JP2000237859A - 半溶融、半凝固成形用セラミック複合スリーブ - Google Patents
半溶融、半凝固成形用セラミック複合スリーブInfo
- Publication number
- JP2000237859A JP2000237859A JP11037960A JP3796099A JP2000237859A JP 2000237859 A JP2000237859 A JP 2000237859A JP 11037960 A JP11037960 A JP 11037960A JP 3796099 A JP3796099 A JP 3796099A JP 2000237859 A JP2000237859 A JP 2000237859A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- semi
- sleeve
- molten
- outer cylinder
- composite sleeve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複合スリーブ内で電磁撹拌を行う半溶融、半
凝固成形用において、複合スリーブの寿命を延ばすこと
を目的とする。 【解決手段】 スリーブ内で電磁撹拌を用いて初晶を粒
状化させて鋳造を行うコールドクルーシブルタイプの半
溶融、半凝固成形法で使用されるセラミックス複合射出
スリーブにおいて、セラミックス内筒を支持する外筒を
非磁性のステンレスで形成するとともにその一部を、磁
性を有する工具鋼で形成する。
凝固成形用において、複合スリーブの寿命を延ばすこと
を目的とする。 【解決手段】 スリーブ内で電磁撹拌を用いて初晶を粒
状化させて鋳造を行うコールドクルーシブルタイプの半
溶融、半凝固成形法で使用されるセラミックス複合射出
スリーブにおいて、セラミックス内筒を支持する外筒を
非磁性のステンレスで形成するとともにその一部を、磁
性を有する工具鋼で形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、液相線から固相線
の間にある半溶融、半凝固状態の素材金属を金型内で加
圧固化させて成形品を得る、いわゆる半溶融、半凝固成
形法に使用される成形用射出スリーブの構造に関するも
のである。
の間にある半溶融、半凝固状態の素材金属を金型内で加
圧固化させて成形品を得る、いわゆる半溶融、半凝固成
形法に使用される成形用射出スリーブの構造に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】半溶融、半凝固成形法には、事前にビレ
ットを作成しておき成形直前にビレットを再加熱して半
溶融状態にした後、金型等に入れて成形を行ういわゆる
チクソキャスト法と、溶融した金属をスリーブ内等に給
湯して、溶融温度を下降させることにより、初晶を晶出
させて成形を行ういわゆるレオキャスト法がある。この
うちレオキャスト法では、スリーブ内に溶融金属を給湯
して、均一な半凝固状態を実現するため、撹拌が行われ
る。この攪拌の方法としては、スリーブ中に羽根などを
入れてかき混ぜる機械式攪拌や、電磁コイルを用いる電
磁攪拌等がある。
ットを作成しておき成形直前にビレットを再加熱して半
溶融状態にした後、金型等に入れて成形を行ういわゆる
チクソキャスト法と、溶融した金属をスリーブ内等に給
湯して、溶融温度を下降させることにより、初晶を晶出
させて成形を行ういわゆるレオキャスト法がある。この
うちレオキャスト法では、スリーブ内に溶融金属を給湯
して、均一な半凝固状態を実現するため、撹拌が行われ
る。この攪拌の方法としては、スリーブ中に羽根などを
入れてかき混ぜる機械式攪拌や、電磁コイルを用いる電
磁攪拌等がある。
【０００３】レオキャスト法で電磁攪拌が行われる成型
機は一般的なダイキャストに使用される成型機に比べ
て、電磁撹拌が可能な特殊な仕様となっている。一般的
なダイキャストに使用される成型機は素材溶融金属に対
する耐久性に優れていることから内筒にセラミックスが
用いられたセラミックス複合スリーブ構造となってい
る。この複合スリーブの外筒には、熱間工具鋼（ＳＫＤ
６１）の様な高強度高靭性材を所要硬度にするため熱処
理を実施し、表面には窒化処理を施して使用されてい
る。
機は一般的なダイキャストに使用される成型機に比べ
て、電磁撹拌が可能な特殊な仕様となっている。一般的
なダイキャストに使用される成型機は素材溶融金属に対
