JP2000238884A - 半導体装置収納トレイ及び半導体装置の半導体装置収納トレイへの装着方法 - Google Patents

半導体装置収納トレイ及び半導体装置の半導体装置収納トレイへの装着方法

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JP2000238884A
JP2000238884A JP11046948A JP4694899A JP2000238884A JP 2000238884 A JP2000238884 A JP 2000238884A JP 11046948 A JP11046948 A JP 11046948A JP 4694899 A JP4694899 A JP 4694899A JP 2000238884 A JP2000238884 A JP 2000238884A
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device storage
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Yukio Ando
幸男 安藤
Ayako Doi
綾子 土居
Motohiro Yamashita
元広 山下
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はCSP(Chip Size Package) 等の半導
体装置を収納するのに適した半導体装置収納トレイ及び
半導体装置の半導体装置収納トレイへの装着方法に関
し、種々の大きさの半導体装置の収納を可能とすると共
に、低コスト化,高位置決め精度化,及び高効率化を図
ることを課題とする。 【解決手段】CSP等の小型半導体装置11を収納する
半導体装置収納トレイにおいて、回転可能な構成とされ
ると共に回転時に載置された半導体装置11に対し遠心
力を作用させる基板12Aと、この基板12上に設けら
れており遠心力により移動する半導体装置11と係合す
ることによりこの半導体装置11の位置決めを行なう係
止部材16Aとを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置収納トレ
イ及び半導体装置の半導体装置収納トレイへの装着方法
に係り、特にCSP(Chip Size Package) 等の半導体装
置を収納するのに適した半導体装置収納トレイ及び半導
体装置の半導体装置収納トレイへの装着方法に関する。
【0002】近年、電子機器に対する半導体装置の高密
度実装化が急速な勢いで進んでおり、これに伴いCSP
(ペアチップも含む)等の小型半導体装置に対する需要
が高まってきている。よって、このような小型半導体装
置を効率的かつ高い位置制動をもって収納しうる半導体
装置収納トレイが望まれている。
【0003】
【従来の技術】図1は、CSP等の小型半導体装置を収
納するのに用いられていた、従来の半導体装置収納トレ
イを示している。図1(A)に示すように、半導体装置
収納トレイ1は平板状の樹脂製基板4に複数の収納部2
を形成した構成とされている。収納部2は収納される半
導体装置3の形状に対応した凹部であり、半導体装置3
はこの収納部2内に収納保持される構成とされている。
また、図1(B)に示されるように、半導体装置収納ト
レイ1は積み重ね可能な構成とされており、よって半導
体装置3の収納効率を向上しうる構成とされている。
【0004】上記構成とされた半導体装置収納トレイ1
は、金型を用いて樹脂モールドされることにより成形さ
れていた。また、各収納部2内に半導体装置3を収納す
るには、ハンドラー等の搬送装置を用い、半導体装置3
を個々に収納部2に収納することが行なわれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CSP等の
小型半導体装置は、外形サイズが特定されておらず、種
々の大きさを有している。この理由について、簡単に説
明する。即ち、一般に用いられているSOP(Small Out
line Package) やQFP(QuadFlat Package) 等のパッ
ケージ構造を有する半導体装置は、半導体素子の大きさ
に対して大きな樹脂パッケージを有した構造であるた
め、樹脂パッケージの大きさを調整することにより半導
体装置の外形を統一化することが可能である。しかる
に、外形形状がそのまま半導体素子(ベアチップ)と同
等の大きさとされる小型半導体装置では、半導体素子の
大きさがそのまま半導体装置の大きさとなってしまう。
よって、CSP等の小型半導体装置では、半導体素子の
種類・大きさに応じて種々の大きさの半導体装置が発生
してしまい、小型化を維持しつつパッケージサイズを統
一化することは困難である。
【0006】しかるに、図1に示した従来の半導体装置
収納容器1では、収納部2の形状は収納される半導体装
置3の大きさに対応した構成とされていた。このため従
来では、半導体装置3の大きさが異なると、これに対応
した大きさの収納部2を有した半導体装置収納トレイ1
を一品一様で製造する必要があった。よって、半導体装
置収納トレイ1を製造するために用いる金型費用の投資
が大きくなると共に、金型製作に要する期間が長くなる
という問題点があった。
【0007】また、収納部2を大きく形成しておき、こ
れより小さな各種大きさを有した半導体装置3を収納す
るよう構成することも考えられる。しかるに、この場合
には収納部2と半導体装置3の外形の隙間が大きすぎる
と、実装時に半導体装置1が収納部2内で移動してしま
い、ピックアップする際の位置決め精度が低下し、これ
に伴い実装精度が低下するという問題点が生じる。
【0008】更に、従来の半導体装置収納トレイ1で
は、各収納部2内に半導体装置3を収納する際、半導体
装置3を個々に収納部2に収納することが行なわれてい
たため、収納に要する時間が長くなり効率が悪いという
問題点があった。本発明は上記の点に鑑みてなされたも
のであり、種々の大きさの半導体装置の収納を可能とす
