JP3603541B2 - 液処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は各種の機械加工機等に付設され、被加工物の冷却や洗浄を行った冷却液をクリーン化して再び被加工物に供給できるようにした液処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の機械加工機を用いての被加工物の加工時、あるいは、加工用の回転砥石のドレッサ時等には各種の切り刃や被加工物が発熱し、しかも、研削による切粉や砥粒等の異物が発生する。そこで、機械加工機ではその加工部の切り刃や被加工物に冷却液を連続して供給する研削液循環系が設けられる。この研削液循環系の要部は液処理装置で構成され、この液処理装置は切り刃及び被加工物の冷却や切粉の除去を連続して行うことができるよう、切り刃及び被加工物から流下してきた研削液を回収し、再使用可能な状態に清浄化する手段を備える。
【0003】
例えば、研削盤等に用いられる液処理装置は、図6に示すように、研削盤の加工部a1で異物が混入した研削液を回収し、これをマグネットセパレーター110及び研削液タンク120に順次流入させ、これら異物除去手段により清浄化した研削液をポンプ130で再度加工部a1に供給するよう構成される。ここでマグネットセパレーター110はマグネットドラム140を回転させて研削液中から切粉等の異物を吸着し、しかもこの切粉等の異物をマグネットドラムの上方位置に設けた分離板150で掻き取り排除している。この種のマグネットセパレーター110の分離効率は、通常、概略50%程度であり、回収液中の異物は更に研削液タンク120で除去される。ここでは複数の堰160で区切られた各沈殿槽170に研削液を順次導き、各沈殿槽170において研削液中の砥粒や鉄粉等の異物を沈殿させ、清浄化している。
【0004】
なお、特開平7−171735号公報には、洗浄室で加工物を洗浄した後の液をダーティータンクに導き、ここからクリーンタンクヘ向かう液供給経路にフィルタを設けている。しかも、クリーンタンク内の清浄液をポンプで洗浄室に再度供給すると共に濾過時とは逆方向に送り込むフィルタ清浄通路を設け、これにより、フィルタ交換を不要としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
処で、図6に示した液処理装置の場合、基本的にマグネットセパレーター110で分離できなかった回収液中の切粉等は幾つかに区切られた沈殿槽170を通過することにより沈殿し、これにより研削液を清浄化していたが、従来の沈殿槽170を用いた装置では十分な清浄化を図れなかった。しかも、図6の従来装置では回収された研削液中の砥粒や鉄粉等の異物が各沈殿槽170の底部に使用時間の経過と共に順次堆積する。このため定期的に研削液タンク120の清掃を行う必要があり、結果として、研削盤等の機械加工機を停止させ、液処理装置を含む研削液循環系内の研削液の交換を行うこととなり、経費がかさみ、製品コストの低下を図る上で問題と成っている。
【0006】
更に、特開平7−171735号公報の液処理装置では、フィルタ清浄通路にもポンプを必要とし、その他の部位の構成も複雑化しており、装置自体がコスト増を招き易い。しかも、ダーティータンク及びクリーンタンクの冷却液はストレーナを通過して各ポンプに吸い込まれるが、この時、比較的大きな切粉等の異物はストレーナで排除され、これら切粉はそのまま両タンクの底部に留まることになる。このため、この装置でも頻繁にタンク内を清掃する必要が生じ、ここでも研削盤等の機械加工機を停止させ、研削液の交換を行うこととなり、経費がかさみ問題となっている。
【0007】
本発明の目的は、十分に清浄度を高められ、しかも、タンク底部に切粉や砥粒等の異物を堆積させることのない状態で加工機からの回収液を清浄化できる液処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、所定の液使用箇所に供給されることにより鉄系金属の切粉が混入した使用後の液を第1タンクに回収し、この第1タンクより連通口を通過して第2タンクに流入した回収液を再び上記液使用箇所に供給する循環形式の液処理装置において、一部を上記第1タンクの液面より上に露出させて回転駆動される回転磁石板と、上記第1タンクの液面より上方で上記回転磁石板に付着した切粉を分離させる分離装置と、上記第1タンク内底部の液を吸入し吐出管に液を吐出するポンプと、上記連通口近傍まで延びた上記吐出管の先端に設けられ、上記連通口と反対側に向けて液を吐出し、同液を再度上記連通口に迂回させることで、上記回転磁石板に向けて吐出液流を流すノズルと、を備えたことを特徴とする。