する耐久性に優れていることから内筒にセラミックスが
用いられたセラミックス複合スリーブ構造となってい
る。この複合スリーブの外筒には、熱間工具鋼（ＳＫＤ
６１）の様な高強度高靭性材を所要硬度にするため熱処
理を実施し、表面には窒化処理を施して使用されてい
る。
【０００４】このような一般に用いられているセラミッ
クス複合スリーブを電磁攪拌を用いる半溶融・半凝固成
形法に用いる場合、セラミックス製の内筒については、
問題は生じない。しかし、一般的なセラミックス複合ス
リーブの外筒として用いられている熱間工具鋼であるＳ
ＫＤ６１は非磁性では無く、電磁攪拌を用いる半溶融、
半凝固成形法に用いる複合スリーブの外筒としては採用
できない。そこで外筒としては、非磁性材である主にス
テンレスのＳＵＳ系の鋼種（ＳＵＳ３１０、ＳＵＳ３０
４等）が使用されている。
クス複合スリーブを電磁攪拌を用いる半溶融・半凝固成
形法に用いる場合、セラミックス製の内筒については、
問題は生じない。しかし、一般的なセラミックス複合ス
リーブの外筒として用いられている熱間工具鋼であるＳ
ＫＤ６１は非磁性では無く、電磁攪拌を用いる半溶融、
半凝固成形法に用いる複合スリーブの外筒としては採用
できない。そこで外筒としては、非磁性材である主にス
テンレスのＳＵＳ系の鋼種（ＳＵＳ３１０、ＳＵＳ３０
４等）が使用されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなセラミックス複合スリーブにおいて、内筒は外筒に
固定される必要があるため、その構造上内筒は外筒に軸
方向で固定される必要がある。すなわち、複合スリーブ
内周面には、内筒の部分と外筒の部分が存在することに
なる。当然、複合スリーブ内周面は、射出途中に溶湯と
射出プランジャーに直接接触する。
うなセラミックス複合スリーブにおいて、内筒は外筒に
固定される必要があるため、その構造上内筒は外筒に軸
方向で固定される必要がある。すなわち、複合スリーブ
内周面には、内筒の部分と外筒の部分が存在することに
なる。当然、複合スリーブ内周面は、射出途中に溶湯と
射出プランジャーに直接接触する。
【０００６】そのため、セラミックス製内筒部分につい
ては溶湯や射出プランジャーとの接触に関しては問題な
い。しかし、外筒が内周面を構成している部分について
は、非磁性材である主にステンレスのＳＵＳ系の鋼種
（ＳＵＳ３１０、ＳＵＳ３０４等）で構成されており、
硬度などが低いことから当該箇所にへたりやつぶれが生
じたり、プランジャーチップとの接触による磨耗やかじ
りとよばれる損傷が発生し、プランジャーチップのスム
ーズな作動を阻害するという問題があった。さらに、上
記のように外筒内周面の硬度などが低いことから、それ
に摺動して用いられるプランジャーチップの材質につい
ても、限定があり、プランジャーチップの耐久性も低か
った。
ては溶湯や射出プランジャーとの接触に関しては問題な
い。しかし、外筒が内周面を構成している部分について
は、非磁性材である主にステンレスのＳＵＳ系の鋼種
（ＳＵＳ３１０、ＳＵＳ３０４等）で構成されており、
硬度などが低いことから当該箇所にへたりやつぶれが生
じたり、プランジャーチップとの接触による磨耗やかじ
りとよばれる損傷が発生し、プランジャーチップのスム
ーズな作動を阻害するという問題があった。さらに、上
記のように外筒内周面の硬度などが低いことから、それ
に摺動して用いられるプランジャーチップの材質につい
ても、限定があり、プランジャーチップの耐久性も低か
った。
【０００７】これらを解決する手段としては、例えば、
複合スリーブの外筒に非磁性且つ高靭性高硬度の材料を
使用することが考えられるが、そのような材料は一般的
に高価で加工性に難点がある場合が多く一般にて使用さ
れていなかった。本発明は、射出スリーブ内で電磁撹拌
を行う半溶融、半凝固成形用複合スリーブにおいて、そ
の寿命を延ばし且つ射出動作のトラブルを抑制すること
が出来る複合スリーブ構造を提供することを目的とす
る。
複合スリーブの外筒に非磁性且つ高靭性高硬度の材料を
使用することが考えられるが、そのような材料は一般的
に高価で加工性に難点がある場合が多く一般にて使用さ
れていなかった。本発明は、射出スリーブ内で電磁撹拌
を行う半溶融、半凝固成形用複合スリーブにおいて、そ
の寿命を延ばし且つ射出動作のトラブルを抑制すること
が出来る複合スリーブ構造を提供することを目的とす