ると共に、低コスト化,高位置決め精度化,及び高効率
化を図りうる半導体装置収納トレイ及び半導体装置の半
導体装置収納トレイへの装着方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴
とするものである。請求項1記載の発明は、半導体素子
と同一或いは略同等の大きさの半導体装置を収納する半
導体装置収納トレイにおいて、回転可能な構成とされて
おり、該回転時に載置された前記半導体装置に対し遠心
力を作用させる基板と、該基板上に設けられており、前
記遠心力により移動する前記半導体装置と係合すること
により前記半導体装置を位置決めする係止部材とを具備
することを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の半導体装置収納トレイにおいて、前記基板と該基板
を回転駆動する回転駆動手段とを着脱可能に接続する接
続手段を前記基板に設けたことを特徴とするものであ
る。また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の半導
体装置収納トレイにおいて、前記接続手段は、前記基板
の中心位置及び/または外周位置に形成されると共に、
前記回転駆動手段に設けられた接続突起と係合するよう
構成された接続孔であることを特徴とするものである。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載の半導体装置収納トレイにおいて、前記接続手段は、
前記基板の背面位置に形成されると共に、前記回転駆動
手段に設けられた吸引孔と対向するよう構成された吸引
用凹部であることを特徴とするものである。
【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至4のいずれかに記載の半導体装置収納トレイにおい
て、前記係止部材は、少なくとも前記半導体装置の直行
する外周2辺の内一辺と係合する第1の係合部と、他辺
と係合する第2の係合部とにより構成されることを特徴
とするものである。
【0013】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の半導体装置収納トレイにおいて、前記第1の係合部
と前記第2の係合部とを直接または間接的に略直交する
よう配置し、略L字形状を有するよう構成したことを特
徴とするものである。また、請求項7記載の発明は、請
求項5または6記載の半導体装置用トレイにおいて、前
記係止部材材の前記半導体装置のコーナー部と対向する
位置に、前記半導体装置に形成されるおそれがあるバリ
との接触を回避するバリ回避部を設けたことを特徴とす
るものである。
【0014】また、請求項8記載の発明は、請求項1乃
至7のいずれかに記載の半導体装置用トレイにおいて、
前記係止部材を前記基板の中心位置から放射状に、且つ
同一円周上に一定間隔で配置したことを特徴とするもの
である。また、請求項9記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の半導体装置収納トレイにおいて、前
記係止部材は、前記半導体装置を内部に収納する凹部で
あることを特徴とするものである。
【0015】また、請求項10記載の発明は、請求項1
乃至9のいずれかに記載の半導体装置用トレイにおい
て、前記基板は積み重ね可能な構成とされていることを
特徴とするものである。また、請求項11記載の発明
は、請求項10記載の半導体装置用トレイにおいて、前
記接続孔は、前記基板を積み重ねる際の位置決め孔とし
ても機能するよう構成したことを特徴とするものであ
る。
【0016】また、請求項12記載の発明は、請求項1
乃至11記載の半導体装置収納トレイへ半導体装置を装
着する半導体装置の半導体装置収納トレイへの装着方法
において、先ず、前記基板上の任意位置に複数の前記半
導体装置を載置し、続いて、前記基板を回転させること
により前記半導体装置に遠心力を付与し、該遠心力によ
り前記基板上を移動する半導体装置を前記係止部材に係
合させることにより位置決し装着することを特徴とする
ものである。
【0017】上記した手段は、次のように作用する。請
求項1及び請求項12記載の発明によれば、半導体装置
を基板に装着する際、基板を回転させると遠心力により
半導体装置は基板上を半径方向(外周位置に向かい)移
動する。基板には移動してくる半導体装置と係合するこ
とにより半導体装置の位置決めを行なう係止部材が設け
られているため、半導体装置はこの係止部材により一定
位置に精度良く規制される。
【0018】このように、半導体装置の収納位置が高精
度に規制されるため、半導体装置を半導体装置収納トレ
イからピックアップする際、確実なピックアップが可能
となる。また、位置精度が向上するため、従来位置認識
のために用いていた画像処理による位置識別処理を不要
とすることができ、実装スピートの向上を図ることがで
きる。
【0019】また、請求項2記載の発明によれば、基板
に回転駆動手段と接続するための接続手段を設けたこと
により、基板の回転を確実に行なうことができる。ま
た、半導体装置が係止部材に装着された後は、基板を回
転駆動手段から取り外すことにより、回転駆動手段に影
響されず、半導体装置収納トレイのみで取り扱うことが
できる。
【0020】また、請求項3及び請求項4記載の発明に
よれば、基板と回転駆動手段とを接続する接続手段とし
て、基板に形成された接続孔、或いは回転駆動手段に設
けられた吸引孔と対向するよう構成された吸引用凹部を
用いたことにより、簡単な構成で確実に基板と回転駆動
手段とを着脱可能に接続することができる。
【0021】また、請求項5記載の発明によれば、係止
部材を第1及び第2の係合部により構成し、第1の係合
部が半導体装置の直行する外周2辺の内一辺と係合し、
第2の係合部が半導体装置の他辺と係合する構成とした
ことにより、半導体装置の外形サイズが変わっても、即
ち半導体装置の直行する外周2辺の長さが変化しても、
