JP2000240573A - 水噴射コンプレッサの循環水循環回路 - Google Patents

水噴射コンプレッサの循環水循環回路

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JP2000240573A
JP2000240573A JP11037917A JP3791799A JP2000240573A JP 2000240573 A JP2000240573 A JP 2000240573A JP 11037917 A JP11037917 A JP 11037917A JP 3791799 A JP3791799 A JP 3791799A JP 2000240573 A JP2000240573 A JP 2000240573A
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circulating water
circulation circuit
circuit
receiver tank
circulating
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Yusuke Ishimaru
勇介 石丸
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Hokuetsu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水噴射コンプレッサ内を循環する循環水中に
細菌類が繁殖することを防止する。 【解決手段】 圧縮機本体30とセパレータレシーバタ
ンク50間で循環水を循環する循環回路10が形成され
る水噴射コンプレッサにおいて、前記循環回路10中
に、例えばセパレータレシーバタンク50の外壁に窓5
2を形成し、該窓52を介してセパレータレシーバタン
ク50内の循環水に紫外線を照射可能に形成する等し
て、循環回路10内を循環する循環水を殺菌し得る殺菌
装置1を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水噴射コンプレッ
サの循環水循環回路に関し、コンプレッサ内を循環する
循環水を殺菌する手段を備えた水噴射コンプレッサの循
環水循環回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンプレッサにおいては、空気の
圧縮により発生する熱による圧縮空気等の高温化を防止
したり、圧縮作用空間中の隙間を密封したり、摺動部に
おける潤滑性を確保したりする必要から、冷却、密封及
び潤滑のために圧縮途中の圧縮作用空間内に潤滑油を注
入する油循環式の所謂油冷式コンプレッサが一般に用い
られている。
【0003】このような油冷式コンプレッサにあって
は、圧縮機本体の空気吸込側に給油口から圧縮機本体の
圧縮作用空間へ潤滑油を給油するよう構成されており、
該圧縮作用空間内において、吸入された空気が圧縮され
た後、潤滑油と共に吐出口より吐出され、油分離エレメ
ントを備えるセパレータレシーバタンク内に導入されて
該セパレータレシーバタンク内において潤滑油と圧縮空
気が分離される。
【0004】このようにしてセパレータレシーバタンク
において潤滑油と分離された圧縮空気は、空気作業機等
の需要部に供給され、また、セパレータレシーバタンク
内で分離された潤滑油は、再度圧縮機本体の給油口から
圧縮作用空間内に供給され潤滑油循環回路を循環する。
【0005】かように、油冷式のコンプレッサにあって
は、セパレータレシーバタンク内に設けられた油分離エ
レメントを介して圧縮空気中に含まれる油分を分離、除
去して需要部に供給するものではあるが、該圧縮空気中
の油分は該油分離エレメントによっても完全に分離又は
除去できないので、油分を含む圧縮空気の供給を嫌う空
気作業機や、油分の混入が全く許されない、例えば食品
製造や薬品製造等の分野にあっては、該油冷式コンプレ
ッサを使用することができない。
【0006】そのため、冷却、密封、潤滑等に使用され
る潤滑油に代えて、吸入空気の圧縮を行う際、圧縮作用
