JP2000241097A - 防弾防刃衣 - Google Patents

防弾防刃衣

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JP2000241097A JP11041089A JP4108999A JP2000241097A JP 2000241097 A JP2000241097 A JP 2000241097A JP 11041089 A JP11041089 A JP 11041089A JP 4108999 A JP4108999 A JP 4108999A JP 2000241097 A JP2000241097 A JP 2000241097A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い防弾性能および高い防刃性能を兼ね備え
るとともに、軽量で着用感に優れおよび静粛性に優れ、
しかも2次災害を効果的に防止できる防弾防刃衣を提供
する。 【解決手段】 破断強度が20g/d以上、破断伸度が
6%以下、初期弾性率が600g/d以上の高強度高弾
性率繊維を使用して製造された布帛が、積層体における
少なくとも1つの層を形成している。この積層体に厚み
方向の任意の位置に金属部材が貼り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防弾性能および防
刃性能を兼ね備える防弾防刃衣に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、銃器から発射される弾丸から身を
護る防弾機能を備えた防弾衣が知られている。一方、ア
イスピックや刃物など(以下、「刃物等」という。)か
ら身を護る防刃機能を備えた、たとえば樹脂製の防刃衣
も知られている(防弾機能はない)。しかし、これらの
2つの機能を兼ね備え、かつ、軽量でありしかも着用感
に優れている防弾防刃衣はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術のう
ち、従来の防弾衣は、総じて重いという欠点があった。
また、従来における樹脂製の防刃衣では、防刃性が乏し
い、重い、着用時に違和感があり不快であるといったこ
とに加え、着用して活動した際にノイズが発生し、静粛
性に欠けるといった問題があった。これらの従来の防弾
衣、防刃衣を単に組み合わせても、高い防弾性能と高い
防刃性能を兼ね備えるとともに、軽量で着用感に優れる
製品とすることはできないものであった。しかも、跳弾
や刃物等を刺された場合に、その刃物等が滑って顎に刺
さるなどといった2次災害を効果的に防止することはで
きないものであった。
【0004】そこで、本発明は、高い防弾性能および高
い防刃性能を兼ね備えるとともに、軽量で着用感および
静粛性に優れ、しかも2次災害を効果的に防止し得る防
弾防刃衣を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明に係る防弾防刃衣は、破断強度が20g/d以上、破
断伸度が6%以下、初期弾性率が600g/d以上の高
強度高弾性率繊維を、少なくともその一部に使用した積
層構造を有し、かつ、その積層構造における厚み方向の
任意の位置に金属部材が貼り付けられていることを特徴
とするものである。
【0006】本発明においては、高強度高弾性率繊維を
使用した布帛を備えるものである。この高強度高弾性率
繊維において、破断強度が20g/d以上、破断伸度が
6%以下と規定したのは、繊維が破断する際に大きなエ
ネルギーを消費させるためである。すなわち、弾丸を受
けたときに、その弾丸のエネルギーを繊維が切れるエネ
ルギーで相殺するものである。破断強度が20g/d未
満、破断伸度が6%より大きいと、弾丸のエネルギーを
十分に吸収することができない。なお、本発明において
用いられる高強度高弾性率繊維としては、たとえば全芳
香族系ポリアミド繊維、ポリパラフェニレンベンゾビス
オキサゾール繊維(PBO繊維)、全芳香族系ポリエス
テル繊維、高強度ポリエチレン繊維、高強度ポリビニル
アルコール繊維などを挙げることができるが、これらの
ものに限定されるわけではない。
【0007】また、弾丸を受けた際、高強度高弾性率繊
維の初期弾性率が高いと、高強度高弾性率繊維は非常に
伸び難いので、弾丸のエネルギーを瞬時に広い面積範囲
に伝播させることができる。そこで、本発明では、高強
度高弾性率繊維として、初期弾性率を600g/d以上
のものを用いている。これにより、弾丸のエネルギーを
より多くの繊維で受け止めることができる。なお、初期
弾性率が600g/d未満では、弾丸のエネルギーを瞬
時に広範囲に伝播する際の効率が落ちるものである。
