JP2000239268A - 無水マレイン酸の製造方法 - Google Patents

無水マレイン酸の製造方法

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JP2000239268A
JP2000239268A JP11036726A JP3672699A JP2000239268A JP 2000239268 A JP2000239268 A JP 2000239268A JP 11036726 A JP11036726 A JP 11036726A JP 3672699 A JP3672699 A JP 3672699A JP 2000239268 A JP2000239268 A JP 2000239268A
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Tadashi Takayasu
紀 高安
Akiyoshi Nakajima
章能 中島
Hideto Hashiba
秀人 羽柴
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭素数4以上の脂肪族炭化水素をバナジウム
−リン系触媒の存在下に気相酸化して無水マレイン酸を
製造する際に、ヘリウム等の不活性ガスを回収して循環
使用するので、より高い収率で無水マレイン酸を製造す
ることを可能とする方法を提供する。 【解決手段】 炭素原子数4以上の脂肪族炭化水素と分
子状酸素とを含む原料ガスをバナジウム−リン系触媒と
気相で接触させて無水マレイン酸を製造する方法におい
て、該原料ガス中に窒素および700Kにおいて800
(10-4Wm -1-1)以上の熱伝導率を有する不活性ガ
スを存在させて該脂肪族炭化水素を酸化反応域で酸化
し、得られる酸化反応生成ガスから生成した無水マレイ
ン酸を捕集し、該無水マレイン酸を捕集した残りの酸化
反応ガスより該不活性ガスを分離し、該分離した不活性
ガスを該反応域に循環する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無水マレイン酸の
製造方法に関するものである。詳しく述べると、炭素原
子数4以上の脂肪族炭化水素と分子状酸素とを含む原料
ガスを、バナジウム−リン系触媒と接触気相酸化させて
無水マレイン酸を製造するための改良方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】炭素数4以上の脂肪族炭化水素、例えば
n−ブタンをバナジウム−リン系触媒の存在下に気相酸
化して無水マレイン酸を製造することはよく知られてい
る。そして、使用するバナジウム−リン系触媒、反応条
件などについて多くの特許が提案されている。
【0003】酸化反応自体に関していえば、例えばn−
ブタンと分子状酸素とを含む原料ガスをバナジウム−リ
ン系触媒に接触させてn−ブタンを選択的に無水マレイ
ン酸に酸化することが行なわれている(例えば、特開昭
50−35088号、特公平4−4969号、特開平5
−115783号、特公平6−39470号、特開平9
−3053号、特開平7−171398号、特開平7−
227544号、特開平7−31883号等)。
【0004】しかしながら、このような方法では、満足
すべき転化率および選択率は得られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】目的とする無水マレイ
ン酸の収率を高めることはコストダウンなど工業的に有
利になることは当然なことであり、無水マレイン酸の収
率を更に向上させることはこの技術分野の研究者の継続
的な研究テーマとなっている。
【0006】したがって、本発明の目的は、無水マレイ
ン酸の改良された製造方法を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、炭素原子数4以上の
脂肪族炭化水素をバナジウム−リン系触媒の存在下に気
相酸化して無水マレイン酸を製造する際に、より高い収
率で無水マレイン酸を製造することを可能とする方法を
提供することにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、酸化反応に使
用される不活性ガスの有効な利用方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】したがって、上記諸目的
は、下記(1)〜(6)により達成される。
【0010】(1) 炭素原子数4以上の脂肪族炭化水
