JP2000242157A - ホログラム記録再生方法及びホログラム記録再生装置 - Google Patents

ホログラム記録再生方法及びホログラム記録再生装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラム記録媒体に記録されたホログラム
を再生することによる回折効率の低下を有効に抑制し
て、ホログラムの長寿命化を図る。 【解決手段】 第1の参照光と同一の光である第1の読
み出し光と、第2の参照光の共役光である第2の読み出
し光とをホログラムが記録されたホログラム記録媒体1
に同時に入射させ、第1の読み出し光により再生される
第1の再生光と第2の読み出し光との干渉により形成さ
れるホログラムと、第2の読み出し光により再生される
再生光と第1の読み出し光との干渉により形成されるホ
ログラムとを、元のホログラム2,3上に重畳記録しな
がら元のホログラム2,3を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体光と参照光と
の干渉効果を利用してホログラム記録媒体に対してデー
タの記録再生を行うホログラム記録再生方法及びホログ
ラム記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録すべきデータに応じて変調さ
れた物体光と参照光とを、大きなフォトリフラクティブ
効果を発現するホログラム記録媒体中で干渉させること
により、このホログラム記録媒体にデータを干渉縞とし
て記録し、また、データが記録されたホログラム記録媒
体に参照光と同じ入射角で読み出し光を入射させること
により、このホログラム記録媒体に記録されたデータを
再生するホログラム記録再生方式が提案されている。
【0003】このホログラム記録再生方式においては、
例えば、液晶表示パネル(LCD)等の空間光変調器を
透過することによりこの空間光変調器に表示された1画
像分のデータに応じて変調された光が物体光としてホロ
グラム記録媒体内に入射するので、1画像分のデータが
1つのホログラムとして、一度にホログラム記録媒体に
記録されることになる。そして、再生時においても、こ
の1画像分のデータを含むホログラム単位で再生される
ことになる。したがって、このホログラム記録再生方式
は、例えば、比較的高速アクセスが可能とされている光
ディスクを記録媒体として用いた記録再生方式と比較し
ても、より高速なデータアクセスが可能であるとの特徴
を有している。
【0004】また、このホログラム記録再生方式におい
ては、例えば、1つのホログラムを記録する度に参照光
の入射角を変えること等により、1つのホログラム記録
媒体に多数のホログラムを重ねて記録する、いわゆる多
重記録が可能である。したがって、このホログラム記録
再生方式は、非常に高密度にデータを記録することがで
きるとの特徴を有している。
【0005】以上の点から、ホログラム記録再生方式
は、近年の情報産業の発達に伴って要求される記録密度
の向上やデータアクセスの高速化を満足させる記録再生
方式として注目されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ホログラム
が記録されるホログラム記録媒体としては、一般に、光
学的品質が高く十分な厚みを確保できるニオブ酸リチウ
ム等のフォトリフラクティブ結晶が用いられている。
【0007】しかしながら、ホログラム記録媒体として
フォトリフラクティブ結晶を用いた場合、再生時の露光
によって、フォトリフラクティブ結晶に記録されたホロ
グラムの回折効率が低下するという問題が生じる。この
ため、フォトリフラクティブ結晶に記録されたホログラ
ムを繰り返し再生していくとその回折効率が徐々に低下
し、再生時のS/N比が徐々に低下して、最終的には、
ホログラムの再生が不可能になってしまう。
【0008】フォトリフラクティブ結晶に記録される各
ホログラムの記録時の回折効率ηwritw(t)は、次式
(1)で与えられる。
【0009】 ηwritw(t)=η0・(1−e-αIt) ・・・(1) ここで、αは記録時の時定数、Iは空間的平均の光強
度、tは記録時を0とした時間、η0は飽和回折効率で
ある。
【0010】また、フォトリフラクティブ結晶に記録さ
れたホログラムの再生時の回折効率ηread(t)は、次
式(2)で与えられる。
【0011】 ηread(t)=η1・e-α'It ・・・(2) ここで、α‘は再生時の時定数、Iは平均の光強度、η
1は初期回折効率である。
【0012】以上の式から、再生により、フォトリフラ
クティブ結晶に記録された各ホログラムの回折効率は指
数関数的に低下することが分かる(『フォトリフラクテ
ィブ非線型光学』、P.YEH著、丸善刊参照)。
【0013】上述したように、ホログラムの回折効率が
低下すると、再生時のS/N比が低下することになる。
そして、再生時のS/N比の低下が大きいと、信号成分
がノイズに埋もれてしまってホログラムの再生が不可能
となる。したがって、再生可能な回折効率を維持してホ
ログラムの長寿命化を図るために、再生による回折効率
の低下を抑える手段が望まれている。
【0014】ホログラムの長寿命化を図るために、従
来、様々な試みが行われてきた。例えば、SBN結晶に
記録されたオリジナルのホログラムを、再生により回折
効率が低下した時点で、サーモプラスチック等の別の記
録媒体にコピーし、この別の記録媒体にコピーされたホ
ログラムを再度オリジナルのホログラムが記録されたS
BN結晶に記録し直すという方法が提案されている(D.
