JP2000240739A - 円錐ディスク型巻き掛け伝導式無段変速機の後進用歯車のクラッチ装置 - Google Patents

円錐ディスク型巻き掛け伝導式無段変速機の後進用歯車のクラッチ装置

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JP2000240739A
JP2000240739A JP2000037934A JP2000037934A JP2000240739A JP 2000240739 A JP2000240739 A JP 2000240739A JP 2000037934 A JP2000037934 A JP 2000037934A JP 2000037934 A JP2000037934 A JP 2000037934A JP 2000240739 A JP2000240739 A JP 2000240739A
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clutch device
gear
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friction disc
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JP2000037934A
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Paulus Sastrarahardja
サストララハルジャ パウルス
Wihelm Wehren
ウェーレン ウィヘルム
Friedel Lauscher
ラウシャー フリーデル
Johann Kirchhoffer
キルシュホッファー ヨハン
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Original Assignee
Ford Global Technologies LLC
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H37/00Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00
    • F16H37/02Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings
    • F16H37/021Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings toothed gearing combined with continuous variable friction gearing
    • F16H37/022Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings toothed gearing combined with continuous variable friction gearing the toothed gearing having orbital motion

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】現存の装着空間はそのままで、高出力車におけ
る使用も可能とする。 【解決手段】遊星歯車12/13を持ち、リングギア11が、
後進レンジを選択するために、ケーシング18へ第2摩擦
ディスク・クラッチ3を介して締結可能である、円錐デ
ィスク型巻き掛け伝導式無段変速機の後進用歯車のクラ
ッチ装置において、遊星キャリア10が、ラジアル・ニー
ドル軸受16/17により主軸上でかつケーシング18内に、
アクシャル・ニードル軸受42により、3点のみでケーシ
ング18に支持されており、第1摩擦ディスク・クラッチ
2の摩擦ディスク22が、遊星キャリア10に形成された円
筒状バスケット部21と、サーボ制御部の固定ピストン8
に結合されたサンギア9のハブ部分24との間に、小径に
構成され、第1摩擦ディスク・クラッチ2の作動装置
が、シリンダー/ピストンの構成27/28で、サンギア9の