【0008】また、この布帛に金属部材が貼りつけられ
ていることにより、高い防弾性能に加えて、高い防刃性
能を発揮することができる。金属部材を布帛に貼り付け
る際には、粘着剤あるいは接着剤を用いることができ
る。
【0009】ここで、前記金属部材が、粘着剤によって
貼り付けられていることが好ましい。粘着剤は、貼り付
けた後も半永久的な粘弾性を示すので、防弾防刃衣を繰
り返し着用する際に、接着剤で接着した場合よりも金属
部材が剥離しにくくなり、その意味で耐久性が増すこと
になる。
【0010】また、前記粘着剤が、天然ゴムラテックス
系粘着剤であることが望ましい。天然ゴムラテックス系
粘着剤は、低温下においても固まり難い性質を有する。
したがって、粘着剤として天然ゴムラテックス系粘着剤
を用いることにより、防弾防刃衣をたとえば寒冷地で使
用する場合であっても、高い耐久性を発揮することがで
きる。
【0011】また、前記高強度高弾性率繊維が重量平均
分子量が50万以上、好ましくは100万、より好まし
くは200万以上の超高分子量ポリエチレンマルチフィ
ラメントであることが望ましい。このように、重量平均
分子量が50万以上の超高分子量ポリエチレンマルチフ
ィラメントを用いることにより、より高強度高弾性率の
繊維を得ることができる。このことにより、高い防弾性
能を付与することができる。
【0012】さらに、前記高強度高弾性率繊維の単糸繊
度が12d以下のマルチフィラメントであることが望ま
しい。単糸繊度が12d以上であると、繊維の高強度高
弾性率化が行い難く、高強度高弾性率繊維を得るには1
2d以下、好ましくは6d以下であることが必要であ
る。また、開繊された繊維を0°/90°に積層した布
帛構成においては、単糸繊維が12d以下の方が、その
繊維の容積比率を高くする上で有利である。
【0013】また、好ましくは、前記布帛が、開繊され
た繊維を、直交するように0°/90°に少なくとも2
層以上積層し、熱可塑性エラストマー樹脂を含浸させ固
着させてなるようにする。このような構造をとることに
より、布帛の高弾性率化が図られ、結果的に弾丸のエネ
ルギーを瞬時に広い面積に効率よく伝播させることがで
きる。
【0014】さらに、前記積層体を構成する布帛に使用
される高強度高弾性率繊維のうちの少なくとも一部の経
緯繊維軸が、任意の方向となるように積層されている態
様とすることが望ましい。このように、経緯繊維軸が任
意の方向となるように積層されている態様とすることに
より、異方性を無くすことができる。したがって、弾丸
のエネルギーを広範囲に均等に分散することができる。
【0015】一方、前記金属部材は、複数の小片が独立
して隙間なく貼り付けられている態様とすることが望ま
しい。このように、金属部材として複数の小片が独立し
て隙間なく貼り付けられている態様とすることにより、
防弾防刃衣としてのフレキシビリティを発揮することが
でき、もって着用感を良好なものとすることができる。
【0016】また、前記複数の小片が積層方向に千鳥配
置されている態様とすることが望ましい。このように、
複数の小片を積層方向に千鳥配置することにより、小片
の間の隙間に他の層における小片の面部が積層方向に重
なることになるので、防刃性能を面方向に均一に発揮す
ることができる。
【0017】さらに、前記複数の小片のうちの少なくと
も一部が、亀甲型薄板であることが望ましい。このよう
に、小片が亀甲型薄板であることにより、防弾防刃衣と
してのフレキシビリティがさらに向上し、着用感をより
良好なものとすることができる。このとき、複数の小片
すべてを亀甲型薄板とする態様の他、たとえば亀甲型薄
板と他の形状の小片を組み合わせてもよいし、あるいは
端部において亀甲型の一部が切断された形状の小片を用
いるなどの態様とすることもできることなどはいうまで
もない。
【0018】また、前記金属部材は、その密度が5g/
cm3以下、その厚みが3mm以下であることが望まし
い。金属部材の密度が5g/cm3以下、その厚みが3
mm以下であることにより、防弾防刃衣全体としての軽
量化を図ることができる。このため、着用感の向上に寄
与することになる。
【0019】さらに、前記金属部材が、硬度130Hv
以上のチタン板からなるのが望ましい。硬度が130H
v以上のチタン板を用いることにより、より高い防刃性
能を発揮することができる。
【0020】また、前記積層体の人体側に緩衝材を配し
た態様とするのが好ましい。積層体の人体側に緩衝材を
配することにより、人体に加わる衝撃を緩和し、着弾時
のトラウマを低減することができる。ここで、トラウマ
とは、後述する防弾試験などにより弾丸を撃った際に、
試料の裏側に配置される疑似人体物質のへこみ長さをい