Brady et al. Opt.Lett. 15, 817(1990),参照)。
【0015】この手法によりホログラムの長寿命化を図
るためには、コピーされたホログラムは、オリジナルの
ホログラムより回折効率が高くなくてはならない。この
ため、上記の例においては、ホログラムをコピーするた
めの記録媒体として回折効率の高いサーモプラスチック
を用いるようにしているが、サーモプラスチックは解像
度が低く、データ量の多いホログラムを適切にコピーで
きないという問題が生じる。また、この手法では、複数
のホログラム記録媒体を用いるために構成が複雑となる
上に、記録やコピーに長時間を要し、実用的ではない。
【0016】また、別の試みとして、再生したホログラ
ムをCCD等の撮像素子で読み出し、ホログラムの回折
効率が敷居値以下まで低下したら、CCD等の撮像素子
で読み出された像を液晶ディスプレイ等の空間光変調器
に表示し、再び記録を行ってホログラムをリフレッシュ
するという方法が提案されている(J.J.P. Drolet eta
l. Opt. Lett. 22, 552 (1997)参照)。
【0017】この手法を用いたホログラム記録再生シス
テムとしては、ホログラムを再生する読み出し光として
記録時の参照光の共役光を用いることで、収差を無くし
且つコンパクト化を実現したシステムが提案されてい
る。ここで、共役光とは、元の光と同一の波面を有し、
逆の方向へ伝播する光である。
【0018】しかしながら、この手法では、回折効率の
敷居値による判別が必要で装置が複雑になること、CC
D等の撮像素子による光から電気信号への変換と液晶デ
ィスプレイ等の空間光変調器による電気信号から光への
変換とが共に必要となり、ショットノイズ等のエラー要
因が増加すること等の問題がある。
【0019】また、再生時の露光によりフォトリフラク
ティブ結晶等に記録されたホログラムの回折効率が低下
することを避けるために、2波長を用いてホログラムを
記録することが提案され、効果が実証されている(USP
5665493 Bai et al, Y.S. Bai and R. Kachru, Phys.Re
v.Lett, 78,2944,1997参照)。この例においては、P
r:LiNbO3,Pr:LiTaO3等の結晶が記録媒
体として用いられ、450nm前後の青色光で下準位の
電子を中間準位へ励起後、850nm程度の赤外光でホ
ログラムを記録するという二段階のプロセスを経てホロ
グラムの記録を行っている。
【0020】しかしながら、この手法では、光源が2種
類必要なこと、使用する記録媒体が通常のフォトリフラ
クティブ結晶に比べて感度が低いこと、長期間の保存に
対する劣化は従来のフォトリフラクティブ結晶と同程度
でしかないこと等の問題がある。
【0021】本発明は、上述した従来の実情に鑑みて創
案されたものであり、ホログラム記録媒体に記録された
ホログラムを再生することによる回折効率の低下を有効
に抑制して、ホログラムの長寿命化を実現するホログラ
ム記録再生方法及びホログラム記録再生装置を提供する
ことを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明に係るホログラム
記録再生方法は、物体光と参照光との干渉により形成さ
れたホログラムが記録されたホログラム記録媒体に、上
記参照光と同一の光と、上記参照光の共役光とを読み出
し光として同時に入射させ、上記参照光と同一の光によ
り再生される再生光と上記参照光の共役光との干渉によ
り形成されるホログラムと、上記参照光の共役光により
再生される再生光と上記参照光と同一の光との干渉によ
り形成されるホログラムとを上記ホログラム記録媒体に
重畳記録しながら上記ホログラムを再生することを特徴
としている。
【0023】このホログラム記録再生方法によれば、記
録時の参照光と同一の光と、記録時の参照光の共役光と
が、読み出し光としてホログラムが記録されたホログラ
ム記録媒体に同時に入射される。これにより、参照光と
同一の光により再生される再生光と参照光の共役光とが
干渉し、参照光の共役光により再生される再生光と参照
光と同一の光とが干渉する。
【0024】ここで、参照光の共役光は、参照光と同一
の波面を有し逆向きに進行する光であるので、参照光と
同一の光により再生される再生光と参照光の共役光との
干渉により形成されるホログラムと、参照光の共役光に
より再生される再生光と参照光と同一の光との干渉によ
り形成されるホログラムは、共に、ホログラム記録媒体
に形成された元のホログラムと同一のホログラムであ
る。
【0025】したがって、このホログラム記録再生方法
によれば、元のホログラムを再生しながら、新たにこれ
と同一のホログラムをホログラム記録媒体に記録するこ
とができ、ホログラムの再生に伴う回折効率の低下を抑
制することができる。
【0026】また、本発明に係るホログラム記録再生装
置は、物体光と参照光との干渉により形成されたホログ
ラムが記録されたホログラム記録媒体を保持する記録媒
体保持部と、この記録媒体保持部に保持されたホログラ
ム記録媒体に、上記参照光と同一の光と、上記参照光の
共役光とを読み出し光として同時に入射させ、上記参照
光と同一の光により再生される再生光と上記参照光の共
役光との干渉により形成されるホログラムと、上記参照
光の共役光により再生される再生光と上記参照光と同一
の光との干渉により形成されるホログラムとを上記ホロ
グラム記録媒体に重畳記録しながら上記ホログラムを再
生するホログラム記録再生部とを備えることを特徴とし
ている。
【0027】このホログラム記録再生装置によれば、記
録媒体保持手段が、ホログラムが記録されたホログラム
記録媒体を保持する。そして、ホログラム記録再生部
が、この記録媒体保持手段により保持されたホログラム
記録媒体に、記録時の参照光と同一の光と、記録時の参
照光の共役光とを、読み出し光として同時に入射させ
る。これにより、参照光と同一の光により再生される再
生光と参照光の共役光とが干渉し、参照光の共役光によ
り再生される再生光と参照光と同一の光とが干渉する。
【0028】ここで、参照光の共役光は、参照光と同一
の波面を有し逆向きに進行する光であるので、参照光と
同一の光により再生される再生光と参照光の共役光との
干渉により形成されるホログラムと、参照光の共役光に
より再生される再生光と参照光と同一の光との干渉によ
り形成されるホログラムは、共に、ホログラム記録媒体
に形成された元のホログラムと同一のホログラムであ
る。
【0029】したがって、このホログラム記録再生装置
によれば、元のホログラムを再生しながら、新たにこれ
と同一のホログラムをホログラム記録媒体に記録するこ
とができ、ホログラムの再生に伴う回折効率の低下を抑
制することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0031】先ず、本発明に係るホログラム記録再生方
法の原理について、図1乃至図11を参照して説明す
る。
【0032】ホログラム記録媒体にホログラムを記録す
る様子を図1及び図2に示す。ホログラム記録媒体1に
は、記録データに応じて変調された光である物体光と、
同じ波面を有する第1の参照光及び第2の参照光とがそ
れぞれ入射される。ここで、物体光と第1及び第2の参
照光とは互いにコヒーレント、若しくは干渉縞のコント
ラストが十分高く取れる程度にコヒーレントである。ま
た、第1及び第2の参照光は平面波や球面波であっても
よいし、一般の任意の波面であってもよい。
【0033】ホログラム記録媒体1に、物体光と第1の
