JP2000235875A - 電気端子 - Google Patents
電気端子Info
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- caulking
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- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
- Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
Abstract
備えられた電気端子の形状を改良することにより、構成
部品の増大を招くことなしに、かしめ部での心線の断線
を防止する。 【解決手段】 かしめ部21に心線31がかしめられる
ことによりコード3が接続される電源プラグの栓刃にお
いて、かしめ部21の内壁面におけるコード取り出し側
の一端縁部分に、コード取り出し側に向かうにしたがっ
て心線外面から離れる方向へ湾曲する湾曲面24を形成
する。
Description
器等の電気機器へ給電を行うための電源プラグ、電源コ
ンセント、コネクタ等の接続部品に備えられた端子(例
えば電源プラグの栓刃や電源コンセントの刃受け等)の
形状の改良に関する。
コードに設けられている電源プラグは、一般に、コンセ
ントやテーブルタップ等のプラグ受けに差し込まれる一
対の栓刃と、この一対の栓刃とコードとの接続部分を保
護し且つ栓刃同士を所定の位置関係で支持固定する絶縁
材料製のプラグ本体とによって構成されている(例えば
特開平10−308250号公報参照)。
(圧着)によって接続されている。具体的には、図8に
示すように、栓刃aの後端部(図8の下端部)にかしめ
部b(このかしめ部bは、かしめ加工を行う前は断面U
字状であり、内部に心線挿入空間を備えている)を形成
しておき、このかしめ部bにコードc先端の心線dを挿
入した状態で、かしめ部bのかしめ加工を行う。これに
より、コードc先端に栓刃aが強固に取り付けられるこ
とになる。
コンセントや機器接続用のコネクタに備えられた刃受け
も同様にしてコードが接続されている。つまり、これら
電源コンセントやコネクタの刃受けの後端部に上記と同
様のかしめ部が形成され、このかしめ部にコード先端の
心線を挿入した状態で、かしめ部のかしめ加工を行い、
コード先端に刃受けを取り付けている。
のかしめ作業を行う際には、コードcの心線dを保護す
るためのフレア処理が施される。以下、このフレア処理
について説明する。図8の仮想線はかしめ治具eを示し
ている。このように、かしめ治具eは、かしめ部bの後
端縁(図8におけるA部分)のみを残し、それ以外の部
分をかしめ加工する。その結果、かしめ部bの後端縁
は、それ以外の部分よりも変形量が少なく、この部分は
かしめ部bの後端縁に向かって末広がりとなるフレア形
状になる。このような加工により、コードcの心線dが
かしめ部bの後端縁のエッジに接触し難くし、この接触
による心線の断線を防止している。
処理は、かしめ部後端縁の全周に亘って行うことは難し
く。図9(図8におけるIX-IX 線に沿った断面図) に示
すように、かしめ部bの一部分ではフレア形状となら
ず、心線dがエッジfに接触する状態となっているのが
実情である。このため、かしめ加工時やかしめ部b付近
でコードcが屈曲された場合(図9の矢印参照)、この
エッジfにより心線dの一部が断線してしまう虞れがあ
る。
定格電流に応じて決められている。上述の如く心線dの
一部がかしめ部bのエッジfにより断線した場合、この
断面積が小さくなり、残りの心線dの電気的負担が大き
くなる。このため、コードcが長時間に亘る定格電流の
通電に耐えられなくなり、異常発熱する可能性がある。
分を塩化ビニル樹脂等のプラグ本体によって保護する樹
脂モールド構造のものにあっては、この樹脂モールド工
程の前に心線dに断線が発生している場合、樹脂モール
ド時に、この断線した心線dがプラグ本体の表面に露出
することがある。これでは、プラグ本体による絶縁が不
十分となって、通電時に漏電が発生する可能性もある。
しめ部のエッジを保護材によって覆い、心線とエッジと
が直接接触しない構成とすることが考えられる。ところ
が、これでは新たに保護材が必要になり、構成部品の増
大に伴って製造コストの増大を招いてしまう。
であり、その目的とするところは、電源プラグや電源コ
ンセント等の接続部品に備えられた電気端子の形状を改
良することにより、構成部品の増大を招くことなしに、
かしめ部での心線の断線を防止することにある。
ド接続部)のエッジを心線の外面から退避させるよう
に、このかしめ部の内面形状を改良している。
空間を有するコード接続部を備え、この心線挿入空間に
コード先端の心線が挿入された状態で、コード接続部が
かしめられることによりコードが接続される電気端子を