素と分子状酸素とを含む原料ガスをバナジウム−リン系
触媒と気相で接触させて無水マレイン酸を製造する方法
において、該原料ガス中に窒素および700Kにおいて
800(10-4Wm-1-1)以上の熱伝導率を有する不
活性ガスを存在させて該脂肪族炭化水素を酸化反応域で
酸化し、得られる酸化反応生成ガスから生成した無水マ
レイン酸を捕集し、該無水マレイン酸を捕集した残りの
酸化反応ガスより該不活性ガスを分離し、該分離した不
活性ガスを該反応域に循環することを特徴とする無水マ
レイン酸の製造方法。
【0011】(2) 該原料ガス中の窒素ガスおよび該
不活性ガスの合計濃度が60〜94.5容量%である前
記(1)に記載の方法。
【0012】(3) 窒素ガスと該不活性ガスの割合
(窒素ガス/不活性ガスのモル比)が0.05/1〜1
/1である前記(1)または(2)に記載の方法。
【0013】(4) 該不活性ガスがヘリウムおよびネ
オンよりなる群から選ばれた少なくとも1種の不活性ガ
スである前記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の方
法。
【0014】(5) 該不活性ガスがヘリウムである前
記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の方法。
【0015】(6) 該炭素原子数4以上の脂肪族炭化
水素がn−ブタンである前記(1)〜(5)のいずれか
一つに記載の方法。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の特徴は、炭素原子数4以
上の脂肪族炭化水素、分子状酸素、窒素および700K
において800(10-4Wm-1-1)以上の熱伝導率を
有する不活性ガスを含む原料ガスをバナジウム−リン系
触媒に接触させるとともに、接触酸化させたのちに該不
活性ガスを分離回収して再利用する点にある。このバナ
ジウム−リン系触媒は、基本的にはピロリン酸ジバナジ
ル(VO)227の組成を有するものであるが、特に
限定されるものではなく、その触媒組成、バナジウムと
リンとの原子比、ピロリン酸ジバナジルの構造(例え
ば、α、βおよびγ型などの形態)、活性化法などは適
宜変更してもよく、また無水マレイン酸の製造に一般に
使用されている、ないしは使用できることが知られてい
るものであればいずれも使用することができる。したが
って、本発明で用いるバナジウム−リン系触媒は、反応
促進などを目的とした種々の金属などを含んでいてもよ
く、またシリカ、アルミナなどの担体に担持して使用す
ることもできる。
【0017】一例を挙げると、例えば特開昭59−13
2938号に記載されているように、X線回折スペクト
ル(対陰極Cu−Ka)において回折角2θが10.7
°、13.1°、21.4°、24.6°、28.4°
および29.5°の主要ピークを有することを特徴とす
るバナジウム−リン系酸化物触媒中間体があり、このよ
うな触媒は、(a)水性媒体中でバナジウム化合物、例
えば五酸化バナジウムとリン化合物、例えばオルトリン
酸および還元剤であるヒドラジンとをリンとバナジウム
の原子比が0.7〜1.25:1およびバナジウムの原
子価が3.9〜4.4の範囲になるような条件下で反応
させることにより前記触媒中間体組成物を沈殿させ、
(b)その後沈殿物を水性触媒体中より取出し、(c)
えられた沈殿物を有機触媒中、リン化合物の存在下50
〜200℃の温度で熱処理して触媒先駆体をえ、(d)
当該先駆体を有機媒体中より取出し、ついで(e)当該
先駆体を250〜550℃の温度で焼成する各段階の操
作からなることを特徴とするリン対バナジウムの原子比
1〜1.25:1の組成を有する触媒である。
【0018】また、特開平10−167711号に記載
されているように、X線回折スペクトル(対陰極Cu−
Kα)において、回折角2θ(±0.2°)が18.5
°、23.0°、28.4°、29.9°および43.
1°の主要ピークを有し、かつ回折角2θ(±0.2
°)=23.0°および28.4°のピークの強度比が
下記範囲内にあるバナジウム−リン系酸化物がある。
【0019】 0.3≦I(23.0)/I(28.4)≦0.7 ただし、I(23.0)およびI(28.4)は、それ
ぞれ、回折角2θ(±0.2°)=23.0°および2
8.4°のピーク強度を示す。
【0020】なお、好ましくは、0.35≦I(23.
0)/I(28.4)≦0.65であり、さらに好まし
くは0.4≦I(23.0)/I(28.4)≦0.6
である。また、バナジウム/リン(原子比)は1/0.
