JP2000237646A - ポンプディスペンサおよびこれを備えたスプレー容器 - Google Patents

ポンプディスペンサおよびこれを備えたスプレー容器

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JP2000237646A
JP2000237646A JP11120646A JP12064699A JP2000237646A JP 2000237646 A JP2000237646 A JP 2000237646A JP 11120646 A JP11120646 A JP 11120646A JP 12064699 A JP12064699 A JP 12064699A JP 2000237646 A JP2000237646 A JP 2000237646A
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trigger
pump dispenser
nozzle
spring body
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JP11120646A
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English (en)
Inventor
Tomichika Furuya
富近 古谷
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Canyon Corp
Original Assignee
Canyon Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1001Piston pumps
    • B05B11/1009Piston pumps actuated by a lever
    • B05B11/1011Piston pumps actuated by a lever without substantial movement of the nozzle in the direction of the pressure stroke

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  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】操作性が優れ安全な適正作動を保証するポンプ
ディスペンサを提供すること。 【解決手段】シリンダ部14とバルブケース部15を備
え容器に取付け可能なハウジング12と、シリンダ部に
装着されるノズルベース16と、該ノズルベースに取り
付けられ回動により噴射通路を開閉することができる噴
射ノズル17と、シリンダ部に内挿されたピストン18
と、ノズルベースに軸支されておりピストンを往復移動
させるトリガ19と、該トリガを弾発するバネ体20を
含むポンプディスペンサであって、噴射ノズルには突設
されたトリガの少なくとも一部を覆う安全翼17cを備
え、トリガに第1凹部と第2凹部を設け、噴射ノズルの
回動作用によりバネ体の一部を第1凹部に嵌め込むこと
により、バネ体をトリガとノズルベースとの間に配置さ
せ、トリガを回動不能なロック状態にすることが可能で
あるポンプディスペンサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプディスペン
サに関し、更に詳しくは、シリンダ内の液体をトリガの
回動力によって圧縮し、ノズルから噴出させる手動トリ
ガ式のポンプディスペンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】薬剤等を吹き付けるためにスプレー容器
が使用されている。スプレー容器の吹き付け機構である
ポンプディスペンサ100としては、例えば、その一つ
として、従来から、図16に示したようなトリガ式噴出
器が使用されている。これは、噴出器本体101の適所
に外方に突出した翼片状のトリガ102を可動に装着
し、該トリガ102とポンプ103とを機械的に連結さ
せている。そしてトリガ102及びポンプ103の機械
的連結部に復帰スプリング104を装着し、トリガ10
2によって押されたピストン105を自動的に復帰させ
ることができるというものである。
【0003】このポンプディスペンサ100において
は、その不使用時等トリガ102をロックすることで動
かないように固定するためのロック機構を備えている。
このロック機構は、ノズル106とともに回動可能なカ
