JP2011231727A - 空気圧縮装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空気圧縮装置1は、圧縮空気を生成する空気圧縮機2と、この空気圧縮機2の下流側に設けられ空気圧縮機2によって生成され温度の上昇した圧縮空気を冷却するアフタークーラー3と、空気圧縮機2によって生成された圧縮空気を貯留する空気タンク4とを備える。また、空気圧縮機2の乾球温度を気化冷却により冷却する気化式冷却エレメント5と、この気化式冷却エレメント5の下部に設けられた水槽6と、水槽6に貯留した凝縮水Cを気化式冷却エレメントの上部から滴下する滴下配管7と、を備える。
【選択図】図1
Description
(1) 主として、大型のターボ型圧縮機にのみ、採用されており、結果として、採用事例が少なく、また、速度型空気圧縮機のため省エネ効果が少ない。
(2) 吸込空気の冷却に、冷凍機その他の電力消費などを伴う熱源を用いた場合には、冷却熱源のエネルギー消費が大きく、全体として省エネとならないため、熱源は井戸水(17℃程度)などに限られ、吸込み温度がこの温度より高いときのみの効果しか期待できない。従って、省エネが可能な運転期間が短い。
(3) 冷却熱源温度より吸込空気温度が低い時期には、吸込み抵抗により、反省エネとなってしまっていた。
以上の態様では、水槽に貯留した凝縮水を、ポンプによるポンプアップによって再度、循環して滴下することができるため、凝縮水の量が豊富となり、請求項1の発明に加えさらに気化式冷却エレメントへの水量(循環量)を増やし、冷却能力(気化量)のアップを図ることができる。
以上の態様では、殺菌剤、純水、PH調整液のいずれか一つ又はこれらの組み合わせを注入する注入部を設ける。これを例えば制御部により、水槽に殺菌剤を常時あるいは間欠的に注入する。これにより、凝縮水における藻や菌の発生を抑えることができる。
以上の態様では、冷却手段の周囲に遮光材を配することで、遮光することができる。このように、冷却手段を遮光することにより凝縮水中の藻や菌の発生を抑えることが可能となる。
本実施形態の空気圧縮装置1は、図1に示すように、圧縮空気を生成する空気圧縮機2と、この空気圧縮機2の下流側に設けられ空気圧縮機2によって生成され温度の上昇した圧縮空気を冷却するアフタークーラー3と、空気圧縮機2によって生成された圧縮空気を貯留する空気タンク4とを備える。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、次の態様を包含するものである。なお、以下の説明において、空気圧縮機2とアフタークーラー3及び空気タンク4の構成は従来並びに上記本実施形態と同様であるので説明及び図示を省略する。
図2に示すように、上記実施形態の空気圧縮装置1の構成における水槽6に、殺菌剤を注入する殺菌剤注入タンク8を設けることも可能である。このような構成において、制御部Mにより殺菌剤注入タンク8を構成する制御弁を制御し、水槽6に殺菌剤を注入する。これにより、凝縮水Cにおける藻や菌の発生を抑えることができる。
本発明では、水槽6内の凝縮水Cのイオン濃度及び導電率を検出するためのイオン濃度・導電率検知部Eを設けることも可能である。この検知部Eにより検知された水槽6内のイオン濃度あるいは導電率に基づいて水槽6内のイオン濃度あるいは導電率を適切な値に調整するために、純水(イオン濃度あるいは導電率の低い補給水)を供給する純水供給配管9を設ける構成を包含する。
本発明では、殺菌剤注入タンク8と一体又は選択的に、水槽6の近傍に、水槽6内の凝縮水CのPH値を検出するためのPH検知部Dを設けることも可能である。また、このPH検知部Dにより検知された水槽6内のPH値に基づいて、水槽6内のPH値を適切な値に調整するために、純水(イオン濃度の低い補給水)を供給する純水供給配管9と、酸またはアルカリ薬品を注入するPH調整タンク10を設ける構成も包含する。
前記実施形態の空気圧縮装置1の構成において、図3に示すように、気化式冷却エレメント5の上流側に湿度計RHを設け、この湿度計RHにより、気化式冷却エレメント5を通過する前の吸込空気の相対湿度を検出するようにする構成も可能である。
上記実施形態の空気圧縮装置1の構成において、気化式冷却エレメント5の出口に乾球(DB:dry‐bulb)温度センサTを設け、気化式冷却エレメント5の出口空気が、この乾球(DB)温度センサTにより0℃以下と検出された場合には、ポンプPの停止する制御を行なうことも可能である。
以上の態様により、気化式冷却エレメントの凍結を防ぐことができる。
上記実施形態では、気化式冷却エレメント5の下部に水槽6を設ける構成を前提としているが、本発明は、このような態様に限らず、例えば、図4に示すように、水槽6を、気化式冷却エレメント5の上に設けるとともに、気化式冷却エレメント5と水槽6との間に、水槽6から気化式冷却エレメント5に凝縮水Cを供給する滴下配管7を配置し、さらに、この滴下配管7には定流量弁7aを設けて構成する態様も包含する。