うものである。また、着用時の違和感を解消し、不快感
の低減にも寄与するものである。
【0021】さらに、防弾防刃衣の防弾防刃部位におけ
る単位面積あたりの重量が、1.3g/cm2以下であ
る態様とするのが望ましい。防弾防刃衣の防弾防刃部位
における単位面積あたりの重量が、1.3g/cm2
下である態様とすることにより、防弾防刃衣を全体とし
ての軽量なものとすることができ、着用性の向上に寄与
することができる。
【0022】ここで、防刃性能は、本件防刃試験法によ
り測定された貫通量が5mm未満である防刃性能を有す
ることが好ましい。なお、本発明にいう「本件防刃試験
法」は、後述する実施例において説明する。
【0023】さらに、防弾性能は、NIJ規格 010
1.03における脅威レベルIIIa以上の防弾性能を有
することが望ましい。また、ここでいう「NIJ規格
0101.03」についても、後述する実施例において
説明する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら、具体的に説明する。図1(a)は本
発明に係る防弾防刃衣の展開状態の平面図、(b)はそ
の着用状態の正面図、図2は本発明に係る防弾防刃衣の
正面部分の断面図である。
【0025】図1(a)に示すように、防弾防刃衣1に
おけるカバーシート11の前面部分(防弾防刃部位)1
1Aに、仮想線で示す防弾防刃衣用部材12が設けられ
ている。また、カバーシート11の前面部分11Aの表
面には、4枚の面ファスナー(雌部)13,13,1
3,13が縫製されている。そして、カバーシート11
の裏面部分11Bは、メッシュ加工されており、その端
部には、ゴムベルト14を介して、面ファスナー(雄
部)15,15が取り付けられている。防弾防刃衣1を
着用する際には、図示しない着用者がセンターの孔部1
6に首を通し、図1(b)に示すように、面ファスナー
(雄部)15,15を面ファスナー(雌部)13,1
3,13,13の適宜の位置に貼り付けて着用する。
【0026】防弾防刃衣用部材12は、図2に示すよう
に、複数の高強度シート2,2,…を積層して形成され
た積層体3を備えている。本実施形態で使用される高強
度シート2は、開繊された繊維を、直交するように0°
/90°に複数積層し、熱可塑性エラストマー樹脂を含
浸させ固着させてなるシートである。この布帛として
は、高強度高弾性率繊維が経緯繊維軸が任意となるよう
に積層されているものを用いることもできる。また、布
帛における高強度高弾性率繊維を用いる部分は、布帛全
体である必要はなく、少なくとも人体の防弾防刃部位を
保護できる範囲でよい。
【0027】また、積層体3の人体側(図2における下
側)には、2枚の金属部材4,5が積層されている。こ
れら積層体3および金属部材4,5によって防弾防刃衣
用部材12が構成されている。
【0028】金属部材4においては、図2および図3に
示すように、複数の金属片である亀甲型薄板からなるチ
タン片4a,4a,…が敷き詰められて、それらの裏面
側が天然ゴムラテックス系粘着剤によって高強度シート
4b1に貼り着けられている。チタン片4a,4a,…
の表面側は、高強度シート4b2に対して、天然ゴムラ
テックス系粘着剤によって貼り着けられる。
【0029】本発明で使用される天然ゴムラテックス系
粘着剤は、長期間固まることがなく、柔軟性を半永久的
に維持する性質を有する。たとえば、チタン片4a,4
a,…を高強度シート4b1,4b2に貼り着けて金属
部材4を形成する際、通常の接着剤を用いると、接着剤
は乾燥した後に固まってしまう。このため、防弾防刃衣
を着脱したり着用したまま動いたりして、接着部の疲労
が生じて、金属部材4が剥離しやすく、耐久性に劣るも
のである。これに対して、チタン片4a,4a,…を高
強度シート4b1,4b2に貼り着ける際に、粘着剤、
特に、天然ゴムラテックス系粘着剤を用いると、その柔
軟性が保たれているので、金属部材4が剥離しないよう
にすることができる。したがって、粘着剤によって金属
部材4を貼り付けたを場合には、金属部材4が半永久的
に剥離しないものである。特に、天然ゴムラテックス系
粘着剤を用いる場合には、気温が低い場合であっても、
容易に固まらないので、防弾防刃衣1を寒い地方で使用
する場合や、冬期などの寒い時期に使用する場合であっ
ても、金属部材4の剥離を防止することができる。その
結果、高い防弾防刃性能を確実に維持することができ
る。
【0030】さらに、本実施形態では、金属部材4の人
体側(図2における下側)に、もう一つの金属部材5を
配置し積層している。金属部材5においては、図3に示
すように、複数の金属片であるチタン片5a,5a,…
が敷き詰められて、それらの裏面側が天然ゴムラテック