バー107及びこのカバー107から突設されたロック
レバー108を備えている。図16に示すように、アン
ロック状態からロックレバー108を矢印Aのように回
動することで、ロックレバー108の先端の突起部10
8aがトリガ102の後側に回り込むようになってい
る。この回り込んだ突起部108aがトリガ102と噴
霧器本体101とで形成された間隙Hに介在することに
より、トリガ102をロックすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のポンプディスペンサ100では、トリガ10
2のアンロック時、ロックレバー108の突出部108
aは外方に向けられて突設されているため、フック状と
なり他部材に引っ掛かり易い。また、ロックレバーの突
出部108aは片持ち状に突設されているため強度が弱
く、極端に大きな力が加った場合、曲がってしまうこと
がある。また、ロック・アンロック状態を何度も繰り返
し行なっていると、ロックレバー108は塑性変形を起
こすことがある。このような場合、変形した状態のロッ
クレバーの突出部108aをトリガ102と噴霧器本体
101とで形成された間隙Hに的確に介在(挿入)させ
ることは困難となり操作性が悪くなる。
【0005】一方、図16のような従来例では、ロック
時にも、ロックレバー108の突出部108aが何かの
拍子で押される(図でいう表側から裏側へ)ことによ
り、そのロックが外れることがある。すなわち、短い突
出部108aの長さだけロックレバー108が動くとロ
ックが外れる。また、ノズル106にカバー107を備
えていることから部品点数も多くなっている。このよう
に、従来のポンプディスペンサ100では、ロック機構
の構造に幾つかの問題点があり、ポンプディスペンサ1
00の使用性は十分満足いくものではなかった。
【0006】本発明はかかる実情に鑑み、上記の問題点
を克服するとともに、操作性が優れ安全な適正作動を保
証するポンプディスペンサ及びこれを備えたスプレー容
器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明者は、
このような課題背景に対して、鋭意研究を重ねた結果、
噴射ノズル自体の回動作用によるカム機構を用いること
により、上記の諸問題点を解決できることを見い出し、
この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
【0008】即ち、本発明は、(1)、シリンダ部とバ
ルブケース部を備え容器に取付け可能なハウジングと、
シリンダ部に装着されるノズルベースと、該ノズルベー
スに取り付けられ回動により噴射通路を開閉することが
できる噴射ノズルと、シリンダ部に内挿されたピストン
と、ノズルベースに軸支されておりピストンを往復移動
させるトリガと、該トリガを弾発するバネ体を含むポン
プディスペンサであって、噴射ノズルの回動作用により
バネ体をトリガとノズルベースとの間に配置させ、トリ
ガをロック状態にすることが可能なポンプディスペンサ
に存する。
【0009】そして、(2)、シリンダ部とバルブケー
ス部を備え容器に取付け可能なハウジングと、シリンダ
部に装着されるノズルベースと、該ノズルベースに取り
付けられ回動により噴射通路を開閉することができる噴
射ノズルと、シリンダ部に内挿されたピストンと、ノズ
ルベースに軸支されておりピストンを往復移動させるト
リガと、該トリガを弾発するバネ体を含むポンプディス
ペンサであって、噴射ノズルの回動作用によりバネ体を
トリガとノズルベースとの間に配置させ、トリガをロッ
ク状態にすることが可能であり、該ロック状態は、噴射
ノズルに設けたカム溝に沿ってバネ体を移動させること
により行うポンプディスペンサに存する。
【0010】そしてまた、(3)、シリンダ部とバルブ
ケース部を備え容器に取付け可能なハウジングと、シリ
ンダ部に装着されるノズルベースと、該ノズルベースに
取り付けられ回動により噴射通路を開閉することができ
る噴射ノズルと、シリンダ部に内挿されたピストンと、
ノズルベースに軸支されておりピストンを往復移動させ
るトリガと、該トリガを弾発するバネ体を含むポンプデ
ィスペンサであって、噴射ノズルに安全翼を突設し、該
噴射ノズルの回動作用によりバネ体をトリガとノズルベ
ースとの間に配置させ、トリガをロック状態にすること
が可能であり、トリガのロック状態時、前記安全翼はト
リガの前面の少なくとも一部を覆うようにしたポンプデ
ィスペンサに存する。
【0011】そしてまた、(4)、ロック状態は、噴射
