JP2000239619A - 熱圧接着マーキングフィルム - Google Patents

熱圧接着マーキングフィルム

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JP2000239619A
JP2000239619A JP11040822A JP4082299A JP2000239619A JP 2000239619 A JP2000239619 A JP 2000239619A JP 11040822 A JP11040822 A JP 11040822A JP 4082299 A JP4082299 A JP 4082299A JP 2000239619 A JP2000239619 A JP 2000239619A
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Japan
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hot
melt adhesive
fine powder
hot melt
layer
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JP11040822A
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English (en)
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Masakazu Ishibashi
正和 石橋
Reikichi Nakano
禮吉 中野
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撥水処理又は防水処理が施されている被着体
のマーキング時における熱収縮を防止するとともに、被
着体にマーク材を強固に接着し、かつマーキング作業性
を改善する。 【解決手段】 剥離可能な基材1にマーク表面層を構成
する意匠層(支持体)4を積層し、意匠層4に低温溶融
タイプのホットメルト接着剤層5を積層して熱圧接着マ
ーキングフィルムAを構成する。ホットメルト接着剤層
5として、スチレン系微粉末及びアマイド系微粉末の少
なくとも1種が添加されたホットメルト接着剤を採用す
る。この際、スチレン系微粉末の添加量はホットメルト
接着剤100重量部に対し1.0〜20.0重量部であ
り、アマイド系微粉末の添加量はホットメルト接着剤1
00重量部に対し0.2〜4.0重量部である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、撥水処理又は防
水処理が施された被着体をマーキング対象とする熱圧接
着マーキングフィルムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】熱圧接着マーキングフィルムの一例とし
て、例えば特開昭61−14942号公報に開示されて
いるように、不織布、織布、編布及び起毛布等からなる
支持体の裏面にホットメルト接着剤層を積層した布タイ
プのものがある。このような熱圧接着マーキングフィル
ムを用いて衣類等の被着体にワッペン等のマーク材をマ
ーキングする際、上記熱圧接着マーキングフィルムをマ
ーキングしようとする文字や図形等のマーク形状に合わ
せて熱ペン(ヒートカッタ)で1つずつ切り抜き、この
切り抜いた各マーク材を1つずつ被着体のマーキングし
ようとする箇所に並べて加熱加圧することにより、上記
ホットメルト接着剤層を溶融させて各マーク材を被着体
に一体に接着するようになされている。
【0003】また、別のタイプの熱圧接着マーキングフ
ィルムとして、剥離可能な基材にマーク表面層を構成す
る支持体としての意匠層を積層し、この意匠層の裏面に
ホットメルト接着剤層を積層して構成したものもあり、
このタイプの熱圧接着マーキングフィルムでは、上記の
タイプのものとは異なり、熱圧接着マーキングフィルム
をマーク形状に完全に切り抜くのではなく、カッティン
グはホットメルト接着剤層と意匠層とだけであり、基材
はカッティングしない。そして、熱圧接着マーキングフ
ィルムをカッティングした後に不要部分を除去するカス
取りを行って基材上にマーク材を形成し、このマーク材
を被着体にセットして加熱加圧することにより、マーク
