
【0214】第2期間(t3-t4-t5)では、分極量Q0
たはQ1 のデータを有していたメモリセルに対して書き
込み電位(VSN−VPLがV4 になる電位)の供給が
遮断される。
【0215】第3期間(t5-t6-t7)では、分極量Q0
1 ,Q2 ,Q4 のうちいずれかのデータを有していた
メモリセルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV
6 になる電位)の供給が遮断される。
【0216】第4期間(t7-t8-t9)では、分極量Q0
1 ,Q2 ,Q4 ,Q6 のうちいずれかのデータを有し
ていたメモリセルに対して書き込み電位(VSN−VP
LがV4 になる電位)の供給が遮断される。
【0217】第5期間(t9-t10-t11(ワード線非活性と
するまで))では、分極量Q0 ,Q 1 ,Q4 ,Q5 ,Q
6 のうちいずれかのデータを有していたメモリセルに対
して書き込み電位(VSN−VPLがV1 になる電位)
の供給が遮断される。
【0218】このように、上記各ビット線電位の供給期
間を経て、ワード線を非活性とすることにより、メモリ
セルがデータとして持っていた分極量に従ったセンスア
ンプの保持情報を用いて反強誘電体キャパシタを使った
メモリセルに、読み出された時と同じデータ(分極量)
が再書き込みされる。
【0219】{第4の実施形態}図20は、本発明の第
4の実施形態に係る反強誘電体キャパシタを用いた5値
情報記憶方式のダイナミックRAMに関する、反強誘電
体キャパシタの電極間電位差と分極量の関係を表すヒス
テリシス曲線である。図1(a)と同様のメモリセルを
用い、3種類の電圧(V1 ,V3 ,V4 )に対して5種
類の分極量(Q1,Q2 ,Q3 ,Q4 ,Q5 )を対応さ
せる。
【0220】この第4の実施形態は、前記第1の実施形
態における蓄積電荷のQ0 のポイント(V0 (VBL=V
SS(=0V))と、Q6 のポイント(V6 (VBL=V
CC))を、図20の履歴曲線で示すように、蓄積電荷
のポイントとして使用しないことが第1の実施形態に比
べて異なっている。ビット線電位の発生は、各々プレー
トとストレージノード間電極の電位差VSN−VPLに
換算して、V0 (VBL=VSS(=0V))、V1 、V
3 (VBL=VCC/2)、V4 、V6 (VBL=VCC)
である(ここでVPL=VCC/2)。そのうち、
1 ,V3 ,V4 の3種類を蓄積電荷のポイントに対応
させる。
【0221】すなわち、セルに蓄積させる電荷がQ5
場合、履歴曲線ではV0 (VBL=0V)から出発し、Q
1 ,Q3 ,Q4 及びV6 (VBL=VCC)を経てQ5
留まった状態となり、また、セルに蓄積させる電荷がQ
2 の場合、履歴曲線ではV0(VBL=0V)から出発
し、Q1 ,Q3 (VBL=VCC/2),Q4 ,V6 (V
BL=VCC),Q5 を経てQ2 に留まった状態となる。
【0222】また、第1の実施形態と同様に、分極量Q
3 は2つのヒステリシス曲線を結ぶ直線上のポイントに
対応する。また、分極量Q2 とQ1 互いの差は2つのヒ
ステリシス曲線のうちの一方のヒステリシス曲線上で実
質的に最大になるポイントに、分極量Q5 とQ4 互いの
差は2つのヒステリシス曲線のうちの他方のヒステリシ
ス曲線上で実質的に最大になるポイントに対応すること
が望ましい。
【0223】このように、5つの分極量を設定する第4
の実施形態の場合、特に図示しないが、前記図10のセ
ンスアンプ回路部104中のセンスアンプブロック数は
4個になる。この実施形態では、各センスアンプS/A
k を便宜上k =0,1,2,3の4個とする。
【0224】従って、セルデータの読み出し時、4個に
分割されたビット線に対してダミーセルを通じて以下の
参照電荷が読み出される。
【0225】 BBL0 :{(Q1 /4)+(Q2 /4)}/2 BBL2 :{(Q3 /4)+(Q4 /4)}/2 BBL3 :{(Q4 /4)+(Q5 /4)}/2 BBL1 :{(Q3 /4)+(Q2 /4)}/2 各センスアンプを起動して比較増幅し、各DQ線対に伝
達されることにより、1メモリセルに格納される5値に
区別されるうちの任意の多値データが、4組の2値のデ
ータの形に変換されることになる([表10])。ま
た、[表11]に示すようなI/O線対のデータに変換
される変換回路(図示せず)を介して外部に出力される
ことになる。
【0226】読み出されたデータの再書き込みについて
も第1の実施形態と同様に、ビット線BL,BBLに所
定のタイミングで再書き込みのための電位(各々プレー
トとストレージノード間電極の電位差VSN−VPLに
換算してV1 ,V3 ,V4 ,また、V6 を経てのV4
を与えていく。VRWk1,VRWk2(k =0,1,2,3のいず
れか)の具体的な動作を、[表12]に示す。
【0227】以下の表において、1はハイレベル、0は
ローレベルを表す。
【0228】
【表10】
【0229】
【表11】
【0230】
【表12】
【0231】また、チップ外部からのデータの書き込み
も、上述の読み出しの後の再書き込みと同様な動作によ
り可能である。すなわち、I/O線対に応じたデータを
各DQ線対すなわち部分的BL線対に応じたデータに変
換し、再書き込みの時と同様に、メモリセルへの書き込
みを行えばよい。
【0232】上記第4の実施形態では、3種類の電圧
(V1 ,V3 ,V4 )に対して5種類の分極量(Q1
2 ,Q3 ,Q4 ,Q5 )を対応させて、反強誘電体キ
ャパシタを使ったメモリセルにデータとして記憶させ、
読み出し/書き込みさせる方法を示した。
【0233】すなわち、第4の実施形態におけるメモリ
セルは、反強誘電体膜を用いたキャパシタの両電極に関
しそのプレート電極に対するストレージノード電極の電
位差(VSN−VPL)を、負の絶対値の大きい電位差
0 からV1 →V3 へとその絶対値を小さくしさらにV
3 からV4 →V6 と正の大きい電位差へと変化させてか
らV4 →V3 へと小さくしていき、再び負の電位差V1
へと変化させていく過程において、キャパシタの両電極
間におけるストレージノードの分極量Q1 (V 1 ),Q
3 (V3 ),Q4 (V4 ),Q5 (V4 ),Q
2 (V1 )に対応する5値(n=5)のデータを蓄積
し、4個(n−1個)のセンスアンプに対し、それぞれ
異なる参照電荷または参照電位として、Qa ,Qb ,Q
c ,Qd またはQa/Cbt,Qb /Cbt,Qc /Cbt,
d /Cbt(ここでCbtはビット線容量)、 Q1 /4<Qa ≦Q2 /4 Q3 /4<Qb ≦Q4 /4 Q4 /4<Qc ≦Q5 /4 Q2 /4<Qd ≦Q3 /4 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、センスアン
プそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み出し
が可能であると共に、メモリセルへの書き込み電位とし
てビット線にVSN−VPL換算でV1 →V3 →V4
6 →V4 →V1となるような電位が所定のタイミング
で順次供給され、センスアンプそれぞれの保持するデー
タに応じてメモリセルへの書き込み電位の伝達が決ま
る。これにより、メモリセルにデータの再書き込みまた
は必要に応じたデータの書き込みがなされる。
【0234】読み出し後の再書き込み動作において(図
10、図11、[表10]、[表12]参照)、ゲート
制御用のトランジスタ7,8は、書き込み電位(VSN
−VPL換算でV1 →V3 →V4 →V6 →V4 →V1
なる電位)のビット線への順次の供給に各々同期して、
所定のセンスアンプのデータ保持ノードのいずれか片方
の電位を分離制御用トランジスタPMOSk ,/PMO
Sk のゲートに伝達するように選択されていく(ただ
し、初期設定にはVSN−VPL=V0 が与えられ
る)。
【0235】分離制御用トランジスタPMOSk ,/P
MOSk がオフしたタイミングでの上記書き込み電位の
供給が、メモリセルへの再書き込み電位として反映され
る。メモリセルはこの再書き込み電位の供給のままワー
ド線がオフとなってメモリセルへの再書き込みが実現す
る。
【0236】すなわち、[表10]の、メモリセルの各
データQ1,Q3 ,Q4 ,Q5 ,Q2 に対応する各DQ線
対の論理レベルの分類は、対応するセンスアンプ(S/
Ak)それぞれの保持データの論理レベルの分類に相当
する。これにより、[表12]に従って書き込み電位の
供給を決定することにより、ワード線をオフした時点で
のメモリセルへの再書き込み電位の伝達が最終的に決ま
る。
【0237】[表12]によれば、VSN-VPL換算
でV0 (初期設定値)からV1 →V3 →V4 、さらにV
6 を経てからV4 →V1 の供給のタイミングを時系列的
に分けると共に、このタイミングに同期させて各センス
アンプの保持データを分離制御用トランジスタPMOS
k ,/PMOSk のオン/オフ制御に反映させる。
【0238】つまり、[表12]に示すように、VRW
k1,VRWk2の論理レベルで、対応するセンスアンプS
/Ak 中のゲート制御用のトランジスタ7,8を導通制
御し、センスアンプの保持データレベルに従って分離制
御用トランジスタPMOSk,/PMOSk をオン/オ
フ制御する。これにより、メモリセル側へのビット線電
位供給が次のように制御される。
【0239】第1期間(t1-t2-t3)では、所定分極量の
データを有していたいずれのメモリセルに対しても遮断
されることなく書き込み電位(VSN−VPLがV1
なる電位)が供給される。
【0240】第2期間(t3-t4-t5)では、分極量Q1
データを有していたメモリセルに対して書き込み電位
(VSN−VPLがV3 になる電位)の供給が遮断され
る。
【0241】第3期間(t5-t6-t7)では、分極量Q1
2 ,Q3 のうちいずれかのデータを有していたメモリ
セルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV4 にな
る電位)の供給が遮断される。
【0242】第4期間(t7-t8-t9)では、分極量Q1
2 ,Q3 ,Q4 のうちいずれかのデータを有していた
メモリセルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV
6 に上がってからV4 になる電位)の供給が遮断され
る。
【0243】第5期間(t9-t10-t11(ワード線非活性と
するまで))では、分極量Q1 ,Q 3 ,Q4 ,Q5 のう
ちいずれかのデータを有していたメモリセルに対して書
き込み電位(VSN−VPLがV1 になる電位)の供給
が遮断される。