ノズルに設けたカム溝に沿ってバネ体を移動させること
により行う上記(3)のポンプディスペンサに存する。
【0012】そしてまた、(5)、シリンダ部とバルブ
ケース部を備え容器に取付け可能なハウジングと、シリ
ンダ部に装着されるノズルベースと、該ノズルベースに
取り付けられ回動により噴射通路を開閉することができ
る噴射ノズルと、シリンダ部に内挿されたピストンと、
ノズルベースに軸支されておりピストンを往復移動させ
るトリガと、該トリガを弾発するバネ体を含むポンプデ
ィスペンサであって、トリガに第1凹部と第2凹部を設
け、噴射ノズルの回動作用によりバネ体の一部を第1凹
部に嵌め込むことにより、バネ体をトリガとノズルベー
スとの間に配置させ、トリガを回動不能なロック状態に
することが可能なポンプディスペンサに存する。
【0013】そしてまた、(6)、噴射ノズルに安全翼
を突設し、ロック状態時、安全翼がトリガの前面の少な
くとも一部を覆うようにした上記(5)のポンプディス
ペンサに存する。
【0014】そしてまた、(7)、バネ体の先端が噴射
ノズルのカム溝に案内されてバネ体の一部がトリガとノ
ズルベースとの間に配置される上記(5)のポンプディ
スペンサに存する。
【0015】そしてまた、(8)、第1凹部と第2凹部
が連続して形成されている上記(5)のポンプディスペ
ンサに存する。
【0016】そしてまた、(9)、バネ体は、基部とこ
れから延設された分岐片とよりなり、第1凹部または第
2凹部には基部が嵌まり込み、カム溝には基部から延び
る突起部が嵌まり込む上記(5)のポンプディスペンサ
に存する。
【0017】そしてまた、(10)、ロック状態におい
てバネ体は、ノズルベースに形成されたトリガの回動支
持部の真下に位置する段部とトリガの第1凹部の間に嵌
まり込まれる上記(5)のポンプディスペンサに存す
る。
【0018】そしてまた、(11)、噴射ノズルに安全
翼を突設し、ロック状態時、安全翼はトリガの前面の少
なくとも一部を覆うようにした上記(7)〜上記(1
0)のいずれか1つのポンプディスペンサに存する。
【0019】そしてまた、(12)、シリンダ部とバル
ブケース部を備え容器に取付け可能なハウジングと、シ
リンダ部に装着されるノズルベースと、該ノズルベース
に取り付けられ回動により噴射通路を開閉することがで
きる噴射ノズルと、シリンダ部に内挿されたピストン
と、ノズルベースに軸支されておりピストンを往復移動
させるトリガと、該トリガを弾発するバネ体を含むポン
プディスペンサであって、噴射ノズルは突設された安全
翼及びバネ体を案内するカム溝を備え、バネ体は基部と
これから延設されシリンダに支持される分岐片と分岐片
と反対側に延びる突起部とを備え、トリガには第1凹部
と第2凹部とが並設され、噴射ノズルの回動により噴射
ノズルのカム溝に沿ってバネ体の突起部が案内されバネ
体の基部をトリガの第1凹部とノズルベースの段部との
間に嵌まり込ませ、トリガを回動不能なロック状態にす
ることが可能であり、ロック状態時、安全翼はトリガの
前面の少なくとも一部を覆うようにしたポンプディスペ
ンサに存する。
【0020】そしてまた、(13)、上記(1)〜(1
2)のいずれか1つのポンプディスペンサを備えたスプ
レー容器に存する。本発明は、この目的に沿ったもので
あれば、上記1〜13の中ら選ばれた2つ以上を組み合
わせた構成も可能である。
【0021】本発明によればトリガを弾発するバネ体
を、噴射ノズルの回動作用によりトリガとノズルベース
との間に配置させ、トリガをロック状態にすることがで
きるようにしたものである。つまり噴射ノズルを回動さ
せるだけの簡単な操作でトリガをロック・アンロック状
態に切り替えることができ、優れた使用性を実現するこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明によ
るポンプディスペンサの好適な実施の形態を説明する。 〔第1の実施の形態〕図1は、第1の実施の形態におけ
るポンプディスペンサ10を示している。ポンプディス
ペンサ10は、キャップ11によってスプレー容器1に
取り付けられるようになっている。つまりキャップ11
をスプレー容器1の口部に螺着することで、ハウジング
12がスプレー容器1の口部に固定される。この場合、
ガスケット13によってスプレー容器1の気密が保持さ
れる。
【0023】ポンプディスペンサ10は、シリンダ部1
4とバルブケース部15を備え、上記のようにスプレー
容器1に取付け可能な上記ハウジング12と、シリンダ
部14に装着されるノズルベース16と、該ノズルベー
ス16に取り付けられ、回動により噴射通路を開閉する
