JP2000235067A - Gps受信機 - Google Patents

Gps受信機

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JP2000235067A
JP2000235067A JP3612199A JP3612199A JP2000235067A JP 2000235067 A JP2000235067 A JP 2000235067A JP 3612199 A JP3612199 A JP 3612199A JP 3612199 A JP3612199 A JP 3612199A JP 2000235067 A JP2000235067 A JP 2000235067A
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gps
gps receiver
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satellite
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Makoto Murakami
誠 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過去の測位の履歴を使用せず、2つのGPS
衛星の信号の受信によっておおよその現在位置を取得す
ることを可能としたGPS受信機およびその測位方法を
提供すること。 【解決手段】 位置概算部20は、ドップラ周波数測定
部12により測定した2つのGPS衛星におけるドップ
ラ周波数と、速度ベクトル算出部18により求めた2つ
のGPS衛星の速度ベクトルとにより、GPS受信機1
の現在位置を概算する。2つのGPS衛星3で概算した
現在位置のデータは、3つ以上のGPS衛星3を受信し
た後に擬似距離により測位する際の初期値としたり、測
位データの計算結果の信頼性のチェックに用いる。ま
た、概算した現在位置のデータをもとに地図表示等の処
理を正確な測位の前に行えるので高速に位置表示を行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はGPS(Global Posi
tioning System) 衛星からの信号を受信することで現在
位置を表示するGPS受信機、特に持ち運び可能な携帯
型のGPS受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばカーナビゲーションシステ
ムに代表されるように、GPS衛星を用いて現在位置を
表示するGPS受信機が広く一般に普及し、完全に実用
レベルに達している。GPS受信機は、通常、4つのG
PS衛星以上からの信号を受信して測位を行うが、GP
S衛星からの信号が一時的に受信できない場合等もあ
る。このため、例えば特開平7−332990号公報や
特開平9−304516号公報には、2つのGPS衛星
からの信号のドップラ周波数を測定し、GPS受信機の
速度ベクトルを計算し、最後に測位した位置と経過時間
から現在位置を予測する従来技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれら従
来技術では過去に測位した位置情報があることが前提に
なっている。すなわち、2つのGPS衛星からGPS受
信機の速度ベクトルを計算し、過去に測位した位置情報
を基準に現在位置を予測するものであった。したがっ
て、一度は測位されていることが条件となり、2つのG
PS衛星により現在位置を概算することが可能な技術で
は無かった。
【0004】例えば上記従来技術が適用されるカーナビ
ゲーションシステムの場合には、高速で移動するGPS
受信機の現在位置を表示しなければならない。このた
め、GPS衛星からの信号のドップラ周波数を測定する
時も、GPS衛星およびGPS受信機の両方が移動して
いることになる。したがって、2つのGPS衛星ではG
PS受信機のおおよその速度ベクトルを計算することは
できるが、2つのGPS衛星の受信信号のみで実用レベ
ルの大まかな現在位置を特定することは困難であった。
【0005】一方、最近では携帯型のGPS受信機も開
発され、歩行者の現在位置を表示できる端末装置が販売
されている。このような携帯型のGPS受信機の場合、