材裏面のホットメルト接着剤層を溶融させてマーク材を
被着体に一体に接着した後、上記基材を剥離するように
している。
【0004】このように、タイプの違いによりマーキン
グの手法は若干異なるが、いずれにせよ、ホットメルト
接着剤層を溶融させてマーク材を被着体に一体に接着す
ることには変わりはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レインコー
トやグランドコート等のようにシリコーンやフッ素等で
撥水処理又は防水処理が施されている布地を被着体とし
てこれにマーキングする場合、シリコーン等が邪魔をし
て被着体に対するマーク材の接着性が低下するという問
題がある。
【0006】また、一般に、熱圧接着マーキングフィル
ムのホットメルト接着剤層には、接着強度、伸び及び接
着温度等の条件により、ポリウレタン系のホットメルト
接着剤が用いられている。この場合、マーキング時のプ
レス加工温度が150〜170℃と高く、被着体がポリ
エステル製やナイロン製等である場合には被着体が収縮
するという問題もある。
【0007】そこで、例えば125℃付近で溶融接着す
る低温溶融タイプのホットメルト接着剤を用いて上記被
着体の熱収縮を防止することが考えられるが、この低温
溶融タイプのホットメルト接着剤は、常温で放置してい
るとベタツキ(ブロッキング)が生じ易く、カッティン
グし辛くなるとともに、カッティング後に切り口が再接
着してカス取り作業がし辛くなるという問題がある。特
に、従来例の後者のように熱圧接着マーキングフィルム
を切り抜かずに途中までしかカッティングしないタイプ
においては、このことは深刻な問題である。
【0008】このような低温溶融タイプのホットメルト
接着剤のブロッキング対策として、コーンスターチ等の
微粉末をブロッキング面に振り掛けたり、あるいはシリ
カや炭酸カルシウム等の無機添加剤をホットメルト接着
剤に添加することが考えられるが、接着力が低下する嫌
いがある。
【0009】これらの問題は、何もレインコートやグラ
ンドコート等の衣類に限らず、鞄や袋物等の撥水処理又
は防水処理が施されている布地や合成皮革等をマーキン
グ対象とする場合にも起こり得る。
【0010】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、撥水処理又は防水処
理が施されている被着体のマーキング時における熱収縮
を防止するとともに、被着体にマーク材を強固に接着
し、さらにはマーキング作業性を改善しようとすること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、低温溶融タイプのホットメルト接着剤
に特殊な添加剤を添加したことを特徴とする。
【0012】具体的には、この発明は、所定形状のマー
ク材にカッティングされ、撥水処理又は防水処理が施さ
れた被着体に加熱加圧により熱圧接着される熱圧接着マ
ーキングフィルムを対象とし、この熱圧接着マーキング
フィルムは、マーク表面層を構成する支持体と、この支
持体の裏面に積層され140℃以下で溶融接着する低温
溶融タイプのホットメルト接着剤からなるホットメルト
接着剤層とを備えたものであり、次のような解決手段を
講じた。
【0013】すなわち、請求項1に記載の発明は、上記
ホットメルト接着剤層をスチレン系微粉末及びアマイド
系微粉末の少なくとも1種が添加されたホットメルト接
着剤で構成する。この際、上記スチレン系微粉末の添加
量をホットメルト接着剤100重量部に対し1.0〜2
0.0重量部に設定する。また、上記アマイド系微粉末
の添加量をホットメルト接着剤100重量部に対し0.
2〜4.0重量部に設定することを特徴とする。
【0014】上記の構成により、請求項1に記載の発明
では、ホットメルト接着剤に添加されたスチレン系微粉
末は、0〜40℃の温度領域では硬い結晶構造であって
ホットメルトポリマーと海、島状態となり、よってベタ
ツキ(ブロッキング)が改善されてカッティング作業が
スムーズに行われる。また、カッティングされた切り口
にスチレン系微粉末が露出して上記切り口が再接着せ
ず、カス取り作業が楽に行われる。
【0015】ホットメルト接着剤に添加されたアマイド
系微粉末は、0〜40℃の温度領域では移行性があって
ホットメルト接着剤層の表面側に析出し、よってベタツ