ことができる噴射ノズル17と、シリンダ部14に内挿
されたピストン18と、ノズルベース16に軸支されて
おりピストン18を往復移動させるトリガ19と、該ト
リガ19を弾発するバネ体20を含んでいる。なお図1
は、後述するようにトリガ19のロック時の状態を示し
ている。
【0024】バルブケース部15には、スプレー容器1
内の液体の吸上げチューブ21が接続している。吸上げ
チューブ21の上端部には、液体の流入を制御する第1
バルブ22が装着されている。またノズルベース16内
には、第2バルブ23が装着されている。
【0025】トリガ19は、図2または図3に示すよう
に、ノズルベース16の両側に突設された支軸24(図
4参照)のまわりに回動自在に枢着される。ノズルベー
ス16の先端には、図4のように係合部16aを有す
る。この係合部16aを噴射ノズル17の係合穴17a
(図5参照)に嵌合させることで噴射ノズル17がノズ
ルベース16に回動自在に取り付けられる。
【0026】またノズルベース16は、バネ体20の後
述する基部20aが嵌まり込む段部16bを有する。こ
の段部16bは、支軸24の真下に位置するように形成
される。噴射ノズル17は図5に示したように、バネ体
20を案内するカム溝17bを備える。
【0027】トリガ19とハウジング12の間には,図
2または図3のようにバネ体20が装架される。このバ
ネ体20はPOM等の材料により形成され、適度な可撓
性と弾性を有している。
【0028】ここで、図6に示されるように、バネ体2
0は、基部20aと、これから延設された一対の分岐片
20bと、該分岐片20bと反対側に延びる突起部20
cとを備えている。このように両持ち状の基部20aと
することで、強度的に強く安定したものとなり、トリガ
19のロック・アンロック状態を何度も繰り返し行った
としても塑性変形することはない。
【0029】バネ体の突起部20cは、噴射ノズル17
のカム溝17bに嵌まり込み、これによりバネ体20の
位置を規制するようになっている。またトリガ19に
は、図7に示したように、ノズルベース16の支軸24
が嵌合する軸穴19aの至近位置に、第1凹部19bと
第2凹部19cとが並設されている。
【0030】上記構成において、本発明のポンプディス
ペンサ10を備えたスプレーにより液体を噴出させる
際、図11のようにトリガ19が引かれる。このように
トリガ19を引くことで、吸上げチューブ21を介して
スプレー容器1内から引き上げられ既にシリンダに溜ま
っていた液体は、第1バルブ22及び第2バルブ23に
制御されて噴射ノズル17から噴出する。その後、トリ
ガ19の引き荷重を解除すると、バネ体20の弾力によ
って元の位置に復帰する。
【0031】ここでポンプディスペンサ10の不使用時
等には、トリガ19をロックすることで固定して動かな
いようにすることができる。本発明はこのロック機構に
特殊性があり、使用性及び操作性が極めて優れている。
すなわち噴射ノズル17を回動することによって、バネ
体の突起部20cを噴射ノズルのカム溝17bに沿って
移動させる。
【0032】そしてバネ体の基部20aをトリガの第1
凹部19bとノズルベースの段部16bとの間に嵌まり
込ませる。この時、トリガ19はガタ付くことなく、回
動不能な安定したロック状態となる。また、ロック状態
でトリガ19に応力(押圧)を加えたとしても、両持ち
状の基部20aは、その押圧により変形することはな
い。
【0033】今、噴射ノズル17を図8のように回動す
ると、バネ体の突起部20cは噴射ノズルのカム溝17
bに案内されて、図9(A)及び(B)のように上又は
下に動く。この突起部20cの上下動により、バネ体の
基部20aが第1凹部19bと段部16bとの間に嵌ま
り込み(図9(A))、あるいは段部16bから離脱し
て第2凹部19cと係合する(図9(B))。
【0034】図10は、噴射ノズル17の回動時の突起
部20cとカム溝17bの位置関係を示しており、図か
ら明らかなようにカム溝17bによって突起部20cの
位置が案内規制されるようになっている。すなわち、噴
射ノズル17の回動により、突起部20cは、回動軸か
らの距離L1が距離L2となる。
【0035】図10(F)のように噴射ノズル17を回
動させることにより、バネ体の一部である基部20aを
トリガ19とノズルベース16との間に配置させること
ができる。詳しくは、上述のように基部20aをトリガ
の第1凹部19bとノズルベースの段部16bとの間に
嵌まり込ませ、トリガ19を確実にロック状態にするこ
とができる。このロック時にはトリガ19を引こうとし