9〜1/1.2、好ましくは1/0.95〜1/1.1
である。
【0021】炭素原子数4、好ましくは4〜8以上の脂
肪族炭化水素の代表例としては、例えば、n−ブタン、
1−ブテン、2−ブテン、ブタジエンおよびこれらの混
合物を挙げることができる。通常、n−ブタンが用いら
れる。このn−ブタンは少量のプロパン、ペンテン類な
どを含んでいてもよく、一般の工業用n−ブタンを用い
ることができる。
【0022】700Kにおいて800(10-4Wm-1
-1)以上の熱伝導率を有する不活性ガス(以下、単に不
活性ガスという)としては、例えばヘリウム(2800
(10-4Wm-1-1))、ネオン(880(10-4Wm
-1-1))等があり、これらの単独または混合物がある
が、特に好ましくはヘリウムである。
【0023】原料ガス中の窒素および不活性ガスの合計
濃度は、通常、60〜94.5容量%であり、好ましく
は75〜90容量%である。窒素と不活性ガスとの割合
(窒素/不活性ガス(モル比))は、通常、0.05/
1〜1/1であり、好ましくは0.05/1〜0.6/
1である。
【0024】原料ガス中の炭素原子数4以上の脂肪族炭
化水素の濃度については、例えばn−ブタンの場合、通
常、0.5〜10容量%であり、好ましくは1〜5容量
%である。また、原料ガス中の分子状酸素濃度は、通
常、5〜30容量%であり、好ましくは10〜25容量
%である。なお、分子状酸素の供給源としては、通常、
空気が用いられる。
【0025】本発明における酸化反応条件には特に制限
はなく、原料ガス中に窒素および不活性希ガスを共存さ
せる点を除けば、無水マレイン酸の製造に一般的に採用
されている、ないしは採用できることが知られている条
件下に酸化反応を行なうことができる。
【0026】反応形式については、固定床方式および流
動床方式のいずれでもよく、例えば固定床方式の場合、
反応温度は、通常、300〜550℃であり、好ましく
は300〜450℃である。反応圧力は常圧および加圧
のいずれでもよいが、通常、常圧で反応を行なうのがよ
い。また、空間速度(STP)は、通常、500〜1
0,000hr-1であり、好ましくは1,000〜5,
000hr-1である。
【0027】つぎに、図面を参照しながら、本発明方法
の一実施態様を説明する。
【0028】図1に示すように、導管1より700Kに
おいて800(10-4Wm-1-1)以上の熱伝導率を有
する不活性ガス、例えばヘリウムを、導管2より分子状
酸素を、導管3より窒素ガスを、また導管4より炭素原
子数4以上の脂肪族炭化水素、例えばn−ブタンが、反
応ガス混合器5に供給される。該反応ガス混合器5に
は、導管7から回収不活性ガス、例えばヘリウムから供
給されて混合され、所定の反応入口ガス濃度に調製され
る。この濃度を調製された反応入口ガスは、導管6を経
て酸化反応器15に供給される。
【0029】酸化反応器15は、特に限定されるもので
はないが、固定床式の場合には、例えば多管式反応器
(シェル−アンド−チューブ型反応器)が使用され、該
チューブ内に所定量の触媒が充填され、導管22より供
給されかつ導管23より排出される伝熱媒体の循環によ
り伝熱および除熱されて所定の反応温度に保たれる。原
料である炭素原子数4以上の脂肪族炭化水素、例えばn
−ブタンは、酸化反応器15内で触媒の存在下に酸化さ
れ、そのガス状流出物は導管8を通過して吸収塔16へ
供給される。該ガス状流出物は吸収塔16内で導管20
から供給され、また導管11より循環される溶剤と接触
することにより該溶媒中に吸収される。
【0030】無水マレイン酸/溶媒流は、導管10を通
って放散塔17へ供給される。放散塔17内で放散され
た粗無水マレイン酸は導管12を経て精製装置(図示せ
ず)へ導かれる。一方、粗無水マレイン酸を分離した放
散塔17の塔底液は、導管11を経て吸収塔16へ循環
されるが、その一部は、導管21を経て系外へ排出され
る。
【0031】酸化反応生成ガスから生成した無水マレイ
ン酸を捕集する方法としては、溶剤あるいは水を吸収剤
として用いる吸収法と、該無水マレイン酸を固体状で捕
集する固体捕集法、またこれらの方法を組み合わせた捕
集方法が知られている。本発明における生成無水マレイ
ン酸の捕集方法には特に制限はなく、無水マレイン酸の
製造に一般的に採用されている、ないしは採用できるこ
とが知られている捕集方法を使用することができる。
【0032】吸収塔16において、大部分の無水マレイ
ン酸を除去された排ガスは、塔頂から導管9を経て不活
性ガス分離装置18へ供給される。該不活性ガス分離装
置18は、例えば、導管9に連結した切換器25および
導管26Aおよび26Bとこれらに連結した不活性ガス
分離器24Aおよび24Bよりなり、切換器25により
まず第1の不活性ガス分離器24Aに連通する。
【0033】第1の不活性ガス分離器24Aで分離され
た不活性ガスは貯槽26へ送られたのち、導管7を経て
反応ガス混合器5へ送られる。前記不活性ガスを分離除
去されたガスは、主として一酸化炭素、二酸化炭素、未
反応脂肪族炭化水素、酸素および窒素よりなり、該混合
ガスは、導管13Aおよび導管13を経て排ガス燃焼器
19に送られて燃焼され、導管14より系外へ排出され
る。一方、第1の不活性ガス分離器24Aが飽和に達し
たら、切換器25を切換え、導管26Bを経て第2の不
活性ガス分離器24Bで同様な操作を行ない、分離回収
された不活性ガスは貯槽26を経て反応ガス混合器5へ
送られる。また、不活性ガスを分離された排ガスは導管
13Bを経て排ガス燃焼器19へ送られる。
【0034】なお、前記不活性ガス分離器24Aおよび
24Bとしては、従来から知られている低温分離法、膜
分離法、圧力揺動吸着分離法等を行なう装置であり、ま
たこれらの方法を2種以上組合わせて使用することも可