カーナビゲーションシステム等と比較すると、ほとんど
停止した状態でGPS衛星のドップラ周波数を測定する
ことが可能になる。したがって、高速に移動している場
合と比べてGPS衛星のGPS受信機に対する相対速度
ベクトルを正確に計算することができる。
【0006】本発明はこのような携帯型のGPS受信機
の使用形態に着目することで、過去の測位の履歴を使用
せず、2つのGPS衛星の信号の受信によっておおよそ
の現在位置を取得することを可能としたGPS受信機お
よびその測位方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、受信したGPS衛星からの信号により現
在位置を表示するGPS受信機は、GPS衛星と比較し
て概ね停止した状態で前記GPS衛星からの信号を受信
してドップラ周波数を測定するドップラ周波数測定部
と、現在時刻を取得可能な時計部と、GPS衛星の軌道
情報であるエフェメリスデータを記憶する記憶部と、時
計部の現在時刻と記憶部に記憶されているエフェメリス
データよりGPS衛星の位置と速度ベクトルを算出する
速度ベクトル算出部と、ドップラ周波数測定部により測
定した2つのGPS衛星におけるドップラ周波数と、速
度ベクトル算出部により求めた2つのGPS衛星の速度
ベクトルとにより、当該GPS受信機の現在位置を概算
する位置概算部とを有する。
【0008】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よるGPS受信機の実施の形態を詳細に説明する。
【0009】図1は本発明によるGPS受信機の実施の
形態を示す機能ブロック図である。本実施の形態による
GPS受信機1は、大型のLCD表示部を備えた手帳サ
イズの携帯型GPS受信機であり、GPS衛星からの電
波を間欠的に受信して、携帯者の現在位置を地図情報と
ともにLCD表示部に表示することができる。
【0010】受信部10は、地球上約20,200k
m、傾斜角55度の6つの軌道を各4個づつ、一周約1
2時間で回っている24個のGPS衛星の中から捕捉可
能なGPS衛星の電波を受信する受信部である。ドップ
ラ周波数測定部12は、受信部10で受信したGPS衛
星のドップラ周波数を測定する測定部である。時計14
は現在時刻を正確に表示できる電子時計である。
【0011】記憶部16は、GPS衛星の軌道の概略を
記述するアルマナックデータや受信部10で受信したG
PS衛星の詳細な軌道情報であるエフェメリスデータを
記憶・保持する例えばRAM等のメモリである。記憶部
16はまた、後述する位置概算部20で概算したGPS
受信機1のおおまかな現在位置も記憶する。なお、エフ
ェメリスデータはGPS衛星から直接受信しても、また
インターネット等のネットワークを経由してエフェメリ
スデータを提供するサーバ等より取得してもよい。
【0012】速度ベクトル算出部18は、時計14の現
在時刻と記憶部16に記憶されているエフェメリスデー
タとにより受信部10で受信したGPS衛星の位置を求
め、求めた位置からGPS衛星の速度ベクトルを算出す
る演算部である。
【0013】位置概算部20は、ドップラ周波数測定部
12により測定した2つのGPS衛星におけるドップラ
周波数と、速度ベクトル算出部18により求めた2つの
GPS衛星の速度ベクトルとにより、GPS受信機1の
現在位置を概算する演算部である。位置概算部20は、
速度算出部202、角度算出部204、範囲算出部20
6および交点算出部208により構成されている。
【0014】速度算出部202は、ドップラ周波数測定
部12により測定したドップラ周波数からGPS受信機
1とGPS衛星とを結ぶ方向におけるGPS衛星の速度
成分を算出する演算部である。角度算出部204は、速
度ベクトル算出部18により求めたGPS衛星の速度ベ
クトルと速度算出部202により算出した速度成分か
ら、GPS衛星から見たGPS受信機1の方向とこのG
PS衛星の速度方向のなす角度を算出する演算部であ
る。
【0015】範囲算出部206は、GPS衛星を頂点と
して角度算出部204で算出した角度の円錐を描き、こ
の円錐の表面が地球上に接する円弧状の線分を算出する
演算部である。GPS受信機1は角度算出部204で算
出した角度の条件を満たす円錐の表面に存在する。した