このように、第1タンク内底部の液をホンプからの液流によりまき上げ、これらを回転磁石板に向けて循環させることで、底部に切粉等の異物が滞留することを防止出来ると共に液中に浮遊する切粉を回転磁石板付近に容易に集めることができ、しかもこの回転磁石板の磁力により回収した切粉等の異物を分離装置により第1タンクの液面より上方位置で分離するため、第1タンク中の鉄粉等を効率よく回収することができ、液の清浄度を高めることができる。しかも、第1タンクの底部に切粉等の異物が沈殿することを防止しながら液の浄化を推進でき、タンク内の定期的清掃やタンク内の液の交換補給の頻度が低下し、液の交換頻度を低減できるので経費低減を図れ、加工機の停止の必要性も無くなるので、製品の低コスト化を図れる。
【0009】
請求項2の発明は、第1タンクヘの液流入経路には、使用後の液を流入させる深底の異物溜まり部を配し、この異物溜まり部に連続して切粉回収部を配し、ここは浅底で底部に磁石を装着し、液を第1タンクに流出させている。
このように、深底の異物溜まり部と浅底の切粉回収部を通過する過程で異物の除去と切粉の回収が事前に行われることより、第1タンクに流入する液はある程度浄化されたものになり、第1タング内の液の清浄度を効果的に高めることができる。また、深底の異物溜まり部から浅底の切粉回収部に液が流れる過程で液の流れをゆるやかにできるので異物や鉄粉の回収効率を向上させることができる。
【0010】
請求項3の発明は、上記第1タンクヘの液流入経路には、使用後の液に混入する切粉を回収する磁石式セパレータが装着され、上記ポンプより延びる吐出管は分岐され、一方の分岐管の先端に設けた上記ノズルが液を吐出して上記吐出液流を発生させ、他方の分岐管が上記セパレータにまで延出して液を還流させることを特徴とする
このように、第1タンク内に液が流入する前に磁石式セパレータにより切粉の回収が行われることより、第1タンクに流入する液はある程度浄化されたものになり、第1タンク内の液の清浄度をより向上できる。また、循環流を発生させるためのポンプを利用して第1タンク内の液を磁石式セパレーターに還流させるので、磁石式セパレーターを利用して第1タンク内の液の浄化を効果的に促進することができる。
【0011】
請求項4の発明は、回転駆動される第2回転磁石板をその一部が第2タンクの液面より上に露出するよう設け、第2タンクの液面より上方で第2分離装置により第2回転磁石板から切粉を分離させ、第2ポンプにより第2タンク内底部の液を第2回転磁石板に向けて循環させる循環流を発生させ、これら回転磁石板と第2回転磁石板とを共通の駆動手段により回転駆動できる。
このように、第1タンクと同様の手法で第2タンク中の切粉等の異物を効率よく回収することができ、これにより、第1タンクで一且浄化された液をより一層浄化することができる。また、第1タンク用の回転磁石板と第2タンク用の第2回転磁石板を共通の駆動手段により回転駆動することができ、装置を比較的簡素化できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の実施形態例として液処理装置を示した。
この液処理装置Aは、図示しない研削盤に付設され、同研削盤中の加工部aに研削液を連続的に供給する研削液循環系の要部を構成している。ここで、液処理装置Aは、研削盤の液使用個所である加工部aから延びる液流入経路R1と、この液流入経路R1上に設けられる磁石式のマグネットセパレーター1(以後単にセパレーターと記す)と、このセパレーター1から研削液を受ける砥粒溜り部2及びそれに連続する切粉回収部3と、切粉回収部3からの研削液を受ける第1タンクとしてのダーティータンク4と、そのダーティータンク4の下流に連続配備される第2タンクとしてのクリーンタンク5と、クリーンタンク5の研削液を再度研削盤の加工部aに供給する液流出経路R2とを備える。