ハブ部分24上の径方向フランジに配置又は形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊星キャリアが、
駆動状態で入力軸に結合され、その一方がサンギアと噛
合い他方がリングギアと噛合う2組の相互に噛合う遊星
歯車を持ち、サンギアが円錐ディスク型巻き掛け伝導式
無段変速機の主軸に駆動状態で結合され、遊星キャリア
が、前進レンジを選択するために、主軸上の円錐ディス
ク装置を調整する目的を持つサーボ制御部の固定ピスト
ンに第1摩擦ディスク・クラッチを介して締結可能であ
り、リングギアが、後進レンジを選択するために、ギア
ケーシングへ第2摩擦ディスク・クラッチを介して締結
可能である、種類の、円錐ディスク型巻き掛け伝導式無
段変速機の後進ギア用クラッチ装置に、関する。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパ特許公報EP 0 109 001 B1号
は、主軸上の円錐ディスク機構を調整するサーボ制御部
の周縁内に本質的に配置され、固定ピストンと移動シリ
ンダーからなる、円錐ディスク型巻き掛け伝導式無段変
速機の変速用遊星歯車のためのクラッチ装置を開示して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術におい
て、遊星歯車変速機の遊星キャリアが駆動状態で入力軸
に結合され、一方がサンギアに他方がリングギアに噛合
い互いに噛合っている2組の遊星歯車が円錐型巻き掛け
伝導式無段変速機の主軸に駆動状態で結合され、遊星キ
ャリアが、前進レンジを選択するために、主軸上の円錐
ディスク装置を調整する目的を持つサーボ制御部の固定
ピストンに第1摩擦ディスク・クラッチを介して締結可
能であり、リングギアが、後進レンジを選択するため
に、ギア・ケーシングへ第2摩擦ディスク・クラッチを
介して締結可能である。
【0004】この従来技術において、第1摩擦ディスク
・クラッチ用の作動装置は、シリンダー/ピストン構成
の形態で、主軸上の円錐ディスク装置を調整する目的を
持つサーボ制御部の固定ピストンが受け持ち、第2摩擦
ディスク・クラッチ用の作動装置は、シリンダー/ピス
トン構成の形態で、ギア・ケーシングが受け持ってい
る。
【0005】第1摩擦ディスク・クラッチ及び第2摩擦
ディスク・クラッチの両方についての2組の摩擦ディス
クは、遊星歯車機構の径方向外側で比較的大きな直径で
配置されている。
【0006】低出力の自動車についてこの形態で広く用
いられた公知のクラッチ装置は、使用範囲が高出力車へ
及ぶのを妨げる以下の特徴を持っていた。
【0007】摩擦ディスク・クラッチの摩擦ディスクを
大径で配置することは、内燃機関がアイドル回転数にあ
る場合でさえも、比較的大きな遠心力の圧力故の摩擦デ
ィスク・クラッチの容量の増大を招く結果となり、それ
が自動車のクリープする傾向をかなり高めることとなっ
ていた。これはまた、同時に、摩擦ディスクの加熱と、
摩擦ディスクの摩耗の増大を、伴なうものであった。こ
のクリープする傾向の高まりは、車両を静止させるため
に、ブレーキ・ペダルに加えられるブレーキ力を増大さ
せることを必要とした。
【0008】更に、公知のクラッチ装置は、それの締結
挙動が適切な減衰構成の欠如の結果として起こる望まし
くない減速と締結ショックにより特徴付けられるとい
う、問題点を持っていた。
【0009】更に、遊星歯車機構のリングギアが正確に
心出しして取付けられておらず、後進レンジが選択され
た場合には特に、耳障りな騒音が発生していた。
【0010】具体的には、約15,000 kmの走行距離の後
で、内燃機関がアイドル回転数にある場合でさえも、ス
リップ・モーメントが増大するという、公知のクラッチ
装置の傾向は、摩擦ディスクに組込まれたカップ・スプ
リングのリターン・スプリング定数の減少が起因しても
存在するものである。このスリップ・モーメントの増大
傾向は、低温つまり周囲温度での内燃機関の始動さえも
が、例えばパーキング・ブレーキを用いて自動車が静止
状態に保たれている時に内燃機関を停止させる程に、ス
リップ・モーメントを増大させるという結果を招いてい