参照光及び第2の参照光とがそれぞれ入射されると、物
体光と第1の参照光とが干渉し、これらの干渉により形
成される干渉縞が第1のホログラム2としてホログラム
記録媒体1に記録されると共に、物体光と第2の参照光
とが干渉し、これらの干渉により形成される干渉縞が第
2のホログラム3としてホログラム記録媒体1に記録さ
れる。第1の参照光と第2の参照光とは共に同一の波面
を有する光であるので、物体光と第1の参照光との干渉
により形成される第1のホログラム2と、物体光と第2
の参照光との干渉により形成される第2のホログラム3
は同一のホログラムである。
【0034】ここで、第1の参照光と第2の参照光と
は、空間的に分離された2つの光であってもよいし、1
つの光束のそれぞれ空間的な一部であってもよい。第1
の参照光と第2の参照光とが空間的に分離された2つの
光である場合には、これら第1及び第2の参照光は、図
1に示すように、同一方向に進行する光であってもよい
し、図2に示すように、互いに反対方向に進行する光で
あってもよい。
【0035】また、第1の参照光と第2の参照光とは、
ホログラム記録媒体中で重なり合っていてもよく、ま
た、1つの光束を便宜上2つの光束の和として考えたも
のであってもよい。この場合、ホログラム記録媒体に記
録される第1のホログラムと第2のホログラムは、1つ
のホログラムを便宜上2つのホログラムとして考えたも
のである。
【0036】図1及び図2においては、第1の参照光と
第2の参照光とが空間的に分離された光である場合を図
示し、物体光が入射する側の参照光を第1の参照光と
し、物体光が出射する側の参照光を第2の参照光として
いる。
【0037】なお、ここでは、第1の参照光と第2の参
照光との2つの参照光を用いる場合を例に説明するが、
本発明に係るホログラム再生方法は、この例に限定され
るものではなく、それ以上の数の参照光を用いるように
してもよい。
【0038】また、図1乃至図4は、物体光と参照光と
を直方体に成形されたホログラム記録媒体の隣り合う面
からホログラム記録媒体に入射させ、これらをホログラ
ム記録媒体中で直交させるようにした例を示している。
この例は、角度多重を行う場合等にブラッグ角の選択性
が最も急峻になるので、数多くのホログラムを記録する
ためには有利であるが、ホログラム記録媒体の形状や参
照光の入射角等は、特にこの例に限定されるものではな
い。
【0039】ホログラム記録媒体1に記録された第1及
び第2のホログラム2,3を本発明に係るホログラム記
録再生方法により再生する様子を図3及び図4に示す。
ホログラム記録媒体1には、記録時に用いた第1の参照
光と同一の光である第1の読み出し光と、第2の参照光
の共役光である第2の読み出し光とが同時に入射され
る。その結果、第1の読み出し光により第1のホログラ
ム2が再生されて第1の再生光が得られ、第2の読み出
し光により第2のホログラム3が再生されて第2の再生
光が得られる。
【0040】ここで、第2の読み出し光は、第2の参照
光の共役光であるので、第2のホログラム3を再生する
ことにより得られる第2の再生光は、第1のホログラム
2を再生することにより得られる第1の再生光とは逆向
きに進行する。すなわち、第1及び第2のホログラム
2,3が記録されたホログラム記録媒体1に第1及び第
2の読み出し光を同時に入射することにより、第1の再
生光とこの第1の再生光の共役光である第2の再生光と
が同時に得られることになる。
【0041】第1の読み出し光により再生された第1の
再生光は、ホログラム記録媒体1の第2のホログラム3
が記録された箇所で、第2の読み出し光と干渉する。そ
して、第1の再生光と第2の読み出し光との干渉によ
り、第2のホログラム3上に新たなホログラムが重畳記
録される。ここで、第1のホログラム2と第2のホログ
ラム3とは、上述したように、同一のホログラムである
ので、第2のホログラム3上には、この第2のホログラ
ム3と原理的に同一のホログラムが重畳記録されること
になる。
【0042】また、第2の読み出し光により再生された
第2の再生光は、ホログラム記録媒体1の第1のホログ
ラム2が記録された箇所で、第1の読み出し光と干渉す
る。そして、第2の再生光と第1の読み出し光との干渉
により、第1のホログラム2上に新たなホログラムが重
畳記録される。ここで、第1のホログラム2と第2のホ
ログラム3とは、上述したように、同一のホログラムで
あるので、第1のホログラム2上には、この第1のホロ
グラム2と原理的に同一のホログラムが重畳記録される
ことになる。
【0043】なお、図3は、同一方向に進行する第1及
び第2の参照光を用いてホログラム2,3が記録された
ホログラム記録媒体1(図1に示した例)から、本発明
に係るホログラム再生方法によりホログラム2,3を再
生する例を示し、図4は、互いに反対方向に進行する第
1及び第2の参照光を用いてホログラム2,3が記録さ
れたホログラム記録媒体1(図2に示した例)から、本
発明に係るホログラム記録再生方法によりホログラム
2,3を再生する例を示している。
【0044】以上のように、本発明に係るホログラム記
録再生方法によれば、ホログラム記録媒体1に記録され
た第1及び第2のホログラム2,3を再生する毎に、そ
のホログラム2,3上にこれと同一のホログラムが重畳
記録されることになるので、再生に伴う回折効率の低下
が抑制され、ホログラムの長寿命化を図ることが可能と
なる。
【0045】ここで、第1及び第2のホログラム2,3
上に新たなホログラムを重畳記録することによる回折効
率の増加量が、第1及び第2のホログラム2,3の再生
に伴う回折効率の低下分を上回る場合には、第1及び第
2のホログラム2,3を再生する毎に、その回折効率を
高めることが可能となる。
【0046】ホログラムの記録と再生に伴う回折効率の
得失を図5に示す。この図5において、縦軸はホログラ
ムの回折効率の値を示し、横軸は記録時間又は再生時間
を示している。この図5から、ホログラムの回折効率が
十分に低い状態においては、再生に伴う回折効率の減少
率よりも記録による回折効率の増加率の方が大きくなっ
ていることが分かる。
【0047】本発明に係るホログラム記録再生方法は、
ホログラムを再生しながら新たなホログラムを重畳記録
しているので、ホログラムを再生する時間と新たなホロ
グラムを重畳記録する時間とが等しいものと考えてよ
い。したがって、ホログラムの回折効率が十分に低い状
態で本発明に係るホログラム記録再生方法によりホログ
ラムを再生するようにすれば、ホログラムを再生する毎
にその回折効率を高めることが可能となる。
【0048】逆に、ホログラムの回折効率が十分に高い
状態では、再生に伴う回折効率の減少率の方が、記録に
伴う回折効率の増加率よりも大きくなっている。したが
って、ホログラムの回折効率が十分に高い状態で本発明
に係るホログラム記録再生方法によりホログラムを再生
した場合は、ホログラムを再生する毎にその回折効率が
徐々に低下することになる。しかしながら、この場合で
あっても、本発明に係るホログラム記録再生方法により
ホログラムを再生すれば、通常のホログラム再生方法に
より再生した場合に比べて、ホログラムの回折効率の低
下率を小さくすることが可能となる。
【0049】以上は、1つのホログラム記録媒体1に物
体光と第1及び第2の参照光とをそれぞれ入射させて、
このホログラム記録媒体1に第1及び第2のホログラム
2,3を記録し、第1及び第2のホログラム2,3が記
録されたホログラム記録媒体1に第1及び第2の読み出
し光を同時に入射させて、第1及び第2のホログラム