がって、この円錐の表面が地球上に接する線分上にGP
S受信機1が存在することになる。
【0016】交点算出部208は範囲算出部206で求
めた2つのGPS衛星の線分の交点を検出する演算部で
ある。この交点は2つのGPS衛星で示されたGPS受
信機1が存在する条件を満足する位置である。したがっ
て、この交点がGPS受信機1が存在する現在位置とな
る。
【0017】測位演算部22は受信部10で3つ以上の
GPS衛星を受信できた後に擬似距離を用いて測位を行
う演算部である。測位演算部22の測位により、位置概
算部20で求めたGPS受信機1の現在位置よりも正確
な現在位置が算出される。表示制御部24は、位置概算
部20で求めた現在位置に該当する地図を地図情報格納
部26より読み出してきて表示部28に表示するととも
に、この地図上に測位演算部22で測位した位置を表示
する表示制御を行う制御部である。
【0018】地図情報格納部26は、例えば小型のハー
ドディスクまたは不揮発性のメモリ等の記憶部であり、
全国または予め指定された場所の地図情報が圧縮された
状態で格納されている。このため、表示制御部24は位
置概算部20により現在位置が分かった時点で該当する
地図を解凍してVRAM(図示せず)に記憶し、表示部
28に表示する。
【0019】図2〜図5は2つのGPS衛星を用いてお
およその現在位置を概算する場合の基本的な考え方を図
示したものである。
【0020】図2に示すようように、初めに捕捉したG
PS衛星3から信号を受信すると、これのドップラ周波
数を測定する。次に、受信したGPS衛星3に対応する
エフェメリスデータと時計の現在時刻から、GPS衛星
3の位置と速度ベクトルvを計算する。
【0021】次に、測定したドップラ周波数からGPS
受信機1に対するGPS衛星3の相対距離の変化、すな
わち相対速度vrを計算する。GPS受信機1は使用者
が携帯して自分の現在位置を確認するときに使用される
ため、ドップラ周波数の測定時は立ち止まって状態かま
たは歩きながらの状態で行われる。したがって、GPS
衛星3からみればGPS受信機1は静止しているのと同
じなので、GPS衛星3とGPS受信機1を結ぶ方向の
GPS衛星3の正確な速度成分vrを計算することがで
きる。
【0022】具体的には、速度成分vrは光速をc、G
PS衛星3の周波数をf0 、ドップラ周波数をdopp
すると、 vr=c・(dopp /f0 ) で求めることができる。
【0023】一方、エフェメリスデータと時計の現在時
刻から求めたGPS衛星3の速さは、緯度、経度、高度
における速度成分(vx,vy,vz)を示した速度ベ
クトルvである。したがって、速度成分vrと同じ条件
するため下記に示す式により v=√(vx2 +vy2 +vz2 ) 速度成分vを求める。
【0024】これら2つの速度成分vrとvにより、図
2に示した角度θは cosθ=vr/v で計算することができる。
【0025】この角度θの条件を満たすエリアがGPS
受信機1が存在するエリアであり、これは図3に示す円
錐の表面にあたる。GPS受信機1の標高を例えば0m
に仮定すると、1つのGPS衛星3からの情報でGPS
受信機1の位置を地球上の線上に特定することができ
る。図4は1個のGPS衛星3によりGPS受信機1の
地球上の存在範囲を特定したときの様子を示した説明図
である。図4のGPS受信機1の存在範囲100に示す
ように、GPS受信機1の位置は地球上に描かれた円弧
状の線分で特定することができる。
【0026】同様に、2つめのGPS衛星3からの情報
により、GPS受信機1の位置は別の円弧状の線分で特
定することができる。図5は2つのGPS衛星3により
GPS受信機1の位置を特定したとき説明図である。図
5に示すように、GPS衛星3aにより特定したGPS
受信機1の存在範囲100aと、GPS衛星3bにより
特定したGPS受信機1の存在範囲100bとの両方の
存在範囲の条件を満足する交点がGPS受信機1の現在
位置となる。なお、実際の計算は方程式を解くことにな
り、位置概算部20(図1参照)で繰り返し演算を行う
ことで交点の位置を求めることが可能である。
【0027】上記した手法でGPS受信機1の現在位置
を概算する場合、エフェメリスデータからGPS衛星3
の位置を計算するための時刻の精度と、ドップラ周波数
の測定精度とが測位の精度に影響する。また、幾何学的