た。
【0011】更に、摩擦ディスクの作動圧力は、大きな
外径との関係から比較的低く設定されていたので、得ら
れる小さな圧力範囲内で正確に摩擦ディスク・クラッチ
を制御することは困難であった。
【0012】更に、利用出来る圧力が低いので、潤滑及
び冷却目的でギア・ケーシング内を循環する圧力媒体の
摩擦ディスクへの供給が不足することにもなっていた。
【0013】本発明の目的は、現存の装着空間はそのま
まで、上述の問題点を解消し、高出力車における使用も
可能とする変更がなされる様に、上述の種類の円錐ディ
スク型巻き掛け伝導式無段変速機の後進ギア用クラッチ
装置を改良することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的は、遊星キャリ
アが、駆動状態で入力軸に結合され、その一方がサンギ
アと噛合い他方がリングギアと噛合う2組の相互に噛合
う遊星歯車を持ち、上記サンギアが円錐ディスク型巻き
掛け伝導式無段変速機の主軸に駆動状態で結合され、上
記遊星キャリアが、前進レンジを選択するために、上記
主軸上の円錐ディスク装置を調整する目的を持つサーボ
制御部の固定ピストンに第1摩擦ディスク・クラッチを
介して締結可能であり、上記リングギアが、後進レンジ
を選択するために、ギア・ケーシングへ第2摩擦ディス
ク・クラッチを介して締結可能である、円錐ディスク型
巻き掛け伝導式無段変速機の後進用歯車のクラッチ装置
において、上記遊星キャリアが、ラジアル・ニードル軸
受により上記主軸上でかつ上記ギア・ケーシング内に、
アクシャル・ニードル軸受により、3点のみでギア・ケ
ーシングに支持されており、上記第1摩擦ディスク・ク
ラッチの摩擦ディスクが、遊星キャリアに形成された円
筒状バスケット部と、上記サーボ制御部の上記固定ピス
トンに結合されたサンギアのハブ部分との間に、小径に
構成され、上記第1摩擦ディスク・クラッチの作動装置
が、シリンダー/ピストンの構成で、上記サンギアの上
記ハブ部分上の径方向フランジに配置又は形成されてい
る本発明により、達成される。
【0015】請求項1以外に記載された発明は、本発明
によるクラッチ装置の更なる改良の例である。
【0016】
【発明の効果】遊星キャリアが、ラジアル・ニードル軸
受により主軸上でかつギア・ケーシング内に、アクシャ
ル・ニードル軸受により、3点のみでギア・ケーシング
に支持されており、第1摩擦ディスク・クラッチの摩擦
ディスクが、遊星キャリアに形成された円筒状バスケッ
ト部と、サーボ制御部の上記固定ピストンに結合された
サンギアのハブ部分との間に、小径に構成され、第1摩
擦ディスク・クラッチの作動装置が、シリンダー/ピス
トンの構成で、サンギアのハブ部分上の径方向フランジ
に配置又は形成されているので、遠心力及び製造誤差に
よる影響を小さくし、かつ、スリップ・モーメントを低
くしながら、この作動装置と共に小型に形成された摩擦
ディスク装置が得られる。
【0017】リングギアは、遊星キャリア上の肩部に、
ラジアル・ニードル軸受により、取付けられかつ心出し
され、ギア・ケーシングに、アクシャル・ニードル軸受
により、軸方向に支持されているので、一方で良好な心
出しが得られ、そして他方で、第2摩擦ディスク・クラ
ッチの摩擦ディスクへの潤滑油の流れが制御される。
【0018】第1及び第2摩擦ディスク・クラッチの両
方の作動ピストンは、環状溝に挿入されエラストマー材
料からなる減衰ビードが備えられるか又は、周囲に配置
される複数の線形つる巻き圧縮ばねの形態で、リターン
ばねを持つので、累進的又は線形の減衰に関連した、締
結挙動の所望の線形性を得ることが出来る。
【0019】本発明は、添付の図面に示された実施例を
参照して、以下により詳細に説明される。
【0020】
【発明の実施の形態】図1乃至3において、円錐ディス
ク型巻き掛け伝導式無段変速機の後進用歯車のクラッチ
装置の同一の構成部品には、同じ図示符号が与えられ、
図1の構成部品とは異なる構成部品にのみ、プライ
ム「’」又はダブル・プライム「”」が付されている。
【0021】図1乃至3は、円錐ディスク型巻き掛け伝
導式無段変速機の後進用歯車機構のクラッチ装置の上部