ス系粘着剤によって高強度シート5b1に貼り着けられ
ている。また、チタン片5a,5a,…の表面側は、高
強度シート5b2に対して、天然ゴムラテックス系粘着
剤によって貼り着けられる。金属部材5は、金属部材4
と同様、天然ゴムラテックス系の粘着剤を使用した構成
とされていることから、金属部材4と同等の耐久性を有
するものである。
【0031】そして、図4に示すように、金属部材4に
おけるチタン片4a,4a,…(実線で示す)が隣り合
う位置と、金属部材5におけるチタン片5a,5a,…
(破線で示す)が隣り合う位置とが、ずれるようにして
金属部材4,5が配置され、いわば積層方向に千鳥配置
されている。このように金属部材4,5を積層方向に千
鳥配置することにより、図4に示すように、正面視し
て、チタン片4a,4a,…間の隙間には、チタン片5
a,5a,…が位置し、チタン片5a,5a,…の間の
隙間には、チタン片4a,4a,…が位置している。し
たがって、刃物等がたとえばチタン片4a,4aの間の
隙間に刺し込まれたとしても、チタン片5aに当たっ
て、着用者の身体を確実に保護することができる。
【0032】このように、高強度高弾性率繊維を使用し
た布帛によって形成された積層体3に粘着剤を用いて金
属部材を貼り付けてなる防弾防刃衣とすることにより、
高い防弾性能と防刃性能をともに備える一方、高い柔軟
性、軽量性を備えるので、着用者の動きを阻害すること
がない。また、粘着剤を用いていることにより、金属部
材の剥離が起こり難く、しかも、従来における樹脂製の
防刃衣と比較して、格段に静粛性が良好なものである。
【0033】なお、金属部材4,5を2層積層したが、
1枚であっても良い。さらに、金属部材4,5における
チタン片4a,4a,…、5a,5a,…の形状は、正
方形や長方形など四角形に限らず、三角形や六角形な
ど、適宜の形状とすることができ、特に亀甲状(正六角
形状)とするのが好適である。また、その大きさなどを
適宜決定することもできる。さらに、本実施形態では、
防弾防刃衣1におけるカバーシート11の前面部分11
Aのみを防弾防刃部位として金属部材4,5および積層
体3を配置したが、防弾防刃衣1に求められる性質に応
じて防弾防刃部位は、適宜の位置に設定することがで
き、たとえば防弾防刃衣1に対するカバーシート11A
の裏面部分11Bにこれらを配置する態様とすることも
できる。
【0034】また、前記実施形態では、積層体3の人体
側に金属部材4,5を積層したが、この態様に限らず、
金属部材を高強度高弾性率繊維体の外側に積層したり、
あるいは人体側および外側の双方に積層することもでき
る。
【0035】他方、前記実施形態においては、5枚一組
の高強度シート2で積層体3を構成したが、3枚一組や
7枚一組など、適宜の枚数単位で積層することもでき
る。また、前記実施形態では、各金属部材において、チ
タン片の大きさを統一しているが、チタン片の大きさは
特に限定されず異なる大きさのチタン片を用いることも
できる。
【0036】さらに、前記実施形態では、カバーシート
11内に防弾防刃衣用部材12を設ける態様としたが、
たとえば防弾防刃衣用部材を衣服に貼り付ける態様など
とすることもできる。他方、防弾防刃衣の緩衝効果を高
めるべく、人体側に、たとえば発泡ポリエチレンからな
る緩衝材を配置するのもが好適である。その結果、着用
性も向上する。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例について
説明する。ここで、各実施例および比較例における防弾
防刃衣に対して、防刃性、防弾性、着用性、および機能
性の4項目について試験を行った。以下、それらの試験
方法について説明する。なお、各素材の評価基準は表1
に示す通りである。
【0038】<防刃性試験>防刃性試験は、本件防刃試
験法に基づいて行った。この本件防刃性能試験につい
て、図5を参照しながら説明する。図5(a)に示すよ
うに、試験台30における試料Bから約1.5Mの高さ
に無抵抗スライダー31を据え付け、その上部に垂直固
定用ネジ32を設ける。また、その下方には、人体疑似
物質となる油粘土33を敷き、その上に試料Bを載置す
る。
【0039】垂直固定用ネジ32には、図5(b)に示
す試験用アイスピック34が取り付けられている。試験
用アイスピック34は、重量が1.7kgになるように
調整したものである。刃の全長は147mmであり、根
元部分の径はφ4.4mmである。先端から、62.5
mmの位置から、先端から4.5mmの位置まではテー
パが付されており、先端から4.5mmの位置の径はφ
2.0mmとなっている。その先端から4.5mmの位
置から先端部までの間はさらに大きなテーパが付されて
おり、先端部は尖鋭状である。