係止部材は確実に半導体装置を係止することが可能とな
り、よって各種の大きさを有する半導体装置に対し半導
体装置収納トレイを共用化(汎用化)することが可能と
なる。
【0022】また、請求項6記載の発明によれば、第1
の係合部と第2の係合部とを直接または間接的に略直交
するよう配置し、略L字形状を有するよう構成したこと
により、半導体装置が係止部材に収納された状態で、仮
に半導体装置に回転方向の力(半導体装置の一角部を中
心とした回転力)が作用したとても、半導体装置の回転
は第1または第2の係合部により規制される。このた
め、係止部材に収納された状態における半導体装置の安
定性を向上させることができ、高い位置決め精度を維持
することができる。
【0023】また、請求項7記載の発明によれば、係止
部材材の半導体装置のコーナー部と対向する位置に、半
導体装置に形成されるおそれがあるバリとの接触を回避
するバリ回避部を設けたことにより、バリに起因して半
導体装置の位置ずれが発生することを防止することがで
きる。即ち、半導体装置をダイシングする際、特に半導
体装置の各コーナー部(角部)にバリが発生することが
知られている。このバリは、半導体装置の外周に対して
突出した状態で発生するため、このバリが係合部材に当
接した場合、半導体装置の位置精度が低下してしまう。
【0024】しかるに、バリが発生し易い半導体装置の
コーナー部と対向する位置にバリ回避部を設けることに
より、バリが存在していたとしても、このバリはバリ回
避部の存在により係止部材と接触することはなく、よっ
て半導体装置の高い位置決め精度を維持することができ
る。また、請求項8記載の発明によれば、係止部材を基
板の中心位置から放射状に、且つ同一円周上に一定間隔
で配置したことにより、半導体装置が係止部材に収納さ
れた際、各半導体装置は基板上で一定の規則を持って収
納された状態となる。このため、実装時において半導体
装置を半導体装置収納トレイからピックアップする際、
半導体装置の位置認識を容易に行なうことができる。
【0025】また、請求項9記載の発明によれば、係止
部材を半導体装置を内部に収納する凹部としたことによ
り、基板を回転させた際、半導体装置は凹部に落ち込む
ようにして係止部材に収納される。よって、収納された
状態において半導体装置はその全周を係止部材に保持さ
れることとなり、より確実な位置決め及び収納を行なう
ことができる。
【0026】また、請求項10記載の発明によれば、基
板を積み重ね可能な構成としたことにより、半導体装置
の収納効率を向上させることができる。また、請求項1
1記載の発明によれば、接続孔が基板を積み重ねる際の
位置決め孔としても機能する構成としたことにより、各
基板を位置決めされた状態で積み重ねることができ、ま
た別個に位置決め手段を設ける必要がないため、構成の
簡単化を図ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図2は、本発明の第1実施例で
ある半導体装置収納トレイ10Aを示している。この半
導体装置収納トレイ10AはCSP等の半導体素子と同
等の大きさを有した小型半導体装置11を収納するもの
であり、大略すると基板12Aと係止部材16A等によ
り構成されている。
【0028】基板12Aは樹脂等の成形物であり、円盤
形状を有している。この基板12Aの樹脂種類は、成型
方法や耐熱有無等により以下に示すものを用いることが
できる。即ち、基板12Aを射出成型法を用いて成形す
る場合には、非耐熱樹脂としてはPS(ポリスチレ
ン),ABS樹脂,生分解性樹脂を用いることができ、
また耐執性樹脂としてはPP(ポリプロピレン),PP
E(ポリフェニレン エーテル),PET(ポリエチレ
ン テレフタレート),ナイロン等を用いることができ
る。
【0029】また、圧空成型法を用いて成形する場合に
は、PS,PVC(ポリ塩化ビニル),PET,PC
(ポリカーボネート)等を用いることができる。また、
発泡成型法を用いて成形する場合には、PS,PET等
を用いることができ、更にシートフィルムを用いる場合
には、PET,PE(ポリエチレン)を用いることがで
きる。
【0030】また、静電気対策のため、上記した各種樹
脂にカーボン粉末,カーボンファイバー,ステンファイ
バー,或いは帯電防止剤ビーズを混入させてもよく、ま
た表面にカーボンコーティングを施してもよい。更に、
基板12Aに材質としてアルミ等の金属を用いることも
可能である。一方、基板12Aの中央位置には中央孔1
3が形成されており、この中央孔13には一体的に複数
(本実施例では3個)の接続用溝部15が形成されてい
る。また、基板12Aの外周位置には複数(本実施例で
は3個)の位置決め孔14が形成されている。この接続
用溝部15及び位置決め孔14は、後述する回転テーブ
ル19Aとの接続に用いられるものである。
【0031】係止部材16Aは、前記した基板12Aの
上部に一体的に配設されている。この係止部材16は、
前記した基板12Aの成形時に一体的に同時に形成して
もよく、また基板12Aの成形後に別個に接着等により
固定する構成としてもよい。本実施例の係止部材16A
は、棒状の第1の係合部17Aと、同じく棒状の第2の
係合部18Aとにより構成されており、この第1及び第
2の係合部17A,18Aが略直交してL字形状を有し
た構成とされている。また、第1の係合部17Aと第2
の係合部18Aが交わる交点28と反対側に位置する開
口部分が中心孔13側に位置するよう構成されている。
【0032】図2に示されるように、半導体装置11は
この係止部材16Aに係合することにより半導体装置収
納トレイ10Aに装着される。また、所定装着状態にお
いて、矩形状とされた半導体装置11の外周2辺11
a,11bは第1及び第2の係合部17A,18Aと係
合するよう構成されている。即ち、半導体装置11の外
周辺11aは第1の係合部17Aと係合(当接)してお
り、半導体装置11の外周辺11bは第2の係合部18
Aと係合(当接)している。
【0033】上記構成とすることにより、半導体装置1