空間内に循環水を注入する水噴射コンプレッサが提案さ
れ、使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】潤滑油に代えて循環水
を循環させる水噴射コンプレッサにあっては、油分を含
まない圧縮空気を供給することができることから前述の
食品製造や薬品製造の分野等においても使用可能であ
る。
【0008】しかし、水噴射コンプレッサにあっては循
環水の温度によっては吸入空気と共に吸入された細菌類
や、循環水と共に循環回路内に導入された細菌類が循環
水中で繁殖するおそれがある。
【0009】このような細菌類の繁殖が起こると、供給
される圧縮空気が異臭を発する等の不都合が生じるだけ
でなく、循環水中で繁殖した細菌類が圧縮空気と共に需
要部に供給されるおそれがある。
【0010】そのため、食品製造や薬品製造等、衛生面
において厳格な分野にあっては、使用される圧縮空気を
除菌フィルタや殺菌フィルタを通過させた後使用する必
要がある等、圧縮空気中の細菌類を除去ないしは殺菌す
るための特別な管理を必要とする。
【0011】また、前述のような除菌フィルタや殺菌フ
ィルタを使用する場合、該フィルタのメンテナンスを行
う必要があり、作業が煩雑であると共にフィルタの交換
等に伴う費用の負担が強いられる。
【0012】そこで、本発明は上記従来技術における欠
点を解消するためになされたものであり、水噴射コンプ
レッサ内の循環水において細菌類が繁殖することを防止
することにより、清浄な圧縮空気を提供することのでき
る水噴射コンプレッサの循環水の循環回路を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の水噴射コンプレッサは、吸入空気を圧縮し
て循環水と共に吐出する圧縮機本体30と、該圧縮機本
体30の吐出口34より吐出された圧縮空気と循環水と
を導入して圧縮空気と循環水とを分離・貯溜すると共
に、貯溜された循環水を前記圧縮機本体30の給水口3
8に導入するセパレータレシーバタンク50を備え、前
記圧縮機本体30とセパレータレシーバタンク50間で
循環水を循環する循環回路10が形成される水噴射コン
プレッサにおいて、前記循環回路10内を循環する循環
水に紫外線を照射する手段(紫外線照射手段3)、及び
/又は循環水の温度を所定の温度以上に維持する手段か
ら成る殺菌装置1及び/又は1’を前記循環回路10に
設けたことを特徴とする(請求項1)。
【0014】前記紫外線照射手段3は、これをセパレー
タレシーバタンク50に設けることができ(請求項
2)、この場合には、セパレータレシーバタンク50の
外壁に開口を設け、該開口を例えば所定の厚みを有する
アクリル板やガラス板等、紫外線透過性を有し、かつセ
パレータレシーバタンク50内の圧力に耐え得る強度を
有する材質にて被蓋して窓52を形成すると共に、前記
セパレータレシーバタンク50の外側において前記窓5
2に対峙して、例えば紫外線灯等より成る前記紫外線照
射手段3を配置すると共に、前記窓52を前記紫外線照
射手段3と共にカバーにより被覆して殺菌装置1と成す
(請求項3)。又は、紫外線を透過可能で、かつセパレ
ータレシーバタンク50内の圧力に耐え得る強度を備え
た例えば透明のケース2’内に、例えば紫外線灯等の紫
外線照射手段3を封入して殺菌装置1を形成し、該殺菌
装置1をセパレータレシーバタンク50内に配置する
(請求項4)。
【0015】また、前記紫外線照射手段3を、循環回路
10を形成する管路72,73,76上に設けることも
でき(請求項5)、この場合には、前記循環回路10を
形成する管路72,73,76の全部又は一部を紫外線
透過性を有する材質にて形成した例えば透明のパイプと
成すと共に、前記管路72,73,76の紫外線透過性
を有する材質にて形成された部分の外周に、例えば紫外
線灯等の紫外線照射手段3を配置すると共に、前記紫外
線照射手段3を、該紫外線照射手段3が配置された部分
の管路72,73,76と共にカバー2にて包囲して殺
菌装置1を形成することもできる(請求項6)。
【0016】さらに、循環回路10内を循環する循環水