に明らかなようにGPS衛星3がGPS受信機1の真上
に位置する場合で、2つのGPS衛星3の速度方向が直
角に近い場合に程精度が良い。
【0028】上記した2つのGPS衛星3によりGPS
受信機1の現在位置を概算する手法を用いた場合、例え
ば0.1秒の精度の時計と1Hzのドップラ周波数の測
定精度では、GPS衛星3の位置にもよるが、数kmの
誤差を含むことを考慮する必要がある。勿論、発振器の
精度が向上すれば測位精度は正確になるが、現時点では
2つのGPS衛星3のみでは数kmの誤差を含む可能性
がある。
【0029】このため、本実施の形態では2つのGPS
衛星3で概算した現在位置のデータを、3つ以上のGP
S衛星3を受信した後に擬似距離により測位する際の初
期値としたり、測位データの計算結果の信頼性のチェッ
クに用いたり、地図表示等の概算した現在位置のデータ
をもとに先行して行える処理を実行する。図6〜図8は
概算した現在位置データを初期値とするときの処理フロ
ーと、信頼性のチェックに用いたときの処理フローと、
地図表示の処理を前倒しで行う場合の処理フローとをそ
れぞれ示したものである。
【0030】以下、図6を用いて概算した現在位置デー
タを初期値とするときの処理を説明する。2つのGPS
衛星3の信号を受信することにより(S600)、現在
位置を前述したやり方で概算する(S602)。次に3
つ以上のGPS衛星3の信号を受信できるようになった
時に、概算した現在位置を初期値として、擬似距離を用
いて測位を行う(S604,S606)。
【0031】このように3つ以上のGPS衛星3からの
データをもとに擬似距離を用いて測位を行う場合、反復
演算を実行することで範囲を狭めながら正確な現在位置
を特定していく。したがって、概算した現在位置データ
を初期値として用い、そこを基準として範囲を狭めてい
けば、反復演算を実行する回数が減り早く結果を算出す
ることが可能となる。初期値が実際の場所に近い方が早
く演算処理を収束させることができるので、本実施の形
態を用いることで非常に高速に現在位置を算出すること
が可能となる。
【0032】このように概算した現在位置データを初期
値とするのではなく、最後に測位した場所を初期値とし
て用いることも考えられるが、本実施の形態のように携
帯して持ち運ぶGPS受信機1の場合には適切な初期値
とならないことがある。これはGPS受信機1を携帯し
て電車等で移動した場合、自動車でのナビゲーションと
異なり、連続的に測位することができないためである。
【0033】具体的には、電車で移動後に測位を開始し
た場合には、最後に測位した場所を初期値として用いる
と、実際の現在位置から初期値までの距離が離れている
ので、演算処理を収束させるまでの時間が却って多く必
要となるという問題が生じる。これに対して、2つのG
PS衛星3で概算した現在位置のデータを初期値とすれ
ば、現在位置に近い常に信頼性の高い初期値を得ること
ができるので、3つ以上のGPS衛星3を捕捉した時点
から短時間で測位を行うことが可能となる。
【0034】次に、図7を用いて概算した現在位置デー
タを、測位データの計算結果の信頼性をチェックするデ
ータとして用いるときの処理を説明する。図7におい
て、処理S700〜処理S704は図6に示した処理S
600〜処理S604と同じなので、重複する説明はこ
こでは省略する。3つ以上のGPS衛星3の信号を受信
すると(S704)、擬似距離を用いて測位を行う(S
706)。
【0035】擬似距離を用いて測位する場合、反復演算
を行ったときに正しい解に収束しない場合がある。この
ため、擬似距離を用いて測位した結果と処理S704で
求めた概算した現在位置とを比較する(S708)。そ
して、一定以上これらの値が離れていない場合には測位
結果が正しいと判断して処理を終了する(S710)。
一方、一定以上これらの値が離れている場合には計算結
果が正しくないと判断し(S710)、条件を変えた演
算により擬似距離を用いて測位をやり直し(S71
2)、処理S708に戻って測位結果の確認を再度行
う。
【0036】このように、概算した現在位置データを測
位データの計算結果の信頼性をチェックするデータとし
て用いることにより、間違った測位結果を行うことが無
くなる。したがって、地図に現在位置を表示させる場合