1の外形サイズが変わっても、換言すれば半導体装置1
1の直行する外周2辺11a,11bの長さが変化して
も、係止部材16Aは確実に半導体装置11を係止する
ことができる。即ち、第1及び第2の係合部17A,1
8Aは共に直線状の棒形状とされているため、外周2辺
11a,11bの長さが変化しても、この外周2辺11
a,11bとの係合状態は維持できる。
【0034】よって、本実施例の構成によれば、各種の
大きさを有する半導体装置11を収納することが可能と
なり、半導体装置収納トレイ10Aの共用化及び汎用化
を図ることができる。これにより、従来のように半導体
装置11の大きさ毎に半導体装置収納トレイ10Aを作
製する必要がなくなり、金型コストの低減及び金型納期
の短縮を図ることができる。
【0035】また、前記のように第1の係合部17Aと
第2の係合部18Aは略直交するよう配置され、略L字
形状を有するよう構成されている。よって、半導体装置
11が係止部材16Aに収納された状態で、仮に図2に
特に符号11Aで示す半導体装置に一コーナー部Aを中
心として矢印Bで示す回転力が作用したとても、半導体
装置11Aの回転は第1の係合部17A(B方向と反対
側の回転力が作用した場合には第2の係合部17B)に
より規制される。このため、係止部材16Aに収納され
た状態における半導体装置11の安定性を向上させるこ
とができ、高い位置決め精度を維持することができる。
【0036】尚、第1及び第2の係合部17A,18A
の長さが、半導体装置11の外周辺11a,11bの長
さに比べて所定値以上に短い場合、或いは第1及び第2
の係合部17A,18Aの交角θが半導体装置11のコ
ーナー部Aの角度に対して広角である場合には、半導体
装置11は係止部材16Aから離脱するおそれがある。
よって、第1及び第2の係合部17A,18Aの長さ、
及び交角θの大きさは、上記した回転力が作用した場合
であっても、半導体装置11がコーナー部Aを中心とし
て90°以上回転しないよう設定する必要がある。
【0037】続いて、上記構成とされた半導体装置収納
トレイ10Aに半導体装置11を装着する装着方法につ
いて説明する。半導体装置11を半導体装置収納トレイ
10Aに装着するには、先ず図3に示すように、半導体
装置収納トレイ10Aを回転テーブル19A(回転駆動
手段)に装着する。
【0038】この回転テーブル19Aは、大略すると駆
動軸20とテーブル部21とにより構成されている。駆
動軸20は、図示しないモータに接続されており、よっ
てモータが回転することにより回転テーブル19Aは回
転する構成とされている。また、テーブル部21は円盤
形状を有しており、その上部に半導体装置収納トレイ1
0Aを載置する構成とされている。
【0039】テーブル部21の中心位置には、上方に向
け突出した中心軸22が形成されており、この中心軸2
2の外周には、先に述べた中心孔13に形成された接続
用溝部15(図2参照)と対応した接続用リブ23が形
成されている。更に、テーブル部21の外周位置で、前
記した位置決め孔14と対応する位置には、位置決めピ
ン24が立設されている。
【0040】そして、半導体装置収納トレイ10Aを回
転テーブル19Aに正規に装着した状態において、中心
軸22は中心孔13に挿入し、接続用リブ23は接続用
溝部15と係合し、更に位置決めピン24は位置決め孔
14内に挿入した状態となる。よって、回転テーブル1
9Aが回転した場合、この回転テーブル19Aの回転力
は中心軸22,接続用リブ23,及び位置決めピン24
介して半導体装置収納トレイ10Aに伝達され、半導体
装置収納トレイ10Aも回転する。
【0041】一方、中心軸22と中心孔13との間、接
続用リブ23と接続用溝部15との間、及び位置決めピ
ン24と位置決め孔14との間は、何れも接着等の固定
手段は用いられてはおらず、単に係合しただけの構成で
ある。このため、半導体装置収納トレイ10Aは、上動
させることにより容易に回転テーブル19Aから取り外
すことができる。即ち、半導体装置収納トレイ10A
は、回転テーブル19Aに対して着脱可能な構成とされ
ている。
【0042】半導体装置収納トレイ10Aに収納される
半導体素子11は、半導体装置収納トレイ10Aを回転
テーブル19Aに装着した後で、また半導体装置収納ト
レイ10Aを回転させる前に、基板12Aの上部に載置
される。この際、半導体素子11は中央孔13の近くに
載置されるが、その載置位置は特に限定されるものでは
ない。
【0043】上記のように半導体装置11が基板12A
上に載置されると、モータが駆動されて回転テーブル1
9Aを回転駆動する。これに伴い半導体装置収納トレイ
10Aも回転し、よって基板12A上に載置された半導
体装置11には遠心力が発生する。そして、この遠心力
により角半導体装置11は、基板12A上を外周に向け
半径方向に移動を開始する。
【0044】前記したように、基板12Aには移動して
くる半導体装置11と係合することにより半導体装置1
1の位置決めを行なう係止部材16Aが設けられてい
る。このため、半導体装置11は係止部材16Aに係合
することにより、係止部材16Aの配設された所定位置
に精度良く装着される。この際、半導体装置11が係合
部材16Aに係合した直後において、半導体装置11が
係合部材16Aに対しずれていたとしても、係合部材1
6AはL字形状を有しており、かつ中央孔13に向け開
口した形状であるため、半導体装置11は第1及び第2
の係合部17A,18Aに案内されて所定係合位置に係
合する。
【0045】このように、基板12A上における半導体
装置11の収納位置が高精度に位置決めされるため、実
装時において半導体装置11を半導体装置収納トレイ1
0Aからピックアップする際、確実なピックアップが可
能となる。また、従来に比べて位置精度が向上するた
め、従来位置認識のために用いていた画像処理による位
置識別処理を不要とすることができ、実装スピートの向
上を図ることができる。
【0046】また、上記のように、基板12Aには回転
