JP2000238806A - チューブ容器 - Google Patents

チューブ容器

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JP2000238806A
JP2000238806A JP11037803A JP3780399A JP2000238806A JP 2000238806 A JP2000238806 A JP 2000238806A JP 11037803 A JP11037803 A JP 11037803A JP 3780399 A JP3780399 A JP 3780399A JP 2000238806 A JP2000238806 A JP 2000238806A
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宣博 辻井
Hidetake Tobe
秀岳 戸辺
Akira Matsumoto
曄 松本
Hiroyasu Kato
啓育 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肩部に残った内容物を最後まで使い切れると
共に生産性の低下を確実に防止できるチューブ容器を提
供する。 【解決手段】 柔軟なチューブ本体10の軸方向一端部
は、接続部12a,12bが繋がる肩部12で塞ぎ、こ
の肩部12にチューブ本体10よりも小径の注出口部1
6が突出形成されており、前記チューブ本体10を押圧
することにより前記本体10内の内容物を注出口部16
から押し出し可能なものであって、前記肩部12に仮想
される底面(符号24)の垂直線Hと注出口部16の突
出方向Iはチューブ本体10の中心線10a方向に対し
ていずれも傾斜し、注出口部16の中心線18を肩部中
央12dよりチューブ本体の最長辺22b側に片寄らせ
て形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容物としてペー
スト状、ゲル状、ゼリー状もしくはクリーム状の可塑性
あるいは凖液状物、例えば練り歯磨き、シャンプー、リ
ンス、トリートメント、練り調味料などの生活用品、ま
たは、接着剤、パテ等の産業用製品を収容するチューブ
容器に関する。
【0002】
【従来の技術】内容物としてペースト状、ゲル状、ゼリ
ー状もしくはクリーム状の可塑性あるいは凖液状物、例
えば練り歯磨き、シャンプー、リンス、トリートメン
ト、練り調味料などを収容するチューブ容器として種々
の形態のものがある。この種のチューブ容器において
は、図3に示すように、柔軟なチューブ本体aの軸方向
一端部を塞ぐように概略円錐側面形状の肩部cが形成さ
れ、この肩部cにはチューブ本体aよりも小径の注出口
部dが突出形成されており、キャップeを注出口部dに
着脱自在に設けている。
【0003】一般に、チューブ容器においては、前記図
3に示すように、前記注出口部dがチューブ本体aの中
心線bに沿った方向に肩部cから突出形成されている
が、内容物が残り少なくなるとチューブ本体aを押し潰
して内容物を押し出そうとしても、肩部c内に向けて該
本体aを押し潰すことはできず、肩部c自体も一般に剛
性が高いことが多いので押し潰しにくく、肩部c内に内
容物が残りやすい。そこで、この対策として、チューブ
本体aの先端付近を肩部c内に向けて押し潰し可能にし
てその残った内容物を押し出し易いように、肩部をチュ
ーブ本体の中心線に対して斜めに曲げて形成する考え方
が有る(実開昭62−19945号、実用新案登録第2
523770号、実用新案登録第3013395号等参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の肩部を斜めに曲
げたチューブ容器の設計に通常のチューブ容器の設計と
同様の考え方でそのまま設計すると、図4に示すよう
に、チューブ容器は、前記管状のチューブ本体aの一端
を斜めにカットしてカット面に肩部cおよび、注出口部
dを形成するが、注出口部dはチューブ本体中心線bに
交差する肩部cの中心線fに沿って突出形成することに
なる。
【0005】しかしながら、このように設計したチュー
ブの注出口部dにキャップeを取り付けると、チューブ
本体aの外径位置gよりもキャップ突出部e1が飛び出
してしまうことが起こり易く、このキャップ突出部e1
の飛び出したチューブ容器チューブ容器製品の生産性が
低くなるという問題点がある。すなわち、チューブ容器
に内容物を充填するラインにおいて、供給装置で内容物
未注入のチューブ容器を転がして送ったり、ホルダーに
チューブ容器をぐらつかないように立てて充填したりす
ることが重要な要素となってくる。しかるに、前記のチ