【0013】
液流入経路R1は加工部aよりダーティータンク4にまで連続形成され、その一部を成す液流入管6は加工部aよりセパレーター1に向け連続して降下するように配管され、その下端部がタンク部7に連通される。タンク部7は後述の研削液タンク15の側壁上に枠台16を介し取付けられる。
【0014】
図4に示すように、タンク部7の全体は上方開口の箱型をなし、その左右(図4では紙面表裏方向)のタンク側板701間に回転軸8と一体のマグネットドラム(以後単にMGドラムと記す)9を枢着する。MGドラム9の周面には切粉を回収すべく磁石が設けられている。回転軸8の端部にはドラム駆動機構11が連結される。タンク部7はそのタンク側板701上の所定の高さ位置に排出口702を形成され、ここには折曲管10が連結され、折曲管10の先端は砥粒溜り部2に対向配備される。タンク部7に流入した研削液は排出口702の高さH1まで液面を保持し、それを超える液は砥粒溜り部2に流下する。なお、タンク部7内のMGドラム9はその上部を高さH1の液面より上方に突き出すように配置される。しかも、MGドラム9の上方の一部には同ドラムに付着した切粉等の異物を掻き採る分離板12が摺接する。分離板12は傾斜した状態でタンク部7の前側壁703に支持され、その下端側をタンク部7の近傍に配備される廃棄物入れ13の上方開口に浸入させている。この廃棄物入れ13は図示しない固定手段により離脱可能に枠台16上に固定される。
【0015】
図4に示すように、ドラム駆動機構11はタンク部7内の上方にブラケット14を介し装着されたモータ26と、その回転を減速して回転軸8のスプロケット111に伝達するチェーン減速機構112とで構成され、モータ26は図示しない電源回路に接続され、この電源回路のオン時にMGドラム9を所定回転速度で駆動する。なお、タンク部7の上方開口の上には後述の第2分岐管292に連通する注水栓17(図1参照)の開口が対向配備されている。
【0016】
図1、図5に示すように、セパレーター1の折曲管10から研削液を受ける砥粒溜り部2及びそれに連続する切粉回収部3は長皿状の流路形成体Bとして一体形成される。この流路形成体Bは液流入経路R1の一部を成し、研削液タンク15の上部にブラケット18を介し一体的に取付けられる。流路形成体Bの一方の半部である砥粒溜り部2は略箱型の比較的大容量で深皿状に形成され、セパレーター1から流入した研削液中の砥粒や切粉等の異物を底部201に沈殿させ、上側の研削液を切粉回収部3側に流出する。切粉回収部3は傾斜板301とその左右のガイド壁302と、傾斜板301に支持される永久磁石303とを備え、全体がマグネットプレートとして形成される。傾斜板301は板金製で複数の凹部を形成され、そこに角形の永久磁石303を嵌着しており、特に、永久磁石303と傾斜板301の各上面は連続平面F1と成るように形成され、これにより、日常のメンテナンス時の切粉や砥粒の掻き取り作業の容易化を図っている。
【0017】
研削液タンク15は図示しない研削盤の停止時に研削液循環系内の研削液のほぼ全量を収容出来る容量に設定され、図2に示すように、外周壁151と底壁152とで箱型に形成される。更に、図3に示すように、研削液タンク15の内部は屈曲した第1第2隔壁19,20により2分割され、ダーティータンク4とクリーンタンク5を区分している。しかも外周壁151及び第1第2隔壁19,20の上端の一部には主載置台23、ポンプ台24が一体的に取り付けられる。主載置台23には後述のクリーンキットC及びダーティータンク4の研削液を汲み上げる第1ポンプ21が装着され、ポンプ台24にはクリーンタンク5の研削液を汲み上げる第2ポンプ22がそれぞれ取付けられる。
【0018】
ダーティータンク4は、図1において外周壁151の手前側の部位と第1第2隔壁19,20及び底壁152とにより矩形容器状に形成される。ダーティータンク4はその上方開口の一側端に切粉回収部3を対設され、これより研削液の流し込みを受け、第1隔壁19の一部に形成された連通口30よりクリーンタンク5側に研削液を流出できる。ダーティータンク4の上側には第1ポンプ21が配備され、同ポンプからはその直下に吸込管28が延出する。第1ポンプ21の吐出管29は分岐しており、一方の第1分岐管291がダーティータンク4の連通口30の近くの中央域r1まで延び、その先端に設けたノズル35が中央域r1と反対側の上流域r2に向け液を吐出するように構成される。他方の第2分岐管292は上述のセパレーター1のタンク部7にまで延出しており、その先端側が注水栓17を介しタンク部7に研削液を再循環可能するように形成されている。