テーブル19Aと接続するための中心孔13,位置決め
孔14,及び接続用溝部15(接続手段)が設けられて
いるため、半導体装置11を収納することを基本機能と
する半導体装置収納トレイ10Aであっても、基板12
Aを確実に回転させることができる。また、半導体装置
11が係止部材16Aに装着された後は、基板12Aを
回転テーブル19Aから取り外すことにより、回転テー
ブル19Aに影響されることなく、半導体装置収納トレ
イ10Aを取り扱うことができる。
【0047】半導体装置収納トレイ10Aに収納された
半導体装置11は、半導体装置収納トレイ10Aに収納
された状態のままで出荷或いは他工程への搬送が行なわ
れる(以下、出荷及び搬送を含め、搬送というものとす
る)。図4は、半導体装置収納トレイ10Aの搬送形態
の一例として、複数の半導体装置収納トレイ10Aを積
み重ねる態様を示している。
【0048】同図に示す例では、基台26に3本の位置
決めポスト27を立設した積み重ね用ホルダ25Aを用
いてる。この位置決めポスト27は、半導体装置収納ト
レイ10Aの基板12Aに形成された位置決め孔14と
対応する位置に形成されており、この位置決め孔14に
挿通しうる構成とされている。半導体装置収納トレイ1
0Aを積み重ね用ホルダ25Aに装着するには、単に位
置決めポスト27と基板12Aの位置決め孔14を位置
決めし、挿通するだけでよい。これにより、複数の半導
体装置収納トレイ10Aは積み重ね用ホルダ25Aに位
置決めされた状態で積み重ねられる。
【0049】このように、基板12A(半導体装置収納
トレイ10A)を積み重ね可能な構成としたことによ
り、半導体装置11の収納効率を向上させることができ
る。また、回転テーブル19Aと基板12Aとを接続す
るために用いる位置決め孔14を積み重ねる際の位置決
め孔として用いてるため、別個に位置決め手段を設ける
ことなく、簡単な構成で各半導体装置収納トレイ10A
を精度よく積み重ねることができる。
【0050】続いて、本発明の第2実施例である半導体
収納トレイについて説明する。図5は、本発明の第2実
施例である半導体収納トレイ10Bを示す平面図であ
る。尚、図5において、図2乃至図に示した構成と対応
する構成については同一符号を付してその説明を省略す
る。また、図6以降を用いて説明する各実施例において
も同様とする。
【0051】前記した第1実施例に係る半導体収納トレ
イ10Aに設けられた係止部材16Aは、第1及び第2
の係合部17A,18Aが略直角に交わった略L字形状
とされていた。これに対し、本実施例に係る半導体収納
トレイ10Bは、第1の係合部17Bと第1の係合部1
8Bとの交わる位置に間隙を形成し、この間隙を半導体
装置11に発生するバリ31を回避するバリ回避部30
としたことを特徴とするものである。
【0052】ここで、半導体装置11に発生するバリ3
1について説明する。CSP等の小型化化された半導体
装置は、一般にウェーハレベルで樹脂モールドがされ
(ベアチップの場合には、樹脂モールドは行なわれな
い)、ウェーハをダイシングすることにより半導体装置
11が形成される構成となっている。このダイシング処
理は機械加工であるため、ダイシング後に半導体装置1
1の各コーナー部(角部)にバリ31が発生することが
知られている(図7参照)。
【0053】バリ31は半導体装置11の外周辺11
a,11bに対して突出した状態で発生するため、この
バリ31が係合部材16Bに当接した場合、半導体装置
11の位置精度が低下してしまう。そこで本実施例で
は、係止部材材16Bの半導体装置11のコーナー部と
対向する位置、即ちバリ31が発生し易い位置に、バリ
31との接触を回避するバリ回避部30Aを設けた構成
とした。
【0054】このように、バリ31が発生し易い半導体
装置11のコーナー部と対向する位置にバリ回避部30
A(間隙部)を設けることにより、バリ31が存在して
いたとしても、このバリ31が係止部材16Bと接触す
ることはなく、よって半導体装置11の高い位置決め精
度を維持することができる。続いて、本発明の第3実施
例である半導体収納トレイについて説明する。
【0055】図6は、本発明の第3実施例である半導体
収納トレイ10Cを示す平面図である。本実施例に係る
半導体収納トレイ10Cは、係止部材16Aを基板12
Aの中心位置から放射状に、且つ同一円周上に一定間隔
で配置したこを特徴とするものである。即ち、複数配設
された係止部材16Aは、基板12Aの中心を通り半径
方向に放射状に延出する図中一点鎖線で示す線分d1〜
d16上に配設されており、また各係止部材16Aの第
1及び第2の係合部17A,18Aが交わる交点Aは、
一点鎖線で示す円弧r1〜r5或いは基板12Aの外周
と接するよう構成されている。また、隣接する一対の線
分のなす角度θ1(例えば、線分d1と線分d2がなす
角度,線分d1と線分d2がなす角度)は全て同一角度
であり、また隣接する円弧の離間距離(例えば、円弧r
1と円弧r2の離間距離,円弧r2と円弧r2の離間距
離)は全て同一とされている。
【0056】この構成とすることにより、半導体装置1
1が係止部材16に収納された際、各半導体装置11は
基板12A上(半導体収納トレイ10C上)で一定の規
則を持って収納された状態となる。よって、実装時にお
いて半導体装置11を半導体装置収納トレイ10Cから
ピックアップする際、半導体装置11の位置認識を容易
に行なうことが可能となる。
【0057】図8は、係止部材の各種変形例を示してい
る。図8(A)に示す係止部材16Cは、第1及び第2
のL字状係合部32,33を用い、半導体装置11をこ
の第1及び第2のL字状係合部32,33により囲繞す
るよう構成したものである。また、図8(B)に示す係
止部材16Dは、外周囲繞係合部34により半導体装置
11を完全に囲繞するよう構成したものである。図8
(A),(B)に示される係止部材16C,16Dで
は、半導体装置11を個々に係止部材16C,16Dに
装着する必要があるが、装着した後は半導体装置11が