【0040】この試験用アイスピック34を、その先端
から試料Bまでの距離がちょうど1.5mとなる高さに
取り付け、無抵抗スライダー32を図5(a)に示す矢
印方向にスライドさせて、試験用アイスピック34を自
然落下させる。このときの仕事量はおよそ25Jに相当
する。そして、試験用アイスピック34が試料Bを貫通
した長さ(図中L)を測定する。
【0041】貫通した長さを測定する場合には、試験台
30をそのまま転倒させ、図5(c)に示すように、油
粘土33から抜き取られた試験用アイスピック34の先
端の突き出し長さLを測定する。なお、試験用アイスピ
ック34に変えて、同様に仕事量が25Jに相当するよ
うに調整した出刃包丁およびサバイバルナイフを用いた
試験も合わせて行った。
【0042】<防弾性試験>防弾性試験は、NIJ規格
の試験法に基づいて行った。この試験法は、NIJ指定
人体疑似物質である油粘土15cm厚の上に防弾試料
(約30cm角)を密着させ、銃口から試料までの距離
を5mの設定し、弾丸を発射する。初速の測定方法とし
ては、5フィートと10フィートに測定器を設置し、そ
の測定器を弾丸が通過する際に検知された弾丸の速度
を、それぞれ最大・最小値とし、両者の平均値をもって
弾丸の速度とする。
【0043】このNIJ規格において、脅威レベルIII
a以上と認定されるには、次の条件が必要となる。弾丸
として、9×19mmの44マグナムにより、薬量24
0Gr(グレイン)のセミワインドカッターを初速42
8m/sで6発発射し、貫通するか否かを判断する。そ
して、6発すべて貫通しなかった場合に、それぞれのト
ラウマ(footnote)を測定する。その平均値が、44m
m未満であれば、NIJ規格 0101.03における
脅威レベルIIIa以上の防弾性能が評価される。
【0044】なお、NIJ規格 0101.03におい
ては、弾丸を正面から発射する場合についての測定のみ
基準としているが、本実施例では、このNIJ規格 0
101.03に準じて、弾丸を斜め30°方向から発射
する試験、および斜め45°方向から発射する試験も行
った。その結果も合わせて表1に示す。
【0045】<着用性試験>着用性試験は、20人のモ
ニターによる官能試験により行った。前記のように、防
弾防刃衣としてSサイズ、Mサイズ、Lサイズの3種類
のサイズのものを用意し、各モニターに自分がもっとも
合うサイズの防弾防刃衣を選ばせ着用させた。そして、
各モニターが「着心地がよい」と感じるか否かにより評
価を行った。また、軽量性も測定した。この軽量性は、
Mサイズの防弾防刃衣1着の表見頃に1枚の防弾防刃衣
用部材を設けたものを基準とした。その防弾防刃部位の
総面積は960cm2であり、防弾防刃衣用部材以外の
部材の総重量がおよそ50gである。すなわち、Mサイ
ズ1着当たりの総重量を算出する際、防弾防刃部位にお
ける単位面積当たりの重量が防弾防刃が1.3g/cm
2であり、防弾防刃部位の総面積は960cm2であるの
で、防弾防刃部位の総重量は約1250gとなる。これ
に防弾防刃部位以外の総重量およそ50gを加算し、単
位を合わせておよそ1.3Kgとなり、非常に軽量なも
のとなる
【0046】<機能性試験>機能性試験としては、静粛
性および耐久性の試験を行った。静粛性試験は、前記着
用感の試験を行った20人の各モニターにそれぞれ10
0m走を行わせ、それぞれがうるさいと感じるか否かを
官能的に評価させた。また、耐久性試験については、そ
の100m走の後、金属部材に剥離が生じているか否か
を調べた。
【0047】《実施例1》高強度高弾性率繊維として、
破断強度40g/d、破断伸度が3.5%、初期弾性率
が1500g/d、単糸繊度2デニール、重量平均分子
量が400万の超高分子量ポリエチレンマルチフィラメ
ントを、それぞれ直交するように0°/90°に積層
し、熱可塑性エラストマー樹脂を含浸固着させて布帛を
製造した。この布帛に、天然ゴムラテックス系粘着剤を
用いて、密度4.5g/cm3、厚みが1mm、硬度2
00Hvである亀甲状のチタン片を複数枚隙間なく貼り
付けしたものを、発泡ポリエチレンシートの表側に配置
し、さらにその裏側に同様の布帛およびこの布帛に貼り
着けられたチタン板を配置した。このとき、両チタン板
を形成するチタン片の隣接点同士は、それぞれ重なり合
わないように千鳥配置して防弾防刃衣を形成した。な
お、この防弾防刃衣の防弾防刃部位における単位面積あ
たりの重量が、1.3g/cm2である。また、防弾防
刃衣としてSサイズ、Mサイズ、Lサイズの3種類のサ
イズ用意し、Mサイズのもの1着の総重量は1.3Kg
である。これらのそれぞれの試験の評価を表1に示す。
【0048】<防刃性>本件防刃試験法に基づいて測定