能である。また、不活性ガス分離器に、さらに未反応脂
肪族炭化水素、酸素等を回収する分離装置(図示せず)
を付加し、これらの回収ガスを原料ガスに混合して使用
することも可能である。
【0035】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて、本発明
をさらに具体的に説明する。なお、実施例および比較例
における転化率、選択率および収率はつぎのように定義
される。
【0036】転化率(モル%)=(反応したn−ブタン
のモル数/供給したn−ブタンのモル数)×100 選択率(モル%)=(生成した無水マレイン酸のモル数
/反応したn−ブタンのモル数)×100 収率(モル%)=(生成した無水マレイン酸のモル数/
供給したブタンのモル数)×100触媒の調製 (触媒−I)ベンジルアルコール4000mlに五酸化
バナジウム(V25)400gを懸濁させ、攪拌しなが
ら120℃に保ち、5時間還元した。99%オルトリン
酸435.4gを1000mlのベンジルアルコールに
溶解してリン酸溶液を調製した。還元したバナジウム溶
液にリン酸溶液を添加し、120℃に加熱保持して、1
0時間攪拌したところ濃青色沈殿物を生じた。反応液ス
ラリーを放冷した後、生成した沈殿物を分離し、これを
アセトンで洗浄し、140℃で12時間乾燥した。次い
で、長さ5mm、直径5mmに成型した。成型体を空気
気流下、480℃で4時間焼成して触媒−Iを得た。
【0037】実施例1 図1に示す装置において、触媒−Iを用いて無水マレイ
ン酸を製造する場合の、主な製造過程における、触媒1
立方メートル当りのガス組成を表1に示す。
【0038】また、該製造方法での、反応温度および酸
化反応器出口でのn−ブタン転化率、無水マレイン酸収
率および無水マレイン酸選択率と、製造プロセスでのヘ
リウム回収率についても示した。
【0039】比較例1 また、比較例としてヘリウムを反応ガスとして用いない
場合、主な製造過程における、触媒1立方メートル当た
りのガス組成を表2に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、炭素原子
数4以上の脂肪族炭化水素をリン−バナジウム触媒の存
在下で分子状酸素含有ガスで気相酸化して無水マレイン
酸を製造する方法において、窒素および700Kにおい
て800K/10-4Wm-1-1以上の熱伝導率を有する
不活性ガスを存在るとともに、無水マレイン酸回収後の
排ガスから該不活性ガスを分離して酸化反応域に循環し
て使用するものであるから、比較的高価な前記不活性ガ
ス、例えばヘリウムを安価に有効に利用でき、無水マレ
イン酸の効収率とともに、安価に製造する方法を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の一実施態様を示すフローシート
である。
【符号の説明】
1…不活性ガス用導管、 2…酸素用導管、 3…窒素用導管、 4…脂肪族炭化水素用導管、 5…反応ガス混合器、 15…酸化反応器、 16…無水マレイン酸吸収器、 17…放散塔、 18…不活性ガス分離装置、 24A,24B…不活性ガス分離器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C037 KB02 KB04 KB13 4H039 CA65 CC30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素原子数4以上の脂肪族炭化水素と分
    子状酸素とを含む原料ガスをバナジウム−リン系触媒と
    気相で接触させて無水マレイン酸を製造する方法におい
    て、該原料ガス中に窒素および700Kにおいて800
    (10-4Wm -1-1)以上の熱伝導率を有する不活性ガ
    スを存在させて該脂肪族炭化水素を酸化反応域で酸化
    し、得られる酸化反応生成ガスから生成した無水マレイ
    ン酸を捕集し、該無水マレイン酸を捕集した残りの酸化
    反応ガスより該不活性ガスを分離し、該分離した不活性
    ガスを該反応域に循環することを特徴とする無水マレイ
    ン酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 該原料ガス中の窒素ガスおよび該不活性
    ガスの合計濃度が60〜94.5容量%である請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 窒素ガスと該不活性ガスの割合(窒素ガ
    ス/不活性ガスのモル比)が0.05/1〜1/1であ
    る請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該不活性ガスがヘリウムおよびネオンよ
    りなる群から選ばれた少なくとも1種の不活性ガスであ
    る請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 該不活性ガスがヘリウムである請求項1
    〜4のいずれか一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 該炭素原子数4以上の脂肪族炭化水素が
    n−ブタンである請求項1〜5のいずれか一つに記載の
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1658893A1 (en) 2004-11-22 2006-05-24 Rohm and Haas Company Non-routine reactor shutdown method

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