の温度を所定の温度以上に維持することにより、循環水
を殺菌する構成の殺菌装置1’を備える循環回路10
は、セパレータレシーバタンク50と圧縮機本体30の
給水口38間を連通する回路73,76に、クーラ60
等の循環水の熱交換手段を備えており、クーラ60等の
前記熱交換手段の上流及び下流間を連通するバイパス回
路(管路75)と、循環回路10内を循環する循環水の
温度が所定の温度未満のとき前記バイパス回路を開くと
共に熱交換手段に連通する回路(管路73b)を閉じ、
循環水が所定の温度以上のとき、前記バイパス回路を閉
じると共に熱交換手段に連通する回路を開く、電磁弁、
電動弁等の切換手段6を設けて、循環水の温度を所定温
度以上に維持する手段を構成する(請求項7)。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につき
添付図面を参照しながら以下説明する。
【0018】図1に示すように水噴射コンプレッサは、
モータ、エンジン等の図示せざる駆動源により駆動され
る圧縮機本体30と、該圧縮機本体30の吸入口32に
設けられ、該吸入口32より吸入される吸入空気中の
埃、塵等を除去するエアフィルタ40と、該圧縮機本体
30より吐出された圧縮空気を導入して圧縮空気と循環
水とを分離して貯溜するセパレータレシーバタンク50
と、前記圧縮機本体30の吐出口34とセパレータレシ
ーバタンク50間を連通する管路72及び該セパレータ
レシーバタンク50内で分離された循環水を、熱交換手
段たるクーラ60を介して冷却後、圧縮機本体30の給
水口38に再循環させる管路73,76を備え、圧縮機
本体30とセパレータレシーバタンク50間で循環水の
循環回路10が形成されている。本発明の水噴射コンプ
レッサにあってはさらにこの循環水の循環回路10中
に、循環水の殺菌を行う殺菌装置1及び/又は1’を備
えている。
【0019】図1において、30は圧縮空気の冷却媒体
等として水を使用する圧縮機本体で、この圧縮機本体3
0の吸入口32には、吸入空気中の埃や塵等を除去する
エアフィルタ40が設けられると共に、吸入口32から
の吸入空気量を調整する手段たる例えばバタフライ式、
ダイアフラム式等の図示せざる既知のアンローダが設け
られている。また、圧縮機本体30の吐出口34は、吐
出管路72を介してセパレータレシーバタンク50に連
通されている。
【0020】吐出管路72を介してセパレータレシーバ
タンク50に導入された圧縮空気は、セパレータレシー
バタンク50内で圧縮空気と、該圧縮空気と共に吐出さ
れた循環水とに分離されてセパレータレシーバタンク5
0内に貯溜される。
【0021】このセパレータレシーバタンク50中に貯
溜された圧縮空気は、管路74を介して、図示せざる空
気作業機等の圧縮空気の需要部に供給される。この管路
74には、例えば既知の冷凍式ドライヤやアフタクーラ
等を設け、圧縮空気中の水分を除去した後の乾燥した圧
縮空気を需要部に供給するよう構成することもできる。
【0022】前記セパレータレシーバタンク50内で分
離回収された循環水は、この循環水とともにセパレータ
レシーバタンク50内に貯溜された圧縮空気の圧力によ
り、管路73を介して押し出されると共に、クーラ60
を介して冷却された後、管路76及び管路76中に設け
られたフィルタ20を介して給水口38から再度圧縮機
本体30内に導入され、吸入口32を介して導入された
外気が圧縮機本体30内で圧縮される際に生ずる熱と熱
交換する媒体として、また、前述圧縮機本体30内の圧
縮作用空間を密封する媒体として循環される。
【0023】従って、圧縮機本体30、セパレータレシ
ーバタンク50、クーラ60及び前記各装置を連結する
管路72,73,76により、冷却媒体等として使用さ
れる水を循環する循環回路10が形成されている。
【0024】前記殺菌装置1(及び/又は1’)は、前
述のように構成された循環水の循環回路10中に設けら
れ、循環回路10内を循環する循環水に紫外線を照射す
ることにより、及び/又は循環水の温度を循環水中の細
菌類が死滅する所定の温度以上に維持することにより、