ューブ容器においては、チューブ外面の延長線上よりも
突出するキャップ突出部e1がライン表面上に当接する
などしてチューブ容器の転がり抵抗になって搬送しにく
くなったり、ホルダーの内壁に前記キャップ突出部e1
が当たってチューブ容器をホルダー内に装填しにくくな
ったりして、通常の生産に大きな障害になり易い。
【0006】本発明は、前記の問題点を解消するためな
されたものであって、肩部に残った内容物を最後まで使
い切れると共に生産性の低下を確実に防止できるチュー
ブ容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、次の構成を有する。請求項1の発明は、
流動性のある内容物を収容する柔軟なチューブ本体の軸
方向一端部を肩部で塞ぎ、この肩部に前記チューブ本体
よりも小径の注出口部を突出形成しており、前記チュー
ブ本体を押圧することにより該本体内の内容物を注出口
部から押し出し可能なチューブ容器であって、肩部に仮
想される底面の垂直線と注出口部の突出方向がチューブ
本体の中心線方向に対して傾斜し、かつ注出口部の中心
線を肩部中央よりチューブ本体の最長辺側に片寄らせて
形成されていることを特徴とするチューブ容器である。
請求項2の発明は、注出口部にキャップを設けた状態
で、チューブ本体外周面の延長線上よりもキャップ端部
が突出しないように形成されていることを特徴とする請
求項1に記載のチューブ容器である。なお、肩部の形状
は、円錐側面状、球面状等、概略膨出面状の各種曲面形
状や肩部端部のみ曲面で中央部は平面状に形成すること
ができる。
【0008】本発明によれば、肩部に仮想される底面の
垂直線と注出口部の突出方向がチューブ本体の中心線方
向に対して傾斜し、かつ注出口部の中心線を肩部中央よ
りチューブ本体の最長辺側に片寄らせて形成されている
ので、チューブ本体外周面の延長線上よりも注出口部に
設けたキャップ端部が突出しなくなる。したがって、チ
ューブ容器の充填機への供給時でチューブ本体の側面で
転がるときにキャップ端部がチューブ本体外面延長線上
より突出することがないので、チューブ容器は側面のみ
ライン表面に接し、引っ掛かることなく滑らかに転が
り、供給性の低下が全くない。それと共に、チューブホ
ルダーへの装填に際しても、ホルダーの内壁に前記キャ
ップの端部が当たることがなくなり、チューブ容器のホ
ルダー内への装填がスムーズにでき、通常の生産を障害
無く行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1は実施形態にチューブ容
器の要部説明図である。図1に示すように、チューブ容
器は、可塑性あるいは凖液状物など流動性のある内容物
を収容するものであって、ブロー成形法で形成された柔
軟なチューブ本体10の軸方向一端部は、接続部12
a,12bで肩部12を繋いで塞ぐ。この肩部12の表
面部は概略円錐側面形状を呈し、この肩部12にチュー
ブ本体10よりも小径の注出口部16が突出形成されて
おり、前記チューブ本体10を押圧することにより前記
本体10内の内容物を注出口部16から押し出し可能な
ものである。チューブ本体10他端部は図示しないが、
図2と同様形状であって、充填ラインにおいて内容物を
収容後に他端部が閉鎖される。また、注出口部16は、
外面にキャップ20を螺合する等してキャップ20が着
脱可能に設けられる。なお、前記肩部14は、概略平坦
あるいは曲面を描く等種々に形成できる。
【0010】前記肩部12に仮想される底面(図1の場
合、符号24で示す)の垂直線Hと注出口部16の突出
方向Iはチューブ本体10の中心線10a方向に対して
いずれも傾斜する。この肩部の傾斜によりチューブ本体
10の側面22において、チューブ本体10他端部から
接続部までの前記中心線10a方向の長さには、最も短
い辺(最短辺22a)と最も長い辺(最長辺22b)が
できることになり、図1では、最短辺22a側の接続部
を符号12aで示し、最長辺22b側の接続部12bを
示す。そして、注出口部16の中心線18を肩部中央1
2dよりチューブ本体の最長辺22b側に片寄らせて形
成されている。図1では、注出口部中心線18から肩部
12の最短辺22a側の接続部12aまでの距離Aが、
注出口部中心線18から最長辺側側接続部12bまでの
距離Bよりも大きく形成されている(A>B)。
【0011】チューブ本体に収容する内容物は、ペース
ト状、ゲル状、ゼリー状もしくはクリーム状の可塑性あ
るいは凖液状物、例えば練り歯磨き、シャンプー、リン
ス、トリートメント、練り調味料などの生活用品、また
は、接着剤、パテ等の産業用製品など種々のものを収容
する事ができる。
【0012】実施形態のチューブ容器によれば、注出口