【0244】このように、上記各ビット線電位の供給期
間を経て、ワード線を非活性とすることにより、メモリ
セルがデータとして持っていた分極量に従ったセンスア
ンプの保持情報を用いて反強誘電体キャパシタを使った
メモリセルに、読み出された時と同じデータ(分極量)
が再書き込みされる。
【0245】{第5の実施形態}図21は、本発明の第
5の実施形態に係る反強誘電体キャパシタを用いた6値
情報記憶方式のダイナミックRAMに関する、反強誘電
体キャパシタの電極間電位差と分極量の関係を表すヒス
テリシス曲線である。図1(a)と同様のメモリセルを
用い、4種類の電圧(V1 ,V31,V32,V4 )に対し
て6種類の分極量(Q1 ,Q2 ,Q31,Q32,Q4 ,Q
5 )を対応させる。
【0246】この第5の実施形態は、前記第4の実施形
態における蓄積電荷のQ3 のポイント(V3 (VBL=V
CC/2))の代わりに、図21の履歴曲線で示すよう
な、Q31のポイント(V31:2つのヒステリシス曲線を
結ぶ直線上の所定電位でV1とV3 の間)とQ32のポイ
ント(V32:2つのヒステリシス曲線を結ぶ直線上の所
定電位でV4 とV3 の間)を利用することが第4の実施
形態に比べて異なっている。ビット線電位の発生は、各
々プレートとストレージノード間電極の電位差VSN−
VPLに換算して、V0 (VBL=VSS(=0V))、
1 、V31、V 32、V4 、V6 (VBL=VCC)である
(ここでVPL=VCC/2)。そのうち、V1
31,V32,V4 の4種類を蓄積電荷のポイントに対応
させる。
【0247】図21の履歴曲線を参照すると、分極量Q
31と32は、2つのヒステリシス曲線を結ぶ直線上で互
いに異なるポイントに対応する。すなわち、セルに蓄積
させる電荷がQ31の場合、履歴曲線ではQ0 から出発
し、Q1 を経てQ31に留まった状態となり、また、セル
に蓄積させる電荷がQ32の場合、履歴曲線ではQ0 から
出発し、Q1 ,Q31を経てQ32に留まった状態となる。
【0248】また、セルに蓄積させる電荷がQ5 の場
合、履歴曲線ではV0 (VBL=0V)から出発し、
1 ,Q31,Q32,Q4 及びV6 (VBL=VCC)を経
てQ5 に留まった状態となり、また、セルに蓄積させる
電荷がQ2 の場合、履歴曲線ではV 0 (VBL=0V)か
ら出発し、Q1 ,Q31,Q32,Q4 ,V6 (VBL=VC
C),Q5 を経てQ2 に留まった状態となる。
【0249】また、第1の実施形態と同様に、分極量Q
2 とQ1 互いの差は2つのヒステリシス曲線のうちの一
方のヒステリシス曲線上で実質的に最大になるポイント
に、分極量Q5 とQ4 互いの差は2つのヒステリシス曲
線のうちの他方のヒステリシス曲線上で実質的に最大に
なるポイントに対応することが望ましい。
【0250】このように、6つの分極量を設定する第5
の実施形態の場合、特に図示しないが、前記図10のセ
ンスアンプ回路部104中のセンスアンプブロック数は
5個になる。この実施形態では、各センスアンプS/A
k を便宜上k =0,1,2,3,4の5個とする。
【0251】従って、セルデータの読み出し時、5個に
分割されたビット線に対してダミーセルを通じて以下の
参照電荷が読み出される。
【0252】 BBL0 :{(Q1 /5)+(Q2 /5)}/2 BBL2 :{(Q31/5)+(Q32/5)}/2 BBL3 :{(Q32/5)+(Q4 /5)}/2 BBL4 :{(Q4 /5)+(Q5 /5)}/2 BBL1 :{(Q3 /5)+(Q2 /5)}/2 各センスアンプを起動して比較増幅し、各DQ線対に伝
達されることにより、1メモリセルに格納される6値に
区別されるうちの任意の多値データが、5組の2値のデ
ータの形に変換されることになる([表13])。ま
た、[表14]に示すようなI/O線対のデータに変換
される変換回路(図示せず)を介して外部に出力される
ことになる。
【0253】読み出されたデータの再書き込みについて
も第4の実施形態と同様に、ビット線BL,BBLに所
定のタイミングで再書き込みのための電位(各々プレー
トとストレージノード間電極の電位差VSN−VPLに
換算してV1 ,V31,V32,V4 ,また、V6 を経ての
4 )を与えていく。VRWk1,VRWk2(k =0,1,2,3
のいずれか)の具体的な動作を、[表15]に示す。
【0254】以下の表において、1はハイレベル、0は
ローレベルを表す。
【0255】
【表13】
【0256】
【表14】
【0257】
【表15】
【0258】また、チップ外部からのデータの書き込み
も、上述の読み出しの後の再書き込みと同様な動作によ
り可能である。すなわち、I/O線対に応じたデータを
各DQ線対すなわち部分的BL線対に応じたデータに変
換し、再書き込みの時と同様に、メモリセルへの書き込
みを行えばよい。
【0259】上記第5の実施形態では、4種類の電圧
(V1 ,V31,V32,V4 )に対して6種類の分極量
(Q1 ,Q2 ,Q31,Q32,Q4 ,Q5 )を対応させ
て、反強誘電体キャパシタを使ったメモリセルにデータ
として記憶させ、読み出し/書き込みさせる方法を示し
た。
【0260】すなわち、第5の実施形態におけるメモリ
セルは、反強誘電体膜を用いたキャパシタの両電極に関
しそのプレート電極に対するストレージノード電極の電
位差(VSN−VPL)を、負の絶対値の大きい電位差
0 からV1 →V31へとその絶対値を小さくし、さらに
32→V4 →V6 と正の大きい電位差へと変化させてか
らV4 →V32へと小さくしていき、再び負の電位差V31
→V1 へと変化させていく過程において、キャパシタの
両電極間におけるストレージノードの分極量Q
1 (V1 ),Q31(V31),Q32(V32),Q
4 (V4 ),Q5 (V4 ),Q 2 (V1 )に対応する6
値(n=6)のデータを蓄積し、5個(n−1個)のセ
ンスアンプに対し、それぞれ異なる参照電荷または参照
電位として、Qa ,Qb,Qc ,Qd ,Qe またはQa
/Cbt,Qb /Cbt,Qc /Cbt,Qd /Cbt,Qe
Cbt,(ここでCbtはビット線容量)、 Q1 /5<Qa ≦Q2 /5 Q31/5<Qb ≦Q32/5 Q32/5<Qc ≦Q4 /5 Q4 /5<Qd ≦Q5 /5 Q2 /5<Qe ≦Q31/5 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、センスアン
プそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み出し
が可能であると共に、メモリセルへの書き込み電位とし
てビット線にVSN−VPL換算でV1 →V31→V32
4 →V6 →V4→V1 となるような電位が所定のタイ
ミングで順次供給され、センスアンプそれぞれの保持す
るデータに応じてメモリセルへの書き込み電位の伝達が
決まる。これにより、メモリセルにデータの再書き込み
または必要に応じたデータの書き込みがなされる。
【0261】読み出し後の再書き込み動作において(図
10、図11、[表13]、[表15]参照)、ゲート
制御用のトランジスタ7,8は、書き込み電位(VSN
−VPL換算でV1 →V31→V32→V4 →V6 →V4
1 となる電位)のビット線への順次の供給に各々同期
して、所定のセンスアンプのデータ保持ノードのいずれ
か片方の電位を分離制御用トランジスタPMOSk ,/
PMOSk のゲートに伝達するように選択されていく
(ただし、初期設定にはVSN−VPL=V0 が与えら
れる)。
【0262】分離制御用トランジスタPMOSk ,/P
MOSk がオフしたタイミングでの上記書き込み電位の
供給が、メモリセルへの再書き込み電位として反映され
る。メモリセルはこの再書き込み電位の供給のままワー
ド線がオフとなってメモリセルへの再書き込みが実現す
る。
【0263】すなわち、[表13]の、メモリセルの各
データQ1,Q31,Q32,Q4 ,Q5 ,Q2 に対応する各
DQ線対の論理レベルの分類は、対応するセンスアンプ
(S/Ak )それぞれの保持データの論理レベルの分類
に相当する。これにより、[表15]に従って書き込み
電位の供給を決定することにより、ワード線をオフした
時点でのメモリセルへの再書き込み電位の伝達が最終的
に決まる。
【0264】[表15]によれば、VSN-VPL換算
でV0 (初期設定値)からV1 →V3 1→V32→V4 、さ
らにV6 を経てからV4 →V1 の供給のタイミングを時
系列的に分けると共に、このタイミングに同期させて各
センスアンプの保持データを分離制御用トランジスタP
MOSk ,/PMOSk のオン/オフ制御に反映させ
る。
【0265】つまり、[表15]に示すように、VRW
k1,VRWk2の論理レベルで、対応するセンスアンプS
/Ak 中のゲート制御用のトランジスタ7,8を導通制
御し、センスアンプの保持データレベルに従って分離制
御用トランジスタPMOSk,/PMOSk をオン/オ
フ制御する。これにより、メモリセル側へのビット線電
位供給が次のように制御される。
【0266】第1期間(t1-t2-t3)では、所定分極量の
データを有していたいずれのメモリセルに対しても遮断
されることなく書き込み電位(VSN−VPLがV1
なる電位)が供給される。
【0267】第2期間(t3-t4-t5)では、分極量Q1
データを有していたメモリセルに対して書き込み電位
(VSN−VPLがV31になる電位)の供給が遮断され
る。
【0268】第3期間(t5-t6-t7)では、分極量Q1
2 ,Q31のうちいずれかのデータを有していたメモリ
セルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV32にな
る電位)の供給が遮断される。
【0269】第4期間(t7-t8-t9)では、分極量Q1
2 ,Q31,Q32のうちいずれかのデータを有していた
メモリセルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV
4 になる電位)の供給が遮断される。
【0270】第5期間(t9-t10-t11)では、分極量
1 ,Q2 ,Q31,Q32,Q4 のうちいずれかのデータ
を有していたメモリセルに対して書き込み電位(VSN
−VPLがV6 に上がってからV4 になる電位)の供給
が遮断される。
【0271】第6期間(t11-t12-t13(ワード線非活性
とするまで))では、分極量Q1 ,Q31,Q32,Q4 ,
5 のうちいずれかのデータを有していたメモリセルに
対して書き込み電位(VSN−VPLがV1 になる電
位)の供給が遮断される。
【0272】このように、上記各ビット線電位の供給期
間を経て、ワード線を非活性とすることにより、メモリ