2,3を重畳記録しながら再生する例について説明し
が、本発明に係るホログラム記録再生方法は、以上の例
に限定されるものではなく、ホログラム記録媒体を複数
用いるようにしてもよい。
【0050】1つのホログラム記録媒体1を用いた場合
には、例えば、機械的な震動に起因する位置ずれ等が未
然に防止され、位置調整の問題がないという点で優位性
があるが、本発明に係るホログラム記録再生方法の本質
は、ホログラムが記録されたホログラム記録媒体に、参
照光と同一な光である第1の読み出し光と、参照光の共
役光である第2の読み出し光と同時に入射させてホログ
ラムを再生することにあるので、同一のホログラムが記
録された複数のホログラム記録媒体に第1の読み出し光
と第2の読み出し光とを個別に入射させるようにしても
よい。
【0051】この場合、複数のホログラム記録媒体の材
料として、例えば、回折効率が高い材料、記録寿命が長
い材料、記録速度が速い材料等からそのホログラム記録
媒体の用途に応じて最適な材料を個別に選択し、これら
を組み合わせて用いることにより、それぞれの材料の欠
点を互いに補い合いながら長所を生かした最適な記録再
生システムを構築することができる。
【0052】複数のホログラム記録媒体を用いた一例と
して、第1のホログラム記録媒体11と第2のホログラ
ム記録媒体12の2つのホログラム記録媒体を用いた例
を図6及び図7を参照して説明する。
【0053】記録時においては、図6に示すように、記
録データに応じて変調された光である物体光が、第1の
ホログラム記録媒体11と第2のホログラム記録媒体1
2の双方に入射される。すなわち、物体光は、先ず、第
1のホログラム記録媒体11に入射し、この第1のホロ
グラム記録媒体11を透過した後に、更にその進行方向
の後段に配設された第2のホログラム記録媒体12に入
射する。
【0054】また、第1のホログラム記録媒体11に
は、第1の参照光が入射され、第2のホログラム記録媒
体12には、第1の参照光と同じ波面を有する第2の参
照光が入射される。
【0055】第1のホログラム記録媒体11に、物体光
と第1の参照光とがそれぞれ入射されると、物体光と第
1の参照光とが第1のホログラム記録媒体11中で干渉
し、これらの干渉により形成される干渉縞が第1のホロ
グラム13として第1のホログラム記録媒体11に記録
される。また、第2のホログラム記録媒体12に、物体
光と第2の参照光とがそれぞれ入射されると、物体光と
第2の参照光とが第2のホログラム記録媒体12中で干
渉し、これらの干渉により形成される干渉縞が第2のホ
ログラム14として第2のホログラム記録媒体12に記
録される。
【0056】そして、再生時においては、図7に示すよ
うに、第1のホログラム13が記録された第1のホログ
ラム記録媒体11に、第1の参照光と同一の光である第
1の読み出し光が入射される。その結果、第1の読み出
し光により第1のホログラム13が再生されて、第1の
再生光が得られる。
【0057】また、第2のホログラム14が記録された
第2のホログラム記録媒体12には、第2の参照光の共
役光である第2の読み出し光が入射される。その結果、
第2の読み出し光により第2のホログラム14が再生さ
れて、第2の再生光が得られる。
【0058】ここで、第2の読み出し光は、第2の参照
光の共役光であるので、第2のホログラム14を再生す
ることにより得られる第2の再生光は、第1のホログラ
ム13を再生することにより得られる第1の再生光とは
逆向きに進行する。すなわち、第1のホログラム13が
記録された第1のホログラム記録媒体11に第1の読み
出し光を入射し、第2のホログラム14が記録された第
2のホログラム記録媒体12に第2の読み出し光を入射
することにより、第1の再生光とこの第1の再生光の共
役光である第2の再生光とが同時に得られることにな
る。
【0059】第1の読み出し光により再生された第1の
再生光は、第1のホログラム記録媒体11から出射し
て、第2のホログラム記録媒体12に入射する。そし
て、第2のホログラム記録媒体12に入射した第1の再
生光は、第2のホログラム記録媒体14が記録された箇
所で、第2の読み出し光と干渉する。そして、第1の再
生光と第2の読み出し光との干渉により、第2のホログ
ラム14上に新たなホログラムが重畳記録される。ここ
で、第1のホログラム13と第2のホログラム14とは
同一のホログラムであるので、第2のホログラム14上
には、この第2のホログラム14と原理的に同一のホロ
グラムが重畳記録されることになる。
【0060】また、第2の読み出し光により再生された
第2の再生光は、第2のホログラム記録媒体12から出
射して、第1のホログラム記録媒体11に入射する。そ
して、第1のホログラム記録媒体11に入射した第2の
再生光は、第1のホログラム記録媒体13が記録された
箇所で、第1の読み出し光と干渉する。そして、第2の
再生光と第1の読み出し光との干渉により、第1のホロ
グラム13上に新たなホログラムが重畳記録される。こ
こで、第1のホログラム13と第2のホログラム14と
は同一のホログラムであるので、第1のホログラム13
上には、この第1のホログラム13と原理的に同一のホ
ログラムが重畳記録されることになる。
【0061】なお、以上のように、複数のホログラム記
録媒体を用いた場合には、一方をオリジナルのマスター
ホログラムとし、他方をそのコピーホログラムとして、
通常はコピーホログラムを用いてホログラムの再生を行
い、マスターホログラムを劣化させずに劣化したコピー
ホログラムを復元する場合や、マスターホログラムとコ
ピーホログラムとを用いて回折効率の低下を防ぎながら
再生する場合に、本発明に係るホログラム記録再生方法
でホログラムを再生するようにしてもよい。
【0062】この場合、マスターホログラムを作製する
には、図8に示すように、先ず、第1のホログラム記録
媒体11と第2のホログラム記録媒体12との間にシャ
ッタ15を配設する。そして、第1のホログラム記録媒
体11に物体光と第1の参照光とを入射させ、これらを
第1のホログラム記録媒体11中で干渉させてマスター
ホログラムとなる第1のホログラム13を記録する。こ
のとき、第1のホログラム記録媒体11を透過した物体
光はシャッタ15により遮断されるので、第2のホログ
ラム記録媒体12に入射することはない。
【0063】次に、コピーホログラムを作製するには、
図9に示すように、先ず、第1のホログラム記録媒体1
1と第2のホログラム記録媒体12との間に配設された
シャッタ15を開放する。そして、第1のホログラム記
録媒体11に第1の読み出し光を入射し、第1のホログ
ラム13を再生して第1の再生光を得る。第1のホログ
ラム記録媒体11と第2のホログラム記録媒体12との
間のシャッタ15は開放されているので、第1の再生光
は、第2のホログラム記録媒体12に入射する。
【0064】そして、第2のホログラム記録媒体12に
第2の参照光を入射させ、この第2の参照光を第1の再
生光と干渉させて第2のホログラム記録媒体12にコピ
ーホログラムである第2のホログラム14を記録する。
【0065】コピーホログラムを再生する場合には、図
10に示すように、第1のホログラム記録媒体11と第
2のホログラム記録媒体12との間にシャッタ15を配
設し、第2の参照光と同じ光である読み出し光を第2の
ホログラム記録媒体12に入射して第2のホログラムを
再生し、再生光を得る。
【0066】本発明に係るホログラム記録再生方法によ
りホログラムを再生する場合は、図11に示すように、
第1のホログラム記録媒体11に、第1の参照光と同一