ても、バネ体の基部20aが段部16bに係合し、さら
にその基部20aが第1凹部19bに嵌まり込んでいる
ため図1の状態から引くことができない。
【0036】なお、上記のように噴射ノズル17を回動
させてバネ体の突起部20cが上下動する際、バネ体の
基部20aが第1凹部19bと第2凹部19cの間を乗
り越す。このように基部20aが第1凹部19b及び第
2凹部19c間を乗り越す時に、「カチッ、カチッ」と
音をたて、いわゆる節度感(又はクリック感)が出る。
この乗越し音によってトリガ19のロック・アンロック
状態の切替わりの完了時を容易に確認することができ、
安全なロック・アンロック状態を保証する。
【0037】ちなみに、従来のような(図16)ロック
機構では、このような確認は不可能であるため、ロック
状態に入り切れない場合が生ずることがあった。また本
発明では、一旦ロックした後は、バネ体の突起部20c
が噴射ノズルのカム溝17bに嵌め込まれているので、
外れることはない。
【0038】〔第2の実施の形態〕図12は、本発明の
第2の実施の形態(第1の実施の形態の噴射ノズルに安
全翼を備えた例)を示したものであり、より安全性を考
慮したポンプディスペンサ10の構造である。なお、こ
こでのポンプディスペンサ10の詳しい構造は、上述し
た第1の実施の形態と同じであり、不使用時等、トリガ
19をロックすることで固定して動かないようにする。
【0039】すなわち、噴射ノズル17の回動により噴
射ノズルのカム溝17bに沿ってバネ体の突起部20c
が案内され、バネ体の基部20aをトリガの第1凹部1
9bとノズルベースの段部16bとの間に確実に嵌まり
込ませることができるロック機構であり、ロック状態の
トリガ19は、ガタ付くことなく回動不能な状態とな
る。
【0040】ここでの噴射ノズル17には、図13及び
図14のように、噴射ノズル17から安全翼17cが突
設されている。この安全翼17cの回動により、同時に
噴射ノズル17を回動させ、トリガ19をロック状態又
はアンロック状態にすることができる。また、この安全
翼17cには補強用のリブ部17c1が形成されてい
る。
【0041】この安全翼17cは、トリガ19のロック
状態の時、トリガ19の前面を覆うような形状となって
いる(図13参照)。覆う領域はトリガ19の少なくと
も一部を覆うことが必要で、もっとも前部を完全に覆う
ようにすることがより好ましい(図15参照)。
【0042】一方、トリガ19のアンロック状態の時、
安全翼17cはトリガ19を引く手(指)を邪魔しない
位置まで回動される(図14参照)。この安全翼17c
は、回動状態が容易に視認できるので、噴射ノズル17
の開閉状態を見分けることができる。即ち、トリガ19
のロック・アンロック状態の適性作動を容易に確認でき
ることとなる。
【0043】今、安全翼17cを含む噴射ノズル17を
アンロック状態からロック状態まで回動すると、上述し
たように、バネ体の突起部20cは噴射ノズルのカム溝
17bに案内されて、バネ体の基部20aが第1凹部1
9bと段部16bとの間に嵌まり込み、トリガ19がロ
ック状態となる。トリガ19のロック状態では、安全翼
17cはトリガ19の全面の少なくとも一部を覆う。
【0044】当然、トリガ19に指を掛けようとする
と、安全翼17cが存在するためトリガ19が引かれる
ことが妨げられ安全性は保証される。安全翼17cがト
リガ19のほとんどを覆った状態に形成されている場合
は、安全性がより確実になる。
【0045】ここで、この第2の実施の形態において
も、トリガ19のロック・アンロック状態の切替わりの
際、バネ体の基部20aが第1凹部19bと第2凹部1
9cの間を乗り越す時に生じる「カチッ、カチッ」とい
う音により、いわゆる節度感(又はクリック感)が出
る。この乗越し音によってもトリガ19のロック・アン
ロック状態の切替わりの完了時を容易に確認することが
できる。特に、トリガ19のロック状態では、その節度
感と安全翼により確実なトリガのロック状態が保証され
る。
【0046】以上、本発明を説明してきたが、本発明は
実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質から
逸脱しない範囲で、他の色々な変形例が可能であること
は言うまでもない。上記実施形態においては、たとえば
図10の例のように噴射ノズルをほぼ、90°程度回動
させる場合を説明したが、この回動角度はカム溝の長さ
に応じて適宜設定することができる。またトリガの第1
凹部及び第2凹部の形状はクリック感の強弱を変えるた