領域の、それぞれの場合の鉛直部分断面を示し、これら
はヨーロッパ特許公報EP 0 109 001 B1号より公知の後
進用歯車機構に本質的に対応し、それは既に数万個が大
量生産された物である。
【0022】従って、後進用歯車機構のクラッチ装置の
本発明にとり本質的である部分のみが、以下に言及され
ている。
【0023】入力軸1は、前進クラッチ2又は後進クラッ
チ3を介して、前進又は後進レンジへ選択的に切り替え
られることが出来る。
【0024】前進クラッチ2及び後進クラッチ3は、巻き
掛け伝導式無段変速機5の上流の後進用遊星歯車4に、作
用する。巻き掛け伝導式無段変速機5については、主軸
と一次ディスクの一部のみが示されている。調整可能一
次ディスクがここに示され、それは、シリンダー/ピス
トン構成7/8の形態の調整装置6を用いて成り立ってい
る。この場合に、シリンダー7は調整装置6の移動可能円
錐ディスクに結合される一方、ピストン8は固定した構
成とされている。
【0025】後進用遊星歯車4は、巻き掛け伝導式無段
変速機の主軸に固定的に結合されるサンギア9、歯車機
構の入力軸1に駆動状態で結合される遊星キャリア10及
び、後進クラッチ3が作用するリングギア11、からな
る。2組の遊星歯車12及び13は、互いに噛合いそして、
サンギア9及びリングギア11に噛合っていて、ニードル
軸受15を介して遊星歯車ボルト14上に回転自在に取付け
られる様に、遊星キャリア10内に公知の方法で構成され
る。
【0026】ここで、入力軸1は、遊星キャリア10に結
合されても、一部品として構成されても良く、そして、
内方ニードル軸受16を介して円錐ディスク型巻き掛け伝
送式無段変速機の主軸上に、そして、外方ニードル軸受
17を介してギア・ケーシング18内に、支持され、アクシ
ャル・ニードル軸受19により軸方向に位置決めされ、そ
して、シャフト・シール・リング20により密閉される。
【0027】円錐ディスク型巻き掛け伝送式無段変速機
の主軸上の調整可能な円錐ディスクの調整装置6の固定
ピストン8は、後進用遊星歯車4のサンギアに、固定的に
結合されるか又は、ワンピースで構成される。サンギア
も同様に、円錐ディスク型巻き掛け伝導式無段変速機の
主軸に対する回転に関し、固定的に結合され、円錐ディ
スク型巻き掛け伝導式無段変速機の入力部材を、形成す
る。
【0028】後進用遊星歯車4の前進クラッチ2は、バス
ケット部品21により形成される。バスケット部品21は、
遊星キャリア10に固定的に結合され、その内周面におい
て、複数の摩擦ディスクを、周方向に固定し、軸方向に
移動可能に収容する。摩擦ディスク22は、対応する摩擦
ディスク23に接触されることが可能で、摩擦ディスク23
の内周は、サンギア9つまり固定ピストン8のハブ部24上
に、周方向に固定され、軸方向に移動可能に配置され
る。
【0029】摩擦ディスク22及び23がトルク伝達する摩
擦接触状態とされ得る様に、ステイ・プレート25がスプ
リング・リング26によりハブ部24に対し軸方向に固定さ
れ、そして摩擦ディスク構成22/23の他方側においてピ
ストン8内のシリンダー27内で移動可能なピストン28の
形態で作動装置が設けられる。このピストン28には、本
発明に従い、減衰用装置29及び、圧縮ばねアキュムレー
ターの形態のリターン装置30が、設けられる。
【0030】後進クラッチ3も同じ様な態様で構成され
る。つまり、リングギア11の外周面に回転に関して固定
的に配列され、対応する摩擦ディスク32の間に配置され
る軸方向に移動可能な複数の摩擦ディスク31からなって
おり、摩擦ディスク32は、ケーシング18に、回転に関し
て固定的に、そして軸方向に移動可能に配列される。摩
擦ディスク31及び32が、トルク伝達する摩擦接触状態と
なり得る様に、反力プレート33がスプリング・リング34
により軸方向に固定され、そして反対側には、ケーシン
グ18内に形成されたシリンダー35の形態で、作動装置が
あり、その中には、移動可能なピストン36があり、それ
には、圧縮ばねの形態で締結力減衰装置37及びリターン
装置38が設けられている。
【0031】前進クラッチ2及び後進クラッチ3用の2つ