の光である第1の読み出し光を入射して第1のホログラ
ム13を再生し、第2のホログラム14を重畳記録しな
がら第1の再生光を得ると共に、第2のホログラム記録
媒体12に、第2の参照光の共役光である第2の読み出
し光を入射して第2のホログラム14を再生し、第1の
ホログラム13を重畳記録しながら第2の再生光を得
る。
【0067】次に、本発明を適用したホログラム記録再
生装置の一例について、以下に説明する。なお、この例
においては、光源から出射されたレーザ光を平行光に変
換するコリメータレンズや、レーザ光のビーム径を適切
な値に変換するビームエキスパンダ、リレーレンズ等の
図示を省略しているが、これらの光学素子は、設計に応
じて適切な位置に付加するようにすればよい。ここで
は、光源から出射されたレーザ光はビーム径が十分に大
きく且つ平行光であると仮定して説明する。また、この
ホログラム記録再生装置を構成する各部は、物体光と第
1及び第2の参照光、第1及び第2の読み出し光の各光
路長が全てほぼ等しくなるように配置されているものと
する。
【0068】先ず、このホログラム記録再生装置を用い
てホログラム記録媒体1にホログラムを記録する場合を
図12を参照して説明する。
【0069】このホログラム記録再生装置20を用いて
ホログラム記録媒体1にホログラムを記録する場合は、
先ず、光源21から波長幅が十分狭くコヒーレンスの高
いレーザ光が出射される。この光源21から出射された
レーザ光は、このレーザ光の光路上に配設された第1の
ビームスプリッタ22によりその一部が反射され、他の
部分がこの第1のビームスプリッタ22を透過すること
によりその光路が分岐される。
【0070】第1のビームスプリッタ22を透過したレ
ーザ光は、その光路上に配設された第2のビームスプリ
ッタ23によりその一部が反射され、他の部分がこの第
2のビームスプリッタ23を透過することによりその光
路が分岐される。
【0071】第2のビームスプリッタ23を透過したレ
ーザ光は、その光路上に配設されたLCD等よりなる空
間光変調器24により変調される。この空間光変調器2
4により変調されたレーザ光が、フーリエ変換レンズ2
5を介して、記録媒体保持手段26に保持されたホログ
ラム記録媒体1に物体光として入射する。
【0072】一方、第1のビームスプリッタ22により
反射されたレーザ光は、その光路上に配設されたミラー
27,ミラー28により順次反射され、記録媒体保持手
段26に保持されたホログラム記録媒体1に第1及び第
2の参照光として入射する。また、第2のビームスプリ
ッタ23により反射されたレーザ光は、ミラー29によ
り反射された後にシャッタ31により遮断される。な
お、ここで、第1の参照光と第2の参照光は共にホログ
ラム記録媒体1に入射する1つの光束の空間的な一部で
あり、物体光入射側に入射する部分が第1の参照光、物
体光出射側に入射する部分が第2の参照光であるものと
する。
【0073】ホログラム記録媒体1に物体光と第1及び
第2の参照光とがそれぞれ入射されると、物体光と第1
の参照光とがホログラム記録媒体1中で干渉し、ホログ
ラム記録媒体1に第1のホログラム2が記録されると共
に、物体光と第2の参照光とがホログラム記録媒体中で
干渉し、ホログラム記録媒体1に、第1のホログラム2
と同一のホログラムである第2のホログラム3が記録さ
れる。なお、図12においては、説明を分かり易くする
ために、便宜上、第1の参照光と第2の参照光とを空間
的に分離された2つの光束として図示し、第1のホログ
ラム2と第2のホログラム3とがホログラム記録媒体1
の空間的に離れた箇所に記録されるものとして図示して
いる。
【0074】次に、このホログラム記録再生装置を用い
てホログラム記録媒体1に記録されたホログラムを再生
する場合を図13を参照して説明する。
【0075】このホログラム記録再生装置20を用いて
ホログラム記録媒体1に記録されたホログラムを再生す
る場合は、先ず、光源21から記録時と同様のレーザ光
が出射される。この光源21から出射されたレーザ光
は、このレーザ光の光路上に配設された第1のビームス
プリッタ22によりその一部が反射され、他の部分がこ
の第1のビームスプリッタ22を透過することによりそ
の光路が分岐される。
【0076】第1のビームスプリッタ22を透過したレ
ーザ光は、その光路上に配設された第2のビームスプリ
ッタ23によりその一部が反射され、他の部分がこの第
2のビームスプリッタ23を透過することによりその光
路が分岐される。
【0077】第1のビームスプリッタ22により反射さ
れたレーザ光は、ミラー7により反射された後に、シャ
ッタ32によりその一部が遮断される。具体的には、ミ
ラー7により反射されたレーザ光は、その光束のうち第
2の参照光に相当する部分、すなわち、最終的にホログ
ラム記録媒体1の物体光出射側に入射する部分が、シャ
ッタ32により遮断される。
【0078】ミラー7により反射されたレーザ光のうち
シャッタ32により遮断されない部分、すなわち第1の
参照光に相当する部分は、ミラー28により更に反射さ
れ、記録媒体保持手段26に保持されたホログラム記録
媒体1に第1の読み出し光として入射する。この第1の
読み出し光は、以上の説明からも分かるように、第1の
参照光と同一の光である。
【0079】一方、第2のビームスプリッタ23により
反射されたレーザ光は、ミラー29により反射された後
に、シャッタ31によりその一部が遮断される。具体的
には、ミラー29により反射されたレーザ光は、その光
速のうち最終的にホログラム記録媒体1の物体光入射側
に入射する部分が、シャッタ31により遮断される。
【0080】ミラー29により反射されたレーザ光のう
ちシャッタ31により遮断されない部分は、ミラー30
により更に反射され、記録媒体保持手段26に保持され
たホログラム記録媒体1に第2の読み出し光として入射
する。この第2の読み出し光は、第2の参照光と同一の
波面を有し、反対方向に進行する光、すなわち、第2の
参照光の共役光である。
【0081】なお、第2のビームスプリッタ23を透過
したレーザ光は、シャッタ33により遮断される。
【0082】ホログラム記録媒体1に第1の読み出し光
と第2の読み出し光とが入射されると、第1の読み出し
光により第1のホログラム2が再生されて第1の再生光
が得られ、第2の読み出し光により第2のホログラム3
が再生されて第2の再生光が得られる。
【0083】第1の再生光は、ホログラム記録媒体1の
第2のホログラム3が記録された箇所で、第2の読み出
し光と干渉する。これにより、第2のホログラム3上に
新たなホログラムが重畳記録される。ここで、第1のホ
ログラム2と第2のホログラム3とは、上述したよう
に、同一のホログラムであるので、第2のホログラム3
上には、この第2のホログラム3と原理的に同一のホロ
グラムが重畳記録されることになる。そして、第1の再
生光は、ホログラム記録媒体1の物体光出射側から出射
し、フーリエ変換レンズ34によりフーリエ変換された
後にCCD等の撮像素子35により受光される。
【0084】第2の再生光は、ホログラム記録媒体1の
第1のホログラム2が記録された箇所で、第1の読み出
し光と干渉する。これにより、第1のホログラム2上に
新たなホログラムが重畳記録される。ここで、第1のホ
ログラム2と第2のホログラム3とは、上述したよう
に、同一のホログラムであるので、第1のホログラム2
上には、この第1のホログラム2と原理的に同一のホロ
グラムが重畳記録されることになる。そして、第2の再
生光は、ホログラム記録媒体1の物体光入射側から出射