【0019】
クリーンタンク5は図1において後方側の外周壁151と第1第2隔壁19,20及び底壁152により折曲容器状に形成され、第1隔壁19の連通口30を介しダーティータンク4と連通する。クリーンタンク5の上側にはポンプ台24に支持された第2ポンプ22が配備され、同ポンプからはその直下に吸込管32(図2参照)が延出する。第2ポンプ22の吐出管33は分岐しており、一方の第1分岐管331(図1参照)は液流出経路R2を成し、研削液をこの液流出経路R2を介し図示しない研削盤の加工部aに供給する。他方の第2分岐管332は、図3に示すように、連通口30と最も離れた下流域r3にまで延び、その先端のノズル34が上流側の折曲域r4に向け液を吐出するように構成される。
なお、上述の第1第2ポンプ21,22は図示しない電源回路に接続され、この電源回路のオン時に研削液を循環させる。
【0020】
主載置台23にはクリーンキットCが載置される。クリーンキットCはダーティータンク4の中央域r1に配備される第1回転磁石板37と、折曲域r4に配備される第2回転磁石板38と、両回転磁石板37,38を一体結合する回転軸39と、回転軸39を主載置台23に枢支する一対の軸受部材40と、回転軸39を回転駆動する回転駆動手段41と、第1回転磁石板37の回転面frに付着した切粉を分離させる一対の分離装置42と、回転磁石板38の回転面frに付着した切粉を分離させる一対の分離装置43とを備える。
【0021】
図3に示すように、主載置台23は中央域r1と折曲域r4との各対向部に切り込み25,27を形成され、これら切り込みに第1、第2回転磁石板37,38を嵌着している。第1、第2回転磁石板37,38は同一の構造を採り、即ち、回転軸39と結合されたボス部371,381と、このボス部に中央が支持された一定厚の円板部372,382と、その円板部に埋込装着された多数の永久磁石373,383とで形成される。図1に示すように、永久磁石373,383は円板部372,382上に一様に分散して点在するよう配備され、これら円板部372,382と多数の永久磁石373,383とから成る回転面frは連続面として形成される。更に、図2に示すように、第1、第2回転磁石板37,38はその下半部をダーティタンク4やクリーンタンク5の液面wfより下方に浸入させ、上半部を露出させた状態で回転自在に保持される。
【0022】
回転駆動手段41は主載置台23の端部に装着されたモータ46と、その回転を減速して回転軸39のスプロケット47に伝達するチェーン減速機構48とで構成され、モータ46は図示しない電源回路に接続され、この電源回路のオン時に第1、第2回転磁石板37,38を回転駆動する。
【0023】
第1回転磁石板37の左右回転面frとの対向部には切粉を分離させる一対の分離装置42がそれぞれ配備される。ここで各分離装置42は主載置台23に載置される上方開口の箱型の廃棄物入れ421と、廃棄物入れ421の上端に支持される分離板422とを備える。分離板422は弾性を有した樹脂板であり、回転面frと所定幅b(図3参照)を保った状態で摺接しており、これにより回転面frに付着している切粉等を掻き取り、廃棄物入れ421に落下させるように形成されている。なお、分離板422の所定幅bは、回転面fr内に点在する全ての永久磁石373が第1回転磁石板37の回転時に順次分離板422に当接し、付着する異物を掻き取りできるように設定される。廃棄物入れ421は図示しない固定手段により主載置台23に離脱可能に固定され、内部に堆積した切粉等の廃棄物は適時に排除可能に形成されている。
【0024】
なお、第1回転磁石板37に対設された分離装置42と同様に第2回転磁石板38の左右回転面frにも廃棄物入れ431と分離板432とから成る分離装置43が一対配備され、これらは同一構成を採ることより重複説明を略す。
