JP2000239549A - ピリドンアゾ系化合物、昇華型感熱転写用色素及びそれを用いた昇華型感熱転写用シート - Google Patents

ピリドンアゾ系化合物、昇華型感熱転写用色素及びそれを用いた昇華型感熱転写用シート

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JP2000239549A
JP2000239549A JP11080218A JP8021899A JP2000239549A JP 2000239549 A JP2000239549 A JP 2000239549A JP 11080218 A JP11080218 A JP 11080218A JP 8021899 A JP8021899 A JP 8021899A JP 2000239549 A JP2000239549 A JP 2000239549A
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Terusue Kawakami
照季 川上
Junichi Sekihachi
淳一 堰八
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Sumika Color Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumika Color Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇華型感熱転写用色素等として有用なピリド
ンアゾ系化合物を提供すること。 【解決手段】 下記一般式(I)で示されるピリドンア
ゾ系化合物。 【化1】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環を示
し、Rは水素原子、置換されていてもよいシクロアルキ
ル基、置換されていてもよいアルキル基、置換されてい
てもよいフェニル基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピリドンアゾ系化合
物、該化合物の中間体として有用なピリドン系化合物、
昇華型感熱転写用色素及びそれを用いた昇華型感熱転写
用シートに関し、詳しくは、昇華型感熱転写方式による
ハードコピー等に使用されるピリドンアゾ系化合物、該
化合物の中間体として有用なピリドン系化合物、昇華型
感熱転写用色素及びそれを用いた昇華型感熱転写用シー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】昇華型感熱転写方式は、基材シート上
に、昇華性を有する色素化合物と接着剤を含有する色材
層を形成させた昇華型感熱転写シートを、サーマルヘッ
ドにより加熱し、色素化合物を昇華及び/又は熱拡散に
より、昇華型感熱転写シートから受像体に移行させ、受
像体上に転写記録する方式であり、サーマルヘッドに与
えるエネルギーを変えることにより色素の移行量を制御
することができるので、階調記録が容易となり、フルカ
ラー記録には特に有利である。
【0003】従来、上記方式に適用されるピリドンアゾ
系イエロー色素としては、3−シアノ−4−トリフロロ
メチル−5−フェニルアゾ−6−ヒドロキシピリド−2
−オン、1−N−アルキル−3−シアノ−4−トリフロ
ロメチル−5−フェニルアゾ−6−ヒドロキシピリド−
2−オン、1−N−シクロアルキル−3−シアノ−4−
トリフロロメチル−5−フェニルアゾ−6−ヒドロキシ
ピリド−2−オン及び1−N−フェニル−3−シアノ−
4−トリフロロメチル−5−フェニルアゾ−6−ヒドロ
キシピリド−2−オン類等が用いられている。(特開平
5−331382号及び特開平6−122829号公報
参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】昇華型感熱転写方式に
適用されるイエロー色素化合物は、 色再現上、好ましい色相を有すること 分子吸光係数が大きいこと 熱記録ヘッドの作動条件で容易に昇華又は熱拡散す
ること 熱記録ヘッドの作動条件で熱分解しないこと 熱、光、湿気、薬品などに対し安定なこと インク化適性が優れていること 等の性能を具備していることが好ましいが、上記公報に
記載されたピリドンアゾ系化合物は未だ十分な性能を有
するものではなく、特にインク化適性等の観点から、性
能の改善が要望されていた。
【0005】本発明者らは、上記諸性能、特にインク化
適性等に優れたイエロー色のピリドンアゾ系昇華型感熱
転写用色素を開発すべく鋭意検討した結果、4−トリフ
ロロメチル−5−フェニルアゾ−6−ヒドロキシピリド
−2−オン、1−N−アルキル−4−トリフロロメチル