めに変更可能である。トリガを覆う安全翼の形状は、目
的に沿う限り自由に変形可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の種のポンプディスペンサにおいて噴射ノズル回動させ
るだけの簡単な操作で、トリガをロック又はアンロック
状態に切り替えることができ、安全なロック作動も保証
され、使用性及び操作性にも極めて優れてたものとな
る。特に、噴射ノズルに安全翼を突設した場合、より確
実にトリガをロック又はアンロック状態に切り替えるこ
とができる。しかも、トリガのロック状態時、安全翼は
トリガ前面を覆うように配置されるので、安全性が保証
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のポンプディスペンサの第1の
実施の形態における構成を示す断面図である。
【図2】図2は、本発明のポンプディスペンサのトリガ
ロック時における正面図及び側面図である。
【図3】図3は、本発明のポンプディスペンサの要部側
面図である。
【図4】図4は、本発明に係るノズルベースを示す図で
ある。
【図5】図5は、本発明に係る噴射ノズルを示す側面図
及び正面図である。
【図6】図6は、本発明に係るバネ体を示す平面図及び
側面図である。
【図7】図7は、本発明に係るトリガを示す正面図及び
側面図である。
【図8】図8は、本発明に係る噴射ノズルの作用を示す
斜視図である。
【図9】図9は、本発明に係る噴射ノズルの作用を示す
それぞれ側面図である。
【図10】図10は、本発明に係る噴射ノズルの回動時
の突起部とカム溝の位置関係を示す図である。
【図11】図11は、本発明に係るトリガアンロック時
の作用を示すそれぞれ側面図である。
【図12】図12は、本発明のポンプディスペンサの第
2の実施の形態における構成を示す断面図である。
【図13】図13は、本発明に係るトリガロック時の作
用を示す正面図および側面図である。
【図14】図14は、本発明に係るトリガアンロック時
の作用を示す正面図および側面図である。
【図15】図15は、本発明のポンプディスペンサの第
2の実施の形態における別の構成を示す断面図である。
【図16】図16は、従来例のポンプディスペンサを示
す図である。
【符号の説明】
10…ポンプディスペンサ 11…キャップ 12…ハウジング 13…ガスケット 14…シリンダ部 15…バルブケース部 16…ノズルベース 16a…係合部 16b…段部 17…噴射ノズル 17a…係合穴 17b…カム溝 17c…安全翼 17c1…リブ部 18…ピストン 19…トリガ 19a…軸穴 19b…第1凹部 19c…第2凹部 20…バネ体 20a…基部 20b…分岐片 20c…突起部 21…吸上げチューブ 22…第1バルブ 23…第2バルブ 24…支軸 H…間隙

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ部とバルブケース部を備え容器
    に取付け可能なハウジングと、シリンダ部に装着される
    ノズルベースと、該ノズルベースに取り付けられ回動に
    より噴射通路を開閉することができる噴射ノズルと、シ
    リンダ部に内挿されたピストンと、ノズルベースに軸支
    されておりピストンを往復移動させるトリガと、該トリ
    ガを弾発するバネ体を含むポンプディスペンサであっ
    て、 噴射ノズルの回動作用によりバネ体をトリガとノズルベ
    ースとの間に配置させ、トリガをロック状態にすること
    が可能なことを特徴とするポンプディスペンサ。
  2. 【請求項2】 シリンダ部とバルブケース部を備え容器
    に取付け可能なハウジングと、シリンダ部に装着される
    ノズルベースと、該ノズルベースに取り付けられ回動に
    より噴射通路を開閉することができる噴射ノズルと、シ
    リンダ部に内挿されたピストンと、ノズルベースに軸支
    されておりピストンを往復移動させるトリガと、該トリ
    ガを弾発するバネ体を含むポンプディスペンサであっ
    て、 噴射ノズルの回動作用によりバネ体をトリガとノズルベ
    ースとの間に配置させ、トリガをロック状態にすること
    が可能であり、該ロック状態は、噴射ノズルに設けたカ
    ム溝に沿ってバネ体を移動させることにより行うことを
    特徴とするポンプディスペンサ。
  3. 【請求項3】 シリンダ部とバルブケース部を備え容器
    に取付け可能なハウジングと、シリンダ部に装着される
    ノズルベースと、該ノズルベースに取り付けられ回動に
