JP2000238456A - 印刷版用金属板の予備研磨方法及び装置 - Google Patents

印刷版用金属板の予備研磨方法及び装置

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JP2000238456A
JP2000238456A JP4184899A JP4184899A JP2000238456A JP 2000238456 A JP2000238456 A JP 2000238456A JP 4184899 A JP4184899 A JP 4184899A JP 4184899 A JP4184899 A JP 4184899A JP 2000238456 A JP2000238456 A JP 2000238456A
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Hiroo Kubota
洋夫 久保田
Akio Uesugi
彰男 上杉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】予備研磨の品質を落とすことなく、洗浄水とし
て使用する上水や工業用水の使用量を低減できるのでラ
ンニングコストを低減でき、しかも廃液量を低減するこ
とができる。 【解決手段】予備研磨に使用した使用済洗浄水を回収容
器14に回収して給水装置16に循環させる途中で、使
用済洗浄水に同伴された研磨屑等のゴミを濾過器24で
濾過すると共に、使用済洗浄水の割合が50%〜90%
になるように使用済洗浄水に清浄水を混合するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷版用金属板の予
備研磨方法及び装置に係り、特に走行するウエブ状の印
刷版用金属板を不織布ローラで予備研磨する方法及び装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウエブ状の印刷版用金属板、例えばアル
ミニウム板或いはアルミニウム亜鉛板の薄板は、その表
面を研磨して砂目と称する微細な凸凹を形成して粗面化
することにより印刷版用金属板の印刷適性を向上させて
いる。現在、印刷版用金属板の粗面化を行なうために一
般に行なわれている研磨方法としては、ローラ状ブラシ
を用いた機械的研磨(例えば、特公昭50─40047
号公報)、電解液中で電気分解を行なう電気化学的研
磨、又は薬品中に浸漬する化学的研磨がある。
【0003】しかし、局所的に凹部のあるアルミニウム
原板等の印刷版用金属板に機械的研磨、電気化学的研
磨、又化学的研磨を行った場合、凹部の部分においては
均一な粗面化ができず、その部分の印刷性能が低下する
という不具合がある。このような不具合を解消する対策
として、本出願人は、本研磨の前に、走行する印刷版用
金属板の被加工面に給水装置から洗浄水を供給しながら
研磨剤を含んだ不織布ローラで予備研磨することを提案
している。
【0004】図3は、従来の予備研磨装置1における洗
浄水の供給・排出ルートを示したものであり、洗浄水と
して、例えば上水或いは工業用水が研磨部2の給水装置
3、3に供給され、予備研磨に使用された使用済洗浄水
は回収容器4に回収された後、廃液として廃棄されてい
た。また、予備研磨に使用する洗浄水は、清浄度が悪い
と印刷版用金属板の面質を低下させる要因になることか
ら、一定の清浄度を確保する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、予備研
磨には大量の洗浄水を必要とするので、清浄水、例えば
上水で洗浄水の全てを賄おうとすると、多大なランニン
グコストがかかるという欠点がある。また、地下水等の
工業用水を洗浄水として使用する場合は、上水に比べて
ランニングコストは削減できるものの、地下水の汲み上
げ量が規制されているために、使用量に限界があるとい
う欠点がある。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、予備研磨の品質を落とすことなく、洗浄水とし
て使用する上水や工業用水等の清浄水の使用量を低減で
きると共に、廃液量を低減することができるのでランニ
ングコストを低減できる印刷版用金属板の予備研磨方法
及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、印刷版用金属板を本研磨して粗面化する前
処理として、走行するウエブ状の印刷版用金属板の被加