細菌類の繁殖を防止するもので、図1〜図4は紫外線を
照射する形式の殺菌装置1を、図5は循環水の温度を所
定の温度以上に維持することにより殺菌する形式の殺菌
装置1’である。なお、一の水噴射コンプレッサに前記
両形式の殺菌装置1,1’を双方設けることもできる
(図6参照)。
【0025】図1に示す実施形態においてはセパレータ
レシーバタンク50内の循環水に紫外線を照射すべく、
セパレータレシーバタンク50の外壁に窓52を形成
し、この窓52の設けられた部分のセパレータレシーバ
タンク50の外壁に紫外線照射手段3を配置して該殺菌
装置1を形成している。このように、セパレータレシー
バタンク50の外壁に取り付ける殺菌装置1の構成例を
図2に示す。
【0026】図2において、2はカバーであり、セパレ
ータレシーバタンク50の外壁と接する部分を開口する
断面図U字状に形成されており、該カバー2内に紫外線
照射手段3である例えば紫外線灯を配置すると共に、該
カバー2の開口部分をセパレータレシーバタンク50の
外壁に形成された窓52に当接させて配置して、前記窓
52及び紫外線照射手段3を被覆している。
【0027】セパレータレシーバタンク50の外壁に設
けられた窓52は、例えば所定の厚みを有する透明なア
クリル板やガラス板等、紫外線照射手段3で発生した紫
外線を透過可能な性質を有し、かつセパレータレシーバ
タンク50の内部圧力に耐え得る強度を備えた材質によ
り被蓋されており、このように形成された窓52を介し
て紫外線照射手段で発生した紫外線がセパレータレシー
バタンク50内の循環水に照射される。
【0028】前記紫外線照射手段3を包囲するカバー2
の内面は、例えばこれを鏡面状に形成するなど紫外線を
反射可能な構成とされており、紫外線照射手段3で発生
した紫外線が効果的にセパレータレシーバタンク50に
設けられた窓52に向かって照射し得るよう構成すると
共に、カバー2外に紫外線が漏出することを防止して、
例えばゴム部品等が紫外線を受光することにより生ずる
該部品の劣化等、周辺機器に対する悪影響を防止してい
る。
【0029】図3は、同様に紫外線灯等の紫外線照射手
段3を備えた殺菌装置1を、セパレータレシーバタンク
50内に配置した例を示し、循環回路10の他の回路構
成については前記図1と同様である。
【0030】図3に示すように、殺菌装置1をセパレー
タレシーバタンク50内に配置する場合には、セパレー
タレシーバタンク50内の圧力に耐え得る透明ケース
2’内に紫外線灯等の紫外線照射手段3を封入し、該透
明ケース2’をセパレータレシーバタンク50内に配置
して、セパレータレシーバタンク50内の循環水に紫外
線を照射し得るよう構成している。このようにセパレー
タレシーバタンク50内に殺菌装置1を配置することに
より、セパレータレシーバタンク50内に貯溜されてい
る循環水に好適に紫外線を照射することができると共
に、セパレータレシーバタンク50外に紫外線が漏出す
ることを防止することができる。従って、回路中にゴム
等より成る管路を使用する場合であっても、該管路がセ
パレータレシーバタンク50外に配置されている限りで
は紫外線の照射による劣化等の悪影響を受けることがな
い。また、最も細菌が繁殖しやすい温度となるセパレー
タレシーバタンク50内の循環水の殺菌を行うことで、
循環水の殺菌を効果的に行うことができる。
【0031】図4(A)及び図4(B)は、管路内の循
環水に紫外線を照射する殺菌装置1の構成例であり、本
実施形態ではセパレータレシーバタンク50とクーラ6
0間の管路73に殺菌装置1を設けた構成例を示す。な
お、殺菌装置1を管路73に設けた点を除き、その他の
回路構成は前述の図1及び図3に示す構成と同様であ
る。
【0032】この場合、例えば管路73等、循環回路を
構成する管路(73,76,72)の全部又は一部を透
明パイプ等で形成して紫外線透過性を持たせ、該透明の
パイプの外周に前述の紫外線灯等の紫外線照射手段3を
配置すると共に、該紫外線照射手段3と共に前記透明パ
イプの外周をカバー2で包囲して殺菌装置1を形成す
る。
【0033】なお、前記カバー2は、図2に示す実施形