このような図1の液処理装置の作動を説明する。
【0025】
まず、図示しない研削盤が駆動されると、図示しないポンプ駆動回路がオンし、第1ポンプ21がダーティータンク4の研削液を汲み上げ、ノズル35からの吐出液によりダーティータンク4内の研削液を循環させ、同時にダーティータンク4の研削液の一部をセパレーター1のタンク部7に戻す。一方、第2ポンプ22がクリーンタンク5の研削液を汲み上げ、ノズル34からの吐出液によりクリーンタンク5内の研削液を循環させ、同時にクリーンタンク5の研削液を液流出経路R2を介し再度研削盤の加工部aに供給する。これと同時にドラム駆動機構11の図示しない電源回路がオンし、モータ26を介してMGドラム9を回転駆動し、更に、回転駆動手段41がオンされ、モータ46、チェーン減速機構48、回転軸39を介して第1、第2回転磁石板37,38が回転を開始し、第1第2回転磁石板37,38の各回転面frに付着した切粉が順次分離装置42,43と対向し、回転面frに付着した切粉が分離板422,432により掻き採られ、各廃棄物入れ421,431に収容され、これによりダーティータンク4とクリーンタンク5の研削液が清浄化される。
【0026】
このように、図示しない研削盤が駆動を開始すると、切粉や砥粒等の異物を含む研削液が加工部aから液流入経路R1を経てセパレーター1に流入する。セパレーター1はタンク部7の底部に異物を沈殿させると共に回転するMGドラム9により滞留する研削液中の切粉等の異物を吸着し、高さH1の液面より上方に分離して搬送し、切粉等の異物を分離板12により掻き採り、廃棄物入れ13に収容する。なお、タンク部7の底部に堆積した砥粒等の異物や廃棄物入れ13に堆積した異物は定期的に収集され、排除される。
【0027】
ここで、もしセパレーター1が故障しても、砥粒溜り部2、切粉回収部3、両タンク4,5が清浄化処理を行うので、タンク部7よりMGドラム9等を採り外し、その間もドラム無しの状態のままで研削盤を駆動出来、マシン停止は必要無く、切粉処理でハンドリングタイムを必要としない。
セパレーター1の折曲管10からは研削液が砥粒溜り部2に流入する。
【0028】
この砥粒溜り部2は比較的容量が大きいため、セパレーター1で排除されなかった砥粒等の異物を底部201に沈殿でき、ダーティータンク4に向かう異物を排除でき、しかも上部の研削液を切粉回収部3に流し込むことができる。切粉回収部3の傾斜した連続平面F1を研削液が層流状態でゆるやかに流下すると、この際、切粉や砥粒等の異物が連続平面F1上の特に永久磁石303に吸着され、堆積する。このような砥粒溜り部2の底部201や連続平面F1は、ダーティータンク4に向かう異物を十分排除でき、第1ポンプ21の耐久性を向上させることもできる。更に、砥粒溜り部2の底部201や連続平面F1は、それらの上方が十分に開口し、しかも、比較的浅底のため、比較的目視し易い構造であり、この部位に堆積した切粉や砥粒等の異物の除去作業が容易化され、作業者の日常保全負担等を低減出来る。
【0029】
なお、ここでの切粉回収部3は可能な限り切粉回収部3の流れをゆるやかに設定して、清浄化の効率をアップすることが望ましい。なお、図1の装置では砥粒溜り部2及び切粉回収部3を通過後の研削液をダーティータンク4に導くので、ダーティータンク4への切粉や砥粒等の異物の流入量を抑えるようにでき、ダーティータンク4の清浄度を十分高めることが出来るが、場合により、この砥粒溜り部2及び切粉回収部3を排除し、セパレーター1よりダーティータンク4に直接研削液を流し、装置の簡素化を図っても良い。
【0030】
ダーティータンク4では、第1ポンプ21が駆動しており、第1分岐管291を介しノズル35から吐出される液の流れS1は中央域r1より上流域r2に向かい、再度中央域r1側の連通口30に迂回する。この際、吐出液流S1は底壁152に堆積する切粉や砥粒等の異物を巻き上げ、撹拌し、これらを第1回転磁石板37の近傍に押し流すように作用する。このため、吐出液流S1により押し流されてきた切粉や砥粒等の異物は、回転する第1回転磁石板37上の多数の永久磁石373を備えた回転面frに比較的頻繁に対向することが出来、これら切粉や切粉等の異物は多数の永久磁石373に付着し、水面wf上に搬送され、しかも、分離装置42により掻き採られ、排除される。