キ(ブロッキング)が改善されてカッティング作業がス
ムーズに行われる。また、カッティングされた切り口の
上記析出領域にアマイド系微粉末が露出して上記切り口
が再接着せず、カス取り作業が楽に行われる。
【0016】また、上記スチレン系微粉末及びアマイド
系微粉末は共に、100〜130℃で溶融してホットメ
ルト接着剤と混ざるので、ホットメルト接着剤の接着力
が阻害されることなく十分に発揮される。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、ホットメルト接着剤層の厚みを30〜
100μmにしたことを特徴とする。
【0018】上記の構成により、請求項2に記載の発明
では、被着体が布地である場合、溶融したホットメルト
接着剤が布地の織り目に十分に浸入して接着強度が一段
と高まる。また、溶融したホットメルト接着剤がマーク
材からはみ出さず、したがって、はみ出したホットメル
ト接着剤が被着体や支持体(従来例の後者のタイプでは
基材)に付着するということがない。つまり、はみ出し
たホットメルト接着剤が被着体に付着するとマーク材周
辺が汚れて美観が損われるが、そのようなことがない。
また、従来例の前者のタイプでは、はみ出したホットメ
ルト接着剤が支持体にしてマーク自体が汚れて美観が損
われるが、そのようなことがない。さらに、従来例の後
者のタイプでは、はみ出したホットメルト接着剤が基材
に付着するとマーキング後に基材を剥離する際、折角、
マーキングしたマーク材が端部から剥離するが、そのよ
うなことがない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。
【0020】図1はこの発明の実施の形態に係る熱圧接
着マーキングフィルムAの積層構造を示す。この熱圧接
着マーキングフィルムAは、剥離可能な基材1を備えて
なり、この基材1の裏面には、マークの色彩となる表皮
層2と、隠蔽層となるベース層3とが順に積層され、こ
の2層の表皮層2とベース層3とによりマーク表面層を
構成する支持体としての意匠層4が形成されている。ま
た、上記意匠層4の裏面つまりベース層3にはホットメ
ルト接着剤層5が積層され、さらに、このホットメルト
接着剤5にはブロッキング防止層6が積層されている。
【0021】上記基材1は、ポリエチレンテレフタレー
ト(以下、「PET」と略称する)やポリプロピレン
(以下、「PP」と略称する)等のフィルム、あるいは
紙や離型紙等で構成されている。
【0022】上記意匠層4(表皮層2及びベース層3)
は、例えばポリウレタン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、
ポリエステル及びアクリル樹脂等の熱可塑性プラスチッ
クフィルムや、ニトロセルロース等の繊維質フィルム、
さらには紙等で構成されている。
【0023】上記ホットメルト接着剤層5は、140℃
以下で溶融接着する低温溶融タイプのホットメルト接着
剤で構成されている。この低温溶融タイプのホットメル
ト接着剤としては、例えば、バイロンUR8700(飽
和共重合ポリエステルウレタン系樹脂:東洋紡績(株)
製、バイロン55SS(ポリエステル系樹脂:東洋紡績
(株)製)、バイロン55AS(ポリエステル系樹脂:
東洋紡績(株)製)、パイロン20SS(ポリエステル
系樹脂:東洋紡績(株)製)、SKダイン5340(ポ
リエステル系樹脂:総研化学(株)製)等であり、これ
らは110〜130℃で溶融接着する。このように低温
溶融タイプのホットメルト接着剤を採用したのは、これ
以上の高温で被着体に加熱加圧によりマーキングする
と、PETやナイロン等からなる撥水処理又は防水処理
が施された被着体が収縮するからである。
【0024】上記ブロッキング防止層6は、PP及びP
ET等のフィルムや紙、あるいは離型紙等で構成されて
いる。
【0025】この発明は上記ホットメルト接着剤層5に
特徴を有するものであり、以下の如く構成されている。
【0026】すなわち、上記ホットメルト接着剤層5
は、スチレン系微粉末及びアマイド系微粉末の少なくと
も1種が添加されたホットメルト接着剤からなり、上記
スチレン系微粉末の添加量は、ホットメルト接着剤10
0重量部に対し1.0〜20.0重量部に設定され、上
記アマイド系微粉末の添加量は、ホットメルト接着剤1
00重量部に対し0.2〜4.0重量部に設定されてい