−5−フェニルアゾ−6−ヒドロキシピリド−2−オ
ン、1−N−シクロアルキル−4−トリフロロメチル−
5−フェニルアゾ−6−ヒドロキシピリド−2−オン及
び1−N−フェニル−4−トリフロロメチル−5−フェ
ニルアゾ−6−ヒドロキシピリド−2−オン類の特定の
ピリドンアゾ系化合物が、その目的を達成することを見
出して、本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、イ)下
記一般式(I)
【化3】 (式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を
示し、Rは水素原子、置換されていてもよいシクロアル
キル基、置換されていてもよいアルキル基、置換されて
いてもよいフェニル基を示す。)で示されるピリドンア
ゾ系化合物、
【0007】ロ)上記イ)項に記載の一般式(I)で示
されるピリドンアゾ系昇華型感熱転写用色素、 ハ)基材シート上に、上記イ)項に記載の一般式(I)
で示されるピリドンアゾ系化合物の少なくとも1種と接
着剤からなる色材層を有することを特徴とする昇華型感
熱転写用シート、及び 二)下記一般式(II)
【化4】 (式中、Rは前記と同じ意味である。)で示されるピリ
ドン化合物を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
一般式(I)において、環Aのベンゼン環は置換基を有
していてもよく、該置換基としては、例えば、炭素数1
〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1
〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、ハロゲ
ン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子など)、シア
ノ基、ニトロ基、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖
状のアルコキシカルボニル基、炭素数1〜8の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキルカルボニルオキシ基、カルバ
モイル基、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキルカルボニル基、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分
岐鎖状のアルキルカルボニルアミノ基、スルホン酸アミ
ド基、炭素数1〜8のスルホン酸アルキルエステル基、
スルホン酸フェニルエステル基、アルキルスルホニルオ
キシ基、フェニルスルホニルオキシ基、アミノスルホニ
ルオキシ基、スルホニル基、炭素数7〜10のアラルキ
ルオキシカルボニル基、炭素数3〜11の直鎖状もしく
は分岐鎖状のアルコキシアルコキシアルコキシカルボニ
ル基、ヘテロ環基で置換された直鎖状もしくは分岐鎖状
のアルコキシ(炭素数1〜8)カルボニル基、炭素数1
〜8のN−アルキルカルバモイル基、炭素数1〜8の
N,N−ジアルキルカルバモイル基、トリフルオロメチ
ル基などがあげられる。
【0009】Rは水素原子、置換されていてもよいシク
ロアルキル基、置換されていてもよいアルキル基又は置
換されていてもよいフェニル基を示し、ここで、置換さ
れていてもよいアルキル基のアルキルは、好ましくは、
炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキルであ
る。又、置換されていてもよいシクロアルキル基のシク
ロアルキルは炭素数5〜7の環状アルキルである。該シ
クロアルキルの置換基としては、例えば、炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基等があげられ
る。さらに、置換されていてもよいフェニル基の置換基
としては、例えば、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルコキシ基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素
原子、臭素原子等)、ニトロ基、シアノ基、トリフルオ
ロメチル基等があげられる。
【0010】置換されているアルキル基の例としては、
2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基等
のヒドロキシ置換アルキル基;2−カルボキシエチル
基、3−カルボキシプロピル基等のカルボキシ置換アル
キル基;2−シアノエチル基等のシアノ置換アルキル
基;2−アミノエチル基等のアミノ置換アルキル基;2
−クロロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基
等のハロゲン置換アルキル基;ベンジル基、p−クロロ
ベンジル基等のハロゲンで置換されていてもよいフェニ
ル置換アルキル基;2−メトキシエチル基、2−エトキ
シエチル基、2−(n)プロポキシエチル基、3−メト
キシプロピル基、4−メトキシブチル基等のアルコキシ
置換アルキル基;2−(2−メトキシエトキシ)エチル
基、2−(2−(n)ブトキシエトキシ)エチル基等の
アルコキシアルコキシ置換アルキル基;アリルオキシエ
チル基等のアルケニルオキシ置換アルキル基;2−フェ
ノキシエチル基等のアリールオキシ置換アルキル基;2
−ベンジルオキシエチル基等のアラルキルオキシ置換ア
ルキル基;2−アセチルオキシエチル基、2−プロピオ
ニルオキシエチル基、2−トリフルオロアセチルオキシ
エチル基等のハロゲンで置換されていてもよいアシルオ
キシ置換アルキル基;メトキシカルボニルエチル基、エ
トキシカルボニルメチル基、2−ベンジルオキシカルボ
ニルエチル基、2−フルフリルオキシカルボニルエチル
基等の置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル置換
アルキル基;2−メトキシカルボニルオキシエチル基、
2−(n)ブトキシカルボニルオキシエチル基、2−ベ
ンジルオキシカルボニルオキシエチル基等の置換もしく
は非置換のアルコキシカルボニルオキシ置換アルキル
基;フルフリル基、テトラヒドロフルフリル基等のヘテ
ロ環基で置換されたアルキル基等があげられる。
【0011】Rで表わされる置換されていてもよいシク
ロアルキル基としては、好ましくは、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基等があげられる。Rで表わされる
置換されていてもよいフェニル基としては、好ましく
は、フェニル基、トリル基等があげられる。
【0012】本発明の前記式(I)で示されるピリドン
アゾ系化合物は、公知の方法に準じて製造することがで
き、例えば、下記式(III)で示されるアニリン誘導
体を常法によりジアゾ化し、得られたジアゾ化物を前記
式(II)で示されるピリドン化合物とカップリング反
応させることにより、製造することができる。
【0013】
【化5】 (式中、環Aは前記の意味を示す。)
【0014】前記一般式(II)で示されるピリドン化
合物は、式(I)で示されるピリドンアゾ系化合物等を
製造する際の重要な中間体化合物であり、たとえば、下
記式(IV)
【0015】
【化6】 (式中、Rは前記の意味を示す。)の化合物を78%硫
酸中で加熱して脱−CN反応させる等の公知の方法に準
じて製造することができる。
【0016】一般式(I)で示されるピリドンアゾ系化
合物のうち、特に下記一般式(V)
【0017】
【化7】
【0018】(式中、Rは前記の意味であり、Xは水素
原子、ニトロ基、シアノ基、アルキルカルボニル基、ア
ルキルスルホニル基を示し、Yは水素原子、ハロゲン原
子、ニトロ基、アルキル基、アルコキシ基、アルキル基
で置換されたカルバモイル基、フェニル基もしくは複素
環式基で置換されていてもよいアルコキシカルボニル
基、アルコキシ基もしくはアルコキシアルコキシ基で置
換されていてもよいアルコキシカルボニル基、アルキル
基で置換されたアミノスルホニル基を示し、Zは水素原
子、ハロゲン原子、アルコキシ基、フェニルスルホニル
オキシ基、又は、アルキル基で置換されたアミノスルホ
ニルオキシ基を示す。)で示される化合物が好ましい。
【0019】本発明のピリドンアゾ系化合物を昇華型感
熱転写記録用色素として用いる場合、該化合物を結着剤
と共に媒体中に溶解あるいは微粒子状に分散させること
によりインクを調製し、該インクを基材上に塗布、乾燥
して、感熱転写用シートを作製することができる。
【0020】ここで、インクの調製のための結着剤とし
ては、セルロース系、アクリル酸系、澱粉系、エポキシ
系などの水溶性樹脂及びアクリル樹脂、メタクリル樹
脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、ポリビニルブチラール、エチル
セルロース、アセチルセルロース、ポリエステル、AS
樹脂(アクリロニトリル/スチレン共重合体)、フェノ
キシ樹脂などの有機溶剤に可溶性の樹脂を挙げることが
できる。
【0021】又、インク調製のための媒体としては、水
の他に、例えば、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコールな
どのアルコール類、メチルセロソルブ、エチルセロソル