工面に給水手段から洗浄水を供給しながら研磨剤を含有
した不織布ローラで予備研磨する印刷版用金属板の予備
研磨方法において、前記予備研磨に使用された使用済洗
浄水を回収して前記給水手段に循環させる途中で、前記
使用済洗浄水に同伴された研磨屑等のゴミを濾過して除
去すると共に、前記使用済洗浄水の割合が50%〜90
%になるように使用済洗浄水に清浄水を混合することを
特徴とする。
【0008】また、本発明は前記目的を達成するため
に、印刷版用金属板を本研磨して粗面化する前処理とし
て、走行するウエブ状の印刷版用金属板の被加工面に給
水手段から洗浄水を供給しながら研磨剤を含有した不織
布ローラで予備研磨する印刷版用金属板の予備研磨装置
において、前記予備研磨ローラの下方に設けられ、前記
予備研磨に使用された使用済洗浄水を回収する回収容器
と、前記回収容器に回収された使用済洗浄水を前記給水
手段に循環させる循環経路と、前記循環経路の途中に設
けられ、前記回収容器の使用済洗浄水が送水されると共
に清浄水が供給される貯留タンクと、前記貯留タンクに
送水される使用済洗浄水と供給される清浄水の割合を制
御する制御手段と、前記貯留タンク内の使用済洗浄水と
清浄水の循環水を濾過器を介して循環させることによ
り、前記使用済洗浄水により同伴された研磨クズ等のゴ
ミを濾過する濾過装置と、を備えたことを特徴とする。
【0009】本発明によれば、予備研磨に使用した使用
済洗浄水を回収して給水手段に循環させる途中で、使用
済洗浄水に同伴された研磨屑等のゴミを濾過すると共
に、使用済洗浄水の割合が50%〜90%になるように
使用済洗浄水に清浄水を混合するようにしたので、予備
研磨の品質を落とすことなく、上水や工業用水等の清浄
水の使用量を低減できると共に、廃液量を低減できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る印刷版用金属板の予備研磨方法及び装置の好ましい実
施の形態について詳説する。図1は、本発明に係る印刷
版用金属板の予備研磨装置の全体構成図であり、図2は
研磨部の詳細図である。
【0011】予備研磨装置10は、主として、研磨部1
2と、予備研磨に使用された使用済洗浄水を回収する回
収容器14と、回収容器14に回収された使用済洗浄水
を前記研磨部12の給水装置16、16に循環させる循
環経路18と、循環経路18の途中に設けられ、回収容
器14の使用済洗浄水が送水されると共に清浄水が供給
される貯留タンク20と、貯留タンク20に送水される
使用済洗浄水と供給される清浄水の割合を制御するコン
トローラ22と、貯留タンク20内の使用済洗浄水と清
浄水を濾過器24を介して循環させることにより、使用
済洗浄水により同伴された研磨クズ等のゴミを濾過する
濾過装置26と、で構成される。尚、使用済洗浄水に同
伴される研磨屑等のゴミが除去され、且つ使用済洗浄水
と清浄水が混合された混合液を、以後「循環水」と称
す。
【0012】回収容器14は、上面が開放されたロート
状に形成され、研磨部12の下方に配置される。研磨部
12(詳細は後記する)での予備研磨に使用された使用
済洗浄水が回収容器14に落下回収される。循環経路1
8は、回収容器14と貯留タンク20を繋ぐ回収配管2
8、貯留タンク20と研磨部12の給水装置16を繋ぐ
戻し配管30から成るメイン経路と、貯留タンク20と
濾過装置26の間で液を循環させるサブ経路とで構成さ
れる。そして、回収配管28には使用済洗浄水を回収容
器14から貯留タンク20に送水する回収ポンプ32が
配設されると共に、戻し配管30には循環水を給水装置
16に送る循環ポンプ34が配設される。回収配管28
から分岐して排出配管29が設けられ、排出配管29に
開閉バルブ31が設けられる。この排出配管29は、貯
留タンク20へ送水されない使用済洗浄水を予備研磨装
置10の系外に廃液として排出する。また、戻し配管3
0から分岐して貯留タンク20に延びるバイパス配管3
6が設けられ、前記戻し配管30とこのバイパス配管3
6にもそれぞれ開閉バルブ38、40が設けられる。
【0013】貯留タンク20には、清浄水を貯留タンク
20に供給する清浄水配管42が延設され、清浄水配管
42には清浄水供給ポンプ44が配設される。清浄水と
しては、他工程において装置を冷却するのに使用した使
用済の冷却水を使用すると経済的である。コントローラ
22は、回収ポンプ32と清浄水供給ポンプ44の各駆
動部に信号ケーブル46、48を介して接続される。そ
して、各ポンプ32、44の回転数を制御することによ