セルがデータとして持っていた分極量に従ったセンスア
ンプの保持情報を用いて反強誘電体キャパシタを使った
メモリセルに、読み出された時と同じデータ(分極量)
が再書き込みされる。
【0273】{第6の実施形態}図22は、本発明の第
6の実施形態に係る反強誘電体キャパシタを用いた4値
情報記憶方式のダイナミックRAMに関する、反強誘電
体キャパシタの電極間電位差と分極量の関係を表すヒス
テリシス曲線である。図1(a)と同様のメモリセルを
用い、2種類の電圧(V1 ,V4 )に対して4種類の分
極量(Q1 ,Q2,Q4 ,Q5 )を対応させる。
【0274】この第6の実施形態は、前記第4の実施形
態における蓄積電荷のQ3 のポイント(V3 (VBL=V
CC/2))を、図22の履歴曲線で示すように、蓄積
電荷のポイントとして使用しないことが第4の実施形態
に比べて異なっている。ビット線電位の発生は、各々V
0 (VBL=VSS(=0V))、V1 、V4 、V6 (V
BL=VCC)である。そのうち、V1 ,V4 の2種類を
蓄積電荷のポイントに対応させる。
【0275】図22の履歴曲線を参照すると、第1の実
施形態と同様に、分極量Q2 とQ1互いの差は2つのヒ
ステリシス曲線のうちの一方のヒステリシス曲線上で実
質的に最大になるポイントに、分極量Q5 とQ4 互いの
差は2つのヒステリシス曲線のうちの他方のヒステリシ
ス曲線上で実質的に最大になるポイントに対応すること
が望ましい。
【0276】このように、4つの分極量を設定する第6
の実施形態の場合、特に図示しないが、前記図10のセ
ンスアンプ回路部104中のセンスアンプブロック数は
3個になる。この実施形態では、各センスアンプS/A
k を便宜上k =0,1,2の3個とする。
【0277】従って、セルデータの読み出し時、3個に
分割されたビット線に対してダミーセルを通じて以下の
参照電荷が読み出される。
【0278】 BBL0 :{(Q1 /3)+(Q2 /3)}/2 BBL2 :{(Q4 /3)+(Q5 /3)}/2 BBL1 :{(Q4 /3)+(Q2 /3)}/2 各センスアンプを起動して比較増幅し、各DQ線対に伝
達されることにより、1メモリセルに格納される4値に
区別されるうちの任意の多値データが、3組の2値のデ
ータの形に変換されることになる([表16])。ま
た、[表17]に示すようなI/O線対のデータに変換
される変換回路(図示せず)を介して外部に出力される
ことになる。
【0279】読み出されたデータの再書き込みについて
も第1の実施形態と同様に、ビット線BL,BBLに所
定のタイミングで再書き込みのための電位(各々プレー
トとストレージノード間電極の電位差VSN−VPLに
換算してV1 ,V4 ,また、V6 を経てのV4 )を与え
ていく。VRWk1,VRWk2(k =0,1,2,のいずれか)
の具体的な動作を、[表18]に示す。
【0280】以下の表において、1はハイレベル、0は
ローレベルを表す。
【0281】
【表16】
【0282】
【表17】
【0283】
【表18】
【0284】また、チップ外部からのデータの書き込み
も、上述の読み出しの後の再書き込みと同様な動作によ
り可能である。すなわち、I/O線対に応じたデータを
各DQ線対すなわち部分的BL線対に応じたデータに変
換し、再書き込みの時と同様に、メモリセルへの書き込
みを行えばよい。
【0285】上記第6の実施形態では、2種類の電圧
(V1 ,V4 )に対して4種類の分極量(Q1 ,Q2 ,
Q4 ,Q5 )を対応させて、反強誘電体キャパシタを使
ったメモリセルにデータとして記憶させ、読み出し/書
き込みさせる方法を示した。
【0286】すなわち、第6の実施形態におけるメモリ
セルは、反強誘電体膜を用いたキャパシタの両電極に関
しそのプレート電極に対するストレージノード電極の電
位差(VSN−VPL)を、負の絶対値の大きい電位差
0 からV1 へとその絶対値を小さくし、さらにV4
6 と正の大きい電位差へと変化させてからV4 へと小
さくしていき、再び負の電位差V1 へと変化させていく
過程において、キャパシタの両電極間におけるストレー
ジノードの分極量 Q1 (V1 ),Q4 (V4),Q5
(V4 ),Q2 (V1 )に対応する4値(n=4)のデ
ータを蓄積し、3個(n−1個)のセンスアンプに対
し、それぞれ異なる参照電荷または参照電位として、Q
a ,Qb ,Qc またはQa /Cbt,Qb /Cbt,Qc
Cbt(ここでCbtはビット線容量)、 Q1 /3<Qa ≦Q2 /3 Q4 /3<Qb ≦Q5 /3 Q2 /3<Qc ≦Q4 /3 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、センスアン
プそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み出し
が可能であると共に、メモリセルへの書き込み電位とし
てビット線にVSN−VPL換算でV1 →V4 →V6
4 →V1 となるような電位が所定のタイミングで順次
供給され、センスアンプそれぞれの保持するデータに応
じてメモリセルへの書き込み電位の伝達が決まる。これ
により、メモリセルにデータの再書き込みまたは必要に
応じたデータの書き込みがなされる。
【0287】読み出し後の再書き込み動作において(図
10、図11、[表16]、[表18]参照)、ゲート
制御用のトランジスタ7,8は、書き込み電位(VSN
−VPL換算でV1 →V4 →V6 →V4 →V1 となる電
位)のビット線への順次の供給に各々同期して、所定の
センスアンプのデータ保持ノードのいずれか片方の電位
を分離制御用トランジスタPMOSk ,/PMOSk の
ゲートに伝達するように選択されていく(ただし、初期
設定にはVSN−VPL=V0 が与えられる)。
【0288】分離制御用トランジスタPMOSk ,/P
MOSk がオフしたタイミングでの上記書き込み電位の
供給が、メモリセルへの再書き込み電位として反映され
る。メモリセルはこの再書き込み電位の供給のままワー
ド線がオフとなってメモリセルへの再書き込みが実現す
る。
【0289】すなわち、[表16]の、メモリセルの各
データQ1,Q4 ,Q5 ,Q2 に対応する各DQ線対の
論理レベルの分類は、対応するセンスアンプ(S/Ak
)それぞれの保持データの論理レベルの分類に相当す
る。これにより、[表18]に従って書き込み電位の供
給を決定することにより、ワード線をオフした時点での
メモリセルへの再書き込み電位の伝達が最終的に決ま
る。
【0290】[表18]によれば、VSN-VPL換算
でV0 (初期設定値)からV1 →V4 、さらにV6 を経
てからV4 →V1 の供給のタイミングを時系列的に分け
ると共に、このタイミングに同期させて各センスアンプ
の保持データを分離制御用トランジスタPMOSk ,/
PMOSk のオン/オフ制御に反映させる。
【0291】つまり、[表18]に示すように、VRW
k1,VRWk2の論理レベルで、対応するセンスアンプS
/Ak 中のゲート制御用のトランジスタ7,8を導通制
御し、センスアンプの保持データレベルに従って分離制
御用トランジスタPMOSk,/PMOSk をオン/オ
フ制御する。これにより、メモリセル側へのビット線電
位供給が次のように制御される。
【0292】第1期間(t1-t2-t3)では、所定分極量の
データを有していたいずれのメモリセルに対しても遮断
されることなく書き込み電位(VSN−VPLがV1
なる電位)が供給される。
【0293】第2期間(t3-t4-t5)では、分極量Q1
データを有していたメモリセルに対して書き込み電位
(VSN−VPLがV4 になる電位)の供給が遮断され
る。
【0294】第3期間(t5-t6-t7)では、分極量Q1
2 ,Q4 のうちいずれかのデータを有していたメモリ
セルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV6 に上
がってからV4 になる電位)の供給が遮断される。
【0295】第4期間(t7-t8-t9(ワード線非活性とす
るまで))では、分極量Q1 ,Q4,Q5 のうちいずれか
のデータを有していたメモリセルに対して書き込み電位
(VSN−VPLがV1 になる電位)の供給が遮断され
る。
【0296】このように、上記各ビット線電位の供給期
間を経て、ワード線を非活性とすることにより、メモリ
セルがデータとして持っていた分極量に従ったセンスア
ンプの保持情報を用いて反強誘電体キャパシタを使った
メモリセルに、読み出された時と同じデータ(分極量)
が再書き込みされる。
【0297】{第7の実施形態}図23は、本発明の第
7の実施形態に係る反強誘電体キャパシタを用いた4値
情報記憶方式のダイナミックRAMに関する、反強誘電
体キャパシタの電極間電位差と分極量の関係を表すヒス
テリシス曲線である。この実施形態においてはVSN−
VPLが正の部分のみかまたは負の部分のみを利用す
る。この図ではヒステリシス曲線の正の部分のみを利用
する場合を示すが、負の部分のみを利用する場合も同様
に実現可能である。
【0298】図23において、図1(a)と同様のメモ
リセルを用い、3種類の電圧(V3,V4 ,V6′)に対
して4種類の分極量(Q3 ,Q4 ,Q5 ,Q6′)を対
応させる。すなわち、V4 の電位の部分において1つの
電位に対し2つの分極量が対応することを利用して、多
値メモリを構成しようとするものである。
【0299】図23において、例えば分極量Q6′は、
ヒステリシス曲線の飽和領域を含むポイントに対応し、
分極量Q3 は、ヒステリシス曲線に至る直線上のポイン
ト(ここでの分極量は実質的にゼロ)に対応する。さら
に、分極量Q5 とQ4 互いの差はヒステリシス曲線上で
実質的に最大になるポイントに対応することが望まし
い。
【0300】以下に上記構成におけるメモリセルの多値
データの書き込み方法を示す。図24から図27は、こ
の第7の実施形態において図1のメモリセルに多値デー
タを書き込む際に、ビット線を通じて加えられるキャパ
シタ電極間の電位変化を時刻t0 〜t8 に従って示す特
性図である。VCCを電源電圧として、初期状態におい
て、プレート電位は0V、ワード線の昇圧電位はVPP
(>VCC+Vth)になっているとする(Vthは選択ト
ランジスタTrのしきい値電圧)。蓄積するべき多値デ
ータには履歴曲線上の電荷量(Q3 〜Q6′)が対応す
る。
【0301】(1)蓄積させるのがQ3 の場合:図24
に示すように、(t0 →t8 ,V3 (VBL=0))とい
うように、V3に固定しておく。プレートとストレージ
ノード間の電位(VSN−VPL)は実質ゼロの電位関
係にある。VPLは0Vであるからビット線に加える電