ることを特徴とする。
【0027】このように、ホットメルト接着剤層5を構
成するホットメルト接着剤にスチレン系微粉末及びアマ
イド系微粉末の少なくとも1種を添加したのは、低温溶
融タイプのホットメルト接着剤の欠点、つまり常温放置
によるベタツキ(ブロッキング)、これに起因するカッ
ティングの困難性及びカッティング後のカス取り作業の
困難性を解消するためである。
【0028】具体的には、スチレン系微粉末は0〜40
℃の温度領域では硬い結晶構造であるため、ホットメル
ト接着剤に添加されただけでは溶融せず、ホットメルト
ポリマと海、島状態となって点在しており、このスチレ
ン系微粉末の存在によりベタツキ(ブロッキング)を改
善してカッティング作業をスムーズに行うことができ
る。また、熱圧接着マーキングフィルムAをカッティン
グするとその切り口にスチレン系微粉末が露出して上記
切り口の再接着を防止し、カス取り作業を楽に行うこと
ができるのである。
【0029】また、アマイド系微粉末は0〜40℃の温
度領域では移行性があるため、ホットメルト接着剤に添
加されるとホットメルト接着剤層の表面側に析出し、こ
のアマイド系微粉末の存在によりベタツキ(ブロッキン
グ)を改善してカッティング作業をスムーズに行うこと
ができる。また、熱圧接着マーキングフィルムAをカッ
ティングするとその切り口の上記析出領域にアマイド系
微粉末が露出して上記切り口の再接着を防止し、カス取
り作業を楽に行うことができるのである。
【0030】上記スチレン系微粉末としては、例えばス
チレン−マレイン酸樹脂であり、その添加量をホットメ
ルト接着剤100重量部に対し1.0〜20.0重量部
に設定したのは、1.0重量部未満ではホットメルト接
着剤の接着力は保持するが、ベタツキ(ブロッキング)
を抑えることができなくなる一方、20.0重量部を超
えるとホットメルト接着剤の接着力が低下するからであ
る。
【0031】上記アマイド系微粉末としては、エチレン
・ビス・ステアロアミド、ステアリン酸アミド、オレイ
ン酸アミド、エルカ酸アミド等であり、その添加量をホ
ットメルト接着剤100重量部に対し0.2〜4.0重
量部に設定したのは、0.2重量部未満ではホットメル
ト接着剤の接着力は保持するが、ベタツキ(ブロッキン
グ)を抑えることができなくなる一方、4.0重量部を
超えるとホットメルト接着剤の接着力が低下するからで
ある。
【0032】スチレン系微粉末とアマイド系微粉末とを
併用する場合には、接着力及びブロッキングを考慮して
各々の添加量を決定すればよい。
【0033】さらに、上記ホットメルト接着剤層5の厚
みは30〜100μmになされている。好ましくは30
〜70μmである。このようにホットメルト接着剤層5
の厚みを30〜100μmにしたのは、30μm未満で
は被着体が布地である場合、溶融したホットメルト接着
剤が布地の織り目に吸い取られてしまって接着強度が不
足する一方、100μmを超えると溶融したホットメル
ト接着剤がマーク材からはみ出し、被着体に付着した場
合にはマーク材周辺が汚れて美観を損うことになり、基
材1に付着した場合にはマーキング後に基材1を剥離す
る際、折角、マーキングしたマーク材が端部から剥離し
てしまう事態を招くからである。また、従来例の前者の
タイプ(マーク切抜きタイプ)では、ホットメルト接着
剤が支持体に付着して支持体が汚れ美観を損なうからで
ある。
【0034】上述の如く構成された熱圧接着マーキング
フィルムAは所定形状のマーク材にカッティングされ、
撥水処理又は防水処理が施された被着体に加熱加圧によ
り熱圧接着されてマーキングが施される。被着体の素材
としては布地や合成皮革であり、これらに撥水処理又は
防水処理を施してレインコートやグランドコート等の衣
類、あるいは鞄や袋物等を作るのである。
【0035】次に、上述の如く構成された熱圧接着マー
キングフィルムAによるマーキングの要領を図1〜7に
基づいて説明する。
【0036】まず、図1に示すように、剥離可能な基材
1(厚み100μmのPETフィルム:ユニチカ(株)
製)の裏面に表皮層2(厚み25μmの着色ウレタン
層:ラックスキンU−2245 セイコー化成(株)
製)を積層し、この表皮層2の上にベース層3(厚み1
0μmの白色ウレタン層:レザミンME−2825LP
大日精化(株)製)を積層して意匠層(支持体)4を形