前提としている。この電気端子に対し、コード接続部の
内壁面の一部を退避面として形成している。この退避面
は、コード接続部の内壁面のうちコード取り出し側の一
端縁部分に形成され、コード取り出し側に向かうにした
がって心線外面から離れる方向へ退避するように形成さ
れている。
にかしめられた状態では、かしめ部におけるコード取り
出し側の一端縁部分が心線外面から退避している。この
ため、かしめ部のエッジへの心線の接触が抑制され、心
線の断線は防止される。このように、本特定事項によれ
ば、かしめ部の形状を改良するのみで心線の断線が防止
できる。
特定するものである。つまり、上記第1の解決手段にお
いて、電源コンセントの刃受けに差し込まれる電源プラ
グの栓刃として電気端子を使用している。
生じていない信頼性の高い電源プラグを提供できる。ま
た、樹脂モールド構造の電源プラグに適用した場合、従
来では、この樹脂モールド工程の前に心線に断線が発生
していると、樹脂モールド時に、この断線した心線がプ
ラグ本体の表面に露出することがあった。本特定事項に
よれば、心線の断線を防止することにより、この心線の
露出が回避でき、通電時に漏電が発生することはない。
に基づいて説明する。本形態では、本発明を、電源コン
セントに差し込まれる電源プラグの栓刃に適用した場合
について説明する。
図である。図2は電源プラグの内部構造を示す断面図で
ある。
は、プラグ本体1と一対の電気端子としての栓刃2,2
とを備えている。栓刃2は、図示しない電源コンセント
等に備えられた刃受けに差し込まれる金属製の板材で成
る。また、この栓刃2は、後端部に備えられたコード接
続部としてのかしめ部21にコード3の心線31がかし
め加工(圧着)されて接続されている。各栓刃2,2と
コード3との接続部分は、塩化ビニル樹脂製の上記プラ
グ本体1によって保護されており、また、このプラグ本
体1によって一対の栓刃2,2が、刃受けに対応する所
定間隔を存した位置関係で支持固定されている。
1の形状にある。以下、栓刃2及びそのかしめ部21の
形状について説明する。
ある。図4は図3におけるIV-IV 線に沿った断面図であ
る。栓刃2の製作工程としては、先ず、図3に示すよう
に、複数の栓刃2,2が連結部22によって互いに連結
された形状にプレス加工された栓刃中間製造物2’が作
製される。その後、この連結部22において各栓刃2,
2を切り離すことによって栓刃2が作製される。
(図3における右端側)に位置する栓刃本体部23と、
この栓刃本体部23の後端側(図3における左端側)に
位置する上記かしめ部21とを備えている。かしめ部2
1は図6及び図7にも示すように断面U字状であり、そ
の内部に心線挿入空間Bを形成している。
入される側(図6の左側)の端縁がその全体に渡って退
避面としての湾曲面24で形成されていることにある。
この湾曲面24は、かしめ部21の内面から心線挿入側
(図6の左側、図7の手前側)に向かって外側へ湾曲す
るような形状に形成されている。このため、かしめ部2
1は、心線挿入側に向かって次第に肉厚寸法が小さくな
っていく形状となっている。つまり、心線挿入空間Bの
内壁面におけるコード取り出し側の一端縁部分がコード
取り出し側に向かうにしたがって心線31の外面から離
れる方向へ退避するように湾曲された湾曲面24を備え
ているのである。
としては、かしめ部21の内面の切削加工や、栓刃中間
製造物2’のプレス加工時に行われる湾曲面24のプレ
ス成形が採用される。
25には面取り加工が施されている。つまり、この面取
り部分25によってかしめ部21の上端縁の肉厚を薄く
してかしめ加工が容易に行えるようにしている。
接続する際には、図7に仮想線で示すように、コード3
先端に露出された心線31をかしめ部21内に挿入し、
このかしめ部21をかしめ治具によってかしめる(図8
参照)。このかしめ加工は、従来のものと同様にして行
われる。つまり、かしめ治具により、かしめ部の後端縁
(図8におけるA部分)のみを残し、それ以外の部分を
かしめ加工する。その結果、かしめ部の後端縁は、それ
以外の部分よりも変形量が少なく、この部分はかしめ部
の後端縁に向かって末広がりとなるフレア形状になる。
される。この接続部分の断面を図5に示す。上述の如
く、かしめ部21の内面に湾曲面24が形成されている
と共に、かしめ部21にはフレア加工が施されている。
このため、コード3の心線31はかしめ部21のエッジ
26に接触するすることがない。また、上記フレア加工
時にフレア形状にできなかった部分(図5における下端
部分)にあっても湾曲面24の存在により心線31がか
しめ部21のエッジ26に接触することがない。従っ
て、コード3が大きく屈曲されない限り、心線31がエ
ッジ26に押圧されることは無い。その結果、心線31
がかしめ部21のエッジ26によって断線してしまうこ
とが抑制される。