でも、実際の現在位置と離れた場所を現在位置として表
示することが無くなり、信頼性の高いGPS受信機1を
提供することができる。
【0037】次に、図8を用いて概算した現在位置デー
タにより周辺の地図データの表示処理を、擬似距離を用
いて測位する以前に行う場合を説明する。2つのGPS
衛星3の信号を受信して(S800)、現在位置を概算
する(S802)。この概算した現在位置をもとに表示
部に表示する地図データを、地図データ情報格納部26
(図1参照)に記憶されている中から選択して読み出す
(S804)。この地図データは圧縮されているので、
読み出した地図データの伸長処理を行うための処理時間
が必要となる。
【0038】なお、求められた現在位置は概算値である
ので、現在位置が表示される可能性のある範囲をカバー
するような縮尺で、地図データを伸長処理することにな
る。そのため、本実施例の場合は、数km〜数十km程
度の範囲地図が表示されるようになっている。
【0039】周辺の地図データの表示処理を開始した
後、3つ以上のGPS衛星3の信号を受信すると(S8
06)、擬似距離を用いて測位を行う(S808)。こ
の処理によりGPS受信機1の現在位置を算出すると、
伸長処理を行った地図データ上に現在位置を表示する
(S810)。
【0040】図8に示した実施の形態によれば、2つの
GPS衛星の信号を受信した時点で現在位置を概算し、
その周辺の地図データを伸長し、3つのGPS衛星以上
の信号が受信されて擬似距離による測位が終了した時点
で伸長された地図を表示する。したがって、現在位置の
地図表示までの時間を短縮することが可能となる。
【0041】なお、電波が届きにくいなどの受信状況下
においては、3つ以上のGPS衛星3からの信号の受信
が思うようにいかず、測位処理S808に時間がかかる
ことがある。この場合も、現在位置が表示される前に、
2つのGPS衛星からの信号によって求められた概算位
置に基づいて、周辺の地図が表示されることになる。従
って、現在位置が正確に把握できない段階であっても、
GPS受信機がどのあたりに存在するかは周辺の地図に
よってある程度把握できるので、使用者にとっては、使
い勝手がよくまた安心感を持つことができる。
【0042】また、周辺の地図が表示された状態で、現
在位置表示S810が行われる場合、その地図の中心付
近に現在位置が表示されるとは限らない。このような場
合、現在位置が地図の中心付近となるように、表示され
る地図を自動的にシフトするようにしてもよい。また、
地図のシフトとあわせて縮尺を自動的に拡大するように
してもよい。
【0043】
【発明の効果】このように本発明のGPS受信機によれ
ば、2つのGPS衛星の信号を受信することでおおよそ
の現在位置を取得することができる。したがって、この
位置を用いて測位演算のデータとしたり、検証用のデー
タとしたり、後処理を早期に開始したりすることができ
るので、全体として高速かつ信頼性の高いGPS受信機
を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるGPS受信機の実施の形態を示
す機能ブロック図。
【図2】 2つのGPS衛星を用いておおよその現在位
置を概算する場合の基本的な考え方を示した説明図。
【図3】 2つのGPS衛星を用いておおよその現在位
置を概算する場合の基本的な考え方を示した説明図。
【図4】 2つのGPS衛星を用いておおよその現在位
置を概算する場合の基本的な考え方を示した説明図。
【図5】 2つのGPS衛星を用いておおよその現在位
置を概算する場合の基本的な考え方を示した説明図。
【図6】 概算した現在位置データを初期値とするとき
の実施の形態を示すフローチャート。
【図7】 概算した現在位置データを測位データの計算
結果の信頼性をチェックするデータするときの実施の形
態を示すフローチャート。
【図8】 概算した現在位置データを用いて周辺の地図
データの表示処理を擬似処理による測位が終了する前に
行うときの実施の形態を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 GPS受信機 3 GPS衛星 10 受信部 12 ドップラ周波数測定部 14 時計 16 記憶部 18 速度ベクトル算出部 20 位置概算部 22 測位演算部 24 表示制御部 26 地図情報格納部 28 表示部 202 速度算出部 204 角度算出部 206 範囲算出部 208 交点算出部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信したGPS衛星からの信号により現