態において説明したように、その内面を紫外線を反射す
るよう例えば鏡面状等に構成して紫外線照射手段3で発
生した紫外線が好適に管路73内の循環水に照射し得る
よう構成されている。
【0034】また、前記殺菌装置1の配置位置は、前述
のようにセパレータレシーバタンク50とクーラ60間
を連通する管路73に限定されることなく、殺菌の対象
である循環水が循環する前述の循環回路10内であれば
いずれの位置に設けても良く、また複数箇所に設けても
良く、さらには図1〜図3に示す構成のものと組合わせ
て使用しても良い。
【0035】さらに、例えば図1〜図4に示す構成の前
述の殺菌装置1を備える循環回路10中に、循環回路1
0内を循環する循環水の温度を検知するサーモスイッチ
等の温度検知手段を設け、該循環回路10内を流れる循
環水の温度が所定の温度以上に上昇したとき前記紫外線
照射手段3による紫外線の照射を停止し得るよう構成す
ることができる。
【0036】例えば、前記紫外線照射手段3による紫外
線の照射が停止される温度として、循環水が60℃以上
の温度となったときを想定すると、循環水が60℃以上
の温度となると、該温度上昇により循環水中の細菌類は
死滅するため、殺菌装置1による紫外線の照射を停止し
た場合であっても、需要部に供給される圧縮空気の清浄
性が確保される。その一方で、循環水の温度が60℃以
上のときに殺菌装置1を作動させないことにより、紫外
線照射手段3による電力等の消費を抑えることができ
る。
【0037】以上のように、紫外線照射手段3を備えた
殺菌装置1を循環回路10中に設けた水噴射コンプレッ
サを始動すると、循環回路10内を循環水が循環する。
【0038】循環回路10内を循環する循環水は、図2
及び図3に示すように殺菌装置1がセパレータレシーバ
タンク50に設けられている場合には、セパレータレシ
ーバタンク50内に導入されたときに、殺菌装置1が管
路73に設けられている場合には、管路73内を通過す
るときに紫外線が照射されて殺菌され、循環をくり返す
うちに循環回路10内を循環する循環水の全量が殺菌さ
れる。従って需要部へ供給される圧縮空気中に細菌類が
混入することがない。
【0039】次に、循環水の温度を所定の温度以上に維
持して循環水の殺菌を行う形式の殺菌装置1’について
の本発明の別の実施形態を図5に基づいて説明する。
【0040】図5に示す実施形態では、前記図1〜図4
に示す実施形態において採用されていた紫外線照射手段
3やカバー2、透明ケース2’等を使用することなく循
環回路10の配管構成のみにおいて殺菌装置1’を構成
しており、図5においてクーラ60の上流において管路
73(73a)より分岐され、クーラ60と圧縮機本体
30間を連通する管路76に連通された、バイパス回路
を成すパイパス管路75、前記管路73とバイパス管路
75の分岐点に設けられ、セパレータレシーバタンク5
0からの循環水を管路73b又はバイパス管路75のい
ずれか一方に選択的に導入する、例えば電磁弁、電動弁
等の切換手段6、循環回路10内の循環水の温度を検知
して、検知された循環水の温度が所定温度以上であると
き、例えば電気信号等を出力して前記切換手段6を作動
させる、例えばサーモスイッチ等の温度検知手段8によ
り殺菌装置1’が構成されている。
【0041】そして、前記温度検知手段8により検知さ
れた循環回路10内の循環水の温度が所定の温度(例え
ば60℃)未満であるときにはパイパス管路75を開く
と共に管路73bを閉じてクーラ60に対する循環水の
導入を行わずに循環水を循環すると共に、循環水の温度
が所定の温度以上となったとき、バイパス管路75を閉
じると共に管路73bを開き、管路73bを介してクー
ラ60に導入して冷却した後の循環水を圧縮機本体30
に導入する。
【0042】以上のように構成された殺菌装置1’にあ
っては、循環回路10内を循環する循環水が、例えば細
菌類の繁殖する可能性のある60℃以下である場合に
は、クーラ60を通過することなく循環水を循環させる
ので、循環水の温度は圧縮機本体30による吸入空気の
圧縮熱等を受けて急速に上昇する。
【0043】そして、循環水の温度が60℃以上となる