成する。さらに、この意匠層4のベース層3の上にホッ
トメルト接着剤層5(厚み70μm:商品名、材質及び
メーカーは表1,2及びその欄外にそれぞれ示す)を積
層し、このホットメルト接着剤層5の上にブロッキング
防止層6(厚み45μmのPPフィルム:グンゼ産業
(株)製)を積層し、実施例1〜9及び比較例1〜5の
熱圧接着マーキングフィルムAを作った。
【0037】次いで、図2に示すように、ブロッキング
防止層6を剥離し、上記熱圧接着マーキングフィルムA
の支持体1を除く意匠層4及びホットメルト接着剤層5
をカッティングマシンを用いて所望のマーク(図では
「N」を例示する)の表裏反転形状にカッティングす
る。
【0038】その後、図3に示すように、上記カッティ
ングした熱圧接着マーキングフィルムAから不要部分つ
まり「N」の表裏反転文字を残してその周りを除去(カ
ス取り)することにより、所望のマーク(「N」)の表
裏反転形状をしたマーク(反転マーク)材7を形成す
る。
【0039】しかる後、図4に示すように、マーキング
しようとする被着体としての撥水基布B(ゴアテック
ス:ジャパンゴアテックス(株)製)をプレス装置のプ
レス下板8上に置き、さらに、この上に上記熱圧接着マ
ーキングフィルムAのマーク(反転マーク)材7を上記
撥水基布B側に向けて上記熱圧接着マーキングフィルム
Aを撥水基布Bのマーキングしようとする箇所にセット
する。そして、この状態で上方に配置した熱板からなる
プレス上板9を下降させてこのプレス上板9で上記熱圧
接着マーキングフィルムAを撥水基布Bに押し付け、プ
レス上板9で125℃×500g/cm2 ×20秒×2回の
プレス条件で加熱加圧することにより、上記熱圧接着マ
ーキングフィルムAのマーク(反転マーク)材7を構成
するホットメルト接着剤層5を撥水基布Bに一体に接着
する。
【0040】その後、上記熱圧接着マーキングフィルム
A及び撥水基布Bをプレス装置から取り出し、常温で約
4分間冷却した後、図5に示すように、上記支持体1を
剥離することにより、図6及び図7に示すように、所望
のマーク材7(「N」)を撥水基布Bに一体に熱圧接着
しマーキングを終える。
【0041】実施例の熱圧接着マーキングフィルムAの
接着力及びブロッキングのテスト要領を表1に、比較例
のそれを表2にそれぞれ挙げる。熱圧接着マーキングフ
ィルムAの構成は上記のマーキングの要領で説明したも
のと同じである。
【0042】実施例1〜9及び比較例1〜5における評
価の仕方は各表の欄外に示している。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】表1,2のデータから明らかなように、実
施例1〜9のうち実施例4はスチレン系微粉末とアマイ
ド系微粉末との併用タイプであり、他の実施例は単独使
用である。実施例1〜9では、接着力及びブロッキング
の評価は共に満足の行く結果を得ることができ、総合評
価も良かった。
【0046】これに対し、比較例1では、接着力の評価
は良かったものの、添加剤が添加されていないためブロ
ッキングの評価が悪く、総合評価は悪かった。
【0047】比較例5では、添加剤は添加されているも
のの量が少なく、接着力の評価は良かったが、ブロッキ
ングの評価が悪く、総合評価は悪かった。
【0048】比較例2〜4では共に、添加剤の量が多過
ぎるため、ブロッキングの評価は良いものの接着力の評
価が悪く、総合評価は悪かった。
【0049】また、ホットメルト接着剤層5の厚みが7
0μmである実施例1〜9及び比較例1〜5では共に、
ホットメルト接着剤のマーク材7からのはみ出しは見ら
れなかった。
【0050】なお、上記の実施の形態では、熱圧接着マ
ーキングフィルムAとして、従来例の後者のように完全
に切り抜かずに途中までしかカッティングしないタイプ
を例示したが、従来例の前者のような切抜きタイプにも
適用できるものである。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明では、ホットメルト接着剤層をスチレン系微粉末及び
アマイド系微粉末の少なくとも1種が添加されたホット
メルト接着剤で構成し、上記スチレン系微粉末の添加量
をホットメルト接着剤100重量部に対し1.0〜2
0.0重量部に設定し、上記アマイド系微粉末の添加量
をホットメルト接着剤100重量部に対し0.2〜4.