し、フーリエ変換レンズ25によりフーリエ変換された
後にミラー36により反射され、CCD等の撮像素子3
7により受光される。
【0085】以上説明したように、本発明を適用したホ
ログラム記録再生装置20を用いてホログラム記録媒体
1に記録された第1及び第2のホログラム2,3を再生
するようにすれば、第1及び第2のホログラム2,3を
再生する毎に、そのホログラム2,3上にこれと同一の
ホログラムが重畳記録されるので、再生に伴う回折効率
の低下を抑制して、ホログラムの長寿命化を図ることが
可能となる。
【0086】なお、本発明を適用したホログラム記録再
生装置20において、光源21としては、DFBやDB
Rなどの狭帯域化された半導体レーザやYAGレーザ等
の固体レーザ、若しくはアルゴンイオンレーザ等のガス
レーザ、或いはこれらの高調波レーザ等、コヒーレンス
が高く波長幅が狭いレーザを用いることができる。
【0087】また、以上は、空間光変調器24としてL
CD等の透過型空間光変調器を用いた例について説明し
たが、ホログラム記録再生装置20は、透過型光空間変
調器に変えて、反射型の空間光変調器を用いるようにし
てもよい。特に、近年では、シリコン基板等への微細加
工を利用した超小型のミラーアレイをデジタル制御する
空間光変調器等が実用化されているが、本発明を適用し
たホログラム記録再生装置20は、空間光変調器24と
して、これら様々な空間光変調器を用いることができ
る。
【0088】また、本発明を適用したホログラム記録再
生装置20によりホログラムが記録再生されるホログラ
ム記録媒体1は、体積型ホログラムとして用いることが
できる材料であればどのような材料を用いたものであっ
てもよい。ホログラム記録媒体の材料としては、フォト
ポリマー等の有機材料、ニオブ酸リチウム等のフォトリ
フラクティブ結晶、銀塩フィルム、バクテリオロドプシ
ン、光化学ホールバーニング材料等、様々な物理的機構
に基づく材料が知られているが、本発明を適用したホロ
グラム記録再生装置20は、これらの材料を用いたホロ
グラム記録媒体全てに対して適切にホログラムの記録再
生を行うことができる。
【0089】また、以上は、フーリエホログラムを記録
再生する例について説明したが、本発明を適用したホロ
グラム記録再生装置20は、フレネルホログラムやイメ
ージホログラム等、他のホログラムを記録再生するよう
に構成されていてもよい。
【0090】また、本発明を適用したホログラム記録再
生装置20は、ホログラム記録媒体1に複数のホログラ
ムを、例えば角度多重等の方式により多重記録すること
ができる。ホログラム記録媒体1に複数のホログラムを
角度多重により記録する場合は、第1及び第2の参照光
のホログラム記録媒体1に対する入射角度を各ホログラ
ムを記録する毎に変更すればよい。したがって、本発明
を適用したホログラム記録再生装置20により角度多重
記録を行う場合は、第1及び第2の参照光の光路上に、
音響光学偏向器(AOD)や電気光学偏向器(EO
D)、ガルバノミラー等の角度偏光手段を配設すればよ
い。
【0091】また、本発明を適用したホログラム記録再
生装置20は、ホログラム記録媒体1に、例えば角度多
重等の方式により多重記録されたホログラムを再生する
ことも可能である。
【0092】本発明を適用したホログラム記録再生装置
20により、ホログラム記録媒体1に角度多重記録され
たホログラムを再生するには、第1の読み出し光のホロ
グラム記録媒体1に対する入射角度と、第2の読み出し
光のホログラム記録媒体1に対する入射角度とを同時に
制御する必要がある。第1の読み出し光のホログラム記
録媒体1に対する入射角度と、第2の読み出し光のホロ
グラム記録媒体1に対する入射角度とを同時に制御する
には、角度偏光手段を光源21と第1のビームスプリッ
タ22との間に配設し、第1のビームスプリッタ22に
より光路が分岐される前のレーザ光の進行方向を変える
ようにすればよい。その上、実際のレーザーはガウシア
ンビームなので、ホログラム記録媒体1の中心がガウシ
アンビームのウエストとなるようする。これにより、第
1の読み出し光と第2の読み出し光は、ビームの偏向に
対して同じ角度偏向を角度偏向手段から受けることにな
り、ホログラム記録媒体1に等しい入射角度で入射させ
ることができる。
【0093】ここで、第1のビームスプリッター22と
第2のビームスプリッタ23の透過率若しくは反射率
は、それぞれを透過又は反射するレーザ光の光量の比が
ホログラム記録媒体1中において適切になるように設計
したものを用いることが望ましい。
【0094】また、角度偏向手段として、高い分解点数
を持つシェアウエーブを用いたAODを用いた場合は、
回折を受けない0次光が生じるので、記録時において
は、この0次光を物体光として用いるようにしてもよ
い。この場合、空間光変調器24への入射角を一定にす
ることができるので、物体光の利用効率を向上させるこ
とができる。
【0095】なお、以上は、角度多重により複数のホロ
グラムを多重記録し、角度多重により記録された複数の
ホログラムを再生する例について説明したが、本発明を
適用したホログラム記録再生装置20は、その他の多重
方式、すなわち、波長多重、位相コード多重、シフト多
重、ペリストロフィック多重、或いはこれらの組み合わ
せ等により複数のホログラムを多重記録し、これらの多
重方式により多重記録された複数のホログラムを再生す
ることも可能である。
【0096】また、再生時の露光によりフォトリフラク
ティブ結晶などに記録されたホログラムが破壊されるこ
とを避けるために、2波長を用いてホログラムを記録す
ることが提案され、効果が実証されている(USP 566549
3 Bai et al, Y.S. Bai andR. Kachru, Phys.Rev.Lett,
78,2944,1997, D.Lande et al,22, 1722,1997,日本特
許 特開平10―45497、特開平10―4549
8)。これらに於いては、Pr:LiNbO3,Pr:
LiTaO3等の結晶が記録媒体として用いられ、45
0nm前後の青色光で下準位の電子を中間準位へ励起
後、850nm程度の赤外光でホログラムを記録すると
いう二段階のプロセスを経るようにしている。本発明を
適用したホログラム記録再生装置20においても、ホロ
グラム記録媒体1としてPr:LiNbO3,Pr:L
iTaO3等の結晶を用い、光源21が2種類のレーザ
光を出射するようにすれば、この手法を容易に実現する
ことができる。
【0097】ところで、図13に示した例において、第
2の読み出し光を第1の読み出し光の位相共役光にすれ
ば、完全に共役な波面を得ることができる。位相共役光
を発生させるには様々な手段があるが、代表的な手法と
して、四光波混合と自己励起位相共役鏡がある。
【0098】先ず、四光波混合により位相共役光を発生
させるようにしたホログラム記録再生装置について、図
14を参照して説明する。
【0099】この図14に示すホログラム記録再生装置
40は、基本構成を図12及び図13に示したホログラ
ム記録再生装置20と同様とし、ホログラム記録再生装
置20の備えるミラー30に変えて位相共役鏡41を用
いたことを特徴としている。したがって、このホログラ
ム記録再生装置40により記録媒体保持手段26に保持
されたホログラム記録媒体1にホログラムを記録する際
は、図12及び図13に示したホログラム記録再生装置
20によりホログラムを記録する場合と変わるところが
ないので、説明を省略する。
【0100】このホログラム記録再生装置40により、