を行った結果、アイスピックで2.1mm、出刃包丁で
1.6mm、サバイバルナイフで0.9mmといずれを
用いた場合も、良好な防刃性を発揮した。
【0049】<防弾性>NIJ規格の試験法に基づいて
試験を行った結果、6発の弾丸のいずれもが貫通するこ
とはなかった。また、そのトラウマは平均15mmと非
常に小さいものであった。また、斜め30°方向および
斜め45°方向のいずれから発射した場合にも、6発す
べての弾丸を止めることができた。このように非常に高
い防弾性能を発揮することが判った。さらに、前記のN
IJ規格に準じて薬量80〜86Gr、弾頭重量5.5
g、直径7.62mm×長さ25mmのスチールジャケ
ットの弾丸をトカレフから初速度490〜510m/s
で6発発射する試験を行った。その結果、6発とも不貫
通となり、このような試験においても、良好な防弾性能
を発揮することも判った。
【0050】<着用性>着用感は、モニター20人がす
べてよいと感じる結果となった。また、総重量はMサイ
ズで1.3kgであり、その他のサイズについては記載
を省略するが、総じて軽量であった。
【0051】<機能性>静粛性は、モニター20人がす
べて静かだと感じる結果となった。また、耐久性につい
ては、いずれのモニターの防弾防刃衣においても、金属
部材の剥離は生じなかった。
【0052】《実施例2》金属部材として、密度8g/
cm3、厚み1mm、硬度120HvのSUS鋼を用い
た他は、実施例1と同一の条件で試験を行った。その結
果、表1に示すように、防弾性能としては、6発全部不
貫通であったが、トラウマの平均が22mmと少し大き
な値となり若干実施例1よりも落ちる結果となった。ま
た、防刃性能においても貫通量がたとえばアイスピック
で2.7mmと若干長くなり実施例1よりは若干落ちる
結果となったが、これらの結果は十分実用に耐える範囲
である。また、全体として3.5kgと重くなったが、
静粛性、耐久性については良好であった。
【0053】《実施例3》布帛構成を平織りとした他は
実施例1と同一の条件で試験を行った。その結果、表1
に示すように、5発までは不貫通であったが、6発目に
貫通してしまった。このように、防弾性能が落ちる結果
となったが、防刃性、着用性、機能性のいずれも実施例
1と同等の結果を得ることができた。
【0054】《実施例4》金属部材を貼り付けるにあた
り、天然ゴムラテックス系粘着剤の代わりに、エポキシ
系接着剤を用いた他は、実施例1と同一の条件で試験を
行った。その結果、表1に示すように、機能性における
耐久性に若干落ちる結果となった。すなわち、20人の
モニターのうち、2人のモニターの金属部材が数枚剥が
れ落ちていた。しかし、その他は実施例1とほぼ同等の
防刃性、防弾性、着用性、および機能性を発揮した。
【0055】《実施例5》緩衝材を設けない他は、実施
例1と同一の条件で試験を行った。その結果、表1に示
すように、着用性における着用感が若干落ちる結果とな
った。すなわち、20人のモニターのうちの5人が着用
感の悪さを訴えたが、いずれも不快感を感じるものでは
なかった。その一方で、緩衝材がないことにより、全体
に厚さが薄くなり、着用感が向上したという意見が、3
人のモニターからあがった。また、緩衝材を設けてない
ことから、トラウマが若干大きくなった。
【0056】《比較例1》繊維材料として、単糸繊度1
5デニール、破断強度18g/d、破断伸度6%初期弾
性率180g/dの繊維材料を用いた他は、実施例1と
同一の条件で試験を行った。その結果、表1に示すよう
に、弾丸が1発目で貫通してしまい、試験終了となって
しまった。また、斜め30°方向、斜め45°方向のい
ずれから発射した場合にも、弾丸の貫通を阻止すること
はできず、試験終了となった。このように、防弾性は非
常に低いものであった。また、防刃性も実施例1よりは
若干低い結果となった。
【0057】《比較例2》従来の防弾衣を比較例2とし
てあげる。この比較例2は、繊維材料として実施例1と
同一の材料を用い、防刃性を付与するための金属材料な
どは設けない例である。この比較例2では、防刃性がほ
とんどなく、また弾丸が2発貫通を阻止したものの、3
発目が抜けてしまい、試験終了となった。また、斜め3
0°方向から発射した場合には、3発の弾丸、斜め45
°方向から発射した場合には、4発の弾丸の貫通をそれ
ぞれ阻止したものの、それぞれ4発目、5発目が貫通し
て試験終了となった。このように、あまり高い防弾性を
発揮することもなかった。
【0058】《比較例3》従来の防刃衣を比較例3とし
てあげる。この比較例3は、防弾性を付与するための繊
維材料は特に設けられておらず、また、防刃性を付与す
るために、樹脂製の小片をリベットによって接合して形