    在位置を表示するGPS受信機において、 前記GPS衛星と比較して概ね停止した状態で前記GP
    S衛星からの信号を受信してドップラ周波数を測定する
    ドップラ周波数測定部と、 現在時刻を取得可能な時計部と、 前記GPS衛星の軌道情報であるエフェメリスデータを
    記憶する記憶部と、 前記時計部の現在時刻と前記記憶部に記憶されているエ
    フェメリスデータより前記GPS衛星の位置と速度ベク
    トルを算出する速度ベクトル算出部と、 前記ドップラ周波数測定部により測定した2つのGPS
    衛星におけるドップラ周波数と、前記速度ベクトル算出
    部により求めた2つのGPS衛星の速度ベクトルとによ
    り、当該GPS受信機の現在位置を概算する位置概算部
    とを有することを特徴とするGPS受信機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のGPS受信機におい
    て、前記位置概算部は、 前記測定したドップラ周波数から当該GPS受信機と前
    記GPS衛星とを結ぶ方向におけるGPS衛星の速度成
    分を算出する速度算出部と、 前記速度ベクトル算出部により求めたGPS衛星の速度
    ベクトルと前記速度算出部により算出した速度成分か
    ら、前記GPS衛星から見たGPS受信機の方向とこの
    GPS衛星の速度方向のなす角度を算出する角度算出部
    と、 前記GPS衛星を頂点として前記角度算出部により算出
    した角度の円錐を描き、前記円錐の表面が地球上に接す
    る円弧状の線分を当該GPS受信機が存在する範囲とし
    て算出する範囲算出部と、 前記範囲算出部により求めた2つのGPS衛星における
    線分の交点から当該GPS受信機の現在位置を概算する
    交点算出部とを有することを特徴とするGPS受信機。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のGPS受信機におい
    て、前記位置概算部で概算した当該GPS受信機の現在
    位置の結果を保持し、この保持した結果を3つ以上のG
    PS衛星からの信号が受信された後に擬似距離を用いた
    測位を行う際の計算の初期値として用いることを特徴と
    するGPS受信機。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のGPS受信機におい
    て、前記位置概算部で概算した当該GPS受信機の現在
    位置の結果と、3つ以上のGPS衛星が受信された後に
    擬似距離を用いて測位した結果とを比較し、この擬似距
    離を用いた測位結果の正確性を判断することを特徴とす
    るGPS受信機。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のGPS受信機におい
    て、当該GPS受信機の現在位置を前記位置概算部で概
    算すると、3つ以上のGPS衛星を受信して擬似距離を
    用いて測位する前に、前記概算した現在位置に対応する
    地図の表示処理を開始することを特徴とするGPS受信
    機。
  6. 【請求項6】 受信したGPS衛星からの信号により現
    在位置を地図上に表示するGPS受信機における現在位
    置表示方法において、 2つのGPS衛星により前記GPS受信機の現在位置を
    概算し、この概算した現在位置に対応する地図の表示処
    理を開始し、 3つ以上のGPS衛星により現在位置の正確な位置を算
    出すると、あらかじめ前記表示処理を開始した地図上に
    前記算出した正確な現在位置を表示することを特徴とす
    るGPS受信機における現在位置表示方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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