JP2000236126A - Yagレーザ発振器 - Google Patents

Yagレーザ発振器

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JP2000236126A
JP2000236126A JP3749999A JP3749999A JP2000236126A JP 2000236126 A JP2000236126 A JP 2000236126A JP 3749999 A JP3749999 A JP 3749999A JP 3749999 A JP3749999 A JP 3749999A JP 2000236126 A JP2000236126 A JP 2000236126A
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JP
Japan
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cooling water
laser oscillator
yag laser
light source
laser
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Pending
Application number
JP3749999A
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English (en)
Inventor
Masahiro Suzuki
正弘 鈴木
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Publication date
Application filed by Amada Co Ltd, Amada Engineering Center Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ媒質の熱レンズ効果の小さいYAGレ
ーザ発振器の提供。 【解決手段】 レーザロッド5と励起光源7を集光反射
鏡内部3に備えたYAGレーザ発振器において、前記レ
ーザロッドと励起光源とを透明な冷却水管路11に同軸
に挿通して設けると共に、該冷却水管路を流通する冷却
水9中に0.1μm〜10μmの大きさの紫外線を吸収
する粒子13を前記冷却水1リットル当たり10g〜1
00gを混入分散させたことを特徴とするYAGレーザ
発振器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はYAGレーザ発振器
に関する。
【0002】
【従来の技術】YAGレーザ発振器の励起方法には、図
5に示す如き楕円筒形の集光反射鏡101の二つの焦点
位置にレーザ媒質(YAG)のロッド(以後レーザロッ
ドと略称)103と、励起光源としての直管形のXeフ
ラッシュランプ105とを配置したものが広く使用され
ている。Xeフラッシュランプ105からの光は楕円筒
形の集光反射鏡101で反射されてレーザロッド103
に吸収される。
【0003】上述のレーザロッド103は、500〜
1,000nmの波長の光をよく吸収して励起準位に励
起される。ところで、前述のXeフラッシュランプ10
5の光のスペクトルは図4のグラフに示す様に200〜
1000nmの波長からなっている。
【0004】一方、前記レーザロッド103は500〜
1,000nmの波長の光を吸収して励起されるが、紫
外線領域(200〜500nm)の吸収特性も持ってい
るので、励起エネルギーが大きくなると、レーザロッド
103が発熱して熱レンズ効果を生じ、発振出力の低下
や出力ビームの品質の低下が生じるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の如き問
題を解決するために成されたものであり、本発明の課題
は、レーザ媒質(YAG)の熱レンズ効果の小さいYA
Gレーザ発振器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として請求項1に記載のYAGレーザ発振器は、レーザ
ロッドと励起光源を集光反射鏡内部に備えたYAGレー
ザ発振器において、前記レーザロッドと励起光源とを透
明な冷却水管路に同軸に挿通して設けると共に、該冷却
水管路を流通する冷却水中に0.1μm〜10μmの大
きさの紫外線を吸収する粒子を前記冷却水1リットル当
たり10g〜100gを混入分散させたことを要旨とす
るものである。
【0007】請求項2に記載のYAGレーザ発振器は、
請求項1に記載の発明において前記紫外線を吸収する粒
子がアルミナ粒子であることを要旨とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。
【0009】図1は本発明に係わるYAGレーザ発振器
の励起部の説明図であり、図2はレーザ媒質(YAG)
部の拡大図である。
【0010】図1に示す如く、YAGレーザ発振器の励
起部1は、楕円筒形の集光反射鏡3を備え、この集光反
射鏡3の二つの焦点位置の一方(a)に(図では左方の
焦点)、レーザ媒質(YAG)のロッド5(以後レーザ