成したものである。この比較例3では、1発目の弾丸が
貫通してしまい、試験終了となった。また、斜め30°
方向、斜め45°方向のいずれから発射した場合も、弾
丸の貫通を阻止することはできず、試験終了となった。
このように、ほとんど防弾性を発揮することはないもの
であった。また、防刃性も実施例1と比較すると、劣る
ものであった。さらに、静粛性として、モニター20人
中、18人のものがうるさいと感じる結果となった。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、高い防
弾性能および高い防刃性能を兼ね備えるとともに、軽量
で着用感および静粛性に優れ、しかも2次災害を効果的
に防止し得る防弾防刃衣を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る防弾防刃衣の展開状態の
平面図、(b)はその着用状態の正面図である。
【図2】図1(a)におけるA−A線断面図である。
【図3】本発明に係る防弾防刃衣における金属部材の分
解斜視図である。
【図4】本発明に係る防弾防刃衣における金属部材の正
面図である。
【図5】本件防刃性試験に用いる部材の説明図である。
【符号の説明】
1 防弾防刃衣 2 高強度シート 3 積層体 4,5 金属部材 4a,5a チタン片 4b1,4b2,5b1,5b2 高強度シート 11 カバーシート 11A カバーシートの前
面部分(防弾防刃部位) 12 防弾防刃衣用部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月22日(1999.11.
22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明に係る防弾防刃衣は、破断強度が20g/d以上、破
断伸度が6%以下、初期弾性率が600g/d以上の高
強度高弾性率繊維を、少なくともその一部に使用した積
層構造を有し、かつ、その積層構造における厚み方向の
任意の位置に金属部材が貼り付けられており、前記布帛
が、開繊された繊維を、直交するように0°/90°に
少なくとも2層以上積層し、熱可塑性エラストマー樹脂
を含浸させ固着させてなることを特徴とするものであ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】さらに、防弾防刃衣に用いられている布帛
は、開繊された繊維を、直交するように0°/90°に
少なくとも2層以上積層し、熱可塑性エラストマー樹脂
を含浸させ固着させてなるようにする。このような構造
をとることにより、布帛の高弾性率化が図られ、結果的
に弾丸のエネルギーを瞬時に広い面積に効率よく伝播さ
せることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】ここで、前記金属部材が、粘着剤によって
貼り付けられていることが好ましい。粘着剤は、貼り付
けた後も半永久的な粘弾性を示すので、防弾防刃衣を繰
り返し着用する際に、接着剤で接着した場合よりも金属
部材が剥離しにくくなり、その意味で耐久性が増すこと
になる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、前記粘着剤が、天然ゴムラテックス
系粘着剤であることが望ましい。天然ゴムラテックス系
粘着剤は、低温下においても固まり難い性質を有する。
したがって、粘着剤として天然ゴムラテックス系粘着剤
を用いることにより、防弾防刃衣をたとえば寒冷地で使
用する場合であっても、高い耐久性能を発揮することが
できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、前記高強度高弾性率繊維が重量平均
分子量が50万以上、好ましくは100万、より好まし
くは200万以上の超高分子量ポリエチレンマルチフィ
ラメントであることが望ましい。このように、重量平均
分子量が50万以上の超高分子量ポリエチレンマルチフ
ィラメントを用いることにより、より高強度高弾性率の
繊維を得ることができる。このことにより、高い防弾性
能を付与することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】さらに、前記高強度高弾性率繊維の単糸繊
度が12d以下のマルチフィラメントであることが望ま
しい。単糸繊度が12d以上であると、繊維の高強度高
弾性率化が行い難く、高強度高弾性率繊維を得るには1
2d以下、好ましくは6d以下であることが必要であ
る。また、開繊された繊維を0°/90°に積層した布
帛構成においては、端糸繊維が12d以下の方が、その