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、電磁攪拌
を用いる半溶融、半凝固成形法にセラミックス複合スリ
ーブを用いる場合、複合スリーブ内周面を形成する外筒
のうち、電磁攪拌に影響を及ぼさない部分を磁性を有す
る工具鋼で形成しても問題が生じないことを見出し、本
発明に想到した。すなわち本発明は、スリーブ内で電磁
撹拌を用いて初晶を粒状化させて鋳造を行う半溶融、半
凝固成形法で使用されるセラミックス複合スリーブにお
いて、セラミックス製の内筒を支持する外筒を非磁性の
ステンレスで形成するとともにその一部を、磁性を有す
る工具鋼で形成した。さらに外筒の一部を形成した工具
鋼のスリーブ内面の摺動面に、窒化物、炭化物、硼化物
などの被膜を施すと良い。
を用いる半溶融、半凝固成形法にセラミックス複合スリ
ーブを用いる場合、複合スリーブ内周面を形成する外筒
のうち、電磁攪拌に影響を及ぼさない部分を磁性を有す
る工具鋼で形成しても問題が生じないことを見出し、本
発明に想到した。すなわち本発明は、スリーブ内で電磁
撹拌を用いて初晶を粒状化させて鋳造を行う半溶融、半
凝固成形法で使用されるセラミックス複合スリーブにお
いて、セラミックス製の内筒を支持する外筒を非磁性の
ステンレスで形成するとともにその一部を、磁性を有す
る工具鋼で形成した。さらに外筒の一部を形成した工具
鋼のスリーブ内面の摺動面に、窒化物、炭化物、硼化物
などの被膜を施すと良い。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、図面に従い本発明を説明す
るが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
図１は半溶融、半凝固成形に使用される金型と複合スリ
ーブの構造の概略を示す。金型１、２を組み合わせるこ
とにより形成される製品キャビティ部３、金型に取り付
けられた鋳込み口ブッシュ４、複合スリーブ５、複合ス
リーブ５の内周面を摺動しながら、溶湯を製品キャビテ
ィ部３に供給するプランジャーチップ６から形成されて
いる。
るが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
図１は半溶融、半凝固成形に使用される金型と複合スリ
ーブの構造の概略を示す。金型１、２を組み合わせるこ
とにより形成される製品キャビティ部３、金型に取り付
けられた鋳込み口ブッシュ４、複合スリーブ５、複合ス
リーブ５の内周面を摺動しながら、溶湯を製品キャビテ
ィ部３に供給するプランジャーチップ６から形成されて
いる。
【００１０】図２に本発明に係わるセラミックス複合ス
リーブの構造の一例を示す。セラミックス複合スリーブ
は、サイアロン、ＳｉＣ、ＳｉＮ等のセラミックス材か
らなる内筒５a、ＳＵＳ系の鋼種（ＳＵＳ３１０、ＳＵ
Ｓ３０４等）などのステンレスで形成された外筒５b、
ＳＫＤ６１等の磁性を有する工具鋼で形成された外筒５
ｃから形成される。図２の場合は、ＳＫＤ６１等の磁性
を有する工具鋼で形成された外筒５ｃは、鋳込み口ブッ
シュ４と内筒５ａの間に形成される。外筒５ｃの内周面
は窒化物、炭化物、硼化物などの被膜を施す表面処理が
施されていると、プランジャーチップ６に対する耐摩耗
性が向上する。外筒５ｃと外筒５ｂはボルト締結によ
り、あるいは溶接により一体化される。ボルト締結の場
合には、外筒５ｃのみが摩耗などにより、寿命に達した
場合に、その箇所のみを交換すれば良く、外筒全てを交
換する必要が無く、経済的である。
リーブの構造の一例を示す。セラミックス複合スリーブ
は、サイアロン、ＳｉＣ、ＳｉＮ等のセラミックス材か
らなる内筒５a、ＳＵＳ系の鋼種（ＳＵＳ３１０、ＳＵ
Ｓ３０４等）などのステンレスで形成された外筒５b、
ＳＫＤ６１等の磁性を有する工具鋼で形成された外筒５
ｃから形成される。図２の場合は、ＳＫＤ６１等の磁性
を有する工具鋼で形成された外筒５ｃは、鋳込み口ブッ
シュ４と内筒５ａの間に形成される。外筒５ｃの内周面
は窒化物、炭化物、硼化物などの被膜を施す表面処理が
施されていると、プランジャーチップ６に対する耐摩耗
性が向上する。外筒５ｃと外筒５ｂはボルト締結によ
り、あるいは溶接により一体化される。ボルト締結の場
合には、外筒５ｃのみが摩耗などにより、寿命に達した
場合に、その箇所のみを交換すれば良く、外筒全てを交
換する必要が無く、経済的である。
【００１１】図３に本発明に係わるセラミックス複合ス
リーブの構造の他の一例を示す。セラミックス複合スリ