係止部材16C,16Dから離脱することを確実に防止
することができる。
【0058】図8(C)に示す係止部材16Eは、第1
及び第2の係合部17C,18Cが直接直交した構成と
されており、かつその交点部分にバリ31を回避するバ
リ回避部30Bを設けた構成としたものである。この構
成としても、バリ31に起因した半導体装置11の位置
ずれの発生を防止することができる。また、図8(D)
に示す係止部材16Fは、一対の係合ピン35a,35
bが外周辺11a,11bと係合するよう構成すること
により、半導体装置11を係止しうるよう構成したもの
である。この構成では、単に一対の係合ピン35a,3
5bを基板12Aに立設するだけの構成であるため、構
成の簡単化を図ることができる。
【0059】また、図8(E)に示す係止部材16G
は、基板12Aに係合凹部36を形成し、基板12Aを
回転させた際に半導体装置11が係合凹部36内に落ち
込むことにより収納される構成としたものである。この
構成では、半導体装置11が収納された状態において、
半導体装置11はその全周を係合凹部36に保持される
こととなり、より確実な位置決め及び収納を行なうこと
ができる。
【0060】図9乃至図11は、本発明の第4乃至第6
実施例である半導体装置収納トレイ10D〜20F、及
びこれを回転するため用いられる回転テーブル19B〜
19Dを示している。図9は、第4実施例である半導体
装置収納トレイ10Dを示している。この半導体装置収
納トレイ10Dは、回転テーブル19Bと接続するため
の接続手段として中心軸22のみを用いた構成としたこ
とを特徴としている。従って、本実施例に係る半導体装
置収納トレイ10Dの基板12Bには、第1実施例に係
る半導体装置収納トレイ10A(図3参照)に設けられ
ていた位置決め孔14は設けられておらず、よって回転
テーブル19Bにも位置決めピン24は設けられていな
い。
【0061】また、図10は、第5実施例である半導体
装置収納トレイ10Eを示している。この半導体装置収
納トレイ10Eは、回転テーブル19Bと接続するため
の接続手段として位置決め孔14のみを用いた構成とし
たことを特徴としている。従って、本実施例に係る半導
体装置収納トレイ10Eの基板12Cには、第1実施例
に係る半導体装置収納トレイ10A(図3参照)に設け
られていた中心孔13は設けられておらず、よって回転
テーブル19Cにも中心軸22は設けられていない。
【0062】図9及び図10に示したように、中心孔1
3と位置決め孔14は、半導体装置収納トレイを回転さ
せる点からは必ずしも両方を設ける必要はなく、何れか
一方を用いたのみの構成でも、半導体装置収納トレイ1
0D,10E(基板12B,12C)を回転させること
ができる。また、この構成とした場合には、基板12
B,12C及び回転テーブル19B,19Cの構成を簡
単化することができる。
【0063】また、図11は、第6実施例である半導体
装置収納トレイ10Fを示している。この半導体装置収
納トレイ10Fは、第1実施例に係る半導体装置収納ト
レイ10Aに設けられていた中心孔13及び位置決め孔
14のいずれも設けられていない。その代わりに、基板
12Dの背面(テーブル部21と対向する面)に吸引用
凹部37を設けたことを特徴としている。
【0064】また、回転テーブル19Dには図示しない
吸引装置に接続された吸引通路38が形成されており、
その一端部はテーブル部21の上面に吸引口39として
開口している。この吸引口39は、テーブル部21に載
置された状態において、基板12Dの吸引用凹部37と
対向するよう構成されている。半導体装置収納トレイ1
0Fを回転する時には、予め吸引装置を駆動させて吸引
処理を行い、この吸引力により半導体装置収納トレイ1
0Fをテーブル部21に固定しておく。これにより、回
転テーブル19Dが回転しても、半導体装置収納トレイ
10Fを確実に回転させることができる。また、半導体
装置11の収納が終了すると、吸引装置を停止すること
により直ちに半導体装置収納トレイ10Fを回転テーブ
ル19Dから取り外すことができ、回転テーブル19D
に対する半導体装置収納トレイ10Fの装着脱を容易に
行なうことができる。
【0065】尚、吸引用凹部37を設けない構成として
も吸引口39で発生する吸引力により半導体装置収納ト
レイ10Fをを回転テーブル19Dに係止することは可
能である。しかるに、吸引用凹部37を設けることによ
り、吸引力が作用する面積を増大させることができ、よ
り安定した固定(吸引チャック)を行なうことができ
る。
【0066】図12は、先に図4を用い手説明した積み
重ね用ホルダ25Aの変形例である積み重ね用ホルダ2
5Bを示している。本実施例に係る積み重ね用ホルダ2
5Bは、第1乃至第4実施例に係る半導体装置収納トレ
イ10A〜10E(図では、半導体装置収納トレイ10
Dを例に挙げている)に対応しうるものであり、中央に
中心ポスト41が立設された基台26と、突起43を有
したカバー42Aとにより構成されている。
【0067】中心ポスト41は半導体装置収納トレイ1
0Dに形成された中心孔13を挿通するよう構成されて
おり、また内部には孔41Aが形成されている。また、
カバー42Aは積み重ねられた半導体装置収納トレイ1
0Dに装着されるものであり、中央に下方に向け突設さ
れた突起43は、中心ポスト41に形成された孔41A
に嵌入しうる構成とされている。よって、積み重ねられ
た半導体装置収納トレイ10Dは基台26とカバー42
Aに挟持された構成で保持される。
【0068】また、半導体装置収納トレイ10Dを積み
重ねる際、本実施例では各半導体装置収納トレイ10D
の間に移動防止シート40を介して積み重ねる構成とし
ている。この移動防止シート40は所定の厚さを有した
可撓性を有した樹脂シートであり、この移動防止シート
40は半導体装置収納トレイ10Dが積み重ねられた状
態において、係止部材16Aに装着されている半導体装
置11の移動を規制する機能を奏する。よって、半導体