部16の中心線18を肩部中央12dよりチューブ本体
の最長辺22b側に片寄らせて形成したので、チューブ
本体10の最短辺22a側の側面の延長線(図1に符号
sで示す)よりもキャップ20の該最短辺側突出部(最
短辺側端部の例)20aが突出しない。したがって、一
般的にチューブ容器の充填機への供給時にチューブ本体
10の側面で転がすことが多いが、キャップ20が前記
チューブ本体10側面延長線sより突出することがない
ので、供給ライン表面には、キャップ端部20aが当接
することがなくなり、チューブ本体10側面のみが接す
るので、チューブ本体がライン上で引っ掛かることなく
滑らかに転がり、供給性の低下がない。それと共に、充
填ラインにおいてチューブ容器をチューブホルダー内に
立てて装填する際に、ホルダーの内壁に前記キャップ突
出部20aが当たることがなくなり、チューブ容器をホ
ルダー内に装填することをスムーズにできるようにな
る。よって、通常のチューブ容器の生産ラインで実施形
態のチューブ容器製品を障害無く生産することができ
る。
【0013】なお、前記の実施形態では本発明の好適例
を説明したが、本発明はこれに限定されないことはもち
ろんである。例えばキャップは注出口部に螺合するだけ
ではなく、注出口部基端あるいは首部にヒンジ構造を介
して連結するヒンジキャップの構造にすることができ
る。また、チューブ容器は、肩部が円錐側面状あるいは
平坦面状に形成されるのみならず、図2の実施形態に示
すように、肩部30に円錐側面状部分30aと平坦面状
部分30bが組合わされた形状等種々に形成できるもの
である。ここで、図2では図1と同様部分に同様の符号
を付しており、肩部30に仮想される底面24は平坦面
状部分30bに一致する。
【0014】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、チ
ューブ本体外周面延長線よりも注出口部に設けたキャッ
プの端部が突出しない。したがって、チューブ容器の充
填機への供給時などでチューブ本体の側面で転がるとき
にキャップの前記端部が供給ライン表面に当たらないの
で、チューブ容器は該ライン表面に引っ掛かることなく
滑らかに転がり、供給性の低下が全くない。それと共
に、チューブホルダーへの装填に際しても、ホルダーの
内壁に前記キャップの端部が当たることがなくなり、チ
ューブ容器をホルダー内への落とし込みがスムーズにで
き、通常の生産を障害無く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るチューブ容器の要部説
明図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係るチューブ容器の説
明図である。
【図3】従来のチューブ容器の説明図である。
【図4】チューブ容器の他の従来例の説明図である。
【符号の説明】
10 チューブ本体 10a チューブ本体中心線 12 肩部 12a,12b 最短辺側の接続部,最長辺側の接続部 16 注出口部 18 注出口部中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 曄 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 加藤 啓育 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 3E065 BA12 DA13 GA01 GA02 GA03 HA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動性のある内容物を収容する柔軟なチ
    ューブ本体の軸方向一端部を肩部で塞ぎ、この肩部に前
    記チューブ本体よりも小径の注出口部を突出形成してお
    り、前記チューブ本体を押圧することにより該本体内の
    内容物を注出口部から押し出し可能なチューブ容器であ
    って、 肩部に仮想される底面の垂直線と注出口部の突出方向が
    チューブ本体の中心線方向に対して傾斜し、かつ注出口
    部の中心線を肩部中央よりチューブ本体の最長辺側に片
    寄らせて形成されていることを特徴とするチューブ容
    器。
  2. 【請求項2】 注出口部にキャップを設けた状態で、チ
    ューブ本体外周面の延長線上よりもキャップ端部が突出
    しないように形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のチューブ容器。
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