位も0Vである(VBL=0)。履歴曲線(図23のヒス
テリシス曲線)ではQ3 (実質分極量ゼロ)のポイント
に固定されたままである。
【0302】(2)蓄積させるのがQ4 の場合:図25
に示すように、(t0 →t1 ,V3 (VBL=0))、
(t2 →t8 ,V 4 )とし、V4 に変化させそのまま固
定しておく。履歴曲線ではQ3 から出発してQ4 に留ま
ったままの状態である。
【0303】(3)蓄積させるのがQ6′の場合:図2
6に示すように、(t0 →t1 ,V3 (VBL=0))、
(t2 →t3 ,V 4 )、(t4 →t5 ,V6′(VBL=
VCC))と変化させ、V6′(VBL=VCC)のまま
固定しておく。履歴曲線ではQ3 から出発し、Q4 を経
てQ6′に留まった状態である。
【0304】(4)蓄積させるのがQ5 の場合:図27
に示すように、(t0 →t1 ,V3 ((VBL=0))、
(t2 →t3 ,V4 )、(t4 →t5 ,V6′(VBL=
VCC))と変化させた後、(t6 →t7,V4 )とい
うように下降させ、V4 のまま固定する。プレートとス
トレージノード間の電位(VSN−VPL)は上記
(2)と同じ電位関係にある。履歴曲線ではQ3 から出
発し、Q4 ,Q6′を経てQ5 に留まった状態である。
【0305】上記各(1)〜(4)において、プレート
電位は0Vに保持したままワード線をt7 →t8 のタイ
ミングで非活性レベルにするとすれば、各メモリセルに
はそれぞれQ3 ,Q4 ,Q6′,Q5 の分極電荷量が蓄
積可能となる。
【0306】ここで特徴的なことは、上記(2)と
(4)の場合においては、ビット線には等しい電位V4
が与えられているにもかかわらず、分極量は履歴現象の
ためにQ 4 とQ5 というように異なっているという点で
ある。ビット線を通じてメモリセルに加える電位を上昇
→下降させることによって履歴曲線上の位置を変え、1
つの電位差に対して2値の分極量、即ち2値の情報を対
応させることができるのである。
【0307】次に、多値データの読み出し、再書き込み
及び外部からの書き込みをするための具体的な構成につ
いて説明する。
【0308】図28は、本発明の第7実施形態に係る、
図1(a)のメモリセル構造を有して構成される多値反
強誘電体メモリの概略構成を示す回路図である。多値デ
ータを蓄積するメモリセルアレイ部101は、反強誘電
体キャパシタAFCに選択トランジスタTrを付加した
構成のメモリセルがマトリクス状に配置されている。
【0309】イコライズ回路部102は、メモリセルア
レイ部の相補なビット線対BL,BBLの電位をイコラ
イズ(均等化)する。イコライズ回路部102は、イコ
ライズ制御線EQLの信号でゲート制御されるNチャネ
ルMOSトランジスタ21,22,23を含む。トラン
ジスタ21は、その電流通路がビット線対間に接続され
ている。トランジスタ22,23はビット線対間に直列
に接続され、直列接続点のソースからVSS(0V)が
供給される。
【0310】電荷転送部103は、ビット線対とセンス
アンプの間の伝達経路に電荷転送デバイスとしてNチャ
ネルMOSトランジスタ25,26が挿入される。この
トランジスタ25,26はVφt電位でゲート制御さ
れ、メモリセルからビット線対に出力されるデータを残
らずセンスアンプ回路部114にすくい上げる。
【0311】センスアンプ回路部114において、ビッ
ト線BL,BBLはそれぞれ3個の部分ビット線に分割
される。分割されたBL,BBLは全て等しい容量を持
っている。また、ビット線BL,BBLをプリチャージ
しておくためのプリチャージトランジスタ(Nチャネル
MOSトランジスタ18,19)を備えている。
【0312】電位供給回路115は、多値データをビッ
ト線に供給するために配備される。センスアンプ回路部
114中の1個のセンスアンプブロックS/Ak (便宜
上k=6,7,8 のいずれかとする)の構成を示す回路図
は、前記図11と同様の構成であるから、説明は省略す
る。
【0313】図29は、図28中のビット線の多値電位
を発生する電位供給回路115の具体的な構成を示す回
路図である。電源VCCと接地電位(VSS=0V)と
の間に抵抗R1,R2が直列に接続されている。VCC
のノード、抵抗R1,R2の接続点のノード、VSSの
ノードそれぞれから、PチャネルMOSトランジスタ1
31、NチャネルMOSトランジスタ132,133各
々の電流通路を介して、V6′(VCC)、V4 、V3
(VSS(=0V))それぞれの電位を発生する。ここ
で、V4 は、ヒステリシス曲線により2種類の分極点
(Q4 ,Q5 )が得られる所定電位である。
【0314】各トランジスタ131〜133のゲート
は、クロック発生器134からの信号C7,C6,C5
によりそれぞれ制御される。なお、トランジスタ131
のゲートにはインバータ135を介して信号C7の反転
信号が供給される。
【0315】これら発生される各電位は、トランスファ
ーゲート137を介してビット線に伝達される。トラン
スファーゲート137は信号WINT(ライト・インタ
ーナル)により制御される。136はトランスファーゲ
ート137のPチャネルMOSトランジスタ側に信号W
INTの反転信号を供給するためのインバータである。
【0316】図30は、2つのI/O線対(I/O0 ,
BI/O0 の相補線対とI/O1 ,BI/O1 の相補線
対)に伝達されたデータを、図28の3つのセンスアン
プに対応する各DQ線対(DQ6 ,BDQ6 〜DQ8 ,
BDQ8 の各相補線対)へのデータに変換する変換回路
を示す回路図である。
【0317】DQ6 は、I/O0 ,1 の信号を入力する
NORゲート141の出力を反転させるインバータ14
2の出力である。BDQ6 は、BI/O0 ,1 の信号を
入力するNANDゲート143の出力を反転させるイン
バータ144の出力である。
【0318】DQ7 は、I/O1 をインバータ145,
146の直列回路に通した出力である。BDQ7 は、B
I/O1 をインバータ147,148の直列回路に通し
た出力である。
【0319】DQ8 は、I/O0 ,1 の信号を入力する
NANDゲート149の出力を反転させるインバータ1
50の出力である。BDQ8 は、BI/O0 ,I/O1
の信号を入力するNORゲート151の出力を反転させ
るインバータ152の出力である。
【0320】図31は、図28の3つのセンスアンプに
対応する各DQ線対(DQ6 ,BDQ6 〜DQ8 ,BD
Q8 の各相補線対)に伝達されたデータを、2つのI/
O線対(I/O0 ,BI/O0 及びI/O1 ,BI/O
1 の各相補線対)へのデータに変換する変換回路を示す
回路図である。
【0321】I/O0 は、DQ6 とBDQ7 の信号を入
力するNANDゲート161、DQ7 とBDQ8 の信号
を入力するNANDゲート162の各出力を入力するN
ANDゲート163の出力である。
【0322】BI/O0 は、BDQ6 とBDQ7 の信号
を入力するNANDゲート164、DQ7 とBDQ8 の
信号を入力するNANDゲート165の各出力を入力す
るNANDゲート166の出力である。
【0323】I/O1 は、DQ7 の信号をインバータ1
67,168の直列回路に通した出力である。BI/O
1 は、BDQ7 の信号をインバータ169,170の直
列回路に通した出力である。
【0324】図32は、図28のメモリの読み出し/書
き込み動作に関わる各部の波形を示すタイミングチャー
トである。また、図33は、読み出された任意の電荷に
対応したデータの再書き込み時のビット線電位の変化を
示すタイミングチャートである。なお、図33には、再
書き込み時においてセンスアンプ,ビット線間の伝達経
路を制御する信号VRWk 1 ,VRWk 2 を示した。図
28や前記図11、及び図23のヒステリシス特性曲線
も参照して、メモリセルからの多値データの読み出し及
び再書き込みについて説明する。
【0325】(i) まず、始めに、EQL信号を下降さ
せBL対のVSSへのイコライズをやめる。次に、図2
8に示したプリチャージトランジスタ18,19をオン
にし(VprをVPPにする)、センスアンプ回路部1
14のBL,BBLは電源電圧VCCに、メモリセル領
域のBL,BBLはVCC−Vth(Vthは電荷転送デバ
イス25,26のしきい値電圧)にプリチャージする。
この時、前記図11に示したトランジスタPMOSk と
/PMOSk の共通ゲートのノードN1は、Qnk がオ
ン状態であることからVSS電位となっている。よっ
て、PMOSk (及び/PMOSk )はオン状態で、全
ての部分ビット線BLk ,BBLk は接続されている。
【0326】(ii) 次に、ロウアドレスに対応する所定
のワード線WLを立ち上げてメモリセルのデータをBL
に読み出す。ここでメモリセルのキャパシタには図1
(a)に示すように反強誘電体膜が使われており、図2
3のヒステリシス曲線に示したように、3種類の電圧
(VSN−VPLにおけるV3 ,V4 ,V6′)に対
し、4種類の情報を異なった分極量(Q3 〜Q6′)の
形で蓄えることができる。
【0327】(iii) データがビット線BLに読み出され
ると、この読み出された分極電荷量がQ3 ,Q4 ,Q5
の時は、電荷転送デバイス25,26がオンする。これ
により、センスアンプ側のビット線からメモリセルアレ
イ側のビット線に電荷が流れ、メモリセルアレイ側のビ
ット線BLが再びVCC−Vthになるまで流れ続ける。
また、読み出された分極電荷量がQ6′の場合は、メモ
リセルアレイ側のビット線電位はむしろ少し上昇するの
で電荷転送デバイス25,26はオンしない。
【0328】(iv) 電荷の流出が終わった後、φVの電
位をVSSにすることによって、前記図11の各センス
アンプS/Ak 中のトランジスタPMOSk ,/PMO
Skをオフし、センスアンプ回路部114側のビット線
BL,BBLをそれぞれ切り離して3個に分割する(B
Lk ,BBLk ;k =6,7,8)。
【0329】(v) 次にダミーワード線DWLk を活性
化レベルにして参照電荷を読み出す。ここで、k =6か
らk =8のセンスアンプ部分においては、BBLk 側に
読み出す参照電位は全て異なっている。ワード線WLが
立ち上がることによってビット線BL側に伝達された分
極電荷量をQj (j =3,4,5 )とすると、分割された各
BLk にある電荷はQj /3となる。ここで、BBLk
側にはダミーセルを通じて以下の電荷を読み出す。
【0330】 BBL6 :{(Q3 /3)+(Q4 /3)}/2 BBL7 :{(Q4 /3)+(Q5 /3)}/2 BBL8 :{(Q6′/3)+(Q5 /3)}/2 (vi) 次に、SAP,/SANを変化させセンスアンプ