ホログラム記録媒体1に記録されたホログラムを再生す
る際は、光源21から出射され、第1のビームスプリッ
タ22により反射されたレーザ光がミラー27,28に
より順次反射され、第1の読み出し光として、記録媒体
保持手段26に保持されたホログラム記録媒体1に入射
する。そして、ホログラム記録媒体1を透過した第1の
読み出し光は、その光路上に配設された位相共役鏡41
内に入射する。
【0101】一方、光源21から出射され、第2のビー
ムスプリッタ23により反射されたレーザ光は、ミラー
29により反射された後にその光路上に配設された位相
共役鏡41内にポンプ光として入射する。このとき、ミ
ラー29により反射されたレーザ光は、その進行方向
が、位相共役鏡41内に入射する第1の読み出し光と直
交するように、位相共役鏡41内に入射する。
【0102】ミラー29により反射されたレーザ光がポ
ンプ光として位相共役鏡41内に入射し、ホログラム記
録媒体1を透過した第1の読み出し光が位相共役鏡41
内に入射すると、この位相共役鏡41内で四光波混合が
生じ、第1の読み出し光の位相共役光が得られる。この
四光波混合により得られる位相共役光が、第2の読み出
し光としてホログラム記録媒体1に入射する。
【0103】第1の読み出し光と第2の読み出し光とが
ホログラム記録媒体1に入射すると、図12及び図13
に示したホログラム記録再生装置20の場合と同様に、
第1の読み出し光により第1のホログラム2が再生され
て第1の再生光が得られ、第2の読み出し光により第2
のホログラム3が再生されて第2の再生光が得られる。
【0104】そして、第1の再生光と第2の読み出し光
とが干渉して、第2のホログラム3上にこれと同一の新
たなホログラムが重畳記録され、第2の再生光と第1の
読み出し光とが干渉して、第1のホログラム2上にこれ
と同一の新たなホログラムが重畳記録される。また、第
1の再生光は、ホログラム記録媒体1の物体光出射側か
ら出射し、フーリエ変換レンズ34によりフーリエ変換
された後にCCD等の撮像素子35により受光され、第
2の再生光は、ホログラム記録媒体1の物体光入射側か
ら出射し、フーリエ変換レンズ25によりフーリエ変換
された後にミラー36により反射され、CCD等の撮像
素子37により受光される。
【0105】この例のように、四光波混合により第1の
読み出し光の位相共役光を得て、これを第2の読み出し
光としてホログラム記録媒体1に入射させるようにすれ
ば、ホログラム記録再生装置を構成する各部に高いアラ
イメント精度が要求されず、簡便に本発明を適用したホ
ログラム記録再生装置を実現することができる。
【0106】次に、自己励起位相共役鏡を用いて位相共
役光を発生させるようにしたホログラム記録再生装置に
ついて、図15を参照して説明する。
【0107】この図15に示すホログラム記録再生装置
50は、基本構成を図12及び図13に示したホログラ
ム記録再生装置20と同様とし、ホログラム記録再生装
置20の備える第2のビームスプリッタ23とミラー2
9とが除かれ、ミラー30に変えて自己励起位相共役鏡
51を用いたことを特徴としている。したがって、この
ホログラム記録再生装置50により記録媒体保持手段2
6に保持されたホログラム記録媒体1にホログラムを記
録する際は、図12及び図13に示したホログラム記録
再生装置20によりホログラムを記録する場合と変わる
ところがないので、説明を省略する。
【0108】このホログラム記録再生装置50により、
ホログラム記録媒体1に記録されたホログラムを再生す
る際は、光源21から出射され、第1のビームスプリッ
タ22により反射されたレーザ光がミラー27,28に
より順次反射され、第1の読み出し光として、記録媒体
保持手段26に保持されたホログラム記録媒体1に入射
する。そして、ホログラム記録媒体1を透過した第1の
読み出し光は、その光路上に配設された自己励起位相共
役鏡51内に入射する。
【0109】自己励起位相共役鏡51は、入射光の位相
共役光を発生させるので、自己励起位相共役鏡51内に
第1の読み出し光が入射すると、第1の読み出し光の位
相共役光が得られる。この自己励起層共役鏡51により
得られる第1の読み出し光の位相共役光が、第2の読み
出し光としてホログラム記録媒体1に入射する。
【0110】第1の読み出し光と第2の読み出し光とが
ホログラム記録媒体1に入射すると、図12及び図13
に示したホログラム記録再生装置20の場合と同様に、
第1の読み出し光により第1のホログラム2が再生され
て第1の再生光が得られ、第2の読み出し光により第2
のホログラム3が再生されて第2の再生光が得られる。
【0111】そして、第1の再生光と第2の読み出し光
とが干渉して、第2のホログラム3上にこれと同一の新
たなホログラムが重畳記録され、第2の再生光と第1の
読み出し光とが干渉して、第1のホログラム2上にこれ
と同一の新たなホログラムが重畳記録される。また、第
1の再生光は、ホログラム記録媒体1の物体光出射側か
ら出射し、フーリエ変換レンズ34によりフーリエ変換
された後にCCD等の撮像素子35により受光され、第
2の再生光は、ホログラム記録媒体1の物体光入射側か
ら出射し、フーリエ変換レンズ25によりフーリエ変換
された後にミラー36により反射され、CCD等の撮像
素子37により受光される。
【0112】この例のように、自己励起位相共役鏡51
を用いて第1の読み出し光の位相共役光を得て、これを
第2の読み出し光としてホログラム記録媒体1に入射さ
せるようにすれば、ホログラム記録再生装置を構成する
各部に高いアライメント精度が要求されず、簡便に本発
明を適用したホログラム記録再生装置を実現することが
できると共に、装置の構成を簡素化することができる。
【0113】
【発明の効果】本発明に係るホログラム記録再生方法に
よれば、記録時の参照光と同一の光と、参照光の共役光
とを読み出し光としてホログラムが記録されたホログラ
ム記録媒体に同時に入射させ、参照光と同一の光により
再生される再生光と参照光の共役光との干渉により形成
される元のホログラムと同一のホログラムと、参照光の
共役光により再生される再生光と参照光と同一の光との
干渉により形成される元のホログラムと同一のホログラ
ムとを、ホログラムが記録されたホログラム記録媒体に
重畳記録しながらホログラムを再生するので、ホログラ
ムの再生に伴う回折効率の低下を抑制して、ホログラム
の長寿命化を図ることが可能となる。
【0114】また、本発明に係るホログラム記録再生装
置によれば、ホログラム記録再生部により、記録時の参
照光と同一の光と、参照光の共役光とが読み出し光とし
て、記録媒体保持手段に保持されたホログラムが記録さ
れたホログラム記録媒体に同時に入射され、参照光と同
一の光により再生される再生光と参照光の共役光との干
渉により形成される元のホログラムと同一のホログラム
と、参照光の共役光により再生される再生光と参照光と
同一の光との干渉により形成される元のホログラムと同
一のホログラムとが、ホログラムが記録されたホログラ
ム記録媒体に重畳記録されると共にホログラムを再生す
るので、ホログラムの再生に伴う回折効率の低下を抑制
して、ホログラムの長寿命化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同一方向に進行する2つの参照光を用いてホロ
グラム記録媒体にホログラムを記録する様子を示す模式
図である。
【図2】互いに反対方向に進行する2つの参照光を用い
てホログラム記録媒体にホログラムを記録する様子を示
す模式図である。
【図3】本発明に係るホログラム記録再生方法により、