【0031】
このようにダーティータンク4では、常時、吐出液流S1が底壁152に堆積しようとする切粉や砥粒等の異物を巻き上げ、撹拌し、これら異物を第1回転磁石板37が吸着し、排除するので、ダーティータンク4の底壁152に異物を溜め無いようにでき、定期的なタンク掃除を必要としない。更に、ここでは、第2分岐管292がダーティータンク4の研削液の一部をセパレーター1に戻し、液流入経路R1上のセパレーター1、砥粒溜り部2及び切粉回収部3に再循環させ、ここで再度切粉や砥粒等の異物を排除するので、この点でダーティータンク4内の研削液の清浄度をより高めることが出来る。
【0032】
このようなダーティータンク4よりの研削液は連通口30を通過してクリーンタンク5に達する。
クリーンタンク5では、第2ポンプ22が駆動しており、吐出管33より第2分岐管332に流入した研削液はノズル34より吐出される。ここで生じた吐出液流S2は下流域r3より折曲域r4側の第2回転磁石板38に向かい、再度吸込管32に向かって迂回する。この吐出液流S2は底壁152側の研削液を巻き上げ、撹拌を促進し、撹拌した研削流を第2回転磁石板38の近傍に押し流すように作用する。このクリーンタンク5に達する研削液は清浄化が進んでいるが、まだ切粉や砥粒等の微細な粒子を含む場合が多く、特に、研削液中の気泡の表面には切粉や砥粒等の微細な粒子が付着しやすく、これらを吐出液流S2によって第2回転磁石板38の回転面frに比較的頻繁に対向させ、これら切粉や鉄分等の異物を多数の永久磁石383に付着させ、水面wf上で分離装置43により掻き採り、排除することとなる。
【0033】
なお、クリーンタンク5で清浄化処理を済ませた研削液は、吸込管32より第2ポンプ22に吸い込まれ、吐出管33より第1分岐管331に流入したものが液流出経路R2を経て図示しない研削盤の加工部aに供給される。
このようにクリーンタンク5では、常時、吐出液流S2が研削液を撹拌し、発生する気泡に付着する切粉や砥粒等の微細な粒子を効率良く第2回転磁石板38に対向させ、これら微粒子を第2回転磁石板38が吸着し、分離装置43に収容出来、研削液の清浄度を十分に高めることが出来、しかも、吐出液流S2が底壁152の研削液を巻き上げ、撹拌するので、クリーンタンク5の底壁152に異物を溜めないようにでき、定期的なタンク掃除を必要としない。
【0034】
上述のように図1の液処理装置Aは、清浄度を十分向上させることができる。更に、清浄化が推進することよりクリーン液を使用でき、切り刃寿命を延長でき、被加工物の品質向上を図れ、不良品の発生を減少できる。更に、構成が簡素化され低コストを図りやすい。作業者の日常保全(メンテナンス)時の作業者負担が軽減し、汚れの発生が少なく、作業環境が向上する。更に、機械停止必要頻度を低減出来、製品の低コスト化を図りやすくなる。
【0035】
図1の液処理装置は研削盤の研削液の液処理をするものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定の液使用個所より液を回収し、清浄化し、再度液使用個所に供給するという液循環系に同様に適用でき、研削盤以外の各種加工機で用いる研削液の液処理装置や、各種洗浄機の洗浄液の液処理装置としても同様に適用出来、同様の作用効果を得られる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、連通口近傍に設けたノズルが連通口と反対側に向け液を吐出するので、ポンプからの吐出液流により第1タンクの底部に切粉等の異物が滞留することを防止し、しかも液中に浮遊する切粉を回転磁石板付近に集め、この回転磁石板の磁力により切粉等の異物を分離装置に導き分離でき、第1タンク中の液中の切粉等を効率よく回収することができ、第1タンク中の液の清浄度を十分に向上できる。しかも、第1タンクの底部に切粉等の異物が沈殿することを防止した上で液の浄化を推進でき、タンク内の定期的清掃やタンク内の研削液の交換補給の頻度を低減でき、冷却液の交換頻度を低減できるので経費低減を図れ、加工機械の停止の必要性も無くなるので、製品の低コスト化を図れる。
【0037】