り、使用済洗浄水が清浄水に対して50〜90%の混合
割合になるように使用済洗浄水の送水量と清浄水の供給
量を制御する。
【0014】濾過装置26は、主として、前記濾過器2
4と、濾過器24入口と貯留タンク20の底部を繋ぐ往
路配管50と、濾過器24出口と貯留タンク20の上部
とを繋ぐ復路配管52とにより、濾過器24と貯留タン
ク20との間に濾過のための循環経路を形成するように
構成される。また、往路配管50には濾過ポンプ54が
設けられると共に、濾過ポンプ54の入口側と出口側に
開閉バルブ56、58が設けられる。更に、往路配管5
0から分岐して貯留タンク20に至るバイパス配管60
が配設されると共に、バイパス配管60にも開閉バルブ
62が設けられる。そして、貯留タンク20内の使用済
洗浄水と清浄水は、濾過器24に供給され、濾過器24
で濾過されて貯留タンク20に戻される。濾過器24と
貯留タンク20との間で常時循環させておくことによ
り、使用済洗浄水に同伴されて貯留タンク20内に持ち
込まれた研磨屑等のゴミが濾過器24により濾過され
て、予備研磨用の洗浄水としての清浄度を備えた循環水
が貯留タンク20内にに貯留される。従って、濾過装置
26を常時運転させておくことにより、使用済洗浄水が
貯留タンク20に常時流入しても循環水の清浄度を良好
に維持することができる。この場合、回収容器14から
の使用済洗浄水を濾過器24で直接濾過してから貯留タ
ンク20に送水するラインとすることも可能であるが、
濾過器24を1パスさせるよりも、清浄水で使用済洗浄
水を薄めた状態で濾過器24と貯留タンク20との間で
循環させて濾過器24を複数回パスさせる方が、循環水
の清浄度を高めることができるだけでなく、濾過器24
の寿命も長くできる。また、貯留タンク20内の使用済
洗浄水と清浄水とを単に混合する場合には、濾過器24
を通さずにバイパス配管60を介して循環させるとよ
い。
【0015】また、貯留タンク20から他工程へ循環水
を送水する送水管62が延設され、余剰の循環水が他工
程へ供給されて利用される。次に、研磨部12について
説明する。研磨部12は、図2に示すように、主とし
て、ウエブ状の印刷版用金属板Wを挟んだ一方側に配置
した不織布ローラ64と、他方側に配置されて印刷版用
金属板Wを支持する一対の支持ローラ66、66と、印
刷版用金属板Wの被加工面に給水する前記給水装置1
6、16とで構成される。
【0016】不織布ローラ64は、回転軸68に円筒状
の芯部材70が嵌入固定され、その芯部材70の周面に
円筒状の不織布72が嵌入固定され、回転軸68は図示
しないモータに連結される。不織布ローラ64の不織布
72は、各種の不織布を使用することができるが、例え
ばポリアミド、ポリエステル、ナイロン、レーヨン等の
材質のものを用いることができ、不織布ローラ64にし
た状態での表面硬度が20度以上のものが好ましい。こ
の不織布72には、平均粒径が1〜100μmの研磨剤
が含有され、研磨剤としては金剛砂、珪砂、アルミナ
粉、炭化珪素等を使用することができる。不織布72へ
の研磨剤の含有は、研磨剤を接着剤で固着することによ
り行うことができる。また、不織布ローラ64は、図示
しない進退装置により矢印A−B方向に100mm程度
進退可能に構成され、一対の支持ローラ66、66の間
に押込み可能なように構成される。これにより、不織布
ローラ64を印刷版用金属板Wに面接触させることがで
きると共に、加圧した状態で予備研磨することができ
る。
【0017】また、印刷版用金属板Wを支持する一対の
支持ローラ66は、回転軸74に円筒状の硬質ゴムある
いは金属筒等のローラ部76を嵌入固定して構成され
る。また、一対の支持ローラ66、66同士の離間距離
(L)は、不織布ローラ64の直径(D)よりも短くな
るように配置される。この一対の支持ローラ66、66
は、印刷版用金属板Wの走行速度と同速度で回転する。
そして、不織布ローラ64は、印刷版用金属板Wを介し
て一対の支持ローラ66、66同士の間に押し込まれ、
不織布ローラ64を印刷版用金属板Wの被加工面に面接
触させた状態で研磨する。
【0018】給水装置16は、印刷版用金属板Wの走行
方向において不織布ローラ64の上流側と下流側に一対
配置され、貯留タンク20から循環されてきた循環水が
印刷版用金属板Wの被加工面に供給される。上記の如く
構成した本発明の予備研磨装置10によれば、予備研磨
に使用した使用済洗浄水を回収して給水装置16に循環
させる途中で、使用済洗浄水に同伴された研磨屑等のゴ
ミを濾過すると共に、使用済洗浄水の割合が50%〜9