装置11の外周2辺11a,11bのみと係合する構成
とされた係止部材16Aであっても、移動防止シート4
0を設けることにより半導体装置11の位置ずれの発生
を防止することができる。
【0069】図13は、本発明の第7実施例である半導
体装置収納トレイ16G及びこれを装着する積み重ね用
ホルダ25Cを示している。本実施例に係る半導体装置
収納トレイ16Gは、基板12Eの外周部分に位置決め
段部44を形成したことを特徴とするものである。この
位置決め段部44は、半導体装置収納トレイ16Gが積
み重ねられる際に上下で所定位置で嵌合するよう構成さ
れている。よって、各半導体装置収納トレイ16Gに形
成された位置決め段部44が嵌合するよう位置を調整し
た上で積み重ねを行なうことにより、各半導体装置収納
トレイ16Gの位置決め(即ち、収納されている半導体
装置11の位置決め)を行なうことができる。
【0070】また、積み重ね用ホルダ25Cは、中央に
スクリューポスト44が立設された基台26と、円盤形
状のカバー42Bと、スクリュー45等により構成され
ている。スクリューポスト44は、半導体装置収納トレ
イ10Gに形成された中心孔13を挿通するよう構成さ
れており、また外周にはネジが形成されている。また、
カバー42Bは積み重ねられた半導体装置収納トレイ1
0Gの上部に装着されるものであり、中央にスクリュー
ポスト44に挿通される孔47が形成されている。スク
リューポスト45に半導体装置収納トレイ16Gと移動
防止シート40は交互に挿通され、その最上部にカバー
42Bが載置される。
【0071】続いて、スクリュー45をスクリューポス
ト44に螺着することにより、半導体装置収納トレイ1
0Dは基台26とカバー42Aの間に挟持された状態で
保持される。この構成では、スクリュー45を螺着する
ことによりカバー42を介して各半導体装置収納トレイ
16Gには押圧力が印加されるため、より確実に半導体
装置の位置ずれの発生を防止することができる。
【0072】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1及び請求
項12記載の発明によれば、半導体装置の収納位置は高
精度に位置決めされるため、半導体装置を半導体装置収
納トレイからピックアップする際、確実なピックアップ
が可能となる。また、位置精度が向上するため、従来位
置認識のために用いていた画像処理による位置識別処理
を不要とすることができ、実装スピートの向上を図るこ
とができる。
【0073】また、請求項2記載の発明によれば、基板
の回転を確実に行なうことができ、また半導体装置が係
止部材に装着された後は、回転駆動手段に影響されず半
導体装置収納トレイのみで取り扱うことができる。ま
た、請求項3及び請求項4記載の発明によれば、簡単な
構成で確実に基板と回転駆動手段とを着脱可能に接続す
ることができる。
【0074】また、請求項5記載の発明によれば、半導
体装置の外形サイズが変わり、半導体装置の直行する外
周2辺の長さが変化しても、係止部材は確実に半導体装
置を係止することが可能となり、よって各種の大きさを
有する半導体装置に対し半導体装置収納トレイを共用化
(汎用化)することが可能となる。また、請求項6記載
の発明によれば、係止部材に収納された状態における半
導体装置の安定性を向上させることができ、高い位置決
め精度を維持することができる。
【0075】また、請求項7記載の発明によれば、バリ
に起因して半導体装置の位置ずれが発生することを防止
することができ、よって半導体装置の高い位置決め精度
を維持することができる。また、請求項8記載の発明に
よれば、実装時において半導体装置を半導体装置収納ト
レイからピックアップする際、半導体装置の位置認識を
容易に行なうことができる。
【0076】また、請求項9記載の発明によれば、係止
部材に収納された状態において、半導体装置はその全周
を係止部材に保持されることとなり、より確実な位置決
め及び収納を行なうことができる。また、請求項10記
載の発明によれば、基板を積み重ね可能な構成としたこ
とにより、半導体装置の収納効率を向上させることがで
きる。
【0077】また、請求項11記載の発明によれば、各
基板を位置決めされた状態で積み重ねることができ、ま
た別個に位置決め手段を設ける必要がないため、半導体
装置収納トレイの構成の簡単化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の半導体装置収納トレイを説明するための
図である。
【図2】本発明の第1実施例である半導体装置収納トレ
イを示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施例である半導体装置収納トレ
イを回転テーブルに装着した状態を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例である半導体装置収納トレ
イの積み重ね用ホルダへの装着を説明するための図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例である半導体装置収納トレ
イを示す平面図である。
【図6】本発明の第3実施例である半導体装置収納トレ
イを示す平面図である。
【図7】本発明の第2実施例である半導体装置収納トレ
イに設けられる係止部材を拡大して示す図である。
【図8】係止部材の変形例を説明するための図である。
【図9】本発明の第4実施例である半導体装置収納トレ
イ及びこれを回転する回転テーブルを説明するための図
である。
【図10】本発明の第5実施例である半導体装置収納ト
レイ及びこれを回転する回転テーブルを説明するための
図である。
【図11】本発明の第6実施例である半導体装置収納ト
レイ及びこれを回転する回転テーブルを説明するための
図である。
【図12】積み重ね用ホルダの変形例を説明するための
図である。
【図13】本発明の第7実施例である半導体装置収納ト
レイ及びこれを装着する積み重ね用ホルダを説明するた
めの図である。