を起動することによって比較増幅を行う。これにより、
1メモリセルに格納される、4値の多値データが3組の
2値のデータに変換される。
【0331】分割された各センスアンプS/Ak にラッ
チされたデータは、それぞれのカラム選択線CSLk を
選択することで、対応するDQ線対と電気的に接続され
る。後に示す[表19]は4値の分極電荷量Qj に対し
て各DQ線対DQk 、BDQk に伝達されるデータとし
ての電位(1はハイレベル、0はローレベル)を示して
いる。各DQ線対に伝達されたデータは、前記図31の
変換回路を介して[表20]に示すように変換された形
でI/O線を通じて外部に出力されることになる。
【0332】(vii) 次に、信号VRを立ち下げることに
より、各センスアンプとビット線は切り離され、各セン
スアンプの2値データはノードN2に蓄積される。
【0333】(viii)次に、φVをVCCとしてトランジ
スタPMOSk ,/PMOSk をオン状態とし、分割さ
れていたビット線BLk 、BBLk を再び接続する。
【0334】(ix) 次に、EQL信号を立ち上げ、図2
8に示すメモリセルアレイ回路部側のイコライズ回路部
102及び前記図11に示すセンスアンプブロック中に
おけるイコライズ回路部によって、ビット線BL,BB
Lの電位を共にVSS(=0V)とする。
【0335】(x) 次に、WINT信号を立ち上げ、図
29の電位供給回路によって、ビット線BL,BBLに
再書き込みのための電位を与えていく。具体的には信号
C5をVCCから0Vに下げた後で、クロック発生器1
34(カウンタ)によって、C6 →C7 →C6 の順でパ
ルスを発生させていき、反強誘電体メモリのプレートと
ストレージノード間の電位差(VSN−VPL)がV3
→V4 →V6′→V4となるような電位を発生させる。こ
こで、VPLはVSS(=0V)であって、V3 =0V
(VSS)、V6′=VCC、V4 はV3 とV6′の間の
所定電位である。従って、メモリセルに対してV3 を与
えるときビット線は0V(VSS)、V6′を与えると
きビット線はVCC、V4 を与えるときビット線はVS
SとVCCの間の所定電位(V4 に同じ)を伝達するこ
とになる。
【0336】以下にCx ,VRWk1,VRWk2の具体的
な動作を[表21]及び図23を参考にしながら以下に
述べていく。
【0337】(x-1) 信号電荷としてQ3 が読み出され
た場合:t1 からt7 のタイミングにおいて、VRW6
1,71(C6 ,7 )、VRW82(C6 )を選択していく
が、PMOS6 は常にオフ状態のままなので、ビット線
BLの電位はVSSのままであり、最後にWLを非活性
レベルとすることによって、メモリセルのストレージノ
ードにもVSSが伝達される。この結果、メモリセルは
VSN−VPL=V3 の電位差(実質0V)に応じた再
書き込みがなされる。
【0338】このとき、DQ線対には[表19]に示す
ように3個の2値データとして、またI/O線対には図
31の変換回路により[表20]のように、「2値/2
ビット」の形でデータが出力される。
【0339】また、チップ外部よりメモリセルにデータ
を書き込んだ時は全く同様に[表20]の形でデータを
I/Oに入力すると、図30の変換回路によって3個の
2値データの形で各DQ線対、すなわち、各部分ビット
線対(BLk ,BBLk )に書き込まれ、これを各セン
スアンプのノードN2に格納すれば、あとは読み出し後
の再書き込みと全く同様である。
【0340】(x-2) 信号電荷としてQ4 が読み出され
た場合:t1 からt3 のタイミングにおいてVRW61
(C6 )を選択した時はトランジスタPMOS6 はオフ
しない。これにより、ビット線BLにはVSN−VPL
=V4 となるような電位、つまりV4 が供給される。
【0341】その後t3 からt5 にかけてVRW71(C
7 )を選択した時にトランジスタPMOS7 はオフす
る。よってBLはVSSからV4 の電位に上昇し、その
後そのままの状態を保ち、最後にWLを非活性レベルと
した時に、メモリセルはVSN−VPL=V4 の電位差
に応じた再書き込みがなされる。
【0342】(x-3) 信号電荷としてQ6′が読み出さ
れた場合:t1 からt3 のタイミングにおいてVRW61
(C6 )を選択した時及びt3 からt5 のタイミングで
VRW71(C7 )を選択した時、トランジスタPMOS
6 ,7 はいずれもオフしない。従って、ビット線BLに
はVCCの電位がかかる。その後、t5 からt7 にかけ
てVRW82(C6 )を選択した時にトランジスタPMO
S8 はオフするので、ビット線BLはVSSからV4
経てVCCまで上昇し、その後そのままの状態を保つ。
よって、最後にWLを非活性レベルにすることでメモリ
セルのストレージノードにもVCC電位が伝達される。
この結果、メモリセルはVSN−VPL=V6 (=VC
C)の電位差に応じた再書き込みがなされる。
【0343】(x-4) 信号電荷としてQ5 が読み出され
た場合:t1 からt3 のタイミングにおいてVRW61
(C6 )を選択した時及びt3 からt5 のタイミングで
VRW71(C7 )を選択した時、トランジスタPMOS
6 ,7 はいずれもオフしない。この時点ではBLにはV
CC電位が加えられている。次にt7 からt9 のタイミ
ングでVRW82(C6 )を選択した時、PMOS8 はオ
フせず、ビット線BLにはVSN−VPL=V4 となる
ような電位つまり、V4 がかかる。
【0344】ここで注意すべきは、VRW81でなく、V
RW82を選択することである。すなわち、ビット線BL
にかかる電位はVCCからV4 に下降し、最後にWLを
下げることによってメモリセルにV4 の電位が書き込ま
れる。
【0345】ここで注目すべきは、一旦VCCに上った
後にV4 まで下げられることにより、メモリセルに再書
き込みされた分極の状態は、図23において、Q4 では
なくQ5 であるということである。
【0346】以下の表において、1はハイレベル、0は
ローレベルを表す。
【0347】
【表19】
【0348】
【表20】
【0349】
【表21】
【0350】上記第7の実施形態では、3種類の電圧
(V3 (=0),V4 ,V6′)に対して4種類の分極
量(Q3 (=0),Q4 ,Q5 ,Q6′)を対応させ
て、反強誘電体キャパシタを使ったメモリセルにデータ
として記憶させ、読み出し/書き込みさせる方法を示し
た。
【0351】すなわち、第7の実施形態におけるメモリ
セルは、反強誘電体膜を用いたキャパシタの両電極に関
しそのプレート電極に対するストレージノード電極の電
位差(VSN−VPL)を、0からV4 →V6′と高く
し、さらにV6から4 へと低くしていく過程におい
て、キャパシタの両電極間におけるストレージノードの
分極量 0,Q4 (V4 ),Q6′(V6′),Q5 (V
4 )に対応する4値(n=4)のデータを蓄積し、3個
(n−1個)のセンスアンプに対し、それぞれ異なる参
照電荷または参照電位として、Qa ,Qb ,Qc または
a /Cbt,Qb/Cbt,Qc /Cbt(ここでCbtはビ
ット線容量)、 0<Qa ≦Q4 /3 Q4 /3<Qb ≦Q5 /3 Q5 /3<Qc ≦Q6′/3 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、センスアン
プそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み出し
が可能であると共に、メモリセルへの書き込みのため上
記0→V4 →V6′→V4 となるような電位がビット線
を通じて所定のタイミングで順次供給され、センスアン
プそれぞれの保持するデータに応じてメモリセルへの書
き込み電位の伝達が決まる。これにより、メモリセルに
データの再書き込みまたは必要に応じたデータの書き込
みがなされる。
【0352】読み出し後の再書き込み動作において(図
28、図11、[表19]、[表21]参照)、ゲート
制御用のトランジスタ7,8は、メモリセルへの書き込
み電位0→V4 →V6′→V4 の供給に各々同期して、
所定のセンスアンプのデータ保持ノードのいずれか片方
の電位を分離制御用トランジスタPMOSk ,/PMO
Sk のゲートに伝達するように選択されていく(ただ
し、0Vは初期設定で与えられる)。
【0353】分離制御用トランジスタPMOSk ,/P
MOSk がオフしたタイミングでの上記書き込み電位の
供給が、メモリセルへの再書き込み電位として反映され
る。メモリセルはこの再書き込み電位の供給のままワー
ド線がオフとなってメモリセルへの再書き込みが実現す
る。
【0354】すなわち、[表19]の、メモリセルの各
データQ3 ,Q4 ,Q6′,Q5 に対応する各DQ線対
の論理レベルの分類は、対応するセンスアンプ(S/A
k )それぞれの保持データの論理レベルの分類に相当す
る。これにより、[表21]に従って書き込み電位の供
給を決定することにより、ワード線をオフした時点での
メモリセルへの再書き込み電位の伝達が最終的に決ま
る。
【0355】{第8の実施形態}図34は、本発明の第
8の実施形態に係る反強誘電体キャパシタを用いた5値
情報記憶方式のダイナミックRAMに関する、反強誘電
体キャパシタの電極間電位差と分極量の関係を表すヒス
テリシス曲線である。図1(a)と同様のメモリセルを
用い、4種類の電圧(V3 (=0),V32,V4
6′)に対して5種類の分極量(Q3 (=0),
32,Q4 ,Q5 ,Q6′)を対応させる。
【0356】この第8の実施形態は、前記第7の実施形
態における蓄積電荷のポイント(Q 3 ,Q4 ,Q5 ,Q
6′)に加えて、図34の履歴曲線で示すような、Q32
のポイント(V32:ヒステリシス曲線に至る前の直線上
の所定電位でV4 とV3 の間)を設定したことが第7の
実施形態に比べて異なっている。よって、ビット線電位
の発生も、上記各蓄積電荷のポイントに対応させるべ
く、各々V3 (VSS(=0V))、V32、V4
6′(VCC)の4種類である。すなわち、セルに蓄
積させる電荷がQ32の場合、履歴曲線では0(V3 )か
ら出発し、Q3 と4の間のQ32に留まった状態とな
る。
【0357】図34においても、前記第7の実施形態と
同様に、例えば分極量Q6′は、ヒステリシス曲線の飽
和領域を含むポイントに対応し、分極量Q3 は、ヒステ
リシス曲線に至る直線上のポイント(ここでの分極量は
実質的にゼロ)に対応する。さらに、分極量Q5 とQ4
互いの差はヒステリシス曲線上で実質的に最大になるポ
イントに対応することが望ましい。
【0358】このように、5つの分極量を設定する第8
の実施形態の場合、特に図示しないが、前記図28のセ
ンスアンプ回路部114中のセンスアンプブロック数は