31が挿入される側(図6の左側)の端縁の内面全体に
湾曲面24を形成し、このかしめ部21に心線31をか
しめた状態では、かしめ部21のエッジ26が心線31
の外周面から外周側に後退するようにしている。これに
より、かしめ部21の形状を改良するのみで心線31の
断線を防止することが可能になる。従って、製造コスト
の増大を招くことなしに、心線31の断線に伴うコード
の異常発熱や漏電の発生を防止することができ、信頼性
の高い電源プラグを得ることができる。
は、本発明を電源プラグの栓刃2に適用した場合につい
て説明した。本発明は、これに限らず、電源コンセント
や機器接続用のコネクタに備えられる刃受けのコード接
続部分に適用することも可能である。
しては湾曲面24を採用したが、かしめ部21における
心線31が挿入される側の端縁に面取りを施す構成を採
用してもよい。
体1に対して変更自在に構成された所謂スイング式の電
源プラグに適用することも可能である。
ような効果が発揮される。請求項1記載の発明では、コ
ードの心線がかしめられるコード接続部を備えた電気端
子に対し、コード接続部のエッジを心線の外面から退避
させるように、このかしめ部の内面形状を改良してい
る。このため、電気端子の形状を改良するのみで心線の
断線を防止することが可能になる。従って、製造コスト
の増大を招くことなしに、心線の断線に伴うコードの異
常発熱や漏電の発生を防止することができ、信頼性の高
い電気部品(電源プラグ、電源コンセント、コネクタ
等)を得ることができる。
の刃受けに差し込まれる電源プラグの栓刃として電気端
子を使用している。このため、内部の心線に断線が生じ
ていない信頼性の高い電源プラグを提供できる。また、
心線の断線が防止されているため、樹脂モールド構造の
電源プラグに適用した場合に、心線がプラグ本体の表面
に露出して漏電の原因になるといったことが回避でき、
高い安全性を確保することができる。
る。
面図である。
態を示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 心線挿入空間を有するコード接続部を備
え、この心線挿入空間にコード先端の心線が挿入された
状態で、コード接続部がかしめられることによりコード
が接続される電気端子において、 上記コード接続部の内壁面のうちコード取り出し側の一
端縁部分は、コード取り出し側に向かうにしたがって心
線外面から離れる方向へ退避する退避面に形成されてい
ることを特徴とする電気端子。 - 【請求項2】 請求項1記載の電気端子において、 電源コンセントの刃受けに差し込まれる電源プラグの栓
刃として構成されていることを特徴とする電気端子。
Priority Applications (2)
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Publications (1)
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11036644A Pending JP2000235875A (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | 電気端子 |
Country Status (2)
Country | Link |
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CN (1) | CN1116716C (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013062123A (ja) * | 2011-09-13 | 2013-04-04 | Yazaki Corp | 端子の接続構造及び端子の接続方法 |
JP7496994B2 (ja) | 2021-01-29 | 2024-06-10 | 日本圧着端子製造株式会社 | 端子、及び端子のケーブルへの接続方法 |
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JP2018073768A (ja) * | 2016-11-04 | 2018-05-10 | 矢崎総業株式会社 | 接続端子 |
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-
1999
- 1999-02-16 JP JP11036644A patent/JP2000235875A/ja active Pending
-
2000
- 2000-02-15 CN CN00102269A patent/CN1116716C/zh not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
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