繊維の容積比率を高くする上で有利である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB01B AB12B AK01A AK04A AL09A AN01G BA02 BA03 BA04 BA05 BA10A BA13 BA22 BA22B CB05 DC23B DG04A DG11A EJ82A GB72 JA07A JA13B JB16A JH10 JK01A JK07A JK08A JK12B JK20 JL03 JM02G YY00A YY00B

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破断強度が20g/d以上、破断伸度が
    6%以下、初期弾性率が600g/d以上の高強度高弾
    性率繊維を、少なくともその一部に使用した積層構造を
    有し、かつ、その積層構造における厚み方向の任意の位
    置に金属部材が貼り付けられていることを特徴とする防
    弾防刃衣。
  2. 【請求項2】 前記金属部材が、粘着剤によって貼り付
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の防弾防
    刃衣。
  3. 【請求項3】 前記粘着剤が、天然ゴムラテックス系粘
    着剤であることを特徴とする請求項2に記載の防弾防刃
    衣。
  4. 【請求項4】 前記高強度高弾性率繊維が重量平均分子
    量が50万以上の超高分子量ポリエチレンマルチフィラ
    メントであることを特徴とする請求項1から請求項3の
    いずれか1つに記載の防弾防刃衣。
  5. 【請求項5】 前記高強度高弾性率繊維の単糸繊度が1
    2d以下のマルチフィラメントであることを特徴とする
    請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の防弾防刃
    衣。
  6. 【請求項6】 前記布帛が、開繊された繊維を、直交す
    るように0°/90°に少なくとも2層以上積層し、熱
    可塑性エラストマー樹脂を含浸させ固着させてなること
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記
    載の防弾防刃衣。
  7. 【請求項7】 前記積層体を構成する布帛に使用される
    高強度高弾性率繊維のうちの少なくとも一部の経緯繊維
    軸が、任意の方向となるように積層されていることを特
    徴とする請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の
    防弾防刃衣。
  8. 【請求項8】 前記金属部材は、複数の小片が独立して
    隙間なく貼り付けられていることを特徴とする請求項1
    から請求項7のいずれか1つに記載の防弾防刃衣。
  9. 【請求項9】 前記複数の小片が積層方向に千鳥配置さ
    れていることを特徴する請求項8に記載の防弾防刃衣。
  10. 【請求項10】 前記複数の小片のうちの少なくとも一
    部が、亀甲型薄板であることを特徴とする請求項8また
    は請求項9に記載の防弾防刃衣。
  11. 【請求項11】 前記金属部材は、その密度が5g/c
    3以下、その厚みが3mm以下であることを特徴とす
    る請求項1から請求項10のいずれか1つに記載の防弾
    防刃衣。
  12. 【請求項12】 前記金属部材が、硬度130Hv以上
    のチタン板からなることを特徴とする請求項1から請求
    項11のいずれか1つに記載の防弾防刃衣。
  13. 【請求項13】 前記積層体の人体側に緩衝材を配した
    ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1
    つに記載の防弾防刃衣。
  14. 【請求項14】 防弾防刃衣の防弾防刃部位における単
    位面積あたりの重量が、1.3g/cm2以下であるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1つ
    に記載の防弾防刃衣。
  15. 【請求項15】 本件防刃試験法により測定された貫通
    量が5mm未満である防刃性能を有することを特徴とす
    る請求項1から請求項14のいずれか1つに記載の防弾
    防刃衣。
  16. 【請求項16】 NIJ規格 0101.03における
    脅威レベルIIIa以上の防弾性能を有することを特徴と
    する請求項1から請求項15のいずれか1つに記載の防
    弾防刃衣。
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