ーブは、サイアロン、ＳｉＣ、ＳｉＮ等のセラミックス
材からなる内筒５a、ＳＵＳ系の鋼種（ＳＵＳ３１０、
ＳＵＳ３０４等）などのステンレスで形成された外筒５
b、ＳＫＤ６１等の磁性を有する工具鋼で形成された外
筒５ｃから形成される。図２の場合は、ＳＫＤ６１等の
工具鋼で形成された外筒５ｃは、鋳込み口ブッシュ４と
内筒５ａの間と、内筒５ａを挟んでその反対側に形成さ
れる。外筒５ｃの内周面は窒化物、炭化物、硼化物など
の被膜を施す表面処理が施されていると、プランジャー
チップに対する耐摩耗性が向上する。外筒５ｃと外筒５
ｂはボルト締結により、あるいは溶接により一体化され
る。ボルト締結の場合には、外筒５ｃのみが摩耗などに
より、寿命に達した場合に、その箇所のみを交換すれば
良く、外筒スリーブ全てを交換する必要が無く、経済的
である。
リーブの構造の他の一例を示す。セラミックス複合スリ
ーブは、サイアロン、ＳｉＣ、ＳｉＮ等のセラミックス
材からなる内筒５a、ＳＵＳ系の鋼種（ＳＵＳ３１０、
ＳＵＳ３０４等）などのステンレスで形成された外筒５
b、ＳＫＤ６１等の磁性を有する工具鋼で形成された外
筒５ｃから形成される。図２の場合は、ＳＫＤ６１等の
工具鋼で形成された外筒５ｃは、鋳込み口ブッシュ４と
内筒５ａの間と、内筒５ａを挟んでその反対側に形成さ
れる。外筒５ｃの内周面は窒化物、炭化物、硼化物など
の被膜を施す表面処理が施されていると、プランジャー
チップに対する耐摩耗性が向上する。外筒５ｃと外筒５
ｂはボルト締結により、あるいは溶接により一体化され
る。ボルト締結の場合には、外筒５ｃのみが摩耗などに
より、寿命に達した場合に、その箇所のみを交換すれば
良く、外筒スリーブ全てを交換する必要が無く、経済的
である。
【００１２】ここで、実際の半溶融、半凝固成形の工程
を示す。外部の溶融炉で溶融されたＡｌなどの溶湯は、
溶融状態のまま、複合スリーブ中に供給される。供給方
法としては、例えば図１の場合には、金型１，２を開
き、複合スリーブ上に空間を形成し、トリベなどが入る
ようにしても良いし、複合スリーブに外部に連通する横
穴を形成し、電磁ポンプなどを用いて供給するようにし
ても良い。供給された溶湯はスリーブ中で図示しない電
磁コイルを用いて、電磁攪拌を行いながら、初晶晶出温
度まで、降温される。溶湯は初晶晶出温度に降温される
まで複合スリーブ中に保持されるため、複合スリーブ中
に供給される溶湯供給量は例えばセラミックス製の内筒
５ａ部分にのみ接触する程度に供給すると、セラミック
ス製内筒に比べ耐久性の劣る外筒５ｃと溶湯との接触に
よる外筒５ｃの損傷が少なくなり、長期間使用すること
が出来る。初晶が晶出した溶湯は、プランジャーチップ
６がスリーブ内面を摺動しながら高速で上昇することに
より、半溶融、半凝固状態で金型１，２内の製品キャビ
ティ部３に供給され、金型１，２により抜熱され、凝固
する。凝固した製品は金型１，２を開くことにより、取
り出される。
を示す。外部の溶融炉で溶融されたＡｌなどの溶湯は、
溶融状態のまま、複合スリーブ中に供給される。供給方
法としては、例えば図１の場合には、金型１，２を開
き、複合スリーブ上に空間を形成し、トリベなどが入る
ようにしても良いし、複合スリーブに外部に連通する横
穴を形成し、電磁ポンプなどを用いて供給するようにし
ても良い。供給された溶湯はスリーブ中で図示しない電
磁コイルを用いて、電磁攪拌を行いながら、初晶晶出温
度まで、降温される。溶湯は初晶晶出温度に降温される
まで複合スリーブ中に保持されるため、複合スリーブ中
に供給される溶湯供給量は例えばセラミックス製の内筒
５ａ部分にのみ接触する程度に供給すると、セラミック
ス製内筒に比べ耐久性の劣る外筒５ｃと溶湯との接触に
よる外筒５ｃの損傷が少なくなり、長期間使用すること
が出来る。初晶が晶出した溶湯は、プランジャーチップ
６がスリーブ内面を摺動しながら高速で上昇することに
より、半溶融、半凝固状態で金型１，２内の製品キャビ
ティ部３に供給され、金型１，２により抜熱され、凝固
する。凝固した製品は金型１，２を開くことにより、取
り出される。
【００１３】
【実施例】図２に示した構造の本発明に係わるセラミッ
クス複合スリーブを実際のＡｌ合金であるＡＣ４ＣＨ材
の半溶融、半凝固成形を行った。内筒５ａはサイアロン
で形成し、外筒５ｂはＳＵＳ３１０材、外筒５ｃは実施
例１としてＳＫＤ６１を用いた。さらに、外筒５ｃのス
リーブ内周面に実施例２として表面窒化処理品、実施例