0重量部に設定したので、ベタツキ(ブロッキング)を
改善してカッティング作業及びカス取り作業を楽に行う
ことができる。
【0052】請求項2に係る発明では、ホットメルト接
着剤層の厚みを30〜100μmにしたので、布地の被
着体の織り目に過不足なくホットメルト接着剤を浸入さ
せて接着強度を一層高めることができるとともに、溶融
したホットメルト接着剤のマーク材からのはみ出しを防
止して美観の向上及びマーク材剥離防止を達成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱圧接着マーキングフィルムの積層構造を示す
斜視図である。
【図2】熱圧接着マーキングフィルムのカッティング工
程図である。
【図3】熱圧接着マーキングフィルムのマーク形成工程
図である。
【図4】マーク転写工程図である。
【図5】基材の剥離工程図である。
【図6】マーキングされた基布の断面図である。
【図7】マーキングされた基布の平面図である。
【符号の説明】
4 意匠層(支持体) 5 ホットメルト接着剤層 7 マーク材 A 熱圧接着マーキングフィルム B 基布(被着体)
フロントページの続き Fターム(参考) 3B005 EB01 FF06 FG02Z GA02 4F100 AK12B AR00B AT00A BA02 CB03B DE01B GB90 JA20B JL12B YY00B 4J004 AA07 AA14 AA15 AB01 AB03 CA02 CA03 CA05 CA06 CC02 CD05 CD06 CE01 DA02 DA03 DB01 FA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状のマーク材にカッティングさ
    れ、撥水処理又は防水処理が施された被着体に加熱加圧
    により熱圧接着される熱圧接着マーキングフィルムであ
    って、 マーク表面層を構成する支持体と、この支持体の裏面に
    積層され140℃以下で溶融接着する低温溶融タイプの
    ホットメルト接着剤からなるホットメルト接着剤層とを
    備え、 上記ホットメルト接着剤層は、スチレン系微粉末及びア
    マイド系微粉末の少なくとも1種が添加されたホットメ
    ルト接着剤からなり、 上記スチレン系微粉末の添加量は、ホットメルト接着剤
    100重量部に対し1.0〜20.0重量部に設定さ
    れ、 上記アマイド系微粉末の添加量は、ホットメルト接着剤
    100重量部に対し0.2〜4.0重量部に設定されて
    いることを特徴とする熱圧接着マーキングフィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱圧接着マーキングフィ
    ルムにおいて、 ホットメルト接着剤層は、厚みが30〜100μmであ
    ることを特徴とする熱圧接着マーキングフィルム。
JP11040822A 1999-02-19 1999-02-19 熱圧接着マーキングフィルム Pending JP2000239619A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005048070A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Nitto Denko Corp 繊維凸状構造貼付形成用シート、および該シートを用いた繊維凸状構造部を有する粘着テープ又はシート及びその製造方法
JP2013126741A (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 Okura Ind Co Ltd 支持体層付き転写用基材フィルム、該支持体層付き転写用基材フィルムの製膜方法、及び該支持体層付き転写用基材フィルムを用いて成型体を加飾する方法

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