ロッド5と略称)を紙面に直交する方向に延伸させて設
け、他方の焦点位置(b)に(図では右方の焦点)直管
形のXeフラッシュランプからなる励起光源7を前記レ
ーザロッド5と平行に設けてある。
【0011】なお、上述の集光反射鏡3の反射面は、紫
外線を含む強い励起光に対して、変質したり反射率が低
下したりしない様に、通常は金メッキまたは金蒸着して
使うことが多い。なおまた、集光反射鏡3も紙面に直交
する方向に延伸させて設けてある。
【0012】前記、レーザロッド5と励起光源7の周囲
には、冷却水9が流通する透明な材質(例えば、ガラ
ス、アクリルなど)からなる冷却水管路11(a,b)
が同軸に設けてある。なお、この冷却水管路11(a,
b)へは、図示省略の公知の冷却水循環給送ポンプから
冷却水が供給される様になっている。
【0013】前記冷却水9には、冷却水1リットル当た
り10g〜100gのアルミナ粒子13を混入分散させ
てある。アルミナは図3に示す如く、500〜1000
nmの波長領域で反射率が大きく、500nm以下の紫
外線領域で反射率が小さい(すなわち、紫外線吸収率が
大きい)という特性を有しており、冷却水9に混入した
アルミナ粒子13の大きさは0.1μm〜10μmのも
のである。
【0014】上記構成において、レーザロッド5を励起
する励起光源7を点灯した時、励起光源7から放射され
る光の中で波長が500nm以下の紫外線領域のもの
は、例えば図1、図2に示す光路L1を通り、集光反射
鏡3で反射されて最終的にはアルミナ粒子13に至り吸
収される。また、波長が500〜1000nmのもの
は、例えば図1、図2に示す光路L2を通りアルミナ粒
子13に到達する。
【0015】アルミナ粒子13に到達した光は、アルミ
ナ粒子13で反射されて、さらに集光反射鏡3により反
射され、最終的にはレーザロッド5に到達する。
【0016】上述の光路は一例であってこれ以外の光路
は無数に存在する。また、励起光源7から直接レーザロ
ッド5またはアルミナ粒子13に到達する光路も無数に
ある。
【0017】上述の説明から理解される様に、波長が5
00nm以下の紫外線領域の光のほとんどはアルミナ粒
子13に吸収されることになる。
【0018】すなわち、レーザロッド5の励起に寄与し
ない紫外線がアルミナ粒子13に吸収され、その熱エネ
ルギーは冷却水と共に循環するアルミナ粒子13によっ
て発振器外へ排出されることになる。
【0019】したがって、レーザロッドの熱レンズ効果
の発生を減少させることができる。その結果、発振出力
の低下や出力ビームの品質の低下を防止することができ
る。また、アルミナ粒子は電気絶縁体であるので、冷却
水の電気絶縁性を低下させる恐れがない。
【0020】なお、上述の冷却水には電気絶縁性の大き
い純水を用いるのが望ましい。また、アルミナ粒子は、
研磨作用の少ない10μm以下の大きさものを用いるの
が望ましい。また、アルミナ粒子と同様な特性を有する
粒子を混入分散させても実施例と同様な効果が期待でき
る。
【0021】
【発明の効果】請求項1または請求項2の発明によれ
ば、レーザロッドの励起に寄与しない励起光中の紫外線
領域の光のほとんどは冷却水中のアルミナ粒子に吸収さ
れて、レーザロッドまで到達しないのでレーザロッドの
熱レンズ効果の発生が減少する。
【0022】その結果、発振出力の低下や出力ビームの
品質の低下を防止することができる。また、アルミナ粒
子は電気絶縁体であるので、冷却水の電気絶縁性を低下
させる恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるYAGレーザ発振器の励起部の
説明図。
【図2】図1のレーザ媒質(YAG)部の拡大説明図。
【図3】本発明に係わるYAGレーザ発振器の冷却水に
混入するアルミナの波長に対する反射率の変化を示した
グラフ。
【図4】本発明に係わるYAGレーザ発振器の励起光源
(Xeフラッシュランプ)のスペクトル分布を示したグ
ラフ。
【図5】従来のYAGレーザ発振器の励起方法を説明す
る図。
【符号の説明】
1 励起部 3 集光反射鏡 5 レーザロッド 7 励起光源 9 冷却水 11(a,b) 冷却水管路 13 アルミナ粒子 L1、L2 光路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザロッドと励起光源を集光反射鏡内
    部に備えたYAGレーザ発振器において、前記レーザロ
    ッドと励起光源とを透明な冷却水管路に同軸に挿通して
    設けると共に、該冷却水管路を流通する冷却水中に0.
    1μm〜10μmの大きさの紫外線を吸収する粒子を前
    記冷却水1リットル当たり10g〜100gを混入分散
    させたことを特徴とするYAGレーザ発振器。
  2. 【請求項2】 前記紫外線を吸収する粒子がアルミナ粒
    子であることを特徴とする請求項1に記載のYAGレー
    ザ発振器。
JP3749999A 1999-02-16 1999-02-16 Yagレーザ発振器 Pending JP2000236126A (ja)

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