３としてＴｉＣＮ表面コーティング品を用いた。比較の
ために、図４に示すような従来構造の複合スリーブを用
いた。図４を簡単に説明すると、複合スリーブ５の内筒
５ａをサイアロンで形成するとともに、外筒５ｂをＳＵ
Ｓ３１０で形成した。それぞれの複合スリーブを用い
て、製品の半溶融、半凝固成形を行いスリーブの損耗等
により、成形が出来なくなる時点までの製品ショット回
数を調査した。それによると従来品の寿命は５００ショ
ット以下であったのに対し、実施例１は１０，０００シ
ョット以上、実施例２及び実施例３は２０，０００ショ
ット以上の寿命であった。
クス複合スリーブを実際のＡｌ合金であるＡＣ４ＣＨ材
の半溶融、半凝固成形を行った。内筒５ａはサイアロン
で形成し、外筒５ｂはＳＵＳ３１０材、外筒５ｃは実施
例１としてＳＫＤ６１を用いた。さらに、外筒５ｃのス
リーブ内周面に実施例２として表面窒化処理品、実施例
３としてＴｉＣＮ表面コーティング品を用いた。比較の
ために、図４に示すような従来構造の複合スリーブを用
いた。図４を簡単に説明すると、複合スリーブ５の内筒
５ａをサイアロンで形成するとともに、外筒５ｂをＳＵ
Ｓ３１０で形成した。それぞれの複合スリーブを用い
て、製品の半溶融、半凝固成形を行いスリーブの損耗等
により、成形が出来なくなる時点までの製品ショット回
数を調査した。それによると従来品の寿命は５００ショ
ット以下であったのに対し、実施例１は１０，０００シ
ョット以上、実施例２及び実施例３は２０，０００ショ
ット以上の寿命であった。
【００１４】
【発明の効果】本発明の複合スリーブをもちいることに
より、射出スリーブ内で電磁撹拌を行う半溶融、半凝固
成形用において、その寿命を延ばし且つ射出動作のトラ
ブルを抑制することが出来る。
より、射出スリーブ内で電磁撹拌を行う半溶融、半凝固
成形用において、その寿命を延ばし且つ射出動作のトラ
ブルを抑制することが出来る。
【図１】本発明が使用される、半溶融半凝固成形法での
成型機の概略図である。
成型機の概略図である。
【図２】本発明の複合スリーブの断面図である。
【図３】本発明の複合スリーブの断面図である。
【図４】従来の複合スリーブの断面図である。
１ 金型、２ 金型、３ 製品キャビティ部、４ 鋳込
み口ブッシュ、５a 内筒、５b 外筒、５c 外筒、
６ プランジャーチップ
み口ブッシュ、５a 内筒、５b 外筒、５c 外筒、
６ プランジャーチップ
Claims (2)
- 【請求項１】 スリーブ内で電磁撹拌を用いて初晶を粒
状化させて鋳造を行う半溶融、半凝固成形法で使用され
るセラミックス複合スリーブにおいて、セラミックス製
の内筒を支持する外筒を非磁性のステンレスで形成する
とともにその一部を、磁性を有する工具鋼で形成したこ
とを特徴とする半溶融、半凝固成形用セラミックス複合
スリーブ。 - 【請求項２】 請求項１の工具鋼製外筒内面の摺動面
に、窒化物、炭化物、硼化物などの被膜を施したことを
特徴とする半溶融、半凝固成形用セラミックス複合スリ
ーブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11037960A JP2000237859A (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | 半溶融、半凝固成形用セラミック複合スリーブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11037960A JP2000237859A (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | 半溶融、半凝固成形用セラミック複合スリーブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000237859A true JP2000237859A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12512138
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11037960A Pending JP2000237859A (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | 半溶融、半凝固成形用セラミック複合スリーブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000237859A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010125516A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Toyota Motor Corp | 保温スリーブ |