4個になる。この実施形態では、各センスアンプS/A
k を便宜上k =6,7,8,9の4個とする。
【0359】従って、セルデータの読み出し時、4個に
分割されたビット線に対してダミーセルを通じて以下の
参照電荷が読み出される。
【0360】 BBL6 :{(Q3 /4)+(Q32/4)}/2 BBL7 :{(Q32/4)+(Q4 /4)}/2 BBL8 :{(Q4 /4)+(Q5 /4)}/2 BBL9 :{(Q6′/4)+(Q5 /4)}/2 各センスアンプを起動して比較増幅し、各DQ線対に伝
達されることにより、1メモリセルに格納される5値に
区別されるうちの任意の多値データが、4組の2値のデ
ータの形に変換されることになる([表22])。ま
た、[表23]に示すようなI/O線対のデータに変換
される変換回路(図示せず)を介して外部に出力される
ことになる。
【0361】読み出されたデータの再書き込みについて
も第7の実施形態と同様に、ビット線BL,BBLに所
定のタイミングで再書き込みのための電位、すなわち、
0,V32,V4 ,そしてV6′を経てのV4 を与えてい
く。VRWk1,VRWk2(k =0,1,2,3のいずれか)の具
体的な動作を、[表24]に示す。
【0362】以下の表において、1はハイレベル、0は
ローレベルを表す。
【0363】
【表22】
【0364】
【表23】
【0365】
【表24】
【0366】また、チップ外部からのデータの書き込み
も、上述の読み出しの後の再書き込みと同様な動作によ
り可能である。すなわち、I/O線対に応じたデータを
各DQ線対すなわち部分的BL線対に応じたデータに変
換し、再書き込みの時と同様に、メモリセルへの書き込
みを行えばよい。
【0367】上記第8の実施形態では、4種類の電圧
(V3 (=0),V32,V4 ,V6′)に対して5種類
の分極量(Q3 (=0),Q32 ,Q4 ,Q5 ,Q6′)
を対応させて、反強誘電体キャパシタを使ったメモリセ
ルにデータとして記憶させ、読み出し/書き込みさせる
方法を示した。
【0368】すなわち、第8の実施形態におけるメモリ
セルは、反強誘電体膜を用いたキャパシタの両電極に関
しそのプレート電極に対するストレージノード電極の電
位差(VSN−VPL)を、0からV32→V4 →V6
高くし、さらにV6 から4へと低くしていく過程にお
いて、キャパシタの両電極間におけるストレージノード
の分極量 0,Q32(V32),Q4 (V4 ),Q6
(V6′),Q5 (V4 )に対応する5値(n=5)の
データを蓄積し、4個(n−1個)のセンスアンプに対
し、それぞれ異なる参照電荷または参照電位として、Q
a ,Qb ,Qc ,Q d またはQa /Cbt,Qb /Cbt,
c /Cbt,Qd /Cbt(ここでCbtはビット線容
量)、 0<Qa ≦Q32/4 Q32/4<Qb ≦Q4 /4 Q4 /4<Qc ≦Q5 /4 Q5 /4<Qd ≦Q6′/4 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、センスアン
プそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み出し
が可能であると共に、メモリセルへの書き込みのため上
記0→V32→V4 →V6′→V4 となるような電位がビ
ット線を通じて所定のタイミングで順次供給され、セン
スアンプそれぞれの保持するデータに応じてメモリセル
への書き込み電位の伝達が決まる。これにより、メモリ
セルにデータの再書き込みまたは必要に応じたデータの
書き込みがなされる。
【0369】読み出し後の再書き込み動作において(図
28、図11、[表22]、[表24]参照)、ゲート
制御用のトランジスタ7,8は、メモリセルへの書き込
み電位0→V32→V4 →V6′→V4 の供給に各々同期
して、所定のセンスアンプのデータ保持ノードのいずれ
か片方の電位を分離制御用トランジスタPMOSk ,/
PMOSk のゲートに伝達するように選択されていく
(ただし、0Vは初期設定で与えられる)。
【0370】分離制御用トランジスタPMOSk ,/P
MOSk がオフしたタイミングでの上記書き込み電位の
供給が、メモリセルへの再書き込み電位として反映され
る。メモリセルはこの再書き込み電位の供給のままワー
ド線がオフとなってメモリセルへの再書き込みが実現す
る。
【0371】すなわち、[表22]の、メモリセルの各
データQ3 ,Q32,Q4 ,Q6′,Q5 に対応する各D
Q線対の論理レベルの分類は、対応するセンスアンプ
(S/Ak )それぞれの保持データの論理レベルの分類
に相当する。これにより、[表24]に従って書き込み
電位の供給を決定することにより、ワード線をオフした
時点でのメモリセルへの再書き込み電位の伝達が最終的
に決まる。
【0372】[表24]によれば、書き込み電位0V
(初期設定値)→V32→V4 →V6′→V4 の供給のタ
イミングを時系列的に分けると共に、このタイミングに
同期させて各センスアンプの保持データを分離制御用ト
ランジスタPMOSk ,/PMOSk のオン/オフ制御
に反映させる。
【0373】つまり、[表24]に示すように、VRW
k1,VRWk2の論理レベルで、対応するセンスアンプS
/Ak 中のゲート制御用のトランジスタ7,8を導通制
御し、センスアンプの保持データレベルに従って分離制
御用トランジスタPMOSk,/PMOSk をオン/オ
フ制御する。これにより、メモリセル側へのビット線電
位供給が次のように制御される。
【0374】第1期間(t1-t2-t3)では、分極量Q
3 (実質分極量ゼロ)のデータを有していたメモリセル
に対して書き込み電位(VSN−VPLがV32になる電
位)の供給が遮断される。
【0375】第2期間(t3-t4-t5)では、分極量Q3
たはQ32のデータを有していたメモリセルに対して書き
込み電位(VSN−VPLがV4 になる電位)の供給が
遮断される。
【0376】第3期間(t5-t6-t7)では、分極量Q3
32,Q4 のうちいずれかのデータを有していたメモリ
セルに対して書き込み電位(VSN−VPLがV6′に
なる電位)の供給が遮断される。
【0377】第4期間(t7-t8-t9(ワード線非活性とす
るまで))では、分極量Q3 ,Q32,Q4 ,Q6′のう
ちいずれかのデータを有していたメモリセルに対して書
き込み電位(VSN−VPLがV4 になる電位)の供給
が遮断される。
【0378】このように、上記各ビット線電位の供給期
間を経て、ワード線を非活性とすることにより、メモリ
セルがデータとして持っていた分極量に従ったセンスア
ンプの保持情報を用いて反強誘電体キャパシタを使った
メモリセルに、読み出された時と同じデータ(分極量)
が再書き込みされる。
【0379】{第9の実施形態}図35は、本発明の第
9の実施形態に係る反強誘電体キャパシタを用いた4値
情報記憶方式のダイナミックRAMに関する、反強誘電
体キャパシタの電極間電位差と分極量の関係を表すヒス
テリシス曲線である。図1(a)と同様のメモリセルを
用い、3種類の電圧(V32,V4 ,V6′)に対して4
種類の分極量(Q3 2,Q4 ,Q5 ,Q6′)を対応させ
る。
【0380】この第9の実施形態は、前記第8の実施形
態における蓄積電荷のQ3 のポイント(V3 (=0))
を蓄積電荷のポイントとして使用しないことが第8の実
施形態に比べて異なっている。ビット線電位の発生は、
各々V3 (VSS(=0V))、V32、V4 、V6
(VCC)である。そのうち、V32、V4 、V6′の3
種類を蓄積電荷のポイントに対応させる。
【0381】図35においても、上記第8の実施形態と
同様に、例えば分極量Q6′は、ヒステリシス曲線の飽
和領域を含むポイントに対応し、分極量Q32は、ヒステ
リシス曲線に至る直線上で分極量ゼロでないポイントに
対応する。さらに、分極量Q 5 とQ4 互いの差はヒステ
リシス曲線上で実質的に最大になるポイントに対応する
ことが望ましい。
【0382】このように、4つの分極量を設定する第9
の実施形態の場合、前記図28と同様にセンスアンプ回
路部114中のセンスアンプブロック数は3個になる
(S/Ak ;k =6,7,8)。
【0383】従って、セルデータの読み出し時、3個に
分割されたビット線に対してダミーセルを通じて以下の
参照電荷が読み出される。
【0384】 BBL6 :{(Q32/4)+(Q4 /4)}/2 BBL7 :{(Q4 /4)+(Q5 /4)}/2 BBL8 :{(Q6′/4)+(Q5 /4)}/2 各センスアンプを起動して比較増幅し、各DQ線対に伝
達されることにより、1メモリセルに格納される、4値
に区別されるうちの任意の多値データが3組の2値のデ
ータの形に変換されることになる([表25])。ま
た、[表26]に示すようなI/O線対のデータに変換
される変換回路(図示せず)を介して外部に出力される
ことになる。
【0385】読み出されたデータの再書き込みについて
も第7の実施形態と同様に、ビット線BL,BBLに所
定のタイミングで再書き込みのための電位、すなわち、
32,V4 ,そしてV6′を経てのV4 を与えていく。
VRWk1,VRWk2(k =0,1,2のいずれか)の具体的な
動作を、[表27]に示す。
【0386】以下の表において、1はハイレベル、0は
ローレベルを表す。
【0387】
【表25】
【0388】
【表26】
【0389】
【表27】
【0390】また、チップ外部からのデータの書き込み
も、上述の読み出しの後の再書き込みと同様な動作によ
り可能である。すなわち、I/O線対に応じたデータを
各DQ線対すなわち部分的BL線対に応じたデータに変
換し、再書き込みの時と同様に、メモリセルへの書き込
みを行えばよい。
【0391】上記第9の実施形態では、3種類の電圧
(V32,V4 ,V6′)に対して4種類の分極量
(Q32 ,Q4 ,Q5 ,Q6′)を対応させて、反強誘電
体キャパシタを使ったメモリセルにデータとして記憶さ
せ、読み出し/書き込みさせる方法を示した。
【0392】すなわち、第9の実施形態におけるメモリ
セルは、反強誘電体膜を用いたキャパシタの両電極に関
しそのプレート電極に対するストレージノード電極の電
位差(VSN−VPL)を、0からV32→V4 →V6
高くし、さらにV6 から4へと低くしていく過程にお
いて、キャパシタの両電極間におけるストレージノード
の分極量 Q32(V32),Q4 (V4 ),Q6
(V6′),Q5 (V4 )に対応する4値(n=4)の
データを蓄積し、3個(n−1個)のセンスアンプに対
し、それぞれ異なる参照電荷または参照電位として、Q
a ,Qb ,Qc またはQ a /Cbt,Qb /Cbt,Qc