同一方向に進行する2つの参照光を用いてホログラム記
録媒体に記録されたホログラムを再生する様子を示す模
式図である。
【図4】本発明に係るホログラム記録再生方法により、
互いに反対方向に進行する2つの参照光を用いてホログ
ラム記録媒体に記録されたホログラムを再生する様子を
示す模式図である。
【図5】ホログラムの記録と再生に伴う回折効率の得失
を示す図である。
【図6】2つのホログラム記録媒体にホログラムを記録
する様子を示す模式図である。
【図7】本発明に係るホログラム記録再生方法により、
2つのホログラム記録媒体に記録されたホログラムを再
生する様子を示す模式図である。
【図8】オリジナルのマスターホログラムを記録する様
子を示す模式図である。
【図9】マスターホログラムを用いてコピーホログラム
を複製する様子を示す模式図である。
【図10】コピーホログラムを再生する様子を示す模式
図である。
【図11】マスターホログラムとコピーホログラムを用
いて、本発明に係るホログラム記録再生方法によりホロ
グラムを再生する様子を示す模式図である。
【図12】本発明を適用したホログラム記録再生装置の
一構成例を示す図であり、ホログラム記録媒体にホログ
ラムを記録する様子を示す模式図である。
【図13】上記ホログラム記録再生装置によりホログラ
ム記録媒体に記録されたホログラムを再生する様子を示
す模式図である。
【図14】本発明を適用した他のホログラム記録再生装
置を示す模式図である。
【図15】本発明を適用した更に他のホログラム記録再
生装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ホログラム記録媒体、2 第1のホログラム、3
第2のホログラム、11 第1のホログラム記録媒体、
12 第2のホログラム記録媒体、13 第1のホログ
ラム、14 第2のホログラム、20 ホログラム記録
再生装置、21光源、22 第1のビームスプリッタ、
23 第2のビームスプリッタ、24空間光変調器、2
6 記録媒体保持手段、40 ホログラム記録再生装
置、41 位相共役鏡、50 ホログラム記録再生装
置、51 自己励起位相共役鏡

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体光と参照光との干渉により形成され
    たホログラムが記録されたホログラム記録媒体に、上記
    参照光と同一の光と、上記参照光の共役光とを読み出し
    光として同時に入射させ、上記参照光と同一の光により
    再生される再生光と上記参照光の共役光との干渉により
    形成されるホログラムと、上記参照光の共役光により再
    生される再生光と上記参照光と同一の光との干渉により
    形成されるホログラムとを上記ホログラム記録媒体に重
    畳記録しながら上記ホログラムを再生することを特徴と
    するホログラム記録再生方法。
  2. 【請求項2】 上記参照光は空間的に分離された少なく
    とも2つの部分を有し、 上記参照光の一方の部分と同一の光と、上記参照光の他
    方の部分の共役光とを読み出し光として上記ホログラム
    記録媒体に同時に入射させることを特徴とする請求項1
    記載のホログラム記録再生方法。
  3. 【請求項3】 上記ホログラムは少なくとも2つのホロ
    グラム記録媒体にそれぞれ記録されており、 上記参照光の一方の部分と同一の光により再生される再
    生光と、上記参照光の他方の部分の共役光との干渉によ
    り形成されるホログラムを上記少なくとも2つの記録媒
    体のうちの一方に重畳記録し、 上記参照光の他方の部分の共役光により再生される再生
    光と、上記参照光の一方の部分と同一の光との干渉によ
    り形成されるホログラムを上記少なくとも2つの記録媒
    体のうちの他方に重畳記録することを特徴とする請求項
    2記載のホログラム記録再生方法。
  4. 【請求項4】 上記ホログラム記録媒体に多重記録され
    たホログラムを再生することを特徴とする請求項1記載
    のホログラム記録再生方法。
  5. 【請求項5】 物体光と参照光との干渉により形成され
    たホログラムが記録されたホログラム記録媒体を保持す
    る記録媒体保持部と、 上記記録媒体保持部に保持されたホログラム記録媒体
    に、上記参照光と同一の光と、上記参照光の共役光とを
    読み出し光として同時に入射させ、上記参照光と同一の
    光により再生される再生光と上記参照光の共役光との干
    渉により形成されるホログラムと、上記参照光の共役光
    により再生される再生光と上記参照光と同一の光との干
    渉により形成されるホログラムとを上記ホログラム記録
    媒体に重畳記録しながら上記ホログラムを再生するホロ
    グラム記録再生部とを備えることを特徴とするホログラ
    ム記録再生装置。
  6. 【請求項6】 上記記録媒体保持部は、空間的に少なく
    とも2つの部分に分離された参照光を用いて上記ホログ
    ラムが記録されたホログラム記録媒体を保持し、 上記ホログラム記録再生部は、上記参照光の一方の部分
    と同一の光と、上記参照光の他方の部分の共役光とを読
    み出し光として上記ホログラム記録媒体に同時に入射さ
    せることを特徴とする請求項5記載のホログラム記録再
    生装置。
  7. 【請求項7】 上記記録媒体保持部は、上記ホログラム
    が記録された少なくとも2つのホログラム記録媒体を保
    持し、 上記ホログラム記録再生部は、上記参照光の一方の部分
    と同一の光により再生される再生光と、上記参照光の他
    方の部分の共役光との干渉により形成されるホログラム
    を上記少なくとも2つのホログラム記録媒体のうちの一
    方に重畳記録すると共に、上記参照光の他方の部分の共
    役光により再生される再生光と、上記参照光の一方の部
    分と同一の光との干渉により形成されるホログラムを上
    記少なくとも2つのホログラム記録媒体のうちの他方に
    重畳記録することを特徴とする請求項6記載のホログラ
    ム記録再生装置。
  8. 【請求項8】 上記ホログラム記録再生部は、上記ホロ
    グラム記録媒体に多重記録されたホログラムを再生する
    ことを特徴とする請求項5記載のホログラム記録再生装
    置。
  9. 【請求項9】 上記ホログラム記録再生部は、 光源と、 上記光源から出射された光を分岐する光路分岐手段と、 上記光路分岐手段により分岐された一方の光を参照光と
    同一の光として上記記録媒体保持手段に保持されたホロ
    グラム記録媒体に入射させる第1の光学系と、 上記光路分岐手段により分岐された他方の光を参照光の
    共役光として上記記録媒体保持手段に保持されたホログ
    ラム記録媒体に入射させる第1の光学系とを備えること
    を特徴とする請求項5記載のホログラム記録再生装置。
  10. 【請求項10】 上記ホログラム記録再生部は、 光源と、 上記光源から出射された光を参照光と同一の光として上
    記記録媒体保持手段に保持されたホログラム記録媒体に
    入射させる光学系と、 上記参照光と同一の光を用いてこの参照光と同一の光の
    位相共役光を発生させる位相共役光発生手段とを備える
    ことを特徴とする請求項5記載のホログラム記録再生装
    置。
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