また、上記実施形態において、図5に示すように、気化式冷却エレメント5の周囲に遮光材を配することで、遮光することができる。このように、気化式冷却エレメント5を遮光することにより凝縮水C中の藻や菌の発生を抑えることが可能となる。例えば、滴下配管7など、配管系は、透明や半透明のホースを使用しないなど、遮光できる材料を使用する。また、気化式冷却エレメント5の空気の入口出口における遮光の例として遮光ガラリを上流、下流側に設置する。
なお、水槽6内の凝縮水Cにおける藻や菌の発生は、上記の実施形態に示した構成に加え、水槽6内や滴下配管7、ポンプP等の各部に抗菌性素材を使用することによっても実現可能である。
2…空気圧縮機
3…アフタークーラー
4…空気タンク
5…気化式冷却エレメント
6…水槽
6a…排水皿
7…滴下配管
7a…定流量弁
8…殺菌剤注入タンク
9…純水供給配管
10…PH調整タンク
20…遮光材
C…凝縮水
D…PH検知部
E…イオン濃度・導電率検知部
M…制御部
O…オーバーフロー配管
P…ポンプ
RH…湿度計
T…温度センサ
Claims (6)
- 圧縮空気を生成する空気圧縮機と、前記空気圧縮機の下流側に設けられ前記空気圧縮機によって生成され温度の上昇した圧縮空気を冷却するアフタークーラーと、前記空気圧縮機によって生成された圧縮空気を貯留する空気タンクと、前記空気圧縮機の吸込空気の乾球温度を気化冷却により冷却する冷却手段と、を備えた空気圧縮装置において、
前記冷却手段は、前記空気圧縮機の空気圧縮に伴う凝縮水を、吸水性又は親水性をもった気化式冷却エレメントに滴下し、前記吸込空気に対して濡れ面を形成することによりなり、
前記冷却手段の近傍に、前記凝縮水を貯留する水槽を備えるとともに、前記水槽に貯留した凝縮水を前記冷却手段上部から滴下する滴下配管を備えたことを特徴とする空気圧縮装置。 - 前記水槽は、前記冷却手段の上部に設けられ、
前記冷却手段と前記水槽との間には、前記水槽から前記冷却手段に前記凝縮水を供給する前記滴下配管が配され、この滴下配管には定流量弁が設けられ、
前記定流量弁により、前記水槽から前記冷却手段に凝縮水を定量的に供給することを特徴とする請求項1記載の空気圧縮装置。 - 前記水槽は、前記冷却手段の下部に設けられ、
前記滴下配管には、前記水槽の凝縮水を、前記冷却手段上部へポンプアップするポンプを備えることを特徴とする請求項1記載の空気圧縮装置。 - 前記水槽には、殺菌剤、純水、PH調整液のいずれか一つ又はこれらの組み合わせを、前記水槽内に常時又は間欠的に注入する注入部が設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気圧縮装置。
- 前記冷却手段の周囲は、遮光されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気圧縮装置。
- 前記冷却手段を通過する前の前記吸込空気の相対湿度を検出する湿度計を備え、
前記相対湿度が、所定値を上回る場合には、前記滴下配管からの凝縮水の滴下を停止又は間欠的に滴下させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気圧縮装置。
Priority Applications (1)
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JP2010104483A JP2011231727A (ja) | 2010-04-28 | 2010-04-28 | 空気圧縮装置 |
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JP2010104483A JP2011231727A (ja) | 2010-04-28 | 2010-04-28 | 空気圧縮装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=45321284
Family Applications (1)
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JP2010104483A Pending JP2011231727A (ja) | 2010-04-28 | 2010-04-28 | 空気圧縮装置 |
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JP (1) | JP2011231727A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2010
- 2010-04-28 JP JP2010104483A patent/JP2011231727A/ja active Pending
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