の作動装置の作動は、対応して適宜構成される圧力媒体
ダクト39及び40を介し、油圧制御弁システムにより制御
される態様で、なされる。
【0032】円錐ディスク型巻き掛け伝導式無段変速機
における後進用歯車機構のためのクラッチの基本構成
は、公知であり、本発明の目的は、対応する前後進レン
ジにおける発進動作の有意な改良がなされる様に、その
様なクラッチ装置を改良することである。
【0033】互いに協働する摩擦ディスク22及び23が、
遊星キャリア10上のバスケット部21とサンギア9上のハ
ブ部24との間で、小径に構成される。遠心力による圧力
の増大に起因して摩擦ディスクが締結する傾向及び、ス
リップ・モーメントが増加する傾向が、優れた態様で、
少なくされる。
【0034】シリンダー27内の圧力空間で作動される場
合に、作動装置のピストン28にある締結力減衰装置は、
図4の締結力のグラフの説明に関連してより詳細に後述
する様な、力と変位の状態を、得る。
【0035】後進クラッチ3の機能を改良するために、
ラジアル・ニードル軸受41が、遊星キャリア10の肩部と
リング・ギア11との間に配列され、更に、リングギア11
が、アクシャル・ニードル軸受42により、ケーシング18
に支持される。それにより、後進用遊星歯車機構におい
てこれまで発生していたノイズが、かなり減ることにな
った。
【0036】前進クラッチ2及び後進クラッチ3の両方の
締結挙動の更なる改良が、リターン装置29と37及び減衰
装置30及び38により、なされ、それらは、それぞれピス
トン28と36に付随するもので、それぞれの場合について
第1圧縮ばね30及び38からなっている。第1圧縮ばね30
及び38はそれぞれ、それ自体がスプリング・ホイール43
により支持される支持リング44又は、スプリング・リン
グ45及び支持リング46に、支持され、それに対応して、
ピストン27及び38の初期締結動作の減衰をする。ピスト
ン28及び37が摩擦ディスク23及び32へ圧力プレート47及
び48を介し作用し対応するばね装置29及び37が圧縮され
る時にのみ、第2ばね装置29及び37は機能する。
【0037】この場合に、圧力プレート47及び48は、フ
ック49及び50を介し、ピストン28及び36へ、かみ合わさ
れている。
【0038】ばね装置29及び37の代わりに、エラストマ
ー材料からなる環状ビード51及び52が、それぞれ、圧力
プレート47及び48に配列されても良く、その環状ビード
は、第2の減衰段階に対応するばね作用をする。
【0039】設けられた減衰装置に加えて、冷却目的で
の摩擦ディスクへの一様な流れを確実にする手法を採る
ことにより、後進クラッチ3の摩擦ディスク31/32及び前
進クラッチ2の摩擦ディスク22/23への潤滑油の供給を、
改良することが特に重要である。
【0040】後進クラッチ3についての上記手法とは、
潤滑油ダクト53及び遊星キャリア10内のダクト54を介し
て、後退用遊星歯車4に潤滑油が供給され、リングギア
に配置されたラジアル潤滑油ダクト55を介し摩擦ディス
ク31/32への潤滑油の供給がなされる様にすることであ
る。
【0041】更に、潤滑油ダクト53を通る潤滑油は、遊
星キャリア10内の軸方向潤滑油ダクト58を介して、ハブ
部24の領域へ導かれる。そこから潤滑油は、軸方向溝57
を介し摩擦ディスク22/23に向いて径方向に流れること
が可能である。摩擦ディスクをバイパスする外径方向へ
の流れは、ステイ・プレート25に隣接する保持ディスク
58により、排除される。
【0042】本発明による締結減衰装置の機能が、図1
及び図4に関連して、以下により詳細に説明される。
【0043】図1において、前進クラッチ2の領域の、
ピストン28の締結代がXVで示され、減衰幅がYVで示され
る。後進クラッチ3の領域のピストン36の締結代が同様
にXRで示され、減衰幅がYRで示される。
【0044】図4は、圧力特性が時間に対して記されて
いる、2つのクラッチのうちの一つの締結グラフを、示
している。
【0045】クラッチの締結用初期圧力は、約0.5 bar
であり、そして、時間Fの間、シリンダー空間27のみが
圧力媒体で充たされる。圧力媒体で空間27が完全に充た