0%になるように使用済洗浄水に清浄水を混合するよう
にしたので、予備研磨の品質を落とすことなく、上水や
工業用水等の清浄水の使用量を低減できる。これによ
り、ランニングコストを大幅に低減できる。この場合、
清浄水に対する使用済洗浄水の割合が、50%を下回る
と、印刷版用金属板Wの予備研磨した被加工面の面質は
良好であるが、廃液の発生量が多くなりランニングコス
トを十分低減できない。一方、清浄水に対する使用済洗
浄水の割合が、90%を越えると、廃液の発生量が少な
くなりランニングコストを低減できるが、被加工面の面
質が許容できる限度以上に悪くなってしまう。使用済洗
浄水の混合割合が大きすぎると被加工面の面質が悪くな
る理由としては、使用済洗浄水に同伴される研磨屑等の
ゴミには濾過では除去しきれない、例えば極微細の懸濁
粒子やコロイト状物質が混在していることが考えられ
る。
【0019】また、予備研磨装置10の系外に排出する
使用済洗浄水の廃液量が大幅に減るので、排水処理費用
が削減され、ランニングコストを更に削減する。また、
貯留タンク20内において使用済洗浄水と清浄水を混合
した循環水を調製し、清浄水で使用済洗浄水を薄めた状
態で濾過器24と貯留タンク20との間で循環させて濾
過器24を複数回パスさせるようにした。これにより、
回収容器14と貯留タンク20との間に濾過器24を直
接配設する場合に比べて、循環水の清浄度を高めること
ができるだけでなく、濾過器24の寿命も長くできる。
【0020】また、使用済洗浄水に混合する清浄水とし
て他工程の冷却水を利用したので、ランニングコストの
更なる低減ができ、更には、循環水の余剰水を他工程に
供給して利用するようにしたので、ランニングコストを
一層下げることができる。尚、本実施の形態では、貯留
タンク20に供給する清浄水として他工程において装置
を冷却した使用済の冷却水を使用するようにしたが、こ
れに限定されるものではなく、上水はもちろんのこと予
備研磨の洗浄水として使用可能な清浄度の水であれば何
でもよい。
【0021】
【実施例】本発明の印刷版用金属板の予備研磨装置を用
い、印刷版用金属板としてアルミニウム板を使用した試
験結果を以下に説明する。アルミニウム板は、幅が80
0mmのものを用い、このアルミニウム板をリール装置
(図示せず)から巻き戻して不織布ローラと支持ローラ
との間に挿入し、毎分20mの走行速度になるように巻
取リール(図示せず)に巻き取った。
【0022】不織布ローラは、直径400mm、幅10
0mmのものを使用し、不織布ローラの不織布として、
平均粒度10μの炭化珪素を含有したものを用いた。ま
た、不織布ローラの回転を1000rpmになるように
設定し、且つ進退装置により研磨圧力が+3A/100
mmになるように加圧した。一対の支持ローラは、直径
200mmのゴム製ロールを離間距離(L)が、不織布
ローラの直径(D)よりも短くなるように配置し、アル
ミニウム板の走行速度と同速度で回転するようにした。
【0023】貯留タンクは、容量が2000Lのものを
用い、貯留タンク内の循環水を濾過装置で200L/分
の濾過速度で濾過した。給水装置からアルミニウム板の
表面に供給する洗浄水の供給量は、350L/分になる
ようにした。また、循環水を構成する使用済洗浄水と清
浄水の混合割合を以下のA〜Fの6試験区になるように
貯留タンクへ送水する使用済洗浄水の送水量と、貯留タ
ンクに供給する清浄水の供給量を制御した。
【0024】 試験区A…使用済洗浄水10%+清浄水90% 試験区B…使用済洗浄水40%+清浄水60% 試験区C…使用済洗浄水50%+清浄水50% 試験区D…使用済洗浄水70%+清浄水30% 試験区E…使用済洗浄水90%+清浄水10% 試験区F…使用済洗浄水95%+清浄水 5% 上記条件により、不織布ローラでアルミニウム板を10
時間連続して予備研磨し、その時の各試験区におけるア
ルミニウム板の被加工面の面質、廃液の発生量の多少、
ランニングコストの良悪を評価項目として循環水の混合
割合の適否を判断した。
【0025】各評価項目ともに、○…良い、○△…普
通、△…やや劣る、×…劣るの4段階評価とし、評価項
目の中に△又は×が1つでもあれば不合格とした。
【0026】
【表1】 表1の結果の通り、循環水を構成する使用済洗浄水と清
浄水の割合において、清浄水に対する使用済洗浄水の割
合が、50%を下回ると、アルミニウム板の予備研磨し
た被加工面の面質は良好であるが予備研磨装置の系外に
排出する廃液量が多量に発生する。従って、清浄水の費