【符号の説明】
10A〜10G 半導体装置収納トレイ 11 半導体装置 12A〜12E 基板 13 中心孔 14 位置決め孔 15 接続用溝部 16A〜16G 係止部材 17A〜17C 第1の係合部 18A〜18C 第2の係合部 19A〜19D 回転テーブル 24 位置決めピン 25A〜25C 積み重ね用ホルダ 27 位置決めポスト 30A,30B バリ回避部 31 バリ 32 第1のL字状係合部 33 第2のL字状係合部 34 外周囲繞係合部 35 係合ピン 36 係合凹部 37 吸引用凹部 38 吸引通路 39 吸引口 40 移動防止シート 41 中心ポスト 42A,42B カバー 44 スクリューポスト 44 位置決め段部 45 スクリュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 元広 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 3E096 AA03 BA09 CA06 CB02 CC02 DA23 DA30 DB02 DC01 EA02X FA09 FA15 FA23 FA28 FA30 GA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子と同一或いは略同等の大きさ
    の半導体装置を収納する半導体装置収納トレイにおい
    て、 回転可能な構成とされており、該回転時に載置された前
    記半導体装置に対し遠心力を作用させる基板と、 該基板上に設けられており、前記遠心力により移動する
    前記半導体装置と係合することにより前記半導体装置を
    位置決めする係止部材とを具備することを特徴とする半
    導体装置収納トレイ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置収納トレイに
    おいて、 前記基板と該基板を回転駆動する回転駆動手段とを着脱
    可能に接続する接続手段を前記基板に設けたことを特徴
    とする半導体装置収納トレイ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置収納トレイに
    おいて、 前記接続手段は、前記基板の中心位置及び/または外周
    位置に形成されると共に、前記回転駆動手段に設けられ
    た接続突起と係合するよう構成された接続孔であること
    を特徴とする半導体装置収納トレイ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の半導体装置収納トレイに
    おいて、 前記接続手段は、前記基板の背面位置に形成されると共
    に、前記回転駆動手段に設けられた吸引孔と対向するよ
    う構成された吸引用凹部であることを特徴とする半導体
    装置収納トレイ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の半導
    体装置収納トレイにおいて、 前記係止部材は、少なくとも前記半導体装置の直行する
    外周2辺の内一辺と係合する第1の係合部と、他辺と係
    合する第2の係合部とにより構成されることを特徴とす
    る半導体装置収納トレイ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置収納トレイに
    おいて、 前記第1の係合部と前記第2の係合部とを直接または間
    接的に略直交するよう配置し、略L字形状を有するよう
    構成したことを特徴とする半導体装置収納トレイ。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の半導体装置用ト
    レイにおいて、 前記係止部材材の前記半導体装置のコーナー部と対向す
    る位置に、前記半導体装置に形成されるおそれがあるバ
    リとの接触を回避するバリ回避部を設けたことを特徴と
    する半導体装置収納トレイ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の半導
    体装置用トレイにおいて、 前記係止部材を前記基板の中心位置から放射状に、且つ
    同一円周上に一定間隔で配置したことを特徴とする半導
    体装置収納トレイ。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至4のいずれかに記載の半導
    体装置収納トレイにおいて、 前記係止部材は、前記半導体装置を内部に収納する凹部
    であることを特徴とする半導体装置収納トレイ。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載の半
    導体装置用トレイにおいて、 前記基板は積み重ね可能な構成とされていることを特徴
    とする半導体装置収納トレイ。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体装置用トレイ
    において、 前記接続孔は、前記基板を積み重ねる際の位置決め孔と
    しても機能するよう構成したことを特徴とする半導体装
    置収納トレイ。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11記載の半導体装置収
    納トレイへ半導体装置を装着する半導体装置の半導体装
    置収納トレイへの装着方法において、 先ず、前記基板上の任意位置に複数の前記半導体装置を
    載置し、 続いて、前記基板を回転させることにより前記半導体装
    置に遠心力を付与し、 該遠心力により前記基板上を移動する半導体装置を前記
    係止部材に係合させることにより位置決し装着すること
    を特徴とする半導体装置の半導体装置収納トレイへの装
    着方法。
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