Cbt,(ここでCbtはビット線容量)、 Q32/3<Qb ≦Q4 /3 Q4 /3<Qc ≦Q5 /3 Q5 /3<Qd ≦Q6′/3 をそれぞれ与え、センス増幅を行った結果、センスアン
プそれぞれの保持するデータに応じて外部への読み出し
が可能であると共に、メモリセルへの書き込みのため上
記V32→V4 →V6′→V4 となるような電位がビット
線を通じて所定のタイミングで順次供給され、センスア
ンプそれぞれの保持するデータに応じてメモリセルへの
書き込み電位の伝達が決まる。これにより、メモリセル
にデータの再書き込みまたは必要に応じたデータの書き
込みがなされる。
【0393】読み出し後の再書き込み動作において(図
28、図11、[表25]、[表27])、ゲート制御
用のトランジスタ7,8は、メモリセルへの書き込み電
位V 32→V4 →V6′→V4 の供給に各々同期して、所
定のセンスアンプのデータ保持ノードのいずれか片方の
電位を分離制御用トランジスタPMOSk ,/PMOS
k のゲートに伝達するように選択されていく(ただし、
初期設定では0Vが与えられる)。
【0394】分離制御用トランジスタPMOSk ,/P
MOSk がオフしたタイミングでの上記書き込み電位の
供給が、メモリセルへの再書き込み電位として反映され
る。メモリセルはこの再書き込み電位の供給のままワー
ド線がオフとなってメモリセルへの再書き込みが実現す
る。
【0395】すなわち、[表25]の、メモリセルの各
データQ32,Q4 ,Q6′,Q5 に対応する各DQ線対
の論理レベルの分類は、対応するセンスアンプ(S/A
k )それぞれの保持データの論理レベルの分類に相当す
る。これにより、[表27]に従って書き込み電位の供
給を決定することにより、ワード線をオフした時点での
メモリセルへの再書き込み電位の伝達が最終的に決ま
る。
【0396】[表27]によれば、初期設定0Vから書
き込み電位V32→V4 →V6′→V4 の供給のタイミング
を時系列的に分けると共に、このタイミングに同期させ
て各センスアンプの保持データを分離制御用トランジス
タPMOSk ,/PMOSk のオン/オフ制御に反映さ
せる。
【0397】つまり、[表27]に示すように、VRW
k1,VRWk2の論理レベルで、対応するセンスアンプS
/Ak 中のゲート制御用のトランジスタ7,8を導通制
御し、センスアンプの保持データレベルに従って分離制
御用トランジスタPMOSk,/PMOSk をオン/オ
フ制御する。これにより、メモリセル側へのビット線電
位供給が次のように制御される。
【0398】第1期間(t1-t2-t3)では、所定分極量の
データを有していたいずれのメモリセルに対しても遮断
されることなく書き込み電位(VSN−VPLがV32
なる電位)が供給される。
【0399】第2期間(t3-t4-t5)では、分極量Q32
データを有していたメモリセルに対して書き込み電位
(VSN−VPLがV4 になる電位)の供給が遮断され
る。
【0400】第3期間(t5-t6-t7)では、分極量Q32
4 のうちいずれかのデータを有していたメモリセルに
対して書き込み電位(VSN−VPLがV6′になる電
位)の供給が遮断される。
【0401】第4期間(t7-t8-t9(ワード線非活性とす
るまで))では、分極量Q32,Q4,Q6′のうちいずれ
かのデータを有していたメモリセルに対して書き込み電
位(VSN−VPLがV4 になる電位)の供給が遮断さ
れる。
【0402】このように、上記各ビット線電位の供給期
間を経て、ワード線を非活性とすることにより、メモリ
セルがデータとして持っていた分極量に従ったセンスア
ンプの保持情報を用いて反強誘電体キャパシタを使った
メモリセルに、読み出された時と同じデータ(分極量)
が再書き込みされる。
【0403】以上、各実施形態の構成によれば、ダイナ
ミック型半導体記憶装置として、少なくとも1個の反強
誘電体膜を用いたキャパシタと、このキャパシタに直列
に接続された少なくとも1個のスイッチ素子とを備えた
メモリセルを構成して、反強誘電体キャパシタの一方の
電極を基準にした場合の、2つのヒステリシス曲線と両
者を結ぶ直線からなる電極間の電位差と分極量を表す関
数上で、少なくとも反強誘電体キャパシタ電極間に加え
る1種類の電位差に2種類の分極量を対応させ、多値デ
ータとして記憶、読み出し/書き込みができる。すなわ
ち、反強誘電体特有のヒステリシス曲線により、n通り
のメモリセル電位に対し、最大で2×n個の情報を対応
させることのできる、高集積な多値メモリが実現でき
る。
【0404】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ータの書き込みの際に、メモリセルキャパシタのプレー
ト電極とストレージノードの間の電圧を変えることによ
り、1メモリセルに3値以上の分極量を蓄積させる。こ
れにより、反強誘電体メモリを適用した、1メモリセル
キャパシタに3値以上の分極量をデータとして記憶させ
ることのできる、ビットコストが安く、かつ記憶容量を
増大させる多値反強誘電体メモリを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な実施形態に係る多値反強誘電
体メモリの、(a)は1つのメモリセルの構成を示す等
価回路図、及び、(b)は(a)の反強誘電体キャパシ
タの電極間電位差と分極量の関係を表すヒステリシス曲
線の特性図。
【図2】比較のため強誘電体のヒステリシス曲線を示す
特性図。
【図3】本発明の第1実施形態に係り、図1のメモリセ
ルに第1の多値データを書き込む際のキャパシタ電極間
の電位変化を時刻t0 〜t16に従って示す特性図。
【図4】本発明の第1実施形態に係り、図1のメモリセ
ルに第2の多値データを書き込む際のキャパシタ電極間
の電位変化を時刻t0 〜t16に従って示す特性図。
【図5】本発明の第1実施形態に係り、図1のメモリセ
ルに第3の多値データを書き込む際のキャパシタ電極間
の電位変化を時刻t0 〜t16に従って示す特性図。
【図6】本発明の第1実施形態に係り、図1のメモリセ
ルに第4の多値データを書き込む際のキャパシタ電極間
の電位変化を時刻t0 〜t16に従って示す特性図。
【図7】本発明の第1実施形態に係り、図1のメモリセ
ルに第5の多値データを書き込む際のキャパシタ電極間
の電位変化を時刻t0 〜t16に従って示す特性図。
【図8】本発明の第1実施形態に係り、図1のメモリセ
ルに第6の多値データを書き込む際のキャパシタ電極間
の電位変化を時刻t0 〜t16に従って示す特性図。
【図9】本発明の第1実施形態に係り、図1のメモリセ
ルに第7の多値データを書き込む際のキャパシタ電極間
の電位変化を時刻t0 〜t16に従って示す特性図。
【図10】本発明の第1実施形態に係る、図1(a)の
メモリセル構造を有して構成される多値反強誘電体メモ
リの概略構成を示す回路図。
【図11】図10または図28におけるセンスアンプ回
路部中の1個のセンスアンプブロックS/Ak の構成を
示す回路図。
【図12】図10中のビット線の多値電位を発生する電
位供給回路の構成を示す回路図。
【図13】3つのI/O線対に伝達されたデータを、図
10の6つのセンスアンプに対応する各DQ線対へのデ
ータに変換する変換回路を示す回路図。
【図14】図10の6つのセンスアンプに対応する各D
Q線対に伝達されたデータを、3つのI/O線対へのデ
ータに変換する変換回路を示す回路図。
【図15】図10のメモリの読み出し/書き込み動作に
関わる各部の波形を示すタイミングチャート。
【図16】再書き込み時においてセンスアンプ,ビット
線間の伝達経路を制御する信号波形及び、読み出された
第1の電荷に対応したデータの再書き込み時のビット線
電位の変化を示すタイミングチャート。
【図17】読み出された第2の電荷に対応したデータの
再書き込み時のビット線電位の変化を示すタイミングチ
ャート。
【図18】本発明の第2の実施形態に係る反強誘電体キ
ャパシタを用いた8値情報記憶方式のダイナミックRA
Mに関する、反強誘電体キャパシタの電極間電位差と分
極量の関係を表すヒステリシス曲線図。
【図19】本発明の第3の実施形態に係る反強誘電体キ
ャパシタを用いた6値情報記憶方式のダイナミックRA
Mに関する、反強誘電体キャパシタの電極間電位差と分
極量の関係を表すヒステリシス曲線図。
【図20】本発明の第4の実施形態に係る反強誘電体キ
ャパシタを用いた5値情報記憶方式のダイナミックRA
Mに関する、反強誘電体キャパシタの電極間電位差と分
極量の関係を表すヒステリシス曲線図。
【図21】本発明の第5の実施形態に係る反強誘電体キ
ャパシタを用いた6値情報記憶方式のダイナミックRA
Mに関する、反強誘電体キャパシタの電極間電位差と分
極量の関係を表すヒステリシス曲線図。
【図22】本発明の第6の実施形態に係る反強誘電体キ
ャパシタを用いた4値情報記憶方式のダイナミックRA
Mに関する、反強誘電体キャパシタの電極間電位差と分
極量の関係を表すヒステリシス曲線図。
【図23】本発明の第7の実施形態に係る反強誘電体キ
ャパシタを用いた4値情報記憶方式のダイナミックRA
Mに関する、反強誘電体キャパシタの電極間電位差と分
極量の関係を表すヒステリシス曲線図。
【図24】本発明の第7実施形態に係り、図23の履歴
曲線を利用して図1(a)のメモリセルに第1の多値デ
ータを書き込む際のキャパシタ電極間の電位変化を時刻
t0 〜t8 に従って示す特性図。
【図25】本発明の第7実施形態に係り、図23の履歴
曲線を利用して図1(a)のメモリセルに第2の多値デ
ータを書き込む際のキャパシタ電極間の電位変化を時刻
t0 〜t8 に従って示す特性図。
【図26】本発明の第7実施形態に係り、図23の履歴
曲線を利用して図1(a)のメモリセルに第3の多値デ
ータを書き込む際のキャパシタ電極間の電位変化を時刻
t0 〜t8 に従って示す特性図。
【図27】本発明の第7実施形態に係り、図23の履歴
曲線を利用して図1(a)のメモリセルに第4の多値デ
ータを書き込む際のキャパシタ電極間の電位変化を時刻
t0 〜t8 に従って示す特性図。
【図28】本発明の第7実施形態に係る、図1(a)の
メモリセル構造を有して構成される多値反強誘電体メモ
リの概略構成を示す回路図。
【図29】図28中のビット線の多値電位を発生する電
位供給回路の構成を示す回路図。
【図30】2つのI/O線対に伝達されたデータを、図
28の3つのセンスアンプに対応する各DQ線対へのデ
ータに変換する変換回路を示す回路図。
【図31】図28の3つのセンスアンプに対応する各D
Q線対に伝達されたデータを、2つのI/O線対へのデ
ータに変換する変換回路を示す回路図。
【図32】図28のメモリの読み出し/書き込み動作を
示すタイミングチャート。
【図33】本発明の第7の実施形態に係る、再書き込み
時においてセンスアンプ,ビット線間の伝達経路を制御