されるとすぐに、ピストン28が移動され、結果として、
時間t1とt2との間で圧力の上昇が起こり、ピストン28が
ばね装置を支持リング44に対して圧し始め、その結果、
時間t3の時点まで、ピストン27の摺動相が続く。圧力デ
ィスク47が摩擦ディスク23の最初のものに接触するとす
ぐに、第2ばね装置29のばね又はエラストマー製環状ビ
ード51が圧縮され、その結果、クラッチの減衰つまり蓄
圧相がt3からt4までの期間に確立される。
【0046】グラフ中の圧力上昇の特性から明らかな様
に、トルク容量の所望の滑らかな吸収が、ガタツキや急
激な締結無しに得られる様に、クラッチの締結相の間の
連続的で一様な圧力上昇を確保するための、方策が採ら
れている。
【0047】この減衰装置は、摩擦ディスクへの潤滑材
の供給の改良と協働して、ガタついたりガクガクする加
減速の無い発進挙動を、確実なものとし、更に、摩擦デ
ィスクの摩耗の低減により、クラッチ装置の寿命全般に
亘り所望の発進挙動が維持されることを、確実なものと
する。
【0048】後進用歯車機構のクラッチ装置の図2に示
される実施例は、その設計に関し、図1の実施例とは、
あまり重要でない点についてのみ異なり、同じ構成部品
には、同じ図示符号が与えられている。
【0049】本質的な違いは、このクラッチ装置は、平
均的なトルク容量に合わせて設計されて、少ない数の対
の摩擦ディスク22/23及び31/32を持つ。
【0050】この場合において、摩擦ディスクの積層の
全長の削減は、用いられるスペーサー・ディスク59及び
60により、補正される。
【0051】図3に示されるクラッチ装置も同じく、図
1のクラッチ装置の本質的な部分全てについて同一であ
り、同じ構成部品には、同じ図示符号が与えられてい
る。
【0052】本質的な差は単に、このクラッチ装置が低
トルク容量向けに設計されているということだけであ
る。従って、摩擦ディスク装置22/23及び31/32は、更に
少ない数の摩擦ディスクを備え、対応する距離は、二重
のスペーサーにより補正される。
【図面の簡単な説明】
【図1】円錐ディスク型巻き掛け伝導式無段変速機用の
クラッチ装置の領域の、部分鉛直断面図である。
【図2】平均的なトルク容量を持つ、円錐ディスク型巻
き掛け伝導式無段変速機用クラッチ装置の領域の更なる
実施例の、部分鉛直断面図である。
【図3】低トルク容量を持つ、円錐ディスク型巻き掛け
伝導式無段変速機用クラッチ装置の領域の更なる実施例
の、部分鉛直断面図である。
【図4】本発明による新規なクラッチ装置の減衰された
締結挙動を明らかにする、時間に対する締結圧力の上昇
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 入力軸 2 第1摩擦ディスク・クラッチ 3 第2摩擦ディスク・クラッチ 8 サーボ制御部の固定ピストン 9 サンギア 10 遊星キャリア 11 リングギア 12, 13 遊星歯車 16, 17 ラジアル・ニードル軸受 18 ケーシング 21 円筒状バスケット部 22, 23, 31, 32 摩擦ディスク装置 24 ハブ部分 25, 33 圧力プレート 26, 34 スプリング・リング 27 シリンダー 28, 36 ピストンの構成 29, 30 リターン装置 41 ラジアル・ニードル軸受 42 アクシャル・ニードル軸受 44, 46 支持リング 51, 52 環状ビード 59, 60 スペーサー・ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィヘルム ウェーレン ドイツ国 ケルペン 50171 フィヒテン プファート 15 (72)発明者 フリーデル ラウシャー ドイツ国 クロイツァウドローヴ 52372 コムヴェーク 88 (72)発明者 ヨハン キルシュホッファー ドイツ国 ケルン 50737 カプツィナー シュトラッセ 6

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊星キャリア(10)が、駆動状態で入力
    軸(1)に結合され、その一方がサンギア(9)と噛合い
    他方がリングギア(11)と噛合う2組の相互に噛合う遊