と、温度検知手段8が例えば所定の電気信号を出力し、
この電気信号を受信した電磁弁、電動弁等より成る切換
手段6が管路73aとバイパス管路75間の連通を遮断
して、管路73aを管路73bに連通すると、セパレー
タレシーバタンク50より導入された循環水はクーラ6
0を通過して冷却された後、圧縮機本体30に導入され
る。
【0044】従って、循環回路10内を循環する循環水
が冷却効果が損なわれることなく例えば60℃以上の温
度に維持され、この循環水の温度により循環水が殺菌さ
れて、需要部に供給される圧縮空気の清浄性が担保され
る。
【0045】なお、前述の実施形態においては、前記温
度検知手段8としてサーモスイッチを、切換手段6とし
て電磁弁ないしは電動弁を使用して、切換手段6が電気
的に動作する例を示したが、前記温度検知手段8及び切
換手段6は前述のように電気的に動作するものに限定さ
れず、機械的に動作するものとしても良く、その他、各
種既知の温度制御回路を転用することができる。例え
ば、既知のワックス式自動温度調整三方弁を使用してバ
イパス管路75又は管路73bのいずれか一方を選択的
に開くよう構成することもでき、この場合にはワックス
の封入されたワックス式自動温度調整弁の感熱部が温度
検知手段8となり、これにより開閉されるバルブ等が切
換手段6に該当する。
【0046】前述の図5に示す殺菌装置1’を備えた循
環回路10は、さらに図1〜図4に示す殺菌装置1を同
時に設けることもでき、一例として図5に示す循環回路
10に図4に示す殺菌装置1を設けた例を図6に示す。
【0047】この場合には、紫外線の照射による殺菌
と、循環水の温度上昇による殺菌の相乗的な効果を得る
ことができ好適に循環水の殺菌を行うことができる。
【0048】また、循環回路10内を循環する循環水の
温度が所定の温度(例えば60℃)となるまで、すなわ
ち、循環水中の細菌類を殺菌し得る温度まで循環水の温
度が上昇する迄の間、紫外線の照射による殺菌を行うと
共に、循環水の温度が60℃以上となり、この循環水の
温度により殺菌可能となった後には、紫外線の照射を停
止するよう構成することで、水噴射コンプレッサの始動
から停止迄効率的に循環水の殺菌を行うことができると
共に、循環水の温度上昇後には紫外線照射に要する電力
等の消費を抑えることができる。
【0049】一の水噴射コンプレッサに紫外線の照射に
より殺菌する前述の殺菌装置1と、循環水の温度を上げ
て殺菌する殺菌装置1’の双方を備える場合には、例え
ば紫外線照射手段3による紫外線発生の停止を、管路7
3aとバイパス管路75間の連通から、管路73aと管
路73b間の連通に切り替える切換手段6と連動させる
ことにより、すなわち温度検知手段8を切換手段6によ
る管路の切換と、紫外線発生装置3のON,OFFの双
方に共用して使用することにより、少ない部品点数によ
り紫外線の照射と熱による殺菌の相乗的な効果を得るこ
とのできる循環回路10として構成することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明した本発明の構成により、本発
明の水噴射コンプレッサの循環水循環回路によれば、細
菌類の含まれない清浄な空気を需要部に供給することが
でき、よって食品製造や医薬品製造等の分野において
も、除菌フィルタや殺菌フィルタを使用することなく、
水噴射コンプレッサにより供給される圧縮空気を使用す
ることができる。
【0051】また、除菌フィルタや殺菌フィルタ等を必
要としないため、メンテナンスが容易で、また該フィル
タ等の交換に要する費用等の負担をも軽減することので
きる水噴射コンプレッサの循環水循環回路を提供するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の循環水循環回路の一実施形態を示す
概略回路図。
【図2】 図1における殺菌装置の分解説明図。
【図3】 殺菌装置の別の実施形態を示す概略図。
【図4】 本発明の循環水循環回路の別の実施形態を示
す概略図であり、(A)は全体構成を示す回路図、
(B)は(A)中に1で示す殺菌装置の概略斜視図。