ブなどのセロソルブ類、トルエン、キシレン、クロロベ
ンゼンなどの芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの
エステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、塩
化メチレン、クロロホルム、トリクロロエチレンなどの
脂肪族の塩素系溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン
などのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N
−メチルピロリドンなどの含窒素有機溶剤等を挙げるこ
とができる。
【0022】上記のインク中には上記の成分の他に必要
に応じて有機、無機の非昇華性徴粒子、分散剤、帯電防
止剤、消泡剤、酸化防止剤、粘度調整剤などの当該分野
で慣用されている助剤を添加することができる。昇華型
感熱転写用シート作製するためのインクを塗布する基材
シートとしては、コンデンサー紙、グラシン紙のような
薄葉紙、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリアラミドのような耐熱性の良好な
プラスチックのフィルムが適している。該紙又はフィル
ムの厚さは、3〜50μmの範囲であることが好まし
い。
【0023】この基材シートとしては、機械的強度、耐
溶剤性、経済性などを考慮すると、二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムが有利であるが、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの耐熱性が必ずしも充分でな
い場合や、サーマルヘッドの走行性が不十分である場合
は、転写シートの色材層と反対面に潤滑剤、滑性の高い
耐熱性粒子などを含む耐熱性樹脂の層を設けることによ
り、サーマルヘッドの走行性を改良することもできる。
インクを基材シート上に塗布する方法としては、グラビ
アコーター、リバースロールコーター、ロッドコータ
ー、エアドクタコーターなどの装置を使用して行なう方
法等を挙げることができる。インクの塗布は乾燥後の膜
厚が0.1〜5μmの範囲となるように塗布することが
好ましい。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに具体的
に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下
の実施例に限定されるものではない。なお、例中、部及
び%は、各々、重量部及び重量%である。
【0025】実施例 1 N−エチル−3−シアノ−4−トリフルオロメチル−6
−ヒドロキシピリドン3.0gを78%硫酸30mlに
加え、80℃に昇温後、同温度で5時間攪拌した。次い
で、室温まで冷却後、氷水200mlに反応マスを混合
し、析出した結晶を吸引濾過後、乾燥して、下記構造式
で示される化合物(1)の白色結晶2.0gを得た。
【0026】
【化8】
【0027】実施例 2 4−クロロ−2−ニトロ−アニリン0.86gを濃硫酸
3.0gと混合し、これにニトロシル硫酸1.8gを添
加して、室温で1時間撹拌した。これを氷水中に添加
し、0〜5℃で撹拌してジアゾ化物を得た。別途、実施
例1で得たN−エチル−4−トリフルオロメチル−6−
ヒドロキシピリドン1.04g、酢酸ナトリウム1.4
4g及び28%水酸化ナトリウム水溶液0.79gを溶
解した水溶液を調製する。先に得たジアゾ化物を上記水
溶液中に滴下し、次いで、水酸化ナトリウム水溶液によ
り反応溶液のpHを5〜6に調整した。その後、0〜5
℃で1時間撹拌した後、析出した結晶を吸引濾過し、乾
燥後、再結晶により精製し、下記構造式で示される化合
物(2)の黄色結晶1.81gを得た。このものの吸収
極大値(λmax)は434nm(DMF中)であつ
た。
【0028】
【化9】
【0029】実施例 3 4−(i)プロピル−2−ニトロ−アニリン1.01g
を濃硫酸3.4gと混合し、これにニトロシル硫酸2.
0gを添加して室温で1時間撹拌した。これを氷水中に
添加し、0〜5℃で撹拌して、ジアゾ化物を得た。別
途、N−エチル−4−トリフルオロメチル−6−ヒドロ
キシピリドン1.16g、酢酸ナトリウム1.61g及
び28%水酸化ナトリウム水溶液0.88gを溶解した
水溶液を調製し、先に得たジアゾ化物を、この水溶液中
に滴下し、水酸化ナトリウム水溶液により反応溶液のp
Hを5〜6に調整した。0〜5℃で1時間撹拌した後、
析出した結晶を吸引濾過し、乾燥後、再結晶により精製
し、下記構造式で示される化合物(3)の黄色結晶1.