する信号波形及び読み出された任意の電荷に対応したデ
ータの再書き込み時のビット線電位の変化を示すタイミ
ングチャート。
【図34】本発明の第8の実施形態に係る反強誘電体キ
ャパシタを用いた5値情報記憶方式のダイナミックRA
Mに関する、反強誘電体キャパシタの電極間電位差と分
極量の関係を表すヒステリシス曲線図。
【図35】本発明の第9の実施形態に係る反誘電体キャ
パシタを用いた4値情報記憶方式のダイナミックRAM
に関する、反強誘電体キャパシタの電極間電位差と分極
量の関係を表すヒステリシス曲線図。
【符号の説明】
AFC…反強誘電体膜を用いたキャパシタ Tr…MOS FET MC…メモリセル 101…メモリセルアレイ部 102…イコライズ回路部 103…電荷転送部 104,114…センスアンプ回路部 105,115…電位供給回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8242 H01L 29/78 371 21/8247 29/788 29/792

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルとして少なくとも1個の反強
    誘電体膜を用いたキャパシタと、このキャパシタに直列
    に接続された少なくとも1個のスイッチ素子とを備え、 前記キャパシタの一方の電極を基準にした場合の、2つ
    のヒステリシス曲線と両者を結ぶ直線からなる電極間の
    電位差と分極量を表す関数上で、前記キャパシタの電極
    間に加える所定の電位差に2種類の分極量を対応させ、
    前記メモリセルに信号電荷に応じたデータとして蓄積す
    ることを特徴とするダイナミック型半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記キャパシタの電極間に加える所定の
    電位差は、前記2種類の分極量が前記ヒステリシス曲線
    で実質的に最大の差を有するように決められることを特
    徴とする請求項1記載のダイナミック型半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 前記2つのヒステリシス曲線両方で、前
    記キャパシタの電極間に加えるそれぞれ所定の電位差に
    2種類の分極量を対応させることを特徴とする請求項1
    記載のダイナミック型半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記メモリセルは他に、前記関数上で、
    前記ヒステリシス曲線の飽和領域の分極量に対応させた
    信号電荷を蓄積することを特徴とする請求項1から3い
    ずれかに記載のダイナミック型半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記メモリセルは他に、前記関数上で、
    前記直線上の任意の分極量に対応させた信号電荷を蓄積
    することを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の
    ダイナミック型半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記直線上の任意の分極量は、実質的に
    分極していない前記直線上の中点を含むことを特徴とす
    る請求項5記載のダイナミック型半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 メモリセルとして1個の反強誘電体膜を
    用いたキャパシタと、このキャパシタに直列に接続され
    た1個のスイッチ素子とを備え、 前記キャパシタの一方の電極を基準にした場合の、2つ
    のヒステリシス曲線と両者を結ぶ直線からなる電極間の
    電位差と分極量を表す関数上で、前記キャパシタの電極
    間の電位差を下降させて上昇させるその途中、または上
    昇させて下降させるその途中で、前記電位差に応じた分
    極量を前記メモリセルに信号電荷として蓄積することを
    特徴とするダイナミック型半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記キャパシタの電極間の電位差の上昇
    中と下降中にそれぞれ互いに異なる分極量を略等しい電
    位差で前記メモリセルに信号電荷として蓄積することを
    特徴とする請求項7記載のダイナミック型半導体記憶装
    置。
  9. 【請求項9】 前記電極間の電位差の最大値は2つのヒ
    ステリシス曲線それぞれの飽和領域に存在することを特
    徴とする請求項7記載のダイナミック型半導体記憶装
    置。
  10. 【請求項10】 メモリセルとして1個の反強誘電体膜
    を用いたキャパシタと、このキャパシタに直列に接続さ
    れた1個のスイッチ素子とを備え、 前記キャパシタの一方の電極を基準にした場合の、2つ
    のヒステリシス曲線と両者を結ぶ直線からなる電極間の
    電位差と分極量を表す関数上で、前記電極間の電位差が
    前記スイッチ素子を通じて時系列的に変化しながら与え
    られ、前記スイッチ素子を選択的にオフすることによっ
    てそれまで与えられていた前記電位差に応じた分極量を
    前記メモリセルに信号電荷として蓄積することを特徴と
    するダイナミック型半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記メモリセルは、n個の分極量に対
    応させたn値のデータとして前記信号電荷を蓄積するも
    のであって、 前記メモリセルに電気的に接続され、互いに分割可能な
    (n−1)対の各部分ビット線を備えたビット線対と、
    前記(n−1)対の各部分ビット線の電位をそれぞれ異
    なる参照電位または参照電荷と比較する(n−1)個の
    センスアンプとを具備したことを特徴とする請求項10
    記載のダイナミック型半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記各センスアンプに読み出された
    (n−1)組の2値データを、mビットの形で出力する
    変換回路を備え、かつmとnの関係は2m-1 <n≦2m
    であることを特徴とする請求項11記載のダイナミック
    型半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 mビットの形でチップ外部より入力さ
    れたデータが、(n−1)組の2値データとして(n−
    1)個の各部分ビット線に供給できる変換回路を備え、
    かつmとnの関係は2m-1 <n≦2m であることを特徴
    とする請求項11記載のダイナミック型半導体記憶装
    置。
  14. 【請求項14】 前記(n−1)対の各部分ビット線の
    電位をそれぞれ異なる参照電位または参照電荷と比較す
    る(n−1)個のセンスアンプそれぞれについて、前記
    ビット線対と(n−1)対の各部分ビット線との間に導
    通路が設けられる分離制御用トランジスタと、各データ
    保持ノードと各部分ビット線との間に導通路が設けられ
    両者を選択的に電気的接続または分離する伝送制御トラ
    ンジスタと、前記データ保持ノードと前記分離制御用ト
    ランジスタのゲートとの間に導通路が設けられるゲート
    制御用トランジスタとを具備することを特徴とする請求
    項11記載のダイナミック型半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 読み出し後の再書き込み動作の前に、
    前記伝送制御トランジスタを全てオフしてから、前記分
    離制御用トランジスタを全てオン状態とし、前記ビット
    線を基準電位にプリチャージすることを特徴とする請求
    項14記載のダイナミック型半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記メモリセルにビット線を通じて再
    書き込みのための電位を時系列的に供給する電位供給回
    路を具備し、この電位供給回路が前記メモリセルの領域
    とで前記センスアンプの領域を挟むように設けられてい
    ることを特徴とする請求項14記載のダイナミック型半
    導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 前記ゲート制御用トランジスタの制御
    動作は、前記電位供給回路の駆動に同期することを特徴
    とする請求項16記載のダイナミック型半導体記憶装
    置。
  18. 【請求項18】 前記分離制御用トランジスタは、Pチ
    ャネルMOSトランジスタからなることを特徴とする請
    求項14記載のダイナミック型半導体記憶装置。
  19. 【請求項19】 前記(n−1)対の各部分ビット線の
    電位をそれぞれ異なる参照電位または参照電荷と比較す
    る(n−1)個のセンスアンプそれぞれについて、前記
    参照電位を供給するために、各部分ビット線毎に選択さ
    れるダミーのワード線及びダミーセルとを具備したこと
    を特徴とする請求項11記載のダイナミック型半導体記
    憶装置。
  20. 【請求項20】 前記ダミーセルがキャパシタと選択用
    のトランジスタとから構成されている請求項19記載の
    ダイナミック型半導体記憶装置。
  21. 【請求項21】 前記ダミーセルのキャパシタの値が前
    記メモリセルのキャパシタの略1/(n−1)程度に設
    定されている請求項20記載のダイナミック型半導体記
    憶装置。
  22. 【請求項22】 前記ダミーセルは、メモリセルの最高
    記憶電位の略(h −0.5)/(n−1)倍(ただしh
    は自然数)程度の電位を発生する請求項58記載のダイ
    ナミック型半導体記憶装置。
  23. 【請求項23】 前記メモリセルの領域と前記(n−
    1)個のセンスアンプの間に1つのスイッチ回路が具備
    され、このスイッチ回路によって前記メモリセルの領域
    と(n−1)個のセンスアンプの領域が選択的に接続と
    切り離しが行われることを特徴とする請求項11記載の
    ダイナミック型半導体記憶装置。
  24. 【請求項24】 前記スイッチ回路が電荷転送デバイス
    で構成されることを特徴とする請求項23記載のダイナ
    ミック型半導体記憶装置。
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