    星歯車(12及び13)を持ち、上記サンギア(9)が円錐
    ディスク型巻き掛け伝導式無段変速機の主軸に駆動状態
    で結合され、上記遊星キャリア(10)が、前進レンジを
    選択するために、上記主軸上の円錐ディスク装置を調整
    する目的を持つサーボ制御部の固定ピストン(8)に第1
    摩擦ディスク・クラッチ(2)を介して締結可能であ
    り、上記リングギア(11)が、後進レンジを選択するため
    に、ケーシング(18)へ第2摩擦ディスク・クラッチ
    (3)を介して締結可能である、円錐ディスク型巻き掛
    け伝導式無段変速機の後進用歯車のクラッチ装置におい
    て、 上記遊星キャリア(10)は、ラジアル・ニードル軸受
    (16及び17)により上記主軸上でかつ上記ケーシング
    (18)内に、アクシャル・ニードル軸受(42)により、
    3点のみでケーシング(18)に支持されており、 上記第1摩擦ディスク・クラッチ(2)の摩擦ディスク
    (22)は、遊星キャリア(10)に形成された円筒状バス
    ケット部(21)と、上記サーボ制御部の上記固定ピスト
    ン(8)に結合されたサンギア(9)のハブ部分(24)と
    の間に、小径に構成され、 上記第1摩擦ディスク・クラッチ(2)の作動装置は、シ
    リンダー/ピストンの構成(27/28)で、上記サンギア
    (9)の上記ハブ部分(24)上の径方向フランジに配置
    又は形成されている、 ことを特徴とする後進用歯車のクラッチ装置。
  2. 【請求項2】 上記リングギア(11)は、ラジアル・ニ
    ードル軸受(41)により、上記遊星キャリア(10)上の
    肩部に、取付けられかつ心出しされ、 上記リングギア(11)は、上記ケーシングに、それを介
    して上記摩擦ディスク・クラッチの摩擦ディスクへの潤
    滑油の供給が制御され得るアクシャル・ニードル軸受
    (42)により、軸方向に支持される、 ことを特徴とする請求項1に記載の、後進用歯車のクラ
    ッチ装置。
  3. 【請求項3】 上記第1及び第2摩擦ディスク・クラッ
    チ(2及び3)の作動ピストン(28及び36)には、複数の
    つる巻き圧縮ばねの形態で、支持リング(44及び46)に
    より支持される、リターン装置(29及び30)が設けら
    れ、 上記作動ピストン(28及び36)用のリターン・スプリン
    グは、その結果締結作用の減衰装置を形成することにな
    る、複数の線形つる巻き圧縮ばね(30及び38)の形態で
    半径方向外側に配置される、 ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の後進用歯車
    のクラッチ装置。
  4. 【請求項4】 減衰装置(28及び30)が、ピストン(28
    及び30)上の環状溝に構成されエラストマー材料からな
    る環状ビード(51及び52)により、上記第1及び第2の
    摩擦ディスク・クラッチ(2及び3)の作動ピストン(28
    及び36)に形成されることを特徴とする、請求項1乃至
    3のいずれかに記載の後進用歯車のクラッチ装置。
  5. 【請求項5】 上記クラッチ装置を平均的若しくは低ト
    ルク容量に適応するために、元の構成空間内の摩擦ディ
    スク装置(22/23及び31/32)の数が削減され、圧力プレ
    ート(25及び33)とスプリング・リング(26及び34)と
    の間の元の構成空間がスペーサー・ディスク(59及び6
    0)の使用により充填される、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の後
    進用歯車のクラッチ装置。
JP2000037934A 1999-02-16 2000-02-16 円錐ディスク型巻き掛け伝導式無段変速機の後進用歯車のクラッチ装置 Pending JP2000240739A (ja)

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