66gを得た。このものの吸収極大値(λmax)は4
36(DMF中)であつた。
【0030】
【化10】
【0031】実施例 4 上記の実施例2で得た本発明のピリドンアゾ系化合物を
使用し、以下の転写記録試験を実施した。 a)インクの調製 インク組成 上記の色素 2.67重量部 ポリブチラール樹脂 5.33重量部 (商品名:デンカ3000K;電気化学工業株式会社製品) メチルエチルケトン 46.00重量部 トルエン 46.00重量部 合 計 100重量部 上記組成の混合物をペイントコンディショナーで10分
間処理し、インクの調製を行った。
【0032】b)転写シートの作製 上記のインクをワイヤバーを用いて背面が耐熱滑性処理
のされた二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
(6μm厚)上に塗布後乾燥し(乾燥膜厚約1μm)、
転写シートを得た。なお、二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルムの耐熱滑性処理は、二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルムにアクリル樹脂(商品名:
BR−80;三菱レイヨン株式会社製品)10重量部、
アミノ変性シリコンオイル(商品名:KF393;信越
化学工業株式会社製品)1重量部、及びトルエン89重
量部からなる液を塗布、乾燥(乾燥膜厚約1μm)する
ことにより行った。ピリドンアゾ系化合物の樹脂および
溶剤に対する溶解性は非常に良好であり、均一に塗布さ
れたシートが得られた。
【0033】c)転写記録 上記感熱転写用シートのインク塗布面を画像受像シート
と重ね、サーマルヘッドを用いて下記条件で記録し、イ
エロー色の記録物を得た。記録物の色濃度は1.59で
あった。色濃度はマクベス社製デンシトメーターRD−
918(商品名)を用いて測定した。得られた記録物の
色調は鮮明な黄色であり、非常に好ましい色相が得られ
た。また、記録物の耐光性等の諸堅牢度は良好であっ
た。
【0034】実施例 5 実施例2のピリドンアゾ系化合物の代わりに実施例3で
得た化合物を用い、実施例4と同様な方法でインクの調
整、転写シートの作成、転写記録を実施した結果、色濃
度が1.75である記録物が得られた。得られた記録物
の色調は鮮明な黄色であり、非常に好ましい色相が得ら
れた。また、記録物の耐光性等の諸堅牢度は良好であっ
た。
【0035】実施例 6 4−クロロ−2−ニトロ−アニリンの代わりに対応する
一般式(III)で示される化合物を用いて実施例2と
同様に反応させることにより、表1〜5に示される番号
3〜63のピリドンアゾ系化合物を得ることができる。
これらのピリドンアゾ系化合物の樹脂および溶剤に対す
る溶解性は非常に良好であり、均一に塗布されたシート
が得られる。又、これらの化合物を用いて実施例4と同
様の方法で記録物を作成すると、濃い濃度の鮮明な黄色
の記録物が得られ、これらの記録物の耐光性等の諸堅牢
度は良好である。なお、表中のベンゼン環の置換基X,
Y,Z,及び、ピリドン環の置換基Rは、それぞれ、前
記一般式(V)の置換基を表す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】
【発明の効果】本発明のピリドンアゾ系色素化合物は、
黄色系の色素化合物であり、鮮明な黄色い色調の記録物
を作成することができる。該化合物は、溶剤に対する溶
解性が非常に良好であるので、インキの調製が容易であ
り、低エネルギーで高濃度の鮮明なイエロー色の記録物
を再現性良く得ることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H111 AA01 AA08 AA27 BA39 BA49 BA53 BA74 BA75 4C055 AA01 AA03 AA04 AA05 AA06 AA10 AA13 BA03 BA42 CA02 CA29 CB17 DA06 DA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で示されるピリドンアゾ
    系化合物。 【化1】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環を示
    し、Rは水素原子、置換されていてもよいシクロアルキ
    ル基、置換されていてもよいアルキル基、置換されてい
    てもよいフェニル基を示す。)
  2. 【請求項2】請求項1に記載の一般式(I)で示される
    ピリドンアゾ系昇華型感熱転写用色素。
  3. 【請求項3】基材シート上に、請求項1に記載の一般式
    (I)で示されるピリドンアゾ系化合物の少なくとも1
    種と接着剤からなる色材層を有することを特徴とする昇
    華型感熱転写用シート。
  4. 【請求項4】下記一般式(II)で示されるピリドン系
    化合物。 【化2】 (式中、Rは、請求項1に記載の意味である。)
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8211606B2 (en) 2007-03-19 2012-07-03 Canon Kabushiki Kaisha Coloring compound, yellow toner, sheet for heat-sensitive transfer recording, and ink

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8211606B2 (en) 2007-03-19 2012-07-03 Canon Kabushiki Kaisha Coloring compound, yellow toner, sheet for heat-sensitive transfer recording, and ink

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