【図5】 本発明の循環水循環回路の別の実施形態を示
す概略回路図。
【図6】 本発明の循環水循環回路の別の実施形態を示
す概略回路図。
【符号の説明】
1,1’ 殺菌装置 2 カバー 2’ 透明ケース 3 紫外線照射手段 6 切換手段 8 温度検知手段 10 循環回路 30 圧縮機本体 32 吸入口 34 吐出口 38 給水口 40 エアフィルタ 50 セパレータレシーバタンク 52 窓 60 クーラ 72 吐出管路 73(73a,73b),74,76 管路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入空気を圧縮して循環水と共に吐出す
    る圧縮機本体と、該圧縮機本体の吐出口より吐出された
    圧縮空気と循環水とを導入して圧縮空気と循環水とを分
    離・貯溜すると共に、貯溜された循環水を前記圧縮機本
    体の給水口に導入するセパレータレシーバタンクを備
    え、前記圧縮機本体とセパレータレシーバタンク間で循
    環水を循環する循環回路が形成される水噴射コンプレッ
    サにおいて、 前記循環回路内を循環する循環水に紫外線を照射する手
    段、及び/又は循環水の温度を所定の温度以上に維持す
    る手段から成る殺菌装置を前記循環回路に設けたことを
    特徴とする水噴射コンプレッサの循環水循環回路。
  2. 【請求項2】 前記紫外線を照射する手段をセパレータ
    レシーバタンクに設けたことを特徴とする請求項1記載
    の水噴射コンプレッサの循環水循環回路。
  3. 【請求項3】 セパレータレシーバタンクの外壁に開口
    を設け、該開口を紫外線透過性を有し、かつセパレータ
    レシーバタンク内の圧力に耐え得る強度を有する材質に
    て被蓋して窓を形成すると共に、 前記セパレータレシーバタンクの外側において前記窓に
    対峙して前記紫外線を照射する手段を配置すると共に、
    前記窓を前記紫外線を照射する手段と共にカバーにより
    被覆して殺菌装置を形成したことを特徴とする請求項2
    記載の水噴射コンプレッサの循環水循環回路。
  4. 【請求項4】 紫外線を透過可能で、かつセパレータレ
    シーバタンク内の圧力に耐え得る強度を備えたケース内
    に、紫外線を照射する手段を封入して殺菌装置を形成
    し、該殺菌装置をセパレータレシーバタンク内に配置し
    たことを特徴とする請求項2記載の水噴射コンプレッサ
    の循環水循環回路。
  5. 【請求項5】 前記紫外線を照射する手段を、循環回路
    を形成する管路上に設けたことを特徴とする請求項1記
    載の水噴射コンプレッサの循環水循環回路。
  6. 【請求項6】 前記循環回路を形成する管路の全部又は
    一部を紫外線透過性を有する材質にて形成すると共に、 前記管路の紫外線透過性を有する材質にて形成された部
    分の外周に、紫外線を照射する手段を配置すると共に、
    前記紫外線を照射する手段を、該紫外線を照射する手段
    が配置された部分の管路と共にカバーにて包囲して殺菌
    装置を形成したことを特徴とする請求項5記載の水噴射
    コンプレッサの循環水循環回路。
  7. 【請求項7】 前記循環回路は、セパレータレシーバタ
    ンクと圧縮機本体の給水口間を連通する回路に、循環水
    の熱交換手段を備えると共に、循環水の温度を所定の温
    度以上に維持する手段を備え、 前記循環水の温度を所定の温度以上に維持する手段は、
    前記熱交換手段の上流及び下流間を連通するバイパス回
    路と、循環回路内を循環する循環水の温度が所定の温度
    未満のとき前記バイパス回路を開くと共に前記熱交換手
    段に連通する回路を閉じ、循環水の温度が所定の温度以
    上のとき前記バイパス回路を閉じると共に熱交換手段に
    連通する回路を開く切換手段より成ることを特徴とする
    請求項1記載の水噴射コンプレッサの循環水循環回路。
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