請求項2の発明は、第1タンクヘの液流入経路に深底の異物溜まり部と浅底の切粉回収部を配備し、これにより、第1タンクに流入する液をある程度浄化されたものにするので、第1タング内の液の清浄度を効果的に向上できる。また、深底の異物溜まり部から浅底の切粉回収部に液が流れる過程で液の流れをゆるやかにできるので異物や切粉の回収効率を向上させることができる。
【0038】
請求項3の発明は、第1タンク内に液が流入する前に磁石式セパレータにより切粉の回収が行われ、第1タンク内の液を磁石式セパレーターに還流させるので、磁石式セパレーターを利用して第1タンク内の液の清浄度をより向上でき、しかも、ポンプを有効活用して第1タンク内の液の清浄度をより効果的に向上させることができる。
【0039】
請求項4の発明は、第1タンクと同様の手法で第2タンク中の切粉等の異物を効率よく回収することができ、また、第1タンク用の回転磁石板と第2タンク用の第2回転磁石板を共通の駆動手段により回転駆動することができるので、第1タンクで一且浄化された液をより一層浄化することができ、しかも、装置が比較的簡単な構成を採ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用された液処理装置の斜視図である。
【図2】図1の液処理装置の正面断面図である。
【図3】図1の液処理装置の平面図である。
【図4】図1の液処理装置に用いられたセパレーターの拡大側断面図である。
【図5】図1の液処理装置に用いられた砥粒溜り部及び切粉回収部の拡大側断面図である。
【図6】従来の液処理装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1 セパレーター
2 砥粒溜り部
3 切粉回収部
4 ダーティタンク
5 クリーンタンク
21 第1ポンプ
22 第2ポンプ
37 第1回転磁石板
38 第2回転磁石板
41 回転駆動手段
42 分離装置
43 分離装置
152 底部
a 加工部
wf 液面
A 液処理装置
R1 液流入経路
S1 循環流

Claims (4)

  1. 所定の液使用箇所に供給されることにより鉄系金属の切粉が混入した使用後の液を第1タンクに回収すると共に、この第1タンクより連通口を通過して第2タンクに流入した回収液を再び上記液使用箇所に供給する循環形式の液処理装置において、
    一部を上記第1タンクの液面より上に露出させて回転駆動される回転磁石板と、
    上記第1タンクの液面より上方で上記回転磁石板に付着した切粉を分離させる分離装置と、
    上記第1タンク内底部の液を吸入し吐出管に液を吐出するポンプと、
    上記連通口近傍まで延びた上記吐出管の先端に設けられ、上記連通口と反対側に向けて液を吐出し、同液を再度上記連通口に迂回させることで、上記回転磁石板に向けて吐出液流を流すノズルと、
    を備えたことを特徴とする液処理装置。
  2. 請求項1記載の液処理装置において、
    上記第1タンクヘの液流入経路には、使用後の液が流入する深底の異物溜まり部と、上記異物溜まり部に連続して設けられ浅底で底部に磁石が装着され上記液を上記第1タンクに流出させる切粉回収部とが設けられていることを特徴とする請求項1記載の液処理装置。
  3. 請求項1記載の液処理装置において、
    上記第1タンクヘの液流入経路には、使用後の液に混入する切粉を回収する磁石式セパレータが装着され、上記ポンプより延びる吐出管は分岐され、一方の分岐管の先端に設けた上記ノズルが液を吐出して上記吐出液流を発生させ、他方の分岐管が上記セパレータにまで延出して液を還流させることを特徴とする請求項1記載の液処理装置。
  4. 請求項1記載の液処理装置において、
    一部を上記第2タンクの液面より上に露出させて回転駆動される第2回転磁石板と、上記第2タンクの液面より上方で上記第2回転磁石板から切粉を分離させる第2分離装置と、上記第2タンク内底部の液を上記第2回転磁石板に向けて循環させる循環流を発生させる第2ポンプとを更に備え、
    上記回転磁石板と上記第2回転磁石板とは共通の駆動手段により回転駆動されることを特徴とする請求項1記載の液処理装置。
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