用負担及び廃液の排水処理の費用負担が大きくなりラン
ニングコストが悪くなる。
【0027】一方、清浄水に対する使用済洗浄水の割合
が、90%を越えると、廃液の発生量が少なくなりラン
ニングコストは低減できるものの、被加工面の面質が許
容できる限度以上に悪くなってしまう。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る印刷
版用金属板の予備研磨方法及び装置によれば、予備研磨
の品質を落とすことなく、予備研磨する際の洗浄水とし
て使用する上水や工業用水等の清浄水の使用量を低減で
きるので、ランニングコストを低減できる。また、装置
の系外に排出する使用済洗浄水の廃液量が大幅に減るの
で、排水処理費用の削減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷版用金属板の予備研磨装置の構成
【図2】研磨部の構成を説明する断面図
【図3】従来の印刷版用金属板の予備研磨装置の構成図
【符号の説明】
10…予備研磨装置、12…研磨部、14…回収容器、
16…給水装置、18…循環経路、20…貯留タンク、
24…濾過器、28…回収配管、30…戻し配管、32
…回収ポンプ、34…循環ポンプ、42…清浄水配管、
44…清浄水供給ポンプ、64…不織布ローラ、66…
支持ローラ、W…印刷版用金属板
フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA00 AB01 DA18 EA01 2H096 AA01 AA30 CA03 2H114 AA04 AA14 DA04 DA73 EA01 GA03 3C047 FF09 FF19 GG13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷版用金属板を本研磨して粗面化する前
    処理として、走行するウエブ状の印刷版用金属板の被加
    工面に給水手段から洗浄水を供給しながら研磨剤を含有
    した不織布ローラで予備研磨する印刷版用金属板の予備
    研磨方法において、 前記予備研磨に使用された使用済洗浄水を回収して前記
    給水手段に循環させる途中で、前記使用済洗浄水に同伴
    された研磨屑等のゴミを濾過して除去すると共に、前記
    使用済洗浄水の割合が50%〜90%になるように使用
    済洗浄水に清浄水を混合することを特徴とする印刷版用
    金属板の予備研磨方法。
  2. 【請求項2】前記濾過処理及び前記使用済洗浄水と前記
    清浄水を混合して得られた循環水の余剰分を、他工程へ
    回すことを特徴とする請求項1の印刷版用金属板の予備
    研磨方法。
  3. 【請求項3】前記清浄水として、他工程での冷却水を利
    用することを特徴とする請求項1の印刷版用金属板の予
    備研磨方法。
  4. 【請求項4】印刷版用金属板を本研磨して粗面化する前
    処理として、走行するウエブ状の印刷版用金属板の被加
    工面に給水手段から洗浄水を供給しながら研磨剤を含有
    した不織布ローラで予備研磨する印刷版用金属板の予備
    研磨装置において、 前記予備研磨ローラの下方に設けられ、前記予備研磨に
    使用された使用済洗浄水を回収する回収容器と、 前記回収容器に回収された使用済洗浄水を前記給水手段
    に循環させる循環経路と、 前記循環経路の途中に設けられ、前記回収容器の使用済
    洗浄水が送水されると共に清浄水が供給される貯留タン
    クと、 前記貯留タンクに送水される使用済洗浄水と供給される
    清浄水の割合を制御する制御手段と、 前記貯留タンク内の使用済洗浄水と清浄水の混合液を濾
    過器を介して循環させることにより、前記使用済洗浄水
    により同伴された研磨クズ等のゴミを濾過する濾過装置
    と、 を備えたことを特徴とする印刷版用金属板の予備研磨装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101468443B (zh) * 2007-12-27 2013-05-22 株式会社迪思科 磨削装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101468443B (zh) * 2007-12-27 2013-05-22 株式会社迪思科 磨削装置

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