    より噴射通路を開閉することができる噴射ノズルと、シ
    リンダ部に内挿されたピストンと、ノズルベースに軸支
    されておりピストンを往復移動させるトリガと、該トリ
    ガを弾発するバネ体を含むポンプディスペンサであっ
    て、 噴射ノズルに安全翼を突設し、該噴射ノズルの回動作用
    によりバネ体をトリガとノズルベースとの間に配置さ
    せ、トリガをロック状態にすることが可能であり、トリ
    ガのロック状態時、前記安全翼はトリガの前面の少なく
    とも一部を覆うようにしたことを特徴とするポンプディ
    スペンサ。
  4. 【請求項4】 ロック状態は、噴射ノズルに設けたカム
    溝に沿ってバネ体を移動させることにより行うことを特
    徴とする請求項3に記載のポンプディスペンサ。
  5. 【請求項5】 シリンダ部とバルブケース部を備え容器
    に取付け可能なハウジングと、シリンダ部に装着される
    ノズルベースと、該ノズルベースに取り付けられ回動に
    より噴射通路を開閉することができる噴射ノズルと、シ
    リンダ部に内挿されたピストンと、ノズルベースに軸支
    されておりピストンを往復移動させるトリガと、該トリ
    ガを弾発するバネ体を含むポンプディスペンサであっ
    て、 トリガに第1凹部と第2凹部を設け、噴射ノズルの回動
    作用によりバネ体の一部を第1凹部に嵌め込むことによ
    り、バネ体をトリガとノズルベースとの間に配置させ、
    トリガを回動不能なロック状態にすることが可能なこと
    を特徴とするポンプディスペンサ。
  6. 【請求項6】 噴射ノズルに安全翼を突設し、ロック状
    態時、安全翼がトリガの前面の少なくとも一部を覆うよ
    うにしたことを特徴とする請求項5に記載のポンプディ
    スペンサ。
  7. 【請求項7】 バネ体の先端が噴射ノズルのカム溝に案
    内されてバネ体の一部がトリガとノズルベースとの間に
    配置されることを特徴とする請求項5に記載のポンプデ
    ィスペンサ。
  8. 【請求項8】 第1凹部と第2凹部が連続して形成され
    ていることを特徴とする請求項5に記載のポンプディス
    ペンサ。
  9. 【請求項9】 バネ体は、基部とこれから延設された分
    岐片とよりなり、第1凹部または第2凹部には基部が嵌
    まり込み、カム溝には基部から延びる突起部が嵌まり込
    むことを特徴とする請求項5に記載のポンプディスペン
    サ。
  10. 【請求項10】 ロック状態においてバネ体は、ノズル
    ベースに形成されたトリガの回動支持部の真下に位置す
    る段部とトリガの第1凹部の間に嵌まり込まれることを
    特徴とする請求項5に記載のポンプディスペンサ。
  11. 【請求項11】 噴射ノズルに安全翼を突設し、ロック
    状態時、安全翼はトリガの前面の少なくとも一部を覆う
    ようにしたことを特徴とする請求項7〜請求項10のい
    ずれか1項記載のポンプディスペンサ。
  12. 【請求項12】 シリンダ部とバルブケース部を備え容
    器に取付け可能なハウジングと、シリンダ部に装着され
    るノズルベースと、該ノズルベースに取り付けられ回動
    により噴射通路を開閉することができる噴射ノズルと、
    シリンダ部に内挿されたピストンと、ノズルベースに軸
    支されておりピストンを往復移動させるトリガと、該ト
    リガを弾発するバネ体を含むポンプディスペンサであっ
    て、 噴射ノズルは突設された安全翼及びバネ体を案内するカ
    ム溝を備え、バネ体は基部とこれから延設されシリンダ
    に支持される分岐片と分岐片と反対側に延びる突起部と
    を備え、トリガには第1凹部と第2凹部とが並設され、
    噴射ノズルの回動により噴射ノズルのカム溝に沿ってバ
    ネ体の突起部が案内されバネ体の基部をトリガの第1凹
    部とノズルベースの段部との間に嵌まり込ませ、トリガ
    を回動不能なロック状態にすることが可能であり、ロッ
    ク状態時、安全翼はトリガの前面の少なくとも一部を覆
    うようにしたことを特徴とするポンプディスペンサ。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか1項に記載
    のポンプディスペンサを備えたスプレー容器。
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