| US20140174353A1 (en) * | 2012-12-21 | 2014-06-26 | Rec Silicon Inc | High-temperature grade steel for fluidized bed reactor equipment |
-
1999
- 1999-02-17 JP JP11037960A patent/JP2000237859A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010125516A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Toyota Motor Corp | 保温スリーブ |
| US20140174353A1 (en) * | 2012-12-21 | 2014-06-26 | Rec Silicon Inc | High-temperature grade steel for fluidized bed reactor equipment |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2010509070A (ja) | 鋳物を鋳造する鋳型および該鋳型の使用方法 | |
| CN1117717A (zh) | 陶瓷衬里的注射套筒 | |
| WO2015136736A1 (ja) | スラブ連続鋳造用装置 | |
| JPH10328804A (ja) | ダイカスト機用射出スリーブ、ダイカスト機用ブッシュおよびそれらを用いたダイカスト機 | |
| JP2008221220A (ja) | ダイカストマシン用スプールブッシュ | |
| JP2000237859A (ja) | 半溶融、半凝固成形用セラミック複合スリーブ | |
| JPH0246961A (ja) | プランジャチップ | |
| JP6703738B2 (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
| JPH07246449A (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
| JP2005334961A (ja) | 鋳抜ピン | |
| JP3008258B2 (ja) | ダイカスト用プランジャースリーブ | |
| JPH0237953A (ja) | 鋳抜きピンを用いた鋳造装置 | |
| JP2006326595A (ja) | シリンダブロック鋳造用ボアピン | |
| JP2002283029A (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
| US4808486A (en) | Production method of machine parts and the machine parts thus produced | |
| JP2005088016A (ja) | ダイカストマシン用複合スリーブ | |
| JP2980973B2 (ja) | サイアミーズ型シリンダブロック成形用金型 | |
| JP2002059251A (ja) | ダイカストマシン用湯口ブッシュ | |
| JPH09239513A (ja) | 鋳鉄のダイカストに用いられる鋳型 | |
| JPH0957417A (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
| JP2012152762A (ja) | ダイカスト用スリーブおよびその製造方法 | |
| JP2005088017A (ja) | ダイカストマシン用複合スリーブ | |
| JP2537666Y2 (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
| JP2005349400A (ja) | シリンダブロック鋳造用ボアピン | |
| JP5134268B2 (